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資源国・リスク通貨 AUDUSD・Daily チャート AUDUSD・Weekly チャート
GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 7 月 30 日 ====================================================================================================== 資源国・リスク通貨 今週の相場見通し(今週の予想レンジ 1.AUDUSD 1.0280~1.0550 ) 先週の動き 23 日(月)世界的に大幅安な株安が続き、AUD ロングのポジションの調整売りも強く、リスク資産売りへと変化し 1.0250 割れまで下落した。 24 日(火)中国の製造業 PMI・速報は強く、スティーブンス豪中銀総裁の講演で「豪経済は底堅く世界的なショックにも対応可能」との発言に一時 1.0310 台まで上昇するが、AUD クロスの売りに 1.0220 割れまで値を下げた。 25 日(水)豪第 2 四半期 CPI は予想を下回るが前回より大幅上昇し、緩やかな AUD 買いが進み、EURUSD の上昇に上昇幅を拡大。 26 日(木)1.03 台を維持して AUD 買いが続き、ドラギ ECB 総裁発言に 1.0420 まで上昇。 27 日(金)欧州金融安定で新たな対応策期待と、資源国通貨・高金利通貨として欧州や中国からの需要拡大の期待に 1.04 台を維持し買いが続いた。 今週のポイント 1. スティーブンス豪中銀総裁の講演で「豪経済は底堅く世界的なショックにも対応可能」と発言するなど豪経済は良好との思惑が広まる。 2. 豪第 2 四半期 CPI は予想を下回るが、前回より大幅上昇したことで、将来の利下げ観測は続くが、直近の利下げ予想は少なくなり AUD 買いとなる。 3. 8 月 1 日の中国製造業 PMI、HSBC 製造豪 PMI、3 日の非製造業 PMI、HSBC サービス業 PMI で中国の景況感を確認することになり、AUDUD の水 準を考慮すれば、悪いい数字に反応しやすくなっている可能性がある。 4. ECB が ESM への銀行免許付与の可能性や、ECB による債券購入の可能性が浮上し、8 月 2 日の ECB 理事会の期待感に、AUD ロングポジションが 積み上がっている。先週末の高値 1.0485 は 4 月 27 日以来の高値圏で、欧州発の経済指標などに反応する短期的調整の売りが強まる可能性がある。 5. 最近の EUR 高や AUD 高などの資源国通貨高に推移している要因として、これからの対応策を先取りしたドル売りに、具体的な発表がなければ、ある 程度の反動は避けられない。 経済指標・その他(豪州・中国) 31 日(火)豪新築住宅販売、豪住宅建設許可件数 1 日(水)豪第 2 四半期住宅価格指数、中国製造業 PMI、中国 HSBC 製造豪 PMI 2 日(木)豪小売売上高、豪貿易収支 3 日(金)豪 AiG サービス業指数、非製造業 PMI、中国 HSBC サービス業 PMI AUDUSD・Daily チャート AUDUSD・Weekly チャート 欧州債務危機で新たな対応策を期待する動きが続き、中国経済のソフトランディング期待、金・原油価格の上昇期待などで、海外投資家の AUD 買いの動 きは続いている。Daily チャートでは、上昇トレンドを継続しながらも、ディナポリ・オシレーター・プレディクターも上限に位置し、調整の売りが強まる可能性 も残っている。 押し目買いの水準としては上昇トレンドのミッド・ポイントである 1.0350~60 近辺か、下限と EMA に位置する 1.0250 近辺となる。Weekly チ ャートも買いを継続しているが 1.05 台は 3 月 25 日以来の高値水準で戻り売りが強くなる可能性もあり、今週のレンジは 1.0230~1.0550 が予想される。 Daily チャートの EMA は 1.0248 で、この線を下限に買いの流れが続いている。ディナポリ・オシレーター・プレディクターは、DOPup=1.0520 DOPdn= 1.0162 で買いを継続しているが上限にあり注意が必要。ストキャスティクスは、%K=74.44、%D=66.71 で買いを継続し、ベースは買われ過ぎゾーンに近 い。上値のポイントは 1.0519、1.0531、1.0598、下値のポイントは 1.03881、1.0368、1.0295。 Weekly チャートの EMA は 1.0238 で、引き続き買いの流れが続いている。ディナポリ・オシレーター・プレディクターは、DOPup=1.0839、DOPdn=0.9541 で買いを継続。ストキャスティクスは、%K=86.30、%D=71.52 で買を継続し、ベースは買われ過ぎゾーンに近い。上値のポイントは 1.0487、1.0557、 1.0636、下値のポイントは 1.0289、1.0166。予想レンジは、1.0280~1.0550。 