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地方版総合戦略の策定について

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地方版総合戦略の策定について
2015 年(平成 27 年)11 月 12 日
藤沢市行財政改革協議会 資料
地方版総合戦略の策定について
(藤沢市まち・ひと・しごと総合戦略)
企画政策部企画政策課
目次
1
地方版総合戦略の策定について ........................................ 1
2
策定の背景・根拠 .................................................... 1
3
策定に当たっての留意事項 ............................................ 2
4
策定の前提 .......................................................... 3
5
策定に当たっての基本的な考え方 ...................................... 4
6
策定等に関する体制・手法・スケジュール .............................. 5
7
評価・見直し ........................................................ 7
8
参考 ................................................................ 7
1
地方版総合戦略の策定について
地方版総合戦略は,2008年(平成20年)から人口減少に突入し,今後その減
少の加速化が予測される中,地方と東京圏がそれぞれの強みを生かし,活力ある持続
的な社会を構築する「地方創生」の計画であり,平成27年度中の策定が求められて
います。
そのため,本市では次の考え方等に基づいて,地方版総合戦略の策定作業を進めて
います。
2
策定の背景・根拠
2014年(平成26年)5月に日本創成会議・人口減少問題検討分科会から「ス
トップ少子化・地方元気戦略」が提言され,消滅可能性都市等が注目されました。
その後,国では「まち・ひと・しごと創生本部」をはじめとする検討が進み,同年
11月には,「まち・ひと・しごと創生法」(平成26年法律第136号)が施行さ
れ,同法第10条には「市町村の区域の実情に応じたまち・ひと・しごと創生に関
する施策についての基本的な計画」として市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略
(地方版総合戦略)の策定に係る努力義務が規定されています。
(出展:内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局)
1
(出展:内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局)
3
策定に当たっての留意事項
(1) 法律上の要請事項
まち・ひと・しごと創生法では,地方版総合戦略について,おおむね次に掲げ
る事項を定めるものとされています。
ア
市町村の区域におけるまち・ひと・しごと創生に関する目標
イ
市町村の区域におけるまち・ひと・しごと創生に関し,市町村が講ずべき施
策に関する基本的方向
ウ
市町村の区域におけるまち・ひと・しごと創生に関し,市町村が講ずべき施
策を総合的かつ計画的に実施するために必要な事項
(2) 策定上の留意事項
内閣官房等からは,次の項目について留意し,策定することとされています。
ア
おおむね2050年までの人口ビジョンを定めるとともに,地域経済分析を
行い,策定すること。
イ
長期的な視点,課題対応をもとに,5年間の計画として策定すること。
ウ
計画には重要業績評価指標(KPI)1を設定し,その指標をもとに外部評価
を行いながら,毎年度見直しを行い,PDCAサイクルを確立すること。
1
重要業績評価指標(KPI:Key Performance Indicator) 目標の達成度合いを計る定量
的な尺度で,現況を指し示す様々な指標の中から,進捗を表現するのに最も適していると
思われるものが選択されます。
2
エ
地域住民生活等緊急支援のための交付金(地方創生先行型)の事業を含める
こと。
オ
産官学金労言2による機関設置等により,多様な意見を元に策定すること。
カ
「地方版総合戦略」という名称にとらわれず,人口ビジョン,目標設定をす
る中で,スモールスタートや特定分野に特化することも可能であること。
(出展:内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局)
4
策定の前提
地方創生の取組における本市の状況を踏まえた策定の前提については,次のとお
りです。
(1) 市政運営の総合指針の政策的優先性の確保
市政運営の総合指針の改定を来年度に控える中で,長期的な視点を踏まえ喫緊
の課題に対応する重点化プログラムとしての政策的優先性を確保するため,平成
31年度までを計画期間とする地方版総合戦略については,
「まち・ひと・しごと」
の視点からの個別計画として位置づけることとします。
(2) コンパクトな計画構成
新型交付金が事業費の2分の1充当となることが確実となる一方で,当初から
将来の人口を見据えた新たな事業着手を念頭に置いていることを鑑みると,対象
