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第4日 10月14日(一般質問)

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第4日 10月14日(一般質問)
平成27年有田市議会9月定例会
議事日程(第4号)
平成27年10月14日
日程
1
午前10時開議
一般質問
6番
児
嶋
清
秋
5番
玉
木
久
登
12番
宇
野
博
治
9番
辻
本
意
典
1番
一ノ瀬
敦
子
8番
中
桂
三
谷
─────────────────────────────────────────────
会議に付した事件
日程
1
一般質問
6番
児
嶋
清
秋
5番
玉
木
久
登
12番
宇
野
博
治
9番
辻
本
意
典
1番
一ノ瀬
敦
子
8番
中
桂
三
谷
59
出
欠
席
席
議
員
議
15名
1番
一ノ瀬
敦
子
2番
池
田
敦
城
3番
上
山
寿
示
4番
岡
田
行
弘
5番
玉
木
久
登
6番
児
嶋
清
秋
7番
万
賀
幸
雄
8番
中
谷
桂
三
9番
辻
本
意
典
10番
堀
川
11番
生
駒
三
雄
12番
宇
野
博
治
13番
福
永
広
次
14番
西
口
正
助
15番
浜
口
元
司
員
明
0名
議 事 説 明 員
市
長
望
月
良
男
副
長
成
川
長
田
中
政
彦
経営管理部長
辻
川
和
希
経 営 管 理部 理 事
嶋
田
博
之
経 営 管 理部 参 事
喜
多
俊
充
市民福祉部長
嶋
田
勇
嗣
経済建設部長
林
慶
造
経 済 建 設部 参 事
貴
志
浩
年
水道事務所長
河
野
孝
司
教
長
谷
輪
吉
伸
消
長
山
本
病 院 事 務 長
田
代
利
彦
経営企画課長
大
松
満
防災安全課長
御
前
一
晃
総
長
宮
﨑
三穂子
市
民
課
長
大
谷
せつ子
生活環境課長
嶋
田
実
明
福
祉
課
長
馬
倉
三
喜
健
長
山
﨑
希
恵
高齢介護課長
岩
田
吉
広
地籍調査課長
溝
上
有 田 み かん 課 長
北
口
敦
夫
工
長
城
会 計 管 理 者
栗
山
京
三
教育総務課長
伊
生涯学習課長
田
中
聡
消防本部次長
医
長
神
保
局
長
境
次
書
記
大
教
育
育
次
務
課
佳
紀
正
吉
真
也
市
防
務
課
康
課
務
課
満
崇
至
博
紀
夫
藤
正
人
田
邉
隆
義
森
川
直
子
議会事務局職員
谷
60
長
午前10時
○議長(福永広次君)
1分
開議
ただいまの出席議員数は15人であり、定足数に達しております。
これより本日の会議を開きます。
日程1、一般質問を行います。
まず、6番児嶋清秋君。
〔6番
○6番(児嶋清秋君)
児嶋清秋君
登壇〕
皆 さ ん 、 お は よ う ご ざ い ま す 。 さ て 、 8 月 30日 告 示 の 有 田 市 議 会
議員一般選挙におきまして、市民の皆様方の御支持をいただき、4たび壇上に立たせてい
ただけることを心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
申 し お く れ ま し た が 、 先 月 9 月 10日 の 茨 城 県 常 総 市 鬼 怒 川 の 堤 防 決 壊 に よ る 大 水 害 に よ
り犠牲になられた方々、また、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
そ れ で は 、 通 告 順 に 従 い ま し て 台 風 11号 に よ る 7 月 17日 の 大 雨 に よ る 市 内 の 被 害 ( 浸
水)等の状況について壇上より一般質問させていただきます。
台 風 11号 の 影 響 に よ り 、 7 月 17日 の 早 朝 か ら の 大 雨 に よ る 本 市 の 各 地 区 の 被 害 、 浸 水 、
土砂崩れ等の状況についてお聞かせ願います。
以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(福永広次君)
御前防災安全課長。
○防災安全課長(御前一晃君)
7 月 17日 の 大 雨 に お け る 市 内 の 被 害 状 況 に つ い て 御 答 弁
申し上げます。
7 月 3 日 に 太 平 洋 上 で 発 生 し た 台 風 11号 は 、 勢 力 を 強 め な が ら 北 上 し 、 16日 午 後 11時 ご
ろ に 高 知 県 室 戸 市 付 近 に 上 陸 し ま し た 。 16日 の 朝 に は 、 西 日 本 一 帯 が 強 風 域 に 入 り 、 台 風
からの湿った空気が流れ込んだことで、広範囲で局地的な大雨となり、本市におきまして
も 、 16日 の 午 前 10時 15分 に 暴 風 警 報 が 発 表 さ れ 、 同 日 午 後 4 時 13分 に 大 雨 洪 水 警 報 が 発 表
されました。
翌日の明け方からは、激しい雨が降り、有田川の水位が上昇し、一部の地域が危険な状
態 に な る お そ れ が あ っ た た め 、 同 日 午 前 5 時 30分 に 下 中 島 の 有 田 川 沿 い の 2 世 帯 5 人 に 対
し 避 難 準 備 情 報 を 発 令 し 、 そ の 後 、 水 位 上 昇 や 台 風 の 進 路 を 考 慮 し 、 午 前 7 時 30分 に 同 地
域に対し避難勧告を発令しております。
なお、気象警報発表後の自主避難の申し出に対しましては、文化福祉センターに避難所
を開設し、延べ10世帯13名の方の受け入れを行っております。
被害状況につきましては、人的被害はありませんでしたが、住家の床上浸水が山地地区
で 1 件 、 床 下 浸 水 が 同 地 区 に お い て 13件 発 生 し て お り ま す 。 ま た 、 非 住 家 の 浸 水 被 害 に つ
きましては、山地地区で4件、箕島地区で1件となっております。
な お 、 道 路 冠 水 に つ き ま し て は 、 国 道 42号 初 島 町 里 交 差 点 を 初 め 、 箕 島 新 堂 地 区 の 背 戸
川沿いや高山川沿いの県道有田湯浅線の一部、それに隣接する山地野地区の道路、宮原地
区の西谷川沿い、糸我地区のお仙谷川沿いの市道などが広い範囲で浸水により一時通行ど
めとなりましたが、道路への被害はありませんでした。
主な公共施設への被害につきましては、ふるさとの川総合公園が冠水し、各スポーツ施
設にごみ や土砂 が堆積 しました が、後 日、個 人や中学 生、各 種団体 など約 450名の御 協力に
61
より、それらを撤去改修し、新たに土を入れ整地したことで、現在は使用可能となってお
ります。
土 砂 災 害 に つ き ま し て は 、 糸 我 地 区 の 国 道 42号 線 沿 い の 斜 面 で 土 砂 崩 れ が あ り 、 有 田 東
大橋南詰から、有田川町小島交差点の区間が一時全面通行どめとなりましたが、現在、国
土交通省において仮復旧が行われ通行可能となっております。
農 地 災 害 に つ き ま し て は 、 石 積 み の 崩 れ や 斜 面 の 崩 壊 な ど 約 50件 の 調 査 依 頼 が あ り 、 現
地を確認した結果、20件は災害復旧工事を行う見込みとなっております。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
6番児嶋清秋君。
〔6番
○6番(児嶋清秋君)
児嶋清秋君
登壇〕
ただいま御前防災安全課長から市内の被害、浸水等についての経
緯を時系列でるる説明を聞かせていただきました。
16日 16時 13分 に 大 雨 洪 水 警 報 が 発 表 さ れ 、 翌 日 の 17日 明 け 方 か ら の 激 し い 雨 に よ り 有 田
川の水位が上昇、一部地域に対して避難準備情報を発令、その後、台風の進路を考慮し、
午 前 7 時 30分 に 下 中 島 地 区 に 避 難 勧 告 を 発 令 。 被 害 状 況 に つ い て は 、 気 象 警 報 解 除 後 の 現
地調査の結果、人的被害がなかったものの、山地地区の民家で床上浸水が1件、床下浸水
が 13件 発 生 し 、 非 住 家 の 浸 水 被 害 に つ い て は 、 山 地 地 区 で 4 件 、 箕 島 地 区 で 1 件 、 そ の ほ
か道路冠水については箕島新堂の背戸川沿いや立神社前の高山川沿いの有田湯浅線の一部、
それに隣接する山地農道道路など広い範囲で浸水、一時通行どめ、ふるさとの川総合公園
も冠水するが、被害が過去の浸水に比べて軽微であったため、個人や各種団体などの協力
により現在使用可能とのこと。
農 地 災 害 に つ い て は 、 石 積 み の 崩 れ や 斜 面 の 崩 壊 な ど 約 50件 を 確 認 、 答 弁 の 中 で は 触 れ
られていませんが、みかん海道に通じる焼き肉屋さんの前のミカン畑も木の上のほうを少
し残して冠水しているのを当日私も現地で確認しております。
そこで、2点ほど再質問させていただきます。
ま ず 1 点 目 と し て 、 農 地 の 石 積 み の 崩 れ な ど 20件 は 災 害 復 旧 工 事 を 行 う と の 答 弁 で し た
が、補助率はどのくらいで、いつごろの着工になるのか、お伺いします。
2点目として、山地の民間の浸水の件ですが、市内の他の地区に比べ浸水被害が突出し
ていますが、当地区の地形とか星尾、千田の水路の各地区に降った雨が全て高山川へ流れ
込んでくるようです。そのためにオーバーフローしたものと考えます。
これを解消するため、有田川沿いのガソリンスタン ドに隣接するところに排水ポンプが
4基設置されていますが、対応し切れなかったからだと思います。先ほども申し上げまし
たが、ミカンの木が冠水すると、せっかく手塩にかけて育てたミカンの実が落下してしま
うそうであります。本当に悲しいことであります。
そ の ほ か に も 長 寿 荘 の 近 く の 数 件 の 新 築 住 宅 の ほ う な ん で す け れ ど も 、 道 路 よ り 50セ ン
チ か ら 60セ ン チ 高 く し て い る た め に 新 築 住 宅 の ほ う は 浸 水 被 害 は な か っ た ん で す 。 し か し 、
浄化槽が道路面とほぼ同じなため、ふたが浮いてしまってトイレが使用できなかったとい
う話を聞いております。
そこでお尋ねします。もう1基増設するスペースがあると聞いていますが、当局として
62
そのお考えがあるのか、お伺いします。
○議長(福永広次君)
貴志経済建設部参事。
○経済建設部参事(貴志浩年君)
御答弁申し上げます。
1 点 目 の 農 地 災 害 復 旧 工 事 の 補 助 率 で ご ざ い ま す が 、 一 般 的 に は 国 が 50% 、 市 が 残 り
50%の7割、つまり全体の35%、個人負担はその残りの 15%であります。
今 回 の 台 風 11号 は 、 国 の 激 甚 災 害 の 指 定 を 受 け て お り ま す の で 、 具 体 的 な 数 字 は 確 定 し
ておりませんが、国の補助率はさらにふえることとなります。ま た、着工の見込みにつき
ま し て は 、 11月 中 に 国 の 災 害 査 定 が ご ざ い ま す の で 、 そ の 後 の 発 注 に な る 予 定 で ご ざ い ま
す。
次に、2点目、高山川揚排水機場の排水ポンプ増設について御答弁申し上げます。
議員御指摘のように、高山川揚排水機場には、あと1基ポンプを設置する余地がござい
ます。現在4基で毎秒4トンの排水を行っておりますので、あと1基増設すれば、毎秒
5トンの排水が行えるようになりますので、県に対しあと1基の排水ポンプ増設を要望し
てまいります。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
6番児嶋清秋君。
〔6番
○6番(児嶋清秋君)
児嶋清秋君
登壇〕
ただいま貴志経済建設課長から再質問の1点目の農地災害復旧工
事 の 補 助 率 に つ い て 、 一 般 的 に は 国 が 50% 、 市 が 残 り 50% の 7 割 で 全 体 の 35% 、 個 人 負 担
は そ の 残 り の 15% で あ る が 、 今 回 の 台 風 11号 は 国 の 激 甚 災 害 の 指 定 を 受 け て い ま す の で 、
国の補助率はさらにふえるであろうとの心強い答弁をいただきました。ありがとうござい
ます。期待しております。なお、復旧工事の着工についてもよろしくお願いいたします。
加えて再質問の2点目、高山川の排水ポンプ増設について県に対して要望していた だけ
るとのことで、これが実現され、浸水等の被害が解消されることを願いまして、私の一般
質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(福永広次君)
これにて、6番児嶋清秋君の一般質問は終わりました。
次に、5番玉木久登君。
〔5番
○5番(玉木久登君)
玉木久登君
登壇〕
改めましておはようございます。通告順に従い一般質問をいたし
ます。
今回、私は、3項目について質問並び提言してまいりたいと思います。
まず1項目め、先ほど児嶋議員からもございましたが、山地地区の浸水対策の今後の 考
え方についてであります。
本 年 7 月 17日 、 台 風 11号 の 影 響 に よ る 大 雨 に よ り 、 昨 年 に 引 き 続 き 市 内 各 所 で 浸 水 被 害
が発生いたしました。特に、山地地区における浸水被害は、近年、目に余る事態となって
おり、地区住民の方々からは、多くの切実な思いや怒りの声をいただいているのが現状で
あります。
こうした中、改めて今回の浸水被害状況並びに近年の被害状況についてと、高山川揚排
水機場の排水ポンプの稼働状況についてお聞かせ願いたいと思います。また、今後の具体
63
的な対策についてお聞かせ願いたいと思います。
2項目めについては、有田川のしゅんせつの進捗状況と今後の考え方についてでありま
す。
本 年 9 月 10日 、 台 風 18号 か ら 変 わ っ た 低 気 圧 の 影 響 に よ り 、 関 東 か ら 東 北 地 方 で は 、 10
日間も雨が続き、栃木県、茨城県では五十年に一度と言われる記録的な大雨となりました。
その影響により、鬼怒川が決壊し、茨城県常総市では甚大な被害となり、リアルタイムで
中継されたことは記憶に新しいと思います。
我 が 町 も 昭 和 28年 7 月 18日 、 有 田 川 決 壊 に よ る 大 水 害 が あ り 、 そ の 当 時 の こ と を 経 験 し
てない私にとっても、その当時このような事態であっただろうと推測できるほどシ ョッキ
ングな映像でありました。
このような甚大な被害を防ぐべく、さまざまな対策が講じられている有田川の治水対策
ではございますが、近年の豪雨の影響から河床はだんだんと埋まり、市民からもしゅんせ
つに対する要望が多く寄せられております。
そこで、有田川のしゅんせつの進捗状況並びに民間による砂利採取の公募の状況、今後
の考え方についてお聞かせ願いたいと思います。
最後に、3項目め、有田市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、2点質問並び提
言を行いたいと思います。
有田市の働く場とキャリア教育についてお伺いいたします。
有田市の企業と教育現場の交流により、地元にもさまざまな仕事があることをわかって
もらうことにより、これからの有田市を支える人材確保を行うことを提言したいと思いま
すが、どのようにお考えなのかをお聞かせ願いたいと思います。
また、子供たちの将来の夢をかなえるには、どのようにすればよいか。夢をかなえた皆
様を学校に迎え、夢の実現には子供のころからどうしてきたかをお話してもらい、子供た
ちのスキルを上げる取り組みをしてはどうかと考えていますが、いかがでしょうか。
また、これから今までにはなかったさまざま な産業が生まれてくると思います。それを
育てる市としての援助体制を考えることができないものかと思いますが、どのようにお考
えでしょうか。お聞かせ願いたいと思います。
もう1点は、有田市における定住策についての質問並びに提言であります。
交通網整備による通勤圏、通学圏拡大は、今後の有田市の定住策には欠かせないことは
周知のとおりであります。今後、どのように考えているか、お聞かせ願いたいと思います。
以上で、私の壇上からの質問を終わります。
○議長(福永広次君)
貴志経済建設部参事。
○経済建設部参事(貴志浩年君)
御答弁申し上げます。
1項目めの山地地区の浸水対策についての今後の考え方についてでございます。
ま ず 、 本 年 7 月 17日 、 台 風 11号 に よ る 山 地 地 区 の 浸 水 被 害 状 況 に つ き ま し て は 、 床 上 浸
水 1 件 、 床 下 浸 水 が 13件 、 ま た 、 非 住 家 の 浸 水 が 4 件 で あ り ま し た 。 な お 、 山 地 地 区 で は
農地災害はございませんでした。
過 去 10年 に お い て は 、 平 成 23年 度 で 床 上 浸 水 1 件 、 床 下 浸 水 5 件 、 平 成 25年 度 で 床 上 浸
水 2 件 、 床 下 浸 水 10件 、 非 住 家 の 浸 水 が 2 件 、 平 成 26年 度 で 床 上 浸 水 1 件 、 床 下 浸 水 14件 、
64
非住家の浸水2件であります。
次に、高山川揚排水機場の排水ポンプの稼働状況でございますが、現在、高山川揚排水
機場には4基の排水ポンプが設置されております。このポンプの排水能力は1基当たり毎
秒1トンであり、4基で毎秒4トンの排水能力がございます。
今 回 の 台 風 11号 で は 、 有 田 川 本 線 の 水 位 が 上 昇 し 、 高 山 川 の 自 然 排 水 に 支 障 を 来 し 始 め
た直後の17日午前5時から4基全ての排水ポンプを稼働させております。
今後の対策についてでございますが、まず、山地地区の浸水被害を軽減、解消させるた
め に は 、 高 山 川 の 排 水 能 力 を 向 上 さ せ る 必 要 が あ る と 考 え ま す 。 平 成 25年 度 ま で は 排 水 ポ
ンプは3基でありましたが、山地地区の浸水被害が生じていることから、市としても管理
者 で あ る 県 に 要 望 を 行 い 、 平 成 26年 度 に ポ ン プ を 1 基 増 設 し て い た だ き 、 現 在 の 4 基 に な
ってございます。
今 回 の 台 風 11号 が 4 基 に な っ て か ら 初 め て の 稼 働 で あ り 、 1 基 増 設 の 効 果 を 期 待 し た と
ころではございますが、結果、依然として浸水被害が生じております。
高山川揚排水機場には、あと1基ポンプ増設の余地がございます。1基増設すれば、現
在よりもさらに毎秒1トンの排水能力の増加が見込まれますので、県に対し排水ポンプの
増設を要望してまいります。
次に、2項目めの有田川のしゅんせつの進捗状況と今後の考え方について御答弁申し上
げます。
ま ず 、 民 間 に よ る 各 河 川 の 砂 利 採 取 の 状 況 で ご ざ い ま す が 、 県 で は 平 成 24年 度 に 民 間 事
業者による砂利採取の公募を行っております。その結果、県内では有田川、日置川、古座
川、熊野川の4河川で応募がありました。
有田川におきましては、有田川町丹生付近で民間企業が砂利採取を行っております。採
取 規模と いたし ましては 、平成 25年度 から5年 間で 3,000立 方メ ートル を採取 する予 定と な
っております。
一 方 有 田 市 域 で は 、 県 が し ゅ ん せ つ を 行 っ て お り 、 こ こ 数 年 の 実 績 で す が 、 平 成 22年 度
に 辻 堂 ほ か で 7,100立 方 メ ー ト ル 、 平 成 23年 度 に 星 尾 ほ か で 7,600立 方 メ ー ト ル 、 平 成 24年
度 に 糸 我 ほ か で 4,500立 方 メ ー ト ル 、 平 成 26年 度 に 野 ほ か で 4,800立 方 メ ー ト ル の し ゅ ん せ
つを実施しております。
今後のしゅんせつについての方向性、考え方についてでございますが、管理者である県
は、有田川の流下阻害になる箇所、治水上問題のある箇所でしゅんせつや雑木等、障害物
除去を行い、河道断面の維持を行うとしており、しゅんせつに関しましては今後と も県と
協議してまいります。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
伊藤教育総務課長。
○教育総務課長(伊藤正人君)
3項目めの有田市まち・ひと・しごと創生総合戦略につ
いての第1点目、働く場と子供たちに対するキャリア教育について御答弁申し上げます。
議員御提言の市内企業との交流につきましては、児童生徒が社会見学や授業などで市内
の企業等を訪問させていただいたり、中学校2年時には総合的な学習授業の中で、企業や
事業所等の御協力を得て、その職場で働くことを通じて職業や実際に仕事について体験し
65
たり、働く人々と接したりする学習活動、職場体験を実施しております。
また、地元企業へ就職する人材確保は大切であります。そのためにも無限の可能性を持
つ子供たちに将来を切り開くために必要となる生きる力を養っていきたいと考えます。子
供たちが将来の夢に希望を抱き、その実現を目指して学習に取り組む意欲を持つことは大
切なことで、学校現場でもプロスポーツ選手や、ようこそ先輩ということで、学校OBの
方を講師として招き、講演をいただいておりまして、今後も積極的な取り組みを行ってま
いりたいと考えております。
産業構造や就業構造が大きく変化する中、若者の社会的、職業的自立を支援することは
大切で、教育委員会といたしましても、地域住民の方々や事業所との連携を図りながら、
子供たちの発達段階に応じたキャリア教育に積極的に取り組んでまいりたいと考えており
ます。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
大松経営企画課長。
○経営企画課長(大松満至君)
続きまして、3項目めの有田市まち・ひと・しごと創生
総合戦略についての2点目、通勤、通学に関する考え方について御答弁申し上げます。
有 田 市 ま ち ・ ひ と ・ し ご と 創 生 総 合 戦 略 は 、 2060年 の 市 の 人 口 を 2 万 人 程 度 維 持 す る と
した人口展望を示した上で、3つの基本目標のもと、政府における、まち・ひと・しごと
の創生を踏まえた今後5年間の具体的な取り組みを検討しており、その中で結婚、出産、
子育ての取り組み、質の高い教育環境の実現、安全・安心で豊かな暮らしの実現などを定
住施策にも取り組むこととしております。
平 成 22年 度 国 勢 調 査 デ ー タ で 見 ま す と 、 有 田 市 に 居 住 し て い る 15歳 以 上 の 就 業 者 及 び 通
学 者のう ち、有 田市外に 通勤、 通学し ている人 の数は 5,611人と なって おりま す。 15歳以 上
の 通 勤 、 通 学 者 全 体 の 約 46% の 方 々 が 市 外 へ 通 勤 、 通 学 し て お り 、 そ の う ち 和 歌 山 市 へ は
1,825人 、 県 外 へ は 249人 と な っ て お り ま し て 、 約 36% が 和 歌 山 市 や 県 外 に 通 っ て い る 状 況
となっております。
これは、有田市の地理的条件が、和歌山市から比較的近距離にあることや、大阪への通
勤も可能な地域であるといったことを示すもので、有田市の定住地としての魅力を高めて
いくための方策の一つといたしまして、さらなる通勤、通学時間の短縮は有効であると考
えております。
具体的な対策といたしましては、鉄道交通の活性化等、広域幹線道路整備への取り組み
でございます。有田市には、JR紀勢線の駅が3駅あり、和歌山市や大阪府下沿線への電
車通勤に比較的便利な地域であります。しかしながら、鉄道等の公共交通網につきまして
は、道路網の整備や、またモータリゼーション化の進展、そして、人口減少などによりま
して、利用者は年々減少する傾向にあります。交通事業者の経営悪化と利便性の低下とい
う悪循環に陥っているところです。
こ う し た 中 で 和 歌 山 県 下 の 23他 市 町 村 と 一 体 と な り ま し て 、 紀 勢 本 線 活 性 化 促 進 協 議 会
を立ち上げ、地域に欠かせない鉄道を地域で支える取り組みを行うとともに、通勤、通学
時間帯の増便や延長、阪和線、京阪神へのアクセスの向上、IC乗車券イコカの利用エリ
アの拡大など、要望活動を通して市内3駅の優位性を生かしたまちの活性化への取り組み
66
も行っております。
ま た 、 現 在 、 計 画 が 進 め ら れ て い る 国 道 42号 有 田 海 南 道 路 は 、 和 歌 山 市 や 関 西 圏 へ の ア
クセス性の向上による通勤時間短縮や市への流入人口の増加といった観点、また、慢性的
な渋滞解消や災害、緊急時及び産業活動や日常生活などの利便性を向上させるための道路
としても重要なインフラ整備であると考えております。
国道42号海南 有田道 路は、延 長 9.4キ ロの事 業であり まして 、野地 区から有 田川を 超え新
堂地区へ、そこからトンネルで初島地区に入りまして、初島地区からのアクセスをも確保
し、最終海南市の冷水で国道42号線に接続するルート計画になっております。
現在、事業主体である国土交通省が野地区及び新堂南地区の用地買収を促進していると
ころであり、今年度にも野地区の一部で工事に着手すると聞いております。
こ の 道 路 が 完 成 す る こ と に よ り 、 有 田 ─ 海 南 間 で 約 20分 の 時 間 短 縮 効 果 が 見 込 ま れ て 、
通勤などの利便性向上による経済活動の活性化や津波による浸水が懸念される現国道の代
替機能、また、交通量の分散による事故件数の減少が期待されるなど、多数の効果が見込
まれております。
今後につきましても、市といたしましては、早期開通に向け国への要望活動を継続する
とともに、地元市町村として協力して取り組んでまいりたいと考えますのでよろしくお願
い申し上げます。
○議長(福永広次君)
5番玉木久登君。
〔5番
○5番(玉木久登君)
玉木久登君
登壇〕
御答弁ありがとうございます。では、1項目めから再度お願いし
たいと思います。
山 地 地 区 の 浸 水 状 況 に つ い て 御 答 弁 い た だ き ま し た 。 過 去 10年 の デ ー タ か ら 平 成 23年 、
平 成 25年 、 平 成 26年 、 そ し て こ と し と 近 年 に 浸 水 被 害 が 集 中 し て い る こ と が わ か り ま し た 。
昨年度までの被害状況を踏まえた中で、今年度より高山川揚排水機場にポンプを1基増設
し対応してまいりました。堀川議員初め皆様から一般質問やいろいろな形で要望したこと
で実現したことでございます。
昨年というか、結果的に1基増設したんですけれども、思ったほどの効果が今回は得ら
れなかったようでございます。
昨年9月の定例会で、私はこう提言させていただきました。たび重なる自然の猛威に、
現状での対策では限界に近い状況であることと考える 。想定雨量を超え、近年、毎年のよ
うに浸水被害が起こる地区もある。今後、市として国、県と協議を強化し、より災害に強
いまちづくりのための地域の人の立場に立ったシステムづくりを強く要望していただきた
い、そう述べさせていただきました。
当局も、県との協議を重ね、現状の考えられる手段として取り組んできたことは認めて
おります。ただ、今回の結果を踏まえ、また、新たな対策に向けて取り組まなくてはなら
ないと思います。
御答弁の中で、さらにもう1基、ポンプの増設について要望していくということですの
で、その点についてはよろしくお願いしたいと思います。
それはそれでよしとして、私個人の考え方について少し申し上げたいことがあります。
67
あと1基のポンプの増設で結果を待つ考え方のみではなく、それはそれとして根本的見
直しのもとで山地地区に対する浸水対策が必要ではないかなと思います。事前に山地地区
からトンネルを抜け、海に流れる排水路についてもお話をいろいろとお聞きいたしました。
逆流はないものの、自然流下が穏やかで、大雨による排水機能として十分ではないと考え
ます。この点についても何らかの対策により強制流下ができないものか。また、大雨の際
の貯水による治水なども考えられること全てについて協議検討を早期に行っていただきた
いなと思います。
この点について強く要望し、検討結果を報告もいただき、一日も早い山地地区の皆様の
安心を取り戻していただきたいと思います。この点についての質問並び提言を終わらせて
いただきたいと思います。
2項目めの有田川のしゅんせつ状況についてではありますが、各所でしゅんせつが行わ
れている点については了といたしますが、民間公募による有田川の砂利採取については
5年間で3,000平方メートルとの結果については少し残念であります。
民間公募については、継続的に進めることを望むとともに、流下を妨げ、水位上昇のも
ととなる箇所の計画的なしゅんせつを継続していただくようにお願いしたいと思います。
特に、保田堰から下流部についての堆積については、大きな妨げであるのは一目瞭然で
ございます。いち早いしゅんせつを要望し、この件についての提言といたします。
引き続き、3項目めについてですが、働く場とキャリア教育については、後に残させて
いただいて、まず2点目の通勤、通学に関する考え方についてをまずは再度お伺いしたい
と思います。
通勤圏、通学圏拡大は、今後の有田市の定住策には欠かせないことは周知のとおりであ
るが、今後どのように考えているかについて。いろいろな取り組みについての御答弁をい
ただきました。ここで私の考えのもと、少し砕いて再質問させていただきたいと思います。
JRについてであります。JRの増便についての進捗状況についてであります。学生の
転出抑制に関しては、関西圏へのJR増便は大学や専門学校など上部学校の選択幅を余り
持ち得ない和歌山県としては最重要課題と認識をします。早朝の大阪圏への特急並びに快
速増便が急務であると私は思うのですけれども、どの ようにお考えでしょうか、お聞かせ
願いたいと思います。
○議長(福永広次君)
大松経営企画課長。
○経営企画課長(大松満至君)
2点目の通勤、通学に関する考え方の再質問に御答弁申
し上げます。
鉄道利用による大阪圏への通学の利便性の向上、これは特に県北部のJR沿線市町村の
課題の一つであると認識してございます。一方で、JR利用者が年々減少しているのも現
状でございます。
紀勢本線の活性化につきましては、県下の関係市町村が一体となりまして、JRと相互
に協力しながら利便性また快適性の向上を図る取り組みを行うこと が大切であると考えて
おり、これまでも紀勢本線活性化推進協議会を通じまして、さまざまな活動や要望を行っ
ております。
こうした取り組みによりまして、駅のバリアフリー化やパークアンドライド、また、運
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行ダイヤの見直しや車両の更新など、沿線住民の利便性、快適性の向上に寄与してまいり
ました。JR紀勢線の通勤、通学時間帯の大阪圏への増便につきましても、JR阪和線と
の連絡強化やきのくに線における快速電車の増便など、紀勢本線活性化促進協議会を通じ
まして、JR及び和歌山県への要望活動を継続してまいりますので、御支援、御鞭撻の ほ
どどうぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(福永広次君)
5番玉木久登君。
〔5番
○5番(玉木久登君)
玉木久登君
登壇〕
さまざまな取り組み、先ほどからお聞きして、確かに増便であっ
たりとか、そういうことも非常に大事なことだと思います。少し細かいというか、私の思
っていること述べさせていただきたい、そう思います。
1点だけ提言させていただきたい。私は、増便についての要望、大きなくくりの中では、
もちろん望むところではございます。しかし、特急くろしおの始発時間、これの繰り上げ
について提言したいなと思います。
現 在 、 海 南 駅 6 時 16分 発 特 急 く ろ し お 、 こ れ を 何 と か 箕 島 駅 発 に で き な い も の か 。 そ う
い う ふ う に 少 し 考 え ま し た 。 く ろ し お で の 箕 島 、 海 南 ま で の 所 要 時 間 は 約 11分 で ご ざ い ま
