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保育所の口頭指導事項一覧(PDF:154KB)

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保育所の口頭指導事項一覧(PDF:154KB)
平成27年度 定期指導監査「保育所関係」 口頭指導事項一覧
(指導監査対象 244 保育園)
【注】通知事項の文言をわかりやすくするため、実際の口頭指導事項の文言とは一致しない
ことがありますが、参考として掲載しています。
1 運営管理・児童処遇
○施設長の運営管理が不十分
・開所時間内は、札幌市児童福祉法施行条例及び札幌市私立認可保育所運営要綱に定める
保育士の必要配置数を下回らないよう職員配置を行うこと。
・通常開所日において、行事等を理由として児童の受入を制限しないこと。やむを得ない
事情がある場合は、保護者の必要に応じて保育及び給食等を提供する旨を周知徹底した
うえで行うこと。
○父母等に対する事業内容の周知が不十分・不適切
・通常開所日における保護者の休日、職員会議及び行事等による保育時間の制限にかかる
入園のしおり(園だより等)の記載方法について、強制と受け取られないように修正す
ること。
・入園のしおり(園だより)における保育時間の記載方法について、保育時間を勤務時間
(と通勤時間)に限定しないこと。
○無資格者の配置
・保育士登録をしていない者は「保育士」の名称を使用しないこと。また、札幌市児童福
祉法施行条例に定める保育士配置数に含めないこと。
○保育士証の整備が不適切
・保育士証について、記載事項に変更がある場合は、所定の手続きを行わせた上で、施設
においてその写しを保管すること。
○安定した児童処遇の確保が不十分
・保育士の月別配置状況について、児童や職員処遇の低下とならないよう十分考慮し余裕
を持った保育士の雇用・配置を行うこと。
・延長保育実施施設の開所時間(午前7時から午後7時)全時間帯において、児童数に応
じた職員配置を行うこと。
・通常開所日において、行事等を理由として児童の受入を制限しないこと。やむを得ない
事情がある場合は、保護者の必要に応じて保育及び給食等を提供する旨を周知徹底した
うえで行うこと。
○保育計画等が不十分
・子どもの健康に関する保健計画を作成し、全職員がそのねらいや内容を明確にしながら、
一人ひとりの子どもの健康の保持及び増進に努めていくこと。
・3才未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即し
て、個別的な計画を作成すること。
○苦情処理体制が不十分
・苦情記録簿は、苦情受付から解決・改善までの経過と結果、苦情の有無について記録し、
公表にあたっては記録簿で内容を確認したうえで、園だより等にて結果を公表すること。
・苦情処理体制について、第三者委員は複数設置し、施設内の掲示等による保護者への周
知を行うこと。
2 給食・栄養
○調理職員の検便等が不十分
・調理従事者は月1回以上、検便検査(必要項目)を受け、陰性であることを確認し、そ
の検査結果の記録を保存すること。
・調理従事者の職員を採用する場合には、採用前に行う検便検査は定期検便検査と同様の
6項目(赤痢、サルモネラ、O-157、O-26、O-111、O-128)を実施し、検査結果が陰
性であることを確認してから調理業務に従事させること。
○栄養給与量が不十分
・健全な発育に必要な栄養量を確保するために、適正な食事量(栄養量)を確保すること。
3 職員処遇
○就業規則が不備又は実態とかい離
・就業規則の始業・終業時刻が実態と整合していないため、就業規則を改めること。ま
た、変更する場合は、事前に労働者の過半を代表する者の意見を聴き、規程の変更後は
速やかにその意見書を添付して所轄の労働基準監督署に変更の届け出を提出すること。
○給与規程が不備又は実態とかい離
・寒冷地手当を支給する場合は、給与規程で定めるなど支給根拠を明確にすること。
○昇格・昇給手続きの誤り又は不備
・職員の昇給について、昇給の根拠を明確にするため、給与規程で定められた理事会の決
定を得て行うこと。
・園長及び職員の昇給の決定について、理事会での審議経過を議事録に記載しておくこと。
○任命・発令に関する記録が不備
・労働者名簿(職員名簿)について、職員全員分を備えて保管すること。また、職種の変更
もれがあるため、是正すること。
・労働者名簿について、個別の帳票として①氏名②性別③生年月日④住所⑤職種⑥雇入年
