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市街地(拠点・軸)のまちづくり方針

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市街地(拠点・軸)のまちづくり方針
1
市街地(拠点・軸)のまちづくり方針
1 市街地の現状
浦安市が、魅力と活力にあふれた都市として、引
また、拠点間をつなぐ、やなぎ通りやシンボルロー
き続き発展していくためには、豊かに暮らし、働き、
ド、大三角線などの主要な幹線道路では、沿道に市
学び、楽しむなど多様な都市機能が持続的に集積・
民生活を支える商業やサービス機能などの立地が進
発展することが重要です。
んでいますが、バスなどの公共交通による移動のし
浦安駅・新浦安駅・舞浜駅には、都市の魅力を高
やすさや、安全で快適な歩行者・自転車空間を創出
める多様な都市機能が集積し、本市の都市拠点を形
するとともに、美しく魅力的な沿道景観の形成、ま
成しています。
また、
市庁舎周辺のシビックセンター
た災害時における緊急車両の通行の確保が求められ
地区には、行政・文化・福祉の中心的機能が集積し、
ています。
新町地域センター地区やシンボルロード南端に位置
三方を海と河川に囲まれた本市にとって、水辺は
する海辺の交歓エリアには、それぞれの立地特性を
魅力を高める貴重な自然環境であり、オープンス
活かした都市機能が集積されつつあります。
今後も、
ペースであることから、治水機能の維持・向上を図
都市として持続的に発展するためには、それぞれの
るとともに、市民生活にうるおいを与え、市民が集
拠点の特性を活かし、育てるまちづくりが期待され
い、親しみ、学び、遊ぶ空間として活用することが
ます。
期待されています。
2 基本方針
102
浦安市の「都市拠点」である浦安駅・新浦安駅・
して、「海辺の交歓エリア」は、海とふれあいなが
舞浜駅の周辺では、
各駅周辺の特性を活かしながら、
ら市民が交流を深める拠点として、それぞれの特性
交通利便性の向上を図りつつ、都市の魅力と活力が
を活かした機能の整備・充実を図ります。
高まるまちづくりに取り組みます。また、関係権利
「都市のネットワーク軸」である主要な幹線道路
者や事業者などとともに協働のまちづくりを推進し
とその沿道は、道路交通機能や、安全で快適な歩行
ます。
者・自転車空間の充実、沿道の適切な土地利用、美
「シビックセンター地区」は、市庁舎の建替えや
しい沿道景観の創出などを総合的に推進し、まちの
浦安公園の一体整備を進め、環境に優しく風格を備
骨格軸として魅力を高めます。
えた行政・文化・福祉としての拠点の充実を図りま
「水辺の環境軸」は、水際線の治水機能を維持・向
す。また、
「新町地域センター地区」は、地域住民
上しつつ、自然環境の保全と再生を図り、市民が豊
の生活を支える商業・生涯学習・市民交流の拠点と
かな環境を享受できるまちづくりに取り組みます。
1 市街地(拠点・軸)のまちづくり方針
3 整備方針
Ⅰ. 拠点のまちづくり
① 浦安駅周辺地区
一日に約 70,000 人が乗降する浦安駅を中心と
◦道路・交通環境の改善を図るため、駅前広場・歩
行空間の改修や市有地を活用した交差点改良など
を実施します。
した地区は、駅周辺に分散したバス乗降場、安全で
◦自転車駐車場は、既存の自転車駐車場を効率的に
快適な歩行空間の不足、一般車の入りにくいロータ
活用するなど、利用者のニーズに合わせた運営や
リー、道にあふれるタクシーなど多くの課題を抱え
利用方法の改善に取り組みます。
ています。
浦安市では、まちづくりの意見交換会や懇談会
◦緊急車両の通行など駅前広場での機能を確保する
ため、液状化対策に取り組みます。
針(平成 19 年 3 月)