す 。 箕 島 6 時 5 分 発 に な れ ば 、 天 王 寺 7 時 23分 着 、 新 大 阪 7 時 51分 着 と な り 、 関 西 圏 へ の
通学や通勤も検討範囲に十分入るのではないかなと思います。
学生さん、ワンルームマンション確保せないかんとか、単身赴任せざるを得んなとかい
うことの解消などにもつながり、転出者の歯どめとなるのではないかなと個人的には考え
ます。
過密ダイヤの問題であったり利用人口の減少など、採算ベースが合わないという理由で
なかなか前に進まない状況もやっぱり多々あろうかと思います。そういう観点からと違う
形のアプローチも可能ではないかなと考えるので、より一層さまざまな取り組みとともに、
有田圏域の人口流出の歯どめとして、追加要望として働きかけていっていただきたいなと
思います。
これ私のちょっと個人的な考えですので、できるできないは別として、これも加えてい
ただいて、今後実現できるように望みたいと思います。この件についての提言は終わりに
いたします。
最後に、残しておりました働く場とキャリア教育についてであります。
従来の中学生の職場体験について、今後も継続すべきであると思いますし、私も賛同は
いたします。今回、私が言っていることは、小学生に対するキャリア教育についての提言
であります。
子供たちの夢は、さまざまであります。もちろん中学生から将来を見据えた考え方はし
っかりしてくるのではないかなとは思っております。しかし、小学生のころの夢というの
は非常に大きくて、希望に満ちた斬新な考え方、また多様性を秘めていると思います。そ
の時期にこそ夢を実現させる希望としてキャリア教育が必要ではないか なと思います。そ
のためにも総合学習の中で有田市の中の企業を訪ねたり、その夢を実現した人の話を聞く
ことにより、学習意欲の向上、また、精神、体力の強化にもつながるのではないかなと思
います。
69
御答弁の中で学校現場でのプロスポーツ選手や、ようこそ先輩など、学校OBの活用は
大いに取り入れていくべきことだと思います。
そこで教育長にお尋ねしたいなと思います。教育長もさまざまな取り組み、また、経験
もされていると思います。経験を踏まえた中で感じたことや、今後の課題などあればお聞
かせ願いたいと思います。
○議長(福永広次君)
田中教育長。
○教育長(田中政彦君)
議員の御提言を受け、私の考えと今後の課題について御答弁を
申し上げます。
小学生へのキャリア教育につきましては、議員がおっしゃるように、学校教育の中で将
来への夢や希望を持ち、前向きな生き方ができるように培っていくことが大事になってき
ます。地域の商店を訪問したり、地域で働く方の話を聞くなど、地域とのかかわりを豊か
にした教育活動を実践することは具体的な取り組みとして欠かすことのできないことであ
り、各小学校でもICTの活用とあわせ実践をしているところであります。
課題は、中学生の職場体験学習の商店や事業所の受け入れ態勢にあります。中学校の職
場体験の期間は現在3日または5日間となっております。この日程についても、受け入れ
側に限度があるようですし、受け入れ可能な商店や事業所の数も限られるなど、生徒みず
からの希望がかなえられない状況にあります。受け入れ側の開拓はしておりますが、継続
した課題となっています。
以上です。
○議長(福永広次君)
5番玉木久登君。
〔5番
○5番(玉木久登君)
玉木久登君
登壇〕
ありがとうございます。教育長が述べた課題について、これは逆
に教育現場のみならず、やっぱり地元企業の皆様、優秀な人材を確保するためには、非常
に重要な点であると私も思います。あらゆる方面からこの問題にはこれから取り組んでい
かなければならないなと改めて感じました。
本当に、教育長に今のお話聞いて、明朗な問題提起をしていただいたんではないかなと
感じました。従来、これは教育、これは経営、これ例えば建設、いろいろな形で行政とい
うのは当然いい意味でも悪い意味でも縦割りという形がございます。この縦割りから、や
っぱりこの地方創生、今回は教育ということで取り上げさせてはいただいてます けれども、
やはり今まで以上にやっぱりグローバルな考え方のもと取り組んでいってもらわないとい
けないのかなと、そう少し感じました。
有田市のやっぱり独自のキャリア教育の構築、それが私は、やっぱりこのまち・ひと・
しごと総合戦略へとしっかりつながっていくものではないかなと感じております。直ちに
結果が出るようなものでもないかもわかりません。私もいろんな取り組みを市がしている
ことも存じてますし、やってることもいいことも多々ございます。その中で、やはりこの
キャリア教育をより充実させることが有田市の独自性のまち・ひと・し ごと総合戦略へと
つながるのではないかなと期待しておりますので、今後とも皆様とともに頑張ってまいれ
たらなと思います。
市長に少しお伺いさせていただきたい。今までというか、これからやっぱり私たちが子
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供のころというのは、今は携帯電話であったりスマホであったりとか、そういうものとい
うのは、もう全く想像もできなかった時代でありました。それが、今現在ではもうそれが
当たり前になっている。結局、新しい産業というか、そういうものはだんだんやはり出て
くるというか、そういうふうに思っています。
だから、それをキャリア教育の中で新たな取り組みとして、子供たちがそういう夢、そ
ういうものを持っていく。これは教育現場の中で育てていきたいなと思います。それは思
うんですけれども、そういうことに対して、これから新しい産業がどんどん生まれること
について少しお伺いしたいと思います。
先ほど教育現場の立場からは、育てる援助態勢の構築、そういうことについてお考えを
お聞かせいただきました。このことについて、市長の立場から新規参入であったり、新し
いものの開発をする企業誘致、そういうことも含め市長としてどのようにお考えがあるか
をお聞かせ願いたい、そう思います。お願いします。
○議長(福永広次君)
望月市長。
○市長(望月良男君)
お答えいたします。
まず、教育長にお尋ねをいただきました件、これは教育委員会がしっかりと現場で頑張
っていただきながら、市も連携しながら子供たちのキャリア教育、これ大切なことだと思
いますので、御提言いただいたことも踏まえて頑張っていきたいなというふうに思ってお
ります。
私にお尋ねをいただきました新規創業、これからの産業、未来に向かってどういったも
のが創発といいますか、つくり上げていけるか。行政の立場からこのまち・ひと・しご と、
この戦略にどういうふうに盛り込んでいくか。そういうことをお聞きいただいたものだと
思います。
まず、この総合戦略の中で、未来を次代を見据えたチャレンジということで、そういっ
たことを応援しようと。それが雇用の創出につながるということで、有田市創業支援事業
計画というものを本年7月に経済産業省の認定を受けておりまして、こういったことで枠
組みといいますか、何かをチャレンジしようという方を行政でしっかり応援していこうと
いう体制を整えました。しかし、その中身であります。やはり基本的には、特色のある有
田市のこの産業構造とか、強みとか資源とか、観光、そういったことも踏まえた中で、そ
ういったものをさらに磨き上げたり、掘り起こしたりしながら応援していくというのが有
田市の目指すべき方向ではないかということと、もう一点は、外からの方を誘致する。そ
ういうことで創業や取り組みへの支援、空き家や空き店舗を利用した移住者の起業、そう
いったことを支援していこうということもこの計画の中には盛り込んでいきたいなという
ふうに思っております。
そこでまた大切なことがあるなというふうに思っているのですが、当然、行政は頑張ろ
うという方を応援していくということになります。ということで、その担い手とか、そう
いった方がいかに頑張れる環境をつくれるかということだと思います。
しかしながら、この空き家というものも非常に課題が多くて、空き家を保有されている
方々は、問題意識はあるものの、すぐに投資したり、売ったり、借りていただいたり何か
しようという、なかなかそういうふうにはなりません。したがいまして、きちっとこの有
71
田市全体の空き家計画をまず立てます。その中で、一つ託していただければ、こんなすば
らしいことができるんだというふうなことをモデル事業として一つでも先行さ せていきな
がら、そこから全体に広げていく、そんな視点が大事なんじゃないかなというふうに思っ
ておりまして、そういったことも柔軟に民間と連携しながらやっていけるように今後も制
度を考えていかなくてはいけないですし、しっかりと総合戦略の中に具体的な取り組みと
して盛り込んでいくことによって実現をさせていきたいというふうに思っておりますので、
御支援と御鞭撻をまたよろしくお願いいたします。
以上です。
○議長(福永広次君)
5番玉木久登君。
〔5番
○5番(玉木久登君)
玉木久登君
登壇〕
どうもありがとうございます。今市長のほうからお話をいただき
ました。先ほど、大松課長からも御答弁いただいたり、教育長、また市長からも御答弁い
ただいておりますけれども、何かつながっているようで、なかなかつながらないのが現状
だと思います。通勤圏拡大であったりというのは、やはり有田市からの人口流出を認める
ことでもあるかもわからない。ただ、選択肢の中ではそれもやむを得ないということもご
ざいます。また、この愛する有田市の中で起業もしていただき、やはりこのまちで活性化
図るためには、どんどん新しい産業、生めるような人材を確保しながら従来の企業も大 き
く進展していく、そういう策もとらなくてはいけない。そういった中での総合戦略と私も
感じております。
十人十色でございまして、いろいろな考え方あると思いますけれども、やはりいろいろ
な総合戦略の中でも、やはり有田市としてのやっぱり独自性、そういうところを重視した
形のある形を特化する、そういうこともやはり大事かなと、私は思っておりますので、全
て例えば満遍なくその施策をとる、それも大事なことではあると思います。ただ、やはり
有田市すごいなと思わせるような、そういう施策を今後期待してまいりたいと思いますの
で、今後とも皆さん、よろしくお願いしたいと思います。
これで私の一般質問を終わります。
○議長(福永広次君)
これにて、5番玉木久登君の一般質問は終わりました。
一般質問の途中ですが、この際、昼食のため午後1時まで休憩いたします。
○議長(福永広次君)
午前11時00分
休憩
午後
再開
1時00分
休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を継続いたします。
12番宇野博治君。
〔12番
○12番(宇野博治君)
宇野博治君
登壇〕
皆さん、こんにちは。改選後の初議会、新たな気持ちで登壇い
たしました。本会議場には女性議員も加わり、また、理事者の席にも5名の優秀なる女性
職員がつかれ、随分と華やかになり、喜ばしい限りであります。
去る9月6日、市民の皆様から審判を受け、激戦を勝ち抜いてこられた皆様、これから
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の4年間お互いに切磋琢磨し、市民の皆様の幸せと市政発展を目指し、ともに頑張ってい
かねばとの思いを強くいたしているところでございます。
さて、選挙中、選挙前に有権者の皆様方より叱咤激励を受け、厳しい御意見や切実な訴
え等々、多種多様なそれぞれの思いをお聞かせいただきました。そういった中、今回私の
一般質問は多く寄せられている御意見、御要望の中で、次の2点について当局の考えをお
聞かせ願います。
ま ず 、 1 点 目 は 、 市 道 14号 線 の 道 路 拡 幅 と 路 面 の 改 修 に つ い て 、 2 点 目 は 、 市 立 病 院 の
産婦人科の充実について、病院でお産ができる施策は。以上2点について明確な答弁をい
ただきたいと。
まず最初に、市道14号線の道路拡幅と路面の改修について。
私 ど も の 地 域 で は 、 通 称 桜 並 木 と 読 ん で い る 市 道 14号 線 で は 、 転 落 防 止 の た め の 柵 が 設
置されたことに伴い、桜の木がほとんど伐採されました。このことで桜並木という風情も
なくなり、地域住民としては少し寂しい思いをしております。これも安全対策の一環とし
てやむを得ない措置であったと承知しているところであります。
さ て 、 こ の 市 道 14号 線 で あ り ま す が 、 朝 夕 の 通 勤 時 に は 、 か な り の 通 行 量 が あ り 、 軽 ト
ラックでも対向ができず、私有地にお邪魔して対向しなければなりません。
2桁の市道と言えば主要幹線道路であり、これには当局としても簡単に、適当に、ある
いは順番に市道の番号をつけたはずではないと思います。
14号 線 の 沿 道 に は 数 十 人 の 従 業 員 を 抱 え た 企 業 も あ り 、 物 品 の 運 搬 等 、 頻 繁 に 利 用 し 、
また、農繁期ともなればミカンの収穫や有田共選への出荷時等々特に混雑し、地域住民が
一同にこの現状の早期改修を願っています。
また、路面も箇所箇所においてかなり劣悪な状態であり、早急な対応を願うものであり
ます。御答弁を願います。
次に、2点目の市立病院の充実について伺います。
市立病院でのお産ができる施策はないのでしょうか。7月からは常勤の産科医が1名配
属されていますが、地域医療の中核をなす市立病院でお産ができない。また、近隣のまち
でも産科医はあるがお産のできるクリニックは1軒しかなく、しかも満室状態です。多く
の女性の皆様方から切実なお訴えを数多く聞かされました。田代事務長を筆頭に、このこ
とは先刻承知のこととは存じますが、県の意向、和医大の方針等々、思慮するところもあ
りますが、従前どおり県や和医大に対し産科医の加配をお願いしつつ、有田市立病院独自
の方策を考案しなくてはならないと考えます。
有田市の重要課題の一つに、人口の減少問題があります。その手だてとして出生率を上
げなければなりません。高齢者が健康で長生きできるよう、また、子育て支援の充実も大
事であり、つまりは福祉施策と横のつながりを持って、お互いに相乗効果が発揮できるよ
う努めることが大事であります。
さて、市立病院の独自の方策として、当院には7名の助産師が勤務されていると聞き及
んでいますが、その方々が普通分娩の場合に、その培ってきた技量、知識をもって対処で
きないのか。
私ども の幼少 のころ には、 100%と言 ってい いでしょ う。産 婆さん のお世話 になっ たと母
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に聞かされました。その当時と今、現代と比べると医療全般において格段の差があると思
います。もしミスがあっても、当時を思えば、いたし方がないで済んだのかもしれません
が、実際にそのような事実は伺ったことはございません。
しかし、今はいろんな面でリスクがあるのは承知しているところではございますが、多
くの皆様方が切望されているとおり、一日でも早く公立病院として市民のニーズに応える
べきであり、安心して分娩が可能ならしめることができるよう、そのためにどのような方
策を考えておられるのか、お聞かせ願いたい。
以上で壇上よりの質問を終わります。
○議長(福永広次君)
貴志経済建設部参事。
○経済建設部参事(貴志浩年君)
1 点 目 の 市 道 14号 線 の 道 路 拡 幅 と 路 面 の 改 修 に つ い て
御答弁申し上げます。
市 道 14号 線 は 、 星 尾 地 区 の 市 道 13号 線 の 接 続 か ら 千 田 西 地 区 の 県 道 有 田 湯 浅 線 の 接 続 に
至 る延長 約 2.1キ ロメート ル、幅 員 3.4メ ートルか ら 8.4メ ートル の幹線市 道であ ります 。 ほ
とんどの区間は、幅員4メートルから5メートルあり、乗用車同士の対向は可能ですが、
幅員4メ ートル 未満の 区間が約 220メー トルと 、乗用車 同士の 対向が 困難な区 間も存 在いた
します。
また、沿線には、議員御指摘のように、企業や資材倉庫もあり、2トン車等が通行しま
すと、乗用車との対向も困難な区間があります。
このような状況を解消するためには、道路の拡幅が必要でありますが、この道路の北側
に は 、 幅 約 7 メ ー ト ル 、 高 さ 約 2.5メ ー ト ル の 土 地 改 良 区 の 農 業 用 排 水 路 が 接 し て お り 、