pg. 1 GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 7 月 30 日 ====================================================================================================== 資源国・リスク通貨 今週の為替見通し(今週の予想レンジ 2.USDCAD 0.9950~1.0160) ) 先週の動き 23 日(月)原油価格は大幅下落、ギリシャのユーロ離脱の可能性、スペイン財政赤字拡大の思惑にコモディティー通貨は弱く USDCAD は上昇。 24 日(火)カナダ小売売上高が弱かったが、ドル安の流れに一時 1.0160 まで下落、リスク資産売りやドル高の流れに 1.0220 台まで上昇。 25 日(水)FRB の追加緩和策の可能性や、中国ソフトランディングの思惑、原油価格の下げ止まりに USDCAD は一時 1.0140 割れまで下落。 26 日(木)ドラギ ECB 総裁発言にドル売り流れが強まり 1.0160→1.0060 台まで急落 27 日(金)欧州債務危機で新たな対応策の期待感が強く、資源国通貨として欧州や中国からの需要拡大期待に 1.0100 が重くなり 1.0 のトライへ。 今週のポイント 1. 31 日の 5 月 GDP は前月比予想 0.2%で 4 月 0.3%からは低下が予想されるが、前年比予想は 2.6%で前回 2.0%から大幅な上昇を予想。 2. 24 日に発表された小売売上高は予想外に伸び悩んでいたが、除自動車は、食品と衣料が拡大し 0.5%と予想 0.1%前回-0.4%を大幅に上回 っており、経済に底堅さが感じられる。 3. 6 月の鉱工業製品価格は前月比-0.3%と前月 0.0%、原材料価格指数は前月比-3.0%と前月-1.0%から大きく低下する予想となっている が、原油価格は最近になり持ち直してきとり、今後はやや改善が予想される。 4. 欧州経済の影響を受けやすく、EURUSD 相場に連動した動きが予想され、EURUSD 相場の動向に注目したい。 経済指標・その他(カナダ) 31 日(火)GDP、鉱工業製品価格 USDCAD・Daily チャート USDCAD・Weekly チャート 原油価格の上昇や、欧州債務危機で新たな対応策が協議される可能性が高く、欧州・米国で追加緩和策の可能性が続く中で、カナダドルへの 投資が拡大し USDCAD の売り要因となっている。テクニカルでも、Daily チャートはダウントレンドを継続しているが、チャネルの下限にあり、ディナ ポリ・オシレーター・プレディクターの下限にも位置し、調整の買いが強まる可能性があり、戻り売りで臨みたい。ダウントレンドのミッドラインは 1.0110 近辺に上限は 1.0218 近辺に位置する。Weekly チャートは、5 月 13 日来で久々に 25EMA を割り込み売りへと変化し、25EMA1.0108 を終 値ベースで超えるまでは売り圧力が続く可能性がある。今週の予想レンジは 0.9950~1.0160。 Daily チャートの EMA は 1.0159 で、この線を上限に買いの流れが続いている。ディナポリ・オシレーター・プレディクターは、DOPup=1.0264 DOPdn=1.0024 で売りを継続しているが下限にあり注意が必要。ストキャスティクスは、%K=29.97、%D=39.33 で売りに変化し、ベースは売られ 過ぎゾーンに近い。上値のポイントは 1.0081、1.0113、1.0148、下値のポイントは 1.0024、1.0001、0.9934。 Weekly チャートの EMA は 1.0108 で、この線を割り込み売りへ変化している。ディナポリ・オシレーター・プレディクターは、DOPup=1.0601、 DOPdn=0.9863 で売りを継続。ストキャスティクスは、%K=22.19、%D=40.50 で売りを継続し、ベースは売られ過ぎゾーンに近い。上値のポイン トは 1.0046、1.0108、1.0199、下値のポイントは 0.9999、0.9948、0.9799。予想レンジは、0.9950~1.0170。 pg. 2 GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 7 月 30 日 ===================================================================================================== 資源国・リスク通貨 今週の為替見通し(今週の予想レンジ 3.NZDUSD 0.7930~0.8230) 先週の動き 23 日(月)リスク資産売りの影響に AUD は弱く NZD も下落、前日比 1.2%近くとなると大幅な下げで AUDNZD は高値を更新し上昇。 24 日(火)実需筋の買いに下げ止まり、0.7920 台を高値に、0.7970 割れまで下落。AUDNZD は 1 月 9 日来の高水準となる 1.3070 台まで上昇。 25 日(水)ノボトニー・オーストリア中銀総裁の発言を受けたリスク資産買いと AUDUSD の上昇に一時 0.79 台まで上昇。 26 日(木)NZ 中銀は政策金利 2.5%の据え置きを決定、ボラード NZ 中銀総裁からも利下げ示唆発言はなく、NZD 買いが強まる。 27 日(金)欧州債務危機で新たな対応策期待感が強く、AUDUSD に連動し 0.80 を底値に一時 0.81 台まで上昇した。 