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2 専門教育科目 専門基礎科目

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2 専門教育科目 専門基礎科目
2
専門教育科目
専門基礎科目
授 業 科 目 名
生物資源科学への招待
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必修・選択
必修
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
生物資源科学部長
授業の目標
生物資源科学・農学は、その学問領域として、物質レベルから生物個体レベルそして社会科学に至
るまでの幅広い対象を含んでいる。本講義では、生物資源科学・農学がどのような学問であるか、各
学生がそれぞれの関心をもってより深く考え、下記の到達目標に達することを目指す。
到達目標
4年間の学修でこの学問の基礎と応用力を身につけるため、学生が各自の学修計画を立てることが
できること。また、その学修成果を卒業後の将来設計にどのように活かしていくかも考えることがで
きる。
授
【概要】上記の目標への到達に向けて、まず、生物資源科学・農学の基盤となる科学の概要を、各学
科やセンター・研究所の特徴を例に紹介し、次に、いくつかの基盤が複合して生物資源科学・農学の
課題に取り組む事例を、各学科やセンター・研究所の学部教員とゲストの講義により紹介する。
【授業計画】
第1回 生物資源科学って、なんだろう?
生物資源科学部長
第2回 応用生物科学って、なんだろう?
応用生物科学科長
第3回 生物生産科学って、なんだろう?
生物生産科学科長
第4回 生物環境科学って、なんだろう?
生物環境科学科長
第5回 アグリビジネス学って、なんだろう?
アグリビジネス学科長
第6回 バイオテクノロジー(BTC)センターが目指すもの
BTCセンター長
第7回 フィールド教育(FC)センターが目指すもの
FCセンター長
第8回 木材高度加工研究所が目指すもの
木材高度加工研究所長
第9回 科学リテラシー入門Ⅰ
外部講師等
第10回 科学リテラシー入門Ⅱ
外部講師等
第11回 生物資源科学・農学の科学-イネとコメを例に①-
学科教員
第12回 生物資源科学・農学の科学-イネとコメを例に②-
学科教員
第13回 生物資源科学・農学の科学-イネとコメを例に③-
学科教員
第14回 学生討論
学部長(正・副)・各学科長・各センター長・所長
第15回 学生発表
学部長(正・副)・各学科長・各センター長・所長
担当教員:学部長(正・副)・各学科長・各センター長・所長・各学科教員
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
以下の4種のレポート内容と第14・15回の討論・発表での発言状況で総合評価します。① 第1~8回の
講義に対し自分が選んだ講義1種に対する内容紹介と意見・感想を含むレポート(A4版1枚以上)、②
第9、10回それぞれでの感想レポート(A4版1枚以内)、③ 第11~13回の講義に対し自分が選んだ講
義1種に対する内容紹介と意見・感想を含むレポート(A4版1枚以上)。
テキスト・参考書等
参考書:生物資源科学・農学を学ぶ基礎となる図書のリストを、別途、紹介する。
履修上の留意点
成績評価のためには、出席7割以上を要する。
備考
― 50―
授 業 科 目 名
バイオテクノロジーと人類
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必修・選択
応 用
生 産
環 境
アグリ
必修
選択
選択
選択
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
応用生物科学科学科長
授業の目標
バイオテクノロジーとは、生物が生きているメカニズムや生物の持つ機能を科学的に探求し、そこ
から得られる生物科学の知識を利用して、人類の生活や幸福に役立てる科学技術である。本講義では、
バイオテクノロジーを広く理解し、その応用が今後の人類の生活に何をもたらすかを考える力を身に
つける。
到達目標
応用生物科学科で研究対象としているバイオテクノロジーの概略を理解し、この先の学習、研究に
ついて考えることができる。
授
業
の
概
要
・
計
画
〈授業の概要〉
20世紀後半に急速に発展した分子生物学によって、遺伝情報の取扱いに関する知識は飛躍的に増加
した。また、生物機能を総合的に理解し応用するバイオテクノロジーには多くの可能性が期待されて
いる。本講義では、応用生物科学科の全教員が、自らの関連する生物科学とバイオテクノロジーの多
様な世界を紹介する。
〈授業計画〉
応用生物科学科の全教員が以下の計画に従って講義する。
1.全体の説明、分子細胞機能研究グループ(
1)遺伝子から見る細胞機能
2.分子細胞機能研究グループ(
2)ゲノムDNAと細胞運命
3.分子細胞機能研究グループ(
3)哺乳動物のバイオテクノロジー
4.分子細胞機能研究グループ(
4)海洋生物と人の生活:マリンバイオテクノロジーの世界
5.微生物機能研究グループ(
1)微生物の種類と分類
6.微生物機能研究グループ(
2)微生物の機能とバイオテクノロジー
7.微生物機能研究グループ(
3)微生物による社会に役立つ物質の発酵生産
8.微生物機能研究グループ(
4)担子菌(キノコ)の遺伝子研究
9.植物機能科学研究グループ(
1)天然からの生理活性低分子化合物の探索
10.植物機能科学研究グループ (
2)生合成、化学合成、遺伝子工学との連携
11.植物機能科学研究グループ(
3)植物科学の最前線、植物バイオミネラリゼー
ション
12.食品醸造研究グループ(
1)食の近未来と課題、栄養とおいしさの関係
13.食品醸造研究グループ(
2)食品素材の特性評価と有効利用
14.食品醸造研究グループ(
3)酒類醸造の科学
15.食品醸造研究グループ(
4)醸造酵母の育種
成績評価の方法
最低10回以上の出席を必要とする。レポート(4研究グループごとに各1回、合計4回)により総合的に
判断する。
テキスト・参考書等
初回に参考書等を示し、また適宜資料を配付する。
履修上の留意点
詳細は初回に説明する。
備考
― 51―
授 業 科 目 名
食料生産の将来展望
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必修・選択
応 用
生 産
環 境
アグリ
選択
必修
選択
選択
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
生物生産科学科学科長
授業の目標
世界の人口増に対応して、食料生産能が高く、良質で有益な物質を生産する植物を作るバイオテク
ノロジー研究への期待が世界的に高まっている。本講義では生物生産科学科の教授・准教授が各々の
専門分野に関連する食料生産の問題点や将来展望を述べるので、生物生産科学科の各分野において食
料生産との関連でどのような研究がなされているかを知るとともに、食料生産に関連した技術的な課
題や将来への期待を多面的に理解する。
到達目標
授業を通して、以下に示す資質・能力を身につける。
・生物生産科学科の各分野において食料生産との関連でどのような研究がなされているかを説明する
ことができる。
・植物生産の将来について、自分の意見を述べることができる。
授
<授業の概要>
世界及び日本の食料生産の現状と展望、生産技術の開発などについて、植物バイオテクノロジー関
連の新技術の紹介などを含めて学習する。本授業は生物生産科学科の教授・准教授のほぼ全員による
オムニバス方式で進められる。
<授業計画>
・植物栄養分野
「食料生産における肥料の役割」
・植物生態生理分野
「食料生産における栽培・培養技術の歴史と将来展望」
・植物保護分野
「植物病害虫の発生と管理技術の歴史と展望」
・植物育種分野
「品種改良と食料生産とのかかわり」
・植物遺伝子機能分野
「遺伝子の機能研究と食料生産」
・植物生理分野
「食料生産への植物生理研究の貢献」
・植物分子情報分野
「食料生産に向けた遺伝子組み換え技術の応用」
・生物活性物質分野
「農薬と天然物有機化学」
・植物資源創成システム分野
「植物組織培養・施設栽培の現状と将来展望」
以上、合わせて15回分の講義を行う。
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
出席態度、各講義時における小テスト、課題レポートにより総合的に判断する。
テキスト・参考書等
適宜、資料を配付する。
履修上の留意点
特になし。
備考
― 52―
授 業 科 目 名
生物資源と風土
必修・選択
応 用
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環 境
アグリ
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選択
選択
必修
選択
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
生物環境科学科学科長
授業の目標
これからの地球市民、日本列島市民としての環境観を豊かに身につけ、「自然環境と共生する持続可
能な社会」の構築に貢献できる基礎的な素養を修得するために、秋田県の自然環境や生物資源を風土
の要素とシステムとして見直しながら、その特徴について理解を深める。
到達目標
授業を通して、以下に示す資質・能力を身につける。
①秋田県の気象、湖沼、土壌および森林などの特徴を説明することができる。
②人間の営みとしての農林業が、自然環境や湖沼生態系に与える影響について説明することができる。
③豊かな生物資源を持続的に活用していくために私たちが何をすべきかを具体的に述べることができる。
④地域社会のあり方やその基礎としての風土産業のあり方を説明することができる。
授
業
の
概
要
・
計
画
〈授業の概要〉
地域の生物資源を健全に維持しつつ、農林業や地域社会の活性化を図るため、森林-草地-農地-河
川-湖沼に至る各生態系の特徴とその相互関係を学習し、自然環境と共生する持続可能な社会の構築
を目指して何をすべきか考える。
〈授業計画〉
第1週 授業のねらい:生物資源の保全や環境と調和した持続的活用などを目指して、森林-草地-
農地-河川-湖沼に至る各生態系をどう捉えるのか、共生する持続可能な社会に必要な要素
とは?(
金田吉弘)
第2週 秋田の気候の特徴:秋田県の気象要素の特徴(井上 誠)
第3週 米の多収穫日本一を育んだ秋田の土壌:水稲生産力と密接な関係にある日本海沿岸域のグリ-
ンタフ地層と土壌の特徴について解説(金田吉弘)
第4週 八郎潟干拓地の土壌と農業:八郎潟干拓地の農家によって生み出された新たな環境保全型農
業生産技術の特徴について解説(金田吉弘)
第5週 秋田の森林の現状と特徴:秋田にはどのような森林があるのか、地史を含めて、その成立要
因と特徴について解説(
蒔田明史)
第6週 森林とヒトとの関わり:その歴史と将来展望・・秋田の森林の課題と目指すべき姿、持続可
能な社会におけるヒトと森林の関わりとは?(
蒔田明史)
第7週 秋田の森林利用:秋田の森林資源とその利用について解説(林 知行)
第8週 秋田の水とその保全・管理:秋田県の主要河川、湖沼、地下水(湧水)等の水質特徴と水質
保全・管理等について解説(木口 倫)
第9週 秋田の内水面魚類の変化と資源管理:秋田の3大河川や八郎湖、十和田湖に生息している魚
類資源の変動と管理等について解説(
杉山秀樹)
第10週 自然生態系と生物多様性:様々な生物が生息する自然生態系の構造、自然循環システム・生
物多様性の機能と役割について解説(日高 伸)
第11週 農業生態系の保全と管理:食料生産の場である農業生態系とは何かを、農業と環境、人との
係わり、保全・管理について解説(日高 伸)
第12週 秋田における水資源の保全と利用:水環境の修復や資源循環システムについて現状と今後の
課題を解説(宮田直幸)
第13週 秋田における廃棄物系バイオマスや未利用バイオマスの再資源化への取り組み、今後の課題
について解説(宮田直幸)
第14週 秋田の風土の把握方法:食文化に見る秋田の風土、風土と産業(長濱健一郎)
第15週 秋田の風土の再発見:東北・秋田は「日本史上のフロンテイア」今日的な可能性を探る(長
濱健一郎)
成績評価の方法
出席態度(40%)と期末試験(到達目標①から④を確認する 60%)の総合評価により判定する
テキスト・参考書等
参考図書:★佐藤了・佐藤敦ら編「持続可能な農業への道」農林統計協会(2002)、★庄子貞雄監修
「大潟村の新しい水田農法」農文協 1800円、★ 和辻哲郎「風土-人間学的考察-」(1935年)岩波文庫
(
2001)、★オギュスタン・ベルグ「風土の日本-自然と文化の通態-」(
1988年)
筑摩書房、★三澤勝衛
「風土産業」古今書院(
1952)
、★栗原浩「風土と環境」農文協(
1988)
、★占部城太郎監修「湖と池の生物学」
共立出版(
2007) 講義資料:適宜、講義の要点を記載した資料を配付する。
履修上の留意点
授業中の質問など、積極的に学ぶ姿勢を期待する。
備考
― 53―
授 業 科 目 名
アグリビジネス概論
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必修・選択
応用
生産
環境
アグリ
開講セメスター 単位数
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必修
1
2
主 担 当 教 員 名
津
田
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授業の目標
アグリビジネスが、食料(外食や調理済み食品含む)の生産と供給および農業経営・地域農業の持続
的発展を目指した経済活動であることを理解する。次いで、アグリビジネスの柱である農業における
労働の特徴、農地資源・水資源の管理技術、および作物・家畜の特性と生産技術に関する基本的知識
を身につける。その上で、食料の生産および供給に関わる担い手、市場メカニズム等の実態と課題を
学ぶ。
到達目標
①アグリビジネスとは何か、また、その柱である農業とは何かを説明することができる。
②農業における、労働の特徴、農地資源・水資源の管理技術、作物・家畜の特性と生産技術の概要を
述べることができる。
③食料の生産・供給の担い手、市場メカニズム、農産物需給の実態と課題を説明できる。
授
<授業概要>
21
世紀の食料の生産と供給に関連する産業は、バイオテクノロジー産業からグルーバルな流通企業、
食品製造業まで多様に広がっている。今日アグリビジネスという言葉で理解される経済活動の意味内
容を確認しながら、その根幹に位置する農業の固有の技術的特徴や経営・経済的特徴などを明らかに
していく。
1.アグリビジネスの捉え方
①世界と日本の食料生産と需給(津田)
②アグリビジネスとは何か(
津田)
2.農業の捉え方
③農業の捉え方(露崎)
3.農業における労働の特徴
④農業における労働の特徴(津田)
4.労働対象(農地・水)とその管理技術
⑤農地・農業用水の特性(高橋)
⑥水管理と水制御技術(高橋)
⑦基盤整備投資と施設の管理技術(高橋)
⑧農地のフル活用(高橋)
5.労働対象(作物、家畜)とその生産技術
⑨作物の特性(露崎)
⑩作物の生産技術(露崎)
⑪家畜の特性と飼養技術(露﨑)
⑫新しい農業生産技術(露崎)
6.食料の生産と供給-アグリビジネスの展望-
⑬食料生産の担い手・供給の担い手(津田)
⑭市場メカニズムと農産物の性格(津田)
⑮アグリビジネスの展望(津田)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
