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1 電源別ライフサイクル CO2 排出量の評価結果

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1 電源別ライフサイクル CO2 排出量の評価結果
【添付資料】
電源別ライフサイクル CO2 排出量の評価結果
1.各電源別の LC-CO2 排出量
各電源別の平均 LC-CO2 排出量の評価結果は図 1 のとおりです。
今回、新たに評価対象に加えた技術の LC-CO2 排出量は図2のとおりです。
※原子力は、使用済燃料の再処理、プルサーマルの利用、高レベル放射性廃棄物の処分など
を含めて評価をしています。
図1 各電源別の LC-CO2 排出量
※【 】は 2000 年評価で対象とした技術で、比較対照用に示しています。
図2 今回新しく評価対象とした技術の LC-CO2 排出量
1
2.主な評価結果

石炭火力発電
タービン入口温度の高温化を図り熱効率が向上した超々臨界圧石炭火力(USC)
の導入が進んだことにより、LC-CO2 排出量が前回と比較して減少。

LNG 複合火力発電
ガスタービン入口温度の高温化を図り熱効率が向上した 1300℃級、1500℃級
LNG 複合火力の導入が進んだことにより、LC-CO2 排出量が前回と比較して減少。

原子力発電
ウラン濃縮工程は、LC-CO2 排出量の半分程度を占めており、前回はガス拡散法
が大相を占めていたが、現在では、ガス拡散法よりエネルギー効率の高い遠心分
離法の割合が増えてきたため、この結果 LC-CO2 排出量が減少。

太陽光発電
システム構成の約半分を占める架台の素材として、近年アルミニウムより CO2
排出量が少ない溶融亜鉛メッキ鋼板が多用されるようになったため、LC-CO2 排出
量が前回と比較して減少。

風力発電
技術の進歩により、単機あたりの出力容量の大型化が進んだ一方、基礎部で
利用されるコンクリート量の増加という要因が生じ、出力容量の大型化のメリ
ットを相殺する結果となっている。
以 上
<参考>
評価手法と前提条件の主な見直し点

発電技術の変化を考慮し、評価対象を追加しました。
・石炭火力発電 ⇒タービン入口温度 600℃級を追加
・LNG 複合火力発電
・風力発電

⇒ガスタービン入口温度 1,300℃、1,500℃級を追加
⇒単機出力容量 600 kW、1,000 kW、2,000 kW、2,500 kW 級を追加
原子力発電におけるウラン濃縮方法の割合について、前回はガス拡散法を約 9 割
と想定しましたが、各国のウラン濃縮工場の規模の至近の数値などを参考にし、
今回はガス拡散法を約 6 割、エネルギー効率がガス拡散法より高い遠心分離法を
約 4 割と想定しています。

各素材における CO2 排出原単位は、前回は主として産業連関表と各種統計資料を
利用していましたが、今回は前回の評価以降整備が進んだ LCA データベース(LCA
日本フォーラム)を主に利用しています。

耐用年数は、前回は全て 30 年としていましたが、火力発電、原子力発電、水力
発電は実績に基づき 40 年としました。
2
評価の対象範囲

燃料の生産から発電までのライフサイクルです。送配電系統や電力の最終消費は
対象に含まれていません(図3参照)。
図3
発電技術のライフサイクル分析で評価対象とする範囲
その他
今回の評価にあたり、
前回に算出した電源別の LC-CO2 排出量を再計算した結果、
水力発電と原子力発電の LC-CO2 排出量の計算結果に誤りがありました。 前述の
図1における 2000 年評価の数値は再計算したものです。
以 上
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