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【事例紹介】グローバル人材‐養成される側の素養と養成する側の課題

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【事例紹介】グローバル人材‐養成される側の素養と養成する側の課題
ウェブマガジン『留学交流』2013 年 11 月号 Vol.32
グローバル人材
-養成される側の素養と養成する側の課題大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教 安藤 由香里
A N DO Yu kar i
キーワード: グローバル人材、海外体験型教育、教育評価、
インターンシップ、フィールドスタディ
はじめに
大 阪 大 学 グ ロ ー バ ル コ ラ ボ レ ー シ ョ ン セ ン タ ー ( GL OCO L )で は 、 研 究 ・ 教 育 ・ 実 践 を
強 化 す る た め に 、 2010 年 よ り 海 外 体 験 型 教 育 企 画 オ フ ィ ス ( FIELDO; Fieldwork,
I n te r ns hip an d E xpe r im e nt al L ea r ni ng D es i gn Of f ic e) を 創 立 し た 。 FI E LD O で は 、
海外フィールドスタディ、海外インターンシップ、海外プレ・インターンシップ、グ
ロ ー バ ル ・ セ ミ ナ ー お よ び ワ ー ク シ ョ ッ プ を 実 施 し て き た 1 。2 0 13 年 3 月 15 日 付 、下
村文部科学大臣の「人材力強化のための教育戦略」は、副題が「日本人としてのアイ
デンティティを持ちつつ、高付加価値を創造し、国内外で活躍・貢献できる人材の育
成 に 向 け て 」と さ れ て い る 。本 資 料 は 、教 育 再 生 実 行 会 議 の「 大 学 改 革 」4 月 15 日 付
資 料 で も あ る 。 そ の 中 で も 、「 人 間 力 強 化 に 向 け た 取 組 」 の 具 体 的 な 取 り 組 み と し て 、
思考力・判断力・表現力等の育成を一層の重視し、社会的・職業的自立に必要な力を
育 成 す る に あ た っ て 、今 回 の プ レ ・ イ ン タ ー ン シ ッ プ 要 素 を 採 り 入 れ た 、海 外 フ ィ ー
ル ド ス タ デ ィ は 非 常 に 有 効 で あ る と 考 え る 。就 業 体 験 の 中 で 、実 際 の 思 考 力・判 断 力 ・
表 現 力 が 求 め ら れ 、自 分 の 不 足 を 気 づ く ま た と な い 機 会 と な る か ら で あ る 。ま た 、
「外
国語によるコミュニケーション能力、海外に打って出る突破力に向けた取組」の具体
的な取り組みとして、外国語を実践する機会の確保となり、まさに、学校教育で培っ
た能力を実践、学習意欲の向上となると共に、異文化に直接触れることで多様な価値
観を形成することは間違いない。
以 上 の よ う な 、現 在 の 趨 勢 を 念 頭 に 置 き 、
「 グ ロ ー バ ル 人 材 」の 言 葉 の 一 人 歩 き を 懸
念しつつ、大学の今後の課題として、常々考えていることを少しまとめてみたいと思
う。
(1)
グローバル人材の要素
グローバル人材の要素に、①調整力、②コミュニケーション力、③柔軟性が不可欠
1
FIELDOの 活 動 に つ い て は 以 下 を 参 照 。 http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/fieldo/index.html
last visited 2 October 2013.
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で あ る こ と は 繰 り 返 し 指 摘 さ れ て い る 。 ベ ル リ ッ ツ コ ー ポ レ ー シ ョ ン C EO の 内 永 ゆ か
子氏は、グローバル人材の6つの条件について以下のように分類している。
第一に、
「 論 理 力 」。
「 論 理 力 は『 英 語 』を 超 え る 世 界 最 強 の ツ ー ル で あ る 。た と え 、
「流暢に英語で話していても何が言いたいのかいっこうにわからない場合もあるし、
ジ ャ パ ニ ー ズ ・ イ ン グ リ ッ シ ュ で 話 し て い て も 一 発 で 腑 に 落 ち る 場 合 も あ る 。」 2 よ う
するに、
「 論 理 的 に 具 体 的 に 話 す こ と が で き る か が 重 要 と な る 。そ の た め に は 常 に『 な
ぜ?』を心がけることが必要である」と述べている 3。このポイントは非常に重要で
あ る 。概 し て 日 本 の 大 学 で 学 ぶ 大 学 院 生 お よ び 学 部 生 は 、英 語 に 自 信 が な い 者 が 多 い 。
T O EI Cの 点 数 は 決 し て 低 く な い の に 、英 語 に 慣 れ て い な い た め に 心 理 的 に お よ び 腰 と な
っていることが根本的な理由であるように思われる。その心理的な壁を克服させるた
めには、大学が意識的に、学生を英語に慣れさせる仕組みを作ることが必要不可欠で
あることを示唆している。ランチの時間を使って、肩肘を張らずにコミュニケーショ
ンを図れるようなスペースの提供が有効であるのかもしれない。
第 二 に 、「 ゼ ロ ベ ー ス ・ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 」、 脱 「 あ う ん の 呼 吸 」 で あ る 。「 ゼ ロ ベ
