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実験スクーリング要綱
2014夏期 実験スクーリング要綱 実験スクーリング要綱 ─実験スクーリング受講上の注意─ ① 実験スクーリングを受講する人は、できるだけ事前にテキストを読ん でいることが望まれます。 ② 2007年までに 1 単位あるいは 2 単位の実験スクーリングに合格してい る人は、同一科目の実験スクーリングは受講できません。 物理学実験A① 経済学部教授 青木健一郎 モンテカルロ・シミュレーションを行い、数値 物理学実験B① 法学部教授 小林 宏充 計算を行う。それを通じ統計的な手法の意味と限 法学部教授 下村 裕 商学部准教授 新田 宗土 商学部准教授 松浦 壮 単振り子の振動の物理的仕組みを理解し、その 医学部教授 古野 泰二 周期の測定から重力加速度を求める。 医学部准教授 三井 隆久 物理学においては、実験によって、自然の構造 に関する我々の理解が正しいものであるか否かを 検証すること、および物理量を可能な限り精度良 く測定することが重要です。この科目「物理学実 験」の目的は、物理学を履修する諸君が直接実験 を経験することによって、実験の重要性とその楽 界を理解する。 [A- 2 ] 重力加速度 [A- 3 ] 空気の振動と音速 音の空気の振動としての意味を実感し、それを 用いて空気中の音速を決定する。 [A- 4 ] 電子の電荷の質量の比 電場、磁場中の電子の運動を理解し、その運動 のパラメータより電子の電荷と質量の比を求める。 [A- 5 ] ブラウン運動と原子の実在 しさを自ら発見する機会を提供することです。 水中でポリスチレンビーズのブラウン運動を観 本実験では、比較的簡単な実験装置で自然の構 察し、その背後にあるミクロの物理を理解する。 造の本質に触れることができるテーマを用意して ありますので、これまで実験に馴染みの少なかっ た人でも十分に実験を行うことができるものと思 それに基づきアボガドロ定数を求める。 [A- 6 ] 光速の直接測定 空気中の光速を直接測定する。 われます。また実験のテキストを参照しながら 2 人 1 組になって実験を行うことになっています。 [B- 1 ] 実験ガイダンス、分子の大きさとアボガ わからない点は互いに議論しながら作業をするこ ドロ定数 とが可能であり、そのことによってより理解が深 水面上に脂肪酸の単分子膜を展開し、それより まるはずです。期間中に行った実験の中から、各 人が興味を惹かれるテーマを拾い出しそれをより 分子の大きさを測定し、アボガドロ定数を求める。 [B- 2 ] 光と電子 深く理解することを目指して、改めて物理学の教 光電効果の実験より光の粒子性を実感し、プラ 科書を手にされることを期待します。 ンク定数を決定する。 なお、スクーリングの期間内に、物理学のいろ [B- 3 ] 光の干渉 いろな分野の話題に関する特別講義を 1 、 2 回行 光の波動性とそれのもたらす干渉と回折現象を う予定です。 (各期 6 日間の場合は、行わない場 実験を通じて理解し、それを用いて光の波長、回 合があります。 ) 折格子の間隔等を測定する。 [A- 1 ] 実験ガイダンス、モンテカルロ実験 [B- 4 ] 量子力学と原子のスペクトル 23 2014夏期 実験スクーリング要綱 ナトリウム原子の輝線スペクトルを観察し、量 を求めているかを実地に確かめることが大切です。 子力学的な原子の構造を理解する。 成績評価方法 さらに、ナトリウム原子の輝線スペクトルの波 レポート、スクーリングの実験、および試験成 長を測定し、その理解を確かめる。 績を総合的に考慮して評価します。 [B- 5 ] 素電荷の測定─ミリカンの実験 ミリカンの油滴の実験により、油滴の電荷を測 化学実験B① 定する。それにより電荷が離散的であることを実 感し、その最小単位である素電荷を求める。 諸君が化学を学習する目的は、専門的な知識や [B- 6 ] 音程とドップラー効果 法学部教授 小瀬村誠治 法学部専任講師 志村 正 技術の習得ではなく、化学という学問に対して正 音程と振動数の関係を理解し、音色の物理的意 しい認識をもち、自然科学的な思考を養うためと 味を理解する。さらに音源を自由落下させ、観測 考えられます。この目的を達成するための補助と されるその振動数変化からドップラー効果の持つ して、化学実験Bでは有機・高分子化学分野にお 意味を理解し、音源の速度および加速度を決定す ける次のような各種実験を行います。 る。 (内容と順序は変更になる場合があります。) テキスト:初日にテキスト(無料)を配布する 〔第 1 回〕 分子模型その 1 ~有機化合物を学ぶ 受講上の要望または受講上の前提条件 〔第 2 回〕 分子模型その 2 ~天然物化合物を学ぶ 初日に、物理実験全般に関する基本的な事項を 〔第 3 回〕 アセトアニリドの合成~アセチル化反 説明しますので、全員必ず出席してください。 