が新規事業に限定される可能性もあり,幅広な事業の位置づけは,政策の固定化
と新規財政負担の増加が懸念されるため,コンパクトな計画とします。
(3) 地域の活動者に主眼を置いた意見収集
長期的な将来を見据えた計画とするため,産官学金労言に加え,子育て,市民
2
産官学金労言 まち・ひと・しごと創生を効果的・効率的に推進するための主体である産業
界・市町村や国の関係,行政機関・教育機関・金融機関・労働団体・メディアを指します。
3
活動等の地域での様々な取組を通じての実感を踏まえた意見収集を行います(詳
細については策定体制を参照)。
5
策定に当たっての基本的な考え方
地方創生においては,地方圏の人口減少,経済の衰退等がその考え方の根幹に位
置づけられていますが,今後の少子化,高齢化の進展や将来的な人口減少は,都市
圏においても大きな課題となるものであり,本市においても「2025年問題」へ
の対策等の検討に取り組んでいるところです。
こうした社会構造の大きな転換への対応として,人口問題をテーマとする人口ビ
ジョンと「まち・ひと・しごと」をテーマとする地方版総合戦略の策定は,本市に
おける都市の持続性の確保の観点からも重要なものであると考えられます。
このため,次の基本的な考え方をもって策定作業を進めるものとします。
(1) 人口ビジョン(目標)の策定
地方版総合戦略における人口ビジョンは,市政運営の総合指針2016での人
口の見通しを踏まえ,例えばその指針の推計を達成するように,
「2040年に人
口約42万人の維持」といった,長期にわたる具体的な人口目標を設定するもの
とします。
(2) 地方版総合戦略の策定
市政運営の総合指針については,市民生活の視点に立ち,人口推計等を踏まえ
た長期的な基本方針として「めざす都市像」
「基本目標」を定め,基本目標の実現
に向けた喫緊の課題に対応する重点方針として,まちづくりテーマごとの「重点
施策」「重点事業」を位置づける重点化計画として策定しました。
地方版総合戦略についても,長期的な視点を捉えた上での短期のアクションプ
ランとして,市政運営の総合指針と同様の構成を持つものとなります。
このことから,本市の地方版総合戦略については,市政運営の総合指針との基
本的な考え方の共有を図りつつ,人口ビジョンをもとに「まち・ひと・しごと」
に焦点をあて,施策を絞った計画として策定します。
4
6
策定等に関する体制・手法・スケジュール
(1) 策定体制等
庁内での検討に加え,多様な市民意見の収集を行いながら,地方版総合戦略の
策定を進めます。
ア
庁内検討体制
2025年問題対策委員会において,少子高齢化の進展とその先の人口減少
期における課題と課題に対応する施策,事業の検討を進めてきていることから,
この議論をベースとし,同委員会の中で検討を進めます。また,検討の節目ご
とに,庁内の意見収集,庁議(政策会議)での議論を行います。
イ
多様な市民意見の収集
産官学金労言に加え,市民,子育て団体,子どもたちからの意見収集を行い
ます。経済団体をはじめ,教育機関,郷土づくり推進会議,子育て団体,高齢
5
者団体,市民等との意見交換,ワークショップ,アンケート調査,パブリック
コメント等を想定しています。
(2) 策定手法
2025年問題に関する報告書における将来課題をベースに,人口ビジョンを
踏まえ「まち・ひと・しごと」の視点から捉えた特定施策を地方版総合戦略に位
置づけます。また,市民生活の質的向上に向けた施策全般の方向性と個別の意見
については,平成28年度の総合指針の改定の際に反映していきます。
⑤
パブリックコメント
市議会
①
②
④
③
2025年問題
人口ビジョン・総合戦略
人口ビジョン
経済分析
(仮称)
未来の藤沢を
考える
テーブル
感想・
意見・
提案等
市政運営の総合指針
総合指針
(満足度調査)
--(参考)-→
(重要度調査)
教育に関する大綱
意見交換会
市民ワークショップ
アンケート調査
・①のデータ,資料,考え方をもとに②で方向性の確認や議論を行い,③として意見等をまとめる。
・④ではそれぞれの施策,分野ごとに③から意見を抽出し,それぞれに反映させていく。
・「基本的な考え方」又は「案」としてパブリックコメントや議会に提出し,更に意見を求める。
6
(3) 策定スケジュール
多様な意見収集を前提とする中で,策定作業を年内に実施し,地方版総合戦略
(案)を取りまとめます。地方版総合戦略(案)については,12月市議会定例
会において,市民意見の収集等の結果を含め,市議会に報告し,年度内の策定を
目指し取り組みます。
27年度
28年度
4~6月
7月~9月
10月~12月
1月~3月
4~6月
7月~9月
10月~12月
1月~3月
○取組方法等の検討
○KPI確認
○(仮称)未来の藤沢を考えるテーブル
○(仮称)未来の藤沢を考えるテーブル
○(仮称)未来の藤沢を考えるテーブル
○ローリング(見直し改訂)
○パブリックコメント
○議会報告 ○議会報告
○議会報告 ○議会報告
○
○総合戦略の策定
○
○総合戦略の見直し
○
総合指針の改定
○
7
評価・見直し
評価・見直しについては,KPIの分析をはじめ,意見収集を行った団体等との
パートナーシップの強化,マネジメントサイクルの推進,市政運営の総合指針にお
ける他の重要事業との相対的な取組状況比較,市民意識調査の経年変化,行政改革
との連携等の視点から行うことを検討しています。
8
参考
(1) 地方人口ビジョン・地方版総合戦略の策定に当たっての参考資料(内閣官房ま
ち・ひと・しごと創生本部事務局)
(2) まち・ひと・しごと創生「長期ビジョン」「総合戦略」(内閣官房まち・ひと・
