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平成27年度「健康ひょうご21大作戦」の推進

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平成27年度「健康ひょうご21大作戦」の推進
平成27年度「健康ひょうご21大作戦」の推進
課題
基本理念
県民一人ひとりが生涯にわたって生き生きと安心して
質の高い生活をおくる社会の実現
●生活習慣病予防の取組促進による健康寿命の延伸
1 働き盛り世代の健康づくりへの支援
2 運動習慣の定着促進
3 健診・検診の受診率向上
1 ライフステージ別に健康づくりに必要な個人の取組
の充実
2 民間企業との協働による健康づくりの仕組みの構
築など社会環境の整備
3 健康寿命※の延伸 H24 男 78.47歳 → H29 79.47歳
平成 27 年度の主な取組
1 企業との協働による健康づくりの促進
(1) 健康づくりチャレンジ企業の募集・登録
女 83.19歳
84.19歳
※平成 21~23 年の 3 年間の介護保険情報の要介護2未満
の割合から兵庫県が独自に算出
登録数 426社
(H27.5.1現在)
兵庫県の健康づくりの現状
1
登録数
年齢階級別死亡数
2
死因別死亡割合
人口動態統計(H25)
特定健診の受診率は制度開始以来年々上昇して
きているが、全国平均を下回っている。
区分
兵庫県
全 国
5
H20
35.4%
38.5%
H21
37.7%
41.0%
特定保健指導対象者の割合
協会けんぽの特定保健指導対象者(メタボ・予備群)
の割合は県計を上回っている。
2
厚生労働省データ(H23)
[ 協会けんぽ本部 H24 生活習慣病予防健診結果 ]
年齢の上昇とともにメタボリックリスクを有する者※
の割合が増加。特に男性で対象者の割合が増加。
3
事業所規模
H26
H27
H28
H29
136
418
700
900
1000
■「健康ひょうご21県民運動ポータルサイト」、
「ひょうご健康づくりチェックツール」
運動習慣の定着促進
健診・検診の受診率向上
○「健康づくり包括連携協定」に基づく取組推進
協会けんぽ、国保連との協働による生活習慣病予防等の取組推進
○特定健診、がん検診の実施促進
○医療保険者との協働による受診促進のキャンペーンの実施
○特定健診・保健指導従事者育成研修の実施
※ 腹囲が一定の値以上かつ血圧・代謝・脂質のうち2項目の検査
値が一定の値を上回るもの
第 1 回協会けんぽ調査研究報告会(H26.5 月)
6
H25
○県民運動推進会議・地域会議等との連携による運動・体操の実践
○「健康体操」の普及促進
市町・団体等が実施する健康体操の紹介や実施支援
○ウォーキングを活用した健康づくり・地域づくりの推進
健康づくり・地域づくりをテーマに実践的な講習会を各地で開催
○情報提供による健康づくり支援
「健康ひょうご21県民運動ポータルサイト」及び「ひょうご健康
づくりチェックツール」の提供
H22
H23
H24
39.3% 40.5% 41.6%
42.6% 44.0% 45.6%
兵庫県調べ(H26)
事業所規模別のメタボリックリスクの動向
目標
○健康教室等の開催への補助(上限 10 万円)〔41 件〕
○健康スポーツ医や保健師、管理栄養士などの専門人材の派遣〔53 件〕
○「健康づくり推進サポート企業」による健康づくりの取組支援〔6 件〕
○【拡充】女性特有のがん検診受診促進〔11 件〕
中小企業の従業員、被扶養者の乳がん検診、子宮頸がん検診費用に対する助成
上限額 1,000~1,500 円 → 2,000 円
○メンタルヘルス対策〔36 件〕
・メンタルヘルスチェック等事業
・中小企業のメンタルヘルス改善支援事業
○運動施設整備〔21 件〕
運動施設整備、運動機器等購入の場合の費用の一部を補助
○メールマガジン等による情報提供(月 1 回配信)
人口動態統計(H25)
4
特定健診受診率
実績
(2) 健康づくりへの支援 ※〔 〕書きはH26実績
がんを含む生活習慣病による死亡の増加は 50 代
から始まる。
(50 代・男性)
(50 代・女性)
男女とも 40 代以上で死亡数の立ち上がりが見られ、
特に男性は 50 歳以降急激に増加する。
3
区分
■チャレンジ企業の健康づくりへの取組
4
介護が必要となった主な原因(全国値)
介護の原因のうち生活習慣病が
30%を、転倒・骨折及び高齢による衰
弱で 36%を占めている。
国民生活基礎調査(H25)
1
健康づくりを実践するための環境の整備
