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大手保険グループが取り組み紹介

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大手保険グループが取り組み紹介
2 0 1 6 年(平成 2 8 年)6 月 2 4 日(金曜日) ( 2 )
(第 3 種郵便物認可)
バルの両方
ルとグロー
も、ローカ
籍 企 業
「どの多国
ーマス氏は
題提起。ト
か。」と問
ていくの
に調和させ
をどのよう
トの特殊性
ルマーケッ
ドとローカ
ルなトレン
はグローバ
険グループ
る中で、保
制が進展す
的な資本規
後藤氏は
まず「世界
言うと、それぞれのレベ
プと個社の関係について
べた。竹田氏は「グルー
ことが望ましい。」と述
カル単独での視点も持つ
在しないことから、ロー
の分散効果は実際には存
流用可能でない場合、そ
し、ストレス時に資本が
可 能 性 が あ ろ う。 た だ
することで小さくできる
り大きな分散効果を反映
値ベースの資本の方がよ
全体で要求される経済価
計よりも、企業グループ
社レベルの要求資本の合
経済資本では、個別の会
でも見ることができる。
ローカルでもグローバル
経済価値ベースの資本は
カルな視点である一方、
ルベンシーは極めてロー
がある。例えば、法定ソ
らの大きな課題であり、
管理部にとって数年前か
マは、持株会社のリスク
を及ぼすのかというテー
ーカルにどのような影響
神野氏は「健全性規制
の進展がグローバルとロ
る。」と指摘した。
を進めていくことにな
ドオフを行いながら経営
くる。基本的にはトレー
の状況に応じて変わって
目指すのかは、その時々
としどちらの目的達成を
得ず、どちらを制約条件
上、単純な最適化はあり
る。 会 社 経 営 で あ る 以
の対応の両方共必要にな
するためのシステム・フ
各種数値を効率的に算出
合性をとっていくこと、
た、可能な限り数値の整
のは経営判断に有益。ま
数値を総合的にみていく
たとしても、さまざまな
債、リスク量が求められ
Sなどで異なった保険負
の規制・ERM、IFR
グローバル・ローカルで
すことは間違いないが、
ず、ERMに影響を及ぼ
が、 規 制 対 応 の み な ら
る国際資本規制の実施
い。IAISが進めてい
だ明確な答えは出ていな
検討を重ねているが、ま
例えば、当社が市場に出
していくかについては、
グループ全体でどう運営
経済価値ソルベンシーを
った点はない。ただし、
り、現時点で大きく変わ
ジネスを運営にしてお
で経済価値をベースにビ
に数年来、グループ全体
み込まれた。しかし、既
通常のビジネス活動に組
ースだったが、今年から
置付けはプロジェクトベ
までソルベンシーⅡの位
はフランスにあり、これ
「アクサグループの本社
る」と述べた。板場氏は
ローの構築が重要であ
尋 ね た。 ト ー マ ス 氏 は
ついて、各スピーカーに
スクカルチャーの醸成に
効性を担保するためのリ
後藤氏は二つ目のトピ
ックとして、ERMの実
っている」と述べた。
ーカルで緊密な議論を行
ため、常にグループとロ
との独自性が生じている
身についてマーケットご
に違いがあり、商品の中
界各国でさまざまな制度
ならない。もっとも、世
いて商品開発しなければ
基準があり、それに基づ
るべき収益性やリスクの
す商品にはグループで守
そこに全ては書き切れな
シーやルールがあるが、
通常はどの会社でもポリ
カルチャーが肝になる。
現場の社員たちのリスク
ラインが圧倒的に多く、
ンスのうちのファースト
はスリーラインディフェ
竹田氏は「会社全体で
見ていくと、人数対比で
べた。
も一助となり得る」と述
クの要素を導入すること
た、KPIや報酬にリス
らう上で重要となる。ま
に対する意識を高めても
ルの自己評価のプロセス
に、リスクとコントロー
必要がある。それらは特
全組織に浸透させていく
ーニングや教育を通じて
また、リスク部門はトレ
への注力が最も重要だ。
経営責任者によるリスク
プ、とりわけ社長や最高
「会社のリーダーシッ
カルチャーに関連して、
の考えを示した。リスク
されるということだ」と
ースにした戦略決定がな
り、その上でリスクをベ
え、 理 解 す る こ と で あ
れの部門が自らの頭で考
なことは、まずはそれぞ
解している。そこで重要
務に取り組むことだと理
がらバランスを取って業
スクとリターンを考えな
いうことは、全社員がリ
ルチャーを浸透させると
RMにおいて、リスクカ
ていく経営手法であるE
を取って企業価値を高め
神野氏は「リスクとリ
ターンと資本のバランス
ではないか」と述べた。
持っているのが強い会社
であり、それをしっかり
コーポレートカルチャー
それぞれの社員の判断が
いない部分について下す
い。ルールに記載されて
述べた。
にチャレンジングだ」と
を浸透させることは非常
意味でリスクカルチャー
ければならず、そうした
は、立ち止まって考えな
を発生させるかについて
が会社にどれほどの損害
とがあり得る。ある行動
大という問題が生じるこ
見ると、損失の発生・拡
も、リスクという観点で
アンス的には問題なくて
え方であり、コンプライ
ションをベースとする考
は、企業価値のプロテク
方で、リスクカルチャー
え方なのではないか。一
させやすく、ある意味、
確になっている点で徹底
法律などで禁止事項が明
「コンプライアンスは、
いて問われた板場氏は
ク管理の機能の違いにつ
コンプライアンスとリス
てのリスクカルチャーの重要性などについて討論した。当日は保
規制がグローバルとローカルに及ぼす影響、また、ERMにとっ
の導入や保険監督者国際機構(IAIS)で進めている国際資本
ーフリスクオフィサーの板場建氏の4人が、欧州ソルベンシーⅡ
ス執行役員リスク管理部長の神野秀磨氏、アクサ生命執行役員チ
田竜哉氏、MS&ADインシュアランスグループホールディング
ールディングス取締役専務執行役員チーフリスクオフィサーの竹
チーフリスクオフィサーのデス・トーマス氏、AIGジャパンホ
茂之ディレクターが進行役を務め、メットライフ生命執行役常務
ィスカッションを行った。同法人リスク管理戦略センターの後藤
険新ソルベンシー制度に向けての確実な進展」と題したパネルデ
i s k J a p a n 」( 主 催 は A s i a R i s k 誌 ) の 中 で「 保
有 限 責 任 監 査 法 人 ト ー マ ツ は 6 月 9 日 に 開 催 さ れ た「 第 9 回 R
プでの対応とローカルで
トレードオフが必要なグローバルとローカルの調和
の要請を尊
ルで役割があり、グルー
険業界関係者が多数集まり、関心の高さをうかがわせた。
後藤氏
トーマス氏
竹田氏
日本人になじみやすい考
重する必要
大手保険グループが取り組み紹介
トーマツ 国際資本規制テーマに討論
神野氏
板場氏
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