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スマートコミュニティ

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スマートコミュニティ
スマートコミュニティの絵姿
スマートコミュニティとは、そこに住む人、家庭、あるいは働く人、事業者などが、
環境やエネルギーに優しい行動を自律的にかつ持続的にとる街であり、これを支
えるインフラや社会システムが整っている街
電力系統と地域のエネル
ギーシステムの協調運転
スマートコミュニティ
~JSCAの活動&NEDO実証について~
電力貯蔵
エネルギー利用合理化と信頼性向上
のためのコミュニティ内蓄電池利用
電気と熱の総合的マネジ
メントによる効率向上
全体最適化と個別の
利用状況を把握する
ための地域EMS
2011年9月22日(火)
新エネルギー・産業技術総合開発機構 理事
スマートコミュニティアライアンス事務局長
渡邊 宏
スマートメータ:見える化、
デマンドコントロール
充電インフラ整備による電気
自動車利用の利便性向上
ITの活用によるエネ
ルギー利用の合理化
新エネルギー有効活用な
どのための家庭内蓄電池
利用
1
スマートコミュニティ実現に向けた取組の必要性
スマートコミュニティ関連産業の業界構造
スマートコミュニティの重要な技術要素の一つであるスマートグリッドは、その市場としての有望
性から、多種多様な業種・業界からの参入が相次ぐ、極めて複雑なプレーヤー構成を持つ領域
である。
○ 個々の技術を集結して新たな付加価値を創造すること
スマートコミュニティ実現には、個別の技術の強みを集結して、トータルと
して機能と価値を高めることが必要。
○ 潜在的ニーズを顕在化させる提案をすること
コミュニティに住む人、家庭、事業者すらも気付いていない潜在的なニー
ズを顕在化させ、その解決策を提案することが不可欠。それぞれの地域
ないし国の実態と地域特性に応じ、最適なシステム提案として構築する
ことが求められる。
出典:Arthur D. Little (Japan), Inc.調査資料
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3
スマートコミュニティ・アライアンスについて
スマートコミュニティ・アライアンスの体制
スマートコミュニティ・アライアンス
日本の優れた技術をパッケージ化し、海外市場へ展開するために、業界の垣根を越えて経済界全
体としての活動を企画・推進するとともに、国際展開に当たっての行政ニーズの集約、障害や問題
の克服等通じて、官民一体となった国内体制を強化。昨年4月発足。会員664社(8月末日現在)。
メーカー
会長:(株)東芝
幹事:伊藤忠商事(株),東京ガス(株),東京電力(株),トヨタ自動車(株),日揮(株),パナソニック(株),
(株)日立製作所,三菱電機(株)
事務局:NEDO
インフラ・デベロッパー
国際戦略ワーキンググループ
国内外の動向把握、情報共有、オールジャパンとしての情報発信を図り、日本企業の国際展開を促進す
る。また、日本企業の国際展開を促進するための施策等の検討する。
国際標準化ワーキンググループ
サービス
経済産業省「次世代エネルギーシステムに係る国際標準化に関する研究会」で示された戦略の実現に向
け、分野ごとに具体的な取組を進めるとともに、欧米等を中心とする国際標準化の動向の把握やこれらと
の連携を図り、国際標準化の獲得に向けた対応を進める。
ユーティリティ・公共
海外とのリンケージの強化
海外戦略の構築
ロードマップの策定
国際標準化への取組強化
日本のスマートコミュニティ関
連技術を世界に普及させるた
め、各国機関との連携を強化。
既に、米GridWise Allianceとミッ
ションMOUを調印。欧州、東南
アジアミッション派遣や海外の
各種イベントへ参画。
世界各国の情報収集を行
う仕組みを設け、政府と連
携しつつ、その具体化のた
めの後押しを実施。参加企
業の実証の成果、事業案な
どの取組・方針を集約し、国
際戦略へ具現化させる。
日本が目指すべきスマート
コミュニティや日本技術の海
外展開に向けて、具体的か
つ定量的なロードマップを策
定。次世代社会の絵姿を示
し、技術開発・普及の相乗効
果を図り、社会システムへの
展開を促進。
NISTやIECとの活動の参
画を通じて日本が特定した
標準化すべき26の重要アイ
テムを打込む。SWGを設置
し詳細に議論を展開。また、
国内外の各種実証事業から
得られたデータ・知見を国際
標準化へ反映。
ロードマップワーキンググループ
スマートグリッドに関連する様々な技術のロードマップの策定、また、これらの導入・普及が進んだ次世代
社会の絵姿を示すことで、技術開発・普及の相乗効果を図り、社会システムとしての展開を促進する。
スマートハウスワーキンググループ
※eSHIPS(スマートハウス情報活用基盤整備フォーラ
ム)を母体として活動。
スマートハウス関連技術の早期事業化に向けて、家庭エネルギー情報を活用し、基本サービスとして「見
える化・評価」を実現する情報系インフラ(プラットホーム)を検討する。
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スマートコミュニティの海外展開に向けた取組について
