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子ども・子育て支援に関する各種事業等の基準策定に関する
子ども・子育て支援に関する各種事業等の基準策定に関する パブリックコメントの実施結果について 1.市民意見募集の結果 (1)実施期間 平成26年2月28日~3月31日 (2)ご意見数 11件(5人) ・全般 4件 ・幼保連携型認定こども園の設備及び運営に関する基準 1件 ・家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準 2件 ・特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準 ※ご意見はございませんでした ・放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準 4件 2.ご意見の内容と本市の考え方 (1)全般(4件) ご意見 本市の考え方 子ども・子育て支援法の成立で、各施策が 子ども・子育て支援新制度においては、認 出されましたが、そもそも幼児期の育ちと保 可保育所や幼稚園、家庭的保育事業等の多様 護者の就労支援を目的とする保育所の役割 な施設や事業の中から、子どもや保護者の状 こそが求められていると感じます。 況に応じて、保護者が保育サービスを選択す 仙台市においては、認可保育所の基準を下 る仕組みとなっています。 げることなく、その水準を子どもを預かるす 家庭的保育事業や小規模保育事業は、主に べての保育施設で貫いていただきたいと考 3歳未満の乳幼児を対象とし、きめ細やかな 保育を提供するという特長があることから、 えます。 その基準についても、規模や性質に応じた内 容とする必要があると考えております。 本市において平成 10 年度から実施してい る家庭保育福祉員や、平成 14 年度から実施 しているせんだい保育室の実績をもとに、国 を上回る基準を設けることを基本としてい るところです。 子どもの生命に関わる人的・物的環境につ 保育を行う上では、児童の安全確保が最も いて、責任を持って底上げを図っていただき 重要であり、施設や事業の認可に際しては、 たい。 本市職員が必ず現場に赴いて、施設・設備が そして、保育施設で保育を行う職員は、専 基準に適合しているか、安全対策は十分か確 門の勉強をした保育士・教員・看護師等の有 認することとしています。また、開所後も年 資格者が適当であると考えます。 1 回は実地調査により、基準の遵守状況等を 確認するなど、必要な指導を行っています。 小規模保育事業や家庭保育福祉員につい ては、国は有資格者以外でも、所定の研修を 終了していれば保育従事者として認める方 1 針を示しており、本市では、家庭保育福祉員 やせんだい保育室の実績も踏まえ、独自に国 に上乗せした基準を設けることとしており ます。 なお、これら従事者に対しては研修が極め て重要なものとなりますことから、年複数回 の開催による受講機会の拡大や、研修内容の 専門性の向上を図り、安全で質の高い保育を 提供できる体制を整えてまいります。 保育士の配置について、そもそも国の基準を 現在国におきまして、3歳児の職員配置を もっと手厚くするべきと考えています(特に3 20 対1から 15 対1に改善した場合、認可保 歳以上児)。仙台市独自の上乗せ基準を考えて 育所、認定こども園、幼稚園に対する給付費 いただきたい。 (委託費)を加算することが検討されてお り、その検討結果を踏まえて対応してまいり ます。 社会福祉法人として仙台市の子育て施策に 施設整備に対する補助金につきましては、 協力したいと考えているが、土地や建設資材の 資材費や労務費の動向を反映し、消費増税分 高騰により新設が難しい。ハード面に対する大 と合わせ平成 26 年度より平均9.5%増額 幅な支援をいただけると、もっとお役にたてる したところです。 と考えております。 また、土地の賃借料に対する補助金につき ましても、従来 225 万円だったところを、平 成 25 年度より 1,500 万円に拡大し、平成 26 年度からは 1,538 万円に拡大しているとこ ろです。 (2)幼保連携型認定こども園の設備及び運営に関する基準についてのご意見(1件) ご意見 本市の考え方 幼稚園で教育を受けさせたいと思っていま 幼稚園での保育を希望する家庭の子ども すが、仕事をしているので保育も同時に受けら たちのために、できるだけ多くの幼稚園が れるように、認定こども園の設置が進むことを 認定こども園へ円滑に移行できるよう、移 願っている。移行に際して特例的な取り扱いも 行の特例も活用しながら、その支援に努め あるとされており、多くの幼稚園が移行するこ てまいります。 とを希望する。 2 (3)家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準に関するご意見(2件) ご意見 本市の考え方 平成 27 年度より、せんだい保育室が小規模 せんだい保育室につきましては、新制度 保育に移行するため3歳以上児は預けること の施行に伴い、保育の質の向上と保護者負 ができなくなると聞いた。