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議事録ファイル(PDFファイル、437KB)

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議事録ファイル(PDFファイル、437KB)
平成22年度
第3回政策戦略会議
平成22年12月15日(水)
第3応接室
13:00~14:55
県政推進課長
それでは皆さんおそろいであります。ただ今から平成22年度第3回の政策戦略会議を開催させ
ていただきます。
開催にあたりまして、知事の方から、ごあいさつをお願いします。
知事
皆さん、こんにちは。今日は常任委員会の日にあたり、まだ議会の方は続いておりますけれども、
明年度に向けまして、県民の経済的あるいは社会的に不透明な状況の中ではありますけれども、是
非とも光があたるような、活力が漲るような、安心できるような、そういう予算編成を県政として
もやっていかなきゃならないと考えております。
今年初めて政策論議によりまして予算を編成するという、全国にも先駆けた取り組みを始めたと
ころであります。その趣旨としますのは、小さな小さな単位での縦割りの目線で予算を考えるべき
ものではなくて、住民の皆さん、それから地域のことを考えれば、みんなで知恵を寄せ合って、各
部局の考え方だとかぶつけ合いながら、それで新しい横断的な政策を考えるべきだと思います。
そういう風にして大枠を考えた上で、細かな予算の数字の積み上げなどをやっていくという作業
方法に転換をさせていただきました。これは職員の超過勤務対策にもなるわけでありまして、ワー
クライフバランスを図ることにも繋げようというものであります。今のシーズンは毎年やっている
ようなルーティンの仕事の予算編成を主に進めまして、年明けからこういう大きな目玉となるよう
な事項について詰めていくということにさせていただきました。
是非、初年度でありますが、皆さんにもその趣旨をご理解いただきまして、積極的に良い予算を
作っていくという気概を持って望んでいただければありがたいと思います。
ただ、これは地方自治体の宿命ではありますけれども、4年に一度骨格予算を組む年でございま
すので、来年度に向けての予算編成につきましては、当面は骨格予算編成だということになろうか
と思います。
ただ現在の経済状況の思わしくない中ではありますので、経済対策の関連など、あるいは教育の
ように年度の当初からしなければいけないこと、福祉なんかもそういうことはたくさんあろうかと
思います。そういうことにつきましては、4月に、当初予算で動けるように積極的に計上していく
ことも大切だと考えております。
ですから、そういう意味で、従来の年よりも骨格と肉付けという、当初と6月との間のメリハリ
のついた編成になりますけれども、必要な事業は是非とも盛り込んでいきたいと考えておりますの
で、皆さんの方の思いをぶつけていただければありがたいなと思います。
今ちょうど時代も変わり目になってきまして、アテナの放送が、今始まりました。ご同慶に耐え
ぬことでございます。そのようなスタートを切らせていただきますように、いずれは国際リゾート
を目指す土地へと昇華していくと思います。
あるいは環境を目指した先進的な地域づくり、環境関連の産業といった視点も出てこようかと思
います。人づくりも重要なことでありまして、教育でも、今、国の方の35人学級がどうなるのか
わかりませんが、そういう状況も横睨みしながら、子どもたちの育ちを、子育て王国として支援し
ていく体制が必要ではないかと思います。
がん対策を始めとした医療制度の取り組みだとか、防災の安心のまちづくり関係、また農林水産
業の基盤整備、食のみやこ鳥取県の施設が、昨日、事実上固まった状況になりましたし、公共投資
も国の予算状況しだいでありますけれども、昨日、国土交通省から国の事業の方針が示されまして、
県の事業の有り方も自ずから見え始めたところではないかと思います。
様々な情報を総合しまして、是非とも良い予算に仕上げてまいりたいと思いますので、よろしく
ご協力をいただきたいと思います。
今日はありがとうございました。
県政推進課長
ありがとうございました。それでは会議の方で、まずお手元の資料を4つほどご用意しておりま
す。資料1~4ということで、簡単に説明をさせていただきたいと思います。
最初に資料の3の方をご覧いただきたいと思います。こちらは、先回2回目の10月18日の会
議の際に、県民の皆さんからの意見募集ということで、パブリックコメントと電子参画アンケート
を実施するということでお示しいたしました。
その結果ということでご覧いただきたいと思います。
1枚目のですね、上の方がパブリックコメント、下の方が電子参画アンケートで、パブリックコ
メントは14件、
件数としてはそう多くはございませんがございました。
それから電子参画アンケー
トは、約300人の方に対して184名の方から回答をいただきまして、そこの表の右側にござい
ます、県に重点的に取り組んでほしいような分野としてどういう所があるのかということもお尋ね
いたしました。先ほど知事からもございましたけれども、やはり「教育・人づくり・子育て」
、そし
て「産業・雇用」
、「福祉・医療・健康」といったような所に非常に関心をお持ちの方が多いなとい
う風な感触でございます。
それから2ページ目、3ページ目でございますけれども、これは個々個別に、追加が必要と思わ
れような施策だとか事業のアイデアをということで照会しておりまして、そこにございますような
提案が様々出ております。これにつきましては個別に各部局の方にもお示しをするということで事
業の検討などの参考にしていただくという形でお願いをしているところでございます。
「ひらく」といった関係では、円高対策とか、農林水産業の若い就労者が働いていけるような鳥
取モデルをといったような意見がございましたし、下の方の「つなげる」では、高齢者のあこがれ
の県にして欲しいといったような意見がございました。それから次のページの「支えあう」では安
心して自宅で人生の最後を迎えられるような、是非そのような施策を望むといったようなこと、一
番下「育む」の教育のところでございますけれども、実業高校のカリキュラムの充実と即戦力にな
るような教育、といったような意見があったということでございます。
それから、お手元の資料で資料1というものは各部局の方でご検討いただいておりました事業の
全体像ということでございます。いちいち中身は説明しませんけれども、約130を超えるような
事業の検討が現在なされているというところでございます。政策テーマ31テーマに対して非常に
多くの事業の検討がなされているという風に思っております。
それからもう一つ資料2ということで、主な政策テーマということで10ほど政策テーマを抽出
させていただきました。
そこに係るものの主立った事業という形で挙げさせていただいております。
例えば今日、このようなテーマに沿ってですね、少し各部局長さんの方から自分のところの部局
の取り組みであるとか、あと他部局としっかりこの辺は連携したいというような形でお話・提案を
いただけたという風に思っております。
それからもう一つ資料4は、後ほど財政課の方から今後の進め方なり予算の状況についてという
ことで資料をお付けをしております。よろしくお願いしたいと思います。
それではですね、議論を進めていただくということで、まず各部局長さんの方から特にこういう
所をうちとしては進めたいがといったような事をですねご意見・ご説明等お願いできたらなと思い
ます。
知事
ちょっと資料4なんですかね、財政関係を。まだ今見通し切れないとは思うんですけれど、少し
頭に入れてから話を聞こう。気分良く何でもやってやれとか、ちいと待てやとか。
総務部参事監兼財政課長
財政課でございます。財政課ですから言うことは決まっているんですけれども。一般事業の要求
状況、大変皆さん元気よく要求していただいておられまして、前年から29億あまりの増要求とい
うことで、公共事業の方が今のところ厳しめに見ておりましたんですが、昨日色々良い情報という
か何というか、色々な情報がまた入ってきておりますので、公共事業の減の部分も、ひょっとした
らプラスに行くとかなったらどうしようかと内心思いながらも、非常に一般事業の方では元気よく
要求いただいております。
これについては、来週中くらいを目処に何とか決着を付けたいと思っておりますが、まあもちろ
ん各部局の御意見もありますので、最終的には1月に知事のところで最終判断をいただきますが、
粗々のところは来週中くらいにこなしたいと思っております。
で今、国の方では地方交付税につきまして、
「別枠加算」と言われている1兆5千億円についての
議論がまだ決着付いておりません。また今回の各種減税策に伴って地方分の減税というのが法人関
係税とかでもありますので、非常に厳しい状況であることはご認識していただきたいと思っており
ますが、さはさりながら、先ほど知事のご発言にもありましたように、地域の経済かなり厳しい状
況でございますので、それに向けて前向きに皆さんやっていただきたいと思ってるしだいでござい
ます。
資料の次に各部局別の予算を挙げていますが、これを見てもあまり何がどうというところではな
いと思います。次の一番最後はスケジュール的なものでございますので、これは一番最後にお話さ
せていただきたいと思います。
主な政策テーマに係る政策戦略事業について(資料2)
1)経済雇用対策
県政推進課長
そういったような状況も頭においていただきながら、政策戦略事業を考えていただきたいと思い
ます。
資料2の方で主だった政策戦略のテーマという形で挙げさせていただきました。大きな議論をと
いうことでございますので、ある程度こういうまとまったテーマ毎で自分の部局としてはどうで、
こう連携したいといったようなお話をしていただければなという風に思いますが、じゃあまずです
ね、ちょうど順番でもございますので、経済政策あたりをということで、少し商工労働部長の方か
らでも。
商工労働部長
商工労働部は大きく4つ考えておりまして、1つは策定した経済成長戦略これを進めること、そ
れから新しい切り口としまして、これから大きく大企業の事業再編等予想される折、県内の中小企
業が雇用を維持するための施策を積極的にやっていくこと、それから3点目が雇用のセーフティ
ネット、4点目が北東アジアゲートウェイの推進、この4つが大きな柱かなと思っております。
その中でも主立ったものということでございますので、成長戦略で言いますと、
「とっとり発ス
マートコミュニティ構想」ということで、今般の議会の質問もありましたけれども、米子にEV工
場ができます。そこでのeモビリティ、まあ電気自動車ですね、それとスマートグリッド・エネル
ギーの自給というところを核にしまして、いろんな分野で新しいライフスタイルを提案して、そこ
に乗っかってくる企業さんを引っ張ってきてですね、ビジネス展開を図っていこうということを考
えております。それを国の支援を得るために総合特区に提案しようということに考えております。
その際、各部局にお願いでございますけれども、商工労働部だけでの分野に留まりません。観光で
ありますとか福祉分野でありますとか、いろんな分野を想定しております。是非、そうですね緑の
分権プロジェクトチームのワーキングがありますけれども、
その中に位置付けていただくなどして、
全庁的な取り組み体制をお願いできたらなぁと思っているところであります。
それからもう一つが県内企業の雇用維持という観点でございますけれども、これまで県内企業の
設備投資に対して助成は、設備投資があって雇用増というところで企業立地補助金制度を作ってお
りましたんですけれども、今後は新たな事業転換を図って雇用を維持する、こういう企業の取り組
みに対しても企業立地補助金相当の助成制度を作りたいなぁと思っているところであります。
合わせましてパブリックコメントにもありましたけれども、3年・5年これから先、県下の中小
企業が生き残っていくためには、やはり、とにかく技術力の向上これなんだろうな、ナンバー1・
オンリー1、ここを目指すしかないと思っておりまして、そういう設備に対する補助金と合わせま
して、いろんな研究開発、あるいは販路開拓、こういうものに対しても支援するパッケージで支援
メニューを揃えたいな、こういう考えであります。
知事
具体的に話をしましょう。資料2に沿って議論しましょう。これじゃあ、上から順番に。
これ「EVタウンの推進」というのは、これはちょっとイメージがよくわかんないですけどね。
生活環境部長
ここで言っているのは、基本的には今カーシェアリングをやっているんですけれど、これをもう
ちょっと広げれないかなということで考えておるんですけれど。
知事
今、利用状況はどうなんですか?
