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語彙を豊かにする主題単元学習の展開 (二)
語桑を豊かにする主題単元学習の展開(二) --﹁なぜ、人が恋しいのかo﹂の場合-- nH 刀 藤 宏 文 ような意味を実は担っているか。またへ他のどのような語虫との 有機的な関わりでこそへ価値を輝かせているか.そう求めるo ことになった.本年度は'うちへ ﹁国語I﹂ (A=現代=二印位 は じ め に =二クラスt B=古典=三蝉位=三クラス)を担当している0本 さて'二年目の学園で'新入生と、これから三年間を共にする 学習者の貝体的な﹁表現語崇﹂は'﹁理解﹂での﹁印象語﹂に 単九はt へ表IVの②に位述する.そこでは'﹁人恋しさ﹂の価 a- ﹁袋﹂をも'どうとらえ育むか。﹁語史を豊かにする﹂学習を求 探-関る.それに聴き耳を立てへ それと有機的な体系をなす めてさても学習語史の﹁桑﹂としての﹁系統性﹂の探究を展望す 導かれ'主思意識に密着して、﹁語虫を;=Bかに﹂したい。 小説がある。それぞれに'深い﹁人恋しさ﹂が'語られている。 値を学び合いたい。教科古には'太宰治のr排軽﹂を初め三つの X t r * る。それは'技能学習と価値学習との統合を目指す﹁主題里冗学 SS" 習﹂に見合いへ学習語史の、員にはとどまらない'質としての修 すると、教材への'学習者と私との﹁主湖意識﹂はヘビの語句 得を、常に指向する。 に注目するところから、深化の道をたどるか。﹁印象語﹂からの 出発である.たとえばへ形容詞を中心とするかOそのl語は'一 般的には'どのような意味と理解されているか。さらにはへ その 教材のその場で'作者(筆者)の﹁主滋意識﹂と直結して、どの 49 4 い つ 文 0 で 明 は は な 、 ち ち 止 よ ま つ つと て 立 を J こ う 0 論 文 け段 る蕗 ォ蝣 つ も つ と 手 紙 め る レ ポ 二 宇 手 紙 ト 文 文 BOと豊 暗 ま 、語 せふを 動 別 詞 詞 形 ラ :マ 1> 詞 討 法 力 J ド 判 相 互 批 プ グ 学 ル H I (4 (3) 2 (1) (4)(3)(2 「- 和二 か吾平 ギ 「 「 郎 ら「 「 ‡撃ゥA ) 歳富 時士 ン と東 問 記山 . 人西の に」 、間▼」 時 i= つ ヒ、 い J 妻 の 間 吾 」 て 」 」 」 的 〇 〇〇 1 (4)(3)(2)U ) 5 4 3 2 1 林 福山中 ( 山草別 李 志望提 蛮 姦慧貨 「 座 る こ と 」 く る 0 碓 か め る 接 続 詞 -刑 2-¥ 1 か 恋 な 0 しぜ い 、 の 人 が 蘇 ひ ね る つ く る 起 承 転 結 み よ う 0 ゥ 3 藤 ラ与 大 原 . 謝岡 英 ロ野 信 司 シ呂 「 「 ユ子 こ ナフ「 と チ コそ ば ユ ーの の ラ他子力 .一 」 リ( 一 ス ア」 十 トフ の オ他 手 リ 紙 ズ 」 ム ) が は 耳 ら ▼ I..- 何、 え て か 単 7C 主 是己 さ が す 盟 の文 一 語 、つ - の つ ス ピ 義 ー チ 覗 解 詞詞 校 と合 名 勤 の ノ エ ー 夫 ト 5 号 an五 髭 方 法 〇〇〇 〇 4 3 2 1 敬 料 摘 # 夫龍平俊郎 「之 祐 太 太 所 介 「郎 郎 収 我「 ■ 「 l二 「が 「宰 敬 譜羅 臼 」雛 志 雪 材 再重吉姦諜 悲鏑 光 治 綱 直的 太 「雄 哉 二 郎津 「「「 「 軽伝 網 お 樹」説走 ふ 下 」 ま く の でろ 」」 天 」 l_ I. 光 >・馬 と い に う年 の能 未孤 あ 知独 り な」 」 荏 荏 」 (○ 印 実 壁 (表 -) ﹁Eg]語I﹂ (現代・二坤位・二クラス)学習年間計画 使用教科右 折1学習社﹁国語こ (三訂版) 5 そこでへ本al九はtのr羅生門jからは'何が聞こえてきたの の普遍的な価値を確かめ深める。川 形容詞は'どのように﹁人 かo∽ 形容詞は'どこまで変を語れるのかo川 ﹁人恋しさ﹂ 恋しさ﹂を語るのか。糾 ﹁人恋しさ﹂を、どのように学んでき 9 H S -t 人 の 表 現 に は 内 & か 理 も を め す の る ジ 0 ヨ ナ サ ン 」 の 冒 頭 の 一 節 を 読 み 聴 書 き き ひ 出 た し つ だ て け 考 で え 予 た 想 こ さ と れ を る 、こ 記 と 述 す (B) る 0 一 ↓ 節 ス ピ . チ に 聴 き ひ た り 、 要 点 を 記 録 す る 0 か 、 比 較 たのか。-の五つの柱をなす。