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概要版 [PDFファイル/1.08MB]

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概要版 [PDFファイル/1.08MB]
三春町まち・ひと・しごと創生
「人口ビジョン」「総合戦略」
概要版
福島県三春町
人口ビジョンと総合戦略の位置づけ
「三春町人口ビジョン」及び「三春町まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、まち・ひと・しごと創生法に基づ
しごとの創出と多様な人材の育成
き、国の「長期ビジョン」及び「総合戦略」を踏まえ、人口減少や地域経済縮小の克服を目指し、策定した
ものです。
「人口ビジョン」は、人口の現状を踏まえて、今後目指すべき人口の将来展望を提示したものであり、「総
合戦略」は、人口の将来展望を目指すため、基本目標や具体的な施策をまとめたものとなります。計画期
間は、平成27年度から平成31年度までの5年間です。
■第7次三春町長期計画等を踏まえた策定の考え方
三春町では、平成26年12月に「第7次三春町長期計画」を策定しています。この「第7次三春町長期計画」
の趣旨を踏まえ、他計画の施策・事業等との整合性を図りながら、「人口ビジョン」及び「総合戦略」として
再編・整理することを基本としています。
個 別 計 画
第
7
次
三
春
町
長
期
計
画
(
最
上
位
計
画
)
○人口ビジョン
○総合戦略
目指すべき将来の方向性等を
踏まえた人口の将来展望
人口減少と地域経済縮小の克服
を目的とした計画
再編
○定住促進計画
事業を抽出・総合戦略として整理
○子ども・子育て支援事業計画
事業を抽出・総合戦略として整理
○その他個別計画
事業を抽出・総合戦略として整理
総合戦略の趣旨を踏まえた新事業
■政策目標設定と検証体制の整備
(1)政策目標設定
「総合戦略」では、政策分野ごとの基本目標に対し、5年後に実現を目指す数値目標を設定します。こ
の数値目標は、行政活動そのものの結果(アウトプット)ではなく、住民にもたらされた便益(アウトカム)
に関する値とします。
また、各政策分野の具体的な施策には、客観的な重要業績評価指標(KPI:Key Performance
Indicator)を設定します。
(2)検証体制(PDCAサイクル)
総合戦略に盛り込んだ施策及び事業の進捗状況は、その妥当性・客観性を担保するため、毎年、町民
代表者や学識経験者等で構成する組織において効果検証を行い、必要な見直しを実施します。
1
三春町人口ビジョン
・人口は、三春町が誕生した1955(昭和30)年以降、全体として減少傾向
しごとの創出と多様な人材の育成
・転入・転出は、転出が転入を上回る「社会減」の状態
・町の出生率は、2012(平成24)年で1.40と全国・県とほぼ同じ水準で、 出生数は
100人前後を維持
人口の
現状
30,000
人口推移
1995年
2万人を回復
24,388
25,000
20,124
20,000
18,859
15,000
5,000
人口減少期①
人口回復期
)
12%
2040 (H52)
2035 (H47)
2030 (H42)
2025 (H37)
2020 (H32)
2015 (H27)
2010 (H22)
2005 (H17)
2000 (H12)
1995 (H7)
1990 (H2)
1985 (S60)
1980 (S55)
1975 (S50)
1970 (S45)
総
人
口
に
お
け
る
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
1965 (S40)
1960 (S35)
(
3
区
分
別
% の
人
口
の
割
合
老年人口
が4割
26%
43%
65%
老年人口
62%
生産年齢人口
49%
年少人口
23%
1980
(S55)
出典:2010年までは国勢調査、
2015年以降は社人研の推計
12%
8%
2010 年
(H22)
年
転入・転出
2040 年
(H52)
出生率・出生数
総人口
転入数
転出数
21,000
1,200
20,000
1,000
800
総 19,000
人
口 18,000
600
(
)
人 17,000
2040年
12,236人