試験(60%)、レポート(30%)、受講の姿勢(10%)で総合的に評価する。
テキスト・参考書等
教員配付の資料の他、参考書等は必要に応じて指示する。
履修上の留意点
講義を6回以上欠席あるいは遅刻した者は単位を認定しない。
備考
― 54―
授 業 科 目 名
生物資源科学と農業生産
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必修・選択
選択
開講セメスター 単位数
2
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主 担 当 教 員 名
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授業の目標
農業生産の現場にはバイオテクノロジーやロボット技術などの技術革新が導入されており、生物資
源科学はその一翼を担っている学問領域である。食料生産や農業に対する視野を広げ、それらに関す
る基礎知識を獲得するために、生産現場を所管するフィールド教育研究センターからの視点を知り、
栽培、家畜飼育、農作業などの農業分野が今後一層の発展を遂げるうえで取り組まれる課題および応
用、生産、環境、アグリ学科の諸分野で研究されている事例との接点について理解する。
到達目標
・作物や家畜の生産現場を理解し、その過程で使われる技術を考察し、説明できる・農業生産の現場
において活用されている品種開発、栽培生理、家畜栄養、農業機械などを理解し、説明できる・農業
生産の現場におけるいくつかの課題について自分の意見を提案できる
授
〈授業の概要〉
・作物分野では、水稲と大豆生産を中心に圃場の準備、播種~収穫までの栽培体系における新しい技
術や問題点を示す。
・園芸分野では、野菜、果樹、花卉分野における生産現場の基礎を説明し、高品質生産のための課題
を示す。
・畜産分野では、食生活を支える畜産物生産の意義と仕組みを説明し、畜産物の品質向上と食料自給
率向上の展望を示す。
・農業機械分野では、作物、園芸、畜産における作業機械化の現状と課題を説明し、GPSやロボッ
ト技術の活用を展望する。
〈授業の計画〉パワーポイントや配付資料による授業を行い、FC生産現場での事例や課題を紹介す
る。第1週に受講ガイダンスと授業概要を説明し、第2~4週作物分野、第5~7週園芸分野、第
8週は作物と園芸分野のレポート発表と討議、第9~11
週は畜産分野、第12
~14
週は農業機械分野、
第15週は畜産と農業機械分野のレポート発表と討議を行う。
第1週[矢治]受講のルール、生物資源科学と農業生産の関わり
第2週[保田]作物生産現場の基礎(水田と畑、播種~収穫作業の進化)
第3週[保田]水稲直播き栽培(移植と直播栽培の違い、直播き栽培の必要性、普及への挑戦)
第4週[保田]転作大豆栽培(転作の現状と大豆生産、湿害回避への挑戦、地力維持と緑肥の利用、
外来雑草と管理)
第5週[今西]園芸作物生産現場の基礎(園芸の3分野、露地、施設、旬、作型、環境条件)
第6週[今西]園芸作物の高品質栽培(作業効率、収量低下、養液栽培、ポストハーベスト)
第7週[今西]園芸作物・新品種の導入(複合化、コメ依存、新規作物、新品種)
第8週[保田・今西]レポートの発表・討論
第9週[濱野]食生活を支える家畜がつくり出す畜産物(畜産物、家畜生産の意義と仕組み)
第10週[濱野]ここまで発展した家畜生産の高度化と課題(家畜の能力、飼養管理技術、輸入飼料、
自給飼料)
第11週[濱野]畜産物の品質や自給率を上げるための家畜生産の展望(放牧、耕畜連携、特殊飼料、
資源循環)
第12週[矢治]作物、園芸、畜産分野における農業機械化の現状
第13週[矢治]農業生産の規模拡大と生産コスト削減の問題(分散錯圃の克服、大区画圃場)
第14週[矢治]農業機械における新しい課題と未来型機械化技術の紹介
第15週[濱野・矢治]レポートの発表・討論
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
・レポート作成提出(20%×4分野)、レポート発表と討議(20%)で評価し、60%以上を合格とする。
テキスト・参考書等
テキストは使用しないで教員作成の資料を配付する。
参考書:日本農作業学会編『農作業学』 農林統計協会 3,
800
円+税 農業技術辞典(NAROPEDI
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履修上の留意点
レポート発表と討論では積極的な意見交換を期待する
備考
特になし
― 55―
授 業 科 目 名
必修・選択
数学Ⅰ
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Ⅰ
開講セメスター 単位数
選択
1
2
主 担 当 教 員 名
宮
本
雲
平
授業の目標
調査・実験などで収集したデータを整理し、情報を抽出する方法を体系化したのが統計学であり、
その基礎を学ぶことは多くの科学者・職業者に不可欠である。本授業「数学 I
」では、統計学の基礎
に当たる確率論を学ぶと共に、データ整理法も身に付ける。これらを通して、様々な統計手法を使い
こなすための基礎を身に着け、より進んだ学習・実践に備えるのが本授業の目的である。
到達目標
確率論の基礎概念(加法定理・乗法定理・条件付確率・ベイズの定理など)を原理から理解し、具
体的な問題に適用できるようにする。記述統計学の基礎概念(代表値・散布度・相関・回帰直線など)
を原理から理解し、具体的データを解析できるようにする。
【授業の概要】
授業計画に基づき、確率・データの整理法・確率分布の初歩について解説する。授業中にテキスト
の例題・問題の解説を行うが、各自で演習を重ねることが実際にデータを解析するための準備となる。
【授業の計画】
授
1.オリエンテーション
2.確率:定義と基本性質
業
3.確率:加法定理と期待値
の
4.確率:条件付き確率と乗法定理
概
5.確率:事象の独立と反復試行
要
6.確率:ベイズの定理
7.データの整理:度数分布と代表値
・
8.データの整理:散布度
計
9.データの整理:相関係数
画
10.データの整理:回帰直線
11.確率分布:確率変数と確率分布
12.確率分布:二項分布、ポアソン分布
13.微分積分の復習(1)
14.微分積分の復習(2)
15.理解不十分箇所の解説
成績評価の方法
定期試験の結果(70%)とレポート(30%)で評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:高遠節夫ほか5名『新確率統計』大日本図書1,
700円(税抜き)
履修上の留意点
授業にはテキストおよび関数電卓を持参すること。「数学 I
I
」(2セメ)も履修することが望ましい。
備考
― 56―
授 業 科 目 名
数学Ⅱ
Mat
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c
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Ⅱ
必修・選択
開講セメスター 単位数
選択
2
2
主 担 当 教 員 名
宮
本
雲
平
授業の目標
調査・実験などで収集したデータを然るべき方法で整理し、有意な情報を抽出する方法を体系化し
たのが統計学であり、その基礎を学ぶことは多くの科学者・職業者とって必要不可欠である。本授業
「数学Ⅱ」では、推計統計学の基礎となる確率分布、推定・検定の考え方を習得する。これらを通し
て、様々な統計手法を使いこなすための基礎力を身に着け、より進んだ学習・実践に備えるのが本授
業の目的である。
到達目標
確率分布の基礎概念(正規分布・統計量・標本分布など)を原理から理解し、具体的な問題に適用
できるようにする。推計統計学の基礎概念(母数の区間推定・検定)を原理から理解し、具体的デー
タを解析できるようにする。
【授業の概要】
授業計画に基づき、確率分布、推定および検定について解説する。授業中にテキストの例題・問題
の解説を行うが、各自で演習を重ねることが、実際にデータを解析するための準備となる。
【授業の計画】
授
1.確率分布:連続型確率分布
2.確率分布:正規分布
業
3.確率分布:正規分布の標準化
の
4.確率分布:多次元確率変数
概
5.確率分布:統計量と標本分布
要
6.確率分布:大数の法則・中心極限定理
7.確率分布:標本分布の例
・
8.推定と検定:母数の点推定
計
9.推定と検定:母平均の区間推定
画
10.推定と検定:母分散の区間推定
11.推定と検定:仮説の検定
12.推定と検定:母平均の検定
13.推定と検定:母分散の検定
14.いろいろなχ2 検定、適合度の検定、独立性の検定
15.理解不十分箇所の演習
成績評価の方法
定期試験の結果(70%)とレポート(30%)で評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:高遠節夫ほか5名『新確率統計』大日本図書1,
700円(税抜き)
履修上の留意点
授業にはテキストおよび関数電卓を持参すること。「数学 I
」(1セメ)も履修することが望ましい。
備考
― 57―
授 業 科 目 名
必修・選択
物理学
Phys
i
c
s
選択
開講セメスター 単位数
3
主 担 当 教 員 名
2
野
村
光
由
授業の目標
物理学は、科学技術に携わる人にとって必要不可欠な最も体系付けられた基礎学問の一つであり、
独創的な科学技術は新しい物理現象の発見によることも多い。物理現象の持っている物理的な意味を
理解するために、初歩的な物理現象から数式でその現象を表わす能力とその応用力を身につける。
到達目標
・物理学の法則と概念を理解できる。
・物理現象を説明でき、その現象のしくみを数学的に扱うことができる能力を身につける。
授
業
の
概
要
・
計
画
具体的には「
力学の基礎」
と「電磁気学の基礎」に焦点を当て、下記の項目にしたがって授業を行う。
なお、物理学の入門として剛体にはたらく力と電荷の運動によって生じる電界や磁界の振る舞いにも
触れる。
<授業計画>
・力 学
第1週 運動(
速さ、速度、等加速度直線運動)
第2週 力(
力の大きさ、力のつり合い)
第3週 運動の法則(
慣性の法則、運動方程式、作用反作用)
第4週 運動量と力積(
運動量保存則、反発係数)
第5週 力学的エネルギー(
仕事、エネルギー、力学的エネルギー保存の法則)
第6週 いろいろな運動Ⅰ(
物体の運動、摩擦力)
第7週 いろいろな運動Ⅱ(
等速円運動、慣性力、単振動)
第8週 剛体や流体にはたらく力のつり合い
第9週 演習とまとめ・電磁気学
第10週 静電界(
クーロンの法則、ガウスの定理、コンデンサー)
第11週 直流(
オームの法則、キルヒホッフの法則)
第12週 電流と磁界(フレミングの法則、ローレンツ力)
第13週 電磁誘導と交流(
誘導起電力、レンツの法則)
第14週 演習とまとめ
第15週 総合演習
第16週 定期試験
成績評価の方法
定期試験70%、演習問題20%、授業中の問題10%として総合的に評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:基礎物理教育研究会編『やさしく学べる基礎物理』森北出版 ¥2,
400+税
参考書:廣岡秀明著『大学新入生のための物理入門』共立出版 ¥2,
100+税
履修上の留意点
・準備学習として,高校数学の三角関数やベクトルなどの内容にについて復習しておくこと。
・自主学習として,教科書の問や練習問題を解いて授業内容の理解を深めること。
備考
特になし。
― 58―
授 業 科 目 名
化学Ⅰ
Che
mi
s
t
r
yI
必修・選択
応用
開講セメスター 単位数
必修
1
2
主 担 当 教 員 名
小
嶋
郁
夫
授業の目標
化学に関する原理・法則を基礎から学習し、微生物から動物や植物に至る生物全般の生命現象を化学
物質と化学反応のレベルで理解できるようになることをめざして、化学の基礎力を身につける。さら
に将来は、化学・医療や食品・醸造関連の分野などで十分に活躍できるようになる。
到達目標
① 化学系の講義(化学・生物学実験Ⅰ、化学Ⅱなど)および研究室での研究実験に必要な一般化学
の基礎的知識(原子量・分子量・モル、元素の周期性、化学結合と代表的化学反応、化学量論、反
応熱、化学平衡など)を理解し活用できる。
② 化学の理解に必要な代表的な化学反応式を理解して正確に表現できる。
授
〈授業の概要〉
化学Iは、有機化学を除いた無機化学、物理化学などの範囲について学習する。授業では、パワーポ
イント(希望者には配布する)を使用し、身近に観察できる化学物質や化学現象を例として取り上げ
て説明する。内容が豊富であるため、5月および6月に各1回(計2回)の補講を行い、合計17回の
講義を行う予定である。
〈授業計画(補講を含めた17回分)〉
各授業は、約70分間は下記の内容の講義と「化学反応式集」(
配布資料)
から選んだ化学反応式の説
明を行う。残りの約20分間は質問および講義の復習問題(
小テスト)
の時間に充てる。
第1回
イントロダクション、測定の体系(1) (
測定単位、有効数字)
第2回
測定の体系(2) (測定値の計算と有効数字の扱い)
第3回
物質とエネルギー、原子と分子 (元素、原子、分子、化学式、モル)
第4回
原子論(1) (原子の構成、電子、陽子、中性子)
第5回
原子論(2) (原子モデル)
第6回
元素の周期表(1) (電子配置と周期性、原子半径)
第7回
元素の周期表(2) (イオン化ポテンシャル、電子親和力)
第8回
化学結合(1) (イオン結合、共有結合)
第9回
化学結合(2) (配位結合、電気陰性度)
第10回
化学結合(3) (分子の形と極性)
第11回
化学反応式と化学量論(1) (酸化還元反応、酸化剤・還元剤)
第12回
化学反応式と化学量論(2) (酸化数など、反応物・生成物の量の計算)
第13回
溶液の化学
(溶解、体積パーセント濃度とモル濃度、溶液の希釈)
第14回
酸、塩基および塩(1)
(酸・塩基の定義、水のイオン積とpH)
第15回
酸、塩基および塩(2)
(中和滴定、規定度、緩衝作用)
第16回
化学反応速度論と化学平衡 (化学平衡、化学反応速度,化学反応論)
第17
回
反応熱と化学平衡の移動
(発熱・吸熱反応、活性化エネルギー、ル・シャトリエの原理)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
授業内容の理解度の確認のために各授業終了前の約20分で復習問題による小テストを行う。また、到達
目標の達成の確認のために期末試験を行う。復習問題には40
点、期末試験には60
点を配分して総合点を100
点として、これらの総合評価により60点以上を合格とする。
テキスト・参考書等
教科書:「化学Ⅰ(授業内容のプリント)」と「化学反応式集」を配布してテキストとして使用する。
参考書:石倉洋子・石倉久之 訳『化学
基本の考え方を中心に』東京化学同人
2,
850円+税
履修上の留意点
復習問題の提出により出席と授業の理解度を確認する。十分に復習を行い、理解できない部分を残さな
いようにする。
備考
月から金曜日の17:30以降、応用棟2階D212号室で面談可能
― 59―
授 業 科 目 名
化学Ⅰ
Che
mi
s
t
r
yI
必修・選択
生産
開講セメスター 単位数
必修
1
主 担 当 教 員 名
2
渡
辺
明
夫
授業の目標
化学に関する原理・法則を基礎から学習し、自然界のさまざまな物質や現象を化学の視点から観察
し理解する姿勢を養う。
到達目標
授業を通して以下の資質、能力を身につける。
物質の状態変化や化学反応を、それらを構成する原子の運動や結合状態の変化として説明できる。
化学・生物学実験Ⅰ、専門実験で行う実験の原理が理解でき、計算、演算により適切な数値が導ける。