詳しくは'(表2) の通りであ 敬 」 の 冒 頭 の 一 節 材 」 -l と を 比 、 較 「 し二 た 十 七 位 1? 第七時の小主題は'﹁人恋しさは'どう表現されるのか。-場面 の中での形容詞の意味を読む。-﹂である.太宰治の r津軽j学 習の始まりである。〓 範読(加藤)に聴きひたる。∽ 二人の 心情をよ-表わしている形容詞を'一つずつ古き抜-。川 それ ぞれの形容詞を含む文を、前後の文とともに、三文続けて古き抜 (A) (1) 3 (2) (1 (2) (2) 相 互 を の 説 愛 明 の し よ 、く 一 表 つ れ の て 形 い 容 る 詞 文 で を 表 古 現 き す 抜 る く 0 0 ↓ Jl 味 体 の わ 範 い 読 る。本稿は'中で'川・間 に関る第七時から第二時での学習 報告である。形容詞語桑は'系統性をも射程に'豊かになった (2) (1) ナ 五 人 光 号 蛮 羊 完 冨 遠 -.「一 .〈 表 お 現 ふ 9 く \ / ろ L.. ・ 衷s 現 9 〉 〈 義 現 10 、 一 ′ か。 (2)(1) 之 ヤ現 ニ 「 ド か . も バ め ツ の ク ジ 作 ラ . 孤 生 主題嬰冗﹁なぜへ人が恋しいのか。﹂の学習内容(︿表現)番号は'学年通算。) る の 確 の 。入 認 到 A-g の 目 痛 撃 注 の 衷 目 形 現 す 容 語 る 詞 史 ど ん な 問 題 が 提 起 さ れ て い : < f f i ォ 2 > : ○ 揺 0の と 力 し 諜 天 ○ り し迂 にて 時 1 2 ⑧ ⑦ ○ め の る形 五 - 3? o 詞 の を場 碓 面 か で ○ 哲馨 場 6 5 4 3 面 の 中 で の ○ る境 と ○過 「 主 と女 人 の公 想 人の 俊 」心 す の墳 ○ ると ら 0萱g 壷 (2 )(1) (2) (1 (1) (2)(1) (3X 2X 1) (2)(1) 国太 言 吾宰 辞治 典 コ + 軽 ... 太 〈 鍋 忠 賀 直 戟 -.1 網 走 ま で LlII- 志〈 柄 中野〈 望 ≡桑 蔑 蓑 (1) (3) 2 1 0詞 の 意 味 を 「 14 、〉 軽 の 」例 (2 X 1) (2X 1) で選 改 調ん め ペだて 、】 五 言 己つ つ 述 の の し場 場 て おでの くの 範 0形読 容 に 詞 聴 の き 一 ひ 般 た 、る な 0 m 咲 を 0そ二 〈 れ人 表 ぞ の 現 れ心 15 の 墳 〉形 看 容 表 詞 す に形 込 容 め詞 らを れ て つ い ず るつ 国 ?/l BO 秤 読 明 す A の え 心 る 情 0 (2) 〈 表 現 14 〉 「 し昏 女 、き の 首 己出 人 述 し 」 す の の る】 墳 0文 過 に を 紹 想 介 ォ し れ 、 た は 二 が 人 き の の 文 面 か を ら 再 、 王 心 す 墳 る を 0 想 ○ 解力 言甜 O め況 か i一 iu 例 lの 墨缶 ○ るか ま 0をで形 、変 容 iip か言 吾は めれ ど るこ 的 現 二 10 〉 fc ふ く ろ l__ 哉曇 lIl の 網 走例 ま で ■ - 〈誉餌 .■ 1〈 13 人 ま 12 〉 りで \ / 口 LI へ にのの 、範 相 心読互 境 に批 と聴 評 状 きを 況 ひ記 とた 述 を りす 説 、る ロ0 す 文 る 0選 ぶ 0 -52- 「董望 孟 よ紙例 」 2) 1 二 o 柏 つ 互 の 批 教 判 材 や を グ 、 ル 形 ー 容 プ 詞 討 を 議 人 で り 明 口 ら に か 説 に 日 な す つ ー 文 rを *i 現 12 〉 整、 理 す 3 2 (1) (1) グ 〈 . ル 表 2) ー 現 プ 10 か 内 〉 らで ヘ 描 の の た 発 相 も表 互 の と 批 を 討 判 、議 を ま 〈 記 と め 現 す る 11 る 0 〉 0 ↓ 〈 義 覗 ll 〉 ○ め容 昧 支 る詞 を え 場 0 の躍 る面 る に主 理 か語の 解 め桑中 0つ 溢 を 、の で い と て学 探形意 、 〈 衷 現 16 〉 角国 太 川語 宰 辞 治 頬典 「 語 津 憲斤 軽 辞 し 輿 n- れた。(Aさんの表現1 5) ( 川 に当たる。) Aさんはへたけさんに関る心情を'形容詞﹁弱い﹂に'﹁わた し﹂に関る心情を,形容詞凋劃叫叫﹂に,それぞれ鋭-聴き 取る。 サ.. 帥 たけさんの心噂久しぶりに出会った人(他人)には'会っ た瞬間に'﹁元気だった?﹂などという何か会話をかわす。し かし、たけは'何も言わず関係ないことを'弱い口調でいっ た。