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原稿 (少し間をうまくよんで, ゆっくりいこう. 会場を混ぜていこう.) 今の

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原稿 (少し間をうまくよんで, ゆっくりいこう. 会場を混ぜていこう.) 今の
原稿
(少し間をうまくよんで, ゆっくりいこう. 会場を混ぜていこう.)
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今のエピソードをしゃべる.
先ほど紹介に与りました, 三重大学出身, 大阪の実家近くで研修医1年目をしている植田大樹です.
さきほどの黒柳の2つ上の学年になります.
まずは, 私のことを”だれや?"と思われている方がほとんどやと思います.
簡単に自己紹介させてください.
本当に緊張しているんです. なにを喋らせていただこうか考えてました. 正直言うと, いまも悩んでいます. 年齢層も広いし, 聞きたいと考えられている内容もそれぞれきっと違うことでしょう.
何よりまず, 記念すべき第一回が私でいいのか?とも思っています.
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でも, 折角いただいたチャンスなので, 私らしさをしっかりと出したいなぁと思います.
今日は, 私の考え方や大学生ながらに社会にチャレンジしていく中で得たものまとめつつお話させていただければと思っています. 後輩たちは, エールと捉えてね. あなたにはどんなこともできる. それが伝わるよう頑張るね.
人生の先輩方は, 今の若造の考え方の一つと思って, 多めに聞いていただければ幸いです. 偉そうなことも言うと思いますが, どうかご気分を悪く
されないでください. また, ご感想をお聞かせください.
私が三重県での経験で得たものは大きくは3つです.
身近な人を大事にすること,
今を生きること,
世界の中での自分を評価すること
あんまりたいしたことは言えませんが, この3つかなぁと思います.
身近な人を大事にすること,
今を生きること,
世界の中での自分を評価すること
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1つ目は身近な人を大事にすることです.
(movie)
目の前のつながりを大事にしたい. この人を楽しませてあげたい, この人に感謝を伝えたい.
私が何か行動を起こすきっかけやモチベーション, アイデアの源泉は常に, これです.
身近な人を大事にすること
これは私の原動力なんです.
ある日のことです.
救急に一本の電話がありました. “75歳女性, 頭部外傷. タンスの上の物をとろうとした際に後ろに転んでしまい, 頭をぶつけました. 搬送してよろ
しいでしょうか?” 病院は受け入れを拒否しました. そのおばあちゃんは15件目の受け入れの拒否でした.
受け入れ拒否には様々な要因があります. 大学での大きな要因は看護師の不足でした. ならばここで看護師業を私達学生がやって, たらい回しに
される患者さんを大学で受け入れよう.
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そうして始まったのがMUSHです.
MUSHは頭をぶつけてしまったそのおばあちゃんのために始まったんです.
それが今や, 学生が日本の救急を変える仕組みだと全国的に注目されるようになりました.
私が国際協力団体Hearts Treeをしようと思ったのも, ラオス人たちが好きで, この人達に何かできることをしたいと思ったから.
私が東北の震災でteam Mを作ったのも仙台の被災した大好きな友達に何か三重からできることをしたいと思ったから.
なんだか難しいことではないとおもうんです.
大事な友達が誕生日の時, 自然と祝いたいと思うのと同じですね.
モチベーションはどこからくるのですか?と聞かれることは多いんです.
それは目の前の人を大事にすることからきているものなんです.
一人一人しっかりと大事にしていく. それがモチベーションの継続です.
そのアイデアはどこからくるんですか?と聞かれることは多いんです.
それは目の前の人を大事にするためにはどうしたらいいか考えることから来たものです.
その目の前の人を大事できたときに, 同じ方法が他の人たちに当てはめた時にもうまくいきそうだとなった時に初めて, その仕組みが団体になるん
です.
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深く関わった人たちが多くなればなるほど私のモチベーション, きっかけ, アイデアは多くなっていきます.
かっこいい言葉でいうと,
それが背負うものが多くなっていくことなのかなぁと思います.
目の前の人を大事にすること. これって大事だなとおもうんです.
身近なその人を大事にできない人間に, 世界を大事にすることはできません.
困ったときに一番助けてくれるのは, 東京のどこそこにいる誰かではなくて,身近にいてくれるそのひとです. 何か行動するときに仲間になってくれ
る人は身近なその人です.
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2つ目は今を生きることです.
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(movie)
私にとって今を生きることは, 死からインスパイアされたものです.
私は人の死に関わることが多いです.
人はいつ死んでしまうか分かりません.
私のおじいちゃんだって,
私の受け持ちの患者さんだって,
私の友人だって,
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84歳だろうが,
66歳だろうが,
24歳だろうが,
人は必ず死んでしまうんです.
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movieは私の東京の友人です. もうこの世にはいませんが.
彼は”生きる”ことに必死でした. 彼は才能に恵まれていました.
彼はの多くの人に愛されていました. けれど, たった一つの交通事故ですべてがおわってしまったのです.
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必死に心臓マッサージをしても, どれだけ輸血しても, たくさんの人の思いがこもっていても, 死んでいってしまう24歳がいるんです.
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私は友人のそんな死に出会って以来, もっと死と真摯に向き合おうと思うようになりました.
そんな頃に, 出会った数字があります.
それは”30000”です.
“30000”
この数字が何か分かりますか?
これはわたしの, そしてあなたの人生です.