2車線改良等を行おうとすれば、この排水路自体の改修が必要となることから、本格的な
拡幅は困難であります。
この路線西側の千田西地区では、排水路と道路の間ののり面部分ののり起こしを行い、
数カ所の退避所を設置しております。しかしながら、東側の星尾地区は、待避所はない状
況であります。
星尾地区の区間も見通しがよいため、数カ所の退避所を設置することで、通行者の利便
性は向上するものと考えますので、のり面の管理者である土地改良区とも協議しながら、
退避所の設置に向け検討を行ってまいります。
また、舗装につきましても、著しく劣化した箇所も確認しておりますので、劣化状況に
あわせ計画的に修繕してまいります。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
田代病院事務長。
○病院事務長(田代利彦君)
御答弁申し上げます。
宇野議員から御質問をいただきました2点目、分娩再開に向けての当院独自の施策につ
いてでございますけれども、分娩再開につきましての御質問につきましては、これまでも
議員各位より御質問をいただいております。
当院での分娩再開は、市民の方々の大きな願いであることは承知しておりますし、お産
を含む周産期医療の取り組みは、公立病院が担う役割の一つであるということは重々認識
しております。
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分娩再開に対しての根本的な解決策についてですけれども、議員も御承知のとおり、そ
れを担う医師確保でございます。産婦人科医不足は、さまざまな背景があり、全国的に見
ましても深刻な状況である上に、分娩を再開するに当たっては、最低でも3名の産婦人科
医が必要であると、そう言われている時代でもございます。
現状を考えますと、常勤医3名確保は並大抵なことではございませんけれども、市民の
皆様方の切なる思いを胸に、あきらめることなく継続して和医大に医師招聘を働きかけて
まいりました。
その一つの成果としまして、御質問にもございましたように、本年7月より1名の常勤
医確保に至りました。このことにより、産婦人科の充実といったところまではまだまだ至
りませんけれども、1名の常勤医が確保できたことにより、分娩を除く診療体制が一定確
立できたこと。さらには、市から受託しております妊娠・出産包括支援事業のより充実を
助産師とともに図っております。
今後、常勤医を確保していくためには、産婦人科医が当院を魅力に感 じていただける、
そんな特色ある、また、地道な取り組みも大切なファクターであると考えてございます。
同時に、人口減少問題に対するまち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、市とタイアッ
プしながらさらなる周産期医療の充実を図るべき、独自の取り組み、モデル事業ができな
いものか、そういったことについて当院の医師にも相談をしながら、現在検討中でござい
ます。
また、助産師による助産所等の開設についての御質問をいただいたと理解しております
けれども、これにつきましては、大きなリスクを抱え込むことになりますので、そういっ
た中でいかに医師と連携をしながら、その問題を払拭していくか。何かよい方策はないも
のか。目の前に立ちはだかる大きなハードルでございますけれども、このこともあわせま
して引き続き模索、研究をしてまいります。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
12番宇野博治君。
〔12番
○12番(宇野博治君)
宇野博治君
登壇〕
14号 線 に つ い て 、 貴 志 経 済 建 設 部 参 事 か ら 御 答 弁 を い た だ き ま
した。厳粛なるこの本会議場において、数カ所の退避所を起こされることによって利便性
が向上するという御答弁をいただきました。ありがとうございます。
また、場所については、自治会長さん初め皆さんとも御相談の上、また、部のほうに直
接御無理を申し上げにいくかもわかりませんけれども、その節にはひとつぜひ善処してい
ただくようよろしくお願いを申し上げておきます。
そして、箇所箇所によってのでこぼこの路面の舗装ですけれども、あれはただこうかま
ぼこ状になってきている上にまた上乗せするだけであったら、到底またすぐだめになると
思うんですよ。できるんなら切削していただくとか、何かこう掘削とか、そういうふうな
きちっとした将来的にも十分に対応できるような方策をお願い したいと、こういうふうに
思うんですけれども、御答弁願えますか。
○議長(福永広次君)
貴志経済建設部参事。
○経済建設部参事(貴志浩年君)
御答弁申し上げます。
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舗装につきましては、箇所箇所で劣化状況というのが異なりますので、ただいま議員御
提言のその工法も含めまして、状況にあわせた工法での補修を検討してまいります。
以上です。
○議長(福永広次君)
12番宇野博治君。
〔12番
○12番(宇野博治君)
宇野博治君
登壇〕
貴志参事、最高の御答弁をいただきました。本当にありがとう
ございます。
次に、病院のほうですけど、事務長の口から表に出てくる言葉、分娩再開を目指すため
には、どうしても医師の数が3名必要であると申され、また、事務長はこうも申されまし
た。それは、常勤医3名の確保は並大抵ではないが、市民の皆様の切なる思いを胸にあき
らめることなく和医大に医師招聘を働きかけてきた成果として、本年7月より1名の常勤
医の確保に至りましたとの答弁でありました。
やはり市民の皆様方の切なる思い、議会としても各議員からの働きかけ、そして、市長
を筆頭に事務長初め職員一同が熱意を持って行動することによって、和医大の教 授にも思
いが通じ、柔軟な対応をしてくれるのではないかと感じるところでございます。引き続き
の奮闘を願うものですが、御見解を賜りたい。
○議長(福永広次君)
田代病院事務長。
○病院事務長(田代利彦君)
御答弁申し上げます。
産婦人科医師招聘につきましては、これまでも市長ともども和医大に出向き、また、県
当局へも要望するなど、熱い思いを伝え、約2年越しの取り組みの成果でございますけれ
ども、先ほども申し上げましたように、ようやく1名の常勤医確保に至ると。これは第一
歩を踏み出せたといったところでございます。
今後も議員の皆さん方の御協力もいただきながら、市民の皆さん方の思いを大きなうね
りに変え、取り組んでまいる所存でございます。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
12番宇野博治君。
〔12番
○12番(宇野博治君)
宇野博治君
登壇〕
ありがとうございます。
もう1点、妊娠・出産包括支援事業のより充実を助産師とともに図っているとの御答弁
でございました。また一方で、助産師による助産所等の開設は大きなリスクを抱え込むこ
とになり、大きなハードルがあり、よい方策がないものかと引き続き研究してまいります
ので、いましばらくお時間をいただきたいとの御答弁でした。
おおむね了としますが、私が思いますのに、やはり一番の近道は、当院の婦人科の医師
と助産師と事務方としっかり検討を重ね、市民のニーズに応えられるようにするのが、や
はり一番近い早道だと思います。いろいろな御苦労はもう今までも各議員も御指摘されて
いるとおり、市長もともども大変な御苦労をなさっていることはもう十分承知しておりま
すが、引き続きの御奮闘をこれから期待を申し上げ、私の質問を終わります。ありがとう
ございました。
○議長(福永広次君)
これにて、12番宇野博治君の一般質問は終わりました。
76
次に、9番辻本意典君。
〔9番
○9番(辻本意典君)
辻本意典君
登壇〕
高齢者スポーツ、グラウンドゴルフ等についての一般質問をいた
します。
有 田 市 に お け る 高 齢 化 率 は 、 既 に 3 割 を 超 え 、 15歳 以 上 65歳 未 満 の 生 産 年 齢 は 2 人 が 65
歳以上の高齢者1人を支える図式になっています。しかし、一昔前とは随分違い、たとえ
65歳 を 超 え た か ら と 言 っ て 老 け 込 む に は ま だ ま だ 早 く 、 グ ラ ウ ン ド ゴ ル フ な ど の ス ポ ー ツ
を楽しむ健康な人たちが大勢おり、その若さと健康をいつまでも維持するかが今後の大き
な課題であります。
すなわち、健康寿命をいかに延伸するか、その取り組みを本格化しなければ、限りある
福祉財源を際限なく膨らますことが予測される介護費用に充当することになり、予測でき
ない将来の備えのため年金制度を大きく揺るがすことになってきます。
何と運動不足が原因で毎年5万人が死亡しているという統計があります。そのためには、
健康を維持するための適度な運動が必要であり、高齢者が最も手軽に、また、楽しみなが
らできるスポーツとしてグラウンドゴルフは有田市の高齢者に大変な人気であります。
ところが、残念なことに、有田市には、グラウンドゴルフ専用の施設がありません。大
雨で水没してしまうため、年中使用することが困難な河川敷の多目的広場にあるが、年間
を通じて恒久的に使うことができません。
今後、高齢者の進展をとめることは困難であるが、健康寿命を延伸することは可能であ
ると考えています。
そこで、当局にお伺いいたします。ただいま申し上げましたことについて、具体的な取
り組みとして、早急に、有田市営グラウンドゴルフ場の建設に取り組む意向があるのかな
いのか、はっきりとしていただきたい。また、実施時期はいつか、設置場所はいかが 考え
ているのか。また健康寿命を延伸するための手段として積極的にグラウンドゴルフを含め
スポーツを推進する意向があるのかないのか。あるとすれば、具体的に実施方法をお示し
願いたいと思います。
ただし、今現在、具体的な方策がないとお考えであれば、直面する高齢者問題をどのよ
うに考えておられるのか、お聞かせ願いたいと思います。
以上で壇上からの質問を終わります。
○議長(福永広次君)
岩田高齢介護課長。
○高齢介護課長(岩田吉広君)
高齢者のスポーツについて御答弁申し上げます。
介護予防の観点からも、その推進については大変重要だと認識しております。特に、グ
ラウンドゴルフは、高齢者のスポーツとして大変適した競技とされており、議員御指摘の
とおり健康増進に大変効果があり、ひいては介護費用の削減にも効果があるものと認識し
ております。
有田市におけるゲートボール場、グラウンドゴルフ場の施策といたしましては、ゲート
ボ ー ル 場 管 理 補 助 金 と し て 、 ゲ ー ト ボ ー ル 場 13コ ー ト 、 グ ラ ウ ン ド ゴ ル フ 場 5 コ ー ト の 合
計 18コ ー ト に 補 助 金 を 交 付 し て お り ま す 。 ま た 、 新 設 の 場 合 、 10万 円 を 限 度 に 補 助 金 を 交
付 す る 制 度 が ご ざ い ま す 。 こ の 制 度 と は 別 に 、 ゲ ー ト ボ ー ル 場 に つ き ま し て は 、 平 成 26年
77
度に元気臨時交付金基金を活用し、有田川右岸ふるさとの川総合公園内にございました
ゲートボール場を廃止し、滝川原のゲートボール場を整備したところでございますが、グ
ラウンドゴルフ場につきましては、有田川左岸にございまして、冠水の被害を受けやすい
ところで、担当としましても早急に復旧できるよう対応しているところです。新たなグラ
ウンドゴルフ場の整備については、今後検討してまいりたいと考えております。
また、直面する高齢化問題に対する対応といたしましては、ゲートボール場、グラウン
ドゴルフ場の補助金に加え、介護予防の観点から現在市内各所で実施しているいきいき体
操、やわら元気体操等の介護予防運動教室の充実など総合的に取り組んでまいりたいと考
えております。
○議長(福永広次君)
9番辻本意典君。
〔9番
○9番(辻本意典君)
辻本意典君
登壇〕
ただいま答弁をいただきましたが、納得はしてません。再質問さ
せていただきます。今の答弁に対して再質問です。先ほどの質問と中身が違います。聞い
てください。
私が質問した以外のことは、お答えいただきません。なくてもいいです。質問したこと
だけをお聞かせ願いたいと思います。
肝心の最初の質問に対する答弁が明確にされていないように思います。いま一度申し上
げます。2点質問させていただきました。まず1点目は早急に有田市営グラウンドゴルフ
場の建設に取り組む意向はあるのかないのか。また、あるとすれば、実施時期、設置場所
はいかがお考えか。それに対する答弁では、整備については今後検討してまいりますとの
ことでありました。私はその実施時期及び設置場所をお伺いしたのではありませんが、そ
の件について検討していく、理解してよろしいのでしょうかとはいろいろ言われますが、
私は理解できません。私はあり余る財源をバックに、あれもこしらえ、これもこしらえと
いうんだったらいいんですけれども、有田市の財源で考えたらそうはいきませんね。
最高齢、超高齢者社会を迎えて、介護施設の一環として考え、長期的なるビジョンがあ
るや否か、お答え願いたいと思います。
2点目は、健康寿命を延伸する手段として、積極的にグラウンドゴルフを含めスポーツ
を推進する意向があるのかないのか、それもはっきりしていただきたい。
いきいき体操、やわら元気体操の充実を知っていただくのは結構ですが、それらを含め
てスポーツ推進を具体的にどのように進めるのか、お聞かせ願いたいと思います。
私は、壇上での質問で、健康寿命を延伸する方法として、これらの質問をさせていただ
いたのです。第6期の有田市介護保険事業計画及び老人福祉計画では、健康寿命の延伸計
画については特定保険指導と訪問指導とあります。長期的に計画した市の方針と答弁に整
合性があるのですか。場当たり的な答弁をするのではなく、長期的な視点に立った健康寿
命延伸にグラウンドゴルフを含めたスポーツが必要であるのかないのか。また、介護施設
の全般について市のスタンスを説明した上で検討するとい う答弁であればよろしくお願い
します。
補助金のことまで説明いただき、あげくの果ては、検討など総合的に取り組むだのと役
所言葉で答弁いただきました。そんなことは聞いていません。各コートに出している補助
78
金は、管理委託費であって、スポーツ推進と何のかかわりがあるのですか。言うのであれ
ば、超高齢化社会を迎え、健康寿命を延伸する施策として、老人用のスポーツ施設建設に
向け目標年度を設けて基金の設置を検討してぐらいの答弁はできないのでしょうか。いい
ですか。議会の答弁は非常に重いということを自覚して再度答弁をいただきたい。
○議長(福永広次君)
岩田高齢介護課長。
○高齢介護課長(岩田吉広君)
1点目の早急に有田市営のグラウンドゴルフ場の建設の
意向があるか否かについて答弁申し上げます。
現在、市内各所に地元の方が設置しているゲートボール場がございますが、ゲートボー
ルの競技人口は減少し、グラウンドゴルフの競技人口が増加傾向にありますので、地元老
人クラブと協議しながら、現在地元で設置しているゲートボール場のグラウンドゴルフ場
への転換、供用化を進めてまいりたいと考えておりますが、現在のところ、市としてはグ
ラウンドゴルフ場建設の計画はございません。
2点目の健康寿命を延伸する施策として積極的にグラウンドゴルフを含めてスポーツを
推進する意向があるや否や。あるとすれば、その具体的な実施方法等をお示ししていただ
きたいとの御質問に対して答弁申し上げます。
高齢者の健康寿命を延伸する施策に関しては、高齢者の介護予防には適度な運動、ひき
こもりの防止が大変重要と考えており、各種スポーツ、体操等で介護予防を行うことが介
護費用の削減に効果があると考えていますので、グラウンドゴルフも含めて高齢者のス
ポーツを推進してまいりたいと考えています。
具体的には、高齢者の意向も調査した上で、高齢者に適した効果的な施策を実施してい
きたいと考えております。
以上です。
○議長(福永広次君)
9番辻本意典君。
〔9番
○9番(辻本意典君)
辻本意典君
登壇〕
市長に質問します。
きょうの質問に当たり、市長に聞いてもらおうと思って、夜中にはふっと起きて思い出
していろいろ書いてきたんです。よう見たら、ほんまにそれもろくなこと書いてないんで
す。これ持って言えないんです。
一つは、市長、市が高齢者のためのグラウンドゴルフのコースをつくりましたか。私が
希望する高齢者のための運動場をこしらえてほしいて言っているんですが、かつてこしら