新しい預け先が決ま 担の軽減を図るため、平成 30 年度までに、 るか、不安を感じている。3歳以上児の受け皿 認可保育所もしくは小規模保育事業へ移行 の確保・調整をしてほしい。 するようご相談させていただいておりま す。 小規模保育事業は定員6人から 19 人まで の3歳未満児を対象とした施設であること が基本となりますが、3歳以上児を対象と したせんだい保育室を一定期間併設するこ とや、認可保育所等に入所できない3歳以 上児は定員 19 人の範囲内であれば在園でき る等の経過措置や弾力的な取り扱いを行う こととしております。せんだい保育室の皆 さまには、これらの制度を活用していただ きながら、ご利用中の方々に十分配慮した 移行計画とするようお願いしているところ です。 小規模保育事業(B 型)の保育従事者を国の基 保育士の確保につきましては、本市では、 準を上回る 2/3 以上を保育士としており、望ま 認可外保育施設の従事者が保育士資格を取 しいことであると思いますが、新聞報道等で保 得する際の財政支援や、現在離職している 育士不足も言われていますので、その点も十分 保育士の復職を支援する「保育士リターン に配慮してほしい。 セミナー※1」の開催などを実施しているとこ ろです。今後も、ハローワークによる「保 育士マッチング強化プロジェクト※2」や宮城 県保育協議会が宮城県から受託する「保育 士人材バンク事業※3 」とも連携を図りなが ら、保育士の確保に向けて取り組んでまい ります。 ※1 保育士資格を持ちながら、出産や育児等で保育現場を離れている方(以下、「潜在保育士」 という。 )を対象に、保育施設への復帰に関する講和や私立保育所等への就職情報を提供する セミナー ※2 ハローワークが実施している、保育士人材確保のための重点取り組みで、保育士求人を受理 し一定期間が経過した後に、未紹介または未充足の求人について、求人先である保育所を訪 問し求職者のニーズを踏まえた求人条件等への見直しに向けた相談・援助の実施等を行うも の ※3 県の委託を受けた宮城県保育協議会(公・私立保育所が加入し、保育内容向上のための研 究活動や保育者の資質向上をはかるための研修会の開催等の活動を行っている団体)が 運営する保育士・保育所支援センターで、登録されている潜在保育士の求職条件と保育所の 求人に関する情報から、潜在保育士のニーズにあった保育所への就職提案や、保育所への潜 在保育士活用に関する助言等を行い、保育所における安定的な保育士の確保を図るもの 3 (4)放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準についてのご意見(4件) ご意見・ご提言 本市の考え方 専門職の配置のみならず、専任職員の配置を 「社会保障審議会児童部会 放課後児童 明記してください。また、非常勤職員形態の雇 クラブの基準に関する報告書」に示された 用においても、その職の専門性に鑑み、再任を 職員の配置基準に従って、児童の集団の規 妨げない雇用契約を行うことを明記してくだ 模をおおむね 40 人を目安として、職員を2 さい。 名以上配置し、うち1名を有資格者とする こととしています。 また、非常勤職員の雇用期間や雇用形態 につきましては、放課後児童クラブの運営 団体が定める事項となります。 事業の対象は、「保護者が労働等により昼間 本事業の対象は、その根拠となる児童福 家庭にいない小学校に就学している児童」であ 祉法の中で、 「小学校に就学している児童で り、児童にとって家庭の機能を代替するもので あって、その保護者が労働等により昼間家 なければならない。施設開放等により、他の子 庭にいないものに、授業の終了後に児童厚 どもとの交流を図ることは重要であるが、こう 生施設等の施設を利用して適切な遊び及び したことを進めていく中で、本事業が行うべき 生活の場を与えて、その健全な育成を図る」 ことがおろそかになってしまっては本末転倒 と規定されておりますことから、それに則 である旨が、国の基準に関する専門委員会の報 って実施してまいります。 告書に明記されています。しかしながら、仙台 市の基準には明記されていないため、事業の対 象を改めて明記するべきと考えます。 放課後児童クラブの対象学年が拡大される 小学校低学年児童の登録者数も年々増加 と、子どもが自宅で一人で過ごすことなく、安 しており、また今回、6年生まで対象が拡 心して放課後や長期休みを過ごすことが出来 大されますことから、計画的な児童クラブ るのでありがたいと思います。 の整備を進め、受け入れ枠の拡大を図って 準備は大変なこともあると思いますが、実施 まいります。 されることを希望します。 職員を2人以上配置し、うち1名を有資格者 とする点は確実に進めてほしい。小学校6年生 職員につきましては、基準に従い配置し てまいります。 まで拡大すると聞きましたが、家庭や地域の現 また、必要な子どもたちが安心して預け 状を見ると、やむを得ない面もあると思います られるよう、児童クラブの計画的な整備や、 が、子育ての在り方を考えると疑問もありま 受け入れ体制の確保を図ってまいります。 す。 まずは、小学校低学年の必要な子どもたちが 安心して預けられるような体制にしてほしい。 4