○受動喫煙対策等の推進〔100 ㎡超の飲食店等で 92%対応済〕
企業等との協働による禁煙・受動喫煙対策、喫煙室設置への助成等
○食で育む元気ひょうご推進事業の実施
○食の健康協力店制度の推進
○「まちの保健室」推進事業の実施
○いずみ会、愛育班等の健康づくり活動に取り組む団体への活動支援
など
(裏面に続く)
5
(参考)
歯及び口腔の健康づくり
■口腔保健支援センターの設置
○【新規】口腔保健支援センターの設置
口腔保健施策の司令塔として取組を支援
健康福祉事務所
口腔保健支援センター
○【新規】歯・口腔からのアプローチによる認 ○圏域別課題の検討
(健康増進課内)
○地域会議の開催
知症の症状緩和事業 など
○歯科保健施策の企画立案・評価
連携
1
○関係機関・団体との連携・調整
関係機関・団体
歯科医師会・歯科衛生士会
人材
医師会等職能団体・市町・学校
育成
幼稚園・保育所・福祉・介護施設 等
6
普及
啓発
(2)【新規】救急医療関係者向け自殺未遂者ケア研修事業
(3)【拡充】悩みを抱える妊産婦への支援
■認知症の早期発見・早期受診の支援体制
登録状況(平成 27 年 5 月 1 日現在)
(1) 登録要件 従業員・家族の健康づくりに関心のある企業・事業所
(企業規模は問わず、健康づくり取組実績等の条件も不要)
(2) 登録数 426 社【目標:1,000 社(H25~29)】
ア 地域別登録数
調査 受診促進
研究 保健指導
区分
神戸 阪神南 阪神北 東播磨 北播磨 中播磨 西播磨 但馬
132
55
26
43
52
31
28
49
登録数
こころの健康づくり
(1) 認知症施策の推進
○【拡充】認知症予防の推進
・各市町で認知症初期集中支援チームの設置推進
・精度を高めた認知症チェックシートを活用したもの忘れ健診等の促進
(21 項目 4 分類で認知・生活機能を評価)
・特別養護老人ホーム等での予防教室の開催
・もの忘れコールセンターの設置
○【新規】認知症相談センターの設置促進
27 年度内に県内全市町での設置を推進
・認知症地域支援推進員の配置
・認知症対応医療機関等の早期受診へのつなぎとフォロー
「健康づくりチャレンジ企業」における主な取り組み
イ
業種別登録数
区分
淡路
5
計
426
(単位:社)
建設
製造
37
111
登録数
ウ
丹波
5
(単位:社)
情報通信 運輸
6
9
卸・小売 金融保険 サービス 飲食
48
6
119
企業規模別登録数
4
医療福祉 その他
80
6
計
426
(単位:社)
区分
9人以下
10~49人
50~299人
300人以上
計
登録数
62
141
168
55
426
2
健康意識の向上
(1) 健診・検診の受診率向上
(6 件)
ア 頸動脈エコー検査により脳・心臓疾患のリスクを評価し、各自の健康状態を解説した上で、生活習慣病予
防の健康講話を実施。
イ 従業員の定期健診結果を医師等が経年的に確認し、必要に応じ直接面談を実施。
(2) 食生活の改善
(4 件)
高カロリーな食事と高脂血症、高血圧症に焦点をあてた健康講演会を開催。
(3) 歯科・口腔ケア
(2 件)
ア 歯周病予防の意識を高めるため、歯科医師による講演と歯科衛生士によ
る口腔ケアと口元ストレッチ体操の実技指導を実施。
イ 歯科医師会がプログラムを提供する「おとなの歯科健診」(歯科健診と講演)を
実施。
3 運動習慣の定着
社員食堂におけるヘルシーメニュー
(1) 運動施設の整備
(21 件)
会社の空きスペースを改装し運動機器(エアロバイク等)や運動用具(ダンベル等)を設置。
(2) 運動教室の実施
(12 件)
ア 従業員の生活習慣病予防対策としてフィットネスクラブで体力測定、運動指
導、健康教室等を実施。
イ 医療、介護現場の従業員に対する腰痛予防体操やストレッチの講習会を
実施。
ウ ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の自己チェックや予防について実
技指導を含む講習会を実施。
4 メンタルヘルスの向上
(57 件)
(1) ストレス対処法の習得
企業における健康体操の様子
外部講師等によりストレス対処法の習得やセルフコントロール手法の実践指導を実施。
(2) メンタルヘルス研修の開催
集まりやすい時間帯に、管理・監督職を対象にしたラインケア研修を実施。
【問い合わせ先】健康福祉部健康局健康増進課健康政策班
2
TEL 078-362-9146
平成27年度「健康ひょうご21大作戦」の推進
県民の健康寿命の延伸を目指し、「健康づくり推進条例」、「兵庫県健康づくり推
進プラン」、「兵庫県健康づくり推進実施計画」(平成 25 年4月施行)及び「ひょ