生活環境部長
悪いです、正直言って。それで基本的には一般利用者のネックになっているのは、やっぱりその
レンタカー料金が高いというところが一つネックになって、まあ1時間2500円というような値
段になっていますから、まあなかなかそれで利用が進まないということがあるんで、何かそこのと
ころにテコ入れせんといけんのかなぁということを、ちょっと考えておるんですけれど。
知事
それは本末転倒なような感じもしますけどねぇ。事業として成功してないんだったら止めれば良
いんで。
副知事
普通のレンタカーより高いの。
生活環境部長
高いです、それは。
知事
それだったら岡山のように、無料で開放する日を設けるとか、低額で利用できる日を設けるだと
か、何かレンタカー会社のために事業をする必要が無いんでしょうね。
今何をやるべきかと言うと、EVの姿、使ってみてもらう、そういう利用を考えるべきなのかな、
うちの県政としては。
生活環境部長
まあ、基本的には将来のEVが生産されることを睨んで、インフラをまず整備するというのが、
一つの目標ですし。
知事
それはこの事業に入っているのかな?せっかくEV、PHVのモデルタウンに鳥取県はなるんです
から。
生活環境部長
充電インフラのネットワーク化の検討というところではあるんですけども、来年度そこをどう
やってさらに加速的に進めていくのかというところは、
もうちょっと検討せんといけんと思います。
今の補助制度で。
平井知事
それは、例えばこの前経済産業省でモデル指定されたんで、あれ何かメリットはあるんですか。
生活環境部長
財政的なメリットは特に無いです。国の委員会の中で議論して、その中で知恵をもらってくるみ
たいな。
知事
情報を取りに行ったらいい。どういう風にすれば安くて・・・。
総務部長
EVタウンで、他県と比べてインフラの整備状況の比較はどんな状況ですか?
生活環境部長
京都は進んでいて市街地中心で、岡山なんかも瀬戸内の市街地で進んでいます。ただ、非常に偏
りがある。
今一番注目されているのでは、京都から鳥取までネットワークが割りとつながっていて、
京都からスーッと鳥取まで来られますね、ということが全国にも注目されているというところがあ
る。
知事
9号線経由?
生活環境部長
9号線経由で来ると、兵庫県にもう一箇所作れば無理なく鳥取まで入って来れる。岩美にありま
すから、あと県内の急速充電器ネットワークを作ると、米子・境港ぐらいまで京都から安心して来
られるというルートが組めるというのがある。これから岡山とやろうとしているのは縦軸で、岡山
から蒜山をあがってきて境港まであがれるような、安心してEVを活用できる、長距離にも使える
という、そういったルートを設定するということが可能だと思います。そういったことを念頭に置
きながら、EVの急速充電器の設置を促進するということはひとつ考えてみたい。
総務部長
設置を促進した方がまだよいということですね。
生活環境部長
基本的にはインフラをきちんと作る。それと同時並行的に、EVをどういう風にして普及させる
かという普及方法を考えてみたい。ひとつネックは、EVというのは高額というのが一番ネック。
そこをどうやって解消するか。そこで、カーシェアリングでみんなでシェアしながら高額なEVを
分け持って使うかということも考えたりしているんですけどね。
総務部長
シェアするのは、行政と民間?
生活環境部長
民民同士。シェアすることで、個人の負担感を下げていって導入が進むような仕組がないだろう
かと。
知事
それは本末転倒な気がします。EVの基盤は作らないといけないでしょうね。それで、環境立県
推進課で作った事業がうまくいかないので、そこの補強をしようとするよりも、むしろEVの生産
を睨みそちらに重点をおくべきでしょうね。
生活環境部長
米子で生産される中身が決まっていない状態で、価格がどれくらいになるかもわからない。そん
なに安いものになるかわからないので、どうやって一般に普及させるかということが考えておかな
ければならないと思うんです。
知事
そこは企業の問題なんでしょ?インフラが必要でしょうね。インフラが無ければ走れない、売り
出したときに。
総務部長
京都とか神奈川はまさに、それらがあるというイメージがある。
生活環境部長
カーシェアリングは、日本、特にこの地域ではなじみがないので、それをどこかで実験的に実証
的にやってみて、みんなで普及させていくということはあってもいいんじゃないでしょうか?
知事
それは平日の話?
生活環境部長
平日です。米子で面白いことをやっていて、崎津地区では農家が軽トラと乗用車の2台持ってい
たが、
苦しくなってきて1台の乗用車を手放してしまった。軽トラでは使えないよう目的の時には、
地域で共同してレンタカー会社から車を借りて、必要な時に皆が使えるようなシェアリングをして
ますので、そういったことをヒントにシェアリング事業が考えられないかと思っています。
知事
それで爆発的にEVが普及するわけでもないよね。電気自動車はカーシェアしなければ持てない
という物ではないんでしょうけどね。
副知事
200万ぐらいで売れるようになるんじゃないの?
生活環境部長
アイミーブで、298万。
総務部長
国の補助金を入れて、購入ベースで300万をきるぐらい。
副知事
そのうちに下がってくるとは思う。
知事
新しいEモビリティがどういう価格帯で出るのかにもよりますけど。これは、環境政策的なモデ
ル事業でしょうね、組むとしたら。今やっているレンタカー事業も3台でしょ?
生活環境部長
金をばら撒いてシェアリング事業を普及させていく、というイメージは持っていません。
知事
ガソリン代との差額を持つということでしょ?
生活環境部長
これはね。
知事
自分たちの政策を何とか維持しようと思って・・・
(笑)
生活環境部長
そんな考えではありません(笑)
一緒にやってきたパートナーであるレンタカー会社が、3台を
もっと広めるとしたらこんなことが必要かなと考えたもの。なんとか台数を増やしたい。
知事
議論を総合して、EVタウンを作るのでインフラ整備は必要。モデル的な普及のやり方などは、
年明けまで考えてもらうって。大切なのは鳥取県の戦略として、新しい電気自動車・電気移動体を
仕掛けようとしているわけですから、いずれそれが爆発的に広がっていく導火線の役割を果たした
いということではないでしょうか。あとは部長もおっしゃるとおり、電気自動車で旅するようなメ
インルートはここだよっていうことで、こっちに引っ張り込む戦略も考えないといけない。
生活環境部長
随分国の中でも、経産省も注目しているということであります。
知事
肝心なエコカーはどうなっていますか?3番目の事業ですか?
商工労働部長
エコカーはシムドライブに派遣して研究しています。県内の企業に成果を出すということで、勉
強してもらうということで、EVの車体を分解して産技センターあたりに展示して勉強してもらお
うと。また、産業振興機構あたりになると思いますがコーディネーターを配置して、必要とされる
部品・ユニットを企業間連携でできるよう、企業の持つ技術のマッチングをしたい。自動車業界で、
設計開発するにあたって、すごいスピードでCAD等のソフトウエアが便利になっているので、導
入して研修を米子のEV工場とタイアップしてやりたいなあと考えている。
知事
エコカー関係でアイデアありますか?