化学Ⅱをはじめとする講義を理解するために必要な化学の基本知識を自分のものとしている。
<授業の概要>
上記の目標を達成するために、以下の項目を中心に講義とテキストの問題演習を行う。
<授業計画>
学習した内容を確実に自分のものとするために、3回の確認テストを行う。
授
1.測定の体系(質量と重量、有効数字など)、物質の状態
2.物質のなりたち(元素、原子、分子など)、モルの概念(原子量、分子量、モルなど)
業
3.化学量論(反応物と生成物の量の計算など)、化学反応式(反応式の合わせ方など)
の
4.溶液の化学(モル濃度、規定度、溶液の希釈など)
概
5.まとめ、補足と確認テスト(1)
要
7.電子配置と周期表(元素の周期性、原子半径、イオン化ポテンシャル、電子親和力、軌道など)
・
8.化学結合(イオン結合、共有結合、配位結合、分子の形と極性など)
計
9.酸化還元(酸化数の定義、酸化還元反応など)
画
6.原子のなりたち(原子の構造、電子、陽子、中性子、電子配置など)
10.まとめ、補足と確認テスト(2)
11.エネルギーからみた化学反応(発熱反応、吸熱反応、生成熱など)
12.化学反応速度論と化学平衡(平衡定数、イオン化定数、溶解度積)
13.14.酸、塩基および塩(水のイオン積と pH、滴定など)
15.まとめ、補足と確認テスト(3)
成績評価の方法
出席態度と確認テストの成績を約40%、期末試験の成績を約60%として、総合的に評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:石倉洋子・石倉久之訳「化学
基本の考え方を中心に」東京化学同人
2,
850円+税
プリント、ミニテスト問題等を授業中に適宜、配付する。
履修上の留意点
予習・復習を習慣づけ、テキストの問題を自分で解いてみること。2セメスターの化学・生物学実験Ⅰ
で必要となる諸原理の理解を確実なものにすること。
備考
― 60―
授 業 科 目 名
化学 I
Che
mi
s
t
r
yI
必修・選択
環境
開講セメスター 単位数
必修
2
2
主 担 当 教 員 名
小
西
智
一
授業の目標
化学に関する原理・法則を基礎から学習し、いろいろな現象や物質を化学の視点から観察し理解す
る姿勢を養う。
到達目標
化学・生物学実験 Iおよび専門実験や化学 I
Iをはじめとする講義の理解に必要な化学の基礎知識
を習得する。
上記の目標を達成するために以下の項目を中心に講義を進める。
1.化学の起源、測定の体系(SI単位系、質量と重量、有効数字など)
2.物質とエネルギー、原子と分子(物質の状態、原子量、分子量、モルなど)
3.原子論(原子説、電子、陽子、中性子、電子配置など)
授
4.周期表(電子配置と周期性、原子半径、イオン化ポテンシャル、電子親和力、軌道など)
5.化学結合(点電子構造式、共有結合、イオン結合、電気陰性度、酸化数、化合物命名法、分子の
業
形と極性など)
の
6.化学反応式(化学反応のタイプ、反応性系列、酸化還元反応など)
概
7.化学量論(モル法、反応物と生成物の量の計算など)、気体の状態(理想気体など)
要
8.反応熱(発熱反応、吸熱反応、比熱、生成熱など)
9.水素、酸素および水(水素、酸素、水の物理的性質、水素結合など)液体状態と固体状態(状態
・
の変化、結晶など)
計
10.溶液の化学(パーセント濃度、モル濃度)
画
11.溶液の化学(モル濃度、規定度)
12.酸、塩基および塩(酸・塩基の定義、酸・塩基の強さなど)
13.酸、塩基および塩(水のイオン積とpHなど)
14.化学反応速度論および化学平衡(活性化エネルギー、平衡定数など)
15.化学反応速度論および化学平衡(ル・シャトリエの原理、イオン化定数、溶解度積など)
分担:石川祐一(39)、小西智一(1,2,1015)
成績評価の方法
試験成績(期末テスト(50%)、単元ごとのレポート(20%)と出席態度(30%)により評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:石倉洋子・石倉久之訳『化学基本の考え方を中心に』東京化学同人2,
992円
参考書:視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録数研出版893円
プリント:テキストに則したプリントを適宜配付する。
履修上の留意点
特になし。
備考
― 61―
授 業 科 目 名
化学Ⅰ
Che
mi
s
t
r
yⅠ
必修・選択
アグリ
開講セメスター 単位数
必修
2
主 担 当 教 員 名
2
近
藤
正
授業の目標
自然科学の基礎としての化学に関する原理・法則を習得するため、いろいろな現象や物質を化学の
視点から観察し理解する力を養う。さらに、化学・生物学実験Ⅰや化学Ⅱをはじめとする講義の理解
に必要な化学の基礎知識を身につける。
到達目標
①物質の量を表現するための単位や有効数字を正確に扱うことができる。
②原子の基本的構造について説明することができる。
③化学結合や化学反応について式やモデル図を用いて説明することができる。
④物質の状態や化学反応について特性や量的関係を正確に説明することができる。
授
業
の
概
要
・
計
画
〈授業の概要〉
化学は、生命・生産活動の基礎としての物質の挙動と構造の原理を学ぶ基本科目の一つであり、物
質を構成する原子とその特徴から、物質の基礎的な反応の原理など、その仕組みを理解する方法を学
習する。
〈授業計画〉
講義を中心に、教科書に沿って授業を進める。ポイント毎に確認問題を解いて理解を深める。
1.測定の体系(質量と重量、有効数字など)(
近藤 正)
2.物質とエネルギー、原子と分子(物質の状態、原子量、分子量、モルなど)(
山内 繁)
3.原子論1(原子の構造)(
山内 繁)
4.原子論2(エネルギー準位とボーア原子)(
山内 繁)
5.周期表(電子配置と周期性、原子半径、イオン化ポテンシャル、電子親和力、電子軌道など)
(
山内 繁)
6.化学結合(共有結合、化学結合、酸化数、分子の形と極性など)(
栗本康司)
7.化学反応式(化学反応のタイプ、酸化還元反応など)(
栗本康司)
8.化学量論(反応物と生成物の量の計算など)(
栗本康司)
9.反応熱(発熱反応、吸熱反応、比熱、生成熱など)(
栗本康司)
10.気体の状態(理想気体の挙動)(
小池晶琴)
11.液体状態および固体状態(状態の変化、結晶など) (
小池晶琴)
12.水素、酸素および水(水素、酸素、水の物理的性質と化学的性質、水素結合など)(
近藤 正)
13.溶液の化学(モル濃度、規定度、溶液の希釈、溶液のイオン化など)(
近藤 正)
14.酸、塩基および塩(酸、塩基、水のイオン化、水素イオン濃度、滴定など)(
佐藤勝祥)
15.化学反応速度論と化学平衡(平衡定数、イオン化定数、ル・シャトリエの原理、溶解度積など)
(
近藤 正)
(担当教員 アグリビジネス学科:近藤正、小池晶琴、佐藤勝祥、木材高度加工研究所:山内繁、栗
本康司)
成績評価の方法
定期試験(
約70%)
、小テストおよび課題レポート(
約30%)
を総合的に判断して評価を行う。
試験、小テストの内容は、各単元の例題や基本問題や教科書の説明内容を中心に理解を確認する。
テキスト・参考書等
テキスト
参考書
石倉洋子・石倉久之
訳「化学
基本の考え方を中心に」
東京化学同人
数研出版編集部 「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」 数研出版
3,
078円
918円
履修上の留意点
講義前に予習と講義後に復習を要する。日常的に興味を持って化学への関心を高めること。
備考
予習では必ず教科書を読みポイントを整理しておくとよい。不明点等を講義で確認し、復習では例題で
理解を深め、問題で力をつけるなど集中的な理解習得を心がける。
― 62―
授 業 科 目 名
必修・選択
化学Ⅱ
応
用
必修
Che
mi
s
t
r
yI
I
アグリ
選択
開講セメスター 単位数
2
2
主 担 当 教 員 名
吉
澤
結
子
授業の目標
有機化学は、炭素化合物についての学問である。生命体は基本的に有機化合物で構成されるので、生
体内で繰り広げられている一見複雑な反応の多くは、簡単な分子レベルでの有機反応機構あるいは有
機電子論によって説明できることが多く、有機化学を学ぶことによって生体内反応の理解が飛躍的に
高まる。本講義では、有機化合物および有機化学反応の基本知識を身に付け、生体における有機化学
反応を理解したり考えたりできるようになることを目標とする。具体的には下記の到達目標に達する
ことを目指す。
到達目標
①基本的な有機化合物について、立体化学も含めて I
UPAC法で命名できる。②混成軌道、極性、
共鳴の考え方を知り、これらを使って基本的な反応の性質を説明できる。③付加、置換、脱離、転位
等の反応形式と、求核、求電子の語、および巻矢印を使って、基本的な反応機構の説明ができる。
授
業
の
概
要
・
計
画
【授業概要】
有機化合物の構造と立体化学、I
UPACの規則による有機化合物命名法、誘起効果と共鳴に関する基
礎事項を説明する。また、有機化学反応を有機電子論で考える方法を概説する。
【授業計画】
1.構造と化学結合
2. 分極した共有結合:酸と塩基(1)(分極・共鳴)
3.分極した共有結合:酸と塩基(2)(酸・塩基)
4.有機化合物:アルカンとその立体化学
5.有機化合物:シクロアルカンとその立体化学(1)
6.有機化合物:シクロアルカンとその立体化学(2)
7.有機反応の概観
8.中間試験と解説
9.アルケンとアルキン
10.アルケンの反応
11.共役アルケンとアルキンの反応
12.芳香族化合物(1)
13.芳香族化合物(2)
14.立体化学(1)
15.立体化学(2)
成績評価の方法
中間試験(50%)と定期試験(50%)結果で総合的に評価する。両試験を受ける資格として、授業出席3
分の2以上を要する。
テキスト・参考書等
テキスト:マクマリー「有機化学」生体反応へのアプローチ、柴崎ら監訳、東京化学同人、¥8,
800+
税(3セメ「生物有機化学」、4セメ「有機物理化学」でも教科書として使用する。)参考書:授業におい
て紹介する。その他:授業期間中は、授業に必要な分子模型を貸与する。
履修上の留意点
高校教科書の有機化学部分をあらかじめ良く復習しておくこと。
補充授業である「基礎化学 I
I
」を受講することが望ましい。
備考
アグリビジネス学科の学生は、応用生物科学科、生物環境科学科、生物生産科学科のいずれかの「化学
Ⅱ」を履修できる。オフィスアワー等の詳細は開講日に説明する。
― 63―
授 業 科 目 名
必修・選択
化学Ⅱ
生
産
必修
Che
mi
s
t
r
yⅡ
アグリ
選択
開講セメスター 単位数
2
2
主 担 当 教 員 名
阿
部
誠
授業の目標
生命現象の理解に必要な有機化学の知識の基礎として、有機化合物の分類と構造を学び、分子軌道
や電子の「動き」を通して、化学結合と分子の成り立ちおよび有機化合物の性質と反応機構を、暗記
するのではなくて理解する。
到達目標
・有機化合物の結合生成と構造を理解し、正確な名称と化学構造式を書ける。
・電子の動きを理解し、巻矢印を使って共鳴寄与式や反応機構を論理的に説明できる。
・酸と塩基の原理を理解し、酸性度・塩基性度の違いを論理的に説明できる。
授
<授業の概要>
以下の内容を15週にわたって学習する。内容および順番を変更する場合は、事前に周知する。
<授業計画>
第1週 電子と化学結合
第2週 原子軌道と分子軌道
第3週 分子のかたちと混成軌道(混成起動の理論)
第4週 有機化合物の種類(官能基と命名法)
第5週 立体配座と分子のひずみ(ニューマン投影式による表示法)
第6週 立体配座と分子のひずみ(環状構造の立体配座)
第7週 立体化学(異性体の種類、キラル中心の R・S表示)
第8週 立体化学(エナンチオマー、ジアステレオマー、光学分割)
第9週 これまでの総復習(試験により理解度を確認し、理解度の向上に努める)
第10週 共役と電子の非局在化(共役系の種類と軌道、共鳴法、芳香族性)
第11週 酸と塩基(定義、酸塩基平衡、pKa)
第12週 酸と塩基(酸性・塩基性度に関与する要因)
第13週 カルボン酸誘導体の求核置換反応(エステルの合成と加水分解)
第14週 カルボン酸誘導体の求核置換反応(カルボン酸誘導体の反応性)
第15週 これまでの内容の復習
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
試験により評価する。有機化学の基本知識(構造式や反応機構等が正確に書けること:30%)に加え、
授業で学んだ各項目について、文章による論理的な説明ができること(70%)が求められる。
テキスト・参考書等
・テキスト:奥山 格 「有機化学」 丸善 税込5,
400円
・テキスト:奥山 格 「有機化学ワークブック」 丸善 税込824円
・参考書:伊藤ら訳 「マクマリー有機化学 上・中・下」 東京化学同人
税込4,
752~4,
860円
履修上の留意点
有機化学は範囲が広く、抽象的な内容を含むため理解するには時間がかかる。したがって、単位取得の
ためには以下の点に留意して自主的に学習に取り組む姿勢が必要である。① 化学が苦手な学生は、基礎
化学Ⅱを必ず履修すること。② 必ず予習をして講義に臨むこと。③ 必ず復習を行うこと。④ 上記の
「有機化学ワークブック」で必ず自習すること。⑤ 章末の演習問題を解き、教員によるチェックを受ける
こと。
備考
テキストは3年次以降の有機反応化学、生物活性物質化学でも使用する。
― 64―
授 業 科 目 名
必修・選択
化学Ⅱ
環
境
必修
Che
mi
s
t
r
yⅡ
アグリ
選択
開講セメスター 単位数
2
主 担 当 教 員 名
2
石
川
祐
一
授業の目標
生命機能の解明、医薬品や農薬あるいは高機能性素材の創出ばかりでなく、生物資源の持続的な活
用・管理や、環境・食料問題の解決のために必要な基礎知識として、有機化合物の構造や性質、反応性
など有機化学の基礎知識を理解し、身につける。
到達目標
①立体構造を含む有機化合物の基本的な構造を理解し、命名できる。
②有機化合物の基本骨格が持つ性質とその反応を理解し、説明できる。
③官能基を持つ有機化合物の性質とその反応を理解し、説明できる。
授
<授業の概要>
有機化合物とはなにか、化学結合と分子軌道、立体構造、基本骨格と反応の種類、化合物の性質を
決める官能基、タンパク質などの生体物質、有機化学利用の展望など、有機化学の基礎を学習する。
また立体構造や反応の理解の助けとなるよう、分子模型に触れる機会をできる限り広く提供する。
<授業計画>
講義中心で、主にパワーポイントによって進める。2週目以降は授業終了前に小テストを行う。ま
た、第9週目に前半の理解度確認のために中間試験を行う。
第1週 有機化合物の構造と種類(
石川祐一)
第2週 有機化合物の分類と命名法(
石川祐一)
第3週 有機化合物の立体構造(
石川祐一)
第4週 立体化学 立体異性体(
石川祐一)
第5週 立体化学 立体異性体と命名法(
石川祐一)
第6週 有機化合物の基本骨格と反応 アルカン、アルケン(
木口 倫)
第7週 有機化合物の基本骨格と反応 アルキン、芳香族化合物(
木口 倫)
第8週 有機化合物の基本骨格と反応 芳香族化合物(
木口 倫)
第9週 中間試験、アルカン、アルケン、アルキンおよび芳香族化合物の反応のまとめ(
木口 倫)
第10週 官能基をもつ有機化合物 有機ハロゲン化合物(
木口 倫)
第11週 官能基をもつ有機化合物 アルコールとフェノール(
澁谷 栄)
第12週 官能基をもつ有機化合物 エーテル、アルデヒド(
澁谷 栄)
第13週 官能基をもつ有機化合物 ケトン、カルボン酸(
澁谷 栄)
第14週 官能基をもつ有機化合物 アミンとその誘導体(
澁谷 栄)