しごと創生本部事務局)
(3) 市民等意見交換用資料(未来の藤沢についてのご意見をお寄せください)
(企画
政策課)
7
地方人口ビジョン・地方版総合戦略の策定に当たっての参考資料(抜粋)
(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局)
1
国と地方における人口ビジョン・総合戦略の構成(イメージ)
2
地方版総合戦略におけるPDCAサイクルの基本的考え方
(1) 実施方法
PDCAサイクルを通じて,地方版総合戦略について,客観的な効果検証を実
施する。
(2) 数値目標・客観的な指標の設定方法
ア
基本目標
実現すべき成果(アウトカム)に係る数値目標を設定する。
仮に,実現すべき成果(アウトカム)について定性的な目標を定める場合に
は,客観的な指標を設定し,後年度,基本目標の実施状況を検証する。
8
イ
具体的な施策
施策ごとに,客観的な重要業績評価指標(KPI)を設定する。
KPIは,原則として実現すべき成果(アウトカム)に係る指標を設定する
が,行政活動そのものの結果に係る指標を設定することも差し支えない。
(3) 検証
ア
できる限り,外部有識者等を含む検証機関を設置する。
イ
検証機関は,基本目標の数値目標及び具体的な施策に係る KPI の達成度を検
証する。
ウ
検証機関は,必要に応じ,住民の意見聴取等を行い,また,総合戦略の見直
しの提言を行う。
(4) 議会による関与
地方議会においては,総合戦略の策定段階や効果検証の段階において,十分な
審議を行うことが重要である。
(5) 地方版総合戦略の改訂
検証機関による検証に加え,議会における施策の効果等についての審議等も踏
まえ,必要に応じ,総合戦略の改訂を行う。
(6) PDCAサイクルの期間
例えば,1年間(毎年,地方版総合戦略の見直し作業を実施)等の一定の期間
を設定する。
9
10
2015年(平成27年)7月17日
郷土づくり推進会議 資料
まち・ひと・しごと創 生
「長期ビジョン」
「総合戦略」
内閣官房
まち・ひと・しごと創生本部事務局
11
ま ち・ひ と・し ご と 創 生 と は
( 1 )ま ち・ひ と・し ご と 創 生 が 目 指 す も の
今後加速度的に進む。
な○2008年に始まった人口減少は、
ぜ 今「まち・ひと・しごと創
生 」か
○人口減少による消費・経済力の低下は、日本の経済社会に対して大きな重荷となる。
○国民の希望を実現し、人口減少に歯止めをかけ、2060年に1億人程度の人口を確保する。
○まち・ひと・しごと創生は、人口減少克服と地方創生をあわせて行うことにより、
将来にわたって活力ある日本社会を維持することを目指す。
人口ピラミッドの変化 2010年 (実績)
総人口 1 億 2,806 万人
(年齢)
男性 6,233 万人
2040年(予測)
女性 6,573 万人
男性 5,158 万人
100
75歳∼
1,407 万人
(11.1%)
90
65 ∼ 74 歳
1,517 万人 (11.9%)
70
40
120 100 80
60
40
20
50
40
20
∼ 19 歳
1,467 万人
(13.7%)
10
0
20
40
60
団塊ジュニア
30
20
0
70
20 ∼ 64 歳
5,393 万人
(50.3%)
団塊ジュニア
30
0
80
60
50
20 ∼ 64 歳
7,497 万人
(59.0%)
∼ 19 歳
2,287 万人
(18.0%)
団塊の世代
90
団塊の世代
60
女性 5,569 万人
100
75歳∼
2,223 万人
(20.7%)
65 ∼ 74 歳
1,645 万人 (15.3%)
80
総人口 1 億 727 万人
(年齢)
80 100 120(万人)
120 100 80
60
40
20
10
0
0
0
20
40
60
80 100 120(万人)
(出典)2010年:「平成22年国勢調査」/2040年:「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」
(出生中位(死亡中位)推計)
我が国の人口の推移と長期的な見通し
2008年12,808万人
(概ねピーク)
14,000
2060年
10,194万人
12,000
2110年
9,026万人
2013年12,730万人
10,000
8,000
2060年8,674万人
6,000
4,000
実績(1960∼2013年)
「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)
」
(出生中位(死亡中位))
合計特殊出生率が上昇した場合(2030年1.8程度、
2040年2.07程度)
2,000
2110年4,286万人
21
60
21
50
21
40
21
30
21
20
21
10
21
00
20
90
20
80
20
70
20
60
20
50
20
40
20
30
20
20
20
10
20
00
19
90
19
80
19
70
0
19
60
(万人)
(出典) 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」
(出生中位(死亡中位))
( 2 )な ぜ 、ま ち・ひ と・し ご と 創 生 か
○人口減少問題は地域によって状況や原因が異なる。
○大都市における超低出生率・地方における都市への
人口流出+低出生率が日本全体の人口減少につながっている。
○東京一極集中を是正し、若い世代の結婚・子育て
希望を実現することにより人口減少を克服。
