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若松幼稚園では、「幼児の健康的な生活を支えるため

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若松幼稚園では、「幼児の健康的な生活を支えるため
若松幼稚園では、「幼児の健康的な生活を支えるために」を研究テーマに、日々の保育に取り組ん
でいます。特に、今年の本園の重点テーマとして
①生活習慣の改善と定着
②体力と安全意識の向上
の 2 点をあげ、保護者の皆さんとともに頑張っているところです。
保護者アンケートを実施し、評議員会でも、その結果を示してご意見をうかがいました。
アンケート結果と評議員会で出たご意見等をお知らせしたいと思います。
〔保護者アンケート結果より〕
<調査対象人数:37人>
<生活習慣について>
Q入園当初と比べて生活習慣にどのような変容が見られましたか
項目
早く寝るようになった
19
3
15
項目
早く起きるようになった
遅く起きるようになった
変わらない
人数
14
2
14
項目
何でも食べるようにな
った
人数
5
偏食
食 べ て み よ う と す る もともと偏食は
ようになった
なかった
16
6
すべて自分でする
ようになった
人数
15
17
項目
すべて自分でする
ようになった
ほとんど自分でする
人数
13
16
用便
効
果
が
あ
っ
た
、
よ
か
っ
た
と
思
わ
れ
る
こ
と
食べられるものが
増えてきた
項目
着替え
生
活
習
慣
に
関
す
る
幼
稚
園
の
取
組
や
指
導
で
変わらない
人数
睡眠
テレビや
ゲームの
時間
遅く寝るようになった
項目
以前より短くなった
人数
19
ほとんど自分でする
以前より長くなった
8
変わらない
8
2
もともと自分でできていた 手伝ってもらうことが多い
4
1
もともと自分でできていた 手伝ってもらうことが多い
5
3
時間を決めているので
見たりしたりしない
今までと変わらない
10
0
その他
1(ほとんどしない)
・睡眠リズム表は、やってみて9時までに寝てない日がわりとあることに気付きました。ノーメディア
デーの取組は子どもの方から「今日はテレビダメよね」と言われることがあります。
・兄弟、親、全員で取り組むからこそ効果が上がったと思います。
・先生方の声かけ、指導のおかげで、身の回りのことが自分で出来るようになり、うれしく思います。
・「テレビを夕ご飯のときには消そう」という約束をしていたら、最近は自分からテレビを消すように
なりました。
・食べ物の好き嫌いが多くて心配していたけど、食べられない物でも、一度は口に入れるようになった
のでよかったです。
・入園前は、着替えを自分でしようとしなかったが、自然と自分で着替えるようになった。手洗いうが
いを嫌がらずにするようになった。
・畑や鉢植えでの野菜の苗植えや収穫を通して、苦手な野菜も食べられるようになったので、自分で育
てたり、収穫させてもらえたりするのはありがたいです。
・幼稚園から帰宅後、鞄の中の片付けを一人でするようになった。
生活リズムを整えることは、健康的な生活を送るための基本となります。
幼児期の今、生活習慣の在り方を見直して、いい習慣を定着させていきたいと考えます。
…幼稚園からのコメント
<睡眠習慣について>
「入園当初に比べて早く寝るようになった」が、ほぼ半数で、「変わらない」と答えた方の中には、「も
ともと早い時間に寝ていた」方も多く含まれているようです。
「遅く寝るようになった」は 3 名と少数ですが、 “入園前まで8時に寝ていたのが 9 時になった”と
いうことと、
“9時に寝ていたのが10時になった”ということとは大きく違います。寝る時間が問題だ
と思います。幼児にとって望ましい睡眠時間がとれる『9 時までには寝て 7 時には起きる』という生活
リズムができるようにしていきましょう。
<偏食について>
入園当初に比べてかなりの改善がみられます。もともと偏食傾向がないことは、素晴らしいことですね。
先生たちは、苦手なものが少しでも食べられるように、ほめたり励ましたりと、日々子どもたちの食習慣
の改善に向けて手立てをとっています。どうぞ、ご家庭でもお子さんの健康と今後のことを考えて、一緒
に頑張っていきましょう。
