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2013年第2・四半期(4~6月)のタイ経済動向について

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2013年第2・四半期(4~6月)のタイ経済動向について
りそな銀行アジアニュース
平成25年10月4日
りそな銀行 国際事業部
【バンコック駐在員事務所】
「2013年第2・四半期(4~6月)のタイ経済動向について」
タイ国家経済社会開発庁(NESDB)が発表した2013年第2・四半期(4~6月)の実質国内総生産(GDP)成長率は
前年同期比+2.8%となり、第1・四半期の+5.4%から鈍化しました。世界経済の成長鈍化に伴う輸出減少及び国内
消費の伸び悩みをタイ経済減速の主な要因として挙げています。
これを受けて2013年上半期(1~6月)のGDP成長率は+4.1%となりました。NESDBは2013年通年GDP成長率
を5月発表の前年比+4.2~5.2%から+3.8~4.3%に下方修正しました。
産業
農林水産業
内容
・
コメの洪水被害、エビの早期死亡症候群流行による減産の影響を受け、農林水産業の成長は+0.8%から+0.1%と減
少。但し、キャッサバ、サトウキビ等の価格上昇により、農産品価格は全体では7四半期ぶりに上昇した。
製造業
・
国内外の需要が伸び悩んだことで、製造業全体は+4.9%から▲1.0%とマイナスに転じた。
・
特にTV受信機(▲86%)、水産加工品(▲30%)、集積回路(▲2%)等の生産が低調。自動車(+12%)も第1・四半期(+
・
建設業全体の成長率は+10.5%から+5.0%に鈍化。
・
政府建設部門は予算に対する執行が遅れており、+13.4%から+2.4%と大幅に低下。慢性的な労働力不足も一因。
・
民間建設部門は+8.9%から+7.1%に減少。工場・商業施設の建設は鈍化したが、住宅建設は横ばい。
・
ホテル業は同+18.5%から+21.4%、レストラン業は同+12.2%から+10.3%となった。
・
外国人観光客数が+18.9%から+21.3%に増加しており、観光業は概ね好調を維持。
・
商業銀行の金利収入が伸びており、金融業の成長率は+10.0%から+10.3%に増加。
・
企業向け融資は+11.0%から+9.8%に鈍化。
・
家計向け融資は+14.8%から+13.9%に微減。
・
保険業は生命保険サービスと損害保険サービスの双方で引き続き伸びる。
47.4%)から大きく減速。
建設業
ホテル・レストラン業
金融業
(前年同期比増減%、速報値)
【部門別産業別生産伸び率】
2012 年
2012 年
第 1・
第 2・
第 3・
第 4・
四半期
四半期
四半期
四半期
通年
2013 年
2013 年
第 1・
第 2・
四半期
四半期
上半期
農林水産部門
3.4
1.8
8.3
3.1
3.8
0.8
0.1
0.4
非農林水産業部門
0.1
4.7
2.7
21.2
6.7
5.8
3.0
4.4
製造業
▲4.3
2.8
▲1.1
37.0
6.9
4.9
▲1.0
2.0
建設業
0.8
6.9
9.8
14.1
7.8
10.5
5.0
7.6
ホテル・レストラン業
5.6
8.6
7.0
25.7
11.6
14.8
14.2
14.5
金融
6.4
5.5
4.8
9.4
6.5
10.0
10.3
10.2
0.4
4.4
3.1
19.1
6.5
5.4
2.8
4.1
国内総生産(GDP)
【出所:NESDB】
照会先: 国際事業部(東京) 電話 03‐6704‐2723
(大阪) 電話 06‐6268‐6357
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