第15週 生体物質の有機化学 炭水化物、タンパク質、核酸など(
澁谷 栄)
分担:石川祐一(15)、木口 倫(610)、澁谷 栄(1115)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
出席態度(
約10点)
、小テスト(
約30点)
、定期試験(中間・期末)(
約60点)
を基準に総合的に判断して評価
する。
テキスト・参考書等
テキスト:山口良平・山本行男・田村類
共著『ベーシック有機化学』化学同人
2800円
参 考 書:講義で紹介する
履修上の留意点
高校教科書化学「有機化合物編」を復習しておく。化学Ⅰを履修していることが望ましい。
備考
アグリビジネス学科の学生は、応用生物科学科、生物生産科学科、生物環境科学科のいずれかの「化学
Ⅱ」を履修する。
― 65―
授 業 科 目 名
生物学Ⅰ
Bi
ol
ogy I
必修・選択
応用
必修
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
岩
崎
郁
子
授業の目標
専門基礎科目として生物学の基礎知識を学び、生物の共通性と多様性を理解し、自然界における生
物の位置づけを理解する。
到達目標
(1)生物学の基礎的知識を学ぶ。
(2)生命現象を理解して説明・発表をすることができる。
授
【授業概要】
細胞という生命の基本単位を構成するタンパク質や糖、脂質、遺伝情報を担う核酸などを概観し、
真核細胞と原核細胞の違い、細胞分裂等を学ぶ。発生では植物の形態形成と構造について、また生命
活動を支える代謝では、植物特有の光合成、細胞の呼吸、植物ホルモンの作用、さらに遺伝と遺伝様
式について学ぶ。
【授業計画】
以下のテーマに従って講義を進める。
1.生体物質 - 水、糖質、脂質、アミノ酸、タンパク質
2.生体物質 - 核酸、DNA の構造と複製、転写と翻訳
3.酵素 - 酵素と補酵素
4.細胞 - 原核細胞と真核細胞、細胞小器官
5.細胞分裂 - 有糸分裂と細胞周期
6.植物の発生 - 受精と胚発生
7.植物の構造 - 葉・茎・根
8.光合成 - 光化学反応と炭酸固定
9.窒素同化 - 窒素同化と窒素固定
10.呼吸 - 解糖系、発酵
11.呼吸 - クエン酸回路、エネルギー貯蔵
12.植物ホルモン - 植物の形作り
13.植物ホルモン - 環境に対する応答
14.遺伝 - メンデル遺伝
15.様々な遺伝 - 伴性遺伝、減数分裂
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
評価点は、講義毎の演習(内容を把握して理解できているかを重視する 3
0%)、期末テスト(各項目の
到達目標 70%)を実施し、総合的評価により60%以上を合格とする。
テキスト・参考書等
教科書(テキスト):「現代生命科学の基礎遺伝子・細胞から進化・生態まで」都築幹夫 編
版
教育出
2,
100円(税込)
履修上の留意点
毎回出席をとる。授業中の質問など、積極的に学ぶ姿勢を求める。「演習問題」と「発表」を学業成績
の評価に入れる。
備考
詳細については開講時に紹介する。
― 66―
授 業 科 目 名
生物学Ⅰ
Bi
ol
ogy I
必修・選択
生産
必修
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
我
彦
広
悦
授業の目標
生物学の基本的知識について植物を中心として学ぶ。生体物質とその相互作用を基盤とし、細胞、組
織、個体が構成されているという生物の階層性について理解する。その基盤にたち、エネルギーを獲
得し、物質を作り上げる代謝過程やその調節機構について学ぶ。以上の生命活動を統御する植物ホル
モンについても理解を深める。また生命が受け継がれていく遺伝現象を学ぶ。
到達目標
基礎知識を学ぶとともに、「化学・生物学実験 I
I
」、専門科目の内容、およびその意義をより良く理
解できるように、「生き物」について広く学び、生命活動に関する知識のネットワーク作り・関連付
けが出来るようになる。生物学のキーワードについて説明できる。
授
業
の
概
要
・
計
画
<授業の概要>
生物学の基本について学ぶ。生物の物質的基盤を基礎として、細胞、代謝、エネルギーの獲得、酵素、
生物体の構造、発生と分化、栄養、生殖、環境との相互作用、遺伝の分野について理解する。
<授業計画>(括弧内の数字はテキスト「現代生命科学の基礎」の該当するページを示す。)
第1週:生体物質(178-191)その1:生き物を作りあげている素子としての物質を分子レベルで理
解する。水、アミノ酸、タンパク質、脂質など基本的な物質を扱う。
第2週:生体物質その2: 核酸、DNA、RNA などを扱う。
第3週:酵素(178184):タンパク質としての酵素の特性を理解する。
第4週:細胞の構造と機能(6
21
):細胞のつくりと細胞小器官の働きについて詳述する(上田健治)
。
第5週:細胞分裂(2
231):細胞の生活環としての細胞分裂や次世代に向けての減数分裂を理解す
る。(上田)。
第6週:呼吸・代謝(1
92203):
生産された物質がどのように代謝されてエネルギーを獲得していく
のかを理解する。
第7週:光合成(154159、204215):炭素の同化の基本である光合成の仕組みについて学ぶ。エネ
ルギー変換の過程を理解する。
第8週:炭酸固定、窒素同化(2
16217):光合成以外の炭酸固定および窒素の同化の仕組みについ
て学ぶ。環境に依存していることも理解する。
第9週:植物の生殖(6873、168171):花の形成、有性生殖、胚発生について学ぶ。(上田)
第10週:植物の発生と形作り(3435、7475):植物の組織、器官のつくりを詳述し、働きをいくつ
かの例について学ぶ。
第11週:植物の栄養(
148153)
:植物の水と栄養の吸収と転流について学ぶ。
第12週:植物ホルモン(160176):植物の形作りに関わる植物ホルモンについて学ぶ。
第13週:植物の環境応答(
160161)
:植物の運動などを環境との相互作用として理解し、環境への中立
ちとなる植物ホルモンについて理解する。
99)その1:生命が受け継がれていく遺伝現象の基礎であるメンデル遺伝について理
第14週:遺伝(78解する。その応用として環境との相互作用や量的形質の基本について理解する。(赤木宏守)
第15週:遺伝(7
899)その2:(赤木)
成績評価の方法
出席態度(20%)+学業成績(期末試験+中間試験)(80%)で評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:都筑 幹夫・編「現代生命科学の基礎」教育出版
2100円+税。
講義内容を深め、理解を助けるために資料を別途作成し、配付する。
履修上の留意点
高等学校の生物学の復習(生物 I
、同 I
I
)をしておくこと。
備考
― 67―
授 業 科 目 名
生物学Ⅰ
必修・選択
環境
Bi
ol
ogy I
必修
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
宮
田
直
幸
授業の目標
専門基礎科目として生物学の基礎知識を学ぶとともに、生物環境科学科の化学・生物学実験Ⅱおよ
び専門科目の内容や意義をよく理解できるように、基礎となる事項を習得する。主として細胞レベル、
また植物では個体レベル(発生・生殖、構造)までの知識を習得し、多様な生物の生命現象について
俯瞰的に理解できるようになることを目標とする。
到達目標
①真核生物と原核生物の細胞内構造とその機能について、具体的に述べることができる。
②生物の異化と同化について、関与する細胞内構造とその主要な代謝過程を説明することができる。
③植物の生殖と構造について、機能や個体の生存戦略と関連付けて述べることができる。
④生物の遺伝現象について、染色体の構造や複製機構の観点から説明することができる。
授
<授業の概要>
生物の基本単位としての細胞の構造と機能について幅広い視点で学んだ後、植物の生殖・発生のし
くみ、植物の構造について理解を深める。また、細胞内の同化作用およびエネルギー代謝について学
び、生命活動を維持するしくみを理解する。さらに、生物の遺伝現象の基礎を学ぶ。
<授業計画> 第5・10・13・15週目は小テストを行う。
第1週
細胞―生物を構成する物質(水、糖質、脂質、タンパク質、核酸)
早川 敦
第2週
細胞の構造(細胞の形、真核細胞と原核細胞、細胞小器官
〃
第3週
細胞膜と物質輸送(浸透圧、能動輸送、受動輸送)
〃
第4週
酵素(酵素反応、基質特異性)
〃
第5週
細胞分裂(体細胞分裂、核分裂、染色体の複製)
〃
第6週
植物の生殖と発生生殖(無性生殖と有性生殖、配偶子形成、受粉)
佐藤 孝
第7週
発生と種子形成(胚、種子形成)
〃
第8週
植物の構造(組織と器官、葉・茎・根の構造)
〃
第9週
代謝 光合成(異化と同化、光合成の反応系、葉緑体の構造)
〃
第10週
その他の炭酸固定と窒素固定(化学合成、窒素同化、根粒菌)
〃
第11週
好気呼吸(解糖系、クエン酸回路、電子伝達系)
宮田直幸
第12週
嫌気呼吸と発酵(電子受容体、アルコール・乳酸発酵)
〃
第13週
植物ホルモンと植物の反応(成長の調節、結実・落葉、発芽)
〃
第14週 遺伝 メンデルの遺伝(優性・分離・独立の法則)
〃
第15週
様々な遺伝(連鎖と組換え、性と遺伝)
〃
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
小テスト(単元ごとに理解度を確認 30%)、授業態度(ホームワークの取組み、討論に参加する姿勢など出席態度
を評価 20%)、期末テスト(到達目標の達成状況を確認 50%)。これらの総合評価により、60%以上を合格とする。
テキスト・参考書等
教科書:都築幹夫 編
「現代生命科学の基礎」教育出版、税込2,
100円
その他、資料を配布する。
履修上の留意点
高等学校の生物学(生物基礎、生物)の復習をしておくこと。教員への質問や図書館の利用などにより、
自ら積極的に学んでほしい。
備考
― 68―
授 業 科 目 名
生物学Ⅰ
必修・選択
アグリ
Bi
ol
ogy I
必修
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
永
澤
信
洋
授業の目標
専門基礎科目として生物学の基礎知識を学ぶとともに、アグリビジネス学科の化学・生物学実験Ⅱ
や専門科目の内容およびその意義をよりよく理解できるように、専門科目の基礎となる事項について
理解を深めることがこの講義の趣旨である。
到達目標
本科目を履修することによって、アグリビジネス学科の専門分野で学ぶ農業生物の生理・生態およ
び栽培等に関わる理論や技術を科学的に説明出来る能力を身に付けること。
授業内容では植物を中心に、細胞の特徴から基礎的な遺伝までを学ぶ。括弧内のページ数は教科書
「現代生命科学の基礎」の中で対応するページ数を示している。
授
業
の
概
要
・
計
画
1.生物の基本単位としての細胞 (今西弘幸)(p631)
1)
細胞の形、大きさ、細胞小器官(ウイルス~神経細胞、細胞膜、細胞質、核、小胞体など)
2)
細胞に含まれる物質(生体物質)
3)
細胞に含まれる物質(酵素)
4)
細胞分裂(体細胞分裂、細胞周期)
2.植物の生殖と発生 (永澤信洋)
1)
無性生殖と有性生殖(減数分裂、植物の生殖様式)(P3845,
P6869)
2)
植物の配偶子形成と受精・胚の形成、種子の形成 (P7275)
3)
植物の構造(各種組織と器官、頂端分裂組織と器官)(P3435)
3.植物の代謝
1)
光合成(光合成のしくみ、光合成色素と葉緑体)(今西弘幸)(p154159、p204215)
2)
窒素同化(
窒素固定、硝化作用、根粒菌など)
(永澤信洋)(p216217)
3)
呼吸(好気呼吸、嫌気呼吸)(永澤信洋)(p192203)
4)
植物の成長と植物ホルモン(
植物ホルモンとは何か?)
(永澤信洋)(p160167)
5)
植物の成長と植物ホルモン(
各種ホルモンの合成とシグナル伝達を中心に)
(永澤信洋)
(p168175
)
4.植物の遺伝 (永澤信洋)(p78
105)
1)
メンデル遺伝(古典的遺伝学)
2)
分子遺伝(連鎖と遺伝子地図)3)
その他の遺伝(遺伝子の本体、生命現象を理解する道具として
の遺伝学)
成績評価の方法
勉学に対する態度(30%)、および学業(
小テスト、中間テスト、期末テスト)
(7
0%)で総合的に評価
する。
テキスト・参考書等
教科書(テキスト)として以下の書籍を用いるほかに、補足資料(プリント)を使用する。
都筑幹夫 編
「現代生命科学の基礎」教育出版
2000円+税
履修上の留意点
高等学校の生物の復習を要する。
場合によってはレポートを課すことがある。
備考
― 69―
授 業 科 目 名
生物学Ⅱ
Bi
ol
ogy Ⅱ
必修・選択
応用
開講セメスター 単位数
必修
2
主 担 当 教 員 名
2
村
口
元
授業の目標
専門基礎科目として、遺伝子発現、動物、進化、生態系について理解を深める。
① 生命現象を分子レベルから分かりやすく文章で説明することができる。
到達目標
② 生命現象に関して疑問点などを見出し、文章で他人に伝えることができる。
③ 生命現象の数的な関係を的確に捉えることができる。
④ 科学英語の文章を正しく和訳することができる。
⑤ 生物学分野について図表を用いてプレゼンテーション(口頭発表)を行うことができる。
授
業
の
概
要
・
計
画
〈授業の概要〉
遺伝子の発現調節、動物の個体発生、動物の内部環境調節、系統学、生態系について学習する。
〈授業計画〉(
)内の語句はキーワードを示している。
第1週 生殖と減数分裂(核相、n、受精、接合、核融合、減数分裂、子嚢菌、担子菌)
第2週 遺伝子の発現調節(オペロン説、リプレッサー、プロモーター、オペレーター、転写因子)
第3週 新口動物の発生と構造(受精、胚葉形成、消化器官、循環器官、呼吸器官、アクチビン)
第4週 旧口動物の発生と構造★(ショウジョウバエ、成虫原基、変態、背腹逆転)
第5週 ホルモン(脳下垂体、インヒビン、性周期、インスリン、血糖値、グリコーゲン)
第6週 シグナル伝達(リガンド、受容体、リン酸化、レチノイン酸、ステロイド、核内受容体)
第7週 神経系(ニューロン、膜電位、活動電位、Na+チャネル、Na+K+ポンプ、神経伝達物質)
第8週 免疫学(抗原と抗体、体液性免疫、細胞性免疫、B細胞、T細胞、マクロファージ)
第9週 系統・分類★(生物5界説、3ドメイン説、界門綱目科属種、学名)
第10週 生命の誕生(化学進化、RNA ワールド、コアセルベート、ATP合成)
第11週 真核細胞出現(細胞内共生説、減数分裂、テロメア)
第12週 分子進化入門★(相同遺伝子、オーソログ、パラログ)
第13週 分子系統学入門(アラインメント、相同遺伝子、相似分子、分子系統樹)
第14週 細胞分裂の分子機構の進化
第15週 生態・行動学・物質循環(利己的な遺伝子、食物連鎖、生物濃縮、分解者、物質循環)
★を付した回の前半45分を使い、グループ毎に分かれて、下記のテーマで口頭発表を行う。
①生物資源科学への興味・関心・期待、②分子・細胞レベルでの説明、③生物の進化と環境
成績評価の方法
復習小テスト(20%)、口頭発表(30%)、期末テスト(50%)で評価する。
テキスト・参考書等
教科書(テキスト):(生物学Ⅰと同じ)「現代生命科学の基礎」都築幹夫 編 教育出版 税抜2,
000円
必要な情報はプリントで配付する。
推薦図書:「利己的な遺伝子」リチャード・ドーキンス著 紀伊国屋書店 税抜2,
800円
履修上の留意点
出席と復習小テストと口頭発表を重視しているので、基本的に再試験は行わない。
備考
毎回の授業の予習・復習には、ht
t
p:
//i
www.
aki
t
a.
aki
t
apu.
ac
.