」を定めました。その内容は、
5
指す
◦地域の良さを活かした「市民が誇りをもてるまち
る「進化するまちづくり」を基本としています。
なか拠点」としての再生を目指して、「交通結節
浦安駅周辺のまちづくりでは、上記の取り組み方
機能の強化」、「商業の振興」、「多様な都市機能の
針を基本としつつ、浦安駅周辺が抱える多様なまち
導入」の 3 つを基本的な柱とし、まちの持続的
づくりの課題に柔軟かつ機動的に対処する「着実に
活力を生み出す運営管理(エリアマネジメント)
進むまちづくり」を目指します。
を視野に入れた官民協働のあり方も考えながら、
分野別まちづくり方針
備・充実や中心部の魅力の創出などを段階的に進め
●まちなか拠点の再生-ステップ 1 の具体化を目
章
古くからの浦安の良さを活かしつつ、公共施設の整
第
などを踏まえ、「浦安駅周辺まちづくり取り組み方
段階的に再整備を進めます。
●魅力を創出する多様な商業・都市機能の導入
◦広場や歩行空間などにおいて、利用者が快適に集
◦取り組み方針のステップ 1 区域での取り組みと
して、道路・交通環境の改善を図ります。また、
まり歩ける空間づくりや、他の都市機能との連携
駅前の都市拠点として必要な都市機能の導入を図
を図り、商業環境を整えていきます。
るよう、民間事業者の資金やノウハウを活かした
◦まちなか拠点としての商業機能に加え、文化・医
検討を進めます。
療・福祉・教育・交流・居住などの多様な都市機
能の導入・創出を目指します。
●にぎわいのある景観まちづくり
◦活気やにぎわいを大切にしながら、周辺と調和し
●交通結節機能の強化(道路・交通環境の改善)
た景観を形成するよう、建物デザインや屋外広告
◦交通結節機能として、電車・タクシー・バス・自
物の工夫などを検討します。
転車などさまざまな交通手段による駅前へのアク
◦身近な憩いの空間の創出により、ゆとりとうるお
セスと乗り換えの快適性、利便性の向上を目指し
いを感じる景観を形成するよう、壁面緑化やコン
ます。
テナ緑化など多様な緑化手法の導入、元町地域の
103
歴史を感じるような総合案内板の設置などを検討
れたゆとりとうるおいを感じる景観を維持・増進
します。
するよう、駅前広場などの広場空間やペデストリ
◦歩行空間に対し圧迫感を感じさせない景観を形成
アンデッキなどによる歩行者ネットワークを維持
するよう、建物や屋外広告物などの形態・色彩・
保全するとともに、道路とセットバック部分など
セットバックのルールづくりなどを検討します。
宅地の一体的な活用を図ります。
また、歩行空間のバリアフリー化や道路占用の適
正化を図ります。
◦水とみどりを活かした景観を維持・増進するよう、
シンボルロード・若潮通り・駅前広場などの街路
樹や宅地のみどりを維持保全するとともに、みど
② 新浦安駅周辺地区
りが映えるような景観の形成を誘導します。
新浦安駅周辺地区は、現在のにぎわいが維持され
●道路・交通環境の改善
るよう都市拠点としての機能の維持保全を目指しま
◦緊急車両の通行など駅前広場での機能を確保する
す。
ため、液状化対策に取り組みます。
活気のあるにぎわいを持続させ、より市民が親し
◦自転車駐車場は、利用者の増加に対応するための
め、交流できる駅前空間となるよう、市民利用に配
施設整備に引き続き取り組むとともに、新町地域
慮した広場整備、利用者ニーズに対応した利便性と
の開発の終息も視野に入れながら、自転車駐車場
にぎわいをもたらす施設整備、良好な景観の維持保
の配置や今後整備が必要な収容台数などについて
全を図ります。
検討します。
鉄道をはじめ、バス・タクシー・マイカー・自転
◦駅前広場のロータリーについては、バスやマイ
車などさまざまな交通手段が、より利用しやすくな
カーなどの利用状況に対応した改善、施設の老朽