人口移動(若年層中心)
地方
人口流出
3大都市圏(特に東京圏)
少子化
低出生率
超低出生率
人口減 少
○地域特性に応じた処方せんが必要。
(出典)日本創成会議・人口減少問題検討分科会「ストップ少子化・地方元気戦略」より
1
12
( 3 )地 方 へ の 多 様 な 支 援 と「 切 れ 目 」の な い 施 策 の 展 開
長期ビジョン:2060年に1億人程度の人口を確保する中長期展望
国
総合戦略
:2015∼2019年度(5か年)の政策目標・施策
地方人口ビジョン :各地方公共団体の人口動向・将来人口推計の分析や中長期の将来展望
地方
地方版総合戦略 :各地方公共団体の2015∼2019年度(5か年)の政策目標・施策
〈地方公共団体の戦略策定と国の支援〉
地方が自立につながるよう自らが考え、責任を持って戦略を推進。 ● 国は「情報支援」「財政支援」「人的支援」を切れ目なく展開。
● 情報支援
○「地域経済分析システム」
各地域が、産業・人口・社会インフラなどに関し
必
必要
要なデータ分析を行い、
なデー タ分 析を行 い 、各
各地
地 域に
域に即した
即した
地
地域
域課
課題
題を
を抽
抽出
出し対
し対 処
処で
でき
きる
るよ
よう
う 、国 は
「地域経済分析システム」を整備。
● 財政支援
○「地方版総合戦略」の策定・
実施の財政的支援
人的支援
○「地方創生人材支援制度」
● ○「地方創生コンシェルジュ制度」
● 緊急的取組
経済対策(まち・ひと・しごと創生関連)
小規模市町村に国家公務員等を首長の
補佐役として派遣。
市町村 等の要 望に応じ、当該 地 域に愛着・
関 心 を 持 つ 、意 欲 あ る 府 省 庁 の 職 員 を
相談窓口として選任。
27年度
28年度以降
総合戦略に基づく取組
総合戦略に基づく取組
○地域住民生活等緊急支援のための交付金
【地方創生先行型の創設】
○地方の積極的な取組を支援する自由度の高い交付金を、26年度補正予算で先行的に創設
○「地方版総合戦略」の早期かつ有効な策定・実施には手厚く支援
【新型交付金の本格実施へ】
○客観的な指標の設定・PDCA
による効果検証
【税制・地方財政措置】
【地域消費喚起・生活支援型】
○企業の地方拠点強化に関する取組を促進するための税制措置
○地方創生の取組に要する経費について地方財政計画に計上し、
地方交付税を含む地方の一般財源確保 等
(4)
「地方人口ビジョン」
・
「 地 方 版 総 合 戦 略 」策 定 の ポ イ ン ト
○すべての都道府県及び市町村は、平成27年度中に「地方人口ビジョン」
「地方版総合戦略」の策定に努める。
○地域経済分析システム(ビッグデータ)等を活用し、地域特性を把握した効果的な政策立案。
○明確な目標とKPI※1(重要業績評価指標)を設定し、PDCAサイクル※2による効果検証・改善。
○地方公共団体を含め、産官学金労言※3、女性、若者、高齢者などあらゆる人の協力・参画を促す。
○地方議会も策定や検証に積極的に関与。
○各々の地域での自律的な取組と地域間連携の推進。
※1 Key Performance Indicatorの略。政策ごとの達成すべき成果目標として、日本再興戦略(2013年6月)でも設定されている。
※2 PLAN(計画)、DO(実施)、CHECK(評価)、ACTION(改善)の4つの視点をプロセスの中に取り込むことで、プロセスを不断のサイクルとし、継続的な改善を推進するマネジメント手法。
※3(産)産業界、
(官)地方公共団体や国の関係機関、
(学)大学等の高等教育機関、
(金)金融機関、
(労)労働団体、
(言)メディア。
13
2
2
長期ビジョン・総合戦略
長 期ビジョン
人口問題に対する基 本認識
「人口減少時代」の到来
今後の基 本的視点 ○3つの基 本的視点
①「東京一極集中」の是正 ②若い世代の就労・結婚・子育ての希望の実現 ③地域の特性に即した地域課題の解決
○国民の希望の実現に全力を注ぐことが重要
目指すべき将来の方向
将来にわたって「活力ある日本社会」を維持する
○若い世代の希望が実現すると、出生率は1.8程度に向上する。
○人口減少に歯止めがかかると、2060年に1億人程度の人口が確保される。
○人口構造が「若返る時期」を迎える。
○「人口の安定化」とともに「生産性の向上」が図られると、
2050年代に実質GDP成長率は、1.5∼2%程度に維持される。
地方創生がもたらす日本社会の姿 ◎地方創生が目指す方向
○地 方 創生が 実 現すれば、地 方が 先 行して若 返る。
○自らの地 域 資 源を活用した、多様な地 域 社会の形成を目指す。
○ 外部との積 極 的なつながりにより、新たな視 点から活 性化を図る。 ○東 京圏は 、世界に開かれた「国 際 都 市」への発展を目指す。
地方創生は、日本の創生であり、地方と東京圏がそれぞれの強みを活かし、日本全体を引っ張っていく
総 合 戦略
基本的な考え方
① 人口減少と地域経済縮小の克服
②まち・ひと・しごとの創生と好循環の確立
「しごと」が「ひと」を呼び、
「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環を
確立するとともに、その好循環を支える「まち」に活力を取り戻す。
「ひと」
有用な人材確保・育成、結婚・出産・
子育てへの切れ目ない支援
政策の企画・実行に当たっての基本方針
① 政策5原則 従来の施策(縦割り、全国一律、バラマキ、表面的、短期的)の検証を踏まえ、
政策5原則(自立性、将来性、地域性、直接性、結果重視)に基づき施策展開。