うご健康づくり県民行動指標」(平成 25 年4月改定)に基づき、下記の視点から、
「生活習慣病予防等の健康づくり」、「歯及び口腔の健康づくり」、「こころの健康
づくり」、「健康危機における健康確保対策」の4分野について重点的に推進してい
く。
①ライフステージ別に健康づくりに必要な個人の取り組みの充実
②民間企業との協働による健康づくりの仕組みの構築など社会環境の整備
③健康寿命の延伸
推進にあたっては、県民一人ひとりの健康実現と活力ある健康長寿社会の実現を図る
ため、
①県民主導により展開される「健康ひょうご21県民運動」
②行政による施策展開(健康ひょうご21県民運動の支援、健康基盤の整備等)
③「健康づくりチャレンジ企業」による従業員やその家族の健康づくり
を柱とする「健康ひょうご21大作戦」を推進し、県民総ぐるみの健康づくりを推進
する。
Ⅰ 健康寿命の延伸に向けた社会環境の整備
1
健康ひょうご21大作戦の展開
(1) 企業との協働による健康づくり促進事業の実施
健康づくりに関心の薄い働き盛り世代の取組を促進するため、従業員及び家
族の受診促進などの健康づくりに積極的に取り組もうとする企業を「健康づく
りチャレンジ企業」として登録し、健康情報の提供、専門人材の派遣、メンタ
ルヘルスチェックや健康教室を実施した場合の助成等の支援を行う。
兵庫県・健康財団
支
○企業の取組発信
○情報提供
○専門スタッフの派遣
○健康教室開催費補助
○がん対策支援
○メンタルヘルス対策支援
○運動施設整備等支援
援
企 業
健康づくりチャレンジ企業の
登録要件
登
録
関連団体等
○特定健診・がん検診の受診率向
上に向けた取組
○適切な健診事後指導の取組
協会けんぽ、健保連
商工会、商工会議所
兵庫産業保健総合支援センター
地域産業保健センターなど
健康づくり推進サポート企業
連
携
○周知、募集
○取組の企画
ア
連 携
等
健康づくりチャレンジ企業の募集・登録
○平成27年3月末現在:418社
1
イ
健康教室等開催時の費用助成
○1事業10万円上限(50事業)
ウ
健診後のフォローアップ事業
○健康マイプランの推進
○健康スポーツ医の派遣(50講座)
エ
企業における女性特有のがん検診受診促進事業
女性特有のがん検診の受診を促進するため、従業員300人以下の中小企業
の従業員及び被扶養者の乳がん検診、子宮頸がん検診費用の一部を補助する。
○乳がん検診:対象者 40歳以上の従業員及び被扶養者
○子宮頸がん検診:対象者 20歳以上の従業員及び被扶養者
オ
企業のメンタルヘルス等推進事業
職場におけるメンタルヘルス対策を支援するため、従業員のストレスチェ
ックや個別相談、企業への支援を実施する。
○メンタルヘルスチェック等事業
○中小企業のメンタルヘルス改善支援事業
○仕事とこころの相談事業
カ
勤労者健康づくり運動施設整備・運動教室支援事業の実施
勤労者や家族等の健康づくりを促進するため、健康づくりチャレンジ企業
や中小企業団体等の空きスペースを活用した健康運動施設の整備等に対して
支援を行う。
○対象:健康づくりチャレンジ企業
商店街振興組合、事業協同組合、商工会議所・商工会
○補助上限額:・運動スペースの面積が20㎡以上で、かつ、運動用具等を3
台以上設置する場合:1,500千円
・運動スペースの面積が50㎡超で、かつ、運動機器等を3台
以上設置する場合:2,500千円
(2) 県民運動の推進
ア 県民運動推進会議
全県の参画団体が一堂に会し、県民運動推進フォーラムを開催している。
【平成27年度予定】
〔開 催 日〕平成27年6月2日(火)
〔開催場所〕兵庫県看護協会2階ハーモニーホール(約350人参加予定)
〔内
容〕
・ 表彰式等(知事・会長表彰、重点活動目標 等)
重点活動目標:「からだの健康」「食の健康」
活動目標:「たばこ対策」「アルコール対策」「歯・口腔の健
康」「こころの健康」「健康危機における健康確保
対策」
2
・
講演:「災害時の我が家の食料備蓄 -災害危機は健康危機」
講師: 奥田 和子 氏(甲南女子大学 名誉教授)
イ
県民運動地域会議
各圏域において、地域特性を活かした実践活動の浸透を図るための地域会
議総会及び講演会を開催している。
【平成26年度実施状況】
圏域
講演テーマ
阪神南 無形文化遺産の和食で健康長寿
開催日・開催地
7/24 尼崎市
阪神北
1/19 伊丹市
109
6/19 明石市
167
7/1 三木市
193
10/30 姫路市
118
東播磨
北播磨
中播磨
サルコペニアと介護予防について
がんで死なないためにどうすればよいか?