<着替えについて>
ほとんどのお子さんが着替えについては、自立できるようになっています。「手伝ってもらうことが多い」
という回答をされた方、そろそろ手伝うことをやめてみませんか。時間が迫るとついつい親が手を出して
しまいがちです。そこをぐっと我慢して「自分一人でできた!」という達成感を味わわせてみましょう。
もしかしたら、ボタンかけ等の要領が今一つ分かっていない、朝起きるのが遅くてボッ-としているなど
他にも原因があるのかもしれません。お子さんの様子を観察してみてください。
<用便について>
着替え同様、ほとんどのお子さんが、自立できるようになっています。社会全体を見て、最近の傾向とし
て、おむつがはずれる年齢が遅くなっているようです。遅くとも 3 歳までにはトイレで用便する習慣付け
をしたいものですね。
<テレビやゲームの時間について>
このことについては、保護者会や園だより・学級だより等でお知らせをしてきたことで、「以前より短くな
った」方が半数おられて嬉しい状況である半面、
「以前より長くなった」方が 8 名もいます。年齢が上がる
につれて、兄姉や友達などの影響を受けてゲームなどを始めるのかもしれません。
今、ネット依存が社会的にも問題になっています。おもしろくてついつい夢中になってしまう気持ちも分か
りますが、小さい頃から自分でもしたい気持ちをセーブする習慣をつけることが、大切です。
幼児期には、テレビやゲーム以外の楽しさを、体全体で十分に味わってほしいと思います。
<体力について>
Q
・風邪などひきにくくなった
体
力
が
向
上
し
た
と
感
じ
る
29
じ ち 体
る た 力
と が
感 落
1
変
な わ
い ら
6
効
果
が
あ
っ
た
、
よ
か
っ
た
と
思
わ
れ
る
こ
と
体
力
に
関
す
る
幼
稚
園
の
取
組
や
指
導
で
入園当初に比べてお子さんの体力に変化がありますか?
・歩いて幼稚園に行っても「楽しい」ということが多くなった。
・薄着でも大丈夫になった。
・登園など、歩くことや外で遊ぶ機会が増えたので少し体力がついたかと感じた。
・外で遊ぶ機会が増えて、体力が上がった。疲れたと口にすることが減った。
・長い距離を歩くことが、負担ではなくなった。
・鉄棒やうんていができるようになり、腕の力が強くなった。
・体を使う遊びをしたがることが多くなった。
・風邪をひきやすくなった。外で遊んでも疲れたと中にすぐ入る。
・冬でも半袖で過ごすことがとてもいいと思います。
・高塔山登山は、きつかったけどがんばれば出来るという自信にもつながりよいと思います。
・体力に変化はないけれど、なわとびがいつの間にできていてびっくりしました。
・夏の体操服で過ごせているのですごいなぁと思っています。
・色んな事にチャレンジする姿勢はすごく良いと思います。(竹馬、なわとび、フラフープなど)
・いつもおもいきり外遊びをさせてもらっているので、色んなことが出来るようになり、良かったと思い
ます。
・外でしっかり遊んだり、講師の先生がこられて親子で色々なことをして遊んだり、幼稚園で初めてさわ
る、たけうま、なわとび、などなど、体を動かすことが本当に多くなりとてもいいことだと思いました。
・皆で協力して取り組むことや、時間を意識して行動すること、相手に対する思いやりや、歌や踊り、お
話など普段できなかったことをたくさん覚えて帰ってくるので、とても勉強になります。運動神経も以
前より良くなった。
・自分で何でもやってみようという取組のおかげで、
「できない」ということがかなり少なくなり、逆にで
きないことでもまずやってみてから、それでもできないときだけ、こちらを頼るようになった。
・外でしっかり遊んでいるので、いろいろなことが体験でき、身に付いているのでよかった。
<体力について>
体力向上は北九州市の全市的な課題でもあり、教育委員会でも協議会を設け、課題解決に取り組んでいると
ころです。幼児期により伸び伸びといわゆる『遊び』を楽しんだ子どものほうが、その後の体力や運動能力
が高いという実証結果が出ているそうです。アンケート結果からも 4 分の 3 の方が「入園当初に比べて体
力が向上した」と感じられています。
日々の保育で、先生が意識的に運動遊びを取り入れたり、日曜参観で親子運動遊びを取り入れたりしていく
中で、運動する楽しさを味わった経験が、この成果に結び付いたのではないかと考えます。