②国と地方の取組体制とPDCAの整備
国と地方公共団体ともに、5か年の戦略を策定・実行する体制を整え、
アウトカム指標を原則としたKPIで検証・改善する仕組みを確立。
今後の施策の方向
基本目標① 地方における安定した雇用を創出する
基本目標② 地方への新しいひとの流れをつくる
基本目標③ 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
基本目標④ 時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、
地域と地域を連携する
国家戦略特区・社会保障制度・税制・地方財政等
3
14
基本 目 標 1
地方における安定した雇用を創出する
現状・課題
○2013年の転入超過数の状況を見ると、東京圏では10万人の転入超過となっており、その大半は10代後半∼20代の若者
○東京圏への人口移動は、経済・雇用情勢の格差が影響しており、地方における雇用創出が東京一極集中是正につながる
東京圏への人口移動と所得格差・有効求人倍率格差の推移
年齢別転入超過数の状況(2013年)
(単位:人)
(転入超過割合、%)
80,000
東京圏
60,000
名古屋圏
1.8
(所得格差、全国比)
転入超過割合との相関係数
2.1
有効求人倍率格差
所得格差
1955∼2013
0.41
0.96
1955∼89
-0.11
0.96
1990∼2013
0.92
0.82
大阪圏
40,000
1.5
地方圏
20,000
1.2
0
0.9
-20,000
0.6
1.3
所得格差
1.2
転入超過割合
0.3
-40,000
1.1
0
-60,000
-0.3
1
55 57 59 61 63 65 67 69 71 73 75 77 79 81 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13
19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 20 20 20 20 20 20 20(年、年度)
0
~4
歳
5
10 ~ 9歳
~1
15 4歳
~1
20 9歳
~2
25 4歳
~2
30 9歳
~3
35 4歳
~3
40 9歳
~4
45 4歳
~4
50 9歳
~5
55 4歳
~5
60 9歳
~6
65 4歳
~6
70 9歳
~7
75 4歳
~7
80 9歳
~8
85 4歳
~8
90 9歳
歳
以
上
-80,000
(出典)総務省「住民基本台帳人口移動報告」、厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定統
計)」、内閣府
「県民経済計算」
より国土交通省国土政策局作成 (注1)東京圏は、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 (注2)転入超過割合は「(転入者−
転出者)/総人口」、所得格差は「1人あたりの県民所得の東京圏平均/全国値」、有効求人
倍率格差は「有効求人倍率の東京圏平均/全国値」で計算。グラフ内の数字は各期間の
転入超過割合と格差指標の相関係数
(出典)総務省「住民基本台帳人口移動報告」
をもとに国土交通省国土政策局作成
( 注 )上 記 の 地 域 区 分 は 以 下 のとおり。東 京 圏:埼 玉 県 、千 葉 県 、東 京 都 、神 奈 川 県
名古屋圏:岐阜県、愛知県、三重県 大阪圏:京都府、大阪府、兵庫県、奈良県 地方圏:
三大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)以外の地域
基 本目標
1.4
地方において若者向けの雇用をつくる。2020年までの5年間で30万人分
●若い世代における正 規 雇 用労働者の割合の向上。 ●女性の就 業 率の向上。
主な重要業績評価指標(KPI)
●対日直接投資残高を倍増
(18兆円→35兆円)
●サービス産業の労働生産性の伸び率を3倍に拡大
(平均0.8%→2.0%)
●雇用型在宅型テレワーカーを全労働者数の10%以上に増加
政 策 パッケージ
地域経済雇用戦略の企画・実施体制の整備
地域産業の競争力強化(分野別取組)
◎地域特性や課題を抽出する「地域経済分析システム」の開発
◎サービス産業の活性化・付加価値向上
◎地域の産官学金労言が連携した総合戦略推進組織の整備
◎農林水産業の成長産業化
◎地域を支えるサービス事業主体の在り方の検討・制度整備
◎観光地域づくり、ローカル版クールジャパンの推進
◎地域の歴史・町並み・文化・芸術・スポーツ等による地域活性化
地域産業の競争力強化(業種横断的取組)
◎分散型エネルギーの推進
◎包括的創業支援
◎地域を担う中核企業支援
地方への人材還流、地方での人材育成、地方の雇用対策
◎新事業・新産業と雇用を生み出す地域イノベーションの推進
◎若者人材等の還流及び育成・定着支援
◎外国企業の地方への対内直接投資の促進
◎「プロフェッショナル人材」の地方還流
◎産業・金融一体となった総合支援体制の整備
◎地域における女性の活躍推進
◎事業承継の円滑化、事業再生、経営改善支援等
◎新規就農・就業者への総合的支援
ICT等の利活用による地域の活性化
◎大学・高等専門学校・専修学校等における
地域ニーズに対応した人材育成支援
◎ICTの利活用による地域の活性化
◎若者、高齢者、障害者が活躍できる社会の実現
◎異常気象や気象変動に関するデータの利活用の促進
15
4
基本目標 2
地方への新しいひとの流れをつくる
現状・課題