ース・コミュニケーションとは、何も共有していない状態であり、母国語、育ってき
た環境、文化が違う中で重要となる」と述べている 4。確かに、たとえ同じ母国語を
使っていても、
「 常 識 」と 思 っ て い た こ と が「 常 識 」で は な い 場 面 に 遭 遇 し た こ と の あ
る人は案外多いのではないだろうか。例えば、プロジェクト・サイクル・マネージメ
ン ト (P CM) の ワ ー ク シ ョ ッ プ を 実 施 し 、す べ て の 意 見 を 紙 に 書 く =「 可 視 化 」す る と 、
同じ言葉の定義が人によって異なっていることがあり、各々の常識の違いをまざまざ
と見せつけられる。それが外国語であればなおさらかもしれない。私の常識はあなた
の常識ではないという意識を持ち続けることが重要であろう。
第 三 に 、「 違 い 」 を 理 解 す る 力 、「 多 様 性 の 受 容 、 違 う の は あ た り ま え と い う 考 え を
持つこと」と述べている 5。これは、ゼロベース・コミュニケーションに基づき、ど
れだけ多様性を受容できるかということであろう。ところで、アクション・ラーニン
グ(質問会議)手法のなかに、ピザ屋の話がある。専門家が集まり、大型プロジェク
トを何日も考えたが名案が浮かばず、ある時ピザ宅配を注文した。そのピザ屋に、何
気なく案を聞いてみたら、その答えがきっかけとなり、大型プロジェクトが成功した
という逸話である。この逸話は、異なる立場の人の意見を傾聴する姿勢が重要である
ことを教えてくれている。
第 四 に 、「 そ こ そ こ 」 の 英 語 力 。「 英 語 が わ か ら な い た め に チ ャ ン ス を 逃 す の は 損 」
と 述 べ て い る 6 。確 か に 、言 語 学 者 や プ ロ の 通 訳 者 で な い 限 り 、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・
ツールとしての外国語能力があれば十分通用する場合が多い。そして、現代において
は、好き嫌いにかかわらず、英語がグローバル言語となっている現実を無視すること
2 内 永 ゆ か 子 『 日 本 企 業 が ほ し が る 「 グ ロ ー バ ル 人 材 」 の 必 須 ス キ ル 』 朝 日 新 聞 出 版 社 (2011)63
頁。
3
上 掲 書 、 63-70 頁 。
4
上 掲 書 、 70-73 頁 。
5
上 掲 書 、 73-76 頁 。
6
上 掲 書 、 76-81 頁 。
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はできない。グローバル社会では、自分をアピールしなければ、どれだけ素晴らしい
能力を持っていても透明人間となってしまう。英語ができないと思われているために
チ ャ ン ス を 逃 す と し た ら 、「 も っ た い な い 」 の 一 言 に 尽 き る だ ろ う 。
第 五 に 、「 自 分 」 を 語 る 力 。「 自 国 文 化 を 語 れ る 教 養 」 と 述 べ て い る 7 。 外 国 人 と の
会話で、話のきっかけとなるのが、自国文化や自国の時事問題である。例えば、日本
の 天 ぷ ら 、 寿 司 は 格 好 の 話 の ネ タ に な る 。 ま た 、 3. 11 以 降 の 福 島 問 題 に つ い て 意 見 を
求められることは多々ある。そういった場面において、自国のことについてさえ、自
分 の 意 見 を 述 べ ら れ な い 人 に は 、何 も 任 せ ら れ な い と 判 断 さ れ て し ま う か も し れ な い 。
第 六 に 、「 名 刺 な し 」 で 付 き 合 え る 人 脈 。「 肩 書 き で な く 個 人 と 話 す ス タ ン ス 」 と 述
べている 8。日本では会ったらすぐに名刺を交換するが、どこでも通用するわけでは
ない。話が盛り上がってその後も連絡を取りたい場合にのみ名刺交換をする習慣があ
るとの意見もある 9。かつて、ビザカードのテレビコマーシャルに「プライスレス」
というキャッチフレーズがあったが、まさに、人脈はプライスレスである。確固たる
人脈を築くには、信用を積み重ね、真摯な態度で個人と接することが重要である。こ
の点、お願いだけして、その後の報告をしない者については、次に何かしようという
気が失せるのが人情であろう。
それでは、これらの6つの条件を大別して、①調整力、②コミュニケーション力、
③柔軟性に振り分けることはできるだろうか。
① 調整力:人脈
② コミュニケーション力:論理力、英語力、自分を語る力
③ 柔軟性:ゼロベース・コミュニケーション、違い
さ て 、か な り 強 引 に 3 つ に 振 り 分 け て み た が 、論 理 力 が な け れ ば 、調 整 は で き な い 。
英語力がなければ、調整はできない。自分を語る力がなければ、調整はできない。思
い込みがあっては調整できないので、ゼロベース・コミュニケーションは重要である
し、違いの受容と理解がなければ、調整はできない。つまり、それぞれの分野をオー
バ ー ラ ッ プ し 、そ れ ぞ れ の 能 力 が 相 互 関 係 を 作 っ て お り 、そ の す べ て は 調 整 力 と い う 、
グローバル人材に求められる資質につながっていることになるのではないだろうか。
(2)
海外体験型教育の評価指標設定
グローバル人材の資質を確認したところで、その要素をいかにのばすかが大学教育
の課題となる。海外体験型教育に参加する前と後では、参加後に、参加した学生が確
実 に 成 長 し て い る こ と に 異 論 を 唱 え る 者 は い な い で あ ろ う 。し か し 、そ れ を 評 価 指 標
7
