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資 料 61 62 1.墨田区住宅基本条例 ○墨田区住宅基本条例 平 成 4 年 3 月 31 日 条 例 第 11 号 (目 的 ) 第 1 条 こ の 条 例 は 、 墨 田 区 (以 下 「 区 」 と い う 。 )に お け る 住 宅 政 策 の 基 本 理 念 及び施策の基本となる事項を定めることにより、区民の住生活の安定及び向上 を図り、もって地域産業と住環境が調和した地域社会の維持及び発展に寄与す ることを目的とする。 (住 宅 政 策 の 基 本 理 念 ) 第 2 条 区は、区民の住生活の安定及び向上を図るためには、良質な住宅の確保 と良好な住環境の形成が欠くことのできない基礎的条件であることを確認し、 魅力とゆとりのある住宅の整備及び住環境の実現を目指し、住宅に関する施策 を総合的に推進するものとする。 (用 語 の 定 義 ) 第 3 条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号 に定めるところによる。 (1) 開 発 事 業 都 市 計 画 法 (昭 和 43 年 法 律 第 100 号 )第 4 条 第 12 項 に 定 め る 開 発 行 為 又 は 建 築 基 準 法 (昭 和 25 年 法 律 第 2 01 号 )第 2 条 第 13 号 に 定 め る 建 築 を いう。 (2) 事 業 者 区 内 に お い て 開 発 事 業 を 行 お う と す る 者 又 は 行 う 者 を い う 。 (区 長 の 責 務 ) 第 4 条 区 長 は 、区 民 及 び 事 業 者 と 協 力 し て 住 宅 施 策 を 推 進 し 、第 2 条に 定 め る 基 本理念の実現に努めなければならない。 2 区 長 は 、住 宅 施 策 の 推 進 に 当 た っ て は 、区 民 及 び 事 業 者 の 理 解 と 協 力 を 求 め る とともに、住宅及び住環境に関する情報を積極的に提供しなければならない。 3 区 長 は 、国 、東 京 都 及 び 関 係 機 関 と の 連 携 を 図 り 、 区 の 地 域 特 性 を 踏 ま え た 住 宅施策を遂行するように努めなければならない。 (区 民 及 び 事 業 者 の 責 務 ) 第 5 条 区民は、良質な住宅及び良好な住環境の維持及び改善に努めるものとす る。 2 事 業 者 は 、良 質 な 住 宅 の 建 設 及 び 良 好 な 住 環 境 の 形 成 に 努 め る と と も に 、区 長 の実施する住宅施策に協力するよう努めなければならない。 (調 査 ) 第 6 条 区長は、区における住宅及び住環境の実態等を的確に把握するため、必 要な事項について調査を行うものとする。 (基 本 計 画 の 策 定 ) 第 7 条 区長は、住宅施策を総合的かつ計画的に推進するため、住宅施策に関す る基本計画を策定するものとする。 2 区 長 は 、前 項 の 基 本 計 画 が 住 宅 及 び 住 環 境 の 実 態 に 即 し た も の に な る よ う 、適 宜見直しを行うものとする。 (ま ち づ く り と の 連 携 ) 第 8 条 区長は、まちづくりと連携した住宅施策を計画的に推進するよう努める ものとする。 63 2 区 長 は 、前 項 の 住 宅 施 策 の 推 進 に 当 た っ て は 、地 域 の 特 性 に 応 じ た 計 画 的 な 土 地利用の推進を図るものとする。 (住 宅 の 水 準 ) 第 9 条 区長及び事業者は、区内に住宅を建設しようとするときは、その形態若 しくは規模又は地域の特性に応じて、次に掲げる水準を満たすように努めなけ ればならない。 (1) 世 帯 構 成 に 応 じ た 適 切 な 住 戸 規 模 が 確 保 さ れ て い る も の で あ る こ と 。 (2) 災 害 に 対 す る 安 全 性 が 確 保 さ れ て い る も の で あ る こ と 。 (3) 保 健 衛 生 上 必 要 な 設 備 及 び 性 能 を 備 え て い る も の で あ る こ と 。 (4) 高 齢 者 又 は 障 害 者 を 対 象 と す る 住 宅 に お い て は 、安 全 性 等 に つ い て 必 要 な 配慮がなされているものであること。 (公 共 住 宅 等 の 整 備 ) 第 10 条 区 長 は 、直 接 建 設 、借 上 げ 等 の 方 法 に よ り 、 次 に 掲 げ る 住 宅 の 整 備 を 推 進するものとする。 (1) 定 住 の 促 進 の た め に 必 要 と な る 住 宅 (2) 公 営 住 宅 法 ( 昭 和 26 年 法 律 第 193 号 )に 基 づ く 住 宅 (3) 住 宅 に 困 窮 す る 区 民 の う ち 、 高 齢 者 及 び 障 害 者 を 対 象 と し た 住 宅 2 区 長 は 、前 項 に 規 定 す る ほ か 、東 京 都 等 公 的 住 宅 の 供 給 主 体 及 び 民 間 事 業 者 に よる良質な住宅供給等を計画的に誘導することにより、住宅の整備に努めるも のとする。 (居 住 支 援 ) 第 11 条 区 長 は 、区 民 又 は 事 業 者 が 良 質 な 住 宅 を 建 設 し 、又 は 住 宅 の 質 を 向 上 さ せるための改良等を行う場合においては、技術的又は資金的な援助を行うこと ができる。 (平 14 条 52・ 一 部 改 正 ) (家 賃 補 助 ) 第 12 条 区 長 は 、民 間 賃 貸 住 宅 に 居 住 す る 区 民 の う ち 、特 に 援 助 を 行 う 必 要 が あ るものに対し、家賃等の一部を補助することができる。 (大 規 模 開 発 へ の 指 導 等 ) 第 13 条 区 長 は 、大 規 模 な 開 発 事 業 を 行 う 事 業 者 に 対 し 、良 質 住 宅 及 び 住 環 境 の 整備のため、必要な指導及び助言を行うことができる。 (財 源 の 確 保 ) 第 14 条 区 長 は 、住 宅 施 策 を 円 滑 か つ 計 画 的 に 実 施 し て い く た め 、必 要 な 財 源 の 確保に努めるものとする。 (委 任 ) 第 15 条 こ の 条 例 の 施 行 に つ い て 必 要 な 事 項 は 、 区 長 が 別 に 定 め る 。 付 則 この条例は、平成 4 年 4 月 1 日から施行する。 付 則 (平 成 14 年 12 月 9 日 条 例 第 52 号 ) この条例は、公布の日から施行する。 64 2.策定経過 (1)住宅マスタープランの策定経過 【平成 21 年度】 第1回 平成 21 年 ■住宅マスタープラン改定の基本的な考え方について 8月 25 日 ■住宅マスタープラン改定基礎調査の概要について ■改定スケジュールについて 第2回 11 月 16 日 ■この間の検討経過について ■現住宅マスタープランの評価について ■区民居住意識調査アンケートについて 第3回 第4回 平成 22 年 ■区民居住意識等実態調査結果について 2月 26 日 ■報告書(案)について 3月 29 日 ■住宅マスタープラン改定基礎調査報告書について 【平成 22 年度】 第1回 第2回 平成 22 年 ■住宅マスタープラン改定基礎調査について 7月1日 ■住宅マスタープランたたき台について 平成 22 年 ■住宅マスタープラン素案について 7月 29 日 第3回 平成 22 年 ■住宅マスタープラン(素案)の意見募集について 10 月 20 日 ■住宅マスタープランの原案について 65 3.用語解説 あ ■あんしん居住制度/p20.p33.p40.p45 財団法人東京都防災・建築まちづくりセンターの事業です。センターが利用者の負担で見 守りや葬儀・残存家財の片付けのサービスを提供することにより、高齢者等や家主などの不 安を解消し、賃貸住宅への入居を促進するとともに、賃貸住宅や持家の高齢者への見守り等 を支援します。 ■あんしん賃貸支援事業/p33.p40 借りたい人(高齢者等の入居希望者)と貸したい人(家主)の双方が抱える不便や不安を 解消して、高齢者等が円滑に入居できるようにサポートすることを目的として、平成18年度 に創設された国土交通省の事業制度です。 国(国土交通省) 、地方公共団体(都道府県および市区町村) 、不動産関係事業者団体、居 住支援活動を行う支援団体等が関わり、相互に連携してそれぞれの役割を担い事業を進めて います。 ■生垣緑化/p29 緑のへい助成制度といい、道路に面した場所に、生け垣や植樹帯を設置する場合、費用の 一部を補助する制度です。この植樹にあわせてブロック塀等を取り壊した場合は、取り壊し 費用の一部も加算助成されます。 ■雨水利用促進助成制度/p35.p53 雨水を貯水槽にためて、植木への散水やトイレの洗浄水などに利用する場合、貯水槽を設 置するための経費の一部を助成する制度です。 ■NPO(特定非営利活動法人)/p4.p59 NPO法人は、社団法人の一種として、特定非営利活動促進法(平成10年法律第7号)に 基づいて都道府県または内閣府の認証を受けて設立された法人のことです。 認証を受けるには、法律により定められた17項目の特定非営利活動に当てはまるものであ って、不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することが求められます。 か ■開発指導要綱/p25.p33.p37 「墨田区良好な建築物と市街地の形成に関する指導要綱」といい、一定規模以上の民間開 発事業を指導・誘導することにより良好な居住環境及び都市環境の形成並びに必要な生活環 境を確保し、区民が安心して住めるまちの実現を目的に昭和 53 年に定められました。下記の 事業が対象となります。 (1) 大規模建築物建設事業 集合住宅条例適用以外のもので、延べ床面積が 1,000 平方メートル以上のものを建設す る事業 66 (2) 宅地開発事業 分譲又は賃貸のための戸建住宅、長屋、店舗等併用住宅及び共同住宅等の建設を前提と する事業区域面積 300 平方メートル以上の土地の分割又は区画・形質の変更を行う事業 (3) 小規模集合住宅等建設事業 総戸数が5戸以上の共同住宅で、条例の適用を受けないもの及び長屋形式の住戸(重層 形式のものを含む。 )で総戸数が5戸以上のものを建設する事業又は 5 室以上の住室を有 する共同住宅、寄宿舎、下宿、寮を建設する事業 ■協調建替え/p38 複数の土地所有者が一体性に配慮した設計に基づいて、個別に建替事業を行う方法のこと です。密集市街地において有効です。 ■緊急輸送道路/p47 災害時の拠点施設を連絡する道路であり、災害時における多数の者の円滑な避難、救急・ 消防活動の実施、避難者への緊急物資の輸送等の観点から重要な道路です。 ■建築協定/p23 建築基準法に基づくまちづくりの制度の一つです。地域のみなさんが自らの手で建物に関 するルールを定めて、このルールをみなさんが守りあうことによって、現在の良好なまちな み(住宅地としての環境や商店街としての利便性)を将来にわたって守り育てていくことに 繋がります。 ■公営住宅/p19.p22.p26.p33.p41 地方公共団体が建設等し、低額所得者向けに賃貸する住宅です。公営住宅法(昭和26年法 律第193号)によって定められています。 ■公営住宅等長寿命化計画/p33.p41 公営住宅等について、中長期的な建て替えや改善コストの縮減の観点から、点検予防・保 全的な修繕、耐久性の向上を計画的に進めるために、地方公共団体が策定する計画です。計 画期間はおおむね 10 年とし、その間の、長寿命化に関する基本方針や対象とする住宅団地、 実施する維持管理・改善事業を計画し、ライフサクルコストを算定することでその効果につ いても検証します。この計画に基づいて実施される公営住宅等の改善事業に対しては国から 最大 45%が助成されます。 ■高度地区/p23 高度地区は、地域地区のひとつで建築物の高さの制限を定めるものです。高度地区には市 街地の環境を維持するために建築物の高さの最高限度を定めるものと、土地利用の増進を図 るために、建築物の高さの最低限度を定めるものがあります。高度地区の具体的内容につい ては、区が決定します。 ■高齢者個室借上げ住宅/p16.p27.p33.p41.p43.p55 区が、民間賃貸住宅を家主から借り上げ、住宅に困っている高齢者世帯に提供する住宅。 67 構造、規模等の一定の要件を定めています。 ■高齢者等住宅あっせん制度/p33.p40.p45 立ち退き等を受け、住宅に困っている高齢者等に、区が、区内の民間賃貸住宅をあっせん する制度です。 ■高齢者等家賃債務保証料助成事業/p33.p45 保証人がいないため民間賃貸住宅への入居が困難な高齢者世帯等に対し、区と協定を結ん だ民間保証会社が保証人の代わりに家賃等の債務を 2 年間保証する制度です。その初回契約 時に本人が負担した保証料の一部を区が助成します。 ■高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)/p16.p19.p27.p33.p43.p55 ひとりぐらしや夫婦のみの高齢者世帯が、安心して住み続けられるように、バリアフリー 化や緊急時対応サービスの提供などの条件を備えた優良な賃貸住宅をいいます。民間の土地 所有者等が建てる場合に、整備費の補助や税制優遇、家賃減額への補助があります。平成19 年度から地域優良賃貸住宅(高齢者型)に変更されました。 ■高齢者専用賃貸住宅(高専賃)/p33.p43 高齢者円滑入居賃貸住宅(高齢者の入居を拒まないことを登録した住宅)のうち、専ら高 齢者世帯を入居対象とする住宅です。 厚生労働省の定める一定の基準に適合したものを適合高齢者専用賃貸住宅といい、特定施 設の指定を受けることができます。 ■高齢者円滑入居賃貸住宅/p19.p31.p33.p43.p45 高齢であることを理由に入居を拒否することのない賃貸住宅です。 ■高齢者自立支援住宅改修助成/p33.p43.p56 手すりの取付け、段差の解消など高齢者の居宅内での行動を容易にするための住宅改修費 用を区が助成する制度です。また、介護保険による住宅改修費の支給のみでは不十分な場合 に、浴槽の取替え等の設備改修費用を助成します。 ■コミュニティ住宅/p16.p42 住宅市街地総合整備事業の施行に伴い、住宅に困窮すると認められる者等に使用させるた め建設し、購入し、又は借り上げた住宅です。 さ ■細街路拡幅/p35.p51 道幅が4メートルに満たない道路を細街路と言います。細街路は、防災上、住環境上多く の問題をかかえているため、区が土地の諸権利者の承諾を得て一軒一軒拡幅整備しています。 ■最低居住面積水準/p10.p24.p28.p37.p69 住生活基本計画(全国計画)で示された住宅の面積に関する水準のことです。住生活基本計画 68 (全国計画)では、この水準を見直し、誘導居住面積水準(世帯人数に応じて、豊かな住生活の 実現を前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関 する水準)と最低居住面積水準(世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必 要不可欠な住宅の面積に関する水準)が設定されています。4人家族の場合の最低居住水準面 積は50平方メートルです。 ■市街地再開発事業/p33.p38 「都市再開発法」に基づき、市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新 とを図るために、公共施設の整備、建築物および建築敷地の整備などを行う事業です。木造 建物などが密集し、道路が狭く生活環境が悪化している市街地に、必要な道路・公園などの 公共施設と不燃建築物・敷地を一体的・総合的に整備して、土地の有効利用を図りながら、 地域にふさわしい安全で快適なまちづくりを行う事業です。 ■集合住宅条例/p25.p33.p37.p39 「墨田区集合住宅の建築に係る居住環境の整備及び管理に関する条例」といい、一定規模 以上の中高層マンション等の建築に関して必要な事項を定めることにより、良質な集合住宅 の確保と良好な近隣関係の維持向上、高齢社会の進展に対応した居住環境の整備を図るため に制定された条例で平成 20 年 7 月に施行されました。 ■住宅金融支援機構/p60 一般の金融機関による住宅の建設等に必要な資金の融通を支援するための貸付債権の譲受 等の業務を行うとともに、国民の住生活を取り巻く環境の変化に対応した良質な住宅の建設 等に必要な資金の調達等に関する情報の提供その他の援助の業務を行うほか、一般の金融機 関による融通を補完するための災害復興建築物の建設等に必要な資金の貸付の業務を行うこ とにより、住宅の建設等に必要な資金の円滑かつ効率的な融通を図り、もって国民生活の安 定と社会福祉の増進に寄与することを目的に、平成 19 年 4 月 1 日設立されました。 (以前は 住宅金融公庫) ■住宅修築資金融資あっせん制度/p35.p48 住まいのリフォーム資金を必要とする場合に、区が、修築資金の融資を低利であっせんす る制度です。あっせんに加え、高齢者・障害者対応、交通騒音対策、耐震対策等を目的とす る場合は区が利子補給を行います。 ■住宅性能表示制度/p33.p37 平成 12 年 4 月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき、住宅の性能 を第三者機関が客観的な基準により評価した結果を、等級や数値などによって表示する制度 です。 ■住宅設備改善費助成制度/p33.p43 区内に居住する重度の肢体不自由の方の日常生活を容易にするため、居住する住宅の玄関 等の改善に要する費用を助成する制度です。対象は、学齢児以上 65 歳未満の身体障害者手帳 の交付を受けた者(児)で、下肢または体幹に係る障害の程度が2級以上の者及び補装具と 69 して車いすの交付を受けた内部障害者です。 ■住宅市街地総合整備事業/p35.p51 既成市街地において、快適な居住環境の創出、都市機能の更新、美しい市街地景観の形成、 密集市街地の整備改善等を図るため、住宅等の整備、公共施設の整備等を総合的に行う事業 です。 ■住宅ストック/p4.p5.p20.p24.p26.p28.p30.p31.p32.p37.p40.p43.p48.p49.p50.p54.p56.p57.p60 ストックとは「在庫」の意味で、住宅ストックとはある一時点における既存の住宅(数) のことです。 ■住宅セーフティネット/p4.p18.p26.p30.p31.p33.p40 経済的な危機に陥っても最低限の安全を保障する社会的な制度や対策の一環として、住宅 に困窮する世帯に対する住宅施策のことをいいます。 子育て世帯や高齢者、障害者などに対して、家賃滞納によるトラブルなどを懸念して賃貸 住宅への入居が拒否されるケースがあることから、こうした状況の解消を図るため、子育て 世帯や高齢者、障害者などの方々が安心して賃貸住宅を借りられるようになることを目的と した「住宅セーフティネット法:通称」 (住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に 関する法律)が、平成19年6月29日成立し、7月6日に施行されました。 ■住宅着工統計/p54 国土交通省が毎月発表している統計資料。建築着工数を調査する建築着工統計調査は、建 築基準法の規定により、建築主から都道府県知事に対してなされる建築工事届に基づいて知 事が作成し、これを国土交通大臣に送付することによって行われます。住宅については、住 宅着工統計として公表されます。 ■住宅・土地統計調査/p24.p29.p31.p32.p54 住宅の状況と居住している世帯の状況を調べる調査です。抽出調査であり、全国で約350 万世帯が対象となります。昭和23年から5年ごとに行われ、最新の調査は平成20年です。 ■収入分位/p19 総務省統計局が実施した家計調査の結果に基づき、全国の世帯を年間収入の低いものから 高いものへ順に並べ区分したものです。 ■住民基本台帳/p7.p27 住民基本台帳に登録のある人口。外国人を含まない。住民基本台帳とは、住民基本台帳法 (昭和42年法律第81号)に基づき住民に関する記録を正確かつ統一的に行うために設けられ た台帳です。 ■シルバーピア/p16.p27 住宅に困窮するひとりぐらしの高齢者や高齢者のみの世帯が、安心して生活できるように 設計された高齢者向け集合住宅です。てすりや緊急通報装置などの高齢者に配慮した設備が 70 設けられているほか、ワーデン(生活援助員)が居住し、安否の確認、緊急時の対応などを 行います。 ■スカイライン/p23 建物や構造物等により形成される視覚的な効果を言います。例えば、道路沿道で高さの同 じ建物が連続していることをスカイラインが揃っていると言います。 ■住まい何でも相談何処/p48 (財)墨田まちづくり公社の事業として、平成 18 年9月に開設しました。 高齢化社会が進む中、区民が住み慣れたこのまちで、快適に住み続けることができるよう、 公社が住まいに関する相談に応じたり、多様な困りごとの道案内役をしています。 ■住み替えシステム/p33.p46 広い住宅に住んでいる高齢単身者がいる一方、十分な広さの住戸に住むことのできないフ ァミリー世帯がいます。こうしたミスマッチを解消するには、生活の変化に応じて円滑な住 み替えが出来ることが有効です。そこで、地域に自宅を賃貸しながら他の住宅に住み替える ことの出来る仕組みを作り普及していくことで、住宅と暮らしのミスマッチを解消しようと いう試みです。 ■墨田区基本計画/p2.p24.p32.p54 墨田区基本計画は区の行政計画の基本となる計画です。平成 18 年策定された現計画(計画 期間平成 18 年度(2006 年度)から平成 27 年度(2015 年度)まで)では、行政活動を評価す る尺度として基本計画指標を定めています。施策を実施した結果、区民の生活や暮らしがど れくらい良くなったのか、意識や行動がどういう状態に変化したのかという「成果 (outcome) 」を明らかにする指標を設定しています。 ■墨田区景観基本計画/p23 新タワーの建設等による新たな景観の創出や、歴史・文化資源を活用した景観形成、地域 のまちづくりと連携した景観形成等に向けて、新たな「すみだ」の都市景観のあり方や方向 性を示すため景観形成の基本方針を平成 19 年度に策定しました。 ■墨田区景観条例/p23.p35.p52 景観法に基づく景観まちづくりを区民、事業者、区が協働して進めるための仕組みや必要 な事項を定めた条例で、平成 21 年 5 月に施行されました。 ■墨田区耐震改修促進計画/p23.p32 首都圏直下型地震など甚大な被害をもたらす大規模地震から、区民の生命と財産を守り災 害に強いまちをつくるために、区が策定した計画です。 区内の住宅・建築物の耐震診断及び耐震改修を計画的かつ総合的に促進することで、地震 による被害から区民の生命と財産を守ることを目的に、建築物の耐震改修の促進に関する法 律第 5 条第 7 項に基づき、平成 20 年 3 月に策定されました。計画期間は平成 19 年度から平 成 27 年度です。 71 耐震化率の目標として、住宅については 85%、民間特定建築物については 90%、防災上重 要な区有建築物については 100%としています。 ■すみネット(すみだマンション管理ネットワーク)/p24.p35.p49.p53 区内に所在する分譲マンションの管理組合、区分所有者で構成され、居住者間の情報の共 有及び管理に係わる知識の啓発・普及など、良好かつ継続的な管理組合の運営と、マンショ ンの計画的な維持管理を推進するための活動を行う団体です。平成 15 年 11 月に設立しまし た。 ■接道条件/p29 建築物の敷地と道路との関係のことです。建築基準法には、建築物の敷地は、道路に 2 メ ートル(ないし 3 メートル)以上接しなければならないとされており、道路と接していない 土地には建築することができません。 た ■宅地建物取引業者/p20 宅地建物取引業法第三条第一項の免許を受けて宅地建物取引業を営む者のことを言います。 ※第三条:宅地建物取引業を営もうとする者は、二以上の都道府県の区域内に事務所(本 店、支店その他の政令で定めるものをいう。以下同じ。 )を設置してその事業を営もうと する場合にあっては国土交通大臣の、一の都道府県の区域内にのみ事務所を設置してそ の事業を営もうとする場合にあっては当該事務所の所在地を管轄する都道府県知事の免 許を受けなければならない。 ■地域包括支援センター/p21 高齢者の心身の健康の保持及び生活の安定のため保健医療の向上及び福祉の増進を包括的 に支援する役割を担う中核拠点として設置される施設です。社会福祉士・保健師・主任介護 支援専門員等の専門職員が、高齢者の身近な相談窓口として、介護予防に関するマネジメン トなどの総合的な支援を行ないます。 ■長期優良住宅建築等計画認定制度/p35.p53 「長期優良住宅の普及の促進に関する法律(平成20年法律第87号) 」に規定されている、長 期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備について講じられた優良な 住宅を認定する制度のことをいいます。 ■地区計画/p23.p35.p52 住民の生活に結びついた地区を単位として、道路・公園などの配置や建築物に関する制限 などについて、地区の特性に応じてきめ細かく定めるまちづくりの計画です。 ■低炭素社会/p22.p29 地球温暖化の主因とされる温室効果ガスの一つである二酸化炭素の最終的な排出量を少な くするために、産業・生活システムを再構築した社会のことを言います。 72 ■東京都防災・建築まちづくりセンター/p38.p60 阪神・淡路大震災を教訓として、木造住宅密集地域の整備、建築物の不燃化、耐震化や市 街地の再開発、延焼遮断帯や避難空間確保など、災害に強いまちづくり等の都政の緊急課題 に対応し、安全なまちづくりを強力に進めていくために、住宅及び住環境整備事業の推進を 主な目的とした「 (財)東京都住宅・まちづくりセンター」と、建築災害の防止、建築物の安 全性の確保に向けた諸事業を行う「 (財)東京建築防災センター」を統合し、平成 10 年 7 月 1 日に設立された財団法人です。 ■特定住宅瑕疵担保責任/p19 住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成 11 年法律第 81 号)に定められた、構造耐力 上主要な部分と雨水の防水にかかる部分の瑕疵について 10 年間無償で修理等を行う責任の ことです。 ■都市居住再生促進事業/p33.p35.p38.p49 2人以上の敷地の共同化により共同住宅を建設したり、老朽マンションを建替える場合に、 建設費の一部を補助する事業です。共同住宅タイプとマンション建替えタイプとがあります。 ■都市再生機構/p60 都市基盤整備公団を廃止し、地域振興整備公団の地方都市開発整備部門と統合して、平成 16 年に設立された独立行政法人。大都市及び地方中心都市において、市街地の整備改善及び 賃貸住宅の供給の支援を行うとともに、都市基盤整備公団から承継した賃貸住宅等の管理等 に関する業務を行います。 ■都心回帰傾向/p15 地価の下落などによって都心部の居住人口などが回復する現象のことです。高度成長期に はじまった大都市への急激な人口流入は、都心部の地価高騰に繋がり、郊外部への住宅地の 拡大と人口の増加、都心部における人口減少が起こりました。これはドーナツ現象といいま す。バブル崩壊以降は、地価が下落し、不良債権処理のための土地処分や、都心部での超高 層マンションの供給が活発になり、都心部の人口が増加しています。この現象を都心回帰と いいます。 ■都営住宅の区移管/p33.p41 原則として、おおむね 100 戸以下、管理開始から 10 年以上経過した団地を移管する計画 です。移管に伴う問題の解決と、都区間の協議が整ったものを順次移管します。移管後は、 区営住宅として管理します。 ■都市型軽費老人ホーム/p21.p33.p44.p55 従来の軽費老人ホームの基準を大きく緩和した住宅型の高齢者施設です。 大都市における低所得高齢者の住まいの問題が社会問題として取り上げられたことから、 東京都が、高齢者のすまいに関するプロジェクトチームを発足させ、 「都型ケアハウス」とし て国に提案、規制緩和と財政支援を強く要請しました。これを受け、国が、平成 22 年 4 月 に厚生労働省令を改正し、従来の軽費老人ホームの基準を大きく緩和した「都市型軽費老人 73 ホーム」を創設しました。 