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食育を支える取組

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食育を支える取組
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食育を支える取組
食育を効果的に推進するため、市町村を始めとする関係者との連携を図りつつ、「食育にかかる人材
の育成と活動の充実」、「関係者の役割分担とネットワークの充実」及び「いいともあいち運動の推進」
について取り組みました。
(1)食育にかかる人材の育成と活動の充実
県民一人ひとりの主体的な取組がより効果的なものとなるよう、その取組を支援する人材の育成と活
動の充実に取り組みました。
愛知の郷土料理講習会
●実施時期:平成 26 年8月5日
公益財団法人愛知県学校給食会
●対象者:栄養教諭・学校栄養職員
●内容
愛知県の温暖な気候風土で育まれた農作物を利用し、地域の味とし
て古くから守り食されてきた郷土料理は、学校給食を通じて次世代を
担う子どもたちに伝えたい郷土の食文化です。栄養教諭・学校栄養職
員の方々に伝統的な郷土の食文化に触れる機会を提供し、児童生徒の
健全な食習慣の形成に資することを目的に実施しました。参加人数は
43 名で、調理実習と講義を行いました。
詳細については、当財団ホームページをご覧ください。
http://aigaku.org/
●活動の成果、今後の課題
調理実習や講義を通して郷土料理への理解が深まり、栄養教諭・学
校栄養職員としての資質の向上に資することができました。今後、学
校給食の献立に取りいれたり、学校での食育指導に役立つ講習会とな
りました。
〈取組項目:保育・教育機関における推進体制の充実〉
〈取組場面:学校〉
食育講演会
愛知県栄養教諭・学校栄養職員研究協議会
●実施時期:平成 26 年8月 20 日
●対象者:愛知県内栄養教諭および学校栄養職員・学校給食関係者・愛知県食育推進会議構成団体
●内容
本協議会は、平成 26 年8月 20 日ウィルあいちで行った「平成 26
年度愛知県栄養教諭・学校栄養職員研究大会」において、
「食育講演
会」を開催しました。今年度は独立行政法人相模原病院より林典子先
生を講師に招き、食物アレルギーについて最新の情報や対応方法につ
いてお話を聞くことができました。本協議会会員、食育推進会議構成
団体の他、幼稚園関係者の方など、390 名の参加がありました。
●活動の成果、今後の課題
学校給食を始め食に関わる立場として、安全に食事を提供するため
に必要な知識を得ることができました。
〈取組項目:社会人を対象とした推進体制の充実〉
〈取組場面:学校・地域〉
28
愛知県食育推進ボランティアの登録
●実施時期:平成 26 年8月
岩倉市、岩倉市食生活改善推進員
●対象者:食生活改善推進員
●内容
これまでも外部団体等開催の研修会も含めて色々な情報を伝えて
きましたが、今年度は食生活改善推進員が新聞に掲載された「愛知県
食育推進ボランティア」の活動等紹介記事を見て関心を持ち、推進員
全員の意思を確認し、今年度登録に至りました。
●活動の成果、今後の課題
登録証を普段使っている名札に入れ、岩倉市だけではなく、愛知県
の食育推進に携わるという意欲を高め、栄養教室の開催や学習にも励
んでいます。
〈取組項目:愛知県食育推進ボランティアの育成と活動の充実〉
輝きネット・あいち技人認定式及び研修会
●実施時期:平成 26 年8月 22 日
〈取組場面:地域〉
農村輝きネット・あいち
●対象者:輝きネット・あいちの技人認定者及び農村輝きネット・あいち会員
●内容
平成 15 年度から、これまでのグループ活動で培い、優れた農業及
び暮らしの技術を持ち伝承できるネット会員を「輝きネット・あいち
の技人」として認定しています。
平成 26 年度は、8 月 22 日に 12 回目となる認定式を愛知県西三河
総合庁舎で開催し、新たに 11 名を認定しました。
認定式後には、(株)げんきの郷フードコーディネーターの高木幹夫
氏を講師に招き、「ストーリーづくりから生まれる食の楽しみ」と題
して、研修会が行われました。
●活動の成果、今後の課題
輝きネット・あいちの技人の認定者数は 235 名になり、地域住民や
小・中学校の子どもたちに対して、地域の農業や伝統料理などを教え
るなど地域に根ざした活動をしています。
今後も技人の活躍を期待し、認定していきます。
〈取組項目:食育に係る多様な人材の育成と活動の促進〉
〈取組場面:地域〉
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「子どもに食べてほしいおむすび」レシピ募集
●実施時期:平成 26 年6月~11 月
高浜市こども食育推進協議会
●対象者:カワラッキーフレンズ
●内容
食育月間に、子どもが食事を自分で作って食べるきっかけ作りとし
て、「子どもに食べてほしいおむすび」レシピをカワラッキーフレン
ズから募集しました。
