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Oracle FAQドキュメント

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Oracle Database Quality of Service(QoS)Management
QoS Managementの開発におけるオラクルの目的は何ですか。
QoS ManagementはすべてのOracleスタックに有効な管理ツールであり、すべての目標を満たすための十分な
リソースが存在する場合は、それらのリソースが正しく割り当てられていること、そして要求または障害が限
度を超えた場合は、重要性の低いSLAと引替えにもっともビジネス・クリティカルなSLAが保持されることをそ
れぞれ保証して、データセンターSLAの効率的な実行時管理を実現します。
Oracle QoS Managementは、どのような種類のアプリケーションを管理しますか。
QoS Managementは現在、クライアントや中間層がOCIまたはJDBC経由でOracleデータベースに接続する、OLT
Pオープン・ワークロード・タイプのデータベース・サービスおよびアプリケーションを管理できます。オー
プン・ワークロードとは、要求が応答時間の増加に影響されないワークロードであり、インターネットに接続
するアプリケーションでは一般的なものです。
QoS Managementは何を管理するのですか。
アプリケーションがデータベースを共有したり、データベースがサーバーを共有したりするデータセンターで
は、パフォーマンスはリソースの使用に費やされた時間と、リソースを使用するための待機に費やされた時間
の合計で構成されます。データベース・アプリケーションでのリソースの使用は、開発、テスト、および
チューニング中に制御されるため、実行時には管理できませんが、リソースの待機は管理できます。QoS Man
agementは、リソースの待機時間を管理します。
QoS Managementは、どのような種類のリソースを管理しますか。
QoS Managementは現在、データベース内と、共有または専用サーバー上で実行されているデータベース間の
両方のCPUリソースを管理します。また、I/O、グローバル・キャッシュの待機時間や、その他のデータベース
の待機も監視します。
QoS Managementは、どのような種類のユーザー・インタフェースをサポートしていますか。
QoS Managementは、Oracle Enterprise Manager Database Control 11g Release 2およびOracle Enterprise Manager
12c Cloud Controlに統合されており、クラスタ管理ページからアクセスできます。
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Oracle Enterprise Managerには、どのようなQoS Management機能がありますか。
Enterprise Managerは、タスクごとに構成された広範囲のQoS Management機能をサポートしています。ポリ
シー・エディタ・ウィザードは、管理するサーバー・プールを指定したり、データベース・アプリケーション
またはデータベース・サービスやそれに関連付けられたSLAまたは目標にマッピングするパフォーマンス・ク
ラスを定義したり、パフォーマンス・クラスおよびベースラインのサーバー・プール・リソース割当てごとの
パフォーマンス目標や相対的なランク付けを含むパフォーマンス・ポリシーを指定したりするための単純な
ワークフローを提供します。監視しやすいダッシュボードには、クラスタのパフォーマンス・ステータス全体
が一目でわかるように表示されるほか、パフォーマンスの問題のためにリソースを再割当てする必要がある場
合の推奨されるアクションが提供されます。最後に、一連の包括的なグラフによって、各パフォーマンス・ク
ラスのパフォーマンスとメトリックが追跡されます。
どのような種類のパフォーマンス目標を設定できますか。
QoS Managementは現在、応答時間の目標をサポートしています。データベース・クライアント・リクエスト
に対する最大1秒の応答時間の目標がサポートされています。その他のパフォーマンス目標は、今後のリリー
スで計画されています。
QoS Managementには、特定のデータベースの導入が必要ですか。
最大限活用するには、OracleデータベースをOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)またはOracle RAC On
e Nodeポリシー管理データベースとして作成する必要があります。つまり、データベースは1つ以上のサー
バー・プール内に導入され、アプリケーションとクライアントはCRSで管理されたデータベース・サービスを
使用して接続します。各管理データベースではResource Managerも有効にし、各管理データベースをQoS Man
agementに対して有効にする必要があります。また、機能とパフォーマンスの管理を最大限に向上させるため
に、Fast Application Notification(FAN)イベントをサポートする接続プールを使用することも推奨されます。
OracleデータベースをQoS Managementで監視のみ行う場合、管理者管理のOracle RACおよびOracle RAC One N
odeデータベースが、Oracle Grid Infrastructure 12c Release 1(12.1.0.2)からサポートされます。
サーバー・プールとはどういうものですか。
サーバー・プールは、IT管理者が実際のワークロード・ラインに沿ってアプリケーションとデータセンターを
より適切に管理できるようにするために、Oracle Clusterware 11gで導入された新しい管理エンティティです。
サーバー・プールは、ハードウェアと作業を構成し、それに重要性や可用性のセマンティックを与えることの
できる論理的なコンテナです。これにより、管理者だけでなくQoS Managementも、使用可能なリソースを最
適に利用して、時間ごとや日ごとに変化するアプリケーション要求を満たすように、これらのグループを積極
的に拡大したり縮小したりできるようになります。サーバー・プールを使用するために、アプリケーション・
コードの変更、再コンパイル、再リンクなどはまったく必要ありません。サーバー・プールではまた、QoS M
anagementでサポートされない古いデータベースやミドルウェアが、サポートされる新しいバージョンの管理
を妨げることなく1つのクラスタ内で共存することも可能になります。
QoS Managementでは、アプリケーションやワークロードを分類するためのどのような方法が
サポートされていますか。
