Comments
Description
Transcript
赤旗に書いた劇評にあまり付け加えることもない
ー 「 肝っ玉お っ母とその子どもたち」 ( 足立コミ ュニティ ・アーツ) に付きしたが′ つて幌 ( ほ い苧環の人たちへの批判の ろ)車で行商を行 ってい まなざしも含まれている 蕎 彼女は戦争に巻き込ま が、主人公の人間的な魅力 れずに戦争から利益を得よ が大きすぎて、彼女 への批 う ともくろんでいたが、戦 判的な側面はなかなか舞台 争は彼女たちの運命を大き には反映しにくい。戦争に 翻弄 ( ほんろう)されなが く変えてゆぐd 亡命中のブレヒトが 一九 らもたくましく生きてゆく 「 肝 っ玉」, だけが強調され 三九年に書いた ﹃ 肝 っ玉お ・ つ母とその子どもたち﹄ てしまう傾向がある。 今回の上演は、丁寧に語 は、 ・ ﹃ 三文オペラ﹄と並ん らせ、せりふのニュアンス 闇よく伝えられていた。草 笛はエキセントリックにな らず大らかさを賂じさせて 魅力的α娼婦のイヴ ェット ( 久世星佳) 、娘ガトリン ( 鬼頭典子)も好演だ っ た。 1万で、物語の進行に はあまり緩急が つけられ ず、ややゆ っくりしたテン ポに終始した。そのため, 「 楽しめるブレヒト」をめ ざすと言う演出 ( 西川信 磨)の意気込みにもかかわ ら華(少し単調な舞台にな ってしま った。 ATRE1010 30日まで、東京 ・THE ( 北野雅弘・ 演劇学研究者) 装置を置かないが、彼女た ちの生活にと って幌串が大 きな意味を狩 っていること を浮き彫りにしている ?農 民の言葉づかいが 「 おら∼ するだ」になるのはいかに も翻訳調で今とな っては古 めかしい。 *面の闇に挟まる戦争の /十七世紀、「 肝 っ玉」と呼 で日本では人気のある作品 ばれる女商人 ( 草笛光子) で、東京でも毎年のように 映像も、どれも似ていてや . 菜術は単純化 と その子どもたちはスウ ェ 上演が行われているご Jの や安易だ。 デン軍のポーランド侵攻 作品には、戦争に抵抗しな し、幌車以外にはほとんど 丁寧にニュアンス伝える ( 右 か ら)鍛 治 直 人 、草 笛 光 子 、 田 中壮 太 郎 - 田 中亜 紀 撮 影 、 旗 赤 しんぶん 皇oL O8年 1月 28日 ( 月曜日) ( 9)