8
9
上 掲 書 、 81-86 頁 。
上 掲 書 、 86-91 頁 。
天 野 雅 晴『 シ ン プ ル で う ま く い く コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 技 術 こ れ が 世 界 で 通 用 す る ル ー ル 』ダ
イ ヤ モ ン ド 社 (2009)186 頁 。
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に 表 す こ と 、す な わ ち 「 可 視 化 」が 非 常 に 困 難 で あ る こ と も 事 実 で あ る 。こ れ は 、海
外体験型教育のみならず、教育全体に共通する悩みである。それでは、できるだけ客
観 性 を 担 保 す る た め に 、ど の よ う な 評 価 指 標 を 設 定 す る こ と が 考 え ら れ る で あ ろ う か 。
例えば、学生自身が自己を評価することがあり得るだろう。教員が設定した項目につ
いて、学生が参加前と参加後に自己評価をする方法である。その際、どのような項目
を設定するかが問題となる。大学の課題として、効果的な項目設定が必要となる。
例 え ば 、 振 り 返 り シ ー ト ( 付 録 1 ) は 、「 そ の 科 目 の カ リ キ ュ ラ ム 上 の 位 置 づ け や 、
その中での学習到達目標とアラインできているかがキーである」と、大学教育におけ
る 「 海 外 体 験 学 習 」研 究 会 (JO E LN ) 研 究 会 代 表 者 の 福 岡 女 子 大 学 の 和 栗 百 恵 准 教 授 は
述べる
10
。
ま た 、 北 海 道 大 学 工 学 系 教 育 研 究 セ ン タ ー ( CE E D) で は 、 以 下 の よ う な 、 イ ン タ ー
ン シ ッ プ 15 項 目 の 評 価 票 を 設 定 し て い る 。(1 ) 学 問 的 知 識 を 実 際 問 題 に 活 用 す る 能 力 、
( 2 ) 決 断 力 、 判 断 力 、 優 先 度 決 定 力 、 (3 )新 し い 経 験 へ の チ ャ レ ン ジ 精 神 、 (4 )解 ら
な い こ と を 質 問 し 、 ま た は 教 え を 請 う 態 度 、 (5 )問 題 を 理 解 ・ 把 握 し 、 ま た は 問 題 を
見 出 す 能 力 、 (6 )他 の 人 と 連 携 協 力 し て 計 画 ・ 実 行 す る 態 度 、 (7 )創 造 性 、 新 し い ア
イ デ ア を 生 み 出 す 力 、 (8 )専 門 分 野 で の 技 量 、 技 能 ( 実 験 、 解 析 、 計 算 、 設 計 な ど )、
( 9 ) 忍 耐 力 、 向 上 心 、 ( 1 0)英 語 実 践 力 ( 会 話 、 文 書 作 成 、 英 語 に よ る 思 考 )、 ( 1 1 ) 異 文
化 理 解 、 外 国 で の 行 動 ・ 生 活 感 覚 、 (1 2 )積 極 性 、 リ ー ダ ー シ ッ プ 、 (1 3 )意 欲 、 展 望 、
( 1 3- 1 )大 学 で の 学 習 、 研 究 に 対 す る 意 欲 、 (1 3- 2 )働 く こ と へ の 理 解 、 将 来 展 望 、
( 1 3- 3 )技 術 者 と し て の 自 信 で あ る 。こ れ ら 15 項 目 に つ き 、変 化 の 自 己 評 価 を 、非 常
に改善された、やや改善された、変わらない、悪化した、非常に悪化した、の5段階
で分析している
11
。これらの項目は、評価指標が難しい中で、学生自身に自己評価を
してもらう際に、できるかぎり客観性を保つ工夫がされていると言えよう。
20 12 年 度 GL O CO L海 外 フ ィ ー ル ド ス タ デ ィ ・ ス イ ス ・ フ ラ ン ス 「 国 際 機 関 の 活 動 を 知
る 」( 2 01 2 年 9 月 8 日 ‐ 17 日 ) 1 2 で は 、評 価 シ ー ト を 使 用 し な か っ た が 、2 0 11 年 度 GL O CO L
海 外 フ ィ ー ル ド ス タ デ ィ ・ フ ィ リ ピ ン 「 自 然 災 害 が も た ら す 影 響 と 開 発 問 題 」 ( 2 01 1
年 9 月 15 日 ‐ 24 日 ) 1 3 で は 学 習 達 成 度 評 価 シ ー ト を 使 用 し た 。そ れ を 基 に 、2 013 年 度
G L OC O L海 外 フ ィ ー ル ド ス タ デ ィ ・ ロ ー マ 「 国 際 機 関 の 仕 事 を 知 る 」 ( 20 13 年 9 月 7 日
‐ 1 5 日 ) 1 4 で は 、 自 己 評 価 シ ー ト を 実 施 す る こ と に し た ( 付 録 2 )。
10
大 学 教 育 に お け る 「 海 外 体 験 学 習 」研 究 会 (JOELN)2012 年 度 研 究 大 会 「海 外 体 験 学 習 が も た ら す
『 変 容 』 と は 何 か -Transformative Learning の 可 能 性 」国 際 基 督 教 大 学 2012 年 11 月 10 日 。
11
野口徹、吉川孝三、中村雅人「工学系大学院における海外インターンシップ教育とその効果の
評 価 」『 工 学 教 育 』 5 6 - 3 ( 2 0 0 8 ) 8 3 頁 。
12
現 在 GLOCOLブ ッ ク レ ッ ト 作 成 中 に つ き 、 概 略 は 以 下 を 参 照 。
http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/fieldo/fs_120908chfr.html last visited 2 October 2013.