農林水産部長
タクシーなんか常時走っているので、電気自動車になれば面白い波及効果があるのではないか。
生活環境部長
そう思うけれど、EVの特性からすると、タクシーが一番弱いと言われている。充電時間がかか
るので、そこが難しいところかなぁ。
農林水産部長
タクシーはLPガスを使っているので、LPガススタンドが電気自動車で使えれば一石二鳥かな
と思うが・・・。
総務部長
県内でもようやくプリウスがタクシーとして走り出しましたね。
生活環境部長
充電というよりも、バッテリー交換型のEVでタクシー、国土交通省が実験的に東京でやってい
たのはあり得るかも知れない。
総務部長
急速充電は30分あれば8割方回るわけですから、そんなに充電時間がネックになるとも思えな
いですけどね。しかも街乗りですから。
知事
車体が小さくて居住性が悪いということですか?
生活環境部長
リーフが出てくれば多少使えるかもしれませんけどね。東京で実験的に使っていたのもリーフモ
デルだったような気がします。
企画部長
連続稼働時間が営業時間に影響するという事は。
生活環境部長
タクシー会社が導入するとなると価格の問題はやっぱりあるでしょうね。だから、そこのところ
を支援するとか。公共的に街中の環境-排出ガスというものを低減するという公共的な見地から、
タクシー会社に導入を促進するために支援するという考え方はあるのではないでしょうか。
知事
そのほか、成長戦略関係で。
総務部長
バイオの関係ですが、
バイオフロンティアが来年3月にできあがる。
その研究をどう促進するか。
またそれを地域の民間活力にどう流していくかという視点の取り組みが必要だと思うんですが。
知事
そこは抜けているかもしれないですね。肉付けかもしれませんし。また議論しましょう。
そのほかどうでしょうか?
文化観光局長
冒頭知事のごあいさつでも言っていただいたんですけど、アテナは第2話も昨日放送されました。
高い視聴率でありました。それを背景といたしまして、米子ソウル便のアシアナ便が早くも1月に
つきましては、141人乗りを177人乗りに変えると、調子がよければ2月もという話が入って
まいりましたし、DBSクルーズフェリーも17日に入港が300人以上、24、31日の入港が
ほぼ満席ということで、聞いております。
もう一つ言わせていただきますと、日韓の交流おまつりっていうのがあるんですけど、今年で5
回目、6回目かな?・・・2010がソウル広場であったんですけど、ソウル市民が日本の国でど
こに行ってみたいか日本地図に赤いシールを貼っていったら、なんと皆さん、鳥取県8位になりま
した。これは大変なことなんです。ライバル秋田も同率8位なんですけど、秋田は実際行ったこと
があるかというのは38位で、鳥取は20位台で、非常にネームバリューがわりとあがってきてい
るという背景があります。
文化観光局としては、インバウンド-とくに新年度というわけでは無くて、新年から-このよう
な状況がありますので、最初に韓国をターゲット。ソウルの地下鉄も1月ぐらいからできそうであ
りますし、DBSも1月、アシアナの機内誌も1月ぐらいから、新年ダッシュがかけれそうなので
まずは韓国をターゲットにやってみたいと思います。
具体的に書いてあるのは、マンガとかジオパークということでありますが、マンガについては国
際という、一つ2012年サミットに向けてという柱がおかげさまで立ちましたので、そこに向け
て前年プレとか、そういったものをやっていきたいと思っています。いろいろ書いてありますけれ
ども、特に鳥取はマンガ王国ということでいけば、拠点というか情報発信基地というものをいずれ
作っていく必要があると思っていまして、一つの箱を作るのか、あるいは点をつないで線・面にし
ていくような、例えば、マンガ通り、アニメ通りとかそういったものを作っていくなど、検討すべ
き重要事項だと思っています。
知事
これは肉付けになるかもしれませんが、マンガ・ロードとか。東西つながるような道路に仕立て
上げるとか。
文化観光局長
一番良いのは、既存の施設を活用するというのが一番有効かなと思ったりしますが、皆さんのア
イデアをいただきたいと思っています。
書いてないもので一つ、うちに知恵があまり無いところでして、コンテンツ産業というものを鳥
取でおこしていきたいと思っています。ちょっと前まで私は、マンガを書いたりアニメーションを
作ったりというイメージを持っていたんですけど、それではなかなかアジアに勝てない。今、イン
ターネットのHPをいろいろな人たちが作っています。その中にマンガ・アニメーションが出てき
ます。そういった作成を鳥取県で作っていただく。東京じゃなくてもできますから、そういった環
境を作ってあげてコンテンツ産業を鳥取県に持ってくる。そういったことを商工労働部と一緒に
なってやれたらいいなと思っていますので、お知恵を頂戴したい。
世界ジオパークなんですけど、これも世界がつきましたので日本が相手じゃなく世界が相手です
ので、特に教育委員会、県土整備部、生活環境部などオール県庁で盛り上げていきたいと思ってい
ます。子どもさんの教育活用ということで教育長に言っていただいておりますが、子供に教育する
には親・教員に熟知していただく必要があります。ぜひ、教員の方々、特に理科の教員の方にネッ
トワークはっていただくとありがたいなと思っています。とりあえずは私の方からは以上です。
副知事
実際、教員の力は大きくて、現地で説明してくださった人が博物館の学芸員だったり、文化観光
局に教育委員会から派遣していただいた人だったり。先生方、特に理科の先生方に理解してもらっ
たら、随分広がるような気がする。自分が考えても先生の影響って大きかったじゃないですか、子
供のころ。
文化観光局長
教育センターもカリキュラムを作っていただくような検討をしていただいている。
教育長
鳥取大学が教員向けのテキストみたいなものを作ると聞いている。
文化観光局長
それは進行中です。
知事
地学系ですよね。
教育長
県内でも、高校の教員で地学専門が減ってきました。物理の教員が兼ねるとか。
生活環境部長
文化観光局長の時、地学会の発表会に出たが、参加者は結構おもしろいと感じている。行ってみ
て聞くと、なるほどねと思う。
文化観光局長
マンガとジオパークを行ったりきたりするんですけど、例えば江原道は海列車というのがあって
東海岸を走るんですけど、横になって外を見て走る列車が通っています。企画と一緒になって、例
えば鳥取豊岡間をジオ列車として、デイリーじゃなくても臨時的に走らせていく事もできたらなと
考えています。
知事
4月、6月には何か入っているんですか?これと関連して考えるということですかね。
教育長
マンガ列車・・・四国に行きますとアンパンマン列車が走っている。岡山から。境線にもキタロ
ウ列車が走っている。山陰線、鳥取米子間も通じるようなものが出てくれば・・・。
生活環境部長
谷口ジローさんなんかいいかもしれませんねぇ。
企画部長
余部の橋梁の架け替えに伴って、ダイヤの見直しをJRにお願いしてて、そういうものもうまく
活用していければ。
生活環境部長
世界ジオパークの関係で、お客さんが全世界からやってきてずっと見て回って、どこかで泊まら
なければならない。鳥取市に泊まってもらってもいいが、
ジオパークの中で滞在する拠点ができて、
そこでジオパークの中で一日滞在することができると、拠点性ができる。中の集落の景観整備も合
わせて行えば、奥行き感のあるジオパークの整備になる。
文化観光局長
広域連合の中の事務で、うちがジオパークを担当しているので、滞在型のツアーを主体となって
作っていく事が必要だと思っていますし、先ほど話が出ていた電気自動車をジオパークのエリアの
中で走らせるといったことを考えていけば、ジオとマッチした事業になるんじゃないかと思ってい
ます。
生活環境部長
アルプスなんかで、ガソリン車を全部とめて、電気自動車だけで非常に環境に配慮しているエリ
アがある。ああいったものを作ったりするのも。
文化観光局長
食がジオパークも問題になってくるのですけど、安山岩の上で熱したりするジオ料理ができたり
していますので、トライアルするような農家とかどうでしょうか?