QoS Managementは、データベース・エントリ・ポイントを使用して、アプリケーションやワークロードに
ユーザーが指定した名前の"タグ"を付けます。データベース・セッションは、サービス名、プログラム、ユー
ザー、モジュール、およびアクションで構成されたブール式のセットである分類子に対して評価されます。
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QoS Managementを使用した場合のオーバーヘッドはどれくらいですか。
QoS Management Serverは、クラスタ内の1つのノード上で実行されている単一のJ2EEコンテナ内で実行される
Java MBeanのセットです。メトリックは、各データベースから5秒ごとに1回取得されます。ワークロードの分
類とタグ付けは、接続時か、またはクライアントがセッション・パラメータを変更したときにのみ実行されま
す。そのため、オーバーヘッドは最小限に抑えられ、目標の管理では完全に実行されます。
QoS Managementは、アプリケーションの可用性に悪影響を与えますか。
いいえ。QoS Management Serverは、トランザクション・パス内には存在せず、既存のデータベースおよびク
ラスタ・インフラストラクチャを通してリソースを調整するだけです。実際には、クラスタ内にワークロード
を分散させ、メモリの負荷によって発生するノード・エビクションを自動Memory Guard機能で防止すること
によって、可用性を向上させることができます。
QoS Management Serverに障害が発生した場合はどうなりますか。
QoS Management Serverは、ハングまたはクラッシュすると再起動されるか、またはクラスタ内の別のノード
にフェイルオーバーされる、管理されたClusterwareシングルトン・リソースです。障害が発生した場合でも、
クラスタ内で実行されているデータベースやそのワークロードに影響を与えることはありません。再起動が完
了すると、QoS Managementは、障害が発生した時点のそのままの状態で管理を続行します。
Memory Guardとはどういうものであり、どのように動作しますか。
Memory Guardは、Oracle Cluster Health Monitorのメトリックを使用してクラスタ内の各サーバーの負荷を1分
間に1回評価する、排他的なQoS Management機能です。あるノードでメモリの過負荷または不足を検出した
場合は、現在の負荷が軽減されるまで、そのノードに新しいデータベース・リクエストが送信されないように
します。これを行うために、そのノードへのサービスをトランザクションで無効にし、その時点で既存の作業
が少なくなっていきます。負荷が検出されなくなると、サービスが自動的に開始され、新しい接続が再開され
ます。
Oracle Grid Infrastructure 12c Release 1(12.1.0.2)から、Memory GuardでQoS Managementを有効にする必要は
なくなりました。そのため、デフォルトではインストールおよびアクティブにされません。
QoS Managementは、プライベート・データベース・クラウドをどのように有効にしますか。
プライベート・データベース・クラウドは、基本的に共有リソースに依存します。データベース・サービスの
配置も個別のデータベースの配置も、どちらも、競合するワークロードとともにパフォーマンスを実現できる
機能に依存します。QoS Managementはこれらの共有リソースの監視と管理の両方を提供することにより、
サービスとしてのデータベースの柔軟な配置を補完すると同時に、一貫したレベルのパフォーマンスと可用性
を維持します。
QoS Managementでは、どのバージョンのOracleデータベースがサポートされますか。
QoS Managementは、Oracle Exadata Database Machine上に配置されたものを含む11g Release 2(11.2.0.2)以
降のOracle RAC EEおよびOracle RAC One EEデータベース上でサポートされています。これは、Oracle RACおよ
びOracle RAC One Nodeオプションのライセンス済み機能として含まれています。詳しくは、『Oracle Databas
e License Guide』を参照してください。
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QoS Managementは、Oracle Multitenantデータベースをサポートしますか。
QoS Managementは、Oracle 12c Multitenant RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースの測定および監視の
みをサポートします。Oracle Database 12c Release 1(12.1.0.2)から、パフォーマンス目標を設定でき、違反に
はアラートが表示されます。しかしリソースの再割り当ての推奨事項は生成されません。完全な管理機能の導
入は今後のリリースで計画されています。
これは、IT管理者またはDBAのどちらが使用する製品ですか。
QoS Managementのおもなユーザーは、RACクラスタに対するQoS管理者権限を持つIT管理者またはシステム管
理者であると想定されています。QoS Managementはクラスタ内のすべてのデータベースを積極的に管理する
ため、その個人がクラスタ管理の責任も負っていないかぎり、DBAが使用するようには設計されていません。
QoS Managementの管理者になるために、DBAレベルの経験は必要ありません。監視モードでのみ使用した際
に、QoS ManagementはDBA、アプリケーション管理者、中間層管理者に優れたキー・パフォーマンス・イン
ディケーターのダッシュボードを提供します。データベース層がアプリケーションの観点から実行する方法を
示します。
QoS Managementのドキュメントはどこから入手できますか。
『Oracle Database Quality of Service Management User's Guide』がドキュメントのソースであり、その使用のす
べての側面をカバーしています。これは現在、11g Release 2以降のOracle Databaseドキュメント・ライブラリ
の一部として提供されています。
お問い合わせ
Oracle Database Quality of Service Managementについて、詳しくはoracle.comを参照するか、
+1.800.ORACLE1でオラクルの担当者にお問い合わせください。
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