えたことあるんですか。
○議長(福永広次君)
望月市長。
○市長(望月良男君)
お答えいたします。
グラウンドゴルフ場ですね。きょう御質問のその趣旨のその専用の市営のグラウンドゴ
ルフ場ということで言えば、建設をしていないというふうに思います。
○議長(福永広次君)
9番辻本意典君。
〔9番
○9番(辻本意典君)
辻本意典君
登壇〕
当たり前ですね。市長、ありがとう。というのが、私たちの希望
するのは、河川敷のグラウンドゴルフコースですね、河川敷。あるいは河川敷じゃなしに、
79
また違ったとこも港とか初島の北原とかいうような山の下でこしらえているんですね。こ
れは、今河川敷でこしらえているというのは、自分たちで土を草刈ったり、ごみ拾ったり、
ほんまに一つ一つスポーツをする人たちが集まって、高齢者の人が集まって、そして、グ
ラウンドをこしらえたものです。市にいっこも手をつけてもらってません。
それをせっかくできたグラウンドゴルフのコースが、雨降ったら、幾日ってできないん
ですね。時には幾日ってできないんです。こんなとき、市のほうで何とか早くできる よう
にお願いできませんかと言ったところ、やっぱり市もすぐ金いりますので、はい、はい、
わかりました、すぐしますというわけにもいきませんね。そんなこと当然わかってます。
それやったら、高齢者は一団となってスコップ持ったり、いろいろ持ってきて土を真ん中
へ寄せて、せめてその土ぐらい早くのけてくれよって言ってるわけです。
それでも福祉は福祉で、はい、はいってすぐ取りにいって、また、雨降ったら、またつ
かる。そのことも、後のことを考えてすぐ行こうとしないんです。それはわかりますね。
福祉の担当者としてみたら、すぐ取り行っちゃりたいけれども、これ出したら、今度は降
ったときの金ないわいしよと、こうなるんで、もっと積極的に市営グラウンドをこしらえ
ていただきたい、本当に、市長。屋根つきの市営グラウンド、もしくは雨につからない。
河川敷から離れてひとつ考えていただきたい。これは市長に絶対お願いなんです。
本当に河川敷で皆楽しくやってるよう見えるけれども、水につかったら本当に非常な苦
労をして皆さん必死になってやってるんですよ。ごみは拾い、大きな石は拾いまくって、
ほんまに必死です。そういう姿を私は初めて見ました。そんなことを考えたら、水あ ふれ
てつかるような運動場と、場所をやっぱりどこかに考えていただきたいなと思ってきょう
は質問しているわけです。そういうことをいっこも市として考えてくれてないんですか。
高 齢 者 は 、 私 も 80歳 に な っ た わ け で す け れ ど も 、 高 齢 者 は 高 齢 者 で ほ っ と い た ら え え わ
よと思ってるけれども、スポーツしてくれた、スポーツ推進してくれたら、どんなにか元
気になっていくんよ。寝たきりになっていくちゅうのは何にもせん さけやで。その役割ち
ゅうのは、どこにあるのよ。市にあるんやで。
高齢者、元気に暮らしてもらおうと思ったら、今までの社会に奉 仕してきた高齢者が年
いったからって放置したらあかなよ。やっぱりスポーツして一生懸命に自分のために頑張
ってよっていう、こういう施策が有田市になかったらあかんよ。今までは何もできてませ
ん。自分の体は自分で守らないとしようがないという状態です。
有田川町だったら雨天でもできる、雨でもできる屋根式グラウンドがあるんです。有田
市に場所がない、場所がないちゅうけど、場所は幾らでもありますよ。
例えば、市役所の下の河川敷、あそこは絶対つかりませんね。あそことか、あるいは、
東燃のテニスコートのとことか、そういう考えてもうたら幾らでもあるんやけどね、有田
市に場所は。もうちょっと市長、前向きにこの高齢者問題考えちゃってよ。本当にお願い
します。御答弁あったらいただきたいと思います。
○議長(福永広次君)
望月市長。
○市長(望月良男君)
御答弁申し上げます。ありがとうございます。
超高齢社会を迎えまして、健康寿命ということに対する考え方の重要性というのは、お
っしゃるとおりだと思います。非常に重要でして、それに対してスポーツを推進していく
80
というの有益であるというの、そのとおりだと思いますので、市を挙げて推進してまいり
たいなというふうに思っております。
先ほども担当が申し上げましたとおり、今後、新しい市営の専用のグラウンドゴルフ場
を建設していくていう予定が今ございませんもんですから、そういうふうに答えさせてい
ただきました。
過去、平成の初めに河川敷を大きく開発しまして、大きな運動公園が有田市の誇りとし
て誕生いたしました。近年、集中的な豪雨のために水没してしまうということが非常に多
くなってきたので考えなければいけないということで、実は右岸のゲートボール場も今は
閉鎖しております。だから、高台のほうに水神さんの西側に整備をいたし まして、グラウ
ンドゴルフもできるように、ゲートボールもしていただけるようにということでいたしま
した。
左岸は、やはり水没してしまうんですが、普段、御使用になられてる姿を見てますと、
やはりあそこでこれまで大きな投資をしてきた財産でありますから、できるだけ被災した
ときも議員の皆様方にもボランティアで出ていただいたことがあります。市を挙げてみん
なでごみをまず掃除して、土をとにかく早く入れて、地域を挙げてすぐに復旧して使って
いくていう方法で、近い将来もあそこを今閉鎖するということにももったいないなという
思いがありますので、起こったときは安くスピーディーにみんなの力で復旧して、また、
普段使えるようにという、そんな方向でこれからも活用できたらなというふうに思ってい
るところです。
グラウンドゴルフのほうに随分ゲートボールから人口が移行していってるというのは認
識 し て お り ま し て 、 先 ほ ど も こ れ も 申 し 上 げ ま し た が 、 13の ゲ ー ト ボ ー ル 場 と い う の が 有
田 市 に は 存 在 し ま す 。 5 つ の グ ラ ウ ン ド ゴ ル フ 場 な ん で す ね 。 そ の 13の ゲ ー ト ボ ー ル か ら
グラウンドゴルフ場に変化させていったり、そういったときには、地域地域でやってもら
いやすいように、補助金を利用して新設で新しくつくってもらって、地域地域でそういう
ふうにグラウンドゴルフのニーズに応えていく。そういうふうな方向性で先ほど申し上げ
ました健康寿命の推進とスポーツの推進、これをあわせて進めてまいりたいなというのが
今の大きな市の方針でございます。
以上です。
○議長(福永広次君)
9番辻本意典君。
〔9番
○9番(辻本意典君)
辻本意典君
登壇〕
本当に心のこもった答弁いただきありがとう。グラウンドゴルフ
というのが、もとは僕も若い時分にやっていたんですけど、近所の人ら、おばちゃんとや
っとったんで、ぽんと人のボールを張って遠くに飛ばすんですよ。(発言する者あり)
ゲートボール。そしたら怒って、またこの子は飛ばすちゅうて怒られたんですよ、僕が。
というんが、足の悪いおばちゃんのボールをぶっ飛ばしたわけ、たまたま。そしたら、今
度は取りに行くんですね。そういうことのないようにちゅうてグラウンドゴルフがはやり
出したんですよ。方向がえしだしたんです。
そして、今の主流は、グラウンドゴルフが主流なんです。それで、そういうことで考え
て、これからやっぱりグラウンドゴルフ、ゲートボールあくまでしたいていう人は別です
81
よ。それでもグラウンドゴルフを中心にひとつ物事を考えていただきたい。
市長にもう一度言いますが、ほんまに高齢者の人が元気だったら、まちが栄えますよ。
上げてもさげても病院ばっかり行かれとってみな。市立病院本当にはやらんぞ。ほかへ行
くもんよ、一般のとこへ。本当に高齢者が元気、まちは栄えます。市長、よろしく頼んで
おきます。
このグラウンドゴルフとトイレの問題もあります。トイレ、トイレは教育委員会か。教
育長、そこに教育委員会の方おれへんかいここに。教育委員や。
実は、グラウンドゴルフの大会が河川敷であるらしいんです ね。そこにトイレがないと
いうことで、ほんまに物すごい遠いところまでトイレしに行かにゃならない。これを何と
かトイレを近くに設けてほしいという、そういうおばちゃんやお父さんやおじいちゃんの
声でした。それもひとつよろしく頼んでおきます。
あれも言いたい、これも言いたいといって、いっぱいいろいろ書いてきたんですよ。も
う や っ ぱ り 80歳 に 私 も な り ま す と 完 全 に 高 齢 者 で す ね 。 高 齢 者 の 味 方 で す 。 い ろ い ろ 書 い
てきたけども、市長の今のことを聞いて終わります。市長、頼んでおきます。忘れんとい
てよ。高齢者のこと考えてやってよ。皆さん、ありがとう。
○議長(福永広次君)
これにて、9番辻本意典君の一般質問は終わりました。
次に、1番一ノ瀬敦子君。
〔1番
○1番(一ノ瀬敦子君)
一ノ瀬敦子君
登壇〕
こんにちは。1番、新人の一ノ瀬敦子です。有田市のためにチ
ャレンジ精神と勇気をもって努力し、貢献できることをうれしく感じております。本日の
一般質問では、一生懸命務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
(仮称)地域交流センターについて女性の代表としての視点でお尋ねいたします。
資料としていただいた新築工事設計図では、1階が市民ホール、2階が図書館になって
います。この図案は、ほぼ最終段階のものであると伺っていますが、まず、どのようなコ
ンセプトで設計されたのと施設構成になっていますか。お答え願います。
以上で壇上の質問を終わらせていただきます。
○議長(福永広次君)
嶋田経営管理部理事。
○経営管理部理事(嶋田博之君)
お答え申し上げます。
現在計画しております(仮称)地域交流センターでは、地域に根差した個性豊かな文化
の創造、振興の拠点として、多くの市民が気軽に利用、参加し、文化・芸術を身近に楽し
むことができ、すぐれた文化芸術に触れたり、学習することができる機会の拡充を図る施
設を目指すことを基本理念に掲げてございます。
こ の 基 本 理 念 に 基 づ き ま し て 、 施 設 構 成 と い た し ま し て は 、 1 階 に は ま ず 客 席 714席 の
ホールを設けます。座席は県下では最大級のゆとりを持った客席配置といたしまして、音
楽、演劇、講演会など多目的に活用できるよう音響を初め、舞台装置や舞台照明にも工夫
を凝らす計画となってございます。
そのほか、舞台と同じ広さの大会議室兼リハーサル室、多目的会議室、小会議室や音楽
スタジオとしても使用できる楽屋を配置するとともに、ホ ワイエ、市民ギャラリーなど催
しなどで展示をしたり、市民がくつろいだりできる空間を設けてございます。
82
2階は、図書館でございますが、開架冊数では現在の図書館の約3倍の約9万冊、閉架
書 庫 を 加 え る と 約 12万 冊 収 蔵 可 能 な 図 書 館 と な っ て お り ま し て 、 閲 覧 席 数 も 読 書 席 、 グ
ループ学習席あわせて約140席を確保し、Wi─Fi環境も整える予定でございます。
児童書架、絵本書架、一般書架、新聞、雑誌、中高生向けの本、地域資料、検索パソコ
ンコーナーなどを配置をいたしまして、誰もが利用しやすく、子供たちの読書活動や知的
探究心を育て、市民に愛され、まちの誇りとなる図書館にしたいと考えてございます。
その中でも特に、誰もが利用しやすい施設ということを意識いたしまして、1階ホール
は、段差のないフラットな構造としているほか、図書館では車椅子のままでも図書の閲覧
ができるよう書架の高さを低く設計し、多目的トイレを各階に配置するなど、障害者の方
への配慮とともに、子供連れの方にも利用しやすいよう、ホール、客席には親子室を設け、
また、図書館には子供用のはだしのコーナーや子供用トイレ、授乳室を設ける計画となっ
てございます。
こういった施設構成につきまして、これまで新市民会館建設委員会での検討を初め、さ
まざまな御意見をいただきながら現在の計画に至ってございまして、本定例会に工事費の
予算計上もさせていただいているところでございます。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
1番一ノ瀬敦子君。
〔1番
○1番(一ノ瀬敦子君)
一ノ瀬敦子君
登壇〕
ただいま市当局より誰もが利用しやすい施設と答弁がありまし
たが、そのためにもちょっとしたサービスの提供など必要ではないでしょうか。
そこで3点お聞きします。
まず1点目は、授乳室について。2階図書館に 1室、1階市民ホール部分にはゼロです。
この授乳室には何名の方が一度に利用できますか。また、ミルクなどをつくることを考え
ると、シンクやポットなども必要になってくると思われます。
(仮称)地域交流センターの規模を考えますと、1階施設にも授乳室、また、上下階ど
ちらかには簡易的な水回り設備が必要だと思われます。どうでしょうか。
次に、2点目に、緊急時の避難対策についてです。車椅子の方や体の不自由な方、小さ
いお子様連れの方などの御利用時は、エレベーターの乗りおりがメインとなってくると思
われます。平常時には便利でいいのですが、地震などの災害時には使用できない場合もあ
ります。図面だけでは施設内の階段を使った避難経路はたくさんありますが、火災が起き
た場合など、緊急時に外へ脱出できる非常口は何カ所設置されていますか。また、エレ
ベーターがメインの利用者様が避難するためのスロープも必要と考えられますが、どのよ
うな計画になっておりますか。
3点目に、軽食コーナーについてお伺いします。施設内には自動販売機の設置が示され
ていますが、ホールを利用時に軽食コーナーなどがあれば、さらに施設利用満足度が高ま
ると思います。この3点についてお伺いします。
○議長(福永広次君)
嶋田経営管理部理事。
○経営管理部理事(嶋田博之君)
お答え申し上げます。
1点目の授乳室につきましては、同時に利用できる人数は2人を想定してございますが、
83
椅子をふやすことにより最大3人の利用が可能かと考えてございます。
授乳室の備品については、シンクやポットのほかベビーベッド、荷物台、椅子等の設置
を予定してございます。
授乳室の増設ということでございましたが、子育てしやすいまちを目指すということは
大切な視点であると受けとめて、運用面での対応も含めて可能な範囲で 検討してまいりた
いと考えてございます。
2点目の車椅子の方などの緊急時の避難についてでございますが、本施設については、
当然、建築基準法、消防法等各種法令の基準を満たした防災上の対策を講じてございます
が、その上で避難経路については、1階では玄関を含め5カ所の非常口がございます。例
えば、ホール内の場合、車椅子席から中央の通路を経て両サイドの出口からホール外に出
て、さらにそこから北側には3カ所、南側には2カ所の出口がありまして、それのいずれ
かを利用することになります。
先ほども触れましたが、1階については段差 がなく、車椅子のままでも移動が可能とな
ってございます。
スロープにつきましては、設置の予定はございませんが、2階図書館でエレベーターが
使用できない場合、職員や周囲の方の介助により3カ所の階段を利用していただくことに
なります。非常時の避難については、今後、避難誘導マニュアルを作成して、避難訓練を
徹底してまいりたいと考えてございます。
3点目の軽食コーナーについては、周辺には喫茶、飲食等の商業施設もある中で、この
地域交流センターがにぎわいの核となって、周辺商業施設の活性化につながればと考えて
ございまして、1階に自動販売機を設置し、テーブル、椅子を配置して、飲食可能なコー
ナーを設ける計画でございます。
この施設内で常時軽食を調理して提供するという設計にはなってございませんが、イベ
ント等によってはエントランスホールや市民ギャラリーなどのスペースを有効に活用して
いただいて、軽食の提供などは可能かと考えてございます。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
1番一ノ瀬敦子君。
〔1番
○1番(一ノ瀬敦子君)
一ノ瀬敦子君
登壇〕
済みません、再度お伺いしますが、今現在、建設予定の授乳室
は一度に何名利用できますか。
○議長(福永広次君)
嶋田経営管理部理事。
○経営管理部理事(嶋田博之君)
現在の計画では2階に授乳室を設置予定でございまし
て、最大で3名と考えてございます。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