今週のポイント 1. AUDUSD の上昇に連動し買いの流れが続いていたが、AUDUSD が 1.0500 の大台直前まで上昇、NZDUSD は 0.80 の大台を達成し 6 月 20 日以降の高値を更新したことで、買いの流れが続く可能性が高まっている。 2. しかし、6 月 20 日以降、過去 3 度 0.80 を高値とし、値を下げた経緯があり、短期投機筋による利食いの売りが強まる可能性がある。 3. EURUSD 相場と、AUDUSD、NZDUSD の連動性を考えれば、EUR 相場の影響により流れが変わる可能性もあり、ECB やユーロ圏主要国の 金融支援策の結果を見極める必要がある。 4. 30 日の住宅建設許可は前月比 5.7%と予想 7.3%には届かなかったが、前回-7.2%から大幅に上昇した。 経済指標・その他(NZ) 30 日(月)住宅建設許可 31 日(火)NBNZ 企業活動見通し NZDUSD・Daily チャート NZDUSD・Weekly チャート AUD と共に高金利通貨として、欧州債務危機の対応策を期待して、AUDUSD 高に連動し、買いの流れが続き、Daily チャートではレンジの上限 を上抜けしているようにも思えるが、Weekly チャートでは、下降トレンドの上限で上げ止まり、続伸することができるのか、調整色の強い売りへ変化 するのか、非常に微妙な水準に来ている。今週の予想レンジは 0.7930~0.8230。 Daily チャートの EMA は 0.7942 で、この線を下限に買いの流れが続いている。ディナポリ・オシレーター・プレディクターは、DOPup=0.8090、 DOPdn=0.7752 で買いを継続しているが、上限にあり注意が必要。ストキャスティクスは、%K=64.73、%D=52.94 で買いに変化し、ベースはニュ ートラルゾーンに近い。上値のポイントは 0.8189、0.8233、下値のポイントは 0.8074、0.7991、0.7942。 Weekly チャートの EMA は 0.7964 で、この線を下限に買いの流れが続いている。ディナポリ・オシレーター・プレディクターは、DOPup=0.8445、 DOPdn=0.7423 で買いを継続。ストキャスティクスは、%K=83.62、%D=69.61 で買いを継続し、ベースは買われ過ぎゾーンに近い。上値のポイ ントは 0.8104、0.8135、0.8234、下値のポイントは 0.7991、0.7964、0.7921。予想レンジは、0.7960~0.8230。 pg. 3 GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 7 月 30 日 USD=米国、JPY=日本、GER=独、GBP=英国、CAD=カナダ、AUD=豪州、NZD=ニュージーランド、 CHF=スイス、NOK=ノルウェー、SEK=スウェーデン、CHN=中国、FFR=フランス。為替レート・金・原油価格は GFT 社の取引レート。 本レポートで言及している市場予想の出所=fx360.com、ロイター社、ブルームバーグ社。各国経済指標・日時の出所=fx360.com、ブルームバーグ社 外国為替保証金取引(FX)及び CFD には、高いレベルのリスクが潜在しており、全てのお客様に適した投資商品とは言えません。高いレベルの レバレッジは、利益ももたらしますが、損失ももたらします。預託した資金を超えて損失を被る可能性もあるため、損失に耐えられない金額を投資 するべきではありません。過去のパフォーマンスが、必ずしも将来の結果を示唆しているわけではありません。 本レポートの内容は 情報提供の目的にのみ供されるものとし、いかなる投資商品の提供・勧誘その他法的に拘束され得る行為、また、それら投資商品の推 奨、助言等を意図したものではありません。 マーケットに関する意見・予想はその正確性や完全性についてそれらを保証するものではありません。 レポート著者の予想・意見は必ずしも、弊社及び弊社関係者の見方を反映したものではありません。 筆者によって提供される市場に関する如何なる予測や見解についても、その正確性が検証されている訳ではありません。 当社は本レポートの内容に依拠してお客さまが取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。 GFT はお客様への一般的な情報として本資料を提供していますので、投資判断を行う際の詳細な独自調査に代えて本資料に依拠することはお 控えください。 GFT は、本資料に含まれる情報に基づいた投資の結果として発生した損害に対して、如何なる責任も負いません。また、投資、法律、会計、税 務、またはその他の専門的助言についても、一切提供することはありません。これらの専門的助言が必要な場合は、専門家にご相談ください。 同支店は、日本においては、グローバル・フューチャーズ・アンド・フォレックス・リミテッドとして第一種金融商品取引業者登録(関東財務局長 (金商)第268号)および商品先物取引業者許可を取得しており、一般社団法人金融先物取引業協会および日本商品先物取引協会の加盟業 者です。www.gftforex.co.jp © 2012 グローバル・フューチャーズ・アンド・フォレックス・リミテッド 版権/著作権所有。無断複写・複製・転載を禁ず。 CD08J.005.113011 pg. 4