~ピロリ菌除菌による胃がん撲滅~
ストレスとうまく付き合うために
~働く人と組織ができること~
マイナス5歳のからだづくり
~レッツチャレンジ!ロコモティブシンドローム予防~
参加者数
153
西播磨
食育の時代―地域でどう食育を進めるか
7/1 たつの市
174
但
馬
地域包括ケアと医療介護連携を実現するために
6/23 養父市
74
丹
波
身体が心が嬉しくなるウェルネス
6/26 篠山市
82
淡
路
しっかり噛んでお口も体も健康に
7/3 淡路市
79
合
計
1,149
ウ
健康ひょうご21県民運動推進員
「健康ひょうご21県民運動推進員」を健康づくり推進条例に基づく「健
康づくり推進員」として位置付け、県民運動参画団体の推薦に基づいて委嘱
し、県民の健康づくりの実践を支援する。(H27.4.1現在:2,002人)
なお、このうち、特に食の健康運動に取り組む方を「食の健康運動リーダ
ー」として位置付け、幼児やその保護者等に対する調理実習、食の健康運動
キャンペーンの実施に対する活動支援を行う。(H27.4.1現在:1,043人)
(3)
県民運動参画団体の取組
県民運動参画団体が多彩な取組を展開している。(H27.4.1現在:1,064団
体)
【平成26年度実施状況】
ア 全県団体の取組(計121団体、取組件数:49,843件、参加者総数375千人)
取
組
例
団
体
名
参加者数
こどもの歯の健康づくり
兵庫県歯科衛生士会
573人
健康食生活アドバイス講習会
兵庫県栄養士会
112人
事業所内メンタルヘルス推進担当者養成研修
兵庫労働基準連合会
3
35人
子どもをたばこの煙から守ろう県民10万人PR
兵庫県愛育連合会
大作戦
兵庫県老人クラブ連
健康ウォークラリー県大会
合会
イ
圏
40,000人
255人
地域団体の取組(計943団体、取組件数:12,574件、参加者総数719千人)
域 団体数
取
組
例
団
体
名
参加者数
阪神南
102 尼崎糖尿病市民フォーラム
尼崎市医師会
174人
阪神北
107 男性のための料理講座
宝塚いずみ会
17人
東播磨
114 ママサポート会 4 か月児健診
明石市薬剤師会
180人
北播磨
125 ジョギング教室
小野市体育協会
24人
中播磨
西播磨
但
馬
丹
波
淡
路
特定健診、がん検診に関する啓 市川町保健衛生推進
発活動
協議会
相生・赤穂市郡歯科
130 中学生歯みがきスキルアップ事業
医師会
82
83 メンタルヘルス研修
123 未成年飲酒防止キャンペーン
77 野菜の栽培
40人
462人
新温泉町商工会
24人
丹波青少年本部
500人
兵庫県保育協会淡路
支部
160人
(4)
「健康ひょうご21県民運動ポータルサイト」及び「ひょうご健康づくり
チェックツール」の提供
兵庫県内のご当地健康体操、健康情報、参画団体の活動などを紹介する
「健康ひょうご21県民運動ポータルサイト」やスマートフォン等で利用で
きる「ひょうご健康づくりチェックツール」を提供することにより、一人ひ
とりの状態に合わせた健康づくりを総合的に支援する。
○健康ひょうご21県民運動ポータルサイト http://www.kenko-hyogo21.jp/
○ひょうご健康づくりチェックツール https://www.kenko-hyogo21.jp/pg/
健康ひょうご 21 県民運動
ポータルサイト
ひょうご健康づくりチェックツール
(入力画面例)
4
(結果画面例)
(5)
推進体制
(公財)兵庫県健康財団を事務局として県民主導により展開される「健康
ひょうご21県民運動」と、行政による施策に「企業」を加え、県民総ぐるみ
での健康づくりを推進する。
「健康ひょうご21大作戦」推進体制(H25~)
①健康ひょうご21県民運動
①健康ひょうご21県民運動
【県】
健康ひょうご推進本部
県民運動推進員
(*)
(約 千人)
【全県】
県民運動推進会議
□事務局:健康財団
□参画団体数:約120団体
②行政による施策展開
②行政による施策展開
連携
協働
2
【圏域】
県民運動地域会議
□事務局:健康財団支部
□参画団体数:約950団体
地域推進本部(各県民局)
【市町】
市町保健センター等
平成25年3月現在
連携
連携
③企業
③企業
■従業員・家族を対象とした健康づくり の取り組み
■健康ひょうご21県民運動との連携
2
健康づくりを実践するための環境の整備
(1) 受動喫煙対策等の推進
特に大人に比べてたばこの有害物質の影響を受けやすい子どもや、妊婦の健
康被害の防止に取り組むとともに、分煙措置を講じる施設管理者を支援するこ
と等により、受動喫煙のない快適な生活環境づくりを推進する。
ア 分煙措置を講じる施設管理者への助成
対 象 者
対象工事
補助率
補助限度額
事業期間
次のいずれかを経営する中小企業、又は個人
・フロントロビー面積 100 ㎡超の宿泊施設
・客室面積 100 ㎡超の飲食店・喫茶店
・喫煙室の設置工事
・壁等により客室を禁煙区域と喫煙区域に分ける改修工事
1/4
1,250 千円
平成 24~27 年度
【参考】事業実績の推移
H24
H25
H26
合計
件数
金額
件数
金額
件数
金額
件数
金額
宿泊施設
19 31,210
25 29,478
1
700
45 61,388
飲食・喫茶店
43 63,685 100 134,603
16
8,201 159 206,489
合 計
62 94,895 125 164,081
17
8,901 204 267,877
区 分
イ
普及啓発資材(パンフレット、ステッカー)の作成
ウ
各種説明会等の開催
○施設管理者等説明会、子ども対象の喫煙防止教室、受動喫煙防止研修
5
(2)
(公財)兵庫県健康財団の運営支援
県民の健康保持増進及び健康づくり実践活動の促進を図るため、県民の健
康づくり普及啓発事業等を行うとともに、絶食療法や低カロリー食療法によ
り心身両面の健康づくりを行う「五色県民健康村健康道場」を運営する(公
財)兵庫県健康財団に対する支援を行う。
(3)
健康大学講座の実施
健康づくりに対する県民の理解を深めるとともに、個人や地域の健康づく
りの実践を推進するため兵庫県医師会に委託して10圏域で健康大学講座を開
催する。
(4)
(拡)「まちの保健室」による健康づくり推進事業の実施
生活習慣病の予防や高齢者の健康不安、孤立化する乳幼児の保護者支援な
ど、地域の健康ニーズへの相談体制の充実を図るため、兵庫県看護協会が開
設する「まちの保健室」の運営を支援する。
○まちの保健室か所数:600箇所
(5)
食の健康協力店制度の推進
「ひょうご“食の健康”運動」を促進するため、運動に賛同し、“野菜た
っぷり”“塩分控えめ”などの健康メニューの提供や栄養成分表示などを行
う飲食店や中食販売店を「食の健康協力店」に登録し、店頭に表示するため
のステッカー等を交付する。
○登録店舗数:7,623店舗(平成27年3月末)
(6)
食生活改善活動実践団体(いずみ会)の活動支援
地域で食生活の改善を中心に健康づくりのボランティア活動を実践するい
ずみ会リーダー(食生活改善推進員)を養成するとともに、組織の育成強化
を図る。
<いずみ会リーダー養成講座数> 20講座(平成26年度)
<リーダー数> 4,914人(平成26年5月1日現在)
<食生活改善講習会> 1,700回
<食の実践力アップ講習会> 80回
(7)
愛育班の活動支援
地域ぐるみの健康づくりを推進するため、高齢者や母子等への声かけ運動
と健康学習会の開催などを展開する地域組織「愛育班」の活動を支援する。
<班員数> 1,521人(48単位愛育班:平成26年4月1日現在)
(8)
給食施設協議会の育成・支援
給食施設間の連携を密にし、給食管理に関する研修を行うとともに、災害
や食中毒 発生時など、緊急時における相互支援ネットワークを構築するこ
とにより、安全かつ確実に食事を提供することを目的として活動する「給食
施設協議会」を育成・支援する。
6
Ⅱ 生活習慣病予防等の健康づくり
1
特定健診、がん検診の実施促進
(1) 企業との協働による健康づくり推進事業【再掲】
(2) 特定健診・特定保健指導実施体制支援事業等
受診促進を図るため、国保保険者が実施する特定健診等への費用の助成を行
うともに、医療保険者と合同で受診を促進するため、バス中吊り広告等の集
中キャンペーン等を実施する。
○受診促進集中キャンペーン実施時期:7月、9月
2
健康体操の普及促進
(1) 「健康体操」普及促進事業の実施
健康づくりのための運動習慣の定着やロコモティブシンドローム予防を図るため、各
市町・団体等が実施する健康体操の普及を推進する。
○健康体操の普及に係る学習会の開催(10 圏域)
実践事例とりまとめ結果を情報提供
<県>
<健康財団>
・地域での健康体操実践事例のとりまとめ
・メディアとの協力
・インターネットでの発信
テレビ
インターネット
・実践状況集約結果を元に
健康体操の普及を促進