13
報 告 書 等 詳 細 は 以 下 を 参 照 。 http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/fieldo/fs_110915ph.html
last visited 2 October 2013.
14
現在、報告書を作成中につき、募集要項は以下を参照。
http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/fieldo/fieldstudy_s24.html last visited 2 October 2013.
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(3)
モチベーション継続のしくみ作り
海外体験型教育の評価指標の課題を検討してきたが、海外体験型教育に参加中およ
び参加直後の学生のモチベーションは非常に高い。例えば、自分の語学力の不足を実
感し、知識不足に学生自身が気づき、語学力を磨いたり、不足知識を補いたりしたい
と 強 く 決 意 す る 。し か し 、帰 国 後 、日 々 の 講 義 や 日 常 の 生 活 に 戻 る と 、そ の モ チ ベ ー
ションが継続しないことが少なくない。あるいは、モチベーションはあるかもしれな
いが、直接的に行動に移して、語学力を高めたり、知識を補ったりすることなく、月
日が経過してしまうことがある。大学の課題として、事後学習およびフォローアップ
の仕掛けを工夫し、海外体験型教育で最高潮に高まった学生のモチベーションを持続
させる仕組み作りが必要であろう。例えば、定期的に報告会を催し、自らの体験を後
輩に伝達する機会を作ると同時に、海外実習中の気持ちを思い出す振り返りの機会を
提供することが有効かもしれない。
スイス・フランス海外フィールドスタディ「国際機関の活動を知る」では、各国際
機関の専門家との質疑応答の際に、自分が言いたいことを英語で表現できないくやし
さを体験した学生が少なからずいる。参加者の基礎英語力は決して低くない。それで
は 、 何 が 問 題 か と い う と 、 実 践 英 語 (生 き た 英 語 、 使 え る 英 語 )に 慣 れ て い る か が キ ー
と な る 。「 こ う し た 学 生 の モ チ ベ ー シ ョ ン を ど の よ う に 教 員 が フ ァ シ リ テ ー ト す る か 」
が 最 大 の キ ー で あ ろ う 。 そ こ で 、 明 治 大 学 政 治 経 済 学 部 に お い て 1 9 91 年 に 先 進 的 な
実 践 的 英 語 プ ロ グ ラ ム ( E PC、 現 A CEプ ロ グ ラ ム の 前 身 ) の 立 ち 上 げ に 関 わ っ た 教 員 お
よ び E PC /AC Eで 講 義 を 担 当 し た 教 員 に イ ン タ ビ ュ ー を 試 み た
15
。イ ン タ ビ ュ ー か ら 得 た
T i ps は 以 下 で あ る 。 ① 学 生 の モ チ ベ ー シ ョ ン に は 、 グ ル ー プ ・ ダ イ ナ ミ ッ ク ス 作 り が
重要である。仲間が会話やメールを英語で行う環境を作る。学生は周りに気を使うと
大人しくなるので、失敗しても恥ずかしくない、良くできても出る杭が打たれない雰
囲気作りが大切である
16
。一端スイッチがはいると学生が主導する。例えば、ラウン
ジ で ラ ン チ 時 間 に 英 語 で 会 話 し 、自 主 英 語 合 宿 を 開 催 す る 等 で あ る 。A CEで は 、卒 業 生
との縦のつながりもロール・モデルを見ることになるので、年1回、1部は先輩との
懇談会、2部は懇親会を開いているということである。②英語による大量の読書をこ
なせるようになるには、多読が重要である。中学生向け程度の英語で書かれたリーダ
ーからはじめ、細部まで理解しなくても日本語と同じスピードで読むことに慣れる。
③リサイクル。何度も同じ単語が出てくる仕掛けの授業を行う。④ファイブ・パラグ
15
明 治 大 学 政 経 学 部 英 語 実 践 力 特 別 強 化 プ ロ グ ラ ム (ACE) 森 本 陽 子 先 生 へ の 電 話 イ ン タ ビ ュ ー
2013 年 4 月 23 日 。 Kermit Carvell 先 生 へ の 電 話 イ ン タ ビ ュ ー 2013 年 5 月 2 日 。
16
森 本 先 生 に よ る 推 奨 文 献 : Tim Murphey "Teaching in Pursuit of WOW! : Two Decades of Musings
on Maximizing Learning Potential" ABAX (2012)、 Tim Murphey "Language Hungry!" ABAX (2006)。
特 に グ ル ー プ・ダ イ ナ ミ ッ ク ス の 実 用 的 な 内 容 に つ い て は 、Z o l t á n D ö r n y e i a n d T i m M u r p h y " G r o u p
Dynamics in the Language Classroom" Cambridge University Press (2003)、
Yoko Morimoto "Group dynamics: The key to our autonomous group projects in JALT2005
Proceedings"
( http://jalt-publications.org/archive/proceedings/2005/E094.pdf ) last visited 21 May
2013.
