東京湾の海底地図をつくろう

東京湾の海底地形図をつくってみよう
作り方の説明
●東京湾の広さと深さ
東京湾の面積は 922 平方キロメートル（三浦半島の観音崎と房総半島の富津岬を結んだ線の北
側の部分、一般にはこの部分を東京湾と呼びます）、葛西臨海公園から観音崎までの距離は 40
キロメートル以上もあります。ところで東京湾の深さはどの位あるのでしょうか。
一番深いところで 700m、平均では 15 メートルくらいです。東京湾はとても広いのですが、
全体としてみると、海の深さはじつはそんなに深くはありません。
葛西臨海公園
約 40
キロメ
ートル
葛西臨海公園から観音崎
まで（点線）の距離は約
40 キロメートルになり
ます。
三浦半島の観音崎と房総半島
の富津岬を結んだ水色の部分
を、一般的に東京湾と呼びま
す。
富津岬
観音崎
剱崎
久里浜の南沖の海底
は急激に深くなり、
水深 500m 以上に
達する海底谷となっ
て相模トラフにつな
がっています。
東京湾ということで
いえば、右の点線の
○のあたりが一番深
いことになります。
三浦半島の剱崎と房総半島の
洲崎を結んだ線より北側（図
の紺色の部分）を加えた海域
が広い意味での東京湾になり
ます。
洲崎
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●東京湾の海底地形図をつくってみよう
25 万分の 1 の縮尺にすると、東京湾は A4 の紙の中に入る大きさになります。
この縮尺にしたときの東京湾の深さは、平均すると 0.1 ミリ以下、普通のコピー用紙位の厚さ
位の深さしかないことになります。（普通のコピー用紙の厚さは、0.1 ミリ位です）
もう少し詳しく東京湾の海底地形を調べるために、海底地形図を作ってみましょう。
この海底地形図（下の PDF データをダウンロードしてください）には、東京湾の海岸線と 25 メー
トルの深さ、50 メートルの深さの 3 本の線が描かれています。
この海底地形図をプリントアウトして線に沿って紙を切り抜き、貼り合わせれば東京湾の海底
地形図ができます。
深さの縮尺を正確につくろうとすると、全部でコピー用紙 4 枚分の厚さにしかなりません、画
用紙を使って少し厚くした方が、海の深さは少し深くなりますが、丈夫な海底地形図ができます。
海底地形図は、海の深さを 3 色に塗り分けたもの（TokyoBayMapColor.pdf）と、色のない
もの（TokyoBayMapBandW.pdf）の二つがあります。好きなほうを使って下さい。
海底地形図は、それぞれつぎのようなページから構成されています。（ページの名前は、PDF リー
ダーで「しおり」を表示すると見ることができます）
TokyