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売上高合計、前期比11.4%増 黒字社数は10社

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売上高合計、前期比11.4%増 黒字社数は10社
2016/4/7
沖縄支店
住所: 那覇市松山 1-1-19
JPR那覇ビル 8F
TEL: 098-861-6851
URL:http://www.tdb.co.jp/
特別企画:沖縄県内の特A工事業者の売上高ランキング
(2014年11月期~2015年10月期)
売上高合計、前期比11.4%増
黒字社数は10社減少したが、
黒字総合計は12億78百万円増となる
はじめに
好調な観光業界、県外からの転勤、移住増によりホテル、マンション、集合住宅、戸建住宅、
公共施設の建築工事が増え、工事業界は活気づいている。為替変動や工事の集中により資材、労
賃アップをきたし収益面の変化もあるが、工事業界の受注環境は良化している。こうした環境下、
工事業者の売上高、収益がどのように変化しているか、当社の企業情報ファイル「COSMOS
2」
(約 146 万社収録)から沖縄県内の建設業を主業とする企業データを抽出。そのなかで沖縄県
特Aランク(※)工事業者の売上高(2014年11月期~2015年10月期)について検証した。
(※参考:沖縄県入札参加資格者名簿)
調査結果(要旨)
1.当期の売上高合計は2,941億78百万円で、前期の売上高合計2,640億94百
万円より300億84百万円増加している。
2.当期黒字社数は88社で前期の社数98社より10社減少した。当期赤字社数は16社
で前期の社数6社より10社増加した。
3.売上高100億円以上の5社の合計売上高825億6百万円で、全売上高の28.1%
を占める。
©TEIKOKU DATABANK,LTD
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2016/4/7
特別企画: 沖縄県内の特A工事業者の売上高ランキング
調査結果
1.売上高合計は前期比11.4%増
当期の売上高合計は2,941億78百万円で、前期の売上高合計2,640億94百万円よ
り300億84百万円増加している。売上高合計が増加したのは、観光関連業界が好調でホテル、
ウイクリーマンション、商業施設、飲食店などの工事が増え、公共関連では沖縄振興予算で公営
住宅、学校、公共施設、道路、護岸工事が増え工事業者の受注が伸びたことなどが要因。増収企
業数67社が減収企業数37社を30社上回り、当期売上高総合計は前期比11.4%増となっ
た。また、黒字企業数は減少したが、黒字額が増えた。一方、赤字企業数は増え、赤字金額も増
加するなど課題も残した。引き続きホテル、マンション、集合住宅などの発注が増え受注環境は
良く、平成27年度の国の振興予算額が継続されているため、業伸が期待できる。
2.当期黒字社数は減少しながらも黒字総合計は前期より増えたが、赤
字社数、赤字総合計は増加
当期黒字社数は88社で前期社数98社より10社減少したが、黒字総合計58億7,722
万円で、前期黒字総合計45億9,903万円より12億7,819万円増加した。ただ、当期
赤字社数は16社で前期の社数6社より10社増加、当期赤字総合計は7億457万円で前期赤
字総合計2億2,057万円と比べると4億8,399万円増加した。
当期純損益で黒字社数が減少し赤字社数が増加したのは、一部で資材価格高騰や労賃アップ、
人手不足による工期遅れなどがあったことが背景となっている。
3.1位は(株)國場組、以下(株)沖電工、
(株)屋部土建
1位は(株)國場組で、非工事部門は減収となったが、主力の工事部門が大口工事を含み受注
が好調に推移したため、売上高は前期比44.3%増となった。
2位の(株)沖電工は、電材卸は増収となったが、主力の工事部門が微減となったため、前期
比0.1%減となった。
3位は(株)屋部土建で、建築工事、土木工事とも公共工事を中心に大口工事の受注が伸びた
ため、前期比10.5%増となった。
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2016/4/7
特別企画: 沖縄県内の特A工事業者の売上高ランキング
4.売上高100億円以上の5社の合計売上高は、全売上高の28.1%
を占める
売上高100億円以上の5社の合計売上高825億6百万円で、全売上高の28.1%を占め
る。全104社中、10億円以上20億円未満が32社で全社数の30.8%、10億円未満が
15社で14.4%、両クラスをあわせて全体の45.2%と20億円未満の企業が多数を占め
ている。変則決算の企業を除き、売上高順位の上昇が大きいのは座波建設(株)で34位アップ、
増加率が最も高いのは(株)とみしろ建設で109.4%増である。
まとめ
好調な観光業界に牽引されて沖縄県の景況感は良い。民間の設備投資が増え、公共工事も持続
して工事発注が伸びており、県内工事業界は活況を呈している。ただ、赤字企業数が増え、赤字
額が増えたのは業界の改善課題となっている。ホテル、マンション需要は高く、県外からの不動
産投資、企業進出の勢いに衰えは見られないことから、工事業界の受注環境は良好な状況が続く
と見込まれる。技術、財務面で力を付けているため、無理せず体力に見合った運営で、引き続き
安定した業績を重ねて欲しいものだ。
【内容に関する問い合わせ先】
株式会社帝国データバンク 沖縄支店 担当: 内野
TEL 098-861-6851
FAX 098-861-6863
当レポートの著作権は株式会社帝国データバンクに帰属します。
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