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ラフ・エッセイ。レベル分けテストにより適切なレベルで行う。エッセイレベルまで
いっていない学生は基本的文の書き方クラスへ行く。⑤プレゼンテーション・スキル
の授業。最初は簡単で段階的にレベルアップできる仕掛けの授業が効果的である。同
時 に 良 い プ レ ゼ ン を 見 る こ と で 学 ぶ 。 例 え ば 、 多 く の 人 が 推 奨 す る の が 、 St e ve Jo b s
の有名なプレゼンテーションである
17
。また、もっと身近な例では、学内又は外部
18
の英語プレゼンコンテスト優秀者に、4 月の新入生オリエンテーションで実際にプレ
ゼンしてもらうことが考えられる。⑥留学中の学生にビデオレターをもらい流す。新
入生のほとんどは何を言っているか理解できないかもしれないが、身近なロール・モ
デルを見ることで、自分もあのようになりたいとモチベーションが上がる。
以 上 6 つ の T ip sの う ち ② ③ ④ は 語 学 能 力 の 向 上 に 直 結 し て い る が 、 ① ⑤ ⑥ は 、 英 語
に限定されたものではなく、グローバル人材育成全般のキーとなると考えられる。6
つ の T ip s 実 現 の た め に 、 大 学 が 提 供 す る 空 間 は 重 要 で あ る と 考 え る 。「 面 倒 見 の い い
大学」の事例として、私の研究室が位置する大阪大学豊中キャンパス全学教育総合棟
I (旧 教 育 実 践 セ ン タ ー )1 階 の「 ス チ ュ ー デ ン ト ・ コ モ ン ズ 」が 紹 介 さ れ て い た
19
。確
かに、いつも学生たちが集まって様々な活動している。講義後の比較的遅い時間や週
末にも利用できることも良い点であろう。イスもカラフルであり、居心地の良さを感
じるのであろうか。カフェでは、フェアトレードコーヒーを販売している。すぐ横の
開放型セミナー室は人数が限定されるが、少人数セミナー等に有効に使えば、様々な
面 白 い 取 り 組 み が で き る で あ ろ う 。 同 じ 建 物 3 階 に あ る GL O CO Lの 学 生 用 自 主 学 習 ス ペ
ー ス STUDIOは
20
、海外体験型教育の参考資料等も閲覧できるので同様に活用してもら
いたい。
むすびにかえて
スイス・フランス海外フィールドスタディ「国際機関の活動を知る」では、フォロ
ー ア ッ プ と し て 、欧 州 評 議 会 の 多 文 化 共 生 課 長 が 10 月 に 浜 松 サ ミ ッ ト に 訪 れ る 機 会 を
利 用 し た 。本 海 外 フ ィ ー ル ド ス タ デ ィ に 参 加 し た 大 学 院 生 10 名 中 4 名 と 担 当 教 員 の 安
藤 に 加 え 、宮 原 暁 G LOC O L 副 セ ン タ ー 長 、超 域 イ ノ ベ ー シ ョ ン 博 士 課 程 リ ー デ ィ ン グ 大
学 院 の 大 学 院 生 1 名 が 、2 012 年 10 月 2 5‐ 26 日「 日 韓 欧 多 文 化 共 生 都 市 サ ミ ッ ト 浜 松
2 0 12 」に 参 加 し た 。詳 細 に つ い て は 、浜 松 多 文 化 共 生 会 議 報 告 書 を 参 照 い た だ き た い (付
17
St e v e J o b s ’ 2 0 0 5 St a n f o r d C o m m e n c e m e n t A d d r e s s
( http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html ) last visited 21 May 2013.
白 野 伊 津 夫「 音 読 学 習 法 」
『 日 経 ビ ジ ネ ス ア ソ シ エ 』第 1 2 巻 第 8 号 通 巻 2 6 2 号 、2 0 1 3 年 6 月 、4 6 - 4 7
頁。
18
第 2 回 全 国 学 生 英 語 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン コ ン テ ス ト 2013 年 11 月 16 日
( http://www.kandagaigo.ac.jp/contest/ ) last visited 21 May 2013.
第 1 回 (2012 年 )最 優 秀 者 の プ レ ゼ ン ビ デ オ
( http://www.youtube.com/watch?v=cSRDOxZK9hg&feature=youtu.be ) last visited 21 May 2013.
19
山内太地「いまどきの「面倒見のいい大学」って何だ?」海老原嗣生ほか『危ない大学』洋泉
社 ( 2012) 88-92 頁 。
20
学生用自主学習スペース
STUDIO(http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/fieldo/studio.html)last visited 11 October 2013.