○人口流入によって東京圏に人口が集中 ○国際的に見ても首都圏への人口集中の割合が高く、さらに上昇傾向にある
○地方は人口減少の著しい地域が発生する見込み
住民基本台帳転出入超過数
東京在住者の移住希望調査(2014年8月)
49.7
10
2.3 6.7 5.0
8
6
2
50.3
50.3
40.7
他道県
合計
4
関東圏以外の出身者(n=300)
35.7
2.75.8 3.5
%
全体(n=1200)
28.8
59.3
59.3
%
0
今後1年以内に移住する予定・検討したいと思っている
今後10年以内に移住する予定・検討したいと思っている
-2
今後5年以内に移住する予定・検討したいと思っている
具体的な時期は決まっていないが、検討したいと思っている
東京圏
-4
名古屋圏
大阪圏
(出典)内閣官房「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」
(2014年8月)
-6
年代別の移住希望者の割合
■2010年 ■2011年 ■2012年 ■2013年
-8
60
-10
(万人)
50
(出典)
総務省統計局
「住民基本台帳人口移動報告
(2010年ー2013年)
」
(注)
東京圏は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の合計、
名古屋圏は愛知県・岐阜県・三重県の合計、
大阪圏は大阪府・兵庫県・京都府・奈良県の合計
46.7%
50.8%
34.2%
40
30
女性
20
10
首都圏への人口集中・欧米諸国との比較
50
男性
0
(首都圏人口/総人口、%)
10・20 代
30 代
40 代
50 代
60 代
(出典)内閣官房「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」
40
30
人口増減割合別の地点数(2010年→2050年)
6割以上(63%)の地点で現在の半分以下に人口が減少
20
10
0
無居住化
50%以上減少
0%以上50%未満減少
19%
44%
35%
増加
2%
1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010(年)
日本(東京)
英国(ロンドン)
ドイツ
(ベルリン)
イタリア
(ローマ)
フランス
(パリ)
アメリカ
(ニューヨーク)
0%
(出典)
国土交通省国土政策局
「国土のグランドデザイン2050」
(平成26年7月4日)
の関連資料
基 本目標
20%
40%
60%
80%
100%
居住地域の2割が無居住化
(出典)総務省「国勢調査報告」、国土交通省国土政策局推計値
現状で年間10万人超の東京圏への人口流入に歯止めをかけ、
東京圏と地方の人口の転出入を均衡させる
●2020年までに、東京圏から地方への転出を4万人増加。 ●2020年までに、地方から東京圏への転入を6万人減少。
主な重要業績評価指標(KPI)
●年間移住あっせん件数11,000件 ●企業の地方拠点強化の件数を2020年までの5年間で7,500件増加
●新規学卒者の県内就職割合を平均80%
政 策 パッケージ
地方移住の推進
5
企業の地方拠点強化、
企業等における地方採用・就労の拡大
地方大学等創生5か年戦略
◎地方移住希望者への支援体制
◎地方居住の本格推進
◎企業の地方拠点強化等
◎地元学生定着促進プラン ◎「日本版CCRC」の検討
◎政府関係機関の地方移転
◎地域人材育成プラン
◎「地域おこし協力隊」と「田舎で働き隊」の統合拡充
◎遠隔勤務(サテライトオフィス、テレワークの促進)
16
◎知の拠点としての地方大学強化プラン 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
基本 目 標 3
現状・課題
○出生数は大きく減少 ○就労形態(非正規雇用等)は配偶者の有無の割合に大きく影響
○未婚者の結婚意思は、9割程度の高い水準・理想の子どもの数も2名以上。一方、合計特殊出生率は1.43となっており、理想と現実のギャップが存在
就労形態別配偶者のいる割合(男性)
日本の出生数・出生率推移
万人
出生数
5
平成 25 年
最低の出生数
1029800 人
4
平成 17 年
最低の合計特殊出生率
1.26
200
3
60%
合計特殊出生率
第 1 次ベビーブーム
第 2 次ベビーブーム
(昭和 22∼24 年)
(昭和 46∼49 年)
最高の出生数
最高の出生数
昭和 41 年
2696638 人
2091983 人
ひのえうま
1360974 人
300
57.1%
50%
正社員
40%
31.7%
30%
24.9%
2
100
22 ・
昭和・・年
・
30
・
40
・
50
60
2
7
平成・年
(出典)
厚生労働省
「人口動態統計」
・
出生数
17
・ 25
合計特殊出生率
合計特殊出生率
3.5
3.0
3.0
2.5
フランス
2.01(2012)
スウェーデン
1.91(2012)
イギリス
1.92(2012)
1.5
韓国
ポルトガル
基 本目標
アメリカ
2010
オランダ
2005
アイルランド
2000
ギリシャ
1995
フランス
1990
イギリス
1985
1.3 1.7 1.7 1.8 1.3 1.9 1.7 2.0 1.5 1.4
フィンランド
1980
(出典)人口動態統計(日本)、Eurostat(イギリス)、Bilan demographique(フランス)2012年は暫定値、Statistisches