健康体操学習会の実施
連携
<健康体操実践グループ>
情
報
提
供
・
気
運
の
醸
成
フィットネス
クラブ
県民運動参画団体等
老人クラブ
体操サークル
ラジオ体操
スポーツクラ
ブ21ひょうご
参加
健康づくり応援協定
チャレンジ企業
など
参加
県
市町
健康教室
介護予防教室
公民館活動
小野市
おの楽らく体操
西脇市
おりひめ体操
明石市
明石焼体操
神河町
こつこつ貯筋教室
民
(2)
健康づくり(健康体操等)の実施・普及促進事業
高齢者の健康づくりを支援するため、健康体操等の実施・普及促進活動を
行っている老人クラブの活動を支援する。
○対象活動:いきいきクラブ体操、いきいき百歳体操、ラジオ体操、その
他の高齢者の健康づくり・介護予防のために市町が適当と認
める体操等
3
ウォーキングを活用した健康づくり・地域づくり推進人材育成事業の実施
県民の運動習慣の定着と魅力的な地域づくりのため、手軽で身近な運動手法で
あるウォーキングを通じた健康づくり・地域づくりをテーマとした実践的な講習
会を、民間事業者に委託して県内各地で開催する。
4
食で育む元気ひょうご推進事業の実施
子育て世代の食育力の強化や未来を担う子どもたちの食育を推進するため、行
7
政と地域の食育関係者とのパートナーシップの形成を促進し、推進方策の検討や
協働した食育の取り組みを実施する。
○内容:食育パートナーシップ会議の開催:13 健康福祉事務所各 2 回
講習会や食育イベント等の実施:13 健康福祉事務所各 3 回
5
子ども対象の喫煙防止教室の開催(再掲)
6
(拡)兵庫県特定不妊治療費助成事業の実施
不妊治療の経済的負担の軽減を図るため、医療保険が適応されない特定不妊
治療に要する費用の一部を助成する。
【従来の助成】
○対 象 者
○所得制限
○対象経費
○助成内容
助成額
申請区分
法律上婚姻している夫婦で体外受精又は顕微授精を受けた
者
夫婦合算した前年の所得額730万円未満
指定医療機関で受けた保険適用外の特定不妊治療費
上限150千円/回
(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等の場合:75千円/回)
平成25年度まで
平成28年度以降に申請す
に既に助成を受 平成26、27年度に初めて
申請する者
る者
けている者
年齢
年齢制限なし
40歳未満
通算回数
通算5年間、10回
まで
(年2回まで)
6回まで
(制限なし)
(年間制限)
40歳以上
5回まで
(初年度3回
まで、2年
目2回まで)
40歳未満
40~43歳未満
6回まで
(制限なし)
3回まで
(制限なし)
【追加助成】
相対的に所得が低い若い世代から早期の治療開始につなげることで、妊娠
成功率を高め、かつ、男性不妊治療の経済的負担の軽減を図るため、新たな
県単独助成制度を創設
○対 象 者 特定不妊治療費助成対象者のうち、採卵から胚移植までの
一連の治療を行う者
○助 成 額 50千円
○対象年齢 制限なし
○通算回数 制限なし
○所得制限 夫婦合算した前年の所得額400万円未満
7
(拡)不妊専門相談事業
不妊や不育症に悩む県民に対して不妊・不育専門相談を実施するとともに、社
会的に認知度の低い「男性不妊」の啓発や気軽に相談できる体制を整備する。
○不妊・不育専門相談及び男性不妊専門相談
○不妊・不育に関するセミナー
○不妊治療と出産に係る医療機関連携協議会の開催等
8
8
周産期及び小児期の課題解決に向けた医療人材育成事業の実施
周産期及び小児期における医療・保健課題について検討し、その対応策につい
て協議することにより、子どもへ安全安心な医療を提供するとともに、健やかな
発達を促進する。
○周産期及び小児期の医療・保健に係る専門家会議の開催
○周産期及び小児期の医療・保健に係る研修会の開催
9
新生児先天性代謝異常等検査の充実
新生児の先天性代謝異常や聴覚障害を早期発見、早期支援するため、検査の実
施及び精度管理を行う。
Ⅲ 歯及び口腔の健康づくり
1
口腔保健支援センターの設置
ライフステージに応じた切れ目ない歯科保健事業の展開を図るために「口腔保
健支援センター」を設置し、庁内関係部署や関係団体と連携した歯科口腔保健の
総合的な取組を推進する。
口腔保健支援センター
健康福祉事務所
○圏域別の課題の検討
○地域会議の開催
(健康増進課内)
○歯科保健施策の企画立案・評価
○関係機関・団体との連携・調整
連携
○口腔保健推進会議の開催
関係機関・団体
