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登米市地域新エネルギー重点ビジョン【概要版】
4.推進体制 平成22年度 地域新エネルギー・省エネルギービジョン策定等事業 プロジェクトチーム 国・県等の協力を得ながら、①木質バイ オマスの供給者(林業・木材産業等の事業 者)、②利用者(市民・施設事業者) 、③専 門家等がそれぞれ相互に協力し合い、必 要なプロジェクトチームを立ち上げて推 進する体制を構築します。 ①供給者 ・林業 事業者 ・木材産業 事業者 登米市地域新エネルギー重点ビジョン【概要版】 ②利用者 ・市民 ・施設 事業者 重点テーマ:木質バイオマス利活用調査 情報・助成 ・助言 本市では、独自の環境マネジメントシ ステム( EMS )を構築し、環境対策に積 極的に取り組んでいます。このEMSと連 携し、PDCAサイクル※により、継続的 な取り組みを図っていくこととします。 ③専門家等 ・市民 ・団体 ・専門家 市 ・環境部局 ・産業部局 国・県・ 近隣市町 相談・協力依頼 ※PDCAサイクル:計画を定め(Plan)、実施し(Do)、結果をチェックし(Check)、改善する(Action)一連のサイクルをいう。 5.スケジュール 計画期間は、平成37年度までの15年間とします。技術開発動向や経済情勢に対応す るため、5年ごとに効果の検証・見直しを行いながら着実な推進に努めます。 間伐材流通合理化センター(道の駅津山) 登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター 導入時期 平成24年度 平成26年度 導入設備 チップボイラー(180kW) ペレットストーブ(8kW) 1台 導入経費 64,265千円 472千円 新エネルギー導入量 188,899MJ/年 8,586MJ/年 CO2排出量 14t-CO2/年 0.64t-CO2/年 前期 平成23年度∼平成27年度 中期 平成28年度∼平成32年度 木質バイオマス利用設備 の導入 効 果 の 検 (3)農林業施設への導入推進 証 ・ 広報誌や 見 情報収集・ HPによる 直 事業化検討 普及啓発 し 実施体制 の構築 木質バイオマス利用設備 の導入推進 木質バイオマス利用設備 の導入推進 登米市総合計画 地球温暖化対策として 新エネルギー導入の推 進を掲げる。 登米市環境基本計画 平成21年度登米市地域 新エネルギービジョン (平成20年3月) 個別の事業 (平成22年3月) 地域資源の有効利用と 木質バイオマス利用の CO2排出削減対策として、 推進等を導入プロジェ バイオマスエネルギー クトとして掲げる。 の利活用を掲げる。 登米市地域新エネルギー重点ビジョン (木質バイオマス利活用調査) (2)家庭、事業者等への導入推進 情報収集・ 事業化検討 本年度は、木質バイオマスの利活用について具体的に調査・検討し、導入に資する ため、本ビジョンを策定しました。 ・廃食油の回収による BDF推進事業 ・住宅用太陽光発電シ ステム設置事業 後期 平成33年度∼平成37年度 (1)公共施設への導入推進と普及啓発 情報収集・ 事業化検討 登米市では、環境への負荷が少なく、資源が循環するまちづくりに市民、事業者及 び市が連携して取り組んでいます。平成21年度には「登米市地域新エネルギービジョ ン」を策定し、木質バイオマス利用の推進を新エネルギー導入プロジェクトの一つと 位置づけました。 (平成18年3月) 導入計画(前期) 施設 1.重点ビジョンの策定にあたって 効 果 の 検 証 ・ 見 直 し 効 果 の 検 証 ・ 見 直 し 1 CO2排出削減対策 2 地域資源の有効利用 資源賦存量調査 調査結果の検討 需要可能性調査 プロジェクトの検討 重点ビジョン の策定 策定委員会 登米市 関係法令等調査 (4)地産地消住宅「登米の家」の建築推進 情報収集・ 事業化検討 実施体制 の構築 木質バイオマス利用設備 の導入推進 (5)二酸化炭素削減量のクレジット化 情報収集・ 事業化検討 カーボンオフ セット等のシス テムに関する情 報提供 二酸化炭素削減量の クレジット化の推進 ロードマップ お問合せ先:登米市 市民生活部 環境課 〒987-0401 登米市南方町新高石浦130番地 電話:0220-58-5553(直通) 2.