私達が生まれてから死ぬまでの日数です.
私達が幸いにも健康で天寿をまっとうすることができた時, 人生は30000日なんです.
あなたはどれくらいの日数を生きたでしょう?
私に至ってはもう9000日が過ぎてしまっている.
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人生にはまったはありません.
準備期間もありません.
リセットボタンももちろんない.
いつ死ぬかも分からない.
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私達は毎日, 自分の人生にものがたりを少しずつ書き綴っているだけなんです.
今この瞬間も.
今を生きること.
今の積み重ねを過去と言って, 今が積み重なった先を未来と呼ぶ.
私にできるのは, 今を生きることに他ならないと思います.
つらいこともありました. 楽しいこともありました.
そんな時こそ今を噛み締めるんです.
仲間とともに歩むんです.
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3つ目は, 世界の中で自分を意識することです.
(movie)
世界はグローバル化をますます加速させています.
そんな中で日本の役割はなにか?
自分の役割はなにか?
日本は世界で最も短期間に成長した国です.
敗戦した直後の1954年から20年間, 東洋の奇跡とよばれ, GDPは年間10%以上の成長を見せ, 1970年の大阪万博の頃には世界第2位の経
済大国となりました.
世界が100年かかってすることを20年で成し遂げました.
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なぜこれができたか?
それは, 当時ちょうど私達の年齢くらいの20歳~, 労働人口の人たちが世界に追いつくために日本が何をすべきか, そしてその日本で自分がなす
べきことはどういうことか理解されていたからです. つまり, その頃のスローガンだった“追いつき, 追い越せ”です.
それは, 欧米諸国を必死に真似て, 洗練させていくことです. !
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そのおかげで日本の今の豊かな生活があるし, 環境があり, 医療や保険があります.
今, この生活や環境を守るため, 発展させていくため, 行動を起こすのは私たちの番です.
それではこの成長しきった日本で私達に求められることはなにか?
高度経済成長の頃のように真似をする側から, 諸外国に真似される側になった私達に求められることはなにか?
それは, 新しい物を生み出してくことです.
新しい価値観,
新しい産業,
新しい仕組み,
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全てです.
今の小学生の65%は今存在していない仕事に就くのです.
それを作っていくのが私達なんです.
新しいものを生み出していくこと. それこそが求められています.
世界の大学での現状をおご存知でしょうか.
今世界ではMOOCという仕組みによって大学の価値が問われなおしています.
MOOCとはMassive Open Online Courseの略で, 世界トップの大学の授業が, 世界中の人たちと共に, インターネット上で無料で受けられます.
生徒が先生を評価し, 先生と双方向のやりとりもできる.
さらにはweb上の授業を受けることで卒業までできてしまう時代がやってきました.
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私もそのMOOCで
何度もスタンフォードやハーバードの授業を受けさせてもらいました.
先生も生徒も異次元だと感じます.
先生の伝える工夫, 生徒の得ようとする姿勢は日本とは比較になりません.
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世界の中で自分を意識すること.
私の生きていく分野で世界はどうなっていて,
その中で日本の立ち位置はどうで,
その日本の中で私は何ができるのか?
私はどのレベルを目指すのか.
私はどんな風になりたいのか.
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しっかりと意識することが大事だと思います.
日本はいわずもがな少子高齢社会です.
世界のどこよりもはやく少子高齢社会を迎えました.
世界の先進国はこれから日本のような社会に近づいていきます.
そのため世界は日本を注目しています.
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日本は世界のロールモデルになりうるんです.
そしてそのロールモデルを作るのは私達だとおもうのです.
世界の中での自分を常に意識することはとても大切だと思っています.
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理想を高遠に行動を卑近に.
これは私の座右の銘の1つです.
高い理想をもちつつも, 行動は身近なところからコツコツしていけということです.
目の前の人を大事にして, 今を生きつつ, 世界を意識しろということです.
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なんでもかんでもコツコツ身近なものを積み重ねていくことが何よりも大事だと思います.
理想を高遠に行動を卑近に.
自分自身も常にそうありたいと思っています.
(※電気つける)
みなさんの夢はなんですか?
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私の仲間を紹介します.
一言ずつ, 夢を話してもらいます.
小学校の卒園アルバムを, 見てみると, 今と ちっとも変わらない汚い字で 夢の欄に "医師"と しっかり 書かれていました.
この夢までざっと10年くらいかかったことになります.
一つのものを形にするのには やっぱり10年くらいはかかるのかなぁと 思います
6年前にちょうど岸川さんに出会いました. そして, カフェバーを作る!と宣言しました.
5年前にHearts Treeを立ち上げました
4年前にめでたくカフェバーは閉店しました
3年前に震災が起き, 支援を行いました.
2年前にMUSHを立ち上げました.
1年前に国家試験に合格しました.
今, 私は修行の場を大阪へと移しました.
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三重県で活動を初めて6年目です. 10年まではあと4年間. その頃の私に, 私達の仲間に期待してください.
三重県から日本の, そして世界のために.
一歩づつですが, 確実に前進しています.
またこの場所三重県でみなさんに関わる4年後はどうぞよろしくお願いします.
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(※MUSHの掛け声)
最後になりましたが, この場に来てくださった皆さん, 皇學館大学, 百五銀行のみなさん, ありがとうございました. 素晴らしい機会を頂きました. 最高の時間を過ごせま
した.
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