るよう道路・交通環境の向上を図ります。
化に対する維持保全を検討します。
◦京葉線複々線用地の利用を含め、北口のバスベイ
●まちのにぎわいや市民交流の促進を図る機能の充実
の拡張などを検討します。
◦駅前広場の維持・補修を進めるなかで、駅前広場
入口部分の改良や駅前広場付属設備の付替えなど
を進めるとともに、イベントスペースを確保する
③ 舞浜駅周辺地区
など、市民利用に配慮した広場の改善・整備を検
舞浜駅周辺地区は、市民の生活拠点としての機能
討します。
の充実を図るため、駅周辺での市民利便施設や身近
◦駅周辺に確保されている都市再開発用地は、浦安
な商業施設の充実を図るとともに、公共用地の活用
駅周辺の再整備の進捗をみながら、その活用策に
も含めた北口駅前広場の充実を目指します。南口は、
ついて検討します。
アーバンリゾートゾーンの玄関口としての機能の維
持・向上を図るとともに、交通結節点としての機能
●多様な機能や空間を備えた表情豊かな景観形成
の強化を図ります。
◦水・みどり・道路・建物などが調和した統一感の
ある景観を維持・継承するよう、駅前広場などの
●市民の生活拠点としての機能の充実
公共施設、建物や工作物、屋外広告物などのデザ
◦市民の生活拠点としての機能の充実を図るため、
イン・色彩などについて、周辺と調和する景観の
駅周辺での民間開発を的確に捉えた住民の生活利
形成を適切に誘導します。
便施設や身近な商業施設整備を誘導するととも
◦広場などの憩いの空間や快適な歩行空間が確保さ
104
に、駅北側公共用地の活用を図ります。
1 市街地(拠点・軸)のまちづくり方針
◦京葉線複々線用地を含めた駅周辺の再整備、駅前
機能の強化を検討します。
◦将来像を踏まえて、地域地区の見直しや地区計画
の導入などを検討します。
●円滑な交通動線の確保
◦緊急車両の通行など駅前広場での機能を確保する
ため、液状化対策に取り組みます。
◦駅前広場に隣接する歩行者広場も含め、交通結節
点としての機能強化(一般乗降スペースの確保、
バスベイの増加など)を図ります。
◦アーバンリゾートゾーンの開発の進展に伴う駅利
用者の増加に対応するため、南口東側に用地が確
保されている歩行者専用道路の整備、南口駅前広
場の適切な維持・補修を行います。
◦北口・南口にあるペデストリアンデッキの改善な
地区の整備
◦より魅力あふれる地区として発展するよう、機能
の充実を図るとともに、適切な施設配置やオープ
ンスペースの確保などに取り組みます。
◦市庁舎の建替えにあわせ、現在の総合駐車場や第
2 庁舎の位置に浦安公園を一体整備し、地区周辺
の住環境の改善と防災機能の向上を図ります。
◦東野地区では、福祉ゾーンとしての位置づけを基
本に、求められる機能や役割について検討を進め、
もに、自動車交通の円滑化を図ります。
福祉の環境の変化を捉えた整備に取り組みます。
●低炭素のまちづくりのモデル的取り組みの推進
◦リゾート地と住宅地という異なる土地利用の特性
◦シビックセンター地区の整備に際しては、省エネ
を活かしながら、全体としてまとまりのある景観
ルギーや再生可能エネルギーの有効活用をはじめ
となるよう、地区全体でのデザイン方針やルール
として、低炭素のまちづくりのモデルとなるよう
づくりなどを検討します。
先導的な取り組みを検討します。
分野別まちづくり方針
●人を迎え、もてなし、交流するための景観形成
5
章
した歩行空間の整備や動線機能の充実を図るとと
第
ど、駅へ集散する歩行者・自転車の利便性に配慮
●行政・文化・福祉の拠点としてのシビックセンター
◦住民や来訪者が快適に利用でき、また駅とまちを
つなぐ良好な景観を形成するため、歩道橋や高速
●ゆとり・うるおい・風格のある景観形成
道路の高架などの駅周辺の公共施設の修景、緑化
