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平成19年4月から年金制度が変わりました。
国の年金改正と基金の年金 65 歳 以 上 の 年 金 年金繰下げ制度の導入 平成19年4月から実施された改正事項のポイントをご紹介します。 夫 婦 の 年 金 ●65歳から支給される老齢厚生年金は、66歳以降の希望する年齢まで受給開始を繰下げる ことができます。年金の請求手続は、66歳以降、受給を開始したい年齢になったときに 行います(66歳になる前に請求した場合は繰下げることができません)。 ●繰下げ後の年金額には、繰下げ期間に応じた額(上限60月×0.7%)が加算されます。 離婚時の厚生年金の分割 ●離婚したときに、婚姻期間中の厚生年金の保険料納付記録を、報酬総額の多い方から少 ない方へ分割することができます。 国民年金 (基礎年金) は分割の対象となりません。 ■厚生年金基金の受給権者が老齢厚生年金を繰下げて うける場合(就労している人が70歳まで繰下げるケース) 繰下げ ●按分割合 (分割をうける側の分割後の持分) は、夫婦間の話し合いで決めますが、話し合 いがまとまらない場合は、裁判手続によって決めます。按分割合の上限は、夫婦の保険 料納付記録の合計の2分の1です。 ●年金分割の請求をすると、按分割合に基づいて夫婦それぞれの保険料納付記録を改定し 基 金 が 支 給 繰下げ増額分 (代行部分) ▲ 70歳 基金に申し出 は、請求した月の翌月分から年金額が改定されます。 厚生年金保険加入期間 報 夫の保険料納付記録 額 分割された分 夫 酬 妻 老齢厚生年金 (代行部分) れぞれが自分の年金支給開始年齢に達してからうけます。すでに年金をうけている場合 ■保険料納付記録の 分割のイメージ ! いる方から基金への申し 基本年金 ▲ 65歳 基金に申し出 繰下げ 国 が 支 給 繰下げ増額分 ○老齢厚生年金を繰下げてい る間は、基金の代行部分も 支給停止します。 ○老齢厚生年金が支給開始さ れる際、代行部分にも繰下 げ期間に応じた額を加算し て支給します。 基本年金 ます。そして、改定後の保険料納付記録に基づいて計算された老齢厚生年金を、夫婦そ 老齢厚生年金を繰下げて 特別支給の 老齢厚生年金 在職老齢年金制度を 適用した場合の支給停止額 ▲ ▲ 65歳 生年月日に応じて 60∼65歳から 繰下げの申し出 支給 ▲ 70歳 繰下げ支給の申し出 (年金の請求) 分割をうけた分 報 酬 額 妻の保険料納付記録 ▲ 婚姻 ▲ ▲ H19.4.1 離婚 厚生年金基金の対応 出がない場合、繰下げ期間 中に支給していた基金の代 行部分が過払いとなり、そ の分を繰下げ支給開始後の 年金と調整することになり ます。国の年金を繰下げる 場合は必ず当基金まで申し 出てください。 在職老齢年金の拡大 厚生年金基金の対応 ○分割される方が基金の加入員である場合、基本年金の代行部分につい て、国の取り扱いと同じ方法で減額改定されます。 ○減額改定される加入員・受給者の方には、当基金からお知らせします。 ○基本年金のプラスアルファ部分や加算年金については、分割の対象外 です。 分割をうける方が加入員・受給者である場合、増額後の年金支給は ! 国が行うため、当基金からのお知らせはありません。 ●在職中に年金が支給調整される在職老齢年金制度が、70 歳以上の在職者についても適用されます。ただし、厚生 年金保険料の負担はありません。 ●支給調整は、65歳∼69歳の在職者に適用されているしく 厚生年金基金の対応 ○7 0 歳 以 上 の 在 職 者 に は 、 支給調整はせずに、全額支 給します。 みと同じです。 年金受給を辞退できるしくみの創設 新しい遺族年金制度のしくみ ●65歳以上の遺族配偶者がうける年金は、まず自分の老齢厚生年金をうけ、①夫の遺族厚 生年金や②夫の遺族厚生年金の3分の2+自分の老齢厚生年金の2分の1、のいずれか 高い額を下回る場合に、差額を遺族厚生年金としてうけます。 ●年金受給中に、自らの判断で年金をうけないという選択 が認められます。社会保険事務所に申し出れば、年金の 全額が支給停止されます。 ●支給停止後、いつでも受給を再開できますが、停止期間 ●夫死亡時に30歳未満で子のいない妻への遺族厚生年金は、5年間の有期給付となります。 中の年金をさかのぼってうけることはできません。増額 ●中高齢寡婦加算の支給要件が、夫死亡時「35歳以上」から「40歳以上」の妻になります。 もありません。 厚生年金基金の対応 ○申し出に応じて、基本年金 を全額支給停止します。 ○加算年金は支給停止の対象 としません。