1番一ノ瀬敦子君。
〔1番
○1番(一ノ瀬敦子君)
一ノ瀬敦子君
登壇〕
ありがとうございます。先ほどの1点目の授乳室についての最
大利用者数3名ということでしたが、この少なさに私は驚いております。
というのも、近隣の商業施設の授乳室にはベビーベッドが3台、2人がけソファーが
84
2台、シンクも設置されています。有田市は少子化対策や若者の定住を図っていますが、
このようなところからでも市の対応が不十分ではないかと伺われかねませんので、今後も
授乳室、簡易な水回り設備の前向きな対応でお願いいたします。
再質問させていただきます。
2点目の緊急時の避難対策について。1階についての避難経路は確保されているように
思われます。2階については、この施設のコンセプトの多くの市民が利用、参加していた
だくということでしたが、非常時の際には、市民に協力して助けてもらうことも大切です。
しかし、これも非常用外部への出口ドア やスロープが設置されている上での対応ではない
でしょうか。お考えは後ほどお聞かせください。
次に、3点目の軽食コーナーについてです。やはりもっと前進的な感覚が必要ではない
でしょうか。(仮称)地域交流センターが建設されることでも周辺の活性化に十分な影響
力があると思われます。私は、和歌山県下だけでなく、全国的に活躍されている女性団体
や未成年者の親御さん方との聞き取り調べをいたしました。結果、和歌山県下で美術館、
文化施設、交流センター、施設内図書館と、文化、知識、教養のある各施設が軽食、喫茶
コーナーを設置されていますし、イベント等も出店もされています。また、全国的には、
その範疇に及ばないくらいたくさんの例がありますが、御意見をお伺いします。
○議長(福永広次君)
嶋田経営管理部理事。
○経営管理部理事(嶋田博之君)
お答え申し上げます。
授乳室の再度の御質問といいますか、御要望があったかと思います。先ほどもお答え申
し上げましたように、増設については子育てしやすいまちというようなことの重要性とい
うようなことも含めて、改めて検討していきたいなというふうに思っているところでござ
います。
それから、緊急時の避難対策についてでございますが、特に、2階からの避難について
の御指摘かと思います。先ほどもお答えしましたように、各種法令上、問題のない安全な
設計となってございます。例えば、火災を想定した場合、消火器や屋内消火栓、煙感知器
や警報機、排煙用の窓などを設置しておりまして、それらを適切に使用し、来館者を適切
に誘導できるよう避難訓練を徹底することが何より重要であると考えてございます。
なお、 図書館 の天井 高は 3.8メ ートル を基本 としてご ざいま して、 火災時に 発生す る煙が
たまる空間が通常の会議室などに比べますと1メートル程度高い というふうなことで、先
ほど申し上げました排煙用の窓も適宜設置してございますので、煙が降下してくるのに時
間がかかると。時間的に稼ぐことができるというような、そういうふうな構造にもなって
ございまして、そういう意味でもより安全に避難できるよう配慮しているというようなと
ころも御理解いただけたらなというふうに思っております。
次に、軽食コーナーにつきましては、議員御指摘のように、今軽食や喫茶コーナーが設
置された施設というのは、たくさんございます。この地域交流センターでは、文化の創造、
振興の拠点としてホール機能や図書館機能の充実を中心に計画しているところでございま
して、軽食については常時施設内で調理して提供するという考えは持ってございません。
ただ、1階のエントランスホールの北側に自動販売機コーナーとともにテーブル、椅子を
置いた常時飲食可能なスペースを設ける予定でございます。持ち込みなどによって軽食を
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販売するとか、来館者に喜んでもらえるようなことができないか。運用面での工夫といい
ますか、方法については検討してまいりたいなと考えているところでございます。
以上です。
○議長(福永広次君)
1番一ノ瀬敦子君。
〔1番
○1番(一ノ瀬敦子君)
一ノ瀬敦子君
登壇〕
先ほどの答弁と同じような回答なので少し残念に思われます。
まず、緊急時の避難対策についてですが、市当局は各種法令の基準を満たした上で避難
訓練を徹底することにより、提案している設備は必要ないとのお考えのようですが、私は
市民の安全をより守るためには、やはり非常時に2階から速やかに避難できるように設備
は必要であり、また、施設利用者の避難協力にも役立つと考えています。
次に、市当局には軽食コーナーは念頭にないようですが、私は、あることによって、市
民ホールがイベント等開催時に、待ち時間の有効活用や図書館利用時にゆったりとした読
書タイムを過ごせるなどのメリットが図れると思っています。
また、軽食調理カウンターを設置しておけば、これから飲食店経営を希望している方の
模擬店や既存店の新メニューの紹介など、運用次第でさらに交流センターの利用価値が出
てくると思われます。こうした観点から以上の点につきまして、今後十分検討していただ
くように要望いたします。
なお、この(仮称)地域交流センターは、有識者の方々や担当者の方々でよりよい施設
が建設できるように、多くの意見を集約されていると 思いますが、今回の質問は決して少
数意見ではないということを申し添えておきたいと思います。
ぜひ、次世代を担う方たちのためにも、長きにわたり利用しやすい施設の建設をさらな
る要望として私の一般質問を終わらせていただきます。
○議長(福永広次君)
これにて、1番一ノ瀬敦子君の一般質問は終わりました。
一般質問の途中ですが、この際、午後2時20分まで休憩いたします。
午後2時
○議長(福永広次君)
4分
休憩
午後2時20分
再開
休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を継続いたします。
8番中谷桂三君。
〔8番
○8番(中谷桂三君)
中谷桂三君
登壇〕
皆様、こんにちは。去る9月6日、有田市議会議員一般選挙が行
わ れ 、 私 を 含 め こ の 議 場 に お ら れ ま す 15名 の 議 員 の 方 が 今 後 4 年 間 有 田 市 政 の チ ェ ッ ク 機
関として、有田市民の信託を受けました。
有田市議会は、新人の女性一人を迎え、女性の立場での意見や提言を期待し、新たな有
田市議会として有田市政に大いに反映していただきたいと思います。
本日の一般質問には、先ほど新人が初挑戦し、立派に質問されました。今後も引き続き
質問されるよう要望します。
さ て 、 私 は 、 5 期 目 の 当 選 を さ せ て い た だ き ま し た 。 過 去 4 期 13年 間 実 施 し て き た 議 員
86
活 動 を 基 盤 と し て 、 平 成 14年 7 月 の 初 当 選 以 来 、 一 貫 し て 、 他 人 を 思 い や る 心 、 利 他 愛 に
あふれる有田市民を願いながら、「愛和の地域づくり!」をスローガンに掲げ、有田市に
生まれてよかった、育ってよかった、住んでいてよかったと言っていただける 「夢と活気
ある有田市」実現に向けて心を新たに頑張る決意です。
また、私たち市議会議員は、有田市民の生命と財産を守ることが第一使命であります。
その使命を果たすべき議員の役目である市民と行政のパイプ役として市民の意見や 要望を
市政に反映するため、一般質問を今後も継続していきたいと考えています。
先輩議員はもとより、新人一人を含めた議員の皆様、そして、望月市長を初め市当局の
皆様、今後とも御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
議長のお許しを得まして通告順に従い、壇上より9月定例会の一般質問のトリとして質
問をさせていただきます。
まず1点目の有田市における懸案事項である有田川左岸の不法係留船対策、マリーナ建
設及び強制撤去状況と今後についてお尋ねいたします。
私 は こ の 件 に 関 連 し て 、 平 成 14年 12月 定 例 会 で 開 始 し て 以 来 、 現 在 ま で 合 計 11回 一 般 質
問 を し て き ま し た 。 最 近 で は 、 平 成 26年 3 月 定 例 会 で 一 般 質 問 を し ま し た 。 当 時 、 進 捗 状
況 を お 聞 き し た と こ ろ 、 不 法 係 留 船 が 有 田 川 両 岸 合 せ て 52隻 で 、 管 理 し て い る 和 歌 山 県 の
今後の対策として、有田川右岸河口部と初島漁港内に計画している2カ所の係留施設完成
後に係留船の移動等を厳しく指導していく方針であると当局から答弁をいただきました。
当時から1年6カ月が経過しました。その後の進捗状況と今後についてお聞かせ願います。
次に、2点目の地震の津波と大雨水害の防災対策の1項目めの山地地 区の浸水対策につ
いてです。この項目については、本日午前中に児嶋議員と玉木議員が質問されていますが、
私なりに関心があり、一般質問をさせていただきます。
有田市内では、台風や大雨により床下、床上も含む家屋の浸水、道路やミカン畑の冠水
による道路通行どめやミカンの落下、収穫量の激減等の被害を受ける地域が限定されてい
ます。
そ の 地 域 の 一 つ と し て 山 地 地 区 が あ り ま す 。 過 去 3 年 間 で は 平 成 25年 9 月 15日 か ら 16日
に か け 台 風 18号 、 平 成 26年 8 月 9 日 か ら 10日 に か け 台 風 11号 、 平 成 27年 7 月 16日 か ら 17日
に か け 台 風 11号 襲 来 に よ る 大 雨 に よ り 山 地 地 区 が 大 き な 被 害 を 受 け ま し た 。 毎 年 一 度 ず つ
被害を受けています。
こ の 件 に 関 し て 、 私 は 、 平 成 26年 9 月 定 例 会 に お い て 、 8 月 9 日 か ら 10日 に か け て 襲 来
し た 台 風 11号 の 被 害 状 況 と 対 策 に つ い て 一 般 質 問 を し ま し た 。 当 時 、 当 局 の 答 弁 と し て 、
管理している和歌山県が高山川増水対策のため立神社前のポンプ場の3基に1基増設され
る計画とありました。しかしながら、ことしの7月の台風襲来により、ポンプ場4基の稼
働にもかかわらず同じような大きな被害を受けました。私は、山地地区の被害を受けた多
くの住民から直接被害状況や早期解決を望む要望をお聞きしました。ミカン農家の方たち
は直接の被害を受けても、小規模だと災害認定にならないとあきらめている方もいます。
一時避難場所に避難している人たちは、自宅の被害状況のことが気にかかり、家屋浸水の
おそれがあるときは、家の中で畳を上げた状況で何日も生活を強いられ、大雨があるたび
に不安な思いの中での生活と、本当に山地地区の多くの住民が困っています。
87
山地地区は前述したように、過去3年間毎年台風による大雨により大きな被害を受けて
います。市当局は、真剣にこの実態を考慮して、早急に対応策 を検討してください。今後
の対策として、予備機能として残されている1基のポンプ増設で山地地区の大雨水害の防
災対策として恒久対策になるのか等、今後の対策について答弁をお願いします。
次に、2点目の地震の津波大雨水害の防災対策の2項目めの有田川河床のしゅんせつに
ついてです。この項目については、本日午前中に玉木議員が質問されていますが、私なり
に関心があり一般質問をさせていただきます。
私 は 、 こ の 件 に 関 連 し て 、 平 成 15年 9 月 定 例 会 で 開 始 し て 以 来 、 現 在 ま で 合 計 5 回 一 般
質 問 を し て き ま し た 。 最 近 で は 、 平 成 25年 12月 定 例 会 で 一 般 質 問 を し ま し た 。 当 時 、 進 捗
状況と今後の予定をお聞きしたところ、当時の当局の答弁は、管理している和歌山県に強
く要望を繰り返していくとのことでした。
毎年、台風シーズンの到来により、大雨によるふるさとの川総合公園運動施設が冠水し、
使用できない状況を繰り返しています。その主たる要因は、有田川河床の土砂の堆積と私
は考えています。
鮎茶屋前の有田川河床が土砂の堆積により隆起しているのが目視でもわかります。有田
川河床のしゅっせつをしても、たび重なる台風による大雨被害により有田川上流からの土
砂の流出が繰り返されています。そのたびに有田川河床に土砂が堆積されています。つき
ましては、有田川河床のしゅんせつの現状と今後の予定について答弁をお願いします。
次に、3点目の資源ごみ再資源化業務委託の1項目めの現在実施している随意契約につ
いて質問します。
ごみ処理費のうち、今年度を含む過去4年間のペットボトル再資源化業務委託料と廃プ
ラスチック再資源化業務委託料の契約方法、住所、団体名、代表者名等の契約先について
と過去3年間の決算金額を教えてください。
次に、3点目の資源ごみ再資源化業務委託の2項目めの有田川町が現在実 施しているマ
イナス入札計画について質問します。
有 田 川 町 が 現 在 実 施 し て い る 資 源 ご み 再 資 源 化 業 務 委 託 契 約 は 、 平 成 20年 度 か ら 3 年 間
更新で入 札契約 されて います。 平成 23年から 平成25年 度まで は、3 年間で 819万円を 受けと
るマイナ ス入札 契約を していま す。平 成 26年 度から平 成28年 度まで は3年間 で 790万 円を受
け取るマ イナス 入札契 約をして います 。つま り契約先 から毎 年約 263万円を受 け取る という
契約です。我が有田市でも有田川町同様に競争入札を実施して、結果としてマイナス契約
をすべきと考えますが、この点に対しての答弁をお願いします。
次に、4点目の高齢者病気予防施策の1項目めの医療費の実態について質問します。
9 月 1 日 現 在 の 有 田 市 人 口 2 万 9,886人 で 65歳 以 上 の 方 が 9,168人 、 高 齢 化 率 は 30.6% で
す 。 65歳 以 上 の 方 で 介 護 で 要 支 援 認 定 の 方 が 561人 、 要 介 護 認 定 の 方 が 1,253人 で 、 介 護 認
定 率が 19%です 。また、 国民健 康保険 加入者で は、 65歳以上 75歳未満 の方が 3,570人で 、平
成26年4 月1日 から平 成 27年7 月の診 療分ま で医療機 関への 受診歴 がない人 が 150人 で無受
診 の 割 合 は 4.2% で す 。 75歳 以 上 の 後 期 高 齢 者 の 方 は 4,452人 で 、 同 機 関 で の 医 療 機 関 へ の
受 診 歴 が な い 人 が 81人 で 、 無 受 診 の 割 合 は 1.81% で す 。 高 齢 化 す る に つ れ て 医 療 機 関 へ の
受診歴が多くなることがわかります。
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つ き ま し て は 、 国 民 健 康 保 険 加 入 者 の う ち 65歳 以 上 と 後 期 高 齢 者 の 被 保 険 者 数 、 診 療 報
酬等費用額1人当たりの医療費を平成24年度から26年度までの実績を教えてください。
次に、4点目の高齢者病気予防施策の2項目めの各部署で実施している病気予防施策と
今後について質問します。
高齢者病気予防施策として、各部署で実施している病気予防施策と実績、今後の予 定に
ついて答弁願います。
次に、4点目の高齢者病気予防施策の3項目めのスポーツ庁発足に伴う有田市役所ス
ポーツ課の設置について質問します。
皆 様 も 御 存 じ の と お り 、 ス ポ ー ツ 庁 は 、 文 部 科 学 省 の 外 局 と し て 10月 1 日 に 設 置 さ れ た
日 本 の 行 政 機 関 で す 。 東 京 五 輪 ・ パ ラ リ ン ピ ッ ク の 2020年 開 催 を 追 い 風 に ス ポ ー ツ 行 政 の
司令塔となるスポーツ庁が発足しました。国主導の選手強化が加速することになるが、も
う一つの使命に、超高齢化社会を見据えた健康づくりの推進があります。スポーツ庁初代
長官に就 任した ソウル 五輪男子 100メー ター背 泳ぎ金メ ダリス トの鈴 木大地氏 は、就 任記者
会見でスポーツ庁はトップアスリートのためだけにあるのではないと強調し、施策の柱と