◦ゆとりある建物などの配置、うるおいや季節感を
によるはなやかさの創出、北口駅前での住宅地の
感じられるみどりなどによる外構空間の形成、落
玄関口にふさわしい街並みの形成などに取り組み
ち着きと風格のある建物・基盤施設のデザインに
ます。
より、浦安公園と公共施設が調和する景観形成に
取り組みます。
④ シビックセンター地区
◦誰もがわかりやすく利用できるよう、歩行者動線
シビックセンター地区では、行政・文化・福祉の
◦新たに計画される建物などは、沿道緑化やセット
拠点として、市庁舎の建替えと浦安公園の一体整備
バックなど、歩行空間や周辺環境に圧迫感を与え
に取り組み、行政機能や防災機能の充実、にぎわい
ないような、建物・外構デザインに配慮した景観
やふれあいのある都市空間としての整備を目指すと
形成に取り組みます。
やサインなどに配慮した景観形成に取り組みます。
ともに、福祉機能の充実を図ります。
105
⑤ 新町地域センター地区
◦水際線を利用したうるおいややすらぎ、交流など
の多様な生活体験ができるよう、ホテルや青少年
新町地域センター地区では、
公共施設整備を進め、
交流活動センターなどのこれまでに集積したさま
地域住民の生活を支える機能を充実します。また、
ざまな機能との連携を考慮しながら、公園機能の
大学や公民館と連携した生涯学習や市民交流の機能
充実や緑地整備を促進します。
の充実を目指します。
◦シンボルロード海側の先端部に位置する海辺のコ
アを中心に、水際線にふさわしい多様な都市機能
⑥ 海辺の交歓エリア
の立地を誘導します。
◦隣接する誘致施設用地や住宅地では、水とみどり
海辺の交歓エリアでは、
水とみどりの憩いの空間、
の憩いの空間、自然とのふれあいの空間、環境学習
自然とのふれあいの空間、環境学習の場、観光資源
の場、観光資源などと連携した整備を誘導します。
などとして活用するため、関係機関などと連携・調
◦都市計画道路 3・3・8 号(明海埋立線)沿道の残
整しながら、河川や海岸の防災・治水機能の向上を
された誘致施設用地などについては、関係機関や
図りつつ、親水性の高い空間の整備を目指します。
事業者の協力を得ながら、市民のための生活利便
施設や商業施設など、多様な機能の立地を誘導し
◦日の出・明海・高洲地区の河川や海岸沿いの緑地
は、散策・ジョギング・サイクリングが楽しめる
緑道として整備します。
ます。
◦境川河口の水門と排水機場の整備について、千葉
県と協議します。
Ⅱ . 都市のネットワーク軸と水辺の環境軸のまちづくり
① 都市のネットワーク軸
車道に走行空間が確保できる道路では、自転車専
それぞれの拠点を結ぶネットワークを強化し、誰
者・自転車が安全で快適に通行できる道路環境の
もが安全で円滑に移動できるよう、また、災害時の
整備に取り組みます。
用通行帯(自転車レーン)を設置するなど、歩行
緊急輸送道路として、やなぎ通り・シンボルロード、
◦緊急輸送道路のうち市が管理する幹線道路では、
大三角線、若潮通りなどの拠点を結ぶ幹線道路を整
緊急車両の通行を確保するため、液状化対策に取
備・改善するとともに、バス交通などの公共交通の
り組みます。千葉県が管理する道路や橋りょうで
充実を図ります。
は、早期復旧を促進するとともに、市民生活に混
都市の持続的な活動とゆとりとうるおいのある空
乱が生じないよう、必要な性能を満たす耐震・液
間形成を促すため、拠点と一体となった都市機能・
状化対策を講ずるよう求めます。
環境機能・防災機能の充実や沿道の良好な街並みの
◦関係機関と連携し、違法駐車の減少に努めるとと
形成を含めた魅力ある道路空間の整備に取り組みま
もに、沿道の商業施設などにおける駐車場の設置
す。
を誘導します。
◦新浦安駅周辺と舞浜駅周辺などをつなぐ円滑な道
●道路・交通環境の改善