この軒いはP太当は,たけ自身の中では払いものだったと 当は'1滴とも血のつながりがないo Lかしへたけの娘との間 >> 思う。喜びをおさえていたのだろう。/﹁わたし﹂の心惰。本 には'きょうだいの様にへ他人行儀がなかった。自分もたけの になったのだ。 る。 昌 も , た け さ ん に 関 る 心 情 を , 形 容 細 ﹁うれしい﹂に'﹁わ たし﹂に関る心情をP﹁ありがたHTに,それぞれ鋭く聴き取 (B君の表現1 5) ( 間に当たる。) も獲得する。 のにしようとしている.1地相査が'広がりをも生みへ豊かさを ててへその﹁印象語﹂を'すでに﹁袋﹂としての系統性の中でも ﹁人恋しさ﹂の奥処に連なる。Aさんは、そこに鋭く聴き耳を立 っていることがわかりますね。 一見平凡な形容詞が'対義語との対比を通し、場面の中で' ね。㊥にへまことに鋭い洞察とその表現がありますね。﹁弱 い﹂という一見何でもない形容詞が、ここでは'重い意味を担 ね。⑦の形容詞には'謙虚で純粋な心がよ-表われていますよ (私のひと言)大切な二つの形容詞が'よ-押えられています を 省 み る 0 〈 表 現 18 〉 (3)(2 )(1) 川 二人の心情を説明する0-その成果は、(表現15)に定着さ ○ ま習 紹 諾 家族の一人なのだという喜びから'﹁ありがたい﹂という気持 53 グ ル Z プ 学 習 と 「 形 容 詞 」 の 歪 て の 考 え を ま と め 記 述 2) (1) か め め支 記 支 記 え述 え 述 らす る すれ る語 る る 0 蛮聖 0形 五 〈容 つ 哀詞 の 現 の 一 16 一 般 〉椴 的 的 意 意 味 味 と と こ 、 . . 、 .. こ で で の の 意 意 味 味 と と を を 、 、 確 確 か (1 す る 場 。面 〈 で 表 の 現 心 17 倍 〉 を 通 し 、 作 【 コ ロ 口 に 景 (2) (2 X 1 ) 太 宰 治 津 軽 .・ .・ . ⑨ ⑳ ① >> 帥 たけさんの心情oたけもやっぱり、会いたかった.そしてへ う。/﹁わたし﹂の心惰。会えると思うとうれしくてうれしく てたまらないということを,素直に表現していると思うSD人の れしいんだよという気持を表罫しまったんだろ こうからへ会いに来てくれるとはへ思っていなかったから。/ 本当の本当に再会することができて感激している。まさかへむ 不幸を喜んでまでうれしがるんだから'本当にうれしいんだな え遠-触れていようと、心と心は通い合っている。しかしヘ音 母親そのものだった。自分を育ててくれたたけだから-oたと てきますね。㊥この﹁ない﹂は'助動詞ですよ。﹁いい﹂は形 (私のひと言)①Jの放言は'実に素朴なひびきを持ってせまっ あと思う。 S! ﹁わたし﹂の心情。わたしにとってたけは母親がわり'いやへ のことがなつかしく思われて'どうしても会いたい'会わなく 容詞です。これに食いついてみよう。㊤表面の﹁さりげない﹂ ママ てはならない (自分から)と思っている。 分のことのみにとどまらずに'世間の人に向かってお説教さえ どうでも) ﹁いい﹂に落ちついていますね。㊤からは、もう自 に相手の犠牲のうえに成り立つというほどのことでもありませ その宝に'惑い三十年の心が秘められているのですよね。㊤ は'﹁腹痛﹂という生理的な次元のことですから、そう大げさ (私のひと言)のほ,いろいろ言いかえられて,結果的には,マベ してみた-なるほどへたけさんのことを、感激の心で表現して そこでへ このような縦と班との体系を求めた系統性を模索する 決定する語出の発見である.二つは、相侠ち'尖の系統をt?す。 当該l語を場面や文脈のなかで、外から支えへその缶味の領域を 語等への目-ぼりをも通し、自ら系統性を求めていく。二つは、 を確かめることであるOこの﹁理解﹂ (発見)は'類義語や対裁 見える.1つは'当該l語が窄み持つ意味の新鮮な領域への黙畠 このようにへ学習者の(表現)と(私のひと言)との接点に導 かれる。するとへ ここには'語虫の系統性を求める二つの退かへ をも引き入れることの忠義を'学ぶことができる。またへ品詞と しての認識に'とりたて学習も可能である。 ここでは、﹁銀﹂の系統性を求める視野の中に'方言や生活語 んね。そう言ってのけるほどへ謙虚に﹁母なるもの﹂への感謝 が表現されているのですよ。 蠎> いますね。 ﹁ありがたいのだか,0到叫u叫のだか,悲しいのだか,そんな ことはどうでもいいじゃへまあへよく来たなあ'﹂ - たけさん はへ その心情を'こう表現している。B君の鋭い印象語としての 把捉に'私は'場面と文脈との中であがへ ﹁舜﹂として'他の (C君の表現括) ( 紬 に当たる。) 