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IT 基礎講座(第 3 回)

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IT 基礎講座(第 3 回)
IT 基礎講座(第 3 回)
さがみはら若者サポートステーション
荻野洋平@荻野技術士事務所
1. 著作権について
私は法律の専門家ではないので、以下の文章に責任は持てないのですが、とりあえず普段から著
作権について気には留めておいてください。
1.1 著作権侵害の例
前回(第 2 回)の最後に少しお話しましたが、このような事件がありました。
文化庁の著作権サイトが知的財産権侵害?Mac OS X のアイコン画像盗用か
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/05/26/7763.html
Mac や Windows のアイコンの画像は見慣れたものですが、これも立派な製品の一部であり、好
き勝手に加工したり、使用していいものではありません。
基本的には、著作物を利用したい場合は作者の許可が必要です。
しかし、その度に作者に連絡を取り、交渉するのではお互い非常に面倒です。
そのような理由から、作者は自分の主張する権利を著作物に文章などの形で添付していることが
あります。
添付されている文章(ライセンス、使用許諾条件)は作者自身が作成したオリジナルのものもあり
ますが、最近は共通のライセンスや仕組みがいくつか存在しており、それを利用して数多くの著
作物が配布されています。
1.2 パブリックドメイン
「パブリックドメイン」とは著作物や発明に知的財産権が存在しない状態です。
著作物の保護期間を満了してしまったり、そもそも権利が放棄されていれば、その著作物を公共
の財産として使用することができます。
使用例として、著作権が消滅した文学作品を収集・公開しているインターネット上の電子図書
館「青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)」があります。
例えば、夏目漱石の「こころ」などが青空文庫で公開されています。
また、青空文庫を利用して多くの青空文庫を読むためのソフトウェアなどが開発されています。
1.3 Creative Commons について
また、クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons、略して CC)というものがあります。
とりあえず、以下のページの動画が分かりやすいと思います。
http://neom.cocolog-nifty.com/creativecommons/what.html
CC はスタンフォード大学のロー・スクールの教授であるローレンス・レッシグさんらが始めた、
プロジェクト、および非営利団体の名称です。
CC はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスという仕組みを定義しており、これを世界中の多く
の人達が利用することで、利用者同士の著作物を自由に加工したり、組み合わせることで、新た
な作品を作り上げることが可能になります。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは以下の 4 項目の組み合わせです。
表示(Attribution)
その作品の利用に関しての著作者の表示を求めるか(ほぼ必須)
非営利(Noncommercial)
非営利目的に限ってその作品の利用を認めるか
改変禁止(改変の禁止。No Derivative Works)
その作品の利用をそのままの形でのみ認めるか
継承(同様に共有。Share Alike)
その作品につけられたライセンスを継承することを求めるか
表示は上記のアイコンの組み合わせなどで行いますが、その辺の面倒な処理は以下のアドレス先
のサービスなどがやってくれます。
http://creativecommons.org/choose/
上記ページで簡単な質問に答えれば、以下のようなアイコン(や HTML、文書など)を自動的に作
成してくれます。
CC ライセンスの使用例としては、マサチューセッツ工科大学などの講義内容を公開したオープン
コースウェア、写真を公開するサービスである ficker などがあります。
これ以上の詳しい説明は以下のようなページを参照してください。
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http://www.creativecommons.jp/
http://www2.117.ne.jp/~mat/cc/menujp.html
http://www.hyuki.com/trans/cc-index.html
http://www.hyuki.com/trans/cc-how.html
1.4 著作権を意識して Google で画像を検索する
本講義では Google 画像検索を使ってネット上の画像を自由に使ってもらいましたが、実際は著
作権に注意する必要があります。実は Google 画像検索で「画像検索オプション」の「ライセン
ス」を設定することで、自分の使用目的に合った権利の画像を検索することができます。
例えば、ライセンスを「営利目的の再利用が許可された画像」、検索条件を「犬」にしてみると、
以下のような結果が表示されます。
左上の画像の元ページを確認してみたところ、この画像は CC ライセンスで表示・継承
(http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/)でした。
つまり、あなたはこの画像を著作者のクレジットを明記することで商用利用することもできます
が、あなたの作品も他人にコピー、改変され商用利用されることを許すことになります。
2. OpenOfce.org について
2.1 OpenOfce.org とは
OpenOfce.org(以下 OOo)とは無償の Microsoft Ofce(以下 MS Ofce)みたいなものです。
よって、「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「Access」に対応して、OOo にはそれぞれ
「Writer」、「Culc」、「Impress」、「Base」と呼ばれる機能が存在します。
また、世界的に、特に官公庁などでは Microsoft という独占企業に振り回されたくない等の理由
から、OOo を MS Ofce の代替として採用するケースが増えています。
2.2 インストールの仕方(Windows の場合)
以下の場所から Windows 版インストーラーをダウンロードしてください。
http://ja.openofce.org/
Windows 版には「JRE 付属」版と「JRE 無し」版があります。
この JRE とは「Java Runtime Environment」の略で、簡単に言うと「Java というものが動作
するための環境」のことです。
すでに Java がインストールされていれば「JRE 無し」版を選んで構いません。
よく分からない人は「JRE 付属」版を選んでいただければ問題ないと思います。
あとは、ダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけでインストールできると思います。
2.3 操作方法
操作方法は MS Ofce(2003 以前)と非常に似ています。
よって、MS Ofce を操作できる人は曲がりなりにも OOo を操作できると思います。
MS Ofce も初心者である人の場合は、MS Ofce の初心者向けの本を参考にしてもらっても構
わないのですが、できれば OOo の初心者向けの本を参考にしたほうが良いでしょう。
また、初心者向けのテキストが無償でネット上にいくつか公開されています。
以下のようなページがネット上にありますので、是非参考にしてみてください。
http://openofce-docj.sourceforge.jp/wiki/Documentation/start3
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