j
p/ にある資料も参考にすること。
口頭発表は1人約5分で行い、発表後に、「発表原稿」と「発表に使った図表」を提出する。
― 70―
授 業 科 目 名
生物学Ⅱ
必修・選択
生産
Bi
ol
ogyⅡ
必修
開講セメスター 単位数
2
主 担 当 教 員 名
2
藤
田
直
子
授業の目標
生物学の基礎知識を幅広く学ぶ。また、生物生産科学科の化学・生物学実験Ⅱおよび専門科目の内容
到達目標
生物学の重要な用語を用いてそのメカニズムについて説明できるようになる。
やその意義についての理解をより深めるために、「生き物」について広く学び、生命活動に関する知
識のネットワーク作り・関連付けを目指す。
授
業
の
概
要
・
計
画
<授業の概要>
授業は、基本的にテキストの内容に沿って、補足資料を使って進めていく。毎回の授業の最後に行
う出席確認を兼ねた復習小テストを通じて、授業内容を再確認する。以下は、各回の内容と該当する
テキストのページおよび担当教員を示す。
1 遺伝子の働き
第1週 遺伝子の本体、遺伝情報とタンパク質の合成 ・・ P1001
05,P236253(高橋 秀和)
第2週 形質発現の調節と形態形成 ・・・・・・・・・・・P254263(藤田 直子)
第3週 バイオテクノロジー ・・・・・・・・・・・・・・P264273(藤田 直子)
2 動物の発生と構造・機能
第4週 動物の生殖と発生 (中間テスト)・・・・・・・・P3033,P3867(藤田 直子)
第5週 動物の循環器、消化器系 ・・・・・・・・・・・・P110115,P228234(藤田 直子)
3 動物の内部環境の調節
第6週 恒常性とホルモン ・・・・・・・・・・・・・・・P108109,P116125(藤田 直子)
第7週 刺激受容と応答 ・・・・・・・・・・・・・・・・P126146,P218221(藤田 直子)
第8週 病気の原因(中間テスト)・・・・・・・・・・・・資料(藤田 直子)
4 系統学
第9週 分類と系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ P276293(高橋 秀和)
第10週 動物の系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ P294295(高橋 秀和)
第11週 植物の系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ P296299(高橋 秀和)
第12週 菌類の系統 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ P300301(高橋 秀和)
第13週 進化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P302333(高橋 秀和)
5 生態系
第14週 生活と生存 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ P336363(新任教員)
第15週 分布と循環 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ P364393(新任教員)
成績評価の方法
受講態度(30%)、毎回の復習小テスト及び、中間テスト、期末テスト(70%)で評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:都筑幹夫編「現代生命科学の基礎~遺伝子・細胞から進化・生態まで~」教育出版
2,
100円(税込)*生物学Ⅰで使用のテキストと同じ。
履修上の留意点
あらかじめ、各回の内容に該当するテキストのページ(上記)を必ず読んで、予習しておくこと。
備考
― 71―
授 業 科 目 名
生物学 I
I
Bi
ol
ogy I
I
必修・選択
環境
必修
開講セメスター 単位数
2
2
主 担 当 教 員 名
小
西
智
一
授業の目標
専門基礎科目として生物学の基礎知識を学ぶとともに、生物環境科学科の化学・生物学実験Ⅱおよび
到達目標
遺伝子の発現調節、発生・維持とその統御のしくみについて学ぶ。また生物の系統分類や生命の進化
専門科目の内容や意義をよりよく理解できるように、その基礎となる事項について理解を深める。
史を理解し、多様な生物の全体像を系統的に概観できるようにする。さらに、生態系の構造と機能に
ついて、生物間または生物-環境間の相互作用等の観点から理解を深める。
授
1.遺伝子の働き(担当:小西智一)
1)メンデル遺伝(遺伝物質、DNA)
2)DNA の構造と複製(二重らせん、半保存的複製、クロマチン、変異)
3)遺伝子発現(セントラルドグマ、転写と翻訳、遺伝子コード)
4)遺伝子の発現調節(原核細胞と真核細胞の調節機構)
5)遺伝子工学とバイオテクノロジー(クローニング、分子遺伝学的手法、遺伝子組換え体、
バイオテクノロジーの利用)
2.動物の発生(担当:小西智一)
6)発生と分化(胚形成、幹細胞、分化・再生)
7)動物の構造(組織と器官、消化器官、循環器官、運動器官)
3.内部環境と調節(担当:小西智一)
8)内分泌とホメオスタシス(ホルモン、免疫)
9)シグナル伝達(細胞間・細胞内伝達、遺伝子発現制御)
10)神経と脳(信号伝達、信号の処理)
4.系統学(担当:星崎 和彦)
11)系統・分類(分類体系、分類群、系統樹)
12)進化(生命の誕生、進化史、適応と種分化)
5.生態系(担当:星崎 和彦)
13)個体群と種間関係(個体群増殖、動物の行動、種間関係)
14)生物群集(生物圏の構造、食物網、バイオーム)
15)生態系の機能(環境との相互作用、エネルギー流、栄養循環)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
試験成績(期末テスト(50%)、単元ごとのレポート(20%))と出席態度(30%)により評価する。
テキスト・参考書等
テキスト:「現代生命科学の基礎」都築幹夫編教育出版2,
100円(生物学Ⅰと同じ)
履修上の留意点
特になし。
備考
― 72―
授 業 科 目 名
生物学Ⅱ
Bi
ol
ogy Ⅱ
必修・選択
アグリ
必修
開講セメスター 単位数
2
2
主 担 当 教 員 名
濱
野
美
夫
授業の目標
専門基礎科目として生物学における動物に関する身体の形態と生命現象の仕組みについて理解する。
これによって、アグリビジネス学科の専門分野を学ぶにあたっての基礎知識を身につける。
到達目標
授業を通して、以下に示す3つの資質・能力を身につける。
① 遺伝子の働き、動物の発生に関する一連の働きを述べることができる。
② 動物が個体として生命を営む器官系、代謝の仕組みを内分泌系・神経系と関連づけて説明できる。
③ 生物界の成り立ちを系統学的、生態学的視点から説明できる。
授
〈授業の概要〉
遺伝子の働き、細胞から個体へと生命の成り立ちを分けた単元構成で学ぶ。次いで生物の系統・分
類や生態系の視点から生物(動物)を捉えて生物界の成り立ち(共生)を学習する。
〈授業計画〉教科書・配付資料とともにスライドを多用する。
1.遺伝子の働き
1)DNA の構造と複製(2重らせん、半保存的複製、ヌクレオチド、DNA ポリメラーゼ、突然
変異)(横尾)
2)転写と翻訳(RNA ポリメラーゼ、mRNA、t
RNA、遺伝暗号表、遺伝子の発現調節)
(横尾)
2.発生
3)動物の発生①(細胞周期、体細胞分裂、減数分裂)
(横尾)
4)動物の発生②(卵子形成、精子形成、受精、初期胚発生)
(横尾)
5)動物の構造と機能①(骨格、体液、消化器官、循環器官)
(濱野)
6)動物の構造と機能②(呼吸器官、感覚器官、運動器官)
(濱野)
3.内部環境の調節
7)体内代謝(解糖系、糖新生、アセチル CoA、TCA 回路、プロトンポンプ)
(佐藤)
8)酵素の働き(触媒反応と速度、アポ酵素、ホロ酵素、補酵素、基質特異性)
(佐藤)
9)ホルモンとシグナル伝達(ホルモンの分類・作用機序、代謝調節、血糖・体温調節)(佐藤)
10)神経系①(ニューロン、神経伝達・伝導、神経伝達物質)
(濱野)
11)神経系②(中枢神経系、自律神経系、)
(濱野)
12)免疫(生体防御、体液性免疫、細胞性免疫、抗原と抗体、モノクローナル抗体)
(濱野)
4.系統学
13)系統・分類(5界説、原核生物、真核生物、3ドメイン説、界門綱目科属種、学名) (横尾)
14)進化・分子進化(生命の誕生、真核細胞の誕生、相同遺伝子)
(横尾)
5.生態系
15)生態・行動学と物質循環(種内関係、利己的な遺伝子、生産者、消費者、分解者)
(横尾)
(分担教員:濱野 美夫、横尾 正樹、佐藤 勝祥)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
中間試験(濱野担当範囲:20%)と期末テスト(80%)により総合評価し、60%以上を合格とする。
テキスト・参考書等
教科書(テキスト):(生物学Ⅰと同じ)「現代生命科学の基礎 遺伝子・細胞から進化・生態まで」
都築幹夫 編 教育出版(2,
000円+税)
適宜、資料を配付する。
履修上の留意点
授業は教科書、配付資料を使用して進めるが、復習には生物学辞典や参考書も調べることを勧める。
備考
― 73―
授 業 科 目 名
化学・生物学実験Ⅰ
必修・選択
Expe
r
i
me
nt
si
n Che
mi
s
t
r
y and
応用
開講セメスター 単位数
必修
2
2
主 担 当 教 員 名
春
日
和
Bi
ol
ogy I
授業の目標
化学に関する原理・法則をもとに、基礎的な化学実験を体験して、データの取り方や処理法、また
実験結果に対する考察などができるようになる。また、将来的に生物資源を利用して化学・医療や食
品・醸造関連産業などの発展に貢献できるようになるために、生物全般の生命現象を化学物質と化学
反応のレベルで理解するための基礎力を身につける。
到達目標
①化学の理解に必要な化合物やイオンの反応に関する正確な知識、定量的な測定、化学の系統的な組
み立てや法則性、基礎実験操作(分析、合成、精製)などを理解する。
②研究室内で実験を行うときに必要なマナーを学ぶ。
授
業
の
概
要
・
計
画
〈授業の概要〉
計画に示した項目について、最初の約40分は実験講義を行い、引き続いて2人でグループを組み実験
を行う。1回の実験ごとにレポートを提出する。
〈授業計画〉
担当教員(◎が主担当)
第1回 安全教育、本実習に関する諸注意、および実験の準備 ◎春日、牟田口、小林
第2回 イオンの反応I(沈殿反応と錯体形成反応)
◎伊藤、牟田口、春日、小林、小嶋
第3回 イオンの反応Ⅱ(沈殿反応の条件、酸化還元反応)
◎牟田口、石川、春日、小林、小嶋
第4回 陽イオンの系統分析
◎春日、石川、牟田口、小林、小嶋
第5回 中和滴定(食用酢中の酢酸濃度の滴定)
◎小嶋、伊藤、石川、牟田口、春日
第6回 キレート滴定(マグネシウムとカルシウムの定量)
◎石川、牟田口、春日、小嶋
第7回 反応速度(過酸化水素の分解反応における一次反応速度定数の決定)
◎春日、牟田口、石川、小林、小嶋
第8回 吸光度と吸収スペクトル(銅(
Ⅱ)
錯体の吸収スペクトル)◎小林、張、牟田口、春日
第9回 比色分析(銅(
Ⅱ)
イオンの定量)
◎小林、牟田口、春日
第10回 有機化合物の合成Ⅱ(アセトアニリドの合成)
◎常盤野、岩崎、王
第11回 クロマトグラフィーⅠ(ペーパークロマトグラフィーと薄層クロマトグラフィー(
TLC)
)
◎王、常盤野、水野
第12回 クロマトグラフィーⅡ(高速液体クロマトグラフィーによる有機化合物の分析)
◎張、牟田口
第13回 有機化合物の合成Ⅰ(エステルの合成)
◎常盤野、岩崎、王
第14回 有機化合物の抽出と精製(茶葉のカフェイン)(
1)
◎水野、王、常盤野
第15回 有機化合物の抽出と精製(茶葉のカフェイン)(
2)
◎水野、王、常盤野
実験の後片付けとまとめ
◎春日、牟田口
各実験は上記教員のほか、実験助手および TA が参加し、指導する。
成績評価の方法
①実験への取り組み、②実験ノート(①と②で計60点)、および③実験レポート(40点)により100点満点で
総合的に評価し、60点以上を合格とする。基本的に、実験レポートが未提出だった場合は単位を認定しない。
テキスト・参考書等
開講時に化学・生物学実験Ⅰのテキストを、実験ごとに適宜資料を配布する。
履修上の留意点
化学Ⅰの履修を終えていることが望ましい。実験内容を予習し、十分に理解したうえで参加すること。
また、実験ノート(A4)を必ず作成し、最終回に提出する。
備考
実験を通して白衣、およびつま先の隠れる靴を着用すること。服装などの注意全般は第1回の授業で行
う。
― 74―
授 業 科 目 名
化学・生物学実験Ⅰ
必修・選択
Expe
r
i
me
nt
si
n Che
mi
s
t
r
y and
生産
必修
開講セメスター 単位数
2
2
主 担 当 教 員 名
阿
部
誠
Bi
ol
ogy I
授業の目標
化学実験をとおして、実験におけるマナーを学びつつ、実験データの取り方、データ処理、実験結
果に対する考察ならびにレポート作成方法などを身につける。
到達目標
① 化合物やイオン相互反応に関する正確な知識、定量的な関係、化学の系統的な組み立てや法則性、
反応機構を理解できる。
② 基礎実験操作(分析、合成、精製など)の意味を理解し、実行できる。
③ 正しい科学レポートの作成ができる。
以下の計画に従い、15回に分けて実験を進める。ただし、事前に通知のうえ実験の順序および内容
を変更する場合がある。
授
業
の
概
要
・
計
画
第1週 化学実験における諸注意:安全教育と注意事項、レポート(実験報告書)の作成方法
第2週 定量分析実験Ⅰ:中和滴定 食酢中の酢酸濃度の測定
第3週 物理化学実験Ⅰ:吸光度と吸収スペクトル 銅(Ⅱ)錯体の吸収スペクトル
第4週 有機化学実験Ⅰ:有機化合物の合成 サリチル酸メチルの合成
第5週 レポートの書き方について
第6週 定性分析実験Ⅰ:金属陽イオンの反応Ⅰ
第7週 定性分析実験Ⅱ:金属陽イオンの反応Ⅱ
第8週 定性分析実験Ⅲ:金属陽イオンを含む未知試料の系統分析
第9週 定量分析実験Ⅱ:キレート滴定 マグネシウムおよびカルシウムの定量
第10週 物理化学実験Ⅱ:反応速度 過酸化水素の分解反応における一次反応速度定数の決定
第11週 定量分析実験Ⅲ:比色分析 銅(Ⅱ)イオンの定量、レポートの解説
第12週 物理化学実験Ⅲ:クロマトグラフィー 酸・塩基抽出と薄層クロマトグラフィー(TLC)
第13週 有機化学実験Ⅱ:有機化合物の合成 バナナの香り(プロピオン酸エチル)の合成
第14週 有機化学実験Ⅲ:有機化合物の合成 アセトアニリドの合成
第15週 レポートの解説、後片付け
※有機化学実験Ⅰおよび物理化学実験Ⅲについては、事前に資料を配布する。物理化学実験Ⅳ(高
速液体クロマトグラフィー)は、3年次の専門実験にて行う。
なお、本実験については以下の教員が分担して担当する。 阿部 誠・野下浩二(第 1,
4,
5,
12,
13,
14,
15週)、藤田直子・鈴木龍一郎(第 1
,
3,
5,
9,
10,
11週)、中村進一・頼 秦樹(第 1,
2,
5,
6,
7,
8週)
成績評価の方法
出席状況および実験中の態度(50%)、実験項目毎に提出するレポート(5
0%)により総合的に評価す
る。正当な理由なくレポートを期限内に提出しない者および無断欠席した者については単位を認定しない。
遅刻ならびに実験態度の悪い者は減点する。
テキスト・参考書等
テキストおよび資料を配付する。参考書類は開講時に紹介する。
履修上の留意点
・化学Ⅰの履修を終えていること。必ず予習を行い、内容をよく理解したうえで実験にのぞむこと。
・レポートを提出しない者および無断欠席した者は単位が認定されないので注意すること。
備考
実験に支障のない服装(白衣の着用・平底の靴を履く等)で参加すること。
― 75―
授 業 科 目 名
化学・生物学実験Ⅰ
必修・選択
Expe
r
i
me
nt
si
n Che
mi
s
t
r
y and
環境
必修
開講セメスター 単位数
2
2
主 担 当 教 員 名
石
川
祐
一
Bi
ol
ogyⅠ
授業の目標
生物資源の諸問題の発見と解決に「現場」重視の研究思考を持って取り組み、森林・耕地・水域等
のフィールド研究を実践するために、講義などの学習では得られ難い法則や理論の基礎となるデータ
の取り方、データ処理、また実験結果に対する考察の方法などの化学実験全般の基礎的な知識を深め、
必要な技術を身につける。
到達目標
①定性分析実験を通して、化合物やイオン相互の反応について自分の言葉で説明できるようになる。
②定量分析実験を通して、定量操作に必要な操作ができるようになるとともに、化合物やイオンの量
的関係を計算できるようになる。
③有機化学実験を通して、化学合成に必要な実験装置の構成を説明し、有機化学合成の基礎的操作が
できるようになる。
④物理化学実験を通して、反応速度論やクロマトグラフィーに関する原理を説明し、基礎的操作がで
きるようになる。
授
業
の
概
要
・
計
画
以下の内容を1
5回に分けて行うが、順番が前後することがある。第2週目以降は事前学習:実験の
予習 1時間、レポート作製 3
時間。
(
1)
講義の目標・化学実験全般(分担教員名:石川祐一、木口 倫)
第1週:化学実験での安全教育と注意事項、レポート(実験報告書)の作成方法
基本的なガラス器具類や機器類(はかり、比色計など)の取り扱い方
(
2)定性分析実験(分担教員名:石川祐一、木口 倫、高階史章、小西智一)
第2週:金属陽イオンの反応 I
(
Ag,水酸化物沈殿と錯イオン)
第3週:金属陽イオンの反応 I
I
(
Cr
,硫化物沈殿,Cu・Crの分離)
第4週:系統分析(
未知試料中の金属陽イオンの分離・同定)
(
3)定量分析実験(分担教員名:宮田直幸、高階史章、石川祐一、澁谷 栄)
第5週:容量分析操作とデータ処理の基礎
第6週:中和滴定(食用酢中の酢酸濃度の定量)
第7週:キレート滴定(天然水中のマグネシウムおよびカルシウムの定量)
第8週:比色分析(銅イオンの定量)
(
4)有機化学実験(分担教員名:小西智一、佐々木佳明、宮田直幸)