形容詞とも密接に関ることを指摘する.系統が意識されるo ①_一也 C君はへたけさんに関る心情を'形容詞 ﹁愛サJSJに'﹁わた し﹂に関る心情を,"鴻矧叫﹂に,それぞれ鋭-聴き取るo まらないんだと思う。だけどへあまりにも久しぶりにあったも 糾 たけさんの心情。たけさんは修治とあえたのがうれしくてた のだから、何から話せばよいのかわからなくなり'あまりへう 54 にへ その価値と直結したどのような語句を、学習者の﹁印象語 な﹁主皿意識﹂の対象として価値を予期させるのかOまた、同時 年間主血単元学習の体系の中で'当該教材は'私たちのどのよう には'まずは、教材透視力が'鋭く磨かれたい。予め設定された 中で、太宰治のr津軽﹂は'このように透視することによって、 いうことができる。﹁語窮を豊かにする主遊単元学習の展開﹂の と比べると'(表3)のようになる。圧倒的に形容詞型の文章と 学習してきた井伏鱒二のrおふ-ろ﹂、志賀直哉のr網走まで﹂ 小説r津軽﹂には'形容詞が多用されている。本学九ですでに 注 ・ _ 景﹂として予測もさせるのか。語嚢の系統性を展望しての﹁語費 形容詞語桑の質的獲得という観点からもも格好の教材となる。 ただしへ形容詞語桑が多用されることのみが'右の要求に応え ﹁人恋しさ﹂の価値と統合されて'教材透視力に応えてくれる。 を珪かにする﹂学習は'二缶の意味での教材透視力を求める。 二 る唯一の条件ではない。私たちは、さきに'井伏鱒二の﹁おふく たoまたへ井伏的二の淡々とした母への思いの表現を'自らの表 ろ﹂においても'数少ないからこそ'かえって質的に重い価値を 担った形容詞を入り口に、語史習得の奥処に参入することができ ﹁喧喋﹂から﹁寡黙﹂ への変質。 - 状況のなかで、学習者 は'このように見える。聴きひたるとも ﹁喧喋﹂がそうであった 現語桑としての形容詞で表現し直してみるo形容詞語史の表現力 以上に、﹁寡黙﹂は'心底へ人が恋しいのである。﹁恋しさ﹂ はt l途に人を求めているのである。この﹁恋しさ﹂は'普遍的 のある意味での壁が'井伏的二の表現から逆照射もされたO ⑥ 帰ろう。∼しっかりせんかい。 なったような気がした。 ⑧ 教えられたとおりに行くと、∼おとぎ話の主人公にわたしは 本海の海岸に出る。 ㊤ バスはかなりこんでいた。∼十三湖を過ぎると、まもなく日 ずれもがへ独立性を持つ。 さて'太宰治のr津軽j五つの場面とは'次の箇所である.い な価値をもつ。対象化されたならば'意欲をもって確かめ深めへ さらには'つきぬけて生き抜-ための ﹁主磁意識﹂ (力)とな る。意義は'深い。 第八時の小主滋は、﹁人恋しさをどう表現するのかo I場面の なかでの形容詞の意味を考え始める。 - ﹂である。太宰治の r津軽﹂学習の深化であるo川 五つの場面の範読(加藤)に聴 きひたる。∽ 五つの場面1つずつの形容詞を碓かめへ国語辞典 v-Jt--.- '--蝣*蝣?1ハ・ ㊤ ﹁あらあ。﹂それだけだった。∼倫理ではなかった。 て 1%-.--ト ︰:vv '-:-i 、 I Vr九i. 1; つO;.T ほど何度も読みへ形容詞の一般的意味とそこでの意味を比べ始め ⑤ ﹁久しぶりだなあ。∼よ-来たなあ。﹂ 右の五つの場面は'それぞれに'価値と7体となった文体の凝 る。 - ここでは'指導された自律的学習の実現が'目指され る。 55 語史 ない 19 い い (よ い ) 16 赤い 4 あ りが た い 4 痛い 4 小さい 3 強い 3 悪い 3 同じ 2 悲 しい 軽い 2 2 近い 2 長い 2 ひどい 2 よ そ よ そ しい 、恨 め しい、 敢 しい 、 荒 い、 優 しい 、 白 い 、 浅 い、 はか な い 、広 い、 い けな い 、 Pil さ りげ な い 、高 い 、 甘 い 、 幼 い 、 若 い、 苅 ない 12 よ い (よ し、 い い ) ll い 、新 しい 、 おろ か し い 、深 い 、 うれ しい 、 愛 ごい 、各 1 (お ) 恋 い 暑い 4 3 お と な しい 3 気 む ず か しい 遠い あ りが た い 白い 3 3 2 2 「お ふ くろ」 の形 容 詞 語吏 ない よい 多い 恋い 同じ 早い 若い 近い 2 (辛 ) 早 い 2 ひ どい 、繁 し、赤 い 、 少 な い 、恐 ろ しい 、 痛 い 、悲 しい 、同 じ、 不 12 7 3 3 2 2 2 平 ら しい 、 お いい 、 小 さい 、 ま もな い、 涼 し い 、軽 い、 うる さい 、 眠 い 、酉 い、 多 い 、 き 古 い、 み っ と もな い、 低 い、 