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十日町地域における有機農業の取組 上越に育つ若手農業者

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十日町地域における有機農業の取組 上越に育つ若手農業者
清野 麻美
十日町農業普及指導センター
十日町
十日町地域における有機農業の取組
十日町地域では、昨年度初めて
「十日町地域有機農業研修会」を
開催しました。
この研修会は有機農業の初心者
にも取り組みやすい技術体系を確
立するとともに、有機農業の推進
を図ることを目的としています。
8月と2月の2回、地域でそれ
ぞれ独自の技術を持って実践して
きた農業者が一同に集まり、技術
8月11日 有機農業実証ほで雑草発生状況を確認
検討や情報交換を行いました。
2月2日 独自の技術、取組について情報交換
課題について話し合いました。有機農業実践者 13 人
8月に川西地域の㈱千手に設置した「有機農業実証
(参加人数は 22 人)がそれぞれ自身の取組の変遷を紹
ほ」で開催した現地研修会では、農業者・関係機関
介し、活発な情報交換を行うことができました。
あわせて 35 人が参加し、有機農業への関心の高さが
参加者からは「技術交換の場として非常に有効」と
うかがえました。昨年は苗も良好で田植え後早期に
の声もあり、普及指導センターでは、今年度3回の研
チェーン除草が可能になり、1週間おきの4回の抑草
修会を計画し、地域版の技術確立に向けた取組を進め
作業により、うまく雑草を抑えることができました。
ていきます。
参加者は実際に田に入り雑草の状況を目で見て確認し
有機農業推進法が施行されてから早5年が経過して
ました。
いますが、管内の有機農業推進を図るため、技術の平
2月の検討会では、今年度の反省と来年度に向けた
準化を図ることが急務とされています。
関 遼
上越農業普及指導センター
上越
上越に育つ若手農業者
上越地域では昨年 22 人が新規就農するなど、若い
導員から個別指導を受け、水稲は普及指導センター主
担い手が農業に取り組み始めています。
催のニュー農業塾に参加し、ノウハウを学んでいます。
上越市小猿屋の竹内貴紀さん(25)は、大学卒業後
また、竹内さんは「自分が育てた野菜を地元の方に
に上越市内の企業で2年間勤めた後、昨年春から、自
食べてもらいたい」との思いから、直接販売にも力を
家が営む㈲竹内農園で農業研修を始めました。今は法
入れています。上越市内の朝市や JA えちご上越の直
人の代表を務める父・秀彦さんとともに、水稲4ha、
売施設、
地元スーパーなどで販売を行っています。「お
施設園芸 40a で米・トマト・キュウリ・ナス・ユリな
客さんに直接おいしいと言ってもらえるのがなにより
ど年間 15 種類程度の農産物を栽培しています。
うれしい、
『竹内農園』のファンをもっと増やしてい
竹内さんは現在、一人前の生産者になるため栽培技
きたい」と目を輝かせて語ってくれました。
術の習得に励んでいます。園芸品目については普及指
さらに、経営の中で責任のある部門を持ちたいと、
「越後姫」の栽培にも挑戦して
います。いずれは5a のハウス
で生産を行い、新しい経営の柱
にしたいと考えています。
今後は竹内さんのような若い
農業者がさらに活躍の場を広げ、
上越地域の農業を担うリーダー
となってくれることを期待して
います。
「越後姫」栽培に挑戦中!
ニュー農業塾の様子(手前が竹内さん)
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