第9週:有機化合物の合成 I
(酢酸エチルの合成)
第10週:有機化合物の合成 I
I
(アセトアリニドの合成)
(
5)物理化学実験(分担教員名:高階史章、佐々木佳明、木口 倫、宮田直幸、澁谷 栄)
第11週:反応速度(
過酸化水素分解反応の反応速度定数の測定)
第12週:吸収スペクトル(
銅(
I
I
)
錯体の吸収スペクトル)
第13週:クロマトグラフィー I
(
ペーパークロマトグラフィーと薄層クロマトグラフィー)
第14週:クロマトグラフィー I
I
(
高速液体クロマトグラフィー(
HPLC)
)
(
6) 第15週:本実験のまとめ
成績評価の方法
出席態度等、実験中の態度、実験項目毎に提出するレポートにより総合的に評価する。特に、出席態度
等とレポートの提出を重視し(6
0%)、レポートの成績(
40%)
とで評価する。欠席、遅刻、レポート提出の
遅延は減点対象とする。特別の理由なくレポートを提出しない場合は、本科目を不可とする場合もある。
テキスト・参考書等
テキストを配布する。参考書類は開講時に紹介する。
履修上の留意点
化学Ⅰの履修を終えていること、化学Ⅱを履修していることが望ましい。必ず予習を行い、実験内容を
よく理解したうえで実験にのぞむこと。遅刻、早退、欠席の場合は必ず事前に担当教員に申し出、許可を
得ること(やむを得ない場合は事後に連絡すること)。
備考
― 76―
授 業 科 目 名
化学・生物学実験Ⅰ
Expe
r
i
me
nt
si
n Che
mi
s
t
r
y and
必修・選択
アグリ
必修
開講セメスター 単位数
2
2
主 担 当 教 員 名
近
藤
正
Bi
ol
ogy Ⅰ
授業の目標
到達目標
化学の基礎理論と化学実験の基本原理(分析、合成、精製など)および実験マナー(安全な操作、
正確な計測、適切な器具管理、明快なレポート報告など)を体得するため、基本的な課題実験により、
講義・学習では得られ難い実物の測定・観察、データ処理、また実験結果に対する考察などを体験実
習し、化学の法則や理論の理解を深め自然科学の基礎的素養を身につける。特に、本実験では化合物
やイオン相互の反応に関する正確な知識、定量的な関係、化学の系統的な組み立てや法則性などを体
得する。
実験を通して、以下に示す4つの資質・能力を身につける。
①化学実験の安全な操作、適切な測定、器具管理ができる。
②化学実験の基礎理論および手順・操作の意義を理解し、正確に実験を遂行することができる。
③実験の予習に基づく予測と注意深い観察を基に、適切なレポートを速やかに作成することができる。
④化学の法則や理論と実際の反応現象や実験量とを結びつけて扱う基本姿勢を身につける。
〈授業の概要〉
化学の基本的な課題実験により、実物の測定・観察、データ処理、また実験結果に対する考察など
を実習し、化学の法則や理論の理解を深め自然科学の基礎的素養を身につける。
〈授業計画とキーワード〉(主指導教員名)
以下の授業計画(各回)に従って実験を行う。ただし、事前通知のうえ、順序を変更することがある。
授
業
の
概
要
・
計
画
1.実験の基礎:実験における安全管理、実験計画、器具管理および実験レポート報告について(近
藤正)
2.定性分析実験Ⅰ:イオンの反応Ⅰ 沈殿反応と錯体形成反応(神田啓臣)
3.定性分析実験Ⅱ:イオンの反応Ⅱ 沈殿反応の条件、酸化還元反応(佐藤勝祥)
4.定性分析実験Ⅲ:陽イオンの系統分析Ⅰ Ⅰ族およびⅡ族イオンを含む未知試料の系統分析(近
藤正)
5.定性分析実験Ⅲ:陽イオンの系統分析Ⅱ Ⅲ族およびⅣ族イオンを含む未知試料の系統分析(近
藤正)
6.定量分析実験Ⅰ:中和滴定 食酢中の酢酸の定量(小池晶琴)
7.定量分析実験Ⅱ:キレート滴定 マグネシウムとカルシウムの定量(神田啓臣)
8.物理化学実験Ⅰ:反応速度 過酸化水素の分解反応における一次反応速度定数の決定(佐藤勝祥)
9.物理化学実験Ⅱ:吸光度と吸収スペクトル 銅(
Ⅱ)
錯体の吸収スペクトルと銅の定量(近藤正)
10.物理化学実験Ⅲ:クロマトグラフィーⅠ ペーパークロマトと薄層クロマト(小池晶琴)
11.物理化学実験Ⅲ:クロマトグラフィーⅡ 高速液体クロマトグラフィー(近藤正)
12.有機化学実験Ⅰ:有機化合物の合成Ⅰ 酢酸エチルの合成(佐藤勝祥)
13.有機化学実験Ⅱ:有機化合物の合成Ⅱ アセトアニリドの合成(神田啓臣)
14.元素分析実験 :ケルダール法による窒素の定量Ⅰ 分解(小池晶琴)
15.元素分析実験 :ケルダール法による窒素の定量Ⅱ 蒸留と滴定(小池晶琴)
毎回、神田啓臣准教授、小池晶琴助教、佐藤勝祥助教および近藤は上記の主担当項目に加えて副担当
も適宜分担し、複数教員の体制で実験を指導する。
成績評価の方法
予習状況、実験中の態度、実験項目毎に期限内に提出されたレポートなどにより総合的に評価する。特に、
学習態度とレポートを重視する。レポートを提出しない場合は、評価の対象外となるので注意すること。
テキスト・参考書等
テキスト(実験マニュアル)を配付する。参考書類は開講時に紹介する。
履修上の留意点
基礎化学講座または化学Ⅰの授業内容の復習とあわせて必ず予習を行い、実験内容をよく理解したうえ
で実験にのぞむこと。そのために自分の言葉で簡潔に整理した実験ノートを必ず作成し実験に備える。レ
ポートは次週の実験日前々日までに提出すること。
備考
実験中は必ず白衣とスニーカーなどの動きやすい靴を着用する。必要に応じ、実験用手袋と眼鏡の着用
を指示することがある。
― 77―
授 業 科 目 名
化学・生物学実験Ⅱ
必修・選択
Expe
r
i
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n Che
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s
t
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y and
応用
必修
開講セメスター 単位数
3
主 担 当 教 員 名
2
岡
野
桂
樹
Bi
ol
ogy I
I
授業の目標
生物資源科学の基礎となる生物学的な実験を自ら行い、実験レポートを作成し、決められた期日まで
到達目標
1)さまざまな分野の生物科学実験を実際に遂行し、その基盤となる原理を理解し、記述説明できる。
に提出することで、科学的な事象に対し自立的に問題発見し、解決する手法と研究室実験の基礎を身
につける。
2)実験研究に大切な共同作業を体験し、コミュニケーション能力を高める。
3)データの集積・比較・統計的な扱いに習熟し、生物データを処理できる。
4)実験結果を正確に記述し、結果を客観的な視点で考察した実験レポートを提出期限内に提出できる。
授
業
の
概
要
・
計
画
<授業の概要>
生物学 I
・I
I
、化学 I
・I
I
、化学・生物学実験 Iで学んだ知識と経験に基づいて、微生物・植物・動
物を対象に、顕微鏡操作、組織培養、DNA の抽出から、野外観察にいたる幅広い生物実験を自ら遂
行する。
<授業計画>
毎回、最初の30分程度、実験概要を解説した後、実験に入る。実験書は必ず予習しておき、原理を理
解しておくとともに、ポイントとなる事項は実験ノートにメモしておくこと。レポートは期限厳守。
第1週 オリエンテーション・実験器具の使用方法
(岡野桂樹・福島淳・伊藤俊彦)
第2週 顕微鏡実験1:顕微鏡の操作と観察
(尾崎紀昭・村田純・岡野桂樹)
第3週 植物の維管束の観察
(村口元・志村洋一郎・尾崎紀昭)
第4週 植物色素の測定
(張 ・尾崎紀昭・岡野桂樹)
第5週 無菌操作の概念(菌の捕集・培養)
(岡野桂樹・伊藤俊彦・尾崎紀昭)
第6週 植物組織の培養
(尾崎紀昭・福島淳・岡野桂樹)
第7週 野外の植物群落の観察
(福島淳・岩崎郁子・岡野桂樹)
第8週 アフリカツメガエルの解剖
(岩下淳・穂坂正博・岡野桂樹)
第9週 動物細胞の運動性の測定
(村田純・岩下淳・穂坂正博)
第10週 花の形態と構造の観察
(岩崎郁子・尾崎紀昭・村口元)
第11週 担子菌の交配反応
(村口元・志村洋一郎・尾崎紀昭)
第12週 マメ科植物と根粒菌の共生。微生物等の計数。
(伊藤俊彦・志村洋一郎・村口元)
第13週 酵素反応の測定
(志村洋一郎・張 ・伊藤俊彦)
第14週 DNAの抽出と測定
(穂坂正博・岩下淳・村田純)
第15週 器具・機器の後片付け。まとめ・討論。
(岡野桂樹・福島淳)
*太字は主担当者、細字は副担当者である。他に実験助手、TA が指導する。
成績評価の方法
実験の遂行状況(40%)とレポート(60%)で評価する。全ての実験への出席およびレポート提出を義
務づける。無断欠席や遅刻、レポートの遅延提出は大幅な減点対象となる。やむを得ず欠席・遅刻する場
合は事前に教員に申し出る。主担当者が100点満点で採点し、その単純平均を成績とする。
テキスト・参考書等
「実験の手引き」および「実験マニュアル」を配布する。項目によって、参考資料・課題が付されてい
る。参考文献や付帯プリントについては、必要に応じて適宜、配布または紹介する。
履修上の留意点
実験を通して白衣およびつま先の隠れる靴を着用する。長い髪は結ぶなど、実験の安全に特に留意する。
備考
― 78―
授 業 科 目 名
化学・生物学実験 I
I
必修・選択
Expe
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i
me
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si
n Che
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s
t
r
y and
生産
必修
開講セメスター 単位数
3
主 担 当 教 員 名
2
小
川
敦
史
Bi
ol
ogyⅡ
授業の目標
生物科学実験の基本的な手法と思考方法を学ぶ。データの集積・分析等に慣れ、そのまとめとして
の実験レポート作成の手法を身につける。また、実験研究に大切な共同作業を成功させるため、各人
の分担や相互協力のあり方、基本ルールを学ぶ。
到達目標
授業を通して、以下に示す資質・能力を身につける。
・生物科学実験の基本的な手法と思考方法ができる。
・データの集積・分析を行いレポート作成ができる。
・研究に大切な共同作業を成功させるため、各人の分担や相互協力ができる。
授
業
の
概
要
・
計
画
<授業の概要>
植物を中心に、細胞、組織、個体を材料として扱い、顕微鏡観察、野外観察、組織培養、生体物質
の抽出、酵素活性測定など広範囲に渡って実験・観察を行う。
実験項目と順序(カッコ内は副担当教員を示す)
<授業計画>
第1週:オリエンテーション・機器見学・・・・・・・小川(上田 健治、戸田 武、
佐藤 奈美子、原 光二郎)
第2週:顕微鏡の操作・・・・・・・・・・・・・・・上田(小川)
第3週:植物の維管束の観察・・・・・・・・・・・・戸田(小川)
第4週:光合成に関わる植物色素・・・・・・・・・・高橋 秀和(佐藤)
第5週:無菌操作の概念・・・・・・・・・・・・・・原(戸田)
第6週:植物組織の培養・・・・・・・・・・・・・・原(上田)
第7週:体細胞分裂の観察・・・・・・・・・・・・・小川(佐藤)
第8週:担子菌の交配反応・・・・・・・・・・・・・戸田(佐藤)
第9週:野外の植物群落の観察・・・・・・・・・・・高橋(原)
第10週:花の形態と構造の観察・・・・・・・・・・・佐藤(高橋)
第11週:酵素反応の測定・・・・・・・・・・・・・・鈴木 龍一郎(原)
第12週:DNA の抽出Ⅰ(試薬の調製法) ・・・・・・上田(我彦 広悦)
第13週:DNA の抽出Ⅱ(抽出と測定)・・・・・・・・我彦(上田)
第14週:マメ科植物と根粒菌の共生・・・・・・・・・藤 晋一(戸田武)
第15週:器具・機器の後かたづけ、まとめなど・・・・小川敦史
成績評価の方法
出席状況(40%)、レポート提出(20%)およびレポートの内容(40%)で評価する。これらの総合評
価により60%以上を合格とする。欠席、遅刻、早退、レポートの遅延提出等は成績の減点対象となる。や
むを得ない場合はできるだけ連絡を入れるとともに、事後必ず事情を報告する。レポートが未提出の場合
はその実験に欠席したものとみなし、本科目の不可もありうる。
テキスト・参考書等
実験の手引き、および実験の内容を説明した「化学・生物学実験 I
I実験マニュアル」を配付する。
その他にも適宜参考文献や付帯プリントを配付または紹介する。
履修上の留意点
生物学 I
・I
Iを履修していること。
実験の意義・操作・順序等を予め十分理解した上で実験を行うこと。
実験ノートに実験内容や結果を記述すること。実験の手順は図示すると理解しやすい。
備考
― 79―
授 業 科 目 名
化学・生物学実験Ⅱ
必修・選択
Expe
r
i
me
nt
si
n Che
mi
s
t
r
y and
環境
必修
開講セメスター 単位数
3
2
主 担 当 教 員 名
星
崎
和
彦
Bi
ol
ogy I
I
授業の目標 到達目標
授
①実験科学全般に共通の「内容の理解・着実な実施・結果考察・報告」を遂行する能力を身につける
ために、基礎的機器の使用法やデータの見かたを体得する。また将来、より応用的な実験ができるよ
うになるために、②各回の基本原理を学び、理解する。さらに、共同作業を通じて③効率的な仕事の
分担と協力のあり方を学ぶ。最後に、④実験レポート作成のポイントと基本ルールについて学ぶ。
①生物学の実験の多様さと、各実験の原理が理解できている。②天秤やマイクロピペットの操作、ス
ケッチ、無菌操作、DNA 抽出などを手助けなく正しいやり方で実行できる。③観察や測定の結果か
ら事実を読み取ることができ、結果に基づいた考察を試みることが出来る。④文献資料を科学のルー
ルに則って参照しつつ、レポートを論理的に構成し、期限内に提出する。
<授業の概要と計画>
(
)内は各回の分担教員名である
※これらの他、実験助手、TA等が指導する
微生物、生体内物質から植物体、生態系に至る様々な試料を用いて、顕微鏡観察、形態記録、野外
観察、培養、遺伝子解析、活性測定における基本的な手法とその基盤となる知識を習得する。
1
.オリエンテーションと実験器具の使用法 (星崎・佐藤) <電子天秤をマスター、マイクロピペッ
ト、誤差の表現>
2.顕微鏡操作の基礎と維管束の観察 (星崎)<顕微鏡操作をマスター、スケッチのしかた>
3.プランクトンの観察と計数 (岡野・蒔田)<顕微鏡操作、スケッチの習熟>
4.光合成色素の測定 (早川・井上)<光合成色素の種類と吸光特性、色素の分離方法をマスター>
5.無菌操作の概念(菌の捕集・培養)(岡野・佐藤)
<無菌操作の習得、平板培養法を体験、実体顕微鏡>
6.植物組織の培養と無菌操作 1(
殺菌・植え付け) (佐藤・井上)
<無菌操作の復習、分化全能性の観察>
7.酵素反応の測定 (岡野・早川) <アミラーゼの活性、データ解析の習得>
8.野外の植物群落の観察 (蒔田・井上) <野外観察の着眼点の習得>
9.植物組織の培養 2(
観察) (井上・佐藤)
<観察のポイント、植物ホルモン作用メカニズムの理解>
10.花の形態観察 (星崎・蒔田) <抽象化した花式と花式図の理解、実体顕微鏡>
11.植物種の判別実験 1)
PCR による DNA 断片の増幅 (井上・岡野)
<DNA 抽出操作の習得>
12.共生の観察 (佐藤・早川) <顕微鏡操作の復習、植物-微生物共生メカニズムの理解>
13.植物種の判別実験 2)
植物の多型解析:電気泳動と PCR 産物解析 (井上・岡野)
<PCR・電気泳動操作の習得>
14.秋田の自然環境と生物多様性 (早川・星崎)
<博物館見学で秋田の生物相と地質の学習、野外観察あり>
15.今期の振り返り、実験室片づけ等 (全員)
業
の
概
要
・
計
画
<指導計画> ①各回の事前学習として、手引を熟読して試料や道具、時間配分をイメージし、実験
ノートに流れ図を作成。②当日は、実験の経過と気づいた事を実験ノートに記録。③終了後、その実
験のポイントや予習時のイメージとの相違点を実験ノートに整理。④レポートは、実験ノートを踏ま
えて早めに作成、推敲して提出。
成績評価の方法
出席態度(20
%)
、実験中の状況(5
%)
、レポート提出(30
%)
、レポートの内容(40
%)
、その他(5
%)
により総合的に評価し、60%以上を合格とする。ただし、レポートの提出がなされなかった場合には、そ
の実験項目の評価点は0点とする。特別な事由無くレポートの提出がなされない場合には不可とする場合
がある。
テキスト・参考書等
開講時に実験マニュアル(手引き)を配付する。参考資料等は実験項目ごとに示されている。前週また
は当日に適宜、参考文献やプリントが配付されることもある。実験ノートについては開講時に具体的に指
示をする。
履修上の留意点
生物学Ⅰ・Ⅱが履修済であることが望ましい。実験中は、一つ一つの動作の意図を意識してほしい。欠
席、遅刻、早退、レポート提出の遅れは減点する。やむを得ない事情による欠席の場合は、必ず、事前に
担当教員に連絡のこと。
備考
― 80―
授 業 科 目 名
化学・生物学実験Ⅱ
Expe
r
i
me
nt
si
n Che
mi
s
t
r
y and
必修・選択
アグリ
必修
開講セメスター 単位数
3
主 担 当 教 員 名
2
佐
藤
正
志
Bi
ol
ogy Ⅱ
授業の目標
生物の組織・細胞や構造、生理・生態等の調査方法を身につける。具体的には、植物と微生物等を
試料として、顕微鏡観察・野外観察・培養実験・抽出・活性測定等、生物学実験の基本的な手法とそ
の基盤となる知識を身につける。さらに、実験研究に大切な共同の作業・操作や、データの集積・解
析等に慣れ、実験結果ならびに考察を記述できる基礎的な能力を身につける。
到達目標
実験を通して、以下に示す2つの資質・能力を身につける。
①上記に示した生物学実験の基本的な手法を4つ以上説明することができる。
②生物学実験の目的、材料および方法、結果と考察について述べることができる。
括弧内は各項目の主担当者名(最初の氏名)と副担当者名,他に実験助手1名とTAが指導する.