「鬼みちまつり」で市民に投票してもらい、1位となったおむすび
を「JAあいち中央高浜地区農業まつり」で行う「おむすび体験教室」
で、高浜市食育ボランティアが親子に作って食べてもらいました。
※カワラッキーフレンズ
:市の食育の啓発・推進に協力・賛同する団体、事業者等
●活動の成果、今後の課題
単独で活動するのは難しいが、食育協力への想いをもってくださっ
ている事業者等に少しの負担でできる食育活動として、参加していた
だくことができました。
今後も、食に直接関係しない事業者等に食育活動の場を提供できる
よう工夫していきたいと思います。
〈取組項目:食育に係る多様な人材の育成と活動の促進〉
〈取組場面:地域〉
食育教材の開発(プレゼンテーション資料)
愛知県栄養教諭・学校栄養職員研究協議会
●実施時期:平成 26 年
●対象者:愛知県内栄養教諭・学校栄養職員研究協議会会員
●内容
給食試食会などで栄養教諭・学校栄養職員が、保護者や地域の方に
子どもの食生活や学校給食の意義についてお話をする機会が多くあ
ります。
そこで、データや写真などを入れて、見やすくわかりやすいプレゼ
ンテーション資料を作成しました。
今年度のテーマは「朝食について」
「学校給食の歴史」です。
実態を知ってもらうために、グラフ等は学校の調査結果を入れられ
るように工夫しました。
●活動の成果、今後の課題
本協議会では毎年、食育指導のための教材開発に取り組んでいま
す。
今年度は対象を保護者や地域の方々として、皆さんが活用できる教
材を作成することができました。
児童生徒がより良い食生活を実践できるよう、家庭や地域との連携
を深める教材について、今後も研究したいと考えています。
〈取組項目:食育推進資料の作成や調査・検定の実施〉
〈取組場面:学校〉
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(2)関係者の役割分担とネットワークの充実
地域に根ざした食育を効果的に推進するため、多様な関係者が各々の強みを活かし役割分担した上で、
相互に連携して活動に取り組みました。
地域食育推進支援会議の開催
●実施時期:平成26年8月5日他
愛知県
●対象者:市町村、企業、地域の食育関係者等
●内容
愛知県では、市町村、関係団体、学校関係者、食育推進ボランティ
ア等からなる地域食育推進支援会議を開催し、地域における食育の関
係者の連携を促進しています。
平成 26 年度は、尾張農林水産事務所始め7事務所で開催し、地域
における食育推進の取組状況や今後の取組について話し合いを行い
ました。
また、地域ボランティア連携企画として、食育推進支援会議の参加
者が連携して食育啓発活動を行いました。
●活動の成果、今後の課題
食育の実践を促進するためには、多様な関係者の連携や協力を図り
つつ、その地域の実情に応じた取組を行うことが効果的です。
今後も、地域食育推進支援会議を通して地域の多様な関係者が連携
するきっかけを作っていきたいと考えています。
〈取組項目:地域食育推進支援会議の開催〉
〈取組場面:地域〉
連携して実施 みんなで楽しく食育を学ぼう!
●実施時期:平成 26 年 11 月 16、29 日
愛知県
●対象者:県民
●内容
愛知県では、県民の皆さんに食の大切さを知ってもらい、食育の実
践を促すため、県内各地で食育推進活動を行っています。
平成 26 年 11 月には、名古屋市中央卸売市場の「ふれあい市場まつ
り」において、管理栄養士による栄養相談や、食育推進ボランティア
による粉あてクイズ等を実施しました。
また、イオン新瑞橋店の「いいともあいちフェア」において、野菜
ソムリエによるトークショー、野菜 350g を当てるクイズ等を行いま
した。
●活動の成果、今後の課題
どちらのイベントも家族連れなど大勢の方に参加していただきま
した。
専門知識や経験を持つ活動者と連携することで、活動内容に深みが
増し、参加者の方にも食生活や県産農林水産物についての正しい知識
を伝え、家庭での実践を促すことができました。
今後も、多様な人材と連携した取組を進めていきたいと思います。
〈取組項目:地域の活動主体同士の連携企画の促進〉
〈取組場面:地域〉
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水産物の食べ方に関する情報の発信
●実施時期:通年
愛知県
●対象者:県民
●内容
愛知県では、平成 25 年度にお魚料理の初心者向けに『あいちのお
さかなコンシェルジュ』の web サイトを立ち上げ、簡単レシピや栄養
などの情報発信を行っています。
平成 26 年度は、当該 web サイトと連携させた、facebook に力を入
れ、愛知県の水産業や魚食に係る情報発信を行っています。
web サイト→http://www.pref.aichi.jp/suisan/osakana/index.html
facebook→https://www.facebook.com/aichiosakana
●活動の成果、今後の課題
平成 26 年度の facebook への投稿記事は 120 を超えることができ
た。
