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三重県保健所における猫の引取り業務について

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三重県保健所における猫の引取り業務について
平成 27 年 3 月 28 日
三重県議会議員候補者各位
三重県保健所における猫の引取り業務について
(アンケート)
NPO 法人グリーン Net
当会は、2011 年より三重県内で人と動物との共生を目指して活動しておりま
す。当会では、この度の統一地方選挙に向けて、三重県保健所における猫の引
取り業務について候補者皆様のご意見を賜りたく本アンケートを実施すること
となりました。
ご多忙の中大変恐縮ですが、下記意見に対する質問事項にご回答の上、4 月 2
日までに FAX にてご返信いただけますようご協力をお願い致します。
【現状】
三重県における猫の引取り数は年間 1,885 匹。その内、所有者不明の猫が 86%
を占めています。(平成 25 年度統計)市民が、増えた所有者のいない猫、いわ
ゆる野良猫を駆除目的に保健所へ持ち込んでいるケースがほとんどです。野良
猫が増える原因は飼い猫の遺棄犯罪が横行しているにもかかわらず取締りを怠
っていること。野良として生き残った猫に餌やりを禁止したり不妊手術を受け
させず、放置していることです。
環境省は平成18年の告示において、地域猫活動や TNR 活動などの人道的な
野良猫対策により、猫の繁殖を抑えて猫にかかる迷惑被害を減らし、その結果
として殺処分数の削減を図るよう地方自治体に求めています。
人と猫との共生社会を築く社会の流れの中、三重県では飼い主のいない猫対
策事業を平成 25 年度から名張市と尾鷲市でモデル事業として始めました。しか
し、それ以降は普及も促進もされておらずモデル事業は単なるパフォーマンス
と言わざるを得ない状況にあります。
動物の愛護及び管理に関する法律(以下、動愛法)改正に対する附帯決議に
おいて、駆除によって問題解決をしようとする自治体及び市民に対し、捕獲さ
れた猫の引取りは原則として認められないと示されました。
【意見 1】
このような状況の中、いまだ三重県では市民が捕獲した猫を保健所が引取り、
殺処分を続けています。所轄の健康福祉部食品安全課は、動愛法第 35 条を理由
に挙げて引き取らねばならないと解釈していますが、これは所有者がいない猫
の生存を否定する措置であり、違法行為の手助けになります。さらに、共生に
相反するこの措置は市民を欺く矛盾した行為となります。
1. 動愛法第 1 条(目的)「動物の虐待防止、動物の適正な取扱い」及び、同法
第 2 条第 1 項(基本原則)「動物をみだりに殺すことなく、その習性を考慮
した適正な取り扱い」、
「人と動物の共生する社会の実現を図ること」に反し
ます。
2. 動愛法第 44 条第 1 項(殺傷罪)に相当します。
3. 捕獲された猫に所有者がいた場合6、窃盗罪(刑法 235 条)器物損壊罪(刑
法 261 条)等の違法性があります。
4. 都道府県等における犬猫の引き取り措置は「緊急避難として位置付けられた
ものであり、みだりな繁殖の防止等の徹底につれて減少していくべきもの」
(平成 18 年環境省告示第 86 号第 1 条第1項)
以上の通り、捕獲された猫の引取りは違法行為又はほう助となる可能性があ
ります。所有者が判明しないことを理由にしている三重県の引取り業務は、緊
急避難として位置づけられた動愛法第 35 条の引き取り措置にもあたりません。
よって、捕獲された猫の引取りは拒否するべきであると考えます。
(参考)
捕獲器による猫の持ち込みを引取る自治体=14
回答不明=11
(108 自治体の内)
(平成 25 年度行政アンケート:THEペット法塾調査)
【意見 2】
保健所への持ち込み形態が捕獲箱ではなくても、所有者不明の自活できる猫
には所有者がいる可能性があり違法性が高いこと、駆除目的の可能性もあるこ
(平成
とから東京都、愛知県など全国で 24 の自治体が引取りを行っていません。
27 年 2 月当会による電話調査)
三重県においても市民の違法行為を助長させる、違法行為を犯す恐れのある
所有者不明の自活できる猫の引取りは拒否するべきであると考えます。
ご回答書
平成
年
月
日
ご芳名
1、
「意見 1」に対する賛否をお願いします。反対の場合は理由をお書きく
ださい。
賛成
・
反対
理由
2、 「意見 2」に対する賛否をお願いします。反対の場合は理由をお書きく
ださい。
賛成
・
反対
理由
ご協力ありがとうございました。
尚、ご回答及びご回答の有無を当会のホームページ等に掲載を予定しており
ますので予めご了承ください。
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