農林水産部長
ねらいとしては農林水産業の6次産業化も、実際は観光と連携した6次産業化もありだと思う。
そうなると、何を食べるかといった料理もクローズアップされないといけない。
文化観光局長
意外と食べるものが無いねという声も・・・本当はあるんだけど。上手に情報発信ができていな
い。そこをしていく必要があると感じている。
農林水産部長
海水浴の民宿の復活にもつながる。
知事
網代の女性部がやっているじゃないですか、スルメイカ。ああいうのも商品化をして。ウケれば
いっぱい来るんですよね。それらしいツアーにすれば。
生活環境部長
昔は網代にはカニ料理店がありにぎやかだったが、今はもう一つ寂しい。
文化観光局長
大手の旅行エージェントの商品造成がいずれ追いかけてきますが、今は地元の観光協会がスピー
ディーに作ったんですけど、まだ情報発信力が無くて。いい商品ができている。ストラップから、
食べ物、ノベルティ。これがいずれどんどん出て行けば、来ていただけるんじゃないかなと思う。
生活環境部長
水木しげるロードも、人が来てお金が落ちないと商店街がどんどんといかない。金の落としどこ
ろができてないというところがありますよね。
文化観光局長
この間の議会でも言ったように、もう少し鳥取県内も関係者が活用についてもう少し考えましょ
うということが話題に出ていますし、これからそういうところに力を入れていく必要かあるかなと。
県政推進課長
各部長さん方で連携で特にこの辺は、というのはありますか。農林水産部長さんどうですか。
知事
連携でなくてもいいですよ。経済成長戦略関係で。
農林水産部長
境港の水木しげるロードから卸売市場の方への道筋というのがなかなか確立されていなくて、地
元でも問題となっていて、お客さんが流れる仕組みを作らないといけない。物が売れない。
知事
それはでも車に乗って、あそこの仲卸、さかなセンターへ行けばいいんでしょう。
さかなセンターも増えてますね。そのへんはやっぱり案内がないのかな?
商工労働部長
表示の問題かもしれないですね。
農林水産部長
6次産業の件で付け加えさせていただきますと、商工と連携しているのですが、商工の方では加
工施設の機械に支援するような事業がない。実際は連携しようとしてもうまくいかない。今度国の
方が6次産業化で、農林水産物を原材料に3年から5年で50%以上取引する場合補助対象にしよ
うというのがでてきている。
要は加工業者の方も農林の方の事業で補助対象としようということで、
これはすごいいい話。ただ、国の方の事業では対象となるのは限られてきますから、それ以外の部
分も6次産業化のメニューの中に入れて対象としていきたいと考えている。
知事
それは加工?
農林水産部長
はい、加工です。県内の原材料を使うのだけれども、工場が県外で加工を県外でしているものが
多い。もったいない。
商工労働部長
商工の方でも企業立地の方である、ただし個別案件となる。
生活環境部長
制度的にはあるんだよね。雇用に結びつかないと対象とならないと、雇用の問題がでてくる。新
規雇用があれば、と。
総務部長
農家とか生産者でも加工施設を作るのであれば対象となる。ただ、条件があると。
知事
企業立地促進法の対象にはなるのか?
商工労働部長
食品加工業は対象となる。今、農商工連携コラボで具体のビジネスモデルを作ろうとしておりま
して、それが明らかになったときに、農林水産部の助成事業で足りないところは、一件要求でお願
いしていこうかなと考えています。
知事
まあ、メニュー作ったらいいですよね。
生活環境部長
今どうなっているの?
総務部長
農工法は、もう法律は失効している。
商工労働部長
昔は農工法でいろんな優遇措置があったけど。
知事
あとは、経済雇用関係は?
声がないものは、アピールがないとして、もう要求はないものとし
て。(笑)
農林水産部長
境港で、魚の選別機を入れたい。
知事
あれは事業は国なの?
農林水産部長
国だと対象とならないようなので、県の方でやっていただきたい。
知事
選別機、それはいいじゃない、やっぱり必要ですよね。
知事
あともういいですか、北東アジアゲートウエイまで、特にないですか。
2)北東アジアゲートウェイ
文化観光局長
北東アジアですが、シンガポールがちょうど日曜日から今日まで会議があって、電話連絡では、
参加は日本からは境港だけだと思ってたんですが、実は神戸も参加しており、ライバルがいたんで
すが、そこは負けじと優位性をアピールしていきたいが、年度内か年明けに正式に組合を立ち上げ
るという話があった。ぜひ境港でアジアクルーズ船が就航できるように、県土整備部、境港管理組
合、島根県といっしょになってポートセールスをしていきたい。まだあまりにも遠大なものなので、
少しずつ話を聞きながら進めていきたい。
知事
これは、いつから船を走らせようと計画しているのか?
文化観光局長
おそらく拠点がある程度整備できているところから走らせることになると思う。全部の参加地域
のインフラが整備できないとスタートできないというのではなくて、ある程度は準備期間があるに
しても、できたところからつないでいくことになると思う。
もちろん境港も、全部計画ができてからではなくて、例えばできた範囲内で、1次整備、2次整
備とか、整備を求めていったらいい、結構走りながら考えることになるのでは。
県土整備部長
現状のままだったら、すぐには境港にはこないような感じですか?
文化観光局長
まずそこまでの議論にいたっていない。境港をどういうふうなクルーズセンターの寄港図にしよ
うかという絵をシンガポール側が描いているので、関係者を呼び込んで鳥取県の魅力をご説明した
い。
知事
理論的には、岸壁さえあれば船はつけられるはずでしょう?
文化観光局長
そうですね、船の大きさによりますが、水深がどれぐらいあればどれくらいの船が入れるかとい
うのは自ずと決まる。
県土整備部長
旅客ターミナルがわからないなかで、県土としては旅客ターミナルの周辺整備を含めて基本構想
ををきちんと来年度まとめることを考えている。ターミナルと商業施設なんかも併せて相談しなが
らやっていきたい。
もう1つは、大型のクルーズが来る可能性があるとその度にいろいろ調査すると時間がかかるの
で、大型の船も受け入れられるようなことでいきたいと考えているが、今の実際こちらに寄港する
であろう、その辺のこれからの動きを聞きながらやっていこうと思う。
商工労働部長
それに付随して、ターミナルの後背地に貿易見本市会場を考えている。ただ、今ニーズの見極め
ができていないので検討中。
知事
それは、ターミナルにつけて?中古自動車を民間が始めたけど。
商工労働部長
今考えているのは竹ノ内団地のSTC倉庫、あと夢みなとタワーの1階。
知事
あそこはみんな入っているの?
商工労働部長
倉庫は一部空いているスペースがある。
知事
そこを改造するのではなくて、別にってことですか。
商工労働部長
そこを借り上げて。
総務部長
倉庫の中?冷凍倉庫?
商工労働部長
いえいえ、一般の倉庫。もしくは、夢みなとタワーの1階、そこも若干空いていますので。そっ
ちだったら高級感もでますし。
知事
その程度の話?その程度のスペースの話ですか?
商工労働部長
今の想定はそうです。もう少し良く練らないといけないと思っている。
文化観光局長
計画上は、もっとスケールが大きい話だと思いますけど。まあ、話の順番でどれぐらいからでき
るかということもありますが。
副知事
あと中国の観光客の話を来年はどう考えているかを。すぐすぐにはならないだろうけど。
文化観光局長
やっぱりプロモーションに来てくださいと、中国人に鳥取の良さをPRしてください、という話
もありましたので、ちょっとでかけてみようかなと考えてみます。
副知事
あと河北省と25周年、まあ長いこと続いたと言うことも活かすのかなと。25年ですからね。
そうはいっても位置的には北京と天津をとりまくところが河北省ですからね。
文化観光局長
北京にクレア事務所があるので、そこを頼りに行ってもいいですし。
知事
あと、アジアの航空会社が元気を出していますから。そこを取りに行くことを考えないと。
企画部長
エアポートセールスをしていこうと考えています。
副知事
米子ソウル便はアテナで大丈夫みたいですし。
生活環境部長
この際だからデイリーにならないかな、アテナ効果で。
文化観光局長
大型化ではなくて。例えば3日が4日になるとかそういう路線もありますし。
知事
結果さえ出てくれば航空会社もついてくるでしょうけどね。
商工労働部長
DBSクルーズとタイアップしたシベリア鉄道で輸送の実証実験を考えているところ。
知事
何をするのですか?