人口減少期②
0
出典:2010年までは国勢調査、2015
年以降は「国立社会保障・人口問題
研究所(以降 社人研)」の推計
人口構成
2010年
18,191人
10,000
1955 (S30)
人
口
(
人
)
400
1.80
300
1.50
三春町
出生率1.40
165
141
153 154
(
人 120
)
138 141 130
130
106
121 119 115
131
99
)
60
0
15,000
出生率(全国)
出生数(全国)
出生率(三春町)
出生率(三春町)
360
出 240
生
数 180
人
200
16,000
転
入
数
・
転
出
数
(
転出が転入を
上回る
出生数(三春町)
出生数(三春町)
出生率(県)
出生率(県)
0.30
0
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
(S55) (S60) (H2) (H7) (H12) (H17) (H22)
0.00
2000
(H12)
出典:国勢調査(総人口)、住民基本台帳(転入数・転出数)
合
計
特
0.90 殊
出
0.60 生
率
1.20
2002
(H14)
2004
(H16)
2006
(H18)
2008
(H20)
2010
(H22)
2012
(H24)
2014
(H26)
出典:人口動態統計
2
・このまま人口減少が続くと、就業者が減少し、地域経済も停滞していくことが予測さ
しごとの創出と多様な人材の育成
れます。
・「総合戦略」の各施策・事業に取り組み、戦略的な地域活性化を図ることにより、転
出の抑制と出生率の向上を目指し、将来的な人口の維持につなげていきます。
人口の
展望
将来に向けた取り組み
■社会増減
しごとの創出や新しい人の流れを生み出すことにより、転出の抑制を目指します
→2030(平成42)年までに、転出超過を段階的にゼロとし、その後ゼロを維持します
■自然増減
結婚・出産・子育ての希望がかなう環境の創出により、合計特殊出生率の向上を
目指します
→2020(平成32)年に、合計特殊出生率を1.60まで上昇
その後、2030(平成42)年に1.80、2040(平成52)年以降、人口置換水準の2.07を維持します
三春町人口の将来展望
2060(平成72)年
将来人口展望
人口 12,000人程度の維持
施策の効果により、将来的な人口の維持につなげていきます
町目標値
町目標値
社人研推計値
社人研推計値
実績値
実績値
30,000
25,000
24,388
20,000
17,061
人
口
15,000
(
11,702
人
)
10,000
9,979
8,139
施策効果に
よる上昇
5,000
3,045
国勢調査
0
1955 1965 1975 1985 1995 2005 2015 2025 2035 2045 2055 2065 2075 2085 2095
(S30) (S40) (S50) (S60) (H7) (H17) (H27) (H37) (H47) (H57) (H67) (H77) (H87) (H97) (H87)
3
三春町総合戦略
基本目標
①
しごとの創出と多様な人材の育成
【数値目標】
町内就業者数 基準値(H24) 5,238人 目標値(H31) 5,500人
「しごと」と「ひと」の好循環を確立するため、まずは「しごと」をつくり、安定した雇用を創出する必要があ
ります。町では特に、若い世代が就職等を機に町外へ流出しており、若い世代にとって魅力がある「しご
と」の創出が求められています。
そのため、雇用を支える基盤産業や特色のある地域産業の競争力を一層強化し、安定した雇用の確
保を図ります。また、多様な働き方の場となる新事業・新産業を生み出す包括的創業支援や地域が必要
とする人材を把握し、育成する取組みを強化します。
(1)雇用を支える地域産業の競争力強化
地域産業の競争力をさらに強化し、雇用の創出を図ります。特に、主要産業である工業、観光業、農業
分野の競争力を重点的に高めるとともに、町内で消費活動を行う地域経済構造を目指します。
■基盤産業である工業分野の振興
■特色ある観光産業の振興
・国や県が実施する税制上の優遇措置や補助金
制度などの各種媒体による周知や相談窓口の
充実
・地元金融機関と連携した融資やビジネスマッチ
ングなど、総合的な支援体制の整備
・観光地への公衆用無線LANの設置
・もみじ山の整備や着地型旅行商品の開発、アニメ
コンテンツの活用などによる情報発信
・アニメ製作会社や県環境創造センターと連携した
教育旅行の誘致
■稼ぐ力のある農業の再生
■商業、サービス業分野への支援
・集落を基盤とした農業経営の共同化や組織化の
推進
・他業種などと連携した農産物の6次産業化
・地元金融機関と連携したビジネスマッチングによる
販路開拓の支援
・田んぼアート事業などによる農村観光の推進
・町の事業者が抱える課題や要望の把握
・商工会や三春まちづくり公社、地元金融機関と
連携した商品開発や販路開拓などの支援
・中小企業金融対策事業や地元金融機関の融資
制度の周知
(2)新事業、新産業を生み出すための包括的創業支援
地域経済の活性化と雇用の場の確保に寄与する企業等の誘致を積極的に行うとともに、若者などの起
業や既存企業の新事業展開などを支援することで、町に多様な働く場を創出します。
■企業誘致の強化
■創業の支援
・工業用地の積極的な情報発信
・工場等立地促進奨励金による工場等の立地促進
・地元金融機関と連携した首都圏企業との交流誘致
PR
・空き店舗や蔵などを活用する事業者への支援制
度の充実
・支援制度を含めた相談にワンストップで対応でき
る窓口の強化
・地元金融機関と連携した融資制度の充実
(3)「しごと」の担い手となる人材育成
各産業における必要な人材育成や町民の就労機会の創出など、多様な担い手を育成する観点から支
援を行います。
■担い手の育成確保
■町民の雇用奨励
・企業や他市町村からの農業参入者に対する支援
・介護資格等スキルアップ資格の取得支援
・町内事業所に対する雇用促進の奨励
4
基本目標
②
三春町への新しいひとの流れの創出と定住化の促進
【数値目標】
年間転入者数 基準値(H25 ) 406人 目標値(H31) 430人
町では、35~39歳の男女に転入傾向が見られる一方、15~29歳の若い男女の転出傾向が顕著と
なっています。
一方、東京圏を始めとする都市部では、潜在的に地方への移住等を希望する方がいます。
このため、「しごと」の創出と併せ、町内への転入を促す施策と、町外への転出を防ぎ定住化を促進す
る施策を一体的に推進することで、三春町への新しい「ひと」の流れを創出し、「しごと」と「ひと」の好循環
の確立を目指します。
(1)住宅施策の充実
転入を直接的に促し、定住化を図るため、「ひと」が生活する上で欠かせない住宅についての支援を行
います。
特に、近隣中核市へのアクセスの良さなどを最大限に活かし、転入者のニーズに合わせた住宅施策を
展開します。
■住宅用地の提供
・町の住宅分譲地の分譲・定借
・空き地の情報収集や情報提供
・住宅用地の提供のための民間事業者との連携
■空き家の利活用の推進
・空き家の全戸調査による空き家情報の充実
・空き家の改修や除去、ハウスクリーニングへの支援
■移住・定住、二地域居住を促す支援施策の充実
・地元金融機関と連携した住宅ローンの金利優遇の創設
・集合住宅建築に係る事業者への支援
・二地域居住のための体験型生活の提供
(2)情報提供の推進と窓口の一元化、体制強化
移住・定住や二地域居住の希望者に対して、町が取組んでいる事業を広く周知するするとともに、希望
者の相談にワンストップで対応する窓口を設置することで、移住等の希望者が相談しやすい体制を構築
し、移住等を促進します。
■移住・定住に係るワンストップ窓口の設置
・民間事業者と連携した効果的な情報提供の体制構築
・ワンストップで相談対応を行う窓口の設置
5
基本目標
③
結婚・出産・子育ての希望がかなう環境の創出
【数値目標】
合計特殊出生率 基準値(H24 ) 1.40人 目標値(H31) 1.60人
全国的な少子化傾向と同様に、町の年少人口も急激な減少傾向となっていますが、「しごと」と「ひと」の好
循環に向けた取組みは、次の世代に引き継がれてはじめて、持続的な好循環の確立につながります。
そのため、若い世代の結婚・出産・子育ての希望が実現できる環境を整え、結婚から子育てまでの切れ目
のない支援に取組みます。
(1)結婚の希望がかなう環境の創出
全国的に未婚率は上昇している一方で、独身男女の約9割は結婚の希望を持っているという調査結果が
あります。男女の出会いの場をつくるなど、結婚の希望がかなう環境づくりを進めます。
■出会いの場の創出
・年代別、職種別の若者の出会いの場の創出
・地元金融機関と連携した婚活セミナー等の開催
