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区民との協働による鶴見川魅力アップ事業

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区民との協働による鶴見川魅力アップ事業
YOKOHAMA*kyodo
参考事例
区民との協働による鶴見川魅力アップ事業
~協働の成果を実感したことで関係者の意欲もステップアップ~
事例概要
鶴見川の面積当たりの散策等利用者数は、近隣の1級河川と比較し
て多いが、鶴見川流域では急速な市街化が進み、自然地が減少し続け
ているため、堤防に桜等を植樹し緑化を進めて欲しいとの要望や鶴見
まちづくり推進会議からの提言が寄せられ、区としても、貴重な地域
資源である鶴見川を活かしたまちづくりを目標に掲げているため、事
業を具体化していくこととしました。
実施にあたっては、広く区民の協力を得るために鶴見川桜・緑化実行委員会を立ち上げ、植樹後の日常
管理については周辺の自治会町内会が担うこととしました。現在では、桜を中心とした緑化がある程度進
められ、より多くの区民の河川利用を促進しています。
協働のパートナー
鶴見川桜・緑化実行委員会
鶴見川周辺の自治会・町内会
鶴見区区政推進課
協働で実施した内容
なぜ、協働事業を行ったのか(きっかけ・理由)
・
事業の実施にあたっては、募金活動、事業のPR・事業計画の策定、植樹後の管理などについて、広
く区民の協力が必要であったため。
どのように協働事業を行ったのか(実施に至るまで・実施したプロセス、役割分担)
・
鶴見区の様々な団体の代表者で構成される鶴見まちづくり推進会議などと協議を行い、同実行委員会
を立ち上げ、実行委員会は、植樹計画策定や募金活動などを行い、区は、河川管理者である京浜河川
事務所との調整や植樹の設計・委託契約などを行っています。
・ 植樹後の日常的な管理を自治会町内会が担うことを条件に植樹を行うこととし、区役所と自治会が目
的や役割分担など日常管理に関する覚書を締結しました。
協働事業を実施した結果、どうなったのか(協働による効果など)
・
地域住民による日常の管理の仕組みが確立したことで、管理面や経費面での区役所の負担が軽減され、
事業の推進に繋がりました。
・
実行委員会が募金活動を行うことで、同事業について区民や企業に周知されるというPR効果も得ら
れました。
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YOKOHAMA*kyodo
役割分担の内容
パートナーがいっしょに取り組んだ内容
・
「TRネットの鶴見川流域クリーンアップ作戦」に実行委員会で参加した際、樹木の日常管
理を担っている周辺自治会にも参加を呼びかけ、交流を図った。実行委員会で過年度に植樹
した箇所を対象に、植える側と日常管理する側がともに樹木の健康状態を点検しながら河川
清掃を行った。
鶴見川桜・緑化実行委員会
鶴見区区政推進課
・ 基金の設置
・
河川管理者などの関係機関との連絡調整
・ 募金活動
・
設計、植樹等の委託
・ 事業計画の策定
・
専門業者の作業を要する樹木の剪定、機械除草
鶴見川周辺自治会町内会
・ 植樹後の日常的な管理
協働のここが大事
鶴見区区政推進課のコメント
鶴見川桜・緑化実行委員会のコメント
河川管理者との折衝は区役所に全面的におま
鶴見川桜・緑化実行委員会の皆さまには、日
かせしていますが、素人考えでは全然問題なさ
頃から募金や区民・企業への広報を担っていた
そうな場所でもなかなか植樹の許可が下りず、
だき、今では区民に広く周知された事業として
苦労しているようです。堤防強化を押し進める
推進されるようになりました。
国の言い分も分かるので、無理に緑化事業を進
また、植樹後の日常管理については周辺の自治
めるのではなく、しかしながら、事業を盛り上
会・町内会で担っていただくことで、植樹事業
げることは怠らないで、少しずつ活動を継続し
を広く展開していく原動力となっています。
ていきたいと思っています。
区役所としては、河川管理者と協議・調整し、
私たちの重要な役割としては募金活動があり
植樹の設計や委託契約を担っておりますが、基
ます。商店街など地域に根ざしていることを強
本的には事業実施年度の業務となります。しか
みに事業をPRし、毎年たくさんの募金をいた
し、実行委員会や自治会・町内会は永く事業を
だいています。
続けていただくこととなりますので、今後も互
いの役割分担の中で区役所ができることを通じ、
これからも区役所や国に地域の声を届ける役
協働していきたいと考えております。
目と事業を盛り上げる役目をしっかりと果たし
ていきたいと思います。
協働から見えてきたこと
①
事業の成果が桜並木という形で実感できることで、関係者の活動に対する意欲が高まった。
②
当初の目的である堤防の緑化に関することから環境について幅広く考えていくなかで、樹木の維持管
理や清掃活動など新たな取り組みを進めていくことが検討されている。
③
多くの団体が関わることで、地域のことは地域で行うという意識が根付きつつある。
問い合わせ先:鶴見区区政推進課
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TEL 510-1677
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