歯科医師会・歯科衛生士会
医師会等職能団体・市町・学校
幼稚園・保育所・福祉・介護施設 等
人材
育成
普及
啓発
調査
研究
受診促進
保健指導
2
(新)医科歯科連携による妊産婦の口腔マネジメント促進事業
妊産婦の口腔への意識向上や、妊婦歯科健診を受診しやすい体制整備等を図る
ため、妊産婦の歯科口腔保健にかかる実態把握や、歯科専門職以外でも活用可能
な妊婦用普及啓発媒体の作成を行う。
○妊産婦の歯科健診の受診状況等に関するアンケートの作成・実施
○歯周病自己チェックシート様式等の作成
3
(新)大学保育科等と連携した歯の健康づくり事業
子どもが健やかに安心して過ごせる健康づくりの観点から、将来子育てに関わ
る大学保育科等の若い人材を対象に講座を開催する。
4
(新)若い世代の食育力・健口力向上推進事業
若い世代の健全な食生活や生活習慣の実践に向け、学生自身が自発的に健康的
な生活習慣の実践に取り組むためのワークショップを開催する。
○歯と食のワークショップ「キラッと☆いい食カレッジ」(対象:大学生)
9
5
(新)歯・口腔からのアプローチによる認知症の症状緩和事業
認知症の人のQOL向上や、歯科診療体制整備の推進を図るため、モデル介護
保険施設において、適切な義歯装着等の歯科治療や口腔ケアを実施する。
○モデル介護保険施設における歯科治療、口腔ケアの実施(3箇所)
○介護保険施設協力歯科医師等に対する認知症研修の実施
○介護職員向け口腔ケア研修の実施
○認知症の症状緩和や介護への影響等を集約した事業報告書の作成
6
要介護者に対する口腔マネジメント等指導・研修事業
要介護者の口腔機能の維持・向上を図るため、要介護高齢者、障害者 (児)等の
利用する施設に対し、歯科衛生士を派遣して、介護施設職員が効果的な口腔ケア
の手法を習得する支援を行う。
○回数:13 健康福祉事務所各2回
7
専門的歯科保健対策事業の実施
難病患者や障害者(児)等口腔ケアを受けるにあたって特に配慮を要する者の歯
科保健の充実を図るため、歯科保健相談や訪問歯科保健指導を実施し、適切な歯
磨き方法等の指導・助言を行う。
○歯 科 保 健 相 談:13 健康福祉事務所各 4 回
○訪問歯科保健指導:13 健康福祉事務所各 6 回
Ⅳ こころの健康づくり
1
(新)救急医療関係者向け自殺未遂者ケア研修事業
救急救命センターに搬送された自殺未遂者の再度の自殺企図を防止するために、
医療機関において心身両面でのケアを提供するとともに、急性期の治療が終了し
た後も継続した支援が行えるよう、救急医療関係者等への研修を実施する。
2
(拡)認知症施策の推進
認知症の人やその家族が住み慣れた地域で安心して生活できる社会を目指し
て地域の見守り体制と支援体制の構築を図るための人材育成および活動支援を
行う。また、認知症チェックシート等を活用した早期の気づきや、市町への認
知症相談センターの設置促進及び認知症対応医療機関登録制度の県下全域への
普及・定着と認知症地域支援推進員や認知症サポート医とも連携した早期受診
システムの構築を図る。
○認知症予防の推進
○認知症医療対策の充実
○認知症地域連携体制の強化
○認知症ケア人材の育成
3
(新)思春期保健対策「若者の性と生を考えよう」キャンペーンの実施
若年代から妊娠・出産に関する正しい知識を身につけるよう普及啓発を行うと
ともに、思春期保健関係者によるネットワーク会議を開催し、ライフプランニン
10
グの推進や健やかな妊娠・出産を支援する体制を構築する。
○支援者を対象としたシンポジウムの開催 1 回
○大学等でのワークショップの開催 3 回程度
4
悩みを抱える妊産婦への支援
女性がライフステージ毎に抱える心身の状態に応じて、自身の健康管理、適
切な性行動、妊娠・出産・育児等を行うため、普及啓発及び総合相談を実施。
(1)
「思いがけない妊娠 SOS」の開設
思いがけない妊娠などにより、妊娠に悩む者が気軽に専門職に相談できる
よう、電話及びメール相談を実施
○電話相談:毎週月・金曜日(10:00~16:00)
電話番号 078-351-3400
○メ ー ル相談:随時
PC・携帯サイト http://ninshinsos-sodan.com から送信
(2)
(新)妊娠・出産包括支援研修会の開催
市町の妊娠、出産包括支援体制を整備するため、従事者を対象に研修会を
実施
5
ピアサポートルームの開設
地域で若者が気軽に相談できるようにするため、ピアサポートルームを設置し、