月日⑦退職年月日⑧退職事由⑨履歴⑩勤務場所・発令⑪社会保険番号等の記載欄を設け
た様式を作成し、3年間保存すること。
・退職者の労働者名簿について、退職理由及び退職年月日が記載されていないものが散見
されたので是正すること。
・労働者を雇い入れたときは、賃金、労働時間等の労働条件を書面の交付により明示する
こと。
○労基法に基づく協定・届出が不適切
・1年単位の変形労働時間制を採用するに当たっては、労働者の過半数で組織する労働組
合がない場合においては労働者の過半数を代表する者と書面による協定を結ぶこと。
・時間外・休日労働に関する協定(36 協定)について、労働基準監督署への届出は、協定
期間開始前に行うこと。また、届出前は時間外勤務命令を行わないこと。
・給与控除に係る協定(24 協定)について、
「その他従業員代表と合意したもの」という記
載を削除すること。
・年次有給休暇の時間単位付与について、労使協定に時間単位年休1日の時間数が定めら
れていなかったので是正すること。
○職員の健康診断が不適切
・一部の職員について、定期健康診断及び腰痛健康診断が未実施なので受診させること。
○給与又は賞与の水準が低額又は不均衡
・職員の給与については、財源が運営費等の公的資金であり、長期的に安定した施設運営
を確保する必要があることから、園長等施設の幹部職員の給与は業務量及び責任の度合
いに応じたものとし、また、地域の賃金水準及び当該施設の給与水準に比較して著しく
高額にならないよう配慮すること。
○給与の口座振込に関する手続が不備
・給与の口座振込を行う場合は、振込を希望する職員全員から同意書を徴取し、施設に備
えること。
・給与の口座振り込みについて、改姓により同意書の内容に変更があった場合は、新たに
取り直すこと。
○各種手当の支給額が不適切又は挙証書類が不明確
・一部職員の通勤手当の支給額に誤りがあるので是正すること。また、認定支給額も記載
の上で決裁を行うこと。
・一部職員の通勤手当及び住宅手当について、当該手当の合計支給額が限度額を超える月
があったので是正すること。
・住宅手当について、家賃から共益費及び町内会費を除した誤った算定をし、過少支給と
なっていることから是正すること。
・通勤手当において、給与規程及び別表に定める額と相違していることから、精査し是正
すること。
・扶養手当について、資格を喪失していながら支給を受けている職員がいたので是正する
こと。
○時間外命令の取扱いが不適切
・時間外勤務命令について、36 協定で定めた時間以上に時間外勤務命令を行わないこと。
・時間外勤務は、あらかじめ園長が命令時間を定めて命令し、終了後は実際の勤務時間を
園長が確認すること。
・一部職員の時間外勤務について、時間外労働に関する協定に定める1週間の時間数及び
1年間の時間数を超えて勤務させているので、協定を遵守すること。
○出張に関する手続、支出が不適切
・職員に対して市内での研修に参加させた場合には、日当の半額を支給すること。
・出張命令について、航空機を利用した場合は領収書写や搭乗証明書など実際に利用した
金額を挙証する書類を添付して精算すること。
・出張命令について、旅費の概算払のうち、鉄道賃が普通運賃と異なる額が支払われてい
たので是正すること。
○労働時間又は休憩時間が不適切
・職員の勤務時間について、1か月を平均して1週 40 時間を超える例が見られるので是
正すること。
○出勤・休暇等に関する手続が不適切
・勤簿において、職員が出勤していない日については、空欄のままとはせず、休日、有休、
欠勤などの状況を記載して、適切な勤怠管理を行うこと。
・年次有給休暇について、取得申請が事後となっているものが散見されたので是正するこ
と。
・年次有給休暇については、雇入れの日から起算して6か月継続した職員に与えること。
○臨時職員等雇用契約書不適
・雇用契約書について、書面の交付により明示しなければならない事項が漏れているもの
があったので是正すること。
・労働条件通知書について、超過勤務の有無が明記されていなかったので是正すること。
・雇用契約書について、職員の記名及び押印の無いものがあったので是正すること。
4 防災
○消防設備等の点検が不十分
・消防用設備等点検のうち、機器点検は6か月に1回以上行い、記録すること。
○防火管理者の選任届及び消防計画の届出が不適切
・防火管理者は、年2回の消火訓練及び避難訓練について、あらかじめ、その旨を消防機
関に通報すること。
○建物,設備等の防火対策が不十分
・非常口の前や避難経路上に避難の支障となる物品を置かないこと。
