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「年金の支給繰上げ制度」について
年金の支給開始年齢の引上げと 支給繰上げ制度について 国の老齢厚生年金(「特別支給の老齢厚生年金」の報酬比例部分を含む)につきましては、平 成25年4月より支給開始年齢が引き上げられたことに伴い、本来の支給開始年齢に到達 される前でも請求することで老齢厚生年金を受け取ることができる「支給繰上げ制度」が 実施されています。 厚生年金基金(以下「基金」と言います。 )は、国の老齢厚生年金の一部を代行して給 付している制度のため(下図参照)、基金においても国と同様に「支給繰上げ制度」を 平成25年4月より実施しています。 【ご参考】≪基金の仕組みと給付≫ ★基本部分は、国の老齢厚生年金を一部代行し、プラスアルファ部分を増額 基金から支給される年金は、国の老齢厚生年金の代行部分の年金に、プラスアルファ部分を 上乗せして支払うことになっています。この部分を基本部分といいます。 基本部分は加入員期間が1ヶ月以上あれば「基本年金」として支給いたします。 ★さらに上乗せした加算部分 基金では、事業主の負担により、上記「基本年金」にさらに上乗せした給付を支払うことに なっています。この上乗せ部分を「加算部分」といいます。 加算部分は、加算適用加入員期間(65歳までの期間)が10年以上の場合は「加算年金」 または「選択一時金」を、3年以上10年未満の場合は「脱退一時金」を支給いたします。 基金に加入していない人 基金に加入している人 加算 部分 加算年金 または一時金 基本部分 基金独自の 上乗せ給付 基金が代行 厚生年金 老齢厚生年金 基本年金(プラスアルファ部分) 基本年金(代行部分) 国民年金 スライド分・ 再評価分・加給年金 スライド分・ 再評価分・加給年金 障害・遺族厚生年金 障害・遺族厚生年金 老齢基礎年金 障害・遺族基礎年金 老齢基礎年金 障害・遺族基礎年金 1/4 基金から 支給されます この部分は、 基金に加入 していても 国から支給 されます 支給開始年齢引上げについて <国の年金> ・老齢厚生年金の支給開始年齢が生年月日により段階的に引き上げられます。( 【表1】参照) <基金の年金> ・基金の年金のうち、基本年金(国の老齢厚生年金の代行部分+プラスアルファ部分)の支給開 始年齢が国と同様に引上げられます。(【表1】参照) 【表1:国の老齢厚生年金および基金の基本年金の支給開始年齢】 生年月日 支給開始年齢 男性 女性 昭 28 年 4 月 1 日 以 前 昭 33 年 4 月 1 日 以 前 60歳 昭 28.4.2~昭 30.4.1 昭 33.4.2~昭 35.4.1 61歳 昭 30.4.2~昭 32.4.1 昭 35.4.2~昭 37.4.1 62歳 昭 32.4.2~昭 34.4.1 昭 37.4.2~昭 39.4.1 63歳 昭 34.4.2~昭 36.4.1 昭 39.4.2~昭 41.4.1 64歳 昭 36 年 4 月 2 日 以 降 昭 41 年 4 月 2 日 以 降 65歳 支給繰上げ制度について <国の年金> ・老齢厚生年金の支給開始年齢が61歳以降となる方は、支給開始年齢になる前でも、60歳到 達後に請求することにより繰上げて年金を受け取ることができます。 ・老齢厚生年金を繰上げて請求される場合は、同時に老齢基礎年金も繰上げて受け取ることにな ります。 <基金の年金> ・老齢厚生年金を繰上げて請求される場合は、基金の基本年金も同時に繰上げて受け取ることに なります。⇒基金への請求手続きが必要となります。 ・基金の加算年金の支給開始年齢につきましては、原則60歳(60歳到達時に加入員の方は、基金の 加入員資格喪失時もしくは65歳到達時から)となっています。 <国の年金、基金の年金 共通> ・年金を繰上げて受け取る場合、年金額は繰上げ月数に応じて、本来の年金額から一定額が減額 され、生涯にわたって減額された年金が支払われます。 ・減額される額は、「本来の年金額×0.5%×繰上げ月数」となります。<【表2】参照> 2/4 【表2:繰上げて請求することにより本来の年金額から減額される割合】 繰上げ月数 本来の年金額から減額される割合 1年(12ヶ月) 0.5%×12月 = 6% 2年(24ヶ月) 0.5%×24月 =12% 3年(36ヶ月) 0.5%×36月 =18% 4年(48ヶ月) 0.5%×48月 =24% 5年(60ヶ月) 0.5%×60月 =30% 【支給繰上げのイメージ図】 <例>平成25年度に60歳到達と同時に加入員資格を喪失した男性(基金の加入期間は10年 以上)が、本来の支給開始年齢である61歳から12ヶ月繰上げて60歳から年金を受け 取る場合 基金の加算年金 【 繰 上 げ 前 】 基金 基金の基本年金 報酬比例部分 老齢厚生年金 この間、繰上げ 請求が可能 ▲60 歳 国 老齢基礎年金 ▲61 歳(本来の支給開始年齢) ▲65 歳 60歳に支給繰上げ ⇒ 基金の加算年金は60歳が支給開始年齢のため減額はありません。 基金の基本年金は1年分繰上げるため、0.5%×12月=6%減額。 老齢厚生年金(報酬比例部分)は1年分繰上げるため、0.5%×12月=6%減額。 老齢基礎年金部分は5年分繰上げるため、0.5%×60月=30%減額。 基金の加算年金=減額なし 【 繰 上 げ 後 】 0.5%×12 月=6%減 基金の基本年金 基金 基金の基本年金 0.5%×12 月=6%減 報酬比例部分 老齢厚生年金 報酬比例部分 老齢厚生年金 国 0.5%×60 月=30%減 老齢基礎年金 老齢基礎年金 ▲60 歳/繰上げ請求 ▲61 歳(本来の支給開始年齢) 3/4 ▲65 歳 年金を繰上げて受け取る場合の手続きについて ・国の老齢厚生年金の支給繰上げを請求される場合は、基金の基本年金についても繰上げて請求し ていただく必要があります。 ・支給繰上げ制度を活用される場合は、必要書類を送付させていただきますので、基金事務局あて 必ずご連絡ください。 【年金を繰上げて受け取る場合の手続きの流れ(例) 】 ◆年金事務所等で国の「老齢厚生年金」の請求手続きをしてください。 ・繰上げて年金を受け取ることを希望する場合は、年金事務所等でご相談のうえ、請求手続き をしてください。 ・老齢厚生年金を繰上げて受け取る場合、老齢基礎年金も繰上げて受け取ることになりますので、 ご注意ください。 ◆上記の請求手続きをされますと、後日「国民年金・厚生年金保険年金証書」が日本年金機構 から届きます。 ◆滋賀経済産業厚生年金基金へ請求手続きをしてください。 ・「国民年金・厚生年金保険年金証書」のコピー等、必要な書類を添付してください。 ※在職中(厚生年金の被保険者の場合)の方の年金の支給調整について 基金の基本年金につきましては、在職中(厚生年金の被保険者)の場合は支給調整の対象とな りますので、年金額の全額が支給停止となることや年金額の一部が支給停止となることがあり ます。 ※雇用保険の基本手当(失業給付)との支給調整について 基金の基本年金につきましては、雇用保険の基本手当(失業給付)を受ける場合は、年金額の 全額が支給停止となります。 【お問合せ先】 〒520-0043 滋賀県大津市中央3-1-8 大津第一生命ビル2階 滋賀経済産業厚生年金基金 TEL:077-527-2720 FAX:077-527-2721 ホームページアドレス http://www.shigakeizaisangyo-pf.or.jp/ 4/4