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録 3 )。
以上、大学の課題はまだまだ他にもあるが、今回とりあげた2点は、大学が特に早
急に取り組むべき課題であると考える。すなわち、海外体験型教育の評価指標設定お
よびモチベーション継続の仕組み作りは、個々の教員の努力だけでなく、大学全体、
とりわけ、執行部が主導して組織的にどのように効果的なグローバル人材育成の教育
プログラムを開発していくかの戦略に合致することが求められているからである。そ
うでなくてはグローバル化の波の中で、日本は生き残れないかもしれない。その意味
で、海外体験型教育の評価指標設定およびモチベーション継続の仕組み作りは、大学
によるグローバル人材育成の今後の課題の最大のキーと言えるだろう。
参考資料
・天野雅晴『シンプルでうまくいくコミュニケーションの技術 これが世界で通用するル
ー ル 』 ダ イ ヤ モ ン ド 社 (2009)
・内 永 ゆ か 子『 日 本 企 業 が ほ し が る「 グ ロ ー バ ル 人 材 」の 必 須 ス キ ル 』朝 日 新 聞 出 版 社 ( 2 0 1 1 )
・ 海 老 原 嗣 生 ほ か 『 危 な い 大 学 』 洋 泉 社 (2012)
・ 木 村 誠 『 危 な い 私 立 大 学 残 る 私 立 大 学 』 朝 日 新 聞 出 版 (2012)
・ 清 宮 普 美 代 『「 チ ー ム 脳 」 の つ く り 方 ~ 成 果 を 上 げ つ づ け る リ ー ダ ー の 仕 事 術 ~ 』 W A V E 出
版 (2009)
・ 清 宮 普 美 代 『 質 問 会 議 な ぜ 質 問 だ け の 会 議 で 生 産 性 が 上 が る の か ? 』 PHP 研 究 所
(2008)
・小 池 洋 次『 グ ロ ー バ ル 知 の 仕 掛 け 人 も う 一 つ の 国 際 関 係 論 』関 西 学 院 大 学 出 版 会 ( 2 0 1 2 )
・ 白 藤 香 『 さ あ 、 海 外 で 働 こ う ! ~ 20 代 の う ち か ら 知 っ て お き た い グ ロ ー バ ル キ ャ リ ア
の つ く り 方 ~ 』 総 合 法 令 出 版 (2012)
・寺崎昌男『大学改革 その先を読む―立教大学「大学教育開発・支援センター」連続セ
ミ ナ ー 講 演 記 録 』 東 信 堂 (2007)
・坂 東 眞 理 子『 働 く 女 性 が 知 っ て お く べ き こ と ‐ グ ロ ー バ ル 時 代 を 生 き る あ な た に 贈 る 知
恵 』 角 川 O n e テ ー マ 21 ( 2 0 1 2 )
・ 諸 星 裕 『 大 学 破 綻 ‐ 合 併 、 身 売 り 、 倒 産 の 内 幕 』 角 川 One テ ー マ 21(2010)
・ ド ミ ニ ク ・ テ ュ ル パ ン『 な ぜ 、日 本 企 業 は「 グ ロ ー バ ル 化 」で つ ま ず く の か
世界の先
進 企 業 に 学 ぶ リ ー ダ ー 育 成 法 』 日 本 経 済 新 聞 出 版 社 (2012)
・ ウ ィ リ ア ム ・ A・ ヴ ァ ン ス『 イ ェ ー ル 大 学 言 語 学 博 士 特 別 セ ミ ナ ー グ ロ ー バ ル 思 考 の 英
会 話 』 DHC 刊 (2012)
・ 野 口 徹 、吉 川 孝 三 、中 村 雅 人「 工 学 系 大 学 院 に お け る 海 外 イ ン タ ー ン シ ッ プ 教 育 と そ の
効 果 の 評 価 」『 工 学 教 育 』 5 6 - 3 ( 2 0 0 8 )
・ 野 口 徹 、吉 川 孝 三 、中 村 雅 人「 大 学 院 共 通 科 目 と し て の イ ン タ ー ン シ ッ プ と そ の 教 育 効
果 」『 工 学 教 育 』 5 6 - 4 ( 2 0 0 8 )
・ 山 下 徹 、吉 川 孝 三 、金 子 勝 比 古「 工 学 教 育 と し て の 国 際 イ ン タ ー ン シ ッ プ ‐ 北 海 道 大 学
大 学 院 工 学 研 究 院 工 学 系 教 育 研 究 セ ン タ ー の 国 際 イ ン タ ー ン シ ッ プ へ の 取 り 組 み ‐ 」『 平
独立行政法人日本学生支援機構 Copyright
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ウェブマガジン『留学交流』2013 年 11 月号 Vol.32
成 23 年 度 工 学 教 育 研 究 講 演 会 講 演 論 文 集 』
・「 英 語 の 壁 を 破 れ ! 」『 日 経 ビ ジ ネ ス ア ソ シ エ 』 第 1 2 巻 第 8 号 通 巻 2 6 2 号 、 2 0 1 3 年 6 月
・ 大 学 教 育 に お け る「 海 外 体 験 学 習 」研 究 会 (JOELN)2012 年 度 研 究 大 会 「海 外 体 験 学 習 が も
た ら す 『 変 容 』 と は 何 か -Transformative Learning の 可 能 性 」国 際 基 督 教 大 学 2012 年 11
月 10 日 資 料
・ 恵 泉 女 学 園 大 学 人 間 社 会 学 部 体 験 学 習 GP タ ス ク フ ォ ー ス 『 大 学 教 育 に お け る 海 外 体 験
学習の可能性と課題
危 機 管 理 事 例 を 中 心 に 』 (2007)
・研 究 代 表 者 北 村 友 人「 平 成 2 1 年 度 文 部 科 学 省 委 託 調 査 グ ロ ー バ ル 人 材 育 成 の た め の 大
学 教 育 プ ロ グ ラ ム に 関 す る 実 証 的 研 究 」 平 成 22 年 3 月
・( 社 ) 日 本 経 済 団 体 連 合 会 「 グ ロ ー バ ル 人 材 の 育 成 に 向 け た 提 言 」 2 0 1 1 年 6 月 1 4 日
・三 菱 U F J リ サ ー チ & コ ン サ ル テ ィ ン グ「 第 3 部
大学等高等教育機関におけるキャリア
教育の一翼を担う専門人材としてのキャリア・コンサルタントの具体的役割、能力要件、
養 成 ・ 活 用 の あ り 方 」「 参 考 N o . 6
大 学 等 ヒ ア リ ン グ 概 要 ( 詳 細 )」『 厚 生 労 働 省 委 託 キ
ャ リ ア ・ コ ン サ ル テ ィ ン グ 研 究 会 報 告 書 』 平 成 23 年 3 月
・『 東 京 外 国 語 大 学 2 0 0 9 年 度 欧 州 ス タ デ ィ ツ ア ー 実 施 報 告 書 』
・『 中 央 大 学 I L O 国 際 労 働 機 関 × 国 際 イ ン タ ー ン シ ッ プ G e n e v a , S w i t z e r l a n d 報 告 書 』
・ 文 部 科 学 大 臣 下 村 博 文 「 人 材 力 強 化 の た め の 教 育 戦 略 」 2013 年 3 月 15 日