○各種災害訓練の実施回数,記録が不十分
・非常災害に対する訓練において、避難訓練に併せて消火訓練も毎月実施し、その旨記録
すること。
5 経理
○経理規程が未改正又は内容が不適切
・経理規程について、契約などの規程を明記した社会福祉法人会計基準に基づいた経理規
程を作成すること。
・会計区分について、経理規程では本部拠点及び保育園拠点を設けることとされているが、
財務諸表では保育園拠点に本部サービス区分及び保育園サービス区分が設けられ、規程
と実態が乖離しているので是正すること。
○決算の認定又は各種帳票の作成が不適切
・貸借対照表の「預り金」のマイナス計上について、年末調整に伴う源泉所得税還付額の
残高であることから、適正な給与計算を行うこと。
・総勘定元帳の現金残高と小口現金出納簿の現金残高とが一致していないので、整合を図
ること。
・決算書において、財産目録及び貸借対照表との間で積立金額に相違があるので整合を図
ること。
○出納職員・会計責任者の任命等が不備
・経理事務を行わせるために出納責任者を任命し、会計責任者との内部けん制を図ること。
また、任命にあたっては理事長が文書で任命し、辞令簿に登載すること。
○帳票書類等の整備が不適切
・総勘定元帳について、勘定科目ごとに出力するとともに、拠点区分ごとに整備すること。
・月次試算表は、毎月、理事長へ報告し承認を得ること。
・寄附金台帳がないので、台帳を整備すること。
○現金管理が不適切
・利用料収入(延長保育料)については、経理規程に定めるとおり、収入後、一週間以内
を目処に金融機関に入金すること。
○固定資産物品・備品の管理が不適切
・基本財産以外の固定資産の取得については、伺い書を作成し事前に理事長の承認を得る
こと。
・資本的支出については、固定資産所得支出として仕訳を行い固定資産台帳に記載したう
えで減価償却を行うこと。
○寄付金の取扱いが不適切
・寄付金を受け入れる場合は、原則として理事長の承認を得ること。なお、継続的に業務
を委託している業者からの、寄付金受け入れは望ましくないので見直すこと。
・寄附金品を受け入れた場合は、寄附者が作成した寄附申込書を徴し、寄附者、寄附金額
及び寄附の目的を明らかにし統括会計責任者へ報告するとともに、理事長又は理事長か
ら権限移譲を受けた者の承認を受けること。
○施設運営費以外の経費の支出
・他園への慶弔費は、施設経理区分から支出しないこと。
○契約書等が未整備又は内容が不適切
・100 万円を超えない契約について、契約書の作成を省略する場合は、特に軽微なものを
除き請書を徴すること。
・歯科医の嘱託報酬について、報酬金額を変更する場合は改めて契約書を交わすこと。
・駐車場賃貸借契約について、賃借料改定後の契約書を取り交わしていなかったので是正
すること。
・嘱託医(内科医、歯科医)の報酬について、報酬額の支払時期を明記した契約書を交わ
すこと。
○委託・工事・物品購入事務処理が不適切
・100 万円を超えない業務委託については、伺い書を作成すると共に、複数業者から見積
書を徴取し、価格の比較検討を行うこと。なお、特命随意契約とする場合は、具体的な
特命理由を伺い書に記載すること。
・予定価格が 100 万円を超える業務委託の契約に当たっては、入札により委託業者を決定
すること。
・予定価格が 250 万円を超える修繕工事については、入札により契約の相手を決定するこ
と。また、競争入札を実施する際は、事前に予定価格を決定したうえで行うこと。
・10 万円を超える物品購入について、複数業者から見積署を徴して価格比較検討を行うこ
と。また、合理的な理由により特命随意契約とする時は、その理由を具体的に伺書に記
載すること。
○小口現金の取扱が不適切
・小口現金は、定額資金前渡制度による小口の支払を目的としているので、補充以外に収
入を計上しないこと。また、会計責任者及び出納員は、毎月末に現金残高と帳簿残高を
照合し、押印確認すること。
・小口現金について、会計責任者及び出納職員は、少なくとも月末に現金残高と帳簿残高
を照合し、確認印を押すこと。
・小口現金について、日の残高がマイナスとなっているものがあるので、園長が立て替え
たりしないこと。
○固定資産物品の廃棄の事務処理が不適切
・基本財産以外の固定資産を処分する際は、事前に理事長の承認を得ること。
○その他会計事務処理が不適切
・監査当日に関係諸帳簿を用意すること。
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