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【技術分類】2−5−1 要素・基盤技術/通信回線/無線回線 【技術名称】2
【技術分類】2−5−1 要素・基盤技術/通信回線/無線回線 【技術名称】2−5−1−1 無線回線による遠隔データ収集用装置 【技術内容】 プラントおよび工場の計測機器は安価なものが普及しているが、人手によるデータ収集・管理には 時間と経費がかかり、また、遠隔地にある施設の監視を行う場合、電話回線・通信装置、コンピュー タのシステムを構築する必要がある。また、システム構築を行ってしまうと新しいシステムへの変更 が困難になる。 図1に示したのは、ワイヤレスでのデータログ収集のためのモデムポートを備えた装置で構成され たシステムに関するものである。この装置により、計測機器・制御機器等の出力信号および温度・湿 度を記録し遠隔地で管理することができる。また、無線であるため、システム変更が容易である。 通信には、特定省電力無線を用いて、モデムポートからは一般電話回線・携帯電話・PHS を利用でき るようにしている。電話回線に接続するためのインタフェースカードを変更することで、各社の電話・ 携帯電話・PHS に対応することができる。 無線データ収集システムは、化学プロセス・浄水場・下水処理施設などの遠隔地での監視や、河川 や道路、広範囲に及ぶ施設などの監視、ベルトコンベアなどで運ばれる物品などの計測等に活用でき る。無線データ収集システムの活用のメリットとして、以下のようなことが期待されている。 ・無線を使うので配線が不要である ・一般電話回線・携帯・PHS を利用できる ・システムの構築が簡単にできる ・子機は電池で動作するので移動体にも使用できる ・1 台のパソコンでこのシステムを多数管理できる ・パソコン・携帯電話・ポケベルに警報メッセージを通報することができる 【図1】ワイヤレスデータロガーシステム・電話回線接続図 出典: 「無線および電話回線による遠隔データ収集・監視−ワイヤレスデータロガーを電話回線に接続 したシステム」,「計装 Vol.45 58-59 頁 No.4」,2002 年 3 月, (株)ティアンドディ 塚中猛著,工業技術社発行, 1 ワイヤレスデータロガーシステム・電話回線接続図 【出典/参考資料】 「無線および電話回線による遠隔データ収集・監視−ワイヤレスデータロガーを電話回線に接続した システム」, 「計装 Vol.45 No.4」,2002 年 3 月, (株)ティアンドディ 塚中猛著,工業技術社発行,58-59 頁 (http://www.ice-keiso.co.jp) ― 1 ― 【技術分類】2−5−1 要素・基盤技術/通信回線/無線回線 【技術名称】2−5−1−2 無線技術による小規模施設の監視通報システム 【技術内容】 マンホールポンプ等の小規模下水道施設の監視システムとして、一般電話回線を用いた装置が普及 している。しかしながら、それらの小規模施設は広いエリアに多数存在するため、より高度な機能を 持つ大掛かりなシステムの導入や維持管理費用のかかるシステムの導入は難しい。 そうした中で、料金の安価な通信手段を用いた監視システムの導入が始まっており、特定省電力無 線と Web を導入した小規模施設の監視システムの普及が進んでいる。 マンホールポンプの通報システムには、小エリア無線、特定小電力無線を使用した既存技術が存在 するが、屋外設置で広いエリアに散在する施設の監視用システムとしては、通信距離および通信信頼 性が十分でないという問題がある。また、小エリア無線は資格申請等の手続きが必要であり、システ ム導入のためのハードルが存在している。 図1には、特定省電力無線と Web を活用した小規模施設の構成を示す。 システムの特徴は以下のとおりである。 ・電話回線を親局とするマンホールポンプに1回線引き、そこに残りのマンホールポンプ(子局) のデータを無線で集めて、音声・FAX 等に送信する構成とする。これにより低コストなシステム となる。 ・既設の一般電話回線を利用したデータ通信装置を備える。一部部品交換で無線化を可能にする。 ・無線方式は、特定小電力無線を採用する。 【図1】無線システム全体構成図 出典: 「無線および Web を活用した小規模施設の監視通報システム「EMMD-SS」[EMMD-Web]」,「計 装 Vol.46 No.6」,2003 年 5 月,荏原製作所 櫻井悦子、荏原電産 斎藤昌典著,工業技術社発行,57-60 頁 1 無線システム全体構成図 ― 2 ― 「EMMD」:株式会社荏原製作所の登録商標 【出典/参考資料】 「無線および Web を活用した小規模施設の監視通報システム「EMMD-SS」[EMMD-Web]」,「計装 Vol.46 No.6」,2003 年 5 月,荏原製作所 櫻井悦子、荏原電産 斎藤昌典著,工業技術社発行,57-60 頁 (http://www.ice-keiso.co.jp) ― 3 ―