(2)妊娠・出産の希望がかなう環境の創出
町の合計特殊出生率は、平成15年の1.54から平成24年には1.40に下落しています。妊娠・出産期特有
の不安や悩み等に対し、きめ細かな支援を行うことで、妊娠・出産の希望を後押しします。
■産前支援
■産後支援
・不妊治療への支援
・妊婦歯科無料受診券の発行
・妊婦健康診査、妊婦歯科健康診査の実施
・妊婦への訪問相談の実施
・乳幼児全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん訪問)
・乳幼児健康診査事業
・出産育児一時金事業
・予防接種事業(法定接種、任意接種助成)
(3)子育ての希望がかなう環境の創出
「子育て支援サービス・情報提供の充実」、「子育てと仕事の両立支援の充実」、「子育ての経済的負担
軽減」といった課題に、一つひとつ丁寧に対応することで、子育ての希望がかなう環境を創出します。
■子育て支援サービス・情報提供の充実
・地域子育て支援拠点事業(子育て支援センター事業)
・育児サークル、親子活動サークルへの支援
・子育て支援講座の開催
・ホームページ等による子育て情報の提供
・子育て支援ボランティア訪問員の養成
■子育てと仕事の両立支援
■子育ての経済的負担の軽減
・延長保育、預かり保育の推進
・みはるファミリーサポートセンター運営支援
・病児、病後児保育事業
・放課後児童クラブの充実
・子育て短期支援事業
・子育て支援医療費の助成
・すくすく赤ちゃん応援助成券の支給
・多子世帯養育支援
・チャイルドシート無料貸し出しの充実
6
基本目標
④
魅力ある安心なまちの創出と地域間交流の推進
【数値目標】
年間転出者数 基準値(H25 ) 536人 目標値(H31) 500人
「しごと」と「ひと」の好循環は、それを支える「まち」の活性化によって、より強固に支えられます。そのた
め、「まち」の活性化やくらしの環境の充実化を進め、魅力ある安心な「まち」の創出を実現することによ
り、まち・ひと・しごと全体の好循環の実現を目指します。
(1)中心市街地の活性化推進
魅力ある「まち」の創出には中心市街地(街なか)の活性化が必要であり、街なかの魅力を高め、多くの
人を街なかに呼び込むことで、交流を生み、賑わいをみせる環境づくりを進めます。
■中心市街地の魅力向上
・土蔵、歴史的建造物の保存・活用
・街なか賑わい創出事業による商店街の活性化推進
・商工会や三春まちづくり公社と連携したイベントの開催
・街なかの魅力を伝える情報発信の強化
(2)健やかに暮らせるまちづくりの推進
保健・福祉・医療体制の充実を図り、町民が支え合い、安全や安心、ゆとりを感じながら、高齢になって
も健康で生きがいをもって暮らすことのできるまちづくりを推進します。
■健康診査・保健指導の充実
■地域で生活できる福祉環境の構築
・成人健康診査、特定保健指導の実施
・健康教育、健康相談、訪問指導の実施
・駅前健康サロンの運営
・地域密着型サービス事業所の運営に対する
監査・指導
・にこにこ元気塾(通所型介護予防)事業
・緊急通報システム管理運営事業
■地域医療の充実
■生きがいづくりの支援
・医療機関の町内連携や広域的連携
・指定管理者による町立三春病院の運営
・地域の医療ニーズに応えた診療体制の確保
・老人クラブの運営支援
・シルバー人材センター事業への支援
(3)町民参画によるまちづくりの推進
コミュニティ・ボランティア活動を支援し、町民参画を充実していくことで、協働による自立したまちづくり
を目指します。
■コミュニティ活動の充実
■ボランティア活動への支援
・まちづくり交付金やコミュニティ助成などによる
支援
・NPO活動などに対する支援
・ボランティア団体の育成・支援
・三春町まちづくり賞の表彰などによるボランティア
活動の周知
(4)町外地域との交流・連携推進
姉妹都市を始めとする町外地域との交流の推進により、町にさらなる活気を生み出すほか、近隣自治
体と施策等の連携を図ることで行政サービスの質の向上と効率化を目指します。
■地域間交流の推進
■国際交流の推進
■近隣自治体との連携
・姉妹都市との交流促進
・スポーツや地場産業を通じた
交流事業
・国際姉妹都市との交流
・国際交流イベントの実施
・広域消防組合や各種協議会の
体制強化
・連携中枢都市圏の形成検討
7
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