官民ミッションの派遣
官民ミッション
1.我が国にとってインフラ・システム輸出市場の獲得のチャンス。単体機器の輸出だけでは新興
国との価格競争に陥り、中国、韓国等に市場を奪われる懸念。
各国とのスマートコミュニティに関する意見交換、協力体制構築のため、スマート
コミュニティ・アライアンスの枠組みを活かし、官民合同のミッション団を派遣。
世界の多様な国・地域ごとのニーズに対して我が国の技術を最適化(ローカライズ)し、インフラ
システムのパッケージとして海外へ展開。
– 米国ミッション(2010/4): GridWise Alliance(北米業界団体)と日米スマートグリッドセミナーを開催。
当該技術の普及や国際標準づくりに向けた、今後の日米協力を盛り込んだ覚書(MOU)を締結。
2.国際標準化の獲得に向けて、実証事業から得られた成果をフィードバックするとともに、国・個
別企業との議論を牽引。
– 欧州ミッション(2010/11):ドイツ、欧州委員会およびフランスにおける関係機関とスマートコミュニテ
ィに関する現状と課題、国際標準化、国際展開をめぐる動向、将来展望等に関する意見交換を実
施。
– マ レ ー シ ア ミ ッ シ ョ ン (2010/12) : 環 境 都 市 開 発
(Green Township)を推進する行政都市へのスマー
トコミュニティの導入可能性を中心とした意見交換・
現地視察を実施し、協力関係構築に向けた共同声
明を発表。また、ピーター・チン エネルギー・環境技
術・水大臣との会談において、両国間でスマートコ
ミュニティに関するタスクフォースを設置することを確
認。
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3.国内では規制上実証が行えない技術を海外で実証し、その成果を日本にフィードバック。
(下)マレーシア:サイト視察(プト
ラジャヤ行政都市)
技術開発
送配電制御技術
蓄電池
省エネ・ZEB
次世代自動車
熱供給
再生可能エネルギー
交通システム
水素・燃料電池
海外実証
(上)マレーシア:
ワークショップ模様
日本の優れた技術をパッケージ化し、海外市場へ展開
• 海外実証にて日本の技術のショーケース化をはかり、輸出促進に寄与
- タイミッション(2011/2):タイ電力省、発電公社(EGAT)、配電公社(MEA、PEA)等とスマートコミ
• 日本国内では実証困難な技術システムを実証
ュニティ・ワークショップを開催。タイの政策動向やニーズ、日本の考えや強みなどについて意
見交換を実施。
• 現地企業・国研等の協力を得て高い品質のデータを収集し、国際標準化の推進に貢献
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グローバルな市場展開を念頭に置いたスピーディな実証事業
国内マイクログリッド実証事例
 エネルギー環境問題は一国のみの対応では解決不可能であり、グローバルな視点が不可欠。
 世界の多様な国・地域ごとのニーズに対して我が国の技術を最適化(ローカライズ)し、インフラシ
ステムのパッケージとして海外へ展開。
ハワイ州マウイ島(アメリカ)
再生可能エネルギー比率が極めて高い離島において、
EV充電制御などを取り入れた離島型の低炭素都市
モデルを構築
「八戸市 水の流れを電気で返すプロジェクト(2003~2007年度)」
八戸
• 自営線を用いた独立した電力需給システムを構築し、一般電力
系統に依存しない高品質な電力を供給
• 事業終了後も、市庁舎等へ電力を供給
江西省共青城市(中国)
中国内陸部中小都市の新たな発展モデル(沿
岸地域の発展で顕在化した課題を顕在化させ
ずに発展するモデル)を提示することを指向
東日本大震災において…
• 太陽光発電は、非常用発電と一緒に運転され続けて、下水処理場
に電力を供給
• ガスエンジンは、復旧後市庁舎本館の電気の2~3割をカバー
下水処理による消化ガス発電を主力に都市部
自営線マイクログリッドを構築
「仙台市 新電力ネットワークシステム実証研究(2004~2007年度)」
ニューメキシコ州(アメリカ)
PVの大量導入された住宅地域において、
デマンドレスポンスや蓄電池、蓄熱機器
を組み合わ
せたスマー
トグリッド
実証。
マラガ(スペイン)
コミュニティの生活パターンを
EVの大量導入・活用により変
革して新たな付加価値を提案
リヨン(フランス)
既存都市のスマート再開発によ
り、省エネとEVを組み合わせた
新たな都市生活パターンを提案
PV:50kW
ガスエンジン:350kW ×2機
溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC):250kW
仙台
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• 新エネ等分散型電源を利用して需要家の多様な電力品質ニー
ズに応える技術の開発・実証
• 系統の電力品質を維持するための系統制御技術の開発・実証
東日本大震災において…
• 現地の都市ガスが破損せずガス供給が継続されたことから、宮
城県内において全域停電の中、震災翌日から東北福祉大学せ
んだんホスピタルに対し、ガスエンジン及びPVにて電力供給を
継続することができた。
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