・ Tim Murphey "Teaching in Pursuit of WOW! : Two Decades of Musings on Maximizing
Learning Potential" ABAX (2012)
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付録1:
2012 年度 GLOCOL 海外フィールドスタディ S(スイス・フランス)
「国際機関の活動を知る」振り返りシート
2012 年 9 月
日(
曜)
時
分
天候:
氏 名:
訪問先:
1. 訪問先で、今回のテーマについて、何を発見したか?
2.一日を振り返って、さらに知りたいと思ったことは何か?
3.自分の研究に関連したひらめきや刺激はあったか?
4.どのような一日だったか?「よかった」ことはあったか?「よくないこ
と」や「困難だったこと」はあったか?
5. 本日のプログラムに関し、要望や改善したほうがよいと思う点はある
か?
6.本日の学習の機会に積極的に参加できたか?
①すべてに積極的に参加できた
②自分の意見を伝え質問をすることができた
③他の参加者が意見・質問している時も、傾聴できた
7. その他、気付き・コメント等









付録2:
2013 年度 GLOCOL 海外フィールドスタディ
ローマ「国際機関の仕事を知る」自己評価シート
氏 名:
研究科・専攻・学年:
【実習前】
記入日:
年
月
日
1. 他の海外フィールドスタディ(FS)ではなく、なぜローマ「国際機関の仕事を知る」
に参加したのですか。
2. 本 FS 参加の前と後で、自分自身の何が変わることを期待していますか。自己目標と
その指標を設定してください。
3. 期待(自己目標)は、自分の研究やキャリアとどのような関連がありますか。
4. 本 FS にどのような貢献ができますか。今までの経験から貢献できることを具体的に
書いてください。
5. 本 FS で新しく挑戦したいことを具体的に書いてください。
6. 以下の項目に次の 5 段階で答えてください。①非常に優れている、②優れている、
③普通、④不足している、⑤非常に不足している。
1) 学問的知識を実際問題に活用する力
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
2) 決断力、判断力、優先度決定力
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
3) 新しいものへ挑戦する姿勢
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
4) わからないことを質問する姿勢
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
5) 他人の言葉を傾聴する姿勢
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
6) 問題を理解・把握し、問題を発見する力
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
7) 他の人と連携や協働して計画し実行する姿勢
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
8) 創造性、新しいアイデアを生み出す力
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
9) 専門分野での知識、技能
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
10) 忍耐力、向上心
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
11) 母国語でのプレゼンテーション能力
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
12) 母国語でのコミュニケーション能力
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
13) 実践英語力(会話、文書作成、英語による思考)
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
14) 異文化理解、多様性の受容
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
15) ジェンダーの理解
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
16) 積極性、リーダーシップ
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
17) 大学での学習、研究に対する意欲
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
18) 専門家としての自信
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
19) 働くことへの意欲、具体的将来像
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
20) ライフワークバランスの展望
①非常に優れている、②優れている、③普通、④不足している、⑤非常に不足している
2013 年度 GLOCOL 海外フィールドスタディ
ローマ「国際機関の仕事を知る」自己評価シート
氏 名:
研究科・専攻・学年:
【実習後】
記入日:
年
月
日
7. ローマ「国際機関の仕事を知る」で一番印象に残っていることは何ですか。
8. 本 FS 参加前に、期待したこと(自己目標)はどの程度達成されましたか。自分で設
定した指標で示してください。
9. 参加前に考えていた期待(自己目標)と研究や将来像との関係の考え方に変化はあ
りましたか。その理由も併せて書いてください。
10. 本 FS に貢献できると考えていたことは達成されましたか。その理由も併せて書いて
ください。
11. 本 FS で新しく挑戦できたことと今後挑戦していきたいことを具体的に書いてくだ
さい。
12. 以下の項目に次の 5 段階で答えてください。①非常に改善された、②やや改善され
た、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した。
21) 学問的知識を実際問題に活用する力
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
22) 決断力、判断力、優先度決定力
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
23) 新しいものへ挑戦する姿勢
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
