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講演資料2
地域別の就業者数の増減 ○ 地方で就業者数が増加したのは「医療・福祉」分野のみ。それ以外の分野は減少して いる。 20 地方への人材還流システムの構築 施策概要・目的 地域の中堅・中小企業の競争力強化や生産性向上等に必要な「プロフェッショナル人材」[経営(サポート)人材、販路開拓・業務改善等専門人 材]の都市圏から地方への還流を円滑にするため、UIJターン助成制度を創設するとともに、「プロフェッショナル人材センター(仮称)」を整 備。また、REVICの子会社による経営人材斡旋機能を拡充。 地域企業への就職を希望する移住希望者のために、地域のしごと情報に加え、教育、医療等地域の暮らしに関する情報も一括して提供で き、地域の創意工夫による魅力ある職場づくりや人材育成などに取り組む、「地域しごと支援センター(仮称)」を整備。 施策イメージ 地方の企業 経営 リーダー 業務改善 リーダー 海外展開 経験者 民間人材斡旋業者 販売管理 リーダー ハローワーク 一般人材の還流 8~9万人 地域しごと支援センター 地域のしごとと生活 情報を一体的に提供 ( ポータルサイト) 地域しごとナビ 一般人材 都市部の若者(未就労者) 移住促進 センター UIJターン助成金 工場ライン 長経験者 プロフェッショナル 人材センター 地域金融機関 の情報も活用 企業経営 経験者 統合ポータ ルサイト プロフェッショナル人材 REVIC子会社 都市部企業 等 プロフェッショナル人材の還流 1~2万人 東京圏から地方に約10万人を還流 将来を 担う社員 新規就農相談センター 福祉人材センター 大学・高専 販売員 中小企業人材バンク (若者・女性) 作業員 創意工夫ある地域人材育成 魅力ある職場づくり支援 21 「総合戦略」の政策パッケージ -ひとの創生(1)- <ひとの創生(1)> 【基本目標】 ○地方への新しいひとの流れをつくる ①地方移住の推進 ◆「移住・交流情報ガーデン」の開設、移住情報提供システム整備 ◆「そうだ、地方でくらそう!国民会議」設置 (地方居住(二地域居住を含む)の推進) ◆「日本版CCRC」の検討、普及 ②地方移転 ◆企業等の地方拠点強化 ◆政府関係機関の地方移転 ③地方大学等創生5か年戦略 22 「移住・交流情報ガーデン」の開設 ○ 居住・就労・生活支援等に係る情報提供や相談についてワンストップで対応する窓口 「移住・交流情報ガーデン」を開設。(H27.3.25) ○ 地方自治体や関係省庁とも連携し、「全国移住ナビ」を活用して総合的な情報提供を実 施。 23 地方における拠点強化を促進する特例措置の創設 ○地方創生のためには地方で生まれ育ち、そこで働きたい若者のための「しごと」の創出が不可欠。 ○そのため、今国会に提出する改正地域再生法に基づき自治体が作成する計画に沿って、地方拠点の強化・拡充を行う企 業に対する税制等の支援措置を創設。 (事業税(移転型のみ)、不動産取得税、固定資産税について、自治体が課税の減免をした場合に、地方交付税による減収補填措置を併せて創設。) 改正概要 【適用期間:平成29年度末までに投資計画が承認された事業者について、承認日より2年間に実施した投資が対象】 拡充型(含対内直投) 移転型 地方の企業の拠点拡充 地方にある企業の本社 機能(※)等の強化を支援 ※ 本社機能とは、経営意思決定、経営 資源管理(総務、経理、人事)、各種業務 統括(研究開発、国際事業等)などの事業所をいう。工場及び当該地域を管轄 する営業所等は含まない。拡充だけでなく新設も含まれる。 以下の要件を満たす自治体が計画を策定し国が認定 1. 