商工労働部長
具体的にはまだ何を運ぶというのはないのですが、日本側の商社といい関係を持っていますので、
農産品とか日用品とかをタイアップしてと考えている。
知事
例えば今、協力して取り組んでいる物流会社と組んで何か考えたらいいんじゃないですか。
総務部長
今統轄監が行っているのはその下ならしでしょうかね。
商工労働部長
はい。
農林水産部長
その物流会社も、将来的にはかなり大がかりな事を考えておられます。今は、情報収集とか需要
調査を中心としてやっている。そのへんを積極的に県が協力していけば今後いい結果がついてくる
と思う。最終的にはいくつかの拠点をつなぐトラック輸送を考えている。向こうの基盤が、道路網
がよくなってきているのでこれからでしょう。
3)地域づくり
県政推進課長
次は、地域づくりに話を進めさせていただきたい。この辺は中山間とか、鳥取力創造とか高齢者、
防災関係など、発言がなかった部長さん方はぜひどうぞ、お願いします。
知事
しゃべっていないものは、年明け落っこちていると思ってください。(一同笑)
福祉保健部長
じゃあ、福祉の方で。高齢者の能力活用で、始めはアクティブシニアタウンの構想と大風呂敷的
な施策の中身だったので、高齢者の能力活用という捉え方で今しておりますが、他の部局でも高齢
者の生きがいづくりや地域活性化に繋げる事業ができますので考えていただけたらと思ってます。
プロジェクトチームを作って、もう少し取組を横断的にしたいと考えている。部で考えているのは、
高齢化社会がきた中で若い人が減ってくると、高齢者の見守り活動や介護を元気な高齢者が担い手
となることが大事なのではないかということで、1つは、高齢者による地域活性化に資する起業化
支援ということで、起業化するときのアドバイスや経費を支援をし、例えば高齢者の配食サービス
を高齢者の方々が起業するとか、高齢者がやっていく仕組みを作るとか、介護保険制度の中でも、
元気な高齢者が介護保険のサービスの担い手となってボランティア活動をすると、これが換算され
て介護保険料を減免しようとしたらできる制度となっているので、日南町が介護支援ボランティア
制度を考えておられるのでこれをしていただき、県内にひろげていくようモデル的にやってみるこ
とを考えている。
居場所づくりについても、サロンの立ち上げのようなものを広げていきたい。
それから老人クラブの支援も載せていますが、老人クラブの活動がどちらかといえば自分たちの
生きがいづくりが多くて、地域活動や特に高齢者の見守り活動には関わっていないので、もう少し
老人クラブの方が地域の見守り活動等に関わるようにインセンティブを設けたらどうかと考えてい
る。
あと、情報提供と言うことで、元気な高齢者はいろんな能力を持っているので、そういった方々
のバンクを今は細々としているのですが、しっかりとした人材バンクを作っていろいろなところで
活用できる仕組みづくりを考えている。
今3項目考えているけれどもう少し部局横断でできたらと考えている。
文化観光局長
どういう財政支援があるのかここではよくわからないのですが、例えばジオパークで高齢者のガ
イドクラブが立ちあがって食事を含めてガイド含めてやっていただいている。新たなことをすると
いうことで、そうしたクラブは適用になるのか、どういったイメージでしょうか?
福祉保健部長
それは今ボランティアでやっていらっしゃるのですか?
文化観光局長
一応お金をとる仕組みもできつつある。
福祉保健部長
例えばそこがNPOを立ち上げて、組織的にやっていくのであれば。
文化観光局長
観光客からお金をとるシステムでもいいんですか?
福祉保健部長
はい、商売としてやっていくのであれば。単発ではなく持続的にやっていただいた方がいい。
文化観光局長
もちろんジオパークは持続的にです。
知事
例えば教育とか、観光ボランティアガイドとか、やっぱり学校現場にお年寄りが入っていってい
いんじゃないですか。そういう事業化はできないんでしょうかね。
教育長
このあとで説明する予定ですが、地域の人材をお年寄りに限らずどんどん取り込んでいきたいと
思います。
知事
異年齢の交流というのもありますしね。
教育長
はい、子ども達は、比較的家庭がやっぱり若い方々だけなのでお年寄りが入るということいいこ
と。
知事
お年寄りも喜ぶんじゃないでしょうか。
副知事
学校の方からも声をかけないと、地域の方は学校に行っていいものやらというという気持ちもあ
るかな。
教育長
もっと引き込んでいかないといけないですね。
防災監
前から申し上げていたものですが、本当にやりたいと考えています。今回西部地震から10年目
ということで中山間地の防災体制をいろいろ研究してきましたが、中山間地の防災は、地域づくり
と切り離せられない。そういったなかで、地域の中ではもう消防団や防災組織これさえできない状
態のものもある。では街中はどうかというと、かえって常備消防があるので消防団よりも自主防災
組織の方がいいとかいろいろある。どの地域にも消防団と自主防災組織を両方作っていくというの
は多少無理がある。ただ地域によっていろいろ事情があるので、市部と郡部とで、今後のあり方を
考えてみたい。
市町村の意見を聞いてみたが、やっぱり消防団の組織がしっかりしているところは、村の自主組
織として消防団に準じた自警団とかを組織していて、その中のコアメンバーが消防団に入っている
というあり方がある。そういう形のあり方が普及できたらと考えている。この調査をコンサルに委
託してやってみて、新たなあり方をみたいなものが提示できたら、鳥取独自のあり方として普及で
きたらと思っている。
中山間地域の防災は、
地域づくりとリンクしているということを考えてみて、もう1つの特徴は、
中山間地域は高齢化が進んでいて、また過疎化で若い方はどんどん流出している。西部地震のこと
を覚えている人が、当時の中高生だった人はほとんど県外に出ていていない。経験を引き継いでい
くと言う意味で防災教育は重要。先日相談させていただいたときは、もう少し現実的なやり方を考
えたらということでありましたが、何年計画というような、あんまりがちがちな形でなくてという
ことでしたが、県土整備部が今やっているような形を取り込むようなやり方で、学校に働きかけ普
及していくところを防災がやって、話がまとまって外部講師としてやっていくのは県土整備部で、
そういう働きかけを学校の先生のOBの方と働きかけたりと、教育委員会といっしょになってやっ
ていけたらと思ってます。
企画部長
地域づくりのところで、情報通信の関係で、昨年の国補正で、県内隅々までブロードバンドの基
盤がはいりましたので、ぜひこれを利活用していかなければならない。まずはいろいろアイデアを
自由に提案していただいてこういう使い方がないかということを提案していただいたり、あとは各
部におかれても、例えば福祉の高齢者の安否確認のアイデアやエアマップ、防災とかもあります。
せっかっくのICTの基盤なので上手に活用していくことを考えていただければ。
それと中山間の関係ですけど、来年秋で条例制定3年後ということになってまいりまして、今議
会でも非常に中山間の関係問題になりました。来年条例の見直しの時期になりますので、例えば特
産品づくりとかのご指摘とか、あと防災とか福祉の問題とか、いろいろと課題があると思いますの
で、いくつかモデル地域的なものを示しながら、そこで、地域の課題にどんな課題があって、それ
に向けてどんなメニューでやっていけるのかということを、来年度まずやって、条例の見直しを受
けて、それを具体的に施策として、じゃあこういう支援をしましょうとか、そのようなことを、段
階に応じて応援していくようなことを考えていきたいと思います。
農林水産部長
これ、直接じゃないんですけど、今回、11月補正で直売ビジネスのモデル事業を作ったんです。
あの事業は狙いが二つありましてね、中山間の地域づくりと、もう一つは高齢者対策もあって、日
野、日南で朝採れ野菜をやっていますよね。今は結構、年寄りが元気なんですよ。お金稼ぐもんで
すから、家の中で大事にされるんですね(笑)
。ですから、これから何かする際には、市町村に働き
かけて、できるだけ取り組んでもらえるような仕組みで、応援してもらいたいなと思いますね。
生活環境部長
中山間地というと、課題のある地区での対策ということに、どうしてもなるんだけど、この間、
鏝絵のサミットのとき、挾土秀平という左官の人が来ててね、ずっと汽車で見てきたんです。鳥取
県の中を、倉吉から。自分は高山なんだけど、鳥取の家、農村の集落、これは本物が残っていると
いうことを、感銘的にこの間言っていました。本当は中山間地というのはものすごい財産があるん
じゃないかと、そういう意味では。この間ツアーで行ってみたら、ものすごい、奥に鏝絵のいい蔵
があって。ところが、だんだん高齢化が進んで、維持するのが大変になっていると。そういう資源
をもっと活用して、着地型の観光だとか、地域づくりみたいなものに活かしていくような、そんな
ことを考えてみたいと思っている。それで、景観のまちづくりに対して、何か、そういう困ってい
るようなところに支援の手を差し伸べるようなことを考えてはどうかと思っているんですけどね。
企画部長
集落単位でのグリーンツーリズムに取り組むとか、そういったものを支援するとかいいですね。
生活環境部長
そうしたら、批判のある食品衛生法の規制緩和もセットにして、うまく財産を守っていくと。そ
ういう考え方でいきたいなと思っていますね。
知事
鳥取版の B&B みたいな。夜まで提供すると大変でしょうけど、朝だけとかね。
生活環境部長
この間、福山の人から知事宛に手紙が来てて、鏝絵サミットのことで。イギリスの B&B のよう
な形で使えそうなところも結構ありそうだというようなことを言っておられましたね。外から見る
と、そういったものが非常によく見えると。価値が。もう少しそこに光を当てて力を入れていくと、
みんな元気が出るんですよね。みんなが来て、蔵なんか見てもらうと、中にはお土産まで用意して
くれてるような家もありましたんでね。
企画部長
あと先生方が学生さんを連れて行くとか、そんなことが非常に喜ばれる。
生活環境部長
だから、マスツーリズムにはなかなか馴染まないんだけども、いわゆるオールタナティブツーリ
ズムと言われる、小規模な旅行の受入れには、いい資源になるんではないか。
知事
ここはやっぱり観光ビジネスのジャンルとして確立したいですね。
高速道路も通ったことだしね。
生活環境部長
是非、そのあたりを文化観光局と一緒にまとめてみたい。
知事
この間、八頭の商工会が軽トラ市に対応してくださったと、喜んでましたよ。
生活環境部長
本課から行かせました。わりと話聞くと、話はつくんですけどね。
知事
そうやって使いやすくすれば、いろんなことができると思いますしね。この間も郡家駅から若桜
までのかかし列車、あれ見事に NHK の7時のニュースで言っていただいて、全国放送されていま
したけどね。作ったおばあさん達は、大変喜んでいましたね。あの人から見ると若桜鉄道はディズ
ニーランドみたいだと(笑)
。いろんなキャラクターがいっぱいてね。
生活環境部長
今、はやぶさ(駅)なんか注目を浴びていますけど、駅の周辺にもいいものがあると思うんです
よ。そういったものを活かして、ここにはこんなものがあるよと。
知事
そこで、あちこちで住民登録をするんですって。かかしを。それをあちこちの施設に置くとか、
そういうことでもまちづくりになるし、観光資源にもなると思いますから。
生活環境部長
それで併せて景観といったものが維持・保全できていれば、一番いいかなと思いますね。
4)環境配慮社会
知事
あと、昨日の議会で出ていました環境関係、新年度に向けて今の次世代プログラムを変えるんで
しょ。環境関係はどうなんですかね。
生活環境部長
さっき EV タウンの話をしましたけれども、全体的に言うと、負荷を低減する新しい再生エネル
ギーを活用したいと。それで地域全体で循環型社会を生成していくということが、大きなテーマに
なるんだろうなというふうに思っています。
できれば今、ここには具体的に書いていないんですけども、環境というものは、みんなからする
と、何か義務的にやらされて、生活レベルを下げるようなイメージにとられがちですけども。節約、
節約となってしまうんですが、どちらかというと、環境配慮型社会を形成することが、一つの地域
の売りになって、農林と結びついて産地のブランド化につながるとか、さっきのグリーンツーリズ
ム、エコツーリズム、そういったものにつながるとういうような角度で、政策をまとめてみたらど
うかなということは考えています。
知事
具体的に、ここに若干書いてありますけども、リサイクルの率はやっぱり悪いよね。
生活環境部長
ところが、今年の数字は非常によくなっています。
知事
25%?