24) わからないことを質問する姿勢
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
25) 他人の言葉を傾聴する姿勢
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
26) 問題を理解・把握し、問題を発見する力
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
27) 他の人と連携や協働して計画し実行する姿勢
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
28) 創造性、新しいアイデアを生み出す力
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
29) 専門分野での知識、技能
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
30) 忍耐力、向上心
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
31) 母国語でのプレゼンテーション能力
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
32) 母国語でのコミュニケーション能力
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
33) 実践英語力(会話、文書作成、英語による思考)
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
34) 異文化理解、多様性の受容
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
35) ジェンダーの理解
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
36) 積極性、リーダーシップ
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
37) 大学での学習、研究に対する意欲
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
38) 専門家としての自信
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
39) 働くことへの意欲、具体的将来像
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
40) ライフワークバランスの展望
①非常に改善された、②やや改善された、③変わらない、④悪化した、⑤非常に悪化した
付録3:
GLOCOL 海外フィールドスタディ S
スイス・フランス「国際機関の活動を知る」フォローアップ
「日韓欧多文化共生都市サミット 2012 浜松参加を通じて」
大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教
安藤由香里
大阪大学グローバルコラボレーションセンター(GLOCOL)・博士課程リーディング大学院超域
活動の名称
イノベーション海外実習事前学習共同企画「欧州評議会とのネットワーキング:日韓欧多文
化共生都市サミット2012浜松参加を通じて」
日
時
2012年10月25日(木)~10月26日(金)
安藤由香里 GLOCOL 特任助教、宮原曉 GLOCOL 副センター長・准教授
参加者
大阪大学薬学研究科博士前期課程 1 名、人間科学研究科博士前期課程 3 名
大阪大学博士課程リーディング大学院超域イノベーション博士前期課程 1 名
浜松市を訪問し、以下の通り現地調査を行った。
内容・概要
【10月25日(木)】
朝:新大阪駅集合、新幹線にて浜松駅へ
10:00-12:00:浜松市内のニューカマー生活圏を視察(浜松国際交流センター訪問、浜松駅前のブ
ラジル雑貨店圏食堂等訪問。NPOスタッフによる案内)
13:00-17:00:日韓欧多文化共生都市サミット2012浜松(http://uclg-hamamatsu.jp/tabunka/s
ummit.html)参加
17:30-19:30:浜松NPOネットワーク(http://www.n-pocket.jp/)職員及びニューカマーの教育
支援を実施するARACE職員との意見交換会(浜松NPOネットワーク事務所にて)
20:00-21:00:欧州評議会メンバー及びロッテルダム副市長との懇談会
宿泊:浜松市内ホテル
【10月26日(金)】
グル―プ①(超域生)新幹線(6:32浜松発)にて新大阪駅到着後、阪大にて超域の講義に出席
グループ②(教員)9:00-18:00:日韓欧多文化共生都市サミット2012浜松参加、夜:新幹線にて
新大阪駅到着
【11月16日(金)】
16:30-17:50 GLOCOL STUDIO
フォローアップ:グループ①にグループ②がフォローし、浜松宣言を中心議題として全体振り返
りを行った。
【成果】
今回の訪問では、欧州評議会の多文化共生都市担当課長、ロッテルダム副市長をはじめとする
海外からの招聘者とのネットワーク、並びに、多文化共生にかかわる国内の機関とのネットワー
クの構築ができた。また、日系ブラジル人をはじめとする在日外国人のリーマンショック後の生
活の様子を直接聞き取ることで、医療や教育現場での問題点について理解できた。さらに、多文
化共生の最前線の現場でどのようなことが起こっているかを確認し、今後の日本における課題を
考える機会となった。
以上から、GLOCOL海外フィールドスタディのフォローアップとして、次の成果が得られたと考
えられる。
得られた成果・ 1.日本内外の自治体(デンマーク市長、ロッテルダム副市長、ダブリン市長等)、経済界、研
今後の活動に
究者、NPO/NGO等多文化共生に関わる多様な者が参加する会議への参加を通して、人的ネット
対する効果等
ワークを構築した。こうした人的ネットワークは、今後のプレ・インターンシップ及び長期
インターンシップにつながるネットワークが期待できる。
2.
「多文化共生」に関し、日本の実情を知ると共に、今後の大阪大学の海外実習訪問先で意見交
換する際の準備となった。
3.欧州評議会メンバーとの懇談に参加することで、欧州評議会メンバーとの直接的な関係を構
築した。今後の大阪大学のプレ・インターンシップ及び長期インターンシップの実効性を高
める効果が期待される。
【課題】
今回せっかく構築した関係を将来的にどのように持続・発展していくかを検討する必要がある。
そのためには、このような学習機会を継続的に実施することが望まれる。
添付画像の枚数=
その他
報告事項
4点
浜松市多文化共生センター入口
多文化共生都市サミットの様子
4ヵ国語の看板
サミット最後の浜松宣言発表の様子
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