(佐藤正志・吉田康徳)
2.顕微鏡の操作と珪藻の観察、スケッチ
(佐藤正志)
3.植物(葉,茎など)の維管束の観察、スケッチ
(佐藤正志)
授
4.植物色素の測定
(横尾正樹)
業
5.無菌操作の概念(菌の捕集・培養)
(吉田康徳)
6.植物組織の培養と無菌操作
(吉田康徳)
7.種子の発芽試験と幼植物の形態観察
(露﨑
浩)
(露﨑
浩)
の
1.オリエンテーションと実験レポート作成の方法
概
―種子の観察と発芽試験
要
8.種子の発芽試験と幼植物の形態観察
・
―発芽調査と幼植物の形態観察
(吉田康徳)
10.植物(根)の体細胞分裂過程の観察
(佐藤正志)
11.野外の植物群落の観察
(露﨑
浩)
12.マメ科植物-根粒菌の共生と微生物等の計数
(露﨑
浩)
13.酵素反応の測定
(永澤信洋)
14.生体組織からのDNA抽出
(横尾正樹)
15.実験の後片付けとグループディスッカンション
(佐藤正志・吉田康徳)
計
9.花の形態と構造の観察
画
成績評価の方法
第2回~第14回までの実験では、出席し実験を遂行した上で提出されたレポート(4
0%)とレポート内
容(60%)で成績を各回ごとに評価する。ただし、第1回と第15回ではそれぞれ授業態度(100%)とディ
スカッションへの参加姿勢(
100%)
で評価する。欠席・遅刻・早退は減点する。(欠席等は事前に教員に申
し出ること。やむを得ない場合には、実験後であっても必ず事情を報告すること。)
テキスト・参考書等
テキスト(実験マニュアル)を配布する。項目毎に、参考資料・課題が付されている。その他にも、適
宜、参考文献や付帯プリントを配布または紹介する。
履修上の留意点
生物学Ⅰ・Ⅱの履修を終えていることが望ましい。
全15回の実験のうち、5回以上の欠席やレポート未提出の場合には不合格とする。
備考
なし
― 81―
授 業 科 目 名
地球科学
Ear
t
h Sc
i
e
nc
e
s
必修・選択
開講セメスター 単位数
選択
1
主 担 当 教 員 名
2
井
上
誠
授業の目標
地球は、気圏(大気)、水圏(水)、地圏(地殻)から構成されている。それらは、それぞれどのよ
うな特徴を持ち、相互に関係しているか、この講義では、地球を構成する大気、水、土壌、地殻を通
して、自然の仕組みを総合的に理解することを目標とする。
到達目標
①地球の成り立ちを知り、地質の活動を理解する。
②生物を育む地球上の種々の要素について理解する。
③現在の地球上において生物の脅威となっている環境要因について理解する。
生物資源が生育し活動する場である地球について理解を深め、人類を含む多くの生物種の生存に大
きな影響を及ぼす地球環境問題について正確に理解することが求められます。
<講義内容>
1.はじめに:地球科学とは、など
授
2.地球:地球の誕生、地球の特徴、地球の内部構造など
3.地震現象:地震を表すパラメーター、地震活動、地震の発生機構など
業
4.プレート・テクトニクス:大陸移動説、海洋拡大説、世界のプレート分布など
の
5.火山現象:世界の火山分布、日本の火山分布、マグマ、地震・火山予知など
概
6.大気の組成:大気の組成、オゾンの生成、大気現象のスケールなど
要
7.地球の熱収支:短波・長波放射エネルギー収支、温室効果など
8.雲の形成と降水機構:大気中の水蒸気、雲の成因、霧とスモッグなど
・
9.地球環境問題:地球環境問題の現状など
計
10.水の誕生と役割:生物の生産活動と水との関係など
画
11.水と環境問題:現在顕在化している水に係る環境問題など
12.土壌の生成過程:岩石の物理・化学風化、有機物の生成・分解による土壌生成過程など
13.土壌の概念:主要土壌の特徴、土壌生成に及ぼす環境因子の重要性など
14.土壌中の物質循環:大気-植生・動物-土壌という一連の自然生態系における炭素と窒素の循環
など
15.まとめ
成績評価の方法
定期試験により評価する。
テキスト・参考書等
参考書
講義中に適宜紹介する。
履修上の留意点
講義内容に関する啓蒙書を読むこと
自然をよく観ること
備考
― 82―
授 業 科 目 名
基礎化学Ⅰ
Bas
i
cChe
mi
s
t
r
yⅠ
必修・選択
応用
自由
開講セメスター 単位数
1
2
主 担 当 教 員 名
水
野
幸
一
授業の目標
「化学Ⅰ」の内容を十分に理解して修得できることを目的として、特に一般化学に関わる基礎知識に
到達目標
化学に関する基礎的素養・資質の充実を図る。
ついて学習し、さらに化学に対して広く興味を持てるようになることをめざす。
特に、モル法、モル濃度の計算など物質量の取り扱いに慣れる。
授
【授業の概要】
以下の授業計画の中から、入学時に行われる化学実力判定試験の結果を参考に補充が必要と判断さ
れた項目について教員3名(水野 幸一、石川 匡子、春日 和)が分担して授業を行う。なお、詳
細な授業計画については初回の授業で説明する。
【授業計画】
第1週.1章:化学の起源、2章:測定の体系(SI単位系、質量と重量、有効数字など)
第2週.3章:物質とエネルギー、原子と分子(物質の状態、原子量、分子量、モルなど)
第3週.4章・5章:原子論(原子説、電子、陽子、中性子、電子配置など)
第4週.6章:周期表(電子配置と周期性、原子半径、イオン化ポテンシャル、電子親和力など)
第5週.7章:化学結合(点電子構造式、共有結合、イオン結合、電気陰性度、酸化数、化合物命
名法、分子の形と極性など)
第6週.8章:化学反応式(化学反応のタイプ、反応性系列、酸化還元反応など)
第7週.1
2
章:水素・酸素・水、1
3
章:物質の状態(水素、酸素、水の物理的性質、水素結合など)
第8週.9章:化学量論(モル法、反応物と生成物の量の計算など)
第9週.14章:溶体の化学(パーセント濃度、モル濃度)
第10週.14章:溶体の化学(モル濃度、規定度)、15章:酸・塩基・塩(酸・塩基の定義など)
第11週.15章:酸・塩基・塩(水のイオン積と pH など)
第12週.期末試験前確認テスト(中間テスト)
第13週.10章:反応熱(発熱反応、吸熱反応、比熱、生成熱など)
第14週.16章:化学反応速度論(活性化エネルギー、平衡定数など)
第15週.16章:化学反応速度論(ル・シャトリエの原理、イオン化定数、溶解度積など)
【分担担当教員】石川匡子、春日和
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
単位認定には、講義毎の小テスト、中間・期末試験等を行い、小テストの得点(3
0%)、中間テストと
期末試験の得点(60%)、その他出席態度等(10%)から総合的に判断する。
テキスト・参考書等
テキスト:石倉洋子・石倉久之 訳『化学 基本の考え方を中心に』
(化学 Iと同じなので、別途購入する必要はありません)
プリント:テキストに則したプリントを適宜配付する。
東京化学同人
2,
850円+税
履修上の留意点
入学時に行われる化学実力判定試験の結果により、受講者を決定し通知する。受講者として通知を受けな
かった学生も受講できる。受講者は各自復習を行い、理解できない部分を残さないようにすることが望ましい。
備考
平成26年度以前の入学者も履修可とする。
― 83―
授 業 科 目 名
基礎化学Ⅰ
Bas
i
cChe
mi
s
t
r
yⅠ
必修・選択
生産
開講セメスター 単位数
自由
1
2
授業の目標
大学で化学の原理を学ぶために必要な、一般化学の基礎を学習する。
到達目標
授業を通して、以下の資質、能力を身につける。
主 担 当 教 員 名
渡
辺
明
夫
「化学Ⅰ」の講義内容を十分理解できるようになる。
化学・生物学実験Ⅰ等に対応できる計算力、思考法を身につける。
化学に対し広く興味を持つようになる。
授
業
の
概
要
・
計
画
<授業の概要>
化学Ⅰの授業の進行を考慮しながら、以下の流れで講義を行なう。渡辺、阿部、中村、服部の各教員
がそれぞれ3~5週程度を担当する。担当回、詳細な予定については初回に説明する。
<授業計画>
化学の基礎力アップのため、可能な限り多くの練習問題に取り組む。
1.物質のなりたち
2.物質の状態、ふるまい
3.元素、化学反応
4.とにかくモルをマスターしよう
5.反応物と生成物の量の計算
6.濃度の計算(モル濃度、規定度、溶液の希釈など)
7.中間テスト、いろいろな化学結合と電子のかかわり
8.複雑な構造をもつ化合物
9.酸化とは還元とは
10.エネルギーと化学反応(発熱反応、吸熱反応、生成熱など)
11.エネルギーを計算してみよう(発熱反応、吸熱反応、生成熱など)
12.平衡状態とは(平衡定数、イオン化定数など)
13.さまざまな平衡(溶解度積、緩衝液など)
14.酸と塩基(1)(pH とは?)