研修を受講した看護系大学生等がカウンセリングを実施する。
○開設回数 月2回
6
乳児家庭全戸訪問事業
育児不安の軽減を図り養育に関する相談に応じるため、市町が全乳児家庭に対
して実施する乳児家庭全戸訪問事業に対して経費の一部を補助する。
○内 容:保健師や民生委員等が行う家庭訪問による、養育環境の把握や育児
支援
○市町数:全市町
7
県立こども発達支援センターの運営
発達障害児の早期発見や支援体制を強化するため、県立こども発達支援センタ
ーにおいて、診断・診療、療育(リハビリ)や出張発達相談、派遣発達支援、研
修、情報提供・市町助言等を行う。
○診療内容:発達相談、心理検査・アセスメント、診断、OT、ST によるリハビリ
Ⅴ 健康危機における健康確保対策
1
兵庫県こころのケアチーム「ひょうご DPAT」体制整備
今後起こりうる災害等発生時の緊急支援体制の強化を図るため、兵庫県こころ
のケアチーム「ひょうごDPAT」体制整備を行う。
11
○登録制度の運用
「ひょうごDPAT」として登録した構成員に対し、研修を行う。
○通信機器及び必要装備・機材等の整備
2
食のリスクコミュニケーションの推進
食の安全安心フェアや、消費者、食品関連事業者等の理解を深めるため、紙芝
居等の啓発資材を活用しながら意見交換会等を実施する。
3
新型インフルエンザ対策の推進
(1) 新型インフルエンザ対策推進事業の実施
新型インフルエンザ対策を推進するために、新型インフルエンザ対策圏域協
議会を設置し、国の行動計画及びガイドライン、県の行動計画等を踏まえたH
5N1等の病原性の高いインフルエンザの流行に備えた対策等を協議するとと
もに、新型インフルエンザ発生時の適切な医療の提供や大流行時における迅速
な対応に向け、関係機関及び医療従事者と連携した研修・訓練の実施や、抗イ
ンフルエンザウイルス薬の追加備蓄を行う。
○協議会:10 医療圏域各 2 回
○医療従事者研修:10 医療圏域各 1 回
(2)
インフルエンザサーベイランスの推進
感染症発生動向調査や学校サーベイランス等の各種サーベイランスシステ
ムを活用して、インフルエンザの発生動向等を把握するとともに、県民への
注意喚起や流行情報の提供を行う。
【問い合わせ先】健康福祉部健康局健康増進課健康政策班
12
TEL 078-362-9146
(参考)
健康寿命について
1
健康寿命の指標
健康寿命の算出には、次の3指標がある。
個々人の健康状態をどのように測定し、指標値をどう算定するかによって、それぞれ
健康寿命の値が異なる。
(1)
日常生活動作が自立している期間の平均(兵庫県健康づくり推進実施計画に掲載)
介護保険情報の要介護2未満の割合から算出
国は、平成22年度の単年度データにより算出しているが、本県では平成21~23年の
3年間の平均から算定
(単位:歳)
H22年(国公表値)
全国値
健康寿命 平均寿命
(2)
兵庫県算定値
(H21~23 年の平均)
兵庫県
差
健康寿命
平均寿命
差
健康寿命 平均寿命
差
男性
78.17
79.64
1.47
78.28
79.67
1.39
78.47
79.89
1.42
女性
83.16
86.39
3.23
83.02
86.09
3.07
83.19
86.39
3.20
日常生活に制限がない期間の平均(国の「健康日本 21(第二次)」の目標値として掲載)
国民生活基礎調査(3年毎に実施)により国が全国値及び都道府県値を算定
(単位:歳)
全国値
(3)
兵庫県
健康寿命
平均寿命
差
健康寿命
平均寿命
差
H
22
年
男性
70.42
79.64
9.22
69.95
79.67
9.72
女性
73.62
86.39
12.77
73.09
86.09
13.0
H
25
年
男性
71.19
80.21
9.02
女性
74.21
86.61
12.40
H25年都道府県値は、
H27年7月を目途に公表予定
自分が健康であると自覚している期間の平均
国民生活基礎調査(3年ごとに実施)及びそれに準じた調査により、国が全国
値及び都道府県値を算定
(単位:歳)
全国値
H
22
年
兵庫県
健康寿命
平均寿命
差
健康寿命
平均寿命
差
男性
69.90
79.64
9.74
68.98
79.67
10.68
女性
73.32
86.39
13.07
72.72
86.09
13.37
13
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