地域要件:右記の移転型の要件に加えて、単独自治体、 又は地域連携により、概ね人口10万人以上の経済圏を 地域 構成し、一定の事業集積が認められる地域 東京23区からの移転の 場合、拡充型よりも支援 措置を深堀り 大都市等 オフィスに係る建物等の取得価額に対し、 特別償却15%又は税額控除4%(※) 《新設》 ※計画承認が平成29年度の場合は2% 企業の地方拠点強化に関する計画(知事認定) オフィス 減税 ①増加雇用者1人当たり50万円を税額控除 《従来の40万円に、地方拠点分は10万円上乗せ》 ②法人全体の雇用増加率10%未満の場合でも、 1人当たり20万円を税額控除 《新設》 オフィスに係る建物等の取得価額に対し 特別償却25%又は税額控除7%(※) 《新設》 ※計画承認が平成29年度の場合は4% (措置対象:建物、建物附属設備、構築物) (取得価額要件:大企業2,000万円、中小企業1,000万円) (措置対象:建物、建物附属設備、構築物) (取得価額要件:大企業2,000万円、中小企業1,000万円) 雇用促 進税制 東京23区 以下の要件を満たす自治体が計画を策定し国が認定 1. 地域要件:東京圏、中部圏中心部、近畿圏中心部を除く 全地域 2. 本社機能の受入促進策を講じていること 企業の地方拠点強化に関する計画(知事認定) オフィス 減税 東京一極集中の是正 地方移転の促進 雇用促 進税制 ①増加雇用者1人当たり最大80万円を税額控除 《拡充型50万円に、地方拠点分は更に30万円上乗せ》 ②①のうち30万円分は、雇用を維持していれば、 最大3年間継続 《新設》 ③②は法人全体の雇用増がなくても、東京から地方へ の移転者にも適用 《新設》 24 地方大学等の活性化 【KPI(例)】 ○ 地方における自県内 ○ 「地(知)の拠点大学による地方創生 ○ 地域の企業等と ○ 地方における雇用環境の改善 大学進学者 の割合を の共同研究数を 事業」において、自治体や企業等に を前提に、新規学卒者の就職時 ○ 地域に誇りを持つ教育の 平均○%まで向上 ○件まで高める よる地元貢献度に対する満足度 における県内就職の割合を平 推進 (平成25年度全国平 (平成24年度 100%を目指す。(2013年度採択事 均○%まで向上(平成24年度全 ○ 全学校で学校・地域との連 均32.9%) 5,240件) 業満足度89.2%) 国平均71.9%) 携・協働体制を構築 【取組の体系】 小中学校等 高等学校、大学等進学 大学、高等専門学校、専修学校等 就職 社会人 ①地(知)の拠点大学強化プラン 地方大学等の地域貢献に対する評価とその取組の推進による地域貢献の活性化 共通:「地(知)の拠点大学による地方創生事業」を実施、地域社会と連携した課題解決に取り組む大学を積極的に評価・支援 国立大学:地域貢献を評価の重要な視点の一つとして位置付けその取り組みを推進 私立大学等:地方の産官学金が連携した就労支援、地域課題解決のための教育プログラムの実施状況などを評価し支援 ②地元学生定着促進プラン 大学進学時、大学卒業時の地方からの人口流出が低減、都市部の学生の地方就職も促進。郷土を理解し、愛着を深める。 地方大学等への進学、地元企業への就職や、都市部の大学等から地方企業への就職を促進するための具体的な措置(調整中) 地域に誇りを持つ教育の強化、学校を核とした地域活性化 地方の学生が都市部の大学の授業を受けられるようICTの活用を推進 ③地方人材育成プラン 地方産業の振興を担い、地方課題の解決に貢献する人材を輩出。地域でグローバルな視点を持った人材が活躍。 大学等における地方産業の振興を担う人材育成の強化 地域におけるグローバルリーダー育成(留学生施策) 高専、専修学校、専門高校等の機能強化 【関連施策例】 ○「学校を核とした地域力強化プラン」(新規) ○「国立大学の機能強化」 ○「大学教育再生加速プログラム」(一部新規) ○「人口減少の克服に向けた私立大学 等の教育研究基盤強化」(新規) (都市部の大学生が地方中小企業へインターンシップに 参加) ○「地(知)の拠点大学による地方創生事業」 (新規) ○地方大学等への進学、地元企業への就職や、 ○「我が国の研究開発力を駆動力とした地方 都市部の大学等から地方企業への就職促進の 創生イニシアティブ」(新規) ための具体的な措置(調整中) ○「理工系プロフェッショナル教育推進事業」(新規) ○「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」 ○「スーパーサイエンスハイスクール」 ○「成長分野等における中核的専門人材養成等の 戦略的推進」 ○「職業実践専門課程等を通じた専修学校の質保証・ 25 向上の推進」 「奨学金」を活用した大学生等の地方定着の促進 ○大学進学時に、日本学生支援機構が優先枠(地方創生枠(仮称))を設けて無利子奨学金を貸与する措置を講ずる。 ○学生が「地方経済を支える基幹産業」や「戦略的に振興する産業分野」の地元企業に就職する場合等に、総務省・文部科学 省が連携して、奨学金の返済が免除される仕組みを創設する。 26 「総合戦略」の政策パッケージ -ひとの創生(2)- <ひとの創生(2)> 【基本目標】 ○若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる ①若者雇用対策の推進、正社員実現加速プロジェクト の推進 ②結婚・妊娠・出産・子育て支援 ◆「子育て世代包括支援センター」の整備 ◆子ども・子育て支援新制度の施行、多子世帯、三世代同居・近居支援 ③ 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の 実現(「働き方」改革) ◆育児休業の拡充、長時間労働の是正、企業の先進的取組の支援等 27 「総合戦略」の政策パッケージ -まちの創生- <まちの創生> 【基本目標】 ○時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、 地域と地域を連携する ①「小さな拠点」(多世代交流・多機能型)の形成支援 ②地方都市における経済・生活圏の形成(地域連携) ◆都市のコンパクト化と周辺等のネットワーク形成 ◆「連携中枢都市圏」の形成、定住自立圏の形成促進 ③大都市圏における安心な暮らしの確保 ④既存ストックのマネジメント強化 28 都市のコンパクト化と交通ネットワーク形成 各種の都市機能がアクセスしやすく利便性の高いものとなるよう整合性をもって配置され るとともに、人と企業を集積し、「密度の経済」の実現による「地域の稼ぐ力」の向上に 資するため、都市のコンパクト化と交通ネットワーク形成に当たっては、公共施設の再編、 医療・福祉、中心市街地の活性化等の関連施策との連携の下、総合的に取組を進める。 低密度な市街地の拡散 福祉・医療・商業等の 都市機能が維持困難 公共交通の利用者減少 による事業者の経営悪化 公共交通サービスの水準低下 29 連携中枢都市圏の取組の推進 連携中枢都市圏の意義とは 地域において、相当の規模と中核性を備える圏域において市町村が連携し、コンパクト化とネットワーク化により、 人口減少・少子高齢社会においても一定の圏域人口を有し活力ある社会経済を維持するための拠点を形成 ※具体的な都市(圏)は、来年度、地方公共団体の意向を踏まえた調査・検討を行った上で確定させる なお、従前の「地方中枢拠点都市(圏)」の要件に該当する都市(圏)*は対象とする *①地方圏の指定都市、新中核市(人口20万人以上)、 ②昼夜間人口比率おおむね1以上 を満たす都市を中心とする圏域 ⇒現時点で、全国で61都市圏が該当 連携に際しては、地方自治法上の「連携協約」の仕組みを活用し、地方公共団体間で政策面での役割分担等を定める 連携中枢都市圏に何が求められているのか ① 圏域全体の経済成長のけん引 産学金官の共同研究・新製品開発支援、六次産業化支援 等 ② 高次の都市機能の集積・強化 高度医療の提供体制の充実、高等教育・研究開発の環境整備 等 ③ 圏域全体の生活関連機能サービスの向上 地域医療確保のための病院群輪番制の充実、地域公共交通ネットワークの形成 等 連携中枢都市圏に対する支援 平成26年度は、連携中枢都市圏形成の準備に向けた支援を行い、先行的なモデルを構築するため、 国費による事業(9事業)を実施中 対象市は、盛岡市、姫路市、倉敷市、広島市、福山市、下関市、北九州市、熊本市、宮崎市 平成27年度も、国費により支援(H27当初予算案2.0億円) 同事業を検証し、平成27年度から地方交付税措置を講じて全国展開を図る 連携中枢都市圏形成のための手続き 連携中枢 都市宣言 連携協約 の締結 都市圏ビジョン の策定 30 3.