遠 い 、 つ ま らな い 短 い うま い 平 、 、 た い、 各 1 た な い 、弱 い、 古 い 、 暗 い 、各 1 い、 美 しい 、 明 る い、 大 きい 、 難 し く 比 較〉 種某 月 延 文串の長さ 軽J 53 107 100 .0 志 賀 直 哉 r網 走 まで J 33 36 69 (7 3 68.5 (100.0 ) 井 伏鱒 二 rおふ くろ」 15 30 ) 39 60 5 6.6 (10 0.0 ) い、 きざ つ た ら し い、 た ま らな い 、汚 い、 ふ さ わ し い、 女 々 しい 、惰 な い、 だ ら しな い 、汚 ら し 太宰 治 r津 い 、 い や しい、 冷 た い 、遠 い 、偉 い、 丸 い、 注( )は、 「文章の長さ」を100に換算。 -56- (三つの作品の形容詞語党の比較) r網走 まで 」 の 形 容 詞 K S K Z 血 r津 軽 」 の 形 容 詞語 桑 味でも'私にいっそうの教材透視力を要求してやまない。私は' けてこの五箇所の読み分けに腐心した。教材r津軽﹂はへ その意 縮された田所である.私はへさきに全体を範読した中で、とりわ 初めてへ ﹁質﹂としての﹁系統性﹂ へのとば口に立つ。 する﹂ねらいは、このような﹁主思単元学習﹂活動の中でこそへ に'学習者と私との (表現)活動が'軸となる。﹁語蛍を:=Bかに をへ認識へ思考から'創出の機能へと活かさねばならない.そこ たとえば、①で'主人公は、小泊への退行での万感の思いを' 中での意味と機能であり'もうl つは'国語体系において有機的 化する道である。語の坤位は'二つの面を持つ.1つは'文脈の 習﹂の実践を'言語の学習としての側面から、よりいっそう貝体 すなわちへ ﹁語史を豊かにする学習﹂は'右の﹁主題単元学 改めて、その思いを力に込めて、五つの場面を範読し分けへ学習 者へも'それを越えた朗読の工夫を求める.語史は'その中で' 十三湖に虫ねて'それを﹁はかない﹂の1語に袋約するO私たち て'二虫構造をも示す。語虫は、この動態のなかで出かになる. なつながりをもつ'他の語との比較に認識される、意味と機能で あるo同時にへ前者は'後者の'作者(筆者)における約図とし 再認識される。 はへ この形容詞を、﹁理解語栄﹂としても﹁表現語史﹂として ももすでに習得していると言えるか。習得しているとは'どうい 語に限っても'﹁あえない﹂ ﹁あっけない﹂へあるいはへ ﹁攻の て、文脈の中に活かされている。またへそれは'たとえばへ規義 けさんを求める旅の心象風景としての十三湖を表現する語とし たとえばへ①におけるさきの形容詞﹁はかない﹂は'小泊のた うことなのか。﹁あとかたもなく消えやすい。﹂と言い変えてみ るか。その上でも国語辞典のい-つかの説明と、厳密に比較して みる.1椴的な意味の範囲で'私たちは、揺れへ とまどう。 問﹂ ﹁軸常﹂などとどう比較されるか。同時にへ①の文(文辞) この事実はへ ﹁理解﹂の側面からするとへ ことばの機能が'伝 達止まりでありへ①を対象にした私たちをへ認識や思考の次元で 脈中の﹁悪い﹂ ﹁激しい﹂ ﹁荒い﹂ ﹁ない﹂ ﹁優しい﹂ ﹁浅い﹂ ﹁ない﹂ ﹁広い﹂との有機的構造のなかでこそへ支えられてい る。 るとへそれを踏まえた上での独自の内実を想像し﹁表現﹂するに 耐えられないでいることをも意味するo私たちはへさきの比較が 満足させないことを意味する。さらには'﹁表現﹂の川面からす 生んだとまどいた結着をつける道をへ まざれもないAそのもの 本単元では'教材を透視する中で'﹁史﹂のねらいどころを形 古典学習における﹁文法﹂学習を念頭に置いたものである。しか 副詞 紬 動詞 ㈲ 接読詞と'品詞論に委ねた。主としてへ 材(学習材)との関りでt U 校合動詞と名詞 ∽ 形容詞6 容詞に置いた0年間学習計画の体系も'主湖とそれを伐り拓く教 (ひいてはへ r津軽﹂全体) の中へと'探し求めなければならな い。 l方へ私の主遊単元学習は'言語技能に関る面を入り口としな がらもへ柊には'価値に及ぼうとする。言語を'技能止まりの伝 達槻能においてのみ習得するを'よしとはしないO価値は'言語 57 Lt右に述べてきた理念と実践から帰納される﹁体系﹂は'学習 の実の場((表現)活動を軸とする)をこそへ母体とする。 三 第九時、10時の中主皿は'﹁人恋しさには'どんな語史が関 っているのか。-場面の中での系統性を考える。-﹂である。初 めて、﹁系統性﹂を目指す。川 選んだ場面の一つの形容詞の一 般的な意味を'記入する。∽ 場面でへその形容詞を支えている 五つの語を選び抜きへ用紙の[語①∼⑤]にまず記入し'それぞ (用紙例) ⑨・⑳形容詞の意 味を深める。 