路交通を確保するため、交差点の改良やマイカー
◦歩道幅員が広い道路では、歩行者と自転車の通行
自粛などの取り組みを進めます。また、都市計画
区分の視覚的分離を図る一方、歩道幅員が狭く、
106
道路 3・1・7 号(明海鉄鋼通り線)と若潮通りを
1 市街地(拠点・軸)のまちづくり方針
結ぶ交通動線を整備します。
◦第二東京湾岸道路用地では、引き続き暫定的な整
備を促進します。また、関係機関との調整を踏ま
え、未利用となっている道路用地の有効活用を図
ります。
◦浦安駅・新浦安駅・舞浜駅などの拠点相互をつな
ぐバス交通の充実を図ります。
●魅力的な沿道機能の誘導と沿道景観の形成
◦沿道利用型複合ゾーンでは、商業集積地としての
します。また、災害時に道路を閉塞させるおそれ
特性を活かすため、低層部を中心に商業・業務施
のある沿道の建物は、「重点的に耐震化すべき建
設、文化・交流施設、生活利便施設などが連なる
物」として耐震化を促進します。
魅力的な景観の形成を図ります。
◦若潮通り沿道に確保された京葉線複々線用地は、
鉄道用地としての土地利用が図られないことから、
② 水辺の環境軸
て、都市の魅力を一層向上させるため、護岸の強度
ゆとりとうるおいのある景観形成を図ります。
の確保や液状化対策、洪水・高潮・津波対策など治
◦都市計画道路 3・1・7 号(明海鉄鋼通り線)沿い
水機能を維持・向上しつつ、自然環境の保全・再生
にある旧海岸保全施設は、沿道への緩衝帯の役割
を図り、市民が豊かな水際線を再認識し身近に感じ
を担う一方で、中町地域と新町地域を分断してい
ることができるよう、関係機関と協議しながら取り
ます。また、東日本大震災では、施設が損傷する
組みます。
とともに、その周辺では、液状化被害が多く発生
水際線は、護岸構造や前面水域の状況、後背地の
しました。今後、沿道に連続する公共空間という
土地利用の現状などにより、さまざまな特性がある
特性を踏まえつつ、管理者である千葉県と協議し
ことから、10 ゾーンに区分し、整備・活用を検討
ながら、施設のあり方について検討します。
します。
◦交通機能を確保しつつも、現在の街路樹などのみ
各ゾーンの機能や空間をつなぎ、河川や海の魅力
どりを維持保全しながら、統一感のあるみどり豊
を身近に感じられるよう、河川や海岸沿いの緑道や
かで美しい道路空間の環境づくりを推進します。
管理用通路などの公共空間を活用するとともに、後
◦歩道と沿道敷地の一体的な利用、街角の演出、周
5
分野別まちづくり方針
用を誘導するとともに、若潮通りと一体となって
章
浦安市の貴重な自然環境である水辺を守り活かし
第
都市のネットワーク軸の沿道にふさわしい土地利
背地の民間開発を捉えた長期的視点にたちながら、
辺からの見え方に配慮した建物・屋外広告物の配
安全性の確保を前提とした上で誰もが水際線の魅力
置やデザインの工夫などによる、魅力的な街並み
に気軽に接することができる歩行空間のネットワー
の形成を促進します。また、沿道での連続的なみ
ク形成を関係機関と協議しながら取り組みます。
どりの配置や建物のセットバックなどによるみど
り空間の確保など、グリーンネットワークの形成
●海岸軸
を促進します。また、道路と一体となって歩行空
◦舞浜海岸ゾーンは、現在、千葉県の高潮対策事業
間として利用されているセットバック部分では、
適切な維持保全を誘導・支援します。
◦緊急輸送道路沿道の建物の耐震化・不燃化を促進
(護岸改修)にあわせて、関係機関と調整しながら、
一部でサイクリングなどができる緑地整備や休息
スペースの確保など修景整備に取り組んでいま
107
す。護岸の機能の向上を図りつつ、海へ可能な限
●河川軸
り接近できる空間の確保、レジャー施設やホテル
◦境川上流ゾーンは、西水門から東水門までの範囲
