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2 添削問題 4-1 資源と産業1(農林水産業)
本科 / Z-Study 添削問題編 / 高校速習 地理 見本 4-1 添削問題 ※各コース・講座で共通問題を出題することがあります。 資源と産業1 (農林水産業) 2 RGA5C2-Z1A2-001 《世界の農牧業》 次の文章を読み,下記の問に答えよ。 (25点) 約₁万年前,人間は野生の動植物の中から有用なものを選び,作物や家畜として栽培・飼育 するようになった。その後,作物や家畜は原産地から他の地域に伝播していき,各地に特色の ある農耕文化を発生させた。これらの農耕文化は伝播していく過程で互いに影響を及ぼし合い, 現在世界に見られる様々な形態の農牧業に発展していった。 ①18世紀後半以降,西ヨーロッパで自家消費を主目的とする農牧業から商業的農牧業への移 行が進んだ。まず,中世ヨーロッパで広く行われていた( ₁ )が輪栽式農業へと発展し, それがやがて,穀物と飼料作物を輪作で栽培し,肉用家畜や家禽を飼育・販売する( 2 ) や②園芸農業などに分化していった。 20世紀に入ると,農牧業を合理的・企業的に経営しようとする動きが,北アメリカ・西ヨー ロッパ・ソ連・東ヨーロッパなどで広がった。特にアメリカ合衆国では,穀物生産部門を中心 にこのような経営による農牧業が高度に発達した。今日,アメリカ合衆国の穀物流通は ( 3 )と呼ばれる巨大穀物商社によって掌握されている。( 3 )は穀物の取引だけでな く,種子の開発, ( 4 )と呼ばれる肉牛肥育場の経営,飼料や肥料の供給など,多岐にわ たるアグリビジネスにも進出している。また,多国籍企業として世界各地に加工・流通・営業 の拠点を設置して,穀物に関わる情報を収集し,世界の穀物価格の決定に大きな影響力を持っ ている。 問1 文章中の空欄₁~4( )に適する語句を記せ。(12点) 問2 下線部①に関して,18世紀後半から西ヨーロッパで「商業的農牧業」への移行が進んだ。 この理由を,契機となった歴史的な出来事を明らかにして,40字以内で説明せよ。(6点) 問3 下線部②に関して,大都市から離れた地域で行われる「園芸農業」を何というか。 (3点) 問4 次のア~エのグラフは,米と小麦の生産国・輸出国(2004年)を示したものである。小 麦の輸出国のグラフに該当するものを1つ選び,記号を記せ。(2点) その他 24.3 8.4 アメリカ 合衆国 26.6% 世界計 1億1,880 万t フランス 12.5 カナダ 12.7 アルゼンチン 中国 14.6% インド 世界計 11.4 その他 51.2 6億2,956 万t 15.5 6.3 オーストラリア フランス パキスタン 6.3 10.6 9.3 7.2 アメリカ 合衆国 ロシア ベトナム その他 18.0 世界計 2,899 万t ベトナム 14.1 アメリカ合衆国 タイ 34.5% インド 16.5 その他 27.7 5.9 6.6 バングラデシュ 世界計 6億665 万t 8.9 中国 29.8% インド 21.1 インドネシア FAO資料による。 RGA5C2-Z1A2-002 問5 日本の農牧業に関する説明として正しいものを,次のア~エの中から�つ選び,記号を 記せ。 (2点) ア 日本は稲作農業が盛んなため,EUの主な国々に比べて食料自給率が高い。 イ 日本の農家は兼業化が進んでおり,農家の5割以上は副業的農家である。 ウ 1995年に日本の食料政策の根幹であった減反政策が廃止され,食糧管理制度が施行さ れた。 エ 1991年に鶏肉とオレンジが輸入自由化され,肉類と果実の自給率が低下した。