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02 日本の財政システム、財政問題の研究 内山 昭
クラス番号 演習テーマ 02 PHOTO 日本の財政システム、財政問題の研究 教員名 内山 昭 ①教員紹介 福井市生まれ、福岡県、静岡市を経て現在大津市に在住。財政学、地方財政論、租税論(大 学院)を担当。これまで税制、地方財政を主として研究。主著『大型間接税の経済学』(1986 年)『会社主義と税制改革』(1996年、いずれも大月書店刊)、編著『現代の財政』2006、税務 経理協会。 ②研究テーマ 日本の大学は欧米、たとえばイギリスの大学と比べるといくつかの点で大きな違いがあるが、その一つは Quality Control(学生の学力水 準の保持)が、教員、学生双方にゆきとどいていることである。成績評価が複数の教員で行われているし、5ランクの卒業証書がある。上位 2ランクであれば、希望の就職先はほぼ確実であるという。ゼミナールは学生の真の学力(理論的文章を書き、説明できる能力)を育てる場 であると考え、ゼミの指導に取り組んできた。向こう2年間のゼミナールでの研究内容は、10の小テーマからゼミ生の希望に沿ってしぼられ た5つ程度とする。 ① 高齢社会の財政問題 ② 公的企業の民営化問題(郵政、高速道路)③ 日本の軍事大国化 ② 財政赤字問題 ⑤ 所得税 ⑥ 法人税 ⑦ 消費税 ⑧ 国と地方の財政関係(三位一体改革) ⑨都市農村財政の分析 ⑩中国の財政と税制 これらのトピックは日本が実際に直面する最も重要な財政問題であるとともに、財政理論においても高い地位を占めています。財政学は 経済学の応用分野であり、政策論(問題解決)の性格の強い学問です。ゼミ生は各テーマの研究を通じて財政の知識、理論を獲得できるこ とはもちろんですが、これに加えて経済理論との接点が学べるよう工夫するつもりです。 ③ゼミの運営方法 ゼミ生の希望に沿って研究課題を5つ程度にしぼり、5つのグループを編成する。ゼミ運営は学生の自主性を基本とし、5つのグループはそ れぞれ幹事、副幹事を選出する。5名の幹事は幹事会を構成し、その中からゼミ代表、副代表、会計、コンパ担当などを選出する。各グルー プは毎週1回以上サブゼミを行う。 私の研究室には大学院生(修士、博士課程とも)がいるので、ゼミ、およびサブゼミに出席し、指導、助言することが可能である。 ④使用テキスト 内山編著『現代の財政』(2006 年、税務経理協会)、金澤史男編『財政学』(2005年、有斐閣ブックス)各グループのテキストは、グループ編 成後に指示する。 ⑤ゼミイベント等 各グループとも共同論文を作成し、12月に予定されるゼミナール大会に参加し入賞をめざす。コンパを年2回、ゼミ合宿を1回以上企画 する。 ⑥取得するのが望ましい科目 財政学、公共経済学、および理論系科目 さらに経済学の古典、原典と呼ばれる文献を1冊読むことを期待する。 ⑦受講生に望むこと 好奇心の強い人。ネクラだと思っていても、粘り強くゼミ活動に参加しようと考えている学生。 パソコン、スポーツなど特技があると思っている学生。 自信を持てないが、財政学とつきあってみようという学生。 もちろんコースは問いません。