今後も、この取組を継続実施し、愛知県の水産業や魚食に関連する
情報発信を行っていきます。
〈取組項目:食育に関する情報発信の充実〉
〈取組場面:地域〉
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(3)いいともあいち運動の推進
県内の消費者と生産者が相互理解や交流を深めたり、地産地消をすすめることで、県民のみんなで県
の農林水産業を支えていこうという、いいともあいち運動の推進に取り組みました。
いいともあいち運動シンボルマークの貼付促進
●実施時期:通年
愛知県
●対象者:県民
●内容
愛知県版地産地消の取組である「いいともあいち運動」を広く県民
の方々にアピールしていくため、いいともあいちネットワーク会員に
対して、県産農林水産物を使った商品パッケージや梱包用の段ボー
ル、包装紙などへ、運動のシンボルマークを貼付する取組を推進しま
した。
また、県の web ページ「いいともあいち情報広場」にシンボルマー
ク商品情報を掲載し、シンボルマークを表示した商品について、広く
県民にPRしました。
●活動の成果、今後の課題
平成 25 年度までに使用された 408 商品に加え、26 年度は、県産小
麦「きぬあかり」と県産あさりを使用したうどんや県産トマトを使用
したトマトピューレーなど、新たに 41 商品にシンボルマークが使用
されました。
今後も、シンボルマークの貼付を通して、いいともあいち運動の認
知度向上に努めていきます。
〈取組項目:運動の認知度の向上〉
〈取組場面:地域〉
6次産業化・地産地消ビジネスフェアの開催
●実施時期:平成 27 年2月
愛知県
●対象者:地産地消に取り組む事業者
●内容
農林漁業者や食品製造事業者などが、県産農林水産物やその加工品
を展示し、流通関係者等との商談や参加者相互の情報交換を行い、新
商品の開発や新たな販路の開拓に取り組む「6次産業化・地産地消ビ
ジネスフェア」を、平成 27 年2月2日(月)に名古屋市中区のアイ
リス愛知で開催しました。
フェアには、72 の企業・団体が出展し、会場は 506 名の参加者で
にぎわいました。また、11 企業が自社の取組や商品の紹介を行うプ
レゼンテーションを行いました。
●活動の成果、今後の課題
フェアの開催に当たっては、効果的な商談につながるよう事前に出
展者と参加者に商談先の意向を聞き、その情報を提供しており、各ブ
ースにおいて、熱心に情報交換や商談が行われました。
その結果、平成 27 年 2 月末時点での商談件数は 235 件で、そのう
ち取引開始は 11 件となっています。
〈取組項目:協動活動の充実〉
〈取組場面:地域〉
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地産地消弁当「岡弁」の販売
岡崎市
●実施時期:平成 26 年6月、10 月、11 月
●対象者:市民
●内容
岡崎市内産の特産品や野菜などの食材を使った、地産地消弁当「岡
弁」に詰める料理のレシピを市内の小中学生及び高校生を中心に募集
を行いました。
そして、応募のあったレシピを岡弁としてお店のメニューや仕出し
弁当として提供する飲食店を募集し、食育月間の食育の日である6月
19 日を始めとする4日間に岡弁の販売を行いました。
●活動の成果、今後の課題
岡弁を次のとおり飲食店で販売しました。
6月 19 日(一部 19 日以外有)
:お店 12 店、弁当3店(計 15 種類)
10 月 19 日:お店1店、弁当2店(計3種類)
11 月 15 日:弁当2店(計3種類)
11 月 16 日:弁当 1 店(1種類)
現在、市からの呼びかけで岡弁を販売する機会を作っているが、市
が旗振りをしなくても店側が自主的に岡弁として販売していく店舗
が増えないこと、市民の認知度がまだ低いことが課題です。
〈取組項目:県産農林水産物の利用拡大〉
〈取組場面:地域〉
いいともあいちフェア
●実施時期:平成 26 年 11 月
あいち食育サポート企業団
●対象者:市民
●内容
「野菜を食べよう!おいしい簡単レシピコンテスト」の優秀レシ
ピを掲載したリーフレットを作成し、愛知県内のショッピングセンタ
ー アピタ・ピアゴで 11 月 13 日~16 日に開催された「いいともあい
ちフェア」において配布しました。
また 11 月 15 日にはアピタ代表店舗 15 店舗においてレシピの試食
を行いました。そこでは愛知県の野菜や 1 日の野菜摂取量の紹介、
「い
いともあいち運動」のPRを行い、愛知県の野菜摂取量の向上に努め
ました。
企業団ホームページアドレス http://aichishokuiku-support.info
●活動の成果、今後の課題
店舗に来店する多くのお客様に試食をしていただくなかで、愛知県
の野菜と1日の野菜摂取量について広く知っていただくことが出来
ました。
今後はより深く、多くのお客様へ伝えられるようにしていきたいと
考えています。
〈取組項目:県産農林水産物の利用拡大〉
〈取組場面:地域〉
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