生活環境部長
23.3%までいきました。今まだ速報値ですけど。急に上がるのも不思議なんですけど。細か
い要因はありそうですけどね。
副知事
いくらからいくらになったの。
生活環境部長
19%から一気に上がりました。
副知事
伯耆町とか書いてあるけど、何か特別な例があるの。
生活環境部長
あれは、おむつを中心として。伯耆町がこれまでは、米子市の焼却場に持ち出して焼くというの
を止めましたんで。伯耆町の中でできるだけ、ごみの減量化、リサイクルを一体的に進めていこう
というのをやりますんで、そういったことをモデルとして、全県的に普及させるようなことを考え
ています。
副知事
便付の紙おむつが資源になるらしい。取ってもいいけど、取らなくてもいいようだ。
生活環境部長
これは米子に誘致した企業ですんで、伯耆町を基点として、全国展開、世界展開していくような。
知事
全県でも共鳴してくれるような市町村をね、今から探して。伯耆町に集めるんですか?おむつを。
副知事
機械さえあれば、どこでもできるみたいだね。
知事
例えば、機械に対する支援をやろうということ?
生活環境部長
もうちょっと、全体の仕組みについて、おむつだけじゃなくて、他の生ごみとかも含めたところ
の、全体の循環型のものを作るのに、県としてコミットして必要な支援をしていこうかというイメー
ジなんですけど。
知事
それと併せて、おむつはおむつで一つ作ってもいいんじゃないですかね。それは商工かもしれま
せんけど。挟間なんだけど、誘致企業ですからね。ここでうまくいけば、全世界に売り出そうって
いうんでしょ。
生活環境部長
その企業はロイヤリティを回収する企業で、地場企業に作らせて。
知事
ファブレス(自社工場を持たない)で実際は米子の企業が作っているんでしょ。
生活環境部長
そういうことです。これを投資支援するというのもあるかと思いますね。
知事
考えてみたらいい。それと併せて、全県的なリサイクルのネットワークづくりですか。3月で計
画が切れるんでね、4月から新しい計画に持ち込むことを念頭に置いて、
事業を考えておかないと。
生活環境部長
数字はきているんすけど、コンテンツが非常に難しいんです、正直いって。ずいぶん総務部長か
らも言われていますけど、神奈川みたいな。そこは政策的に難しいんで、時間がかかっているのが
正直なところなんですけどね。
知事
スマートコミュニティは今どういうことをやろうとしているんですか?
商工労働部長
米子に EV 工場ができますが、E モビリティを利用してですね、例えば病院ですとか、商店街で
ありますとか、観光地でありますとか、そういったところで普及ができないかと。
知事
まだできていないんだから、それはまだ無理だね。
商工労働部長
まあ今後ですけども。それからスマートグリッドですね。エネルギーの自給を目指して、電気自
動車を使ってスマートグリッドをして、各世帯に太陽光発電を普及させて環境に優しい社会を創っ
たり、その延長で医療とか環境を切り口に、いろんな展開ができるんじゃないかということをです
ね、行政側、企業側から一方的にやっても、これはなかなか難しいでしょうから、やはり地域住民
あるいは地域の NPO 等を巻き込んで、こんなことができるんじゃないかということを練っていっ
て、こういう地域の未来社会を描きたいねというという目標をもって、それに向かって取り組んで
いくということを考えています。
知事
要は新年度予算というのは計画づくりだけ?
商工労働部長
そうです。当面は計画づくりになります。協議会を立ち上げようと思っておりまして。
知事
協議会は1月に立ち上げるんでしょ。
商工労働部長
それは準備会で、正式には4月に立ち上げようと思っています。その中で計画を練って、それを
もとに国の地域活性化特区に応募していこうかなと。
知事
申請は何月ですか?
商工労働部長
今のところ、早ければ4月からということ。
知事
じゃあ、今作らなければいけないんじゃないですか?計画は。
商工労働部長
はい。それを準備会で事前に計画を。
知事
来年度予算は何があるんですか?
商工労働部長
今のところ、協議会に要する経費を要求させてもらおうかと思っています。
知事
協議会は特区申請のための協議会なんでしょ。
商工労働部長
いえ、特区申請もするんですけど、事業を主体的にやっていくための推進母体ですので、ずっと
永久的に残っていきますので、その経費をお願いしようかと思っています。
知事
4月に申請した後、特区はいつから走り始めるんですか?
商工労働部長
早ければ夏から秋に可否が決定されるというふうに聞いています。8、9、10月ぐらいになる
んじゃないかと思いますけども。
総務部参事監兼財政課長
それに向けた支援策は、その中身に併せて各部局の取り組みを混ぜ込んでということですね。
生活環境部長
特区の中身がわからないと、何を具体的に施策化していくか出てこないですね。
商工労働部長
国の補助メニューがあるかないかとかですね、そういうことにもかかってきます。
総務部長
財政的な支援があるというのが、総合特区の一つの目玉ではあるので。なんらかあるということ
を前提に計画を考えていくということではあるんでしょうね。
知事
あとは環境関係でいいですか?
農林水産部長
選果場とか出荷施設の屋根に太陽光発電の充電装置を造るということで、検討費を今予算化させ
てもらっています。
国の10分の10の補助ですけど。もしそれが効率性があって、うまいこといくという話になり
ますと、実際にやってみるという話になりますとね、そのときに、どういう施設が効率性がいいの
か、これからわかるんですけど、選果場とかは、かなり電気代がかかるんですね。通常だと、秋口
まで終わったら、秋で一回、会社との契約を切っちゃうんですよ。で、また再度使う月にもう一回
契約しなおすということがあるんですけど、それについてもお金がかかる話になるもんですから、
できればこういう電力を使って、モデル的にどんな効果が出てくるかというのを、追跡したいなと
うこともありまして、事業を今考えているところなんですけど。具体的には、今やっている検討成
果をもって、そっちの方に向かうという話がでてくるもんですから、ちょっと中途半端な段階なん
ですけど、そういうことをやってみたいなと考えています。
生活環境部長
エネルギーを再生エネルギーを使ってやるっていうこと?
農林水産部長
謳い文句としては太陽光を使ってプラントまでもっていきたいなと思っていますけどね。
生活環境部長
環境大学の水野先生なんかがね、圃場整備なんかで水路の水を使ってヒートポンプを開発して、
農業事業なんかに非常に効率のいいものができるんじゃないかなと。
知事
小水力なんかも、別途考えないんですか?
生活環境部長
小水力は落差がいるんですけど、ヒートポンプなんか活用して、ハウスで使用する電力の省エネ
化を図る事業、そういったことも考えてみてもいいんじゃなかいかなと。
総務部長
産業技術センターは自信満々だったですけどね。小水力について。
生活環境部長
今、3キロワットぐらいいっているのかな。
商工労働部長
技術移転してやっているみたいですけどね。
生活環境部長
農林も新エネルギー研究会に加わって、そのへん一緒にやってください。今、鳥大とか環境大学
とかと一緒にやっていますんで。
5)ガイナーレ鳥取
知事
ガイナーレと農水はいいですか?
副知事
ガイナーレは、アウェイサポーターを、どう上手にするかというのを考えなきゃいけないな。今
までみたいに、太鼓と2、3人が来るんじゃなくて、たくさん来るけどね、今度は。
文化観光局長
だいたい応援団というのはどういう乗り物で移動するんですか?個人のマイカーですか、それと
も大型バス?
