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平成27年度児童福祉施設 指導監査結果報告書
平成27年度児童福祉施設 指導監査結果報告書 吹田市福祉部福祉指導監査室 1 第1 指導監査の実施状況 目的 吹田市では、「吹田市社会福祉法人等指導監査要領」、「認可外保育施 設指導監督基準」等に基づき、児童福祉施設の適正な運営及び児童福祉 サービスの質の確保並びに利用者処遇の向上を目的に、指導監査を実施 しました。 実施回数 児童福祉法施行令第38条により、保育所と児童館については、実地指 導監査を毎年度実施することとしています。また、厚生労働省の「認可外 保育施設指導監督の指針」により、認可外保育施設については、年1回 以上の立入調査を実施することを原則としています。認可外保育施設の 届出対象外施設についても、できる限り立入調査を実施するよう努力する こととされているため、吹田市では原則として、 2年に1回実施しています。 指導監査の結果は、次のとおりです。 2 施設区分別指導監査実施状況 対象数 (A) 実施数 (B) 実施割合 (B/A) 所 18 18 100% ※1 26 26 100% 児 童 館 ( 公 立 1 1 館 、 私 立 1 館 ) 12 12 100% 届 出 対 象 施 設 19 18 届出対象外施設 17 6 35% 92 80 86% 区 公 私 立 立 保 保 認 可 外 保 育 施 設 合 分 育 育 所 計 ※2 94% ※1 私立保育所の指導監査結果は、「平成27年度社会福祉法人等指導監査結果報告書」に記 載 しています。 ※2 認可外保育施設(届出対象施設)1施設については、年度途中の届出であったこと、小規模 保育施設に移行予定であったことから、指導監査は行っておりません。 3 第2 一般指導監査の実施結果 施設区分別指導監査実施結果 区 公 児 立 指摘施設数 分 合計 合計 所 5/18 6 4 2 館 3/12 4 1 3 届出対象施設 6/18 12 10 2 届出対象外施設 2/6 3 3 0 16/54 25 18 7 保 童 認 可 外 保 育 施 設 指摘延べ件数 計 育 文書指摘 口頭指摘 ※ 文書指摘のある場合は、改善報告書の提出を求め、改善状況の確認を行っています。 4 公立保育所 (1) 全体意見 概ね良好な施設運営が行われていました。 (2) 主な指摘事項(文書指摘のみ) 施設の設備について 遊戯室の床の木目タイルに経年劣化で隙間が生じていた り、保育室や廊下に雨漏りが起きているなど、児童の安全に 支障をきたす恐れのある施設がありました。 ⇒施設の設備は、利用者が安全に利用できるように整備し ておくことが必要です。 5 (3) 積極的な取組事例 ア 給食で使用する野菜の皮むき等のお手伝いや児童が世話をし て収穫した野菜を使用してのクッキング等を実施することにより、 食への興味や知識を育てていくような取組が行われていました。 イ 虫などを園内で飼育したり、園外に散歩に出かけ、季節ごとの 草花をみつけたり、自然に触れ合えるような保育がされていました。 ウ 乳幼児期は親子関係を育てることが重要であると保護者へ伝 えていくために、親子のふれあい遊びを伝える等、様々な取組を されていました。 6 児 童 館 (1) 全体意見 概ね良好な施設運営が行われていました。 (2) 主な指摘事項(文書指摘のみ) 施設の設備について 遊戯室のエアコン吹き出し口が破損しているため、落下の可能 性があり、利用者が遊戯室を使用している時に、けがをする恐れ がある施設がありました。 ⇒施設の設備は、利用者が安全に利用できるように整備しておく ことが必要です。 7 (3) 積極的な取組事例 ア 子どもが自分で考える機会を意識して指導しており、啓発を促 すよう心掛けておられました。 (シャロン千里こども館) イ 利用児が日々の遊びに対する意見を述べたり、行事の準備や 司会の手伝いをする等、児童の意見を尊重し活躍の場を提供す る取組がみられました。 (公立児童館) 8 認可外保育施設 (1) 全体意見 概ね良好な施設運営が行われていました。 (2) 主な指摘事項(文書指摘のみ) A 職員の健康診断 F 1件 A 2件 E 1件 B 必要な職員の確保が不十分 C 保育室を2階以上に設ける場合の条件 B 2件 D 2件 C 2件 D 非常設備 E 児童の健康診断 F 利用者への契約書面の不交付 9 (3) 主な指摘事項 ア 職員の健康診断 職員の健康診断や調理に携わる職員の検便が実施されていな い事例がありました。 ⇒職員の健康診断は採用時及び1年に1回、調理に携わる職員 の検便は概ね月1回実施しなければなりません。 イ 必要な職員の確保が不十分 大阪府児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条 例第47条第2項に定める基準を満たしていない事例がありました。 ⇒基準に規定する以上の保育従事者が必要であり、また、事故 や病気など緊急のケースにも対応できる保育従事者の複数配置 が原則です。 10 (4) 積極的な取組事例 ア 習い事でも人気のあるヒップホップダンス、英語、文字・数字の 書き方などを取り入れた保育をされていました。 (NPO法人 ぱすてる ひまわり保育園) イ 園庭で飼育している山羊や小動物等と児童が触れ合う機会 を設けていました。また、少人数制を活かしたアットホームな園 になるよう心がけておられました。 (ぱんだ保育所) ウ 児童の発達・月齢に合わせた保育及び異年齢の混合保育も 行っていました。また、保育スタッフへの教育についても力を入 れておられました。 (保育ルーム G-days) 11 第3 特別監査の実施結果 特別監査は施設職員からの通報や利用者から寄せられた情報等 により、人員・設備及び運営に関する基準等の違反や施設運営に不 正または著しい不当が認められる場合、又はその疑いがある場合に 実施します。 平成27年度は、児童福祉施設に対する特別監査は実施していませ ん。 12