Bundesamt(ドイツ)、Statistics Singapore(シンガポール)、Summary of Population Statistics(スウェーデン)、
National Vital Statistics Reports(アメリカ)、Final Results of Birth Statistics in 2011(韓国)
1.2 1.4 1.5 1.7 1.6 1.3 1.2 1.1 1.5
カナダ
1975
韓国
1.24(2011)
シンガポール
1.29(2012)
日 本
1970
0.0
ドイツ
1.38(2012)
チェコ
25
1.43
イタリア
1965
24
1.41
オーストリア
1.39
ベルギー
1.37
デンマーク
1960
2.5
0.5
スウェーデン
1955
2.0
2.3 2.3 2.3 2.4 2.4
1.4 1.4
ドイツ
1950
1.9 1.9 1.9 1.9 1.9 2.0
2.0 2.1 2.1
1.7
スペイン
日本の合計特殊出生率の年次推移
昭和 平成
1.0
7
17
20
23
60
0.5
30∼34歳
1.0
日本
1.43(2013)
1.26
育児費用の直接的軽減
育児休業期間の拡大
入学前児童の保育の拡大
パートタイム雇用の拡大
現行水準
2.0
アメリカ
1.88(2012)
2.0
1.42
25∼29歳
各種政策を実行した場合の合計特殊出生率への影響
3.5
1.76
20∼24歳
(出典)労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業
能力開発の現状」
( 2009年)
より作成
合計特殊出生率
4.0
1.5
非正規雇用
12.5%
5.6%
0%
0
諸外国の合計特殊出生率の動向
2.5
10.1%
10%
1
平成 25年
1.43
0
20%
(出典)”
Trends and Determinants of Fertility Rates in OECD Countries: The Role of
Policies”
(OECD 2005)
若い世代が、安心して結婚・妊娠・子育てできるようにする
●第1子出産前後の女性の継続就業率の向上。 ●結婚希望実績指標の向上。 ●夫婦子ども数予定実績指標の向上。
主な重要業績評価指標(KPI)
●若者(20∼34歳)の就業率を78%に向上 ●支援ニーズの高い妊産婦への支援実施割合100%
●第1子出産前後の女性の継続就業率を55%に向上
政 策 パッケージ
若い世代の経済的安定
妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援
◎若者雇用対策の推進、
「正社員実現加速プロジェクト」の推進
◎「子育て世代包括支援センター」の整備、周産期医療の確保等
◎
「少子化社会対策大綱」と連携した結婚・妊娠・出産・子育ての各段階に対応
した総合的な少子化対策の推進
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の
実現(「働き方改革」)
子ども・子育て支援の充実
◎子ども・子育て支援の充実
◎長時間労働の見直し、転勤の実態調査等
17
6
基本目標 4
時代に合った地域をつくり、安全なくらしを守るとともに、
地域と地域を連携する
現状・課題
○中山間地域・地方都市における人口減少に伴う生活サービス提供等、地域の維持・活性化への対応
○大都市における高齢化・単身化による医療・介護ニーズの拡大への対応
○老朽インフラ、空き家対応などストック対策 ○コミュニティ、ふるさとづくりへの対応
基 本目標
「小さな拠点」の整備や「地域連携」の推進
主な重要業績評価指標
(KPI)
●「小さな拠点」の形成数(具体的数値は「地方版総合戦略」を踏まえ設定)
●立地適正化計画を作成する市町村数150 ●定住自立圏の協定締結等圏域数140
政 策 パッケージ
中山間地域等における
「小さな拠点」
(多世代交流・多機能型)の形成
人口減少等を踏まえた既存ストックのマネジメント強化
◎公共施設・公的不動産の利活用についての民間活力の活用、空き家対策の推進
◎「小さな拠点」の形成
◎インフラの戦略的な維持管理・更新等の推進
◎公立小・中学校の適正規模化、小規模校の活性化、
休校した学校の再開支援
地域連携による経済・生活圏の形成
◎「連携中枢都市圏」の形成 地方都市における経済・生活圏の形成
◎都市のコンパクト化と周辺等の交通ネットワーク形成
◎地方都市の拠点となる中心市街地等の活性化を強力に後押しする
包括的政策パッケージの策定
大都市圏における安心な暮らしの確保
◎定住自立圏の形成の促進
住民が地域防災の担い手となる環境の確保
◎消防団等の充実強化・ICT利活用による、住民主体の地域防災の充実
ふるさとづくりの推進
◎大都市圏における医療・介護問題への対応
◎大都市近郊の公的賃貸住宅団地の再生、福祉拠点化
◎「ふるさと」に対する誇りを高める施策の推進
国 家 戦略特区・社会保障制度・税 制・地 方 財 政 等
国家戦略特区制度との連携
地方分権
◎国家戦略特区法改正
◎「提案募集方式」による改革推進等
◎「地方創生特区」の指定
税制
◎地方法人課税改革の推進、ふるさと納税の拡充
地方財政
◎地方公共団体が自主性・主体性を最大限発揮できるよう措置
◎地方創生に資する国家戦略特区での特例
その他の財政的支援の仕組み(新型交付金)
◎地方における企業拠点の強化の促進
◎地方公共団体が適切な効果検証の仕組みを伴いつつ、
自主性・主体性を最大限発揮できるようにするための財政的支援
