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GFT東京支店(コメンタリーレポート タイトル)

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GFT東京支店(コメンタリーレポート タイトル)
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2012 年 9 月 11 日
GFT 東京支店
イブニングレポート「為替世界観」
水谷文雄 (GFT スポンサード・コメンテータ)
市況概況:先週の ECB, NFP を終え、小休止の相場
流石に先週の ECB(欧州中央銀行)の国債購入プログラム(OMT)発表と米雇用統計とりわけ 8 月
非農業部門雇用者数が予想を下回ったというビッグイベントを終え、ドル売り優先の流れ、それに
伴う損切り、利食い消化となりました。ポジション調整の動きが主流であったのではと解釈したい
月曜日の為替相場となりました。
今週は米雇用統計の結果を受けた FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。筆者は、今回
は時間軸の変更つまり異例に低金利の金融政策を 2014 年末から 2015 年末に延長する位の変更で
はと思います。国債購入や MBS(資産担保証券)購入は行われないのではとの考えです。あっても
大規模な購入とはならないのではと思います。深刻な金融危機では現在ありません。そして大統領
選挙、財政の崖という減税打ち切り、緊縮財政を控え、景況に不安定要素を抱えている。そのため
にカードは温存するのではと思います。しかし市場は QE-3(量的緩和第三弾)を期待する雰囲気
にあるようです。エコノミストに対する調査では 8 月末時点の 45%から現在では 60%位 GE-3 を期
待しているようです。そんな流れでドル売りが対ユーロ、ポンド、豪ドルで進むことになります。
欧州ではユーロがやや頭の重い展開となっています。12 日独憲法裁判所の ESM(欧州安定メカニ
ズム)が合憲かどうかの判決、オランダの総選挙を控えています。独政府は憲法裁判所が ESM を
承認すると確信していると報道で伝えられている。やや楽観的なムードです。それに対して、南欧
情勢は不安定になってきている。ギリシャに再び焦点が当てられる。ギリシャ政府が 115 億ユーロ
の歳出削減で合意に達しなかったと報道されている。独首相報道官はギリシャに関するトロイカ報
告には時間が必要としています。ギリシャ政府内でまだまだ緊縮財政に反対する勢力はあるようだ。
スペインは一息ついている状態です。スペイン国債 10 年は 5.72%と落着いた利回りとなっていま
す。今後はスペイン政府が正式に金融支援を要請する状況になるかどうかにかかっています。10
月には約 200 億ユーロの大規模な国債償還を控えており、資金繰りの目処がつくかが焦点となりま
す。もし金融支援を受けるとなると財政赤字を対 GDP 比で 3%以内に抑えるなど色々と制約を受け
ることになります。端的に状況判断するにはスペイン国債の利回りの変化を見ることが重要です。
ドイツ国債 10 年 1.55%、2 年 0.04%と短期ではマイナス金利が解消しており、リスク回避志向が
かなり緩和されていると言えます。ユーロが買われる主な要因と言える。それに米国サイドの要因
が追い風になっている相場であると思います。
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SNB(スイス国立銀行)の動きに注意をしたい。ユーロ/スイスの下限フロアーを 1.20 から 1.22
に引上げるとの臆測があります。以前は 1.25 まで引上げるのではとの臆測でした。6 ヶ月程 SNB
は必死にユーロを対スイスで買い上げてきました。買い上げたユーロをその他通貨(豪ドル等)に交
換しているようです。スイスにとって輸出産業は生命線であり、対ユーロでスイス安を目論んでい
る。現在はやや臆測が薄れてきているのか、ユーロ/スイスが下落してきています。
安住財務相が口先介入らしき発言をされている。先行き不透明感から下振れリスクがあると。もう
少し円高局面 78 円割れに近づくともう少しトーンが高くなります。豪ドルに関しては 9 月豪 NAB
企業景況感指数 1 と前回-3 よりも改善していることから一時的豪ドル買いの動きとなったようで
す。そして NZ ドルに関して、イングリッシュ財務相が NZD 高は輸出産業を圧迫するとして NZD
高を牽制しています。
今日これからの欧米市場では米英の貿易収支くらいしか材料がありません。引続きユーロ圏高官の
発言には注意が必要です。明日からの独憲法裁判所の判断、オランダ総選挙、FOMC とイベントは
続く。
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為替見通し:ユーロ、豪ドルポジション調整