cc・o詔 ①なぜへ人が恋しい のか。(表現17) -58- れの一般的な意味を調べへ記入する。∽ ①∼◎の語のここでの 意味を、場面にふさわしい形で説明する。(用紙例照) (Aさんの表現16)場面⑳ ▼マ 〔 形容詞〕 :- │ il " ∽ 蛸か現川 しっかりしたところがなくてへたよりにならない 様。あっけなくむなしい様。鰯常。 り。(湖が)静かであるo③ 無関係 関係がないこと。間 サ ∽ ① 孤独 ひとりばっち。たすけのないこと.② ﹂望1到 諏しないこと。④習水がたまっているところ。⑤ 欄剥劃。温度が下がる。 湖が静かであるのではな-、人がいな-静かである。③ 湖が 脚 ① 湖が1つさびしくあるという表現に使われている.② t > . . . 人間と離れている。自然のまま。④ この文では、小さな水の たまったところ。例えば雨あがりにでもできるもの。(湖の水 たまりの様なちっぽけなものにしている。はかないものにして 〔作 品 に つ い て の 考 え 〕 〔場 面 で の 心 情 〕 <= 0 〔ここでの意味〕 (一般的な意 味〕 的な願いo将来は実現させたい願い. サ 脚 ① 幼い頃の主人公が、たけの口から出る昔噺に不思議そう いるo)⑤ 脱皮のことではな-'湖がlつさびし-という表 現のために使われている。 に聞いている様子が伺われる。また、一口々々食べさすのに手 がること.② 笥 山の形につみ上げるo茶わんなどの入れ ∽ ① 風聞 目を見張るような場面が示されること.停揃な くへ次つぎに新しい思考や運動を進めること0間隔をとって広 川 蛾か噛叫 将来碓実にどうなるという目あてがない. から主人公を愛している。三十年前へ自分が世話した主人公に 意.三十年来の願いがかなって出た素直な気持。⑤ たけは心 かなったことで自然に出た言薬o④ ﹁ありがたい﹂とはば同 とからへたけの主人公に対する愛の深さがよくわかる.願いが 間はかかったけど'たけは'主人公を非常に愛していることが >> (B君の表現16)場面⑳ 物に入れるo薬を飲ませるo③ 叫可引例 静かで誰も居ない 居ないで、ひとりばっちであること.⑤ 水村割引 雨水など (D君の表現16) 場面① 今1度会うことを夢にまでえがいていたのだから。 わかる。② (空白)③ 三十年もの間ずっと待っていたたこ ように感じられる様子。④ 孤独 周囲にたよりになる相手が が溜っている所。 ことがためらわれる状態だ.物のとらえ方や趣味が洗練されて 川 川剖u叫 社会的地位が低い.りっぱな人間としてつきあう いない。欲望を隠し慎むことができない状恨心だ。 脚 ① 十三湖が自分の目にとても大き-見えて-る。② 十111 湖の水をその土地に水が入っているようにいっている。③ 十 っている様子だ。③ 女々しい いくじが細くてまるで女のよ >> し-ない状快心だ。標準より劣っている状態だ。正常な働きを失 出したい感じだ。② 刑心中 迅拙的に立められる様子だo好ま ∽ ① 附習u叫 腹が立つ梯子だoいらいらして'今にも怒り 三湖には何にもなく静けさだけが漂って-る。④ 十三湖には >> 何もなくへぽつりさみしく存在している。⑤ 十三湖が広-て も静かすぎるので'十三湖を比ゆ的に表現している。 (A君の表現16)場面① うだ。④ だらしない きちんとした所が細い様子だ。あんま の 肇司 ﹁かわいい﹂の方言。子隼らしさ'美しさなどで人 をほほえませるような状態にある。愛らしいo -見える感じだ。 ママ り弱すぎることをあざける言柴。⑤ 習u叫 いかにも汚な ∽ ① 引1引q﹁じっと﹂の方言oからだ視線を動かさないさ ま.② 璃u中 心が痛んで泣けて-るような気持。(Oうれ が立ってしまった。② ﹁悪い﹂という形容詞が2回も使われ ているけど'本当はたけに会いたい気指が逆に反動となって脱 しい一 刈川-蝣サ""''い'. '" ''j-J.'^V-Jいた・. -i'J-, --- 'かた-〓い]・ 叶 ① 前の文章には﹁たけなんかどうでもいいような﹂と書い い.④ 剖思仙足するへまたは元気づけられることがあっ て楽しく'喜ばしい。(‡悲しい)⑤ 劉 実現が困難な空想 59 かもしれないけど'それより、じめじめした性格へ暗い性格と いう意味がこめられていると思う。④ たけに会いに行くとい ③この女々しいという'女性の様な性格を持ったところがある ているOということは、自分は何もかもが憩いと思っている。 と翻関係に存在していることを'表現しているo作者ははかな (Aさんの表現r-.。。)場面⑳'形容詞﹁はかない﹂ 川 はかないという言柴は、この文の中では湖が一つ孤独に人間 を'省みてまとめる..