これからも、体力向上を意識したカリキュラムを編成していきたいと思っています。
お家の方も一緒に楽しみながら、運動したり遊んだりしていきましょう。
<安全や危機管理意識について>
入園当初に比べてお子さんの安全意識
意識がすごく高くなった
安全意識がかなり高くなった
3変わらない
12
21
4
(火事等の災害や交通安全)に変化があ
りますか
効
果
が
あ
っ
た
、
よ
か
っ
た
と
思
わ
れ
る
こ
と
幼
稚
園
の
取
組
や
指
導
で
、
・園内だけで取組だけでなく、
「おうちの人にも学んだことを伝えてね」という指導があったことで、家族
に伝えるという任務を果たし、本人達も意識が高まったと思います。
・テレビとかで地震のニュースを見ると関心をもち、どこにかくれたらいい?など聞くようになりました。
・通園途中も車に気をつけて、道路をわたったりする事ができる様になりました。
・親子一緒に話を聞いたり、練習をして子どもも災害があったときはこうしなくちゃいけないなど、交通
安全でも車が止まらないかもしれないから、自分できちんと確認しなくてはいけないことや、不審の人
にも気を付けないといけない、いろんなことを親子で学ばせてもらいました。
・通園するときや道を歩くとき信号や車を意識して気を付けるようになった。幼稚園で習ったことを
(地震の対応)を家でも教えてくれた。
・訓練でいろんなことを覚えてきました。
・避難訓練の合った日は、家に帰って教えてもらったことなどを話してくれるので、家でも再度確認して
話したりすることが、できました。
・避難訓練などがあるものについては、安全意識が高くなっていると思います。
・お巡りさんが来て指導してもらったことがすごく印象に残っているみたいで、家に帰って親に話してく
れます。その場面になると、「幼稚園でこう言っていたよ」ってお話してくれます。
・横断歩道での左右確認はまだまだですが、いつも手を挙げています。避難訓練のことを家で話したりす
るので、安全意識は高くなったと思います。
・交通安全教室でお話を聞いてから、外を歩くときは横断歩道は手を挙げるなど意識するようになった。
・
“信号は赤で止まる、青で進む”ということはよく口にするようになった。交通安全教室の後は、特にそ
の様子が見られたので、警察官の話や交通公園の指導員さんのお話が印象的だったようです。
・子どもと一緒に災害、交通安全などの指導があるので、親も子どもも安全意識が高くなった。
<安全意識や危機管理能力について>
「安心・安全な園生活を!」ということを常に心がけて保育に取り組んでいますが、子どもたちにも自らの安全
意識や危機管理能力を育んでいきたいと思います。それが、
「自分を大切にすること」や「命を守ること」につなが
っていくのではないかと考えています。健康的な生活を守る上で、安全意識や危機管理能力は、重要になってきま
す。園では、警察や消防等の協力を得て訓練にも取り組んできました。何度も繰り返すことで、身についてくるも
のですので、月に最低でも1回は様々な想定で避難訓練を実施しています。皆さんからいただいたコメントにも、
その成果が出ているようで、嬉しく思います。
「変わらない」との回答数をこれからの取組で少しずつ減らせるよう
に頑張りたいと思います。お子さんの大切な命を守るためにも、園と家庭で力を合わせ、しっかり指導していきま
しょう。
<学校関係者評価委員会から>
本園の評議員さん6名の方には、学校関係者評価委員も兼ねていただいています。
会議では、アンケート結果と日々の園生活の様子を写真資料にして説明をしました。写真でみるので幼稚
園の取組の様子がとても分かりやすいとのことでした。
全体を通して、幼児期は遊びを重視した教育が大切であること、本園が教育的ねらいをきちんともって保
育されていることをあらためて感じた、保護者も子どもと共に親育ちをしていることが分かった、などの
ご意見をいただき、これからも今のような教育を続けてほしいという結論に達しました。家庭教育も含め、
幼児期の教育の在り方についての意見や感想が交わされ2時間にも及ぶ会議となりました。評議員の皆さ
んは、若松幼稚園の心強い応援団です。これからも見守ったり、ご示唆をいただいたりしたいと思います。
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