15.酸と塩基(2)(滴定など)
分担教員名:阿部誠、中村進一、服部浩之
成績評価の方法
単位認定には、受講状況や小テスト(随時、理解度を確認する)の結果(約40%)、中間テストと期末
試験の結果(約60%)を総合して判断する。
テキスト・参考書等
テキスト:石倉洋子・石倉久之
訳『化学
基本の考え方を中心に』東京化学同人2,
850円+税(化学
Iと同じ)プリント:テキストに則したプリントを適宜配付する。
履修上の留意点
入学時に行われる化学実力判定試験の結果により、受講者を決定し通知する。受講者として通知を受け
なかった学生も受講できる。受講者は各自復習を行い、理解できない部分を残さないようにすること。
備考
平成26年度以前の入学者も履修可とする。
― 84―
授 業 科 目 名
基礎化学Ⅰ
Bas
i
cChe
mi
s
t
r
yⅠ
必修・選択
環境
自由
開講セメスター 単位数
1
主 担 当 教 員 名
2
石
川
祐
一
授業の目標
「化学Ⅰ」の内容を十分に理解して修得するために、特に演習問題の解法を通じて一般化学に関わる
到達目標
①
物質量やモル濃度などの用語を理解し、計算できるようになる。
②
基本的な化学反応式を理解し、物質の反応を予測できるようになる。
③
物質の基本的な性質から、溶液や化合物の性質を理解できるようになる。
基礎知識を幅広く身につけるとともに、その知識を活かして学生生活で学ぶ事象に化学的な解釈が出
来るようになる。
【授業の概要】
以下の授業計画に基づいて行うが、開講前に行われる化学の実力判定試験の結果ならびに「化学 I
」
の履修状況を参考にして進める。そのため、内容の若干の変更はありうることに留意する。
【授業計画】(
分担教員:金田 吉弘、小西 智一)
担当:金田《小テスト》
第2週:原子と分子、モル
担当:金田《小テスト》
業
第3週:原子の構造と八隅子則
担当:金田《小テスト》
の
第4週:周期表
担当:金田《小テスト》
概
第5週:化学結合(イオン結合、共有結合、配位結合、金属結合)
担当:金田《小テスト》
第6週:化学反応式
担当:小西《小テスト》
第7週:化学量論:反応とモルと気体の挙動
担当:小西《小テスト》
・
第8週:発熱反応と吸熱反応
担当:小西《小テスト》
計
第9週:水素、酸素および水とそれらの三相変化
担当:小西《小テスト》
画
第10週:溶液の化学(モル濃度)
担当:石川《小テスト》
第11週:溶液の化学(規定度、水溶液の調製)
担当:石川《小テスト》
第12週:酸と塩基、水素イオン濃度と pH
担当:石川《小テスト》
第13週:中和滴定
担当:石川《小テスト》
第14週:化学反応の速さ、平衡移動
担当:石川《小テスト》
第15週:ル・シャトリエの原理、核化学
担当:石川《小テスト》
授
第1週:測定の体系、有効数字の扱い方
要
成績評価の方法
単位認定は、出席態度等(
30%)
、講義毎の小テスト等(
70%)
を行った上で、それらを基に総合的に判断す
る。
テキスト・参考書等
テキスト:教員各自が用意する。
参考書:石倉洋子・石倉久之 訳『化学 基本の考え方を中心に』 東京化学同人
参考書: 視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録 数研出版 893円
2,
992円
履修上の留意点
開講前に行われる入学テスト(
化学)
の結果により、受講者を決定し通知する。また、受講者として通知を受け
なかった学生も受講できる。受講者は各自復習を行い、理解できない部分を残さないようにすることが望ましい。
備考
平成24年度以前の入学者も履修可とする。
― 85―
授 業 科 目 名
基礎化学Ⅰ
Bas
i
cc
he
mi
s
t
r
yⅠ
必修・選択
アグリ
自由
開講セメスター 単位数
1
主 担 当 教 員 名
2
近
藤
正
授業の目標
化学Ⅰおよび化学・生物学実験Ⅰをはじめとする講義や実験の理解に必要な化学に関わる基礎知識
を習得するため、化学の基礎を学習し、いろいろな物質の構成や挙動、現象について化学の視点で興
味を持って学ぶことができる素養を身につける。
到達目標
①物質の量を表現するための単位や有効数字の基本的な扱いができる。
②原子の基本的構造について基本的な事項を説明することができる。
③化学結合や化学反応の基本事項について式を用いて説明することができる。
授
〈授業の概要〉
化学は、生命・生産活動の基礎としての物質の挙動と構造の原理を学ぶ基本科目の一つであり、物
質を構成する原子とその特徴から、物質の基礎的な反応の原理など、その仕組みを理解する方法の基
礎を学習する。
〈授業計画〉
講義を中心に、教科書に沿って学習を進める。ポイント毎に確認問題を解いて理解を深める。
1.化学を学ぶ意義、身の回りの化学(1)~アグリビジネスと化学~、化学の起源(近藤正)
2.測定の体系(SI単位系、質量と重量、有効数字など)(近藤正)
3.物質とエネルギー、原子と分子(物質の状態、原子量、分子量、モル数)(小池晶琴)
4.物質とエネルギー、原子と分子(組成百分率、実験式、分子式)(小池晶琴)
5.確認・演習と小テスト① (近藤正、小池晶琴、佐藤勝祥)
6.身の回りの化学(2)~応用生物科学と化学~ 、原子論(原子の構造など)(小嶋郁夫)
7.周期表(電子配置と周期性など)(小嶋郁夫)
8.化学結合(共有結合、化学結合、酸化数、分子の形と極性など)(小嶋郁夫)
9.身の回りの化学(3)~生物生産科学と化学~、化学反応式(化学式反応式など)(服部浩之)
10.化学反応式(化学反応のタイプなど)(服部浩之)
11.化学量論(反応物と生成物の量の計算など) (服部浩之)
12.確認・演習と小テスト②(近藤正、小池晶琴、佐藤勝祥)
13.溶液の化学(モル濃度、規定度、溶液の希釈など)(近藤 正)
14.酸、塩基および塩(酸、塩基、水のイオン化、水素イオン濃度など)(佐藤勝祥)
15.確認と演習問題(近藤正、小池晶琴、佐藤勝祥)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
定期試験(
約7
0%)
、小テストおよび課題レポート(
約30%)
を総合的に判断して評価を行う。試験、小テス
トの内容は、各単元の例題や基本問題や教科書の説明内容を中心に理解を確認する。
テキスト・参考書等
テキスト 石倉洋子・石倉久之 訳『化学 基本の考え方を中心に』東京化学同人 3,
078円(
化学 Iと同じ)
参考書
数研出版編集部 「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」 数研出版
918円
履修上の留意点
入学時に行われる化学実力判定試験の結果により受講者を決定するが、アグリビジネス学科生は原則全
員が履修することが望ましい。予習と復習を必ず行い、日常的に興味を持って化学への関心を高めること。
備考
自主学習では、予習として必ず教科書を読みポイントを整理しておくとよい。不明点等を講義で確認し、
復習では例題で理解を深め、問題で力をつけるなど集中的な理解と習得を心がける。
― 86―
授 業 科 目 名
基礎化学 I
I
Bas
i
cc
he
mi
s
t
r
yI
I
必修・選択
応用
自由
開講セメスター 単位数
2
2
主 担 当 教 員 名
王
敬
銘
授業の目標
科学技術の進歩により,生命現象を分子レベルで捉えることが多くなってきていることを受け,生
物学と化学がかつてなく密接な関係になってきている。応用生物科学科では,化学関連の講義が数多
く開講されているが,その内容を理解するためには,基本的な化学の概念を習得しておくことが必要
である。本講義は,大学レベルの有機化学関連科目の理解を深めるための,基礎知識を習得・強化す
ることを目標とする。
到達目標
本授業を通じて,以下の資質・能力を身につける。まず,有機化合物の I
UPAC命名法を学習し,
基本的な有機化合物を命名することができる。また,有機化合物の結合,立体化学を学習し,有機化
学の基礎的知識を説明できる。そして,有機化合物の共鳴構造と有機電子論を学習し,化学反応の反
応機構を電子論の立場から理解する基礎を身に付ける。さらに,有機化学反応を概観し,有機化学反
応の基礎的知識を列挙することができる。
授
【授業の概要】
有機化合物の基本的な命名法,化学結合の特徴と有機化合物の立体化学や化合物の性質との関係,
官能基の基本的な性質,極性・共鳴の基本概念について,教員3名(王 敬銘,橋爪 克己,岩崎 郁
子)が分担して授業を行う。
なお,分担教員などの詳細な授業計画については初回の授業で説明する。
【授業計画】(講義順は入れ替わることがある)
1.ガイダンス
(王)
2.原子軌道と化学結合
(王)
3.アルカンの命名法
(王)
4.共鳴構造と有機電子論
(王)
5.酸および塩基,小テスト
(王)
6.有機化合物:アルカンとその立体化学
(岩崎)
7.有機化合物:シクロアルカンの性質
(岩崎)
8.有機化合物:シクロアルカンの立体配座
(岩崎)
9.有機反応の概観(1)酸化還元反応やイオン結合に基づく反応
(岩崎)
10.有機反応の概観(2)共有結合に基づく反応
(岩崎)
11.アルケンとアルキン(1)性質と合成
(橋爪)
12.アルケンとアルキン(2)反応
(橋爪)
13.アルケンとアルキンの反応
(橋爪)
14.立体化学(1)有機化合物の光学活性
(橋爪)
15.立体化学(2)立体配置の表記法
(橋爪)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
単位認定には10回以上の出席を必要とし,各担当教員の小テスト(
1/3)
等の成績により総合的に評価する。
テキスト・参考書等
必要な資料は教員各自が用意する。参考書「マクマリー有機化学」
柴崎正勝,岩澤
伸治,大和田智
彦,増野匡彦監訳,東京化学同人(9504円)
履修上の留意点
入学時に行われる化学実力判定試験の結果により,受講者を決定し通知する。受講者として通知を受け
なかった学生も受講できる。尚,本科目では,最初の三回分を集中講義として行われる場合がある。
本科目は、自由科目ではあるが,履修を指導された学生は,必ず習得すべき科目である。
備考
アグリビジネス学科の学生は,応用生物科学科,生物環境科学科,生物生産科学科のいずれかの「基礎
化学Ⅱ」を履修できる。
― 87―
授 業 科 目 名
基礎化学Ⅱ
必修・選択
生産
Bas
i
cChe
mi
s
t
r
yⅡ
開講セメスター 単位数
自由
2
2
主 担 当 教 員 名
阿
部
誠
授業の目標
大学の化学を理解するために必要な有機化学の基礎知識を確認し、さらに問題演習により理解を深め
到達目標
① 有機化学の基礎知識(化学結合、構造、官能基、命名法等)を習得する。② 有機化学で学習する
ることで、大学の化学(有機化学)を円滑に修得できるようにする。
基本概念(極性、共鳴、反応機構等)を理解できる。
<授業概要>
有機化合物の基本的な命名法、化学結合の特徴と分子の立体化学や化合物の性質との関係、官能基
の基本的な性質、極性・共鳴の基本概念について、確認する。講義内容や順番は変更になることがある。
授
業
の
概
要
・
計
画
<授業計画>
第1週 化学結合
第2週 電気陰性度
第3週 アルカン
第4週 命名法
第5週 アルケン
第6週 アルキン
第7週 立体化学
第8週 ベンゼンとその関連化合物
第9週 アルコール
第10週 エーテル
第11週 アルデヒド
第12週 ケトン
第13週 カルボン酸
第14週 アミン
第15週 酸と塩基
以下の教員で分担して講義を行う。
田母神 繁、鈴木 英治、中村 進一、阿部
誠
成績評価の方法
出席態度(50%)および試験(50%)により評価する。正当な理由なく3回以上欠席した場合には、試
験の成績によらず単位を認めない。
テキスト・参考書等
・テキスト:奥山
格
「有機化学」
丸善
税込5,
400円
・テキスト:奥山
格
「有機化学ワークブック」
丸善
税込824円
履修上の留意点
入学時に行われる化学実力判定試験の結果により、受講者を決定し通知する。受講対象外の者も履修可
とする。受け身の姿勢では身につかないので、各自演習問題等を解いて教員にチェックを受ける等、自主
的かつ積極的に取り組むこと。
備考
アグリビジネス学科の学生は、応用生物科学科、生物環境科学科、生物生産科学科のいずれかの「基礎
化学Ⅱ」を履修できる。
― 88―
授 業 科 目 名
基礎化学Ⅱ
Bas
i
cChe
mi
s
t
r
yⅡ
必修・選択
環境
開講セメスター 単位数
自由
2
2
主 担 当 教 員 名
木
口
倫
授業の目標
有機化学の基礎知識の確認を行うことで、化学Ⅱを円滑に修得できる能力を身につける。さらに有
機化学に対して広く興味を持つ。
到達目標
①基本的な有機化合物の命名法を理解し、命名できる。
②基本的な化学結合の特徴と分子の立体化学や化合物の性質との関係を理解し、説明できる。
③基本的な官能基の性質、極性・共鳴の基本概念を理解し、説明できる。
授
〈授業の概要〉
基本的な有機化合物の命名法、化学結合の特徴と分子の立体化学や化合物の性質との関係、基本的な
官能基の性質、極性・共鳴の基本概念について学習する。
〈授業計画〉(講義順は入れ替わることがある)
第1週.化学結合
第2週.電気陰性度
第3週.アルカン
第4週.命名法
第5週.アルケン
第6週.アルキン
第7週.立体化学の基礎
第8週.ベンゼンとその関連化合物
第9週.アルコール
第10週.エーテル
第11週.アルデヒド
第12週.ケトン
第13週.カルボン酸
第14週.アミン
第15週.酸と塩基
業
の
概
要
・
計
画
分担:石川祐一(15)、木口倫(610)、澁谷栄(1115)
成績評価の方法
単位認定には、出席態度(
10%)
、講義毎の小テスト(
90%)
を行い、それらを総合的に判断する。
テキスト・参考書等
あらかじめ実力判定試験を行い、その結果を基に必要項目について重点的に行う。
履修上の留意点
集中講義となることがある。
備考
アグリビジネス学科の学生は、応用生物科学科、生物環境科学科、生物生産科学科のいずれかの「基礎
化学Ⅱ」を履修できる。平成24年度以前の入学者も履修可とする。
〈オフィス・アワー〉月曜日16:
10~17:
40 環境棟1階
― 89―
E117号室
授 業 科 目 名
必修・選択
基礎生物学 I
Bas
i
cBi
ol
ogy I
開講セメスター 単位数
自由
2
主 担 当 教 員 名
2
我
彦
広
悦
授業の目標
生物学 Iを十分に理解・修得できることを目的とする。植物を中心として、生体物質・細胞・構
造・代謝・遺伝に関する基礎知識を習得し、生物学に対して広く興味を持つ。
到達目標
「日常的な生命現象」と「高校生物の内容」と「生物学 Iの内容」のつながり・相互関係の理解し、
関連のキーワードについて説明できる。
授
<授業の概要>
開講前に行われる生物学の実力判定試験の結果を参考にして、以下の授業計画を担当教員が分担し
て授業を行う。まとめと質疑応答の回は、学科毎に分かれて行われる。小テストを随時行いつつ理解
度を確認する。
<授業計画>
講義内容
担当者
「現代生命科学の基礎」の相当章
第1週.生体物質
我彦
6章
第2週.細胞・細胞分裂
岩崎 郁子
1章
第3週.植物の構造
岩崎
1章
第4週.酵素
早川 敦
6章
第5週.まとめと質疑応答(我彦、上田 健治、岩崎、早川、佐藤 正志)
第6週.呼吸、異化
宮田 直幸
6章
第7週.代謝
宮田
6章
第8週.光合成
岩崎
5章、6章
第9週.光合成、同化
岩崎
5章、6章
第10週.まとめと質疑応答(我彦、上田、岩崎、宮田、佐藤、吉田康徳)
第11週.植物の生殖
上田
2章
第12週.植物の発生
我彦
2章
第13週.植物の反応
我彦
5章
第14週.遺伝
我彦
5章
第15週.まとめと質疑応答(我彦、上田、岩崎、宮田、佐藤)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
学科別質問受付日以外の各講義で小テスト等を行い、その合計で成績を付ける。
テキスト・参考書等
教科書:「現代生命科学の基礎」都築幹夫 編
教育出版
(生物学Ⅰと同じ)本体2,
000円+税。
必要な資料はプリントで配付する。
履修上の留意点
「生物学 I
」の授業内容の不明な点を明確にしておくこと。
専門科目への基礎となるのでしっかり履修すること。
備考
― 90―
授 業 科 目 名
基礎生物学Ⅱ
Bas
i
cBi
ol
ogyⅡ
必修・選択
開講セメスター 単位数
自由
2
2
主 担 当 教 員 名
藤
田
直
子
授業の目標
生物学 I
Iを十分に理解し修得するために、主に遺伝子・動物・進化・生態に関する基礎知識につい
到達目標
「日常的な生命現象」と「高校生物の内容」と「生物学 I
Iの内容」のつながり・相互関係について
て学習し、生物学に対して広く興味を持つ。
理解し、関連のキーワードについて説明できる。
授
〈授業の概要〉
開講前に行われる生物学の実力判定試験の結果を参考にして、以下の授業計画を担当教員が分担し
て講義形式の授業を行う。質問受付日は、学科毎に開講する。
〈授業計画〉
「現代生命科学の基礎」の
講義内容
相当章
担当者
第1週 遺伝子の発現(1)遺伝情報とタンパク質
7章
岩下 淳
第2週 遺伝子の発現(2)形質発現の調節
7章
岩下 淳
第3週 動物の発生(1)無性生殖と有性生殖
2章
横尾正樹
第4週 動物の発生(2)減数分裂と配偶子形成
2章
横尾正樹
第5週 質問受付日(村口 元、岩下 淳、星崎和彦、岡野邦宏、高橋秀和、藤田直子、横尾正樹)
第6週 消化器、循環器
4章
藤田直子
第7週 免疫系
4章
藤田直子
第8週 ホルモン
4章
村口 元
第9週 神経系、感覚器
4章
村口 元
第10週 質問受付日(村口 元、岩下 淳、星崎和彦、岡野邦宏、高橋秀和、藤田直子、横尾正樹)
第11週 系統
8章
高橋秀和
第12週 進化
8章
高橋秀和
第13週 生態系(1)個体群とその変動、個体群内・個体群間の相互作用
9章
星崎和彦
第14週 生態系(2)生態系の構造と物質の循環
9章
星崎和彦
第15週 質問受付日(村口 元、岩下 淳、星崎和彦、岡野邦宏、高橋秀和、藤田直子、横尾正樹)
業
の
概
要
・
計
画
成績評価の方法
学科別質問受付日以外の各講義で小テストを行い、その合計で成績を付ける。
テキスト・参考書等
教科書:「現代生命科学の基礎」都築幹夫 編
教育出版
(生物学Ⅰと同じ)税抜 2,
000円
必要な情報はプリントで配付する。
履修上の留意点
「生物学 I
I
」の授業内容で分からないところを明確にする。専門科目への基礎となるのでしっかり履
修する。
備考
毎回の授業の予習・復習には、ht
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