(以上(表現18﹀) (用紙例参照) 得たこととt B﹁形容詞一つ﹂を入り口にする学習で考えたこと 気がして'自分の気持があやふやになりはっきりしない状態 いという言丑を普通なら人間の心佃に使う場合が多いのに'風 >> うきちんとした目的を持ってきたのだけれどへ会えないような だo⑤ たけに会えな-て'今までの自分に対する気指が'と えで'その中の一つの形容詞を'﹁印象語﹂として碓諾する。こ 者は'自らの朗読の反復のなかで﹁表現読み﹂を独自に磨いたう り﹂ ﹁孤独﹂ ﹁紐関係﹂ ﹁冷える﹂だからであるのではないで しょうか? 用するのかは、作者の心が﹁はかない﹂ ﹁水たまり﹂ ﹁ひっそ たまり﹂ ﹁ひっそり﹂ ﹁孤独﹂ ﹁無関係﹂ ﹁冷える﹂などを使 している。ではこの場面でなぜ作者が'湖を﹁はかない﹂ ﹁水 景表現に使用している。すばらしいことだと思う。 ∽間で説明した﹁はかない﹂は,湖がはかないということを表 ても汚らし-、考えが甘いのだろうと自分を安めている。 の二時間の学習では'それが'文脈(場面)の中で、他のどのよ このようにへさきの理念を'学習活動の場に具体化する。学習 うな語に支えられて'独自の意味を担っているかがへ一般的意味 糊 この作品の主人公は'こしのたけをさがし求めているが,さ Mr との比較の中で'確かめられていく.つまり'完puは'作品(場 がし求めている心の中に'﹁さびしさ'不安-・・・﹂の様なもの 他の文中に'作者が途中で'自分をいやしく思いへ帰ろうとし がある。湖がはかな-見えたのが'私がそう思う理由である。 マ▼ 面)世界のなかでの﹁袋﹂で把えられ'系統性をも帯びている。 四 第二時の小主題は'﹁語堂は'どのように豊かになった ている。会いたいのだが'たけとの間に何か大きい壁が'作者 の目の前にあった様に思う。 帥 A 友達は﹁甘い﹂という形容詞を選んでいましたが,私と 全-反対の形容詞で、﹁甘い﹂の使用されている文は'作者が か。-語録に支えられた1つの形容詞の価値を'確かめる.-﹂ である。これはへ本尊花の学習者と私との学習評価につながる。 ∽ 1つの形容詞のその場面での意味を'探める。∽その場面 いう形容詞の又はへたけと出会っていなく不安でいっぱいとい う全-反対の気持を表しているoOヨ作者の心情が途中で変 たけと出会い安心しきっている。しかし'私の﹁はかない﹂と でのかかわる人物の心情を説明するo脚 小説r津軽﹂について の考えを、まとめる。(以上(表現E))細 A グループ学習で 60 ことによってへ文を深く読みとることができた。例えば'私 意味で'私たちの心の中の﹁人恋しさ﹂も'大切にしたいもので お互いが'それぞれ1歩深まることが大切なのですね。そういう (私のひと言) さまざまな考えがぶっかり合うことによってへ のことば一つのもつ力の大きさがわかった。 は'﹁はかない﹂という形容詞をじっくりとにらんで文を読み lつの形容詞$91ハ引とにらむ とりましたが'これによってへ本当にはかないのが何だったか (C君の表現t・?9) 場審・形容詞﹁愛ごい﹂ すね。ことばの力についても'深く考えることができましたね。 化したことをつかめたoB が理解できました。形容詞の使い方を多-学べました。 ですね。㊥の大切さがよ-わかりましたね。どのことばもヘビ ます。仲間の豊かで鋭い読みとりに学んで'作品がつかめたの ∽ たけの三十年来の凝縮された思いが'ばっとはじけて急にあ も'まだ主人公のことを思っている。 に押しよせてきたのだと思う。たけは主人公が大人になった今で の 幼かったころの主人公の思い出と長い間の夢が'怒涛のよう ﹂ (私のひと言) ⑦に'あなたの勉強の成果が'よ-表われてい のことばもがへ このような読み手の努力を求めているのです ママ 帥 A たいていの人が三十年ぶりに会えたたけとの﹁甘い放心 親子の愛惜表現O素朴だが深い愛梢. 6 ﹁おふ-ろ﹂ (井伏紺二)にも似ているが'また少しちがう M" れがたけの精一杯の愛情表現であるのだと思う。 み聞いているのだと思う。かなり長い一文になっているが'こ ふれ出たと思う。たけばかりが話しているが'主人公はしみじ ね。 (B君の表現t-.00) 場面㊧・形容詞﹁はかない﹂ の ただ水があるというだけで見すぽらしい。 ! > f r 地に近ずいてい-うちにも人間関係がある自分と全-無い草木 ∽ 全く新しい土地なので'外の景色に目がい-。そこでへ目的 ▼▼ などの風景を見比べて大きな差があると感じへ少しでも関係が ある作者は'喜びにひたっている。 の憩い﹂の所をとりあげて﹁安堵感﹂ ﹁如凪鰯愛﹂などを骨子 にしていた。