木質バイオマスとは 木質バイオマスは、従来から、薪や木炭という形で、燃料として利用されてきまし た。近年では、扱いやすさや火力を向上させるため、チップやペレットという形に加 工され、ボイラーやストーブの燃料として利用されています。 木質バイオマスから得られるエネル ギーは、石油代替エネルギーのうち特 に促進を図ることが必要なものとして、 新エネルギーとされています。 チップ このビジョンは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の平成22年度「地域新エネルギー・省エネル ギービジョン策定等事業」の補助により策定しました。 4 1 ペレット 3.推進プロジェクト 登米市では、環境配慮行動や太陽光発電装置の導入などにより、二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいますが、木質バイオマスのエネルギー利用は今後の課題となっています。 木質バイオマスを地域のエネルギーとして活用していくため継続的な情報収集を行ない、各種のプロジェクトを推進していきます。 (1)公共施設への導入推進と普及啓発 東和、米山、南方、津山 には、道の駅があるね。 市民や事業者が木質バイオマスエネルギーを身近で体感 できる場(ショーケース)を提供するため、環境学習施設 等、身近な公共施設にペレットストーブを導入します。 (2)家庭、事業所への導入推進 市民や事業者が二酸化 炭素の排出削減やエネル ギー源の多様化について 理解を深める機会を設け ることにより、木質バイ オマスエネルギーに関す る理解を広め、薪ストー ブやペレットストーブの 導入を促進します。 道の駅等、エネル ギー需要の大きな施設 においては、既存設備 の更新時期に合わせ、 チップボイラーやペ レットボイラーの導入 を検討します。 出典:メーカーホームページ(掲載了解済) 家庭用ペレットストーブの一例 道の駅 津山 東和、登米、津山は、 スギの産地だね。 (3)農林業施設への導入推進 ここ数年、環境への負荷をより小さくする環境保全 型農業に対する消費者の関心が急速に高まっています。 木材産業においても、灯油や重油の代わりに木質バ イオマス燃料を用いて乾燥させた木材は、環境配慮型 の高付加価値製品として、他製品と差別化できる可能 性があります。 登米耕土のあたりは、 農用地になっているね。 出典:メーカーホームページ(掲載了解済) 以上のことから、市内の施設園芸農家や木材業者に 木質バイオマスを燃料とした温風機、ボイラー等の導 入を推進します。 (4)地産地消住宅「登米の家」の建築推進 売り手 ハウス栽培用ボイラーの一例 ① CO2 排出量 CO2 排出量 (5)二酸化炭素削減量のクレジット化 削減後 削減前 (1)∼(4)のプロジェクトの推進による二酸化炭素削減量は、カーボ ンオフセットのクレジットとして認証される可能性があります。 カーボンオフセットとは、企業や自治体等の温室効果ガス(二酸化 炭素など)の排出量のうち、自分で削減できない排出量を他の企業や 自治体等の排出削減量でオフセット(埋め合わせ)する仕組みです。 ④ 木質バイオマスエネルギーの利用を促進するため、二酸化炭素削減 量のクレジット化について検討し、クレジット制度の活用を図ります。 地域産材で建築した住宅の一例 2 クレジット の販売 資金の 支払い ② 自分で 削減できない CO2排出量 CO2削減 クレジット 買い手 地域産材で建築し、 ペレットストーブや 薪ストーブ等を導入 した「登米の家」の 建築推進を図ること により、地域産材と エネルギーの地産地 消を促進します。 ①まず、クレジッ トの売り手が二酸 化炭素の排出量を 削減します。 CO2削減 クレジット CO2 排出量 CO2 排出量 ③ オフセット後 オフセット前 ②次に、二酸化炭 素の排出削減量を クレジットとして 買い手に販売しま す。 ③これにより、買 い手は自分で削減 できない二酸化炭 素の排出量を、ク レジットで埋め合 わせることができ ます。 ④最後に、買い手 が売り手に資金を 支払います。 自主行動計画等の目標達成や企業イメージ向上に活用 カーボンオフセットのイメージ 3