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科目名 国際政治学
2016 年度 後期 2 単位 科目名 国際政治学 対象学科・学年: グローバル・スタディーズ学科・国際学科 2・3 年 時 間: 木曜日 4 時限(14:40~16:10) 教 室: 5 号館 524 室 教 科 書: 篠田英朗『国際紛争を読み解く五つの視座』(篠田英朗著、講談社・2015 年)・ 『平和主義とは何か』(松元雅和著、中公新書・2013 年) 1.担当教員 (1) 名前: 横田正顕 (2) 研究室: 非常勤講師控室 (3) 連絡先: (4) オフィスアワー: 口頭またはメールにて予約がある場合にのみ応じる。 (5) 主な研究・教育業績 主な研究業績: 「戦略的行動としての「社会的協調」―現代スペインにおける労働政治の変容とその意味」 『大原社会問題研究所雑誌』第 595 号・2008 年(単著論文) 「スペインにおける非対称的・競争的「連邦制」の展開―その構造と力学―」『法学』(東北大 学法学部紀要)第 72 巻第 6 号・2009 年(単著論文) 新川敏光編『福祉レジームの収斂と分岐 脱商品化と脱家族化の多様性』ミネルヴァ書房・ 2011 年(共著:スペイン・ポルトガルの章担当) 津田由美子・吉武信彦編『世界政治叢書 3 北欧・南欧・ベネルクス』ミネルヴァ書房・2011 年 (共著・ポルトガルの章担当) 学歴・学位:東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学(1995 年)、法学修 士(1990 年) 主な職歴:川崎地方自治研究センター専任研究員(1995~2000 年)、立教大学法学部助手 (2000~2002 年)、東北大学大学院法学研究科助教授(2004~2006 年)を経て、東北大学 大学院法学研究科教授(2006 年~現在)。 所属学会:日本政治学会、日本比較政治学会、日本国際政治学会、IPSA(国際政治学会)、 ブラジル・ポルトガル学会。 東北大学での担当科目:比較政治学Ⅰ・Ⅱ、比較政治学演習など。 2.授業の目的 (1) 授業の目的 国際政治学とは特に国家間の相互作用に注目しながら国際関係を論じる学問分野であり、国際 紛争もしくは戦争と平和の問題が最大の関心事となる。この講義では、国際紛争を捉える複数の 観点(リベラリズム、リアリズム、地政学、政治経済学等)を紹介し、それぞれの特徴と問題点を踏ま えたうえで、思想としての平和主義の実効性や具体的可能性について考察を深めたいと考えてい る。 (2) 到達目標 1 ①政治学の基本的な概念・理論を正確に理解し、現実政治の分析に応用できるようになること。 ② 新聞・TV 等で報道される政治関連のニュースについて関心を持ち、自分自身の意見が持てる ようになること。 ③ 与えられたテキストや教材の内容を単に丸暗記するのではなく、そこから発展的な疑問や問題 提起ができるようになること。 3.授業の概要 2 つのテキストを原則 1 章ごとに読み進め、その内容に沿って国際政治学の基本概念や現実の国 際政治の在り方について学習する。前半においては国際政治を見る視点そのものの多様性につい て理解を深める。後半では「平和主義」に関する様々な考え方や客観的事実の把握が中心的課題と なる。 4.授業の受け方・勉強の仕方 (1)予習の仕方 参加者は各回の指定部分を読んだうえでのコメント・ペーパーを前日までにメールで提出のこと (メール本文ではなく添付ファイルで送ることが望ましい)。新聞やテレビ等で、どのようなことが広 い意味での国際政治問題として論じられているかを把握しておくこと。 (2) 授業の受け方 この授業の実施形態はゼミに近いものであり、テキストを精読してくることは最低限の条件であり、 加えて積極的議論などを伴う実質的参加が期待される。 (3) 復習の仕方 授業中の説明や議論の中で、よく理解できなかった部分や新たな疑問が生じた部分について は、次回の質問時間に確認できるように準備する。授業中に提起された問題について、自なりの 考えを文章でまとめてみる。 5.受講にあたってのルール (1) 私語・居眠り・内職等は基本的常識として厳に慎むこと。携帯電話の電源は切っておくこと。 (2) この授業の実施形態はゼミに近いものであるから、無断欠席はしないこと。やむを得ず欠席する 場合は理由を添えて届け出ること。 (3) テストにおける不正行為に関しては、本学の規程に従って処分がなされる。レポート課題におい て、盗作・剽窃が発覚した場合には、単位を取り消す。 6.授業計画 回 テーマ・内容 予習・復習 1 月日 9/29 導入(授業の進め方など) 特になし。 2 10/6 映像資料から見る現代国際政治(1) 特になし。 3 10/13 はじめに/現代の国際秩序(①序章/第 1 章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 4 10/20 勢力均衡(①第 2 章) 特になし。 5 10/27 地政学(①第 3 章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 6 11/10 文明の衝突(①第 4 章) テキスト指定箇所を 2 備考 ビデオ教材に対する 感想を宿題として課 す。 読んでくる。 7 11/17 世界システム(①第 5 章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 8 11/24 成長の限界/むすびに(①第 6 章/終章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 9 12/1 映像資料から見る現代国際政治(2) 特になし。 10 12/8 愛する人が襲われたら(②第 1 章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 11 12/15 戦争の殺人は許されるか(②第 2 章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 12 12/22 戦争はコストに見合うか(②第 3 章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 13 1/12 正しい戦争はありうるか(②第 4 章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 14 1/19 平和主義は非現実的か(②第 5 章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 15 1/26 救済の武力行使は正当か/結論と展望(②第 6 章/終章) テキスト指定箇所を 読んでくる。 16 2/2 定期試験 特になし。 ① 篠田英朗『国際紛争を読み解く五つの視座』講談社・2015 年 ② 松元雅和『平和主義とは何か』中公新書・2013 年 ビデオ教材に対する 感想を宿題として課 す。 該当者に対してのみ 実施する。 ※ 授業の展開によっては、変更の可能性があります。変更の場合には随時お知らせします。 7.評価方法 (1) コメント・ペーパーの提出状況(+内容)と出欠(+実質的参加の度合い)をもって 70 点分を評価 する。1 回の欠席もなく、コメント・ペーパーを全部提出した者には最低でも 45 点を保障する。 (2) ビデオ回については、次回までに指定の方法で感想レポートを提出のこと(10 点満点×2)。 (3) テキストの指定部分の内容報告を志願した者には 1 回分の担当ごとに 15 点を加点する(受講者 全員に対する義務ではない)。ただし、報告は最大で 45 分以内に終わるようにまとめること。 (4) 上記の成績評価の要件を満たさず、どうしても単位取得が必要である者に対してのみ、救済措 置として第 16 回目に筆記試験を実施する。 8.参考図書・文献 個別テーマに関する文献については、授業中に適宜紹介する。 9.履修上の注意 (1) 前提科目は特にない。 (2) 資格要件は特にない。 (3) 特別な配慮を要する学生は、必要な措置について予め教務課に申し出ること。 3