して国際競技力向上の次に医療費抑制を掲げました。医療費抑制に先進的に取り組む自治
体 で は 、 運 動 、 ス ポ ー ツ 実 施 、 3 年 後 の 医 療 費 抑 制 効 果 は 、 年 間 1 人 当 た り 約 10万 円 と い
うデータもあります。
ウォーキングができる公園整備は国土交通省、生活習慣病予防は厚労省などと分かれて
いることが問題視され、この縦割り行政を一元化、効率化するのも今回のスポーツ庁創設
の本来のねらいでした。我が有田市においても、国の縦割り行政を引き継ぎ、高齢者の病
気予防施策は、市民福祉部健康課、福祉課と教育、生涯学習課という縦割り行政となって
いるため、本来の高齢者の医療費抑制を図ることが難しい組織となっているのが現状です。
つきましては、有田市の高齢者の医療費抑制を図るためには、スポーツ庁発足に伴う有
田市役所スポーツ課の設置がぜひ必要と考えます。この提言に対しての答弁をお願いしま
す。
以上で壇上よりの質問を終わります。
○議長(福永広次君)
貴志経済建設部参事。
○経済建設部参事(貴志浩年君)
御答弁申し上げます。
1 点 目 の マ リ ー ナ 建 設 と 有 田 川 の 不 法 係 留 船 の 撤 去 状 況 で ご ざ い ま す が 、 平 成 26年 3 月
定 例 会 で 中 谷 議 員 か ら 御 質 問 を い た だ い た 時 点 で は 、 不 法 係 留 船 は 52隻 と 報 告 さ せ て い た
だ き ま し た 。 そ の 後 、 本 年 4 月 9 日 時 点 で 放 置 艇 は 35隻 で あ り ま し た 。 県 は 4 月 28日 付 で
所有者に対し撤去に関する指示書を交付いたしました。5月1日には初島漁港に建設して
おりました不法係留船の受け皿にもなる小型船舶係留施設が供用開始したことから、不法
係留船の撤去が円滑に進み、8月17日時点で不法係留船はなくなりました。
次に、2点目の地震の津波と大雨水害の防災対 策の1項目め、山地地区の浸水対策につ
いてでございますが、現在、高山川揚排水機場には4基の排水ポンプがあり、毎秒4トン
の排水能力がございます。あと1基増設の余地があり5基になりますと排水能力は現在の
25% 増 加 い た し ま す 。 浸 水 被 害 へ の 対 応 策 と し て 、 あ と 1 基 の ポ ン プ の 増 設 を 県 に 要 望 し
てまいります。
89
次に、2項目めの有田川河床のしゅんせつについてでございます。
先ほど 玉木議 員への答 弁でも 申し上 げました が、平 成 22年 度に 7,100立方メ ートル 、平 成
23年 度 に 7,600立 方 メ ー ト ル 、 平 成 24年 度 に 4,500立 方 メ ー ト ル 、 平 成 26年 度 に 4,800立 方
メートルのしゅんせつを実施しております。今後も流下阻害になる箇所、治水上問題のあ
る箇所、ただいま議員御指摘の箇所も含めまして県と協議してまいります。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
嶋田生活環境課長。
○生活環境課長(嶋田実明君)
3点目の資源ごみ再資源化業務委託について御答弁申し
上げます。
まず、1項目めの現在実施している随意契約について、今年度を含む過去4年間のペッ
トボトル再資源化処理業務委託、廃プラスチックごみ再資源化処理及び運搬業務委託の契
約方法でございますが、過去4年間につきましては1年間の随意契約をしております。随
意契約の理由ですが、有田市の施策として、国が推奨する国内でのリサイクルを目的とす
る団体である容器包装リサイクル協会で廃プラスチック再資源化処理業務の委託を行って
おります。この廃プラスチックの再資源化に係る中間処理、手選別作業のできる事業者が
有田市に1社しかなく、資源ごみ全般の再資源化処理が1団体で行える有田再生資源協同
組合と契約することが適切と考え、随意契約をしております。
契 約 先 で ご ざ い ま す が 、 住 所 は 有 田 市 箕 島 1288番 地 の 3 、 団 体 名 は 有 田 再 生 資 源 協 同 組
合、代表者名は寺村公博氏となっております。なお、過去3年間の決算金額につきまして
は 、 平 成 24年 度 決 算 額 は ペ ッ ト ボ ト ル の 委 託 料 で 164万 2,550円 、 プ ラ ス チ ッ ク の 委 託 料 で
3,350万円で す。平 成 25年 度決算 額は 、ペッ トボ トルの 委託 料で 250万8,200円、プ ラスチ ッ
ク の委託 料で 3,150万円で す。平 成 26年度決 算額 は、ペ ット ボトル の委 託料で 239万 4,600円、
プラスチックの委託料で3,082万4,000円となっております。
次に、2項目めの有田川町が実施しているマイナス入札契約をす べきとの御提言ですが、
まず、本市と有田川町の資源ごみの委託内容の違いを少し説明させていただきます。
有田川町で現在入札しているのは、缶、瓶、ペットボトル、古紙類であります。プラス
チック類については、町が直営の集積場にて処理していますので、この年間運営費が約
2,000万 円かか って おりま す。プ ラスチ ックを除 く資源 ごみで の入札の 結果が マイナ スと な
ったのは 、ごみ の集積 場の数が 約 240カ 所にま とまって いるた め、効 率的であ ること 、町民
が自分たちで集積場のごみの管理を徹底し、資源ごみの分別ができていない場合は持ち帰
りさせるなどしているため資源ごみの品質がよいこと、まちがストックヤードと集積車を
持っていることなど複数の要因があると考えられます。
本市に おきま しては、 ごみの 集積場 の数が約 1,700カ所あ りま す。こ の集積 場です が、 そ
のほとんどが道路等に置いているだけの集積場ですので、収集運搬の効率が悪くなります。
また、資源化する中で、新聞、ダンボール等の古紙が大きなウエートを占めますが、計画
収集の中に入れられず、資源ごみ集団回収団体に頼らざる得ない状況でございます。
資源ごみの分別も市民の協力を得てよくなってきていますが、 有田川町のように徹底で
きていない部分もあり、品質も若干落ちると思います。一番の問題として、本市に資源ご
みを資源化できる施設がないため、資源化するためのストックヤードも必要となります。
90
こういった条件面の違いから、本市では資源ごみを資源として十分に活用できていない状
況にあります。今後も資源ごみを活用できる体制を少しずつでも整えていきたいと考えて
おりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
山﨑健康課長。
○健康課長(山﨑希恵君)
4点目の高齢者病気予防施策の1項目め、医療費の実態につ
きましてお答えします。
まず、 国民健 康保険 について 、加入 者のう ち 65歳以 上被保 険者数 は平成 24年度で3,167人 、
平 成 25年度で 3,303人、平 成 26年度で 3,451人、診 療報 酬等費 用額は 平成 24年 度で 16億 2,324
万 1,663円 、平成 25年 度で 17億 2,267万 1,264円、 平成 26年 度で 18億 2,361万 5,356円、1 人当
た り 医 療 費 は 、 平 成 24年 度 で 51万 2,549円 、 平 成 25年 度 で 52万 1,547円 、 平 成 26年 度 で 52万
8,431円でございます。
ま た 、 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 で は 、 被 保 険 者 数 は 平 成 24 年 度 で 4,499 人 、 平 成 25 年 度 で
4,513人 、 平 成 26年 度 で 4,558人 、 診 療 報 酬 等 費 用 額 は 、 平 成 24年 度 で 40億 8,634万 4,466円 、
平 成 25年 度 で 40億 3,516万 8,801円 、 平 成 26年 度 で 40億 5,830万 5,097円 、 1 人 当 た り 医 療 費
は 、平成 24年 度で 90万 8,278円、平 成 25年 度で 89万 4,121円 、平成 26年度 で 89万 370円 でご ざ
います。
2項目めの各部署で実施している病気予防施策と今後についてでございますが、健康課
におきましては、保健センターで市民の 健康増進を目的とし、年齢制限なく市民皆様対象
のすらっとスマート運動教室やステップ運動教室を実施しております。運動教室は募集後
す ぐ定員 満了と なってい る状態 で、平 成 24年度 から 26年度で 延べ 1,685名の方 々に御 参加 い
ただきました。今後もより健康増進に資する教室内容を考え、実施回数をふやすなど、よ
り多くの市民の皆様に参加していただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。
ま た 、 40歳 以 上 75歳 未 満 の 有 田 市 国 民 健 康 保 険 加 入 者 を 対 象 に 運 動 に よ る 生 活 習 慣 改 善
を目指し、フィットネスウォーキング教室、ステッププラス骨盤調整ヨガ教室、はじめて
エアロ教 室など の運動 教室を実 施し、 平成 24年度から26年度 で延べ703名の方 々に御 参加い
た だ き ま し た 。 今 年 度 初 め て ボ ク サ サ イ ズ 教 室 、 10分 間 エ ク サ サ イ ズ 教 室 も 実 施 し て お り
ます。各教室ではアンケート調査を実施しており、参加者の御意見を伺いながら、保険者
の保健事業として今後の教室の充実に努めてまいります。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
岩田高齢介護課長。
○高齢介護課長(岩田吉広君)
4点目、2項目め、各部署で実施している病気予防施策
と今後について御答弁申し上げます。
高齢介護課で現在実施しているものとしては、老人福祉の向上、介護予防の観点から老
人クラブスポーツ大会、グラウンドゴルフ大会、ペタンク大会の開催費用を含めた老人ク
ラブに対する補助金、高齢者の就労を促すことにより健康が保持され、医療費の抑制につ
ながることも目的の一つであるシルバー人材センターへの補助金、ゲートボール場、グラ
ウンドゴルフ場の補助金に加え、介護予防の観点から現在市内各所で実施しているいきい
き体操、やわら元気体操等の介護予防運動教室などがございます。
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今後については、現在実施している事業のさらなる充実について検討を重ねると同時に、
新たな事業についても取り組んでいければと考えています。
○議長(福永広次君)
田中生涯学習課長。
○生涯学習課長(田中
聡君)
同じく4点目、高齢者病気予防施策について、2項目め、
各部署で実施している病気予防施策と今後について御答弁申し上げます。
生涯学習課では、スポーツ推進委員の協力を得て、高齢者の心身の健康保持を目的とし、
ファミリー健康体力向上事業を実施しております。本年度は7月に高齢者の体力測定を実
施 し 、 市 内 8 カ 所 の 会 場 で 男 性 28名 、 女 性 112名 、 合 計 140名 の 方 に 御 参 加 い た だ き ま し た 。
この事業につきましては、来年度も引き続き実施し、高齢者の体力維持に努めたいと考え
ております。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
宮﨑総務課長。
○総務課長(宮﨑三穂子君)
4点目の3項目め、スポーツ庁発足に伴う有田市役所ス
ポーツ課の設置について御答弁を申し上げます。
議 員 御 指 摘 の ス ポ ー ツ 庁 は 、 平 成 27年 10月 1 日 に 発 足 し 、 日 本 の ス ポ ー ツ に 関 す る 施 策
を総合的に推進することを目的としており、スポーツ基本計画等の策定やスポーツの普及
や 子 供 の 体 力 向 上 、 2020年 東 京 五 輪 ・ パ ラ リ ン ピ ッ ク の 準 備 等 を 主 な 所 管 事 項 と し て い る
文部科学省の外局でございます。
現在、有田市のスポーツ施策につきましては、生涯学習課において、市民の皆様がス
ポーツに親しめる環境づくりに努めているほか、老人クラブスポーツ大会やみかん海道マ
ラソンなど、健康増進、観光振興といった多様な観点から関係部局及び各種団体が連携し
た取り組みを進めております。
議員御指摘の高齢者の医療費抑制につきましては、先ほど各担当課から説明いたしまし
たスポーツ施策はもちろんですが、健診や栄養指導等、種々の取り組みが総合的に効果を
発揮してこそ実現されると考えております。
折しも本年4月より老人に対する各種施策を統合し、高齢者福祉をより積極的に推進す
る目的で今まで福祉課に所属していた老人福祉の担当を新たに介護保険課に統合し、高齢
介護課高齢者支援係を設けたところでございまして、スポーツ課の設置ではなく、引き続
き関係部局が連携して取り組むことが重要と考えております。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
8番中谷桂三君。
〔8番
○8番(中谷桂三君)
中谷桂三君
登壇〕
1点目の有田市における懸案事項である有田川左岸の不法係留船
対策、マリーナ建設及び強制撤去状況と今後については、ことしの5月に初島漁港にマ
リーナ施設が建設供用開始され、有田川を管理している和歌山県において不法係留船の強
制撤去が行われ、8月17日時点で不法係留船がなくなったと答弁いただきました。
私 は 、 平 成 14年 7 月 に 初 当 選 さ せ て い た だ き 、 当 時 有 田 川 左 岸 の 不 法 係 留 船 放 置 者 が 有
田川左岸にあった老人クラブのゲートボール場を無断で荒らしていたため、ある有田市民
から相談を受け、有田市当局と管理する和歌山県に相談しました。当時有田川左岸の不法
92
係留船対策を含めたヘリポート、ゲートボ ール場、多目的広場等を併設する河川環境整備
事業の計画が進んでいましたが、後日、建設予定地が希少生物が生存しているとのことで
中断されました。その後は、不法係留船を強制撤去するためのマリーナ建設が計画され、
ことしになってやっと不法係留船がなくなりました。有田市にとって長年の懸案事項であ
ったのが、やっと解決しました。ゲートボール場の復活がかないませんでしたが、この件
に 関 し て 平 成 14年 12月 定 例 会 で 一 般 質 問 さ せ て い た だ い て か ら 解 決 ま で 約 13年 間 か か り ま
したが、やっと肩の荷がおりた気持ちです。解決にお世話いただいた市 当局に対して心よ
り御礼申し上げます。有田市における懸案事項である有田川左岸の不法係留船対策につい
ては了承しました。
次に、2点目の地震の津波と大雨水害の防災対策の1項目めの山地地区の浸水対策につ
いては、高山揚排水機場に1基増設して5基にするよう管理している和歌山県に要望して
いるとの答弁をいただきました。山地地区の浸水対策については、本日私を含め3名の方
が一般質問をしました。私たち市議会議員は、市民の意見や要望をお聞きして、市当局に
提言するのが大きな役割です。この重要性を市当局は認識されて、山地地区の浸水対 策の
恒久対策も視野に入れた対策を地元自治会とよく話し合い、一日も早く解決されることを
強く要望してこの件については了承します。
次に、2点目の地震の津波と大雨水害の防災対策の2項目めの有田川河床のしゅんせつ
については、進捗状況と今後について答弁をいただきました。引き続き毎年しゅんせつが
できる予算計上をしていただけるよう努力するとともに、有田市としてふるさとの川総合
公園運動施設が冠水しないような方策を和歌山県と協議していただくようお願いして、こ
の件は了承しました。
次に、3点目の資源ごみ再資源化業務委託の1 項目め、現在実施している随意契約につ
い て 、 過 去 4 年 間 、 1 年 間 の 随 意 契 約 を し て い る 契 約 先 の 住 所 が 有 田 市 箕 島 1288番 地 の
3で、団体名が有田再生資源協同組合、代表者名が寺村公博氏。過去3年間の決算金額の
答弁をいただきました。
この相手先団体との随意契約をしているのは何年からですか。契約先の住所は望月市長
