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現代経済学 「競争立地ゲーム − なぜライバル店同士が並んで店を構える
現代経済学 「競争立地ゲーム − なぜライバル店同士が並んで店を構えるのか?」* ○ ポイント (理論) ・ゲームによる表現と均衡の記述 ・ペイオフ・マトリックス (現象) ・商業地(商店街;都市)と交通網 ・マーケッティングの意義 ○ 内容 競争立地ゲーム − 競争立地モデル Hotelling, H. (1929) “Stability in Competition,” Economic Journal, 39, 41-57. 経済 (商店) 2つのライバル商店: A,B 「品揃え」,「サービス」,「価格」は同じ → (消費者) どこにお店があるかで集客数(結果として売り上げ)が決まる 消費者はある範囲の道路沿いに(均等に分散して)住んでいる. 家からより近いお店で買物をする. ゲームの構造 ・プレイヤー 商店A,B ・戦略 お店の立地 ・ペイオフ 集客数 均衡の記述 1)図を利用 出店計画 A B 0 L 計画① Aの集客数 Bの集客数 A B 0 L 計画② Aの集客数 Bの集客数 図1 * Copyright(c)2003 藤生 裕 現代経済学 (考え方) ① A,Bが適当に出店地の計画を立てる → 図1(計画①) ② Aの計画変更: Bよりも集客数の多い場所に出店計画を変更 → 図1(計画②) ③ Bの計画変更: Aの計画変更を知ると,Bはそれに応じて出店計画を変更 ④ A,Bとも計画変更を繰り返していくと,最終的に変更の余地がなくなる → 均衡 (図2) 均衡) AB 0 L/2 L Aの集客数 Bの集客数 図2 2)ペイオフ・マトリックスを利用 (準備 − 仮定) ・ お店の立地を「市街地」と「郊外」の2つに限定 → 「戦略」は「立地(市街地 or 郊外)」に変更 ・ ペイオフは,企業によるマーケッティングにより判明する → ペイオフ = 売上 と考える (ペイオフ・マトリックスの見方と均衡) B 市街地 郊 外 市街地 ( 7, 7 ) ( 10, 3 ) 郊 ( 3, 10 ) ( A 外 5, 5 ) ペイオフ・マトリックスの見方:(講義中に説明) 均衡: A−市街地,B−市街地 を選択 →こうなる理由:(講義中に説明) ○ まとめ ・ 商業圏と交通網の関係 → ・ 企業のマーケッティング 商業圏の拡大には(もちろん)商業の集約化が欠かせない → 立地や販売品目の選択のための情報を提供