地方版総合戦略 「地方人口ビジョン」、「地方版総合戦略」の意義 「地方人口ビジョン」及び「地方 版総合戦略」の策定プロセス 1.地域の現状・将来に関するデータ分析ー「分析企画」 <地方人口ビジョン> ○人口の現状分析 ○人口の将来展望 ・客観的データに基づく戦略策定 ・行政と地域住民の意識共有 「地方版人口ビジョン」 「地域経済分析システム」 2.「積極戦略」と「調整戦略」の同時対応ー「複眼思考」 ・「積極戦略」:人口減少に歯止めをかける(人口流出防止、出生率向上) ・「調整戦略」:人口減少に対応する(効果的・効率的な行政・まちづくり) 3.地域の「産官学金労言」の参画ー「調整結集」 <地方版総合戦略> ○基本目標(成果目標) ○KPI(重要業績評価指 標) ○各分野の施策 ・政策の「縦割り」を排除して、各分野の政策・事業・人材を結集 ・幅広い各層(外部人材も)の意見汲み上げ、産業・学界・金融・労働・言論 ・「縦割り」の排除⇒各分野の政策・事業の「組み合わせ」 4.「数値目標」設定とPDCAサイクル徹底ー「成果重視」 ・5年先の「数値目標(成果目標)」設定。その後、毎年効果検証を行い、 的確な政策見直し ・「予算重視」と「決算・成果重視」 5.「地域間連携」と「圏域形成」 ・広域圏などで市町村が連携、個別事業(広域観光、都市農村交流)での連携 ・自治体内の「集落生活圏域」の維持 32 地方への多様な支援と「切れ目」のない施策の展開 国の長期ビジョン:2060年に1億人程度の人口を確保する中長期展望を提示 国の総合戦略:2015~2019年度(5か年)の政策目標・施策を策定 地方人口ビジョン:各地域の人口動向や将来人口推計の分析や中長期の将来 展望を提示 地方版総合戦略:各地域の人口動向や産業実態等を踏まえ、2015~2019年度 (5か年)の政策目標・施策を策定 <地方公共団体の戦略策定と国の支援> ・地方が自立につながるよう自らが考え、責任を持って戦略を推進。 ・国は「情報支援」、「人的支援」、「財政支援」を切れ目なく展開。 情報支援 ○「地域経済分析システム」 ・各地域が、産業・人口・社会インフラ など必要なデータ分析を行い、各地域 に即した地域課題を抽出し対処できる よう「地域経済分析システム」を整備。 財政支援 ○「地方版総合戦略」 の策定・実施の財政 的支援 人的支援 ○「地方創生人材支援制度」 ・小規模市町村に国家公務員等を 首長の補佐役として派遣。 ○「地方創生コンシェルジュ制度」 ・府省庁職員を相談窓口として選任。 33 33 地方版総合戦略策定における「情報支援」 ○地域特性や課題を抽出する「地域経済分析システム(RESAS)」の開発 施策概要・目的 ○地域経済分析システムの開発、地方自治体への提供 ○地方自治体は、当該システムにより、地域の特性を分析し、地域の課題等を踏まえた「地方版総合戦略」を策定 施策イメージ ○地域経済システムは、企業間取引関係、観光地における人の流れ、現在及び将来の人口構成、人口流入・流出先等、地域経済に関 する様々なビッグデータを活用し、地域の特性をわかりやすく「見える化」するシステム。これにより、各地方公共団体による、客観的な データに基づく、地域の特性を踏まえた地方版総合戦略の策定を支援する。 ① 域外から「稼いでくる」産業の把握、 ② 行政区域を超えた企業間取引関係の把握、 ③ 地域を支える「地域中核企業」候補の把 握、 ④ 観光客の出発地、目的地及びそのルートの把握、 ⑤ 現在及び将来の人口構造、人口流入・流出先の把握 観光マップ 産業マップ 行政区域を超えた産業の広がりを把 握可能に 都道府県内のどこに多く人 が来ているか把握可能に 人口マップ 都道府県及び市区町村単位で、 人口流出入の状況を。男女別・年 齢層別に把握するこが可能に 地域経済を支える「地域中核企業」の 候補企業名の検索が可能に 工程表(主要) 緊急的取組 〇5地域で実証を行いつつ、システム開発 を終了。