応を学ぶ 成績評価方法 〔第 4 回〕 パラニトロアニリン赤の合成と染色~ 出席とレポートによる ジアゾカップリング反応によりアゾ染 料を合成し、綿布を染色して、その原 化学実験A① 経済学部教授 井奥 洪二 講 師 福山 勝也 諸君が化学を学習する目的は専門的な知識や技 理を学ぶ 〔第 5 回〕 ナイロン66の合成~重合反応を学ぶ 〔第 6 回〕 化学発光~発光を伴う化学反応を観察 術の習得ではなく、化学という学問に対して正し い認識をもち、自然科学的な思考を養うためと考 し、その原理を学ぶ テキスト:化学教室で編集した小冊子『化学実験』 えられます。この目的を達成するための補助とし (実費・300円程度)を使用します。 て、化学実験Aでは無機・物理化学分野における 受講上の要望または受講上の前提条件 次のような各種実験を行います。 この実験をより有意義なものにするのは、教科 (内容と順序は変更になる場合があります。 ) 書を用いての日頃の家庭学習です。各種法則、原 1 .湿式法による金属イオンの分析 理などを脳裏にしっかりとおさめ、実験の目的や 2 .自然放射線と放射能鉱物 その手段が、これらをいかに巧みに利用して結果 3 .ホウ砂球反応と炎色反応 を求めているかを実地に確かめることが大切です。 テキスト:当教室で編集した小冊子『化学実験』 (実費・300円程度)を使用します(慶 應義塾大学日吉化学教室編、化学実験、 成績評価方法 レポート、スクーリングの実験、および試験成 績を総合的に考慮して評価します。 2014年) 。 受講上の要望または受講上の前提条件 化学実験をより有意義なものにするのは、教科 書を用いての日頃の家庭学習です。各種法則、原 理などを脳裏にしっかりとおさめ、実験の目的や その手段が、これらをいかに巧みに利用して結果 24 2014夏期 実験スクーリング要綱 生物学実験A① プログラム①担当 生物学実験B① 法学部准教授 金谷 信宏 プログラム①担当 経済学部准教授 有川 智己 〃 商学部教授 福澤 利彦 〃 プログラム②担当 法学部教授 秋山 豊子 プログラム②担当 文学部教授 金子 洋之 〃 商学部専任講師 新屋みのり 法学部専任講師 小野 裕剛 〃 経済学部准教授 長沖 暁子 実験内容と目的 実験内容と目的 この授業は生物の世界の多様性や複雑さを実 この授業は生物の世界の多様性や複雑さを実 験・観察を通じて理解するとともに、自然科学的 験・観察を通じて理解するとともに、自然科学的 思考と研究方法の習得を目的にしています。 思考と研究方法の習得を目的にしています。 内容は光学顕微鏡や実体(解剖)顕微鏡による 光学顕微鏡や実体(解剖)顕微鏡による観察、 観察、生理学・生化学実験、野外の動植物の観察、 生理学・生化学実験、野外の動植物の観察、ビデ ビデオによる生命現象の理解などを含んでいます。 オによる生命現象の理解などを含んでいますが、 授業担当者により内容は若干異なります。また、 具体的な内容は「生物学実験A」とは異なり、多 実験材料を変更する場合もあります。授業では、 様な材料とテーマを取り扱います。授業担当者に 各時間の最初にその日の実験内容を説明し、各自 より内容は若干異なります。また、実験材料を変 が自主的に実験を遂行していくという方法で行い 更する場合もあります。授業では、各時間の最初 ます。ビデオやパワーポイントを使用しながら解 にその日の実験内容を説明し、各自が自主的に実 説する特別講義を行うこともあります。 験を遂行していくという方法で行います。ビデオ プログラム① やパワーポイントを使用しながら解説する特別講 1 .原核細胞と真核細胞の観察 義を行うこともあります。 2 .植物の細胞分裂の観察 プログラム① 3 .動物の細胞分裂の観察 1 .核型分析(染色体異常の模擬診断) 4 .細胞質流動と流速測定 2 .抗体を使った検査 5 .DNAの抽出実験 3 .重量感覚 ウェーバーの法則 6 .DNA分子模型の作製 4 .雑木林の樹木 プログラム② 5 .しらす干しに混ざる生物 1 .ヒトの口腔粘膜上皮細胞の観察 6 .コケに住むクマムシの観察 2 .ヒトの血球の観察 プログラム② 3 .細胞質流動と流動測定 1 .雑木林の樹木 4 .植物の細胞分裂の観察 2 .しらす干しに混ざる生物 5 .DNAの抽出実験 3 .コケに住むクマムシの観察 6 .DNA分子模型の作製 4 .ヒドラの解離細胞 テキスト:各担当者が実験の目的や方法を記述し 5 .モチノキ-日照条件と葉の構造 たプリントを配布します。 6 .ヒトデの発生 受講上の要望または受講上の前提条件 テキスト:各担当者が実験の目的や方法を記述し 実験器具とレポート用紙は用意されています。 たプリントを配布します。 観察・スケッチに用いる鉛筆は 2 H程度の硬めの 受講上の要望または受講上の前提条件 ものを各自で持参すること。 実験器具とレポート用紙は用意されています。 実験はテキスト内容と関連するものもあるので、 観察・スケッチに用いる鉛筆は 2 H程度の硬めの なるべくテキストを持参すること。 ものを各自で持参すること。 成績評価方法 実験はテキスト内容と関連するものもあるので、 出席および毎回提出するレポート。 なるべくテキストを持参すること。 25 2014夏期 実験スクーリング要綱 成績評価方法 出席および毎回提出するレポート。 26