の父親の自宅住所ですが、間違いありませんか。代表者名は、隣接町の某再生資源処理会
社の社員ですね。過去3年間の決算金額が毎年違っている要因は何ですか。また、随意契
約している理由の答弁で、再資源ごみの処理できる事業者が有田市1社のみであるためと
の答弁ですが、我が有田市にある事業所では、契約している有田再生資源協同組合から廃
プラスチックのみの委託しか受けていません。その他の再資源処理は、代表者の関連会社
で処理されています。当局の答弁とは違う実態となっています。私は有田市の事業所の代
表者と話を直接伺っています。再度随意契約している理由の答弁を求めます。
次に、3点目の資源ごみ再資源化業務委託の2項目め、有田川町が現在実施しているマ
イナス入札契約について。有田川町とは入札している対象資源ごみが違う。マイナス契約
できるのは有田川町だからとの答弁でしたが、我が有田市でも有田川町同等の缶、瓶、ペ
ットボトルも含まれており、プラスチック収集が徹底できているため、資源ごみの品質が
よいこととの答弁をいただきました。
最近は、有田市でもプラスチック収集においてペットボトル購入時は回収拒否したりし
93
て、かなり品質的には向上しています。資源ごみの対象品物として缶、瓶、ペットボトル
が含まれています。再度、有田川町が現在実施しているマイナス入札契約ができない理由
をお聞きします。
○議長(福永広次君)
嶋田生活環境課長。
○生活環境課長(嶋田実明君)
再質問について御答弁申し上げます。
1点目の有田再生資源協同組合と随意契約を何年からしているのかとの質問ですが、平
成12年度から随意契約をしております。
2点目の契約先の住所等でございますが、御質問のとおりでございます。
3点目の過去3年間の決算額の違っている要因ですが、ペットボトルでは、ごみの実績
量と処理単価の違いによります。また、プラスチックでは、前年度のごみの実績等を踏ま
え、交渉により委託金額を決定しております。
4点目の随意契約について、答弁と実態が違っているとの御指摘ですが、先ほど 答弁し
たように、廃プラスチックの再資源化に係る中間処理、手選別ができる事業者を含む有田
再生資源協同組合と随意契約をしております。委託後の仕事の配分等につきましては、同
組合内の対応により今の状態になっております。
2項目めの再質問についてですが、有田川町のマイナス入札の中にプラスチックは含ま
れておりません。あくまで古紙類、缶、瓶、ペットボトルでございまして、この中で特に
古紙類がマイナス入札の要因として大きなウエートを占めていると聞いております。有田
市でもマイナス入札契約ができないのかとのことですが、入札を考 える前提として、本市
ではストックヤードがない状態でございます。こうした入札の前提となる諸問題や廃棄物
の処理の確実性の担保、適正な処分のあり方など、さらに検討を重ね、効率的な運営を目
指していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
8番中谷桂三君。
〔8番
○8番(中谷桂三君)
中谷桂三君
登壇〕
ただいま資源ごみ再資源化業務委託事業の随意契約している住所
が望月市長の父親が住んでいる箕島で、代表者が隣接町の某再生資源処理会社の役員と答
弁いただきましたが、実際のお金の支払いは代表 者の方にされるのですか。その場合は、
所得としては有田市になるのか、隣接町になるのか、どちらですか。過去3年間の決算金
額の違いについては答弁で理解できました。
また、有田川町が現在実施しているマイナス入札契約について、マイナス入札契約でき
ない理由として、入札前提としてストックヤードがないことや諸問題があると答弁をお聞
き し ま し た 。 私 は こ の 件 に 関 し て 最 近 で は 平 成 26年 3 月 定 例 会 で 一 般 質 問 し ま し た 。 私 が
現状の随意契約の改善の意思があるかと望月市長にお聞きしたところ、望月市長は資源ご
みの政策につきましては、これは政策を推進していく中で見直しというのは常にそういっ
た意識を持つというのは、当然のことだと思いますので、そういった感覚でこれからも頑
張っていきたいと答弁されました。
私は、その答弁をお聞きして、望月市長が前向きに対応していただけるものと判断して
一般質問を終わりました。当時から1年6カ月経過しました。当時の望月市長の答弁を受
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けてどのような対策をされたのか教えてください。
また、 過去3 年間の1 年間の 平均決 算額は約 3,400万円に なり ます。 マイナ ス入札 契約 す
る気持ちがあるのかないのか、再度答弁願います。
○議長(福永広次君)
嶋田生活環境課長。
○生活環境課長(嶋田実明君)
御答弁申し上げます。
1点目の委託料の支払いですが、有田再生資源協同組合へ支払っております。
2 点 目 の 平 成 26年 3 月 定 例 会 以 降 の 対 策 等 に つ い て で す が 、 廃 プ ラ ス チ ッ ク ご み 資 源 化
処理及び運搬業務委託契約の中で、以前は市が負担していた適正処理困難物の処理費を含
めた契約に変更しております。また、ペットボトル再資源化処理業務委託では、1トン当
たりの処理費用を5万円から4万5,000円にするなど経費削減に取り組んでおります。
3点目のマイナス入札契約をする気持ちがあるのかないのかとの質問でございますが、
先ほども答弁したとおり、ストックヤードがないなどの入札の前提となる諸問題を解消し
ていく努力をしながら、行政としての責任である廃棄物処理の確実性の担保や適正な処分
の実施など、諸条件の整備に努め、効率的で安定した廃棄物処理行政を目指していきたい
と考えております。
以上でございます。
○議長(福永広次君)
8番中谷桂三君。
〔8番
○8番(中谷桂三君)
中谷桂三君
登壇〕
この委託に関しては、先ほどの答弁からいただいているように、
平 成 12年 か ら と い う こ と で 、 だ か ら こ と し で 15年 に な る の か な 。 こ の 以 前 に 26年 3 月 の 定
例議会のときに一般質問したときにも、その相手先の住所が望月市長の父親の自宅である
ことを市民感情からして問題ないですかと行政にお伺いしたら、問題ないということでし
た。
しかしながら、最近の例でいくと、過去3年間で先ほどもお話したように、1年間の平
均 決算額 約 3,400万 円が有 田市民 の市税 であり、 血税で ありま す。これ を問題 ないと して 処
理するのが妥当なのか。市民の感情からいくと、やはり納得のいかないところがあると思
います。今年度はもう仕方ありませんが、あえて私が今回この時期に一般質問したのは、
来年度の予算を考えるときに、今でないと無理だからであります。
そこで望月市長にお伺いします。この提案に対してどう考えておられるのかと、そして、
再度せっかく見本となる有田川町がやっている競争入札というのが本来の姿だと思うんで、
それに戻す気持ちがあるのかないのか、イエスかノーでお答え願います。
以上です。
○議長(福永広次君)
望月市長。
○市長(望月良男君)
なかなか複雑な問題でありまして、イエスかノーかというのは、
なかなか難しいなと申し上げておきたいと思います。
まず、私の父がそういった事業を以前から営んでおりまして、前回の御質問いただいた
ときは、法的には問題ありませんということをお答えさせていただきました。以前は会長
も務めておりまして、当然、おっしゃられる市民感情という点も配慮いたしまして、辞職
して会長をおりて、しかしながら構成する一員であることは間違いありません。ただ、法
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的には問題ありませんので、これまで営んできたことですので、それと行政運営の改革、
改善とは別ということで考えさせていただき、これまでも進めてまいりました。
有田川町の見本ということで、我々実は、本当に有田川町の分別から始まって、大きく
学ぶべき点がありまして、追いつけ追い越せということで、近年自治会の皆さん、住民の
皆さんにも最初はおしかりもいただくんですね。不適当なやつは持っていかないというこ
とで、よりきれいにしていこうと。これの終結が最後コストを抑えていきながらごみを少
なくするということにつながっていくとまず思っておりまして、これはしっかりやってい
かなくてはいけないと思っております。
先ほど 3,400万の 平均の ことと マイナ ス入札と いうこ とをお 話になら れまし たが、 実は そ
れぞれ整理をしますと、有田川町は自分ところで投資をしましてストックヤードを持ちま
し た。こ のこと により直 営でプ ラスチ ックの分 別とい うもの は約年間 運営費 として 2,000万
円程度かけながらやっています。
これは、有田市とは大きく違います。有田市は民間の持ってる工場に運び込んで、そこ
で 手選別 をして いただく という ことで 、それが 3年間 、平均 3,400万で すが、 3年間 かけ て
1割程度今低く抑えられております。これは住民の皆さんの分別の取り組みによるあかし
だというふうに思っておりまして、これがもっともっと手選別が必要でないような状況に
なってきますと、まだまだ安くいけると思います。
入札に踏み切れないのは、そういった場所を持つかどうかの最後判断、投資をするかど
うかというところだというふうに思っておりまして、今のところ民間施設で地域の皆さん
方に信頼関係を持ちながらごみを処理していただくということを選んでおります。
収集運搬のときもそうですが、これまで入札により5つの区分で収集運搬やっていたん
ですが、1つの組合でもっと効率的にお願いしたことにより金額も下がり、ごみを処理す
るというのは、もちろんコストもそうですが、安定的に処理をしていくという、 そんな使
命もあるのかなというふうに思っておりまして、このこともそういうふうにやっていかな
くてはいけない。
そ し て 、 有 田 川 町 の 790万 円 マ イ ナ ス 3 年 間 で 、 年 間 263万 の 収 益 を 上 げ て い る と 、 こ の
御指摘はそのとおりでございます。ほとんどが古紙でございます。古紙の回収により有価
物としてそれが企業の利益となるということです。有田市は、今古紙回収をそれぞれの事
業、ごみステーションが膨大になっておりますから、なかなか議会でも御指摘をいただい
て お り ま し て 、 こ れ を 何 と か で き な い か と い う の は 大 き な 課 題 で ご ざ い ま す 。 た だ い ま 46
団体の市民活動の皆さんが定期的に古紙を回収していただいております。ここに奨励金と
いうものをプラス政策として打ちながら、ごみの減少に図っている。
ですから、有田市の方向性といたしましては、企業にそれを何とか持っていってもらう
というよりは、住民の皆さんにより古紙とか有価物を出していただいたことが還元される
ような、そんなシステムをつくれないかということで今必死になって考えているところで
ございます。
プラスチックと古紙というのは、そういったことでなっておりまして、缶、瓶、ペット
ボ トル、 ここに 対しては 、やは り 1,000万 ちょい 毎年お 金が要 ってます ので、 ここを どう 下
げていくかというようなことが大きな課題でして、これも入札に踏み切るかどうかという、
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場所があるかというところが大きな要因となってございます。いずれにしましても、場所
があるからといって再生組合のほうで毎年契約前に交渉するわけですけれども、そこを断
られたらほかは行けないので高くついてしまうという住民にとって不利益なことにならな
いように信頼関係を築きながら、常に交渉を続けながらコストを抑えていきたいなという
ふうに思っているところです。
以上です。
○議長(福永広次君)
8番中谷桂三君。
〔8番
○8番(中谷桂三君)
中谷桂三君
登壇〕
わかりました。もう余り平行線になってしまうので、今の市長の
答弁で資源ごみ再資源化業務委託については了承します。
次に、4点目の高齢者病気予防施策の1項目めの医療費の実態については、国民健康保
険 加 入 者 の 65歳 以 上 と 後 期 高 齢 者 の 被 保 険 者 数 診 療 報 酬 等 費 用 額 1 人 当 た り の 医 療 費 を 平
成24年度から26年度までの実績を答弁いただきました。
3 年 間 の 1 人 当 た り の 医 療 費 は 、 後 期 高 齢 者 の 方 は 89万 か ら 90万 円 の 横 ば い で す が 、 65
歳 以上の 方は毎 年増加傾 向で、 3年間 では約1 万 6,000円増 加し ていま す。全 国的に も 医 療
費高騰対策が叫ばれています。早急に対策を出さないと、各自治体での国民健康保険制度
維持が難しくなっているのが実情です。
我が有田市でも毎年国民健康保険料が増加一方で、有田市民にも大きな負担をかけてい
ます。根本的な医療費削減施策が急務となっています。そのための施策については、2項
目めの再質問でしますので、1項目めの医療費の実態については了承します。
次に、4点目の2項目め、各部署で実施している病気予防施策と今後については、各部
署から実施している病気予防施策と今後について答弁をいただきました。病気予防にかか
わる諸施策を実施していただいていますが、各部署独自の目的や実績フォローなため、有
田市全体としての成果が出ていないのではと感じました。1年間に1回でも市役所内で各
部署が寄って会議等をしていますか、答弁を願います。
次に、3項目めのスポーツ庁発足に伴う有田市役所スポーツ課の設置については、この
4月から老人に対する各種施策を統合し、高齢者福祉をより積極的に推進する目的で、高
齢介護課高齢者支援係を設置されたとの答弁をお聞きしました。また、スポー ツ課の設置
ではなく、引き続き関係部局が連携して取り組むことが重要であると答弁をいただきまし
た。
つきましては、2項目めの各部署で実施している病気予防施策と今後について再質問と
関連していますので、2項目めの再答弁をお聞きしながら引き続き質問をさせていただき
ますので、3項目めのスポーツ庁発足に伴う有田市役所スポーツ課の設置については了承
しました。
○議長(福永広次君)
岩田高齢介護課長。
○高齢介護課長(岩田吉広君)
御答弁申し上げます。
市役所として定期的に会議等は開いておりませんが、日ごろから課長、 係長、担当者レ
ベルで連絡を密にし、事業ごとに具体的な協議を行う等、効果的に施策が実施されるよう
努めております。
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○議長(福永広次君)
8番中谷桂三君。
〔8番
○8番(中谷桂三君)
中谷桂三君
登壇〕
ただいま答弁をいただきましたが、では、なぜ高齢者の医療費が
有田市で減少しないのでしょうか。今後は1年に何回か関係部署が会議を開催して、高齢
者病気予防施策についての実績やフォローをしていただけるよう要望します。
私は、今回一般質問の中での提言が今後有田市における高齢者の医療費抑制ができ、有
田市の国民健康保険料が少しでも安くなれば、有田市民が生活していく中で助かると考え
たからです。各部署で実施している病気予防施策が二、三年後に成果としてあらわれるこ
とを期待して高齢者病気予防施策の2項目めの各部署で実施している病気予防施策と今後
については了承します。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(福永広次君)
これにて8番中谷桂三君の一般質問は終わりました。
以上で、通告による一般質問は終了いたしました。これにて一般質問を終結いたします。
以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
次 回 は 、 来 る 10月 16日 午 前 10時 か ら 議 案 審 議 等 の た め 、 会 議 を 開 く こ と を 申 し 添 え 、 本
日はこれにて散会いたします。
午後3時17分
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散会
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