は ■不燃化促進共同建替え/p35.p47.p55 区が定めた不燃化促進区域で一定の基準に適合する不燃建築物を建築する建築主に助成金 を交付する事業です。 この事業は目標不燃化率を 70%として事業を進めており、南部地域は目標を達成したこと により事業を終了しています。北部地域の不燃化率は目標に達していないため、避難地(文 花地区) 、避難路(7 路線地区) 、防災活動拠点(17 小学校等周辺地区)を助成対象地区に指 定して事業を継続しています。また、平成 18 年度に「墨田区不燃化促進事業再検討調査」を実 施し、その提言を受けて平成 20 年 10 月 1 日より事業を拡充しています。 ■分譲マンションアドバイザー制度/p33.p35.p38.p49 分譲マンションの維持管理や建替え・改修について、管理組合又は区分所有者に、専門家 を派遣し、情報提供及びアドバイスを行うことにより、分譲マンションの適切な維持管理や 円滑な建替え・改修に資する支援を(財)東京都防災・建築まちづくりセンターが実施して いる制度です。 ■分譲マンション・沿道建築物等耐震化促進事業/p35.p47 災害時の緊急輸送道路や避難路等を確保するため、分譲マンションや緊急輸送道路沿道の 建築物の耐震補強設計から耐震改修工事まで一連で行う場合の経費の一部を助成します。 ■分譲マンション計画修繕調査支援制度/p35.p49 大規模修繕を検討している建築 5 年以上経過した分譲マンションの管理組合が、計画的に 行う修繕のための事前調査を実施する場合に、区が調査費の一部を助成します。 ■分譲マンションリフォームローン償還助成/p35.p49 分譲マンションの共用部分等の修繕工事を住宅金融支援機構の「マンション共用部分リフ ォームローン(管理組合の申し込みに限る。 ) 」の融資を受けた管理組合に対して、その融資 の償還の一部を助成します。 ま ■まちづくり公社/p35.p48 墨田区において地域に密着したまちづくりを行うことを目的に、昭和 57 年 8 月に設立され た財団法人です。 ■民間緊急通報システム事業/p33.p45 一人暮らし又は夫婦等の世帯の高齢者が家庭内で病気その他の緊急事態に陥ったとき、無 線発報器等を用いて民間受信センターに通報することにより、関係機関又は専門の現場派遣 員による速やかな援助を得て当該高齢者の救護等を行う制度です。 74 ■木造密集市街地整備/p28 木造密集市街地は、道路などの基盤整備が十分でないうえ宅地が細分化しており、老朽化 した木造住宅が多く、環境や防災に様々な問題を抱えています。 東京都では、木造住宅密集重点整備地域25 地区を指定し、そのうち緊急に整備を図る地区 を重点地区に指定している。墨田区では鐘ヶ淵周辺地区が重点地区です。 や ■家賃債務保証制度/p33.p45 保証人を見つけることが困難な高齢者世帯等に、民間賃貸住宅への入居を支援するため、 高齢者世帯等が月額家賃等の 30 パーセントの保証料を民間保証会社に支払うことにより、そ の民間保証会社が家賃等の債務を保証する制度です。区では、高齢者世帯等が支払った初回 の保証料の 2 分の 1(限度額 2 万円)を助成します。 ら ■リバースモーゲージ制度/p35.p50 高齢者等が、自宅資産を担保として金融機関から融資金を定期的に受け取り、貸付期間終 了後又は死亡・転居等で融資が不要となった後、担保不動産を処分し、売却金によって融資 金を返済するか、相続人が金銭で返済する仕組み。高齢者等の持家所有者が、居住継続を実 現しながら自立的にゆとりある生活を送るための方法のひとつです。 ■緑化助成制度/p35.p53 接道緑化助成においては、敷地の接道部に生垣等を設置する経費の一部を助成することに より、みどり豊かな美しい都市景観の創出と、災害に強い安全な生活環境の確保を図るもの です。また、屋上緑化等助成においては、屋上や壁面を緑化する経費の一部を助成すること により、建築物の緑化を推進し、省エネルギー対策やヒートアイランド現象の緩和を図るも のです。 ■隣地境界線/p23 隣の敷地との境界線。 75