◎外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充
◎子、孫の結婚・妊娠・出産・子育てを支援
社会保障制度
◎子ども・子育て支援新制度の円滑な施行
◎医療保険制度改革
規制改革
◎「空きキャパシティ」の再生・利用
◎地域における道路空間の有効活用の促進
◎地方版規制改革会議の設置
◎地域医療構想の策定
◎地域包括ケアシステムの構築
内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局 〒10 0 -8968 東 京都 千 代 田区 永田 町1- 6 -1 中 央 合 同 庁 舎 第8号 館 【電 話 】03-5253-2111(代表)
【URL】http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/ 詳細はホームページをご覧ください。
18
内閣官房
未来の藤沢についてのご意⾒をお寄せください
藤沢市企画政策部企画政策課
市政運営にご理解とご協⼒をいただきありがとうございます。
藤沢市では、国の「まち・ひと・しごと創⽣(地⽅創⽣)」の取り組みにあわせ、藤沢市の
将来の⼈⼝⾒通しを踏まえた、まちづくりの計画として「総合戦略」をつくっていきます。
この計画づくりに向けて、⻑期的な⼈⼝の⾒通しに基づいた「まちづくり」「ひとづくり」
「しごとづくり」の視点からのご意⾒をいただきたく、今回アンケート調査を⾏うこととしま
した。
市政全般や⽣活において、普段お感じになられていることを、⻑期的な⼈⼝の動きを踏まえ
ながらもう⼀度⾒つめ直していただき、「こんなまちになったら良い」「こういう取り組みに
⼒を⼊れていくべきだ」といったご意⾒をいただければ幸いです。
いただいたご意⾒は計画づくりに反映するとともに、⼦ども・⼦育て、教育に関する⽅向性
を位置づける「教育に関する⼤綱」や重点的な取り組みを位置づける「市政運営の総合指針」
の改定の際に⽣かさせていただきます。
⽇常的な⽣活に関するご意⾒を⼤切にしていきたいと考えておりますので、この機会に是⾮
ご回答をお寄せくださいますようお願いいたします。
将来の⼈⼝⾒通しについて
藤沢市が現在の姿になったのは約60年前ですが、これまでは鉄道、道路、住宅地などの整備
が進み、⼈⼝が増え続けてきました。⽇本では2008年から⼈⼝が減ってきていますが、この
間も藤沢市では⼈⼝が増え、2014年には⼈⼝42万⼈を超えました。
この先、⼈⼝は2030年まで増え続け、それ以降減少する⾒込みです。
⼀⽅で、0〜14歳の⼦どもの数は減り、⾼齢者は増加する「少⼦⾼齢化」が進んでいきます。
このことから、医療費をはじめとする社会保障費の増加や働く世代の減少による市税等の減少
が市政運営の課題となってきます。
19
将来⼈⼝を通しての課題について
次のような課題が想定されます。
⾼齢化、特に75歳以上の⽅が増加します。75歳以上の⽅は、医療、介護サービスを受け
る割合が⾼くなりますので、社会保障費の課題やいつまでも元気でいていただくための取り
組みが必要になってきます。
 少⼦化が改善しない場合、⼈⼝は減少していきます。藤沢市の平成25年の出⽣率は1.37
ですが、⼈⼝を維持するには、出⽣率が2.07になる必要があります。
 ⽣産年齢⼈⼝(15歳〜64歳の⽣産活動の中⼼となる年齢)も減少していきますので、市
税収⼊が減少していくことで、⾏政サービスや公共施設の維持が難しくなっていきます。
 将来⼈⼝が減少していくと、空き家や団地の維持などにも課題が⽣じることがあります。
また、住居が点在すると、上下⽔道や道路、橋などの維持コストが⾼くなっていきます。

「地⽅創⽣」と「総合戦略」とは
こうした⼈⼝に関する課題は、藤沢市よ
りも地⽅で深刻になっており、国では「ま
ち」「ひと」「しごと」を活性化すること
で、⼈⼝減少に⻭⽌めをかけ、地⽅の都市
を維持する「地⽅創⽣」に取り組んでいま
す。
藤沢市でも近い将来、今地⽅で起きてい
る状況を迎えることが予想されるため、将
来の⼈⼝の動きを⾒据え、今から取り組ま
なければならないことを位置づける計画と
して「総合戦略」を策定していきます。
右の図は国の総合戦略の⼀部を抜粋した
ものですが、藤沢市の将来を⾒据えた、藤
沢らしい「総合戦略」とするためにも、ご
意⾒をお寄せください。
※GDP(国内総⽣産) 国内で1年間に新しく⽣みだ
された⽣産物やサービスの⾦額の総和のことで、経
済の⼒の⽬安によく⽤いられます。
国の⼈⼝ビジョンと総合戦略(抜粋)
アンケートの⽬的と内容について
藤沢市では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのセーリング競技会場となる
ことも⽣かしながら、将来も活⼒があり、⼈⼝も維持できる元気な都市であることを⽬標とし
て取り組んでいます。
アンケートでは、将来の⼈⼝減少を抑え、市⺠の皆さんが元気で暮らすことができる環境づ
くりに向けて、今取り組まなければならないことを選定する上で、藤沢の「⾃慢できること」
「もっと伸ばすべきこと」、また皆さんが「今お困りのこと」「不安なこと」についてお声を
寄せていただきたいと考えています。ご協⼒をお願いいたします。
【お問い合わせ】
藤沢市企画政策部企画政策課 〒251-8601 藤沢市朝⽇町1番地の1
電話(0466)50-3502 ファクス(0466)50-8400
e-mail [email protected]
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