僕は'たけの主人公に対する思いの所をとりあげ >> たが'ここは主人公のたけに対する考えなどが述べられてい 脚 作者は'なつかしい人に会うためにへうれしい気分である が'ふとへ他の物(風景)を見てさまざまな'今の自分とちが る。B lつlつはなんでもない﹁形容詞﹂だが'読み深める った思いがはりめぐらされた。 と忠外と多-のかぎをにぎっていると思ったO ﹁私﹂の心を求めて深く読んだ点では'同じですよね。そこか へ私のひと言) ちがった場面をとりあげていても'同じ主人公 えがあったり'自分よりも上手だなあと思えるような表現をし 帥 A 自分と同じシーンを読んでいる人でも自分とは迫った考 ていて'一つのことにもさまざまな考え方へ表現があるのだな ら'どんな読みとり方が出てきて'教えられましたか。一見 あと思ったo B 形容詞lつでも一般的な意味がた-さんあっ たり'また一つの意味でも多-の形容詞にあてはまり'形容詞 61 ﹁なんでもない﹂ものが'大事な価値への鍵をにぎっているこ とがわかりましたね。大事な発見でしたよ。 語鎚に支えられたlつの形容詞の価値は'学び合いの中で'こ のように椎かめられた.主題に即した﹁史﹂の系統性が'自覚さ sea かったけれどへ ﹁形容詞ひとつを入り口に﹂という読み方をし ④ 今まで'本を読む時に'形容詞など気にして読んだことはな てみるとへ数も結梢多-て'文の中で虫要な働きをしている語 だと思いました。 人の気持をあらわすものだとはへ今まで気づかなかった。これ ⑤ 本当にへたった一つの﹁形容詞﹂というものが'こうまでも からも'もっと﹁形容詞﹂に注意していけば'作者の心柏など ⑥ 形容詞の意味は'辞古を使えばてきとうにのっています。で がより明らかになるものと思う。 主思里冗﹁なぜへ人が恋しいのか。﹂の展間の中で'語鎚を豊 て誰も言えないと思います。だから'小説などにのっている形 もその意味は誰か人間が作り出した者なのだからへ絶対だなん お わ り に かにする学習をへ このたびは'﹁免﹂の﹁系統性﹂を﹁質﹂とし の (表現18) のBに'聴きひたりたいo 梢をつかんで'はじめて生れてくるものだと'これまでに勉強 容詞の意味をわかろうとするのならへその筆者や登場人物の心 ママ て目指すことに努めてきた。それは、どう評価されるか。学習者 ① まずへ形容詞一つで人間の心を表わすということは'むりな して思いました。 ことばにも近い形容詞も'本当に数限りなくあることがわかっ ⑦ lつの形容詞に、これほどたくさんの意味がありへまたその んだと思ったO人間の心は、投雑すぎて'言兼で表わすのは、 ﹁はかない﹂ によってへ作者の気持が'少しはっきりしたよう 場合において形容詞は、多-のこと表わせることがわかってき m たへ坤に教えてもらうのではなくへ自分で考えるというところ が'品詞一つで変わっていくところがわかって、よかった。ま ⑧ 難しい。周囲の彫哲をうけて、1つの形容詞の忠味が'微妙 大変な'ことになると思うからです。 ママ ということはない。きちんと意味を理解して'使わなければ' た。しかしへ た-さんあるからといって'どれでも使っていい むずかしいoまたへ この作品を読むにあたって'㊧の場面の に思う。名詞で読み深めるよりは'わかりやすかった。 ② 形容詞とは、名詞を修飾したりするだけだと思っていたが' ③ 今までは'たくさんの形容詞がそれぞれ別に怠味をもってい がよかった。 ママ そうではなかった。文章全体を形容詞1つで表せないが'場合 るのだと思っていたが'みなそれぞれ何らかの関係をもってい に変わって-るところがへ難しいがおもしろい。文というもの るのだなあと思った。 62 >> ごく難かしかった。〃形容詞から心情なんて'わからない'〃 ママ ⑨ 初めは'わけわからず、〃何なんだ。〃と思ってました。す サ frV ▼▼ って。でもへ津軽の時はちがってると思った。その語の中に てだからへ初めはとまどったけど'おもしろい読み方だと思っ サ は'いろんな意味がつまってると思った。こんな授業は'初め た。 導かれて'学習体系の確立を目指したいo 学習史の事例を中心に-﹂ (明治図台﹁国語科教育学研究﹂ 注- 野地澗家先生﹁語句・語受指導の課湖と方法-語句・語舘 6所収) 春は'ことばをどう輝かすか。] の場合-﹂ (﹁Ej]語教育 2 拙稿﹁語崇を豊かにする主題単元学習の展開(I)-r苛 致﹂第四号所収) 3 拙著r高等学校 私の国語教室-主出単元学習の桐築Ij (一九八九・三・二九記) (右文苔院﹁国語教え方正古﹂別巻六) 4 野地油家先生﹁国語教材の探究﹂ (共文杜) (大阪府立池田高等学校教諭) 63