職員等への研修を実施 2015年度 〇自治体等へのシステムの提供を開始 ○システムを活用した地方版総合戦略の 策定をサポート ○他の分野についての機能追加 2016年度以降(5年後まで) 〇システムを活用した地方版総合戦略 の改訂・運用を引き続きサポート 〇必要な維持・改善を実施 ○他の分野についての機能追加 34 地方版総合戦略策定における「人材支援」 内閣府 地方創生推進室 地方創生に積極的に取り組む市町村に対し、意欲と能力のある国家公務員や大学研究者、民間人材を、 首長の補佐役として派遣し、地域に応じた「処方せんづくり」を支援する。 派遣先市町村 派 遣 人 材 国家公務員 以下の市町村を対象として募集する。以下に該当する者を募集する。 対 象 ア 市町村長が地方創生に関し、明 確な考えを持ち、派遣される人材 を地域の変革に活用する意欲を 持っていること イ 市町村まち・ひと・しごと創生 総合戦略を策定し、実施する市町 村であること ウ 原則人口5万人以下 100市町村規模 派遣規模 ※派遣先市町村と派遣人材のマッチング を行う 役割 大学研究者、民間シンクタンク 以下に該当する者を公募する。 ア 地方創生の取組に強い意欲を持っ ア 地 方 創 生 の 取 組 に 強 い 意 欲 を ていること 持っていること イ 市町村まち・ひと・しごと創生総 イ 市町村まち・ひと・しごと創生 総合戦略の策定・実行のために 合戦略の策定・実行のために十分 な能力を有すること 十分な能力を有すること ウ 公務員の経験が原則5年以上15年 未満であること (事務、技術、採用区分を問わない) ① 副市町村長、幹部職員(常勤一 般職)(10人程度) ① 副市町村長、幹部職員(常勤一 般職)(25人程度) ② 顧問、参与等(非常勤特別職) (65人程度) 地方創生に関し、市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定や総合戦略の施策の推進を担う。 派遣期間 ① ② 推進体制 ・派遣市町村・派遣人材の募集、マッチング等の事務は、各府省の協力を得て内閣府地方創生推進室において処理 する。 ・派遣前研修、派遣期間中における情報交換の場などバックアップ体制を構築する。 35 制度の期間 副市町村長、幹部職員(常勤職)・・・原則2年間 顧問、参与等(非常勤特別職)・・・原則1~2年間 当面、市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略の計画期間を考慮し、5年間(平成27年度~31年度)の制度とする。 地方創生関連予算措置等について ①地方創生先行型交付金(平成26年度補正予算) 1,700億円 ○ しごとづくりなど地方が直面する構造的な課題への実効ある取組を通じて地方の活性化を促すため、地方創生先行型交 付金(1,700億円)を措置 ○ 「地方版総合戦略」を策定・推進する地方公共団体に対し、自主的・主体的な事業設計と併せて、客観的な指標の設定や PDCA サイクルの確立を求める「新型交付金」について、平成28年度からの本格実施に向けて検討し、成案を得る ②まち・ひと・しごと創生事業費(平成27年度地方財政計画) 1.0兆円 ○ 地方公共団体が自主性・主体性を最大限発揮して地方創生に取り組み、地域の実情に応じたきめ細かな施策を可能にす る観点から、地方財政計画の歳出に「まち・ひと・しごと創生事業費」(1.0兆円)を計上 ○ 平成28年度以降については、地方法人課税の偏在是正を進めること等により恒久財源を確保しつつ、期間については少 なくとも総合戦略の期間である5年間は継続し、規模については継続的に少なくとも1兆円程度の額を維持できるよう安定的 な確保に努める ③総合戦略等を踏まえた個別施策(平成27年度当初予算) 7,225億円 ※ 先行的支援として補正予算において措置した3,275億円と合わせると1兆円超 ○ 「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の基本目標別の内訳は以下の通り i ) 地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする : 1,744億円 ii) 地方への新しいひとの流れをつくる : 644億円 iii) 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる : 1,096億円 iv) 時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する : (注)上記の計数には特別会計による予算措置も含めている 3,741億円 36 地域住民生活等緊急支援のための交付金(地方創生先行型) ○ 地方公共団体(都道府県及び市町村)による地方版総合戦略の円滑かつ有効な策定と、これに関する優良施策等の実施に対し、 国が支援 ○ 地方公共団体が事業設計を自由に行うこととするとともに、明確な政策目標の下、客観的な指標の設定やPDCAの態勢整備を 求める、新しいタイプの交付金 概要 基礎 交付 1,400 億円 Ⅰ 対象事業(メニュー例) ①「地方版総合戦略」の策定 ②UIJターン助成 ③地域しごと支援事業等 ④創業支援・販路開拓 ⑤観光振興・対内直接投資 ⑥多世代交流・多機能型ワンストップ拠点(小さな拠点) ⑦少子化対策 Ⅱ 都道府県及び市町村の配分比 4:6 Ⅲ 基礎交付の考え方 ① 地方版総合戦略策定経費相当分として1都道府県2000万円、1市町村1,000万円は確保 ② 人口を基本としつつ、小規模団体ほど割増 ③ 財政力指数に配慮 ④ 就業(就業率)、人口流出(純転出者数人口比率)、少子化(年少者人口比率)の状況に配慮(現状の指標 が悪い地域に配慮) 上乗せ交付の考え方 地方創生 先行型 1,700億円 タイプⅠ:原則として以下に掲げる事業分野のいずれかに該当し、PDCA・KPI等適切な事業の仕組みを備え、他 の地方公共団体の参考となる先駆性を有する事業を実施する場合 上乗せ 交付 300億円 ① しごとづくり等に資する人材の育成・確保のための事業(事業承継事業、移住関係事業等を含む。) ② 農林水産業等の分野における地域に埋もれた資源を見出し、そのブランド化、販路開拓、事業化等を 行う事業 ③ 地域の観光資源の開発等を行う事業 ④ コンパクトシティ、中心市街地活性化の包括的政策パッケージに関する事業等(日本版CCRCを含む。) ⑤ 中山間地域等における「小さな拠点」に関する事業(コンパクトビレッジ) ⑥ プレミアム商品券、ふるさと名物券・旅行券事業と連携しつつ行う、魅力ある地域商品開発、商店街の 活性化等の事業 タイプⅡ:平成27年10月30日までに、適切なKPIの設定・検証や住民・産官学金労言等との連携体制等の整備など の点を満たす地方版総合戦略を策定する場合 37 4.まち・ひと・しごと創生基本方針2015 まち・ひと・しごと創生基本方針2015=全体像 ○ 6月末、総合戦略に掲げられた基本目標の達成に向けて作成された政策パッケージ・個別施策について、今後の 対応の方向を取りまとめた「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」を閣議決定。 ○ 地域の「稼ぐ力」、「地域の総合力」、「民の知見」を引き出すことを通じ、官民連携や地域連携という新たな「枠組 み」や地方創生を担う新たな「担い手」、地域の生活経済実態に即して新たな「圏域」をつくり、地方創生を深化させて いく。 まち・ひと・しごと創生基本方針2015全体像 地方創生をめぐる現状認識 ①人口減少に歯止めがかかっていない <H26> ・出生率:9年ぶりに低下、1.42 ・年間出生数:過去最低約100万人 地方創生は、総合戦略策定から事業推進の段階へ H26年度 □総合的な施策メニュー整備 国の「総合戦略策定」 H27・28年度~ □具体的な事業の本格的推進 「地方版総合戦略」の策定と推進 「地方創生の深化」により、ローカル・アベノクミスを実現する ②東京一極集中が加速 <H26> ・東京圏への転入超過は約11万人(3年 連続増加) ③地方経済と大都市経済で格差が存在 ・地方経済は雇用面は改善、消費回復 に遅れ ・生産性などで大きな格差 ①「稼ぐ力」を引き出す (生産性の高い、活力溢れた地域経済 の構築) ②「地域の総合力」を引き出す (頑張る地域へのインセンティブ改革) ③「民の知見」を引き出す (民間の創意工夫の最大活用) □総合戦略の政策パッケー ジの拡充強化 □地方公共団体への多様な 支援の展開 39