群などの後背地の特性を活かした水際線の整備と
で、千葉県の境川水辺空間整備事業として親水テ
活用を目指します。
ラスなどが整備されており、河川空間を活用した
◦鉄鋼団地ゾーンは、企業岸壁に囲まれた内水海域
で、浦安マリーナや県所有の未利用地が一部に
河川の水質向上を図りつつ、境川を活用したコ
残っています。千葉県や事業者と連携し、企業岸
ミュニティ空間の形成を目指します。
壁の対応について検討するとともに、災害時の活
◦境川下流ゾーンは、東水門から河口部までの範囲
用や気軽に立ち寄りマリンスポーツを楽しめる場
で、中町地域においては公共桟橋が設置されて遊
の創出を目指します。
漁船などに利用されており、「海辺の交歓エリア」
◦千鳥・港海岸ゾーンは、一部に公共施設や未利用
となる河口部では観光漁業基地構想があります。
地があるものの、ほとんどが企業用地となってお
また、高潮からまちを守るため、総合公園用地の
り、特に、港地区では水際線へのアクセスが限ら
一部に排水機場用地を確保しています。水門や排
れています。海岸沿いの緑地では、浦安絆の森を
水機場の設置など治水機能の向上と、市民の憩い
整備します。また、
(仮称)臨海公園と連携して
の場やにぎわいの場としての整備・活用を目指し
レクリエーションの場や機会を創出するととも
ます。
に、海に可能な限り接近できる空間、水辺を視認
できる空間の確保・整備を目指します。
◦日の出・明海・高洲海岸ゾーンは、
「海辺の交歓
◦旧江戸川ゾーンは、後背地の住宅地の安全性を確
保するため、緩傾斜護岸とテラス護岸を整備し護
岸のかさ上げと強度補強を図る千葉県の高潮対策
エリア」と位置付けられており、高洲地区では、
事業が舞浜地先から進められています。護岸改修
千葉県による高洲海岸環境整備事業が行われ、市
にあわせて堀江ドック付近に防災桟橋の整備を図
民活動団体による環境美化活動が行われていま
るなど防災機能の強化とともに、散策路の充実を
す。海岸沿いの緑地などでは、浦安絆の森を市民
はじめ、河川の観光利用の充実を目指します。
参加、協働により整備します。また、日の出・明
◦見明川ゾーンは、旧江戸川と東京湾の内水海域を
海地区では、護岸の機能の向上を図りつつ、海へ
結ぶ河川で、遊歩道や桜並木などの親水空間の整
可能な限り接近できる空間の確保、後背地の公園
備が進められ、市民の憩いの場となっています。
や緑地と一体となった市民のレクリエーションや
護岸の機能の向上と市民の憩いの場やにぎわいの
憩いの場の整備を目指します。
場としてのさらなる整備・活用を目指します。
◦三番瀬海岸ゾーンは、東京湾に残された貴重な干
◦猫実川・堀江川ゾーンは、土地改良事業の際に雨
潟環境である三番瀬に面し、後背地の住宅地と三
水排水を円滑に行うため人工的に整備した河川
番瀬沿いに緑地が整備され、市民活動団体による
で、現在も防災上重要な河川となっており、水質
環境美化活動や環境学習活動が行われています。
浄化や親水テラス、遊歩道の整備が進められてい
海岸沿いの緑地では、浦安絆の森を市民参加、協
ます。水質改善を図りながら、遊歩道や親水空間
働により整備します。また、環境学習施設の整備
の整備など市民の憩いの場やにぎわいの場として
をはじめ、後背地の公園・緑地や住宅地整備と一
のさらなる整備・活用を目指します。
体となって、三番瀬を身近に眺めふれられ、三番
瀬の体験学習ができる場の創出、海へ可能な限り
接近できる空間の確保を目指します。
108
イベントも行われています。護岸の機能の向上、
1 市街地(拠点・軸)のまちづくり方針
■市街地(拠点と軸)のまちづくり方針図
第
章
5
分野別まちづくり方針
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