副知事
うちで行くときはバスとマイカーですけどね。
文化観光局長
旅行エージェントがかんでいるんですかね。
副知事
自分たちで行っているね。ただ、たくさん来るのは間違いないので。
総務部長
個人が乗り合わせてくるというパターンが多いですよね。
商工労働部長
500人ぐらいは少なくても来るんでしょうね。
副知事
鳥取市もプロジェクトチームを組んでやろうとしているんですよね。
知事
こっちに来られたお客さんのもてなしとか、観光ルートとか。
副知事
モノも買って帰っていただきたいしね。
生活環境部長
本当は宿泊に結びつけばいいけど、無理なのかな。弾丸ツアーで来そうだね。
商工労働部長
関係自治体の協議会みたいなのがあるそうでして、そういうところで、自治体同士で、互いに販
売しあったりとかあるのかもしれないですね。
知事
ちょっと調べてみたら。年明けにまとめてみてください。
副知事
このあいだ、岡山に行って調べているみたいだね。すごい、モノが売れているとか。
知事
まあ、みんなマスカット買って帰るんでしょうね。
総務部長
岡山は平均7、8千人、観客が入っているようだ。
知事
むこうから来るわけだ。
総務部長
いや、あわせてで。観客がですね。そうすれば今の倍ですよね。それも県外から。
知事
岡山戦は盛り上がるだろうね。お互い近いからね。ファジアーノだけには負けないとかね(笑)。
6)農林水産物高付加価値化・農商工連携
知事
農水はいいんですか?
農林水産部長
一番弱いところなんですけど、PR の部分ですね。主に首都圏に情報発信していくような取組を、
専門家の人の知恵も借りながら、やっていくような仕組みにしたいなと。
併せて、関西圏の方も24年度の鳥取道全通を控えた施策もあるんですけど、結構、JA なんか
のインショップなんかも進んでまして、あと産直市なんかが直接関西のスーパーでやってまして、
少しずつ、そういう成果も出来ているようではありますが、テレビに取り上げてもらえるような PR
効果もいるのかなと思いますね。
知事
それはオレイン55の話?
農林水産部長
オレイン55も含めて、
「夏姫」
、
「新甘泉」
、あとは「とろはた」
、そういったものを全国展開して
いく話にしていくのかなと。併せてほかのおコメの「きぬむすめ」なんかもね、そういったところ
から売り出すのも一つの手かなと思いますね。
文化観光局長
食のみやこと関連しましてですね、県庁全体で言えることなんですが、マンガでですね、鳥取の
食を発信していくと。このあいだ、
「食漫」でアンテナショップを紹介したんです。その中で、いろ
いろと鳥取の食材を PR して、アンテナショップも PR したんですけど、そういったマンガで情報
発信することも、特に食なんかいいと思いますんで、どこまでというのは、これから我々も勉強し
ますけど、マンガでも発信していきたいなと思います。
知事
マンガを意識的に使った方がいいかもしれませんね。これから意識的に。マンガサミットも開か
れますし。
生活環境部長
環境とも是非連携して欲しいのは、農産物を生み出したのは環境であり、それが一つの鳥取県の
売りなんだというところで。
農林水産部長
首都圏のところは、うちだけではできない。広報もあるし、観光もあるし、生活環境部も仲間に
入れますから(笑)。
生活環境部長
商工の方で、食の安全・安心プロジェクトがあるけど。
商工労働部長
HACCP に取り組む企業に対して、いろいろと支援をしたいなと思っています。
知事
前、農林でなかったでしたっけ。施策導入したときかな。
農林水産部長
導入支援はしていないはずですけど。国の事業を使ってやったのはあるかもしれません。
木村参事監
食肉センターの事業かな。
農林水産部長
和牛博覧会、全国和牛能力共進会の時の事業です。
生活環境部長
鳥取県版の HACCP もあるよね。グリーンパスという。
7)がん対策・健康づくり
福祉保健部長
では、
がん対策について説明させていただきます。検討中の主な事業3本載せていますけれども、
がん医療推進の向上とうことで地域連携クリティカルパスという、これは今年度中にできあがる予
定です。
知事
今一つしかなかったよね。生活習慣病でね。
福祉保健部長
脳卒中です。
知事
それをがんに広げようということですね。
福祉保健部長
それから院内がん登録について、現在拠点病院5病院でしているんですけども、これがすごく大
事なことなんだと。
知事
これはどこの病院でやるんですか?
福祉保健部長
拠点病院は必ずしないといけないので。それを拡大しようと。
知事
データベースはどこに置くんですか?
福祉保健部長
鳥大の方に持ってきて、それを分析してがん治療もそれぞれ分析した上でどこを強化すべきかを
出していこうということです。これを拡大することによって情報の共有と向上の底上げになるとい
うことで、これをしっかりすることがまず第一であるということです。それと休日検診も非常に効
果がありますので、これを倍ぐらい増やしたいと思います。
知事
休日検診は市町村の事業でしょう?
福祉保健部長
市町村の事業ですけど、補助していますので。非常にこれは効果があるようです。これは大腸が
ん検診は国の方がいいことだということで国として制度化されるようです。これをさらに進めてい
きたいと。あと事業所の方でもがんについての理解をもっと深めたいということです。
ウォーキング立県のところでですね、日常生活 QR ウォーキング推進事業ということで、携帯電
話の QR コードを使って歩いた距離がサーバの方で管理をした上で顕彰等を行う。
知事
どういうやり方なんですか?
福祉保健部長
市町村の方に協力を頼んで、コースを選んでいただいて出発と終わりの所に QR コードが感知で
きるようなポスターとかそういうものを付けて、あとはそれぞれがそこから QR コードで出発、そ
して終了ということになると距離等が全部出ますので、それを今度は県の方がサーバを持って、そ
こに送ってもらうとそれぞれ誰々さんが今月何キロ歩いたというようなことがわかるようになりま
すので、これをできれば19市町村でコースを作っていただいて、自主申告にはなりますけれども、
車で走ればスピードが速すぎるので、多分歩いていないだろうということがわかると。(一同爆笑)
知事
これはマイレージを稼いだら何かあるの。得点はないの。
福祉保健部長
自己申告なのでそれで得点を争い出したらよくないかと。ただ、突破したら記念品くらいは差し
上げたらどうかなと。またここに佐々木えるざさんが、想定ですけれども、健康づくり大使になっ
ていただいて一緒にウォーキングしていただいて、マップを作ってみたらどうかなと。売りになる
ものをしていかないといけないので。そういうことで PR と実行を兼ねていったらどうかなという
ようなことを考えています。あとそれ以外にも「健康づくり文化」推進事業に佐々木えるざさんが
入っています。色々な啓発等していきたいと思います。
知事
110kmジオウォークは。
文化観光局長
ぜひこれに登録させていただきたいと思います。この間の砂丘の分もこのウォーキング立県認定
ウォークということで位置づけて開催していますので。これから一緒に連携してやったらいいかな
と思います。
知事
山陰海岸ジオウォークはどうしますか。
文化観光局長
うちが看板掲げましたので、頑張ってみようかなと思います。
副知事
今年やった分だけでも足しても50kmくらいにはなるんでしたっけ。
文化観光局長
それくらい行くと思います。
知事
全部泊まりがけで歩いてもらえると良いんじゃない。宿を使いながら。
文化観光局長
南北で降りてもらったりとか。
副知事
3泊4日くらいでですね。1日30kmくらいで。日本海未来ウォークでも一番長いので30k
mだから。
知事
「龍馬の道」とかも途中交通機関利用している人もいるから。
副知事
えらい人は途中列車に乗ってもらって。
8)学力向上
教育長
学力向上の一つの目玉は「未来を拓くスクラム教育」でありまして、学力向上と不登校の未然防
止がありますけれども、中学校区を5から7指定して、その中に小中の連携かもしれませんし、中
高かもしれないし、小中高かもしれない、大学にかかるかもしれませんけども。例えば小中だった
らそこにプラス人を派遣して小から中、中から小と自由に移動できるようにして中学校の教員が小
学校で専科を教える小学校が中学校に行くとか、高校に行くとか、ある程度流動性を高めながら地
域での教育力を高めていきたいということであります。校種間での一貫性のある系統的なカリキュ
ラムとか教育相談体制の充実とかいうことが期待できますし、先ほど長寿社会課の方でありました
けれども、高齢者の教育への貢献ボランティアというのがありますけれども、そうしたところに地
域の力を取り込みながら県民参加で盛り上げていきたいなというふうに思います。
知事
これは見える化してやるんですか?公表などを。
教育長
この所がこういうことをやりますという形でオープンして。指定みたいにして。それから来年以
降はどんどん増やしていく形にしたいと思います。
知事
やっぱりネーミングもいるでしょうね。これは幼稚園からの一貫教育をやっている中学というの
が住民の皆さんにもわかるように。そうすると大分盛り上がってくる。
教育長
どこも同じことができませんので、それぞれの地域に合った接続のパターンを考えて特色を出し
て行ければいいなと思いますし。そこの中で地域の力を引き出してくると。あともう一点はこの学
力向上が大きな課題ですので、学力向上の取組ということで小中高一貫して対策を取れるように
チームを作って、県として新しい仕組みを作ってみたいと思います。というようなところが大きな
柱になると思います。
あと知的好奇心というところで大学の協力を仰ぎたいなと思っておりますけれども、三朝にあり
ます岡山大学の例の「はやぶさ」の分析をやっていますね。鳥取県に2つのはやぶさがあるのでは
やぶさ行きと。三朝をもっと売り出してもいいなと思いまして。世界の最先端のことをやっていま
すので、それに注目して知的好奇心をかみ合わせてもいいかなと。
副知事
昨日の話じゃないけど、高校の学科は一回みんなで話し合った方がいいですね。どの学科が本当
にいるかどうか。色々課題があるので、僕も知らないことではないのですけど。今、准看護の養成
学校に中学生が入れないんですね。結局高校を出た人とか大学を出た人とかが准看の試験を受ける
から、あそこは本当は中学校卒業で准看の試験を受けるんだったんですけど、今中学生が受けると
大体跳ねられるんです。中学校を出てから本当に看護師になりたい子がたくさんいるんだったら、
何かいるのかもわからない。米子北高は高校を一回卒業した人は受けられないわけです。高校教育
が終わっているから。中学生が本当に看護学校に、看護師になりたい子が多いのなら、考えられな
いこともないのでは。多いのならの話だけど。
知事
本当は西部で米子北高があって、西部で境総合技術高校があって看護と介護が勉強できる高校か
らの体制があるわけで、やはり東部だとかでも、それの見合いで公立と私立の棲み分けもあるでしょ
うが。考えるべきなのかもしれないですね。
企画部長
またそういった議論をするのであれば私学の方と一緒にしていただければ
副知事
他の学科もあるんでしょうしね
教育長
あとは鳥取県の次の未来型産業にどう対応するかという関係もありますし。
副知事
一方で親の普通科志向は高いのでなかなか難しい面もあるけど。
知事
だけど米子北高は倍率 2.6 倍とかですか。看護学科が。
副知事
5年くらい前は定員が充足できないと言われていたけど最近増えたんです。やっぱり就職とかあ
るのかな。
知事
就職を考えるとそっちに行きたい子は増えているんだと思います。
福祉保健部長
社会人であっても就職が難しいとなったから結局准看を受ける。
企画部長
5年コースになって高等専門校みたいな扱いになっているので逆に・・・そういう作り方をするの
はありかもしれませんね。
知事
一度話し合う余地はあるんですか?