ドル/円:78.00~78.60 筆者は国内の円安要因をこれまで指摘しました。10 月初旬発表の日銀短
観が中期的には注目です。景気後退が鮮明になれば円安傾向となります。政局も不安定。そんな訳
で 78.00 はサポートになります。しかし、ユーロを中心に南欧危機再燃の動きになれば、リスク回
避志向の円買いが強まり、一時的に 78 割れの相場も予想されないことはない。ボリンジャーバン
ドの下限バンド(77.85)下値目安です。反対にミドルバンド(78.67)が上値の目安です。少ない
値動きの中、次第に円安方向に向うことを期待したい。
ユーロ/ドル:1.2720~1.2850 明日の独憲法裁判所の判決、オランダ総選挙の結果を待つ動きです。
ドル売り、ユーロ買いの相乗効果でユーロ上伸となり、現在は短期筋には利食い売り、ポジション
調整をする動きが見られます。新たな火種をギリシャに期待する向きもあるようです。南欧債券利
回りをその判断材料にしたい。ギリシャ 10 年債 22.02%といったところであり、落ち着いた動きで
す。チャート的には小休止状態です。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.2807)からは少しかい
離しています。ポジション調整と解釈したい。シカゴ先物市場の先週火曜日時点のポジションはユ
ーロ・ネット・ショート 102,306 万枚(レート 1.2565 NY 終値)ですから、かなり損切りのユー
ロ買い戻しが入っていると推測します。まだまだユーロ上昇相場では損切り注文が出そうであり、
相場の押し上げ要因となります。ストキャスティクは高い水準でもしかしたらデッドクロスになる
かもしれません。また MACD も高水準に位置します。積極的に買う相場ではないと思います。5 日
移動平均線 1.2710 が仕込み所ではと思います。大きなサポートはミドルバンド(1.2534)です。
時間足で見るとやはり 1.2800 がレジスタンスとなり頭の重い展開です。これでは積極的に買えな
い。MACD はその中でゴールデンクロス示現気配となっています。買いサインですが、慎重に。
ユーロ/円:99.50~100.50 対ドルでの円高、ユーロ頭重い展開で、クロス円は調整局面が鮮明で
す。ボリンジャーバンドの上限バンド(100.08)がレジスタンスです。これを上抜けすることがク
ロス円ユーロ高示現には必要です。下値はミドルバンド(98.66)です。ストキャスティク、MACD
共に高値水準であり、反転の兆しもあるのではと思います。
ポンド/ドル:1.5950~1.6050 ユーロ/ポンドが 0.79 台ミドルと 0.8000 からは落ちてきました。
これもポジション調整と解釈したい。これからの英 7 月貿易収支(予想-90.00 億ポンド(前回-
101.19 億ポンド)も大きく予想とかい離していなければ大して材料視されないのではと思います。
やはりユーロ同調相場が基本であり、対ドルでは明日のユーロ圏材料が相場変動要因となります。
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豪ドル/ドル:1.0280~1.0400 こちらは短期筋利食い売り先行の相場のようです。中国の景況感の
悪化を指摘するアナリストもいるようです。しかし、中国政府も公共投資事業の打ち出し、預金準
備利率の引下げ観測など対策は打つようです。それが豪ドルを支える。同時に見ないといけないと
指摘しましたユーロ/豪ドルはまだユーロ買い継続のチャートです。しかし、天井が近づきつつあ
るようにも見えます。ボリンジャーバンドの上限バンド(1.2507)からは大きくかい離、MACD は
高水準で推移、下落の気配もある。下記チャートは対ドルでの日足です。ボリンジャーバンドのミ
ドルバンド(1.0368)を上抜けするか注目です。サポートは 5 日移動平均線(1.0302 緑丸)、こ
れまで指摘しているフィボナッチ分析(昨年 10 月 4 日安値と 2 月 29 日高値の間)38.2%戻し
1.0294(緑丸)が目安であり、仕込み所として一考です。MACD はゴールデンクロスになるか微妙
です。緑丸指摘。中期的豪ドル高を予想します。
豪ドル/円:80.30~81.30 クロス円も調整局面と言えます。対ドルで円高が効いている。ストキャ
スティクは高水準位置から下落傾向になるかもしれません。MACD はやや中間位置より下の水準で
ゴールデンクロス示現になるかもしれません。90 日移動平均線 80.48 であり、中期的にはこのラ
インから大きく下回らないのではと思います。仕込み所として一考です。中期的豪ドルを予想しま
す。
外国為替保証金取引や、CFD、デリバティブその他のレバレッジ取引には高いレベルのリスクが潜在しており、預託した資金を超
えて損失を被る可能性もあるため、全てのお客様に適している投資商品とは言えません。本レポートの内容は
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