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(4)政治学研究科
c. 将来の改善・改革に向けての方策 個人研究費はより一層の増額を理事会に働きかけていきたい。また, 「法政大学特別研究助成金 制度」は現在主流となっている個人研究のほかに,共同研究での利用も促進していきたい。 研究室については,研究室棟規模での無線 LAN のより一層の充実,国際電話の利便性の向上な どが今後望まれる。学会出張費,在外研究員・国内研究員, 「現代法研究所」の共同研究,の各制 度は現状を維持していきたい。 (4)政治学研究科 a. 現状の説明 優秀な博士号学位論文や修士論文発表の場として,3 つのメデイアが政治学研究科で組織されて いる。1 つは法学部の紀要『法学志林』,もう 1 つは昼間部大学院生が編集の中心となった『政治 をめぐって』 ,第 3 は 2002 年から 3 号出ている政策系社会人院生向けの『政治・政策ダイアロー グ』である。 『政治・政策ダイアローグ』は修士論文要旨と研究論文がおさめられ,政策との接点 を追求している。その他,優秀な博士号学位論文が法政大学出版局から出版された例も少なくな い。特に紀要は学部予算から支弁されるが,2-3 については毎年大学院から予算措置がなされて いる。 学会でも,本研究科は主要大学として,近年,政治学会(1994 年) ,比較政治学会(2004 年), 公共政策学会(2003 年),政治思想関連学会の各研究大会を受け入れてきた。また国際政治学会 などの理事長や事務局を担当している。 個人研究費は,学部レベルで 22 万円とそれほど多くない。その他,旅費が支弁されている。し かし大学院レベルでは特に計上されておらず,理事会と折衝中である。研究室も,教員は学部で 基本的に提供されている。学生特に社会人学生から研究室の要請があるが,スペースが狭く,共 用となっており,限界がある。 競争的研究資金,特に科学研究費補助金についていえば,2005 度法政大学採用 35 件中,5 件が 政治学科からの申請であったことが示すように,法政レベルでも,全国的にも高い採用数となっ ている。その他,学内では,現代法学会のプロジェクトとして政治学関連には 1-2 件のサポート があり,この数年は東アジアのグローバルガバナンス・プロジェクトが政治学科,国際政治学科 の有志によって担われている。 付置研究所との関連では,ボアソナード記念現代法研究所に政治関連プロジェクトが毎年 1−2 組織されており,研究会,出版活動などが行われている。最近は,外交資料などをここに一括保 存し,大学院生の利用を促している。 教員の研究室や,研究のための時間確保も,学部単位で処理されている。通常 7 年に 1 年はサ バティカルがあり,生涯では 4 年を限度としている。教員の研究室はこの 10 年以上基本的に個室 になっている。 b. 点検評価,長所と問題点,将来の改善・改革に向けての方策 学部を基礎として大学院を立ち上げてきた事情を説明したが,このことが大学院教育固有の施 7-50