教育長
なかなか現実的に看護は難しいなと思っています。ただ今おっしゃいますように、中学校から准
看に行く道がないということであれば、高校に行くニーズが高いとなるとまた検討する余地がある
のかもしれませんけど
副知事
ちょっと先になると思うんですけどね。学科を作るにしても。3年とか4年先を目指さないと無
理かもしれない。
教育長
なかなか今の倉吉総合看護学校でも鳥取看護学校でも実習先の確保が難しいと聞いていますし。
知事
それはでもそこで立ち止まってしまうべき課題ではない、とは思います。倉吉総合看護学校だっ
て大騒ぎして見つけてきて今やっているような現状ですから。
副知事
今すぐ来年再来年出来るとは思わんけど、ちょっと先を見て考えるのもありなのかもわからない
ね。
教育長
福祉は考えてもいいかなあと思いますけどね。
知事
それは東部で?
教育長
東部または中部で。
知事
どうでしょうかね。
教育長
境は一番端ですので、少し地域的なバランスをみながら。
知事
ある程度子ども達の未来のことを考えれば、やっぱり福祉系、医療系は人材育成が足らないと思
いますけどね。
教育長
当然意固地になっているわけではありませんので、聞く耳を持たないというわけではありません
ので。
副知事
時間はかかると思いますけど、考えないといつまで経ってもできないし。
県政推進課長
それではこの議論を踏まえて事業要求の方に向かってください。日程の方を。
今後について(資料4)
総務部参事監兼財政課長
財政課です。お手元の資料第4の最後のページ当初予算日程案を見ていただいております。今日
は左の真ん中あたり12月15日第3回政策戦略会議ということで、財政課の方で査定しておりま
す一般事業の方は大体来週ぐらいに目処を付けて24日くらいに内々示をさせていただければいい
かな、と思っております。すでに内示を出させていただいて異論反論色々いただいておりますけれ
ども、早く政策戦略事業の方に移っていただきたいので適当なところで早く切り上げましょう。
一応年内に一般事業の方を知事にご相談させていただくものを整理した上で、皆さんの頭の方は
年明け1月4日に要求書作成スタートで11日を期限としています。1月11日までに作っていた
だきますので、それまでに特に今回は知事に聞いていただくということが前提になりますので、ぜ
ひ各部長さんを中心に部内でよく今週辺りから練り上げていただきたい。
また折々財政課の方でご相談いただければ、今回お話されなかったものも全然落ちたわけではな
いので、逆に聞いていただいたものも通るわけではないので。査定の練り込みがありますので是非
早めに説明をしていただければ幸いでございます。11日の週後半からわからないところは総務部
長や私がお聞きしながらやっていくということで実際皆さま方の作業は19日の知事報告、21日
からの知事聞き取りとなります。今回のべ130くらいの事業があります。全部合わせると200
近くになるかもしれませんので知事にお時間をいただきながらやりたいと思います。ぜひ皆さんの
方でもよくよく練り上げていただければと思っておりますので、年明けに向けて、まだ案が詰まっ
ていない部局等ありましたら、もうひと練りふた練りを部内の管理職の皆さんとディスカッション
していただければと思っております。
知事
総務部長がそれに関与するんでしょ?
総務部長
そうですね。年明けと事前調整というところでやらせていただきます。あとそれに関連しまして、
組織定数の作業も今進めさせていただいております。予算の一般事業と政策戦略事業と同じような
考え方で今やらせていただいておりまして、今業務効率推進課長が中心となって各部局と意見交換
をし、既存の事業をベースにして定数をどうするかというものを一旦年内で整理をさせていただこ
うと思っております。これは集中改革プランとの関係もありますので、ここの部分は非常に厳しく
見ざるを得ないかなというように思っております。
その上で政策戦略事業がどうできあがっていくか、そういうことと併せて、また年内に整理した
ものにどう定数を加えていくかというような議論になってくると思いますので、そこは今の予算と、
定数というか、そことセットとなって年明けで一貫して進めていくというようなことになると思い
ますので、そちらも併せてよろしくお願いしたいというように思います。
知事
あと一つ、2月補正のことです。防鳥ネットをどうするか考えないといけないですね。
農林水産部長
国の事業の分が今週中くらいには要望額を出さないといけない。それの結果をどの程度早めにい
ただけるのかわからないですけど。基本的には今国の事業が1/2なので最低限1/2にはしたい
なというのに合わせて、あと鶏舎だけが対象なものですから、鶏舎以外で飼料庫なり堆肥舎でネッ
トしてみたいというような人も一応加えるかなということがあるかなと思うんですけどね。それま
ではちょっと関係事業者と議論していきたいなと思いますけどね。
知事
国は 10km圏内の外も対象となるんですね。
農林水産部長
外も対象となります。ただ額的にどのくらい来るかというのが全然わからないものですから。
知事
あとは県単の県のフォローアップも入れて。全体で組むんですね。
総務部参事監兼財政課長
今の日程表には2月補正というのはほとんど執行残みたいなのを落としていくいわゆる洗いの作
業を軸にやってますんで、早く計数を固めたいものですから今週中が期限で来週査定して年内終わ
りというように書いておりますけど、そのやらなきゃいけないものについては随時ご相談いただけ
ればと思います。
大きな懸案の国から来る交付金というのがまだ内容が全然わからんものですから、
今考えたものを2月にちょっと組み替えなきゃいけないものも出てきます。その辺のご相談も各部
局にあれば随時お願いします。
生活環境部長
一般事業についての調整を総務部長の所で調整してもらえるという話だったように思ってたんだ
けど。ファイナルレビューまで一気に行くの?
総務部長
政策戦略事業の事前調整の中で場合によっては聞かせていただくということでも。
総務部参事監兼財政課長
ファイナルレビュー事前調整というのが12日にありますので、そこは総務部長1日借り切って
一般事業調整に当たっていただくという整理でいます。その上で知事にあげていきます。
総務部長
それと今回冒頭知事からシステムの導入のねらいとかありましたけど、今伺っている範囲におい
てはですね、非常に好意的に受け止められているというように思っております。特に政策戦略事業
などは中途半端な段階で予算要求をしなくてもいいと、政策議論を中心にできるということで非常
に時間外の縮減にも繋がっているというような声もありますし、早い段階からのキックオフになっ
たので部長とよく政策議論ができていると、いうようなご意見を各部から聞いてまして、他部局と
の連携も早い段階からできているとか、非常に議論中心にできていると。あまり負の面を聞いてい
ないんですけども、皆さん進められて何か仕組みとして課題があるなというところがあればまた随
時おっしゃっていただければなと思っております。
県政推進課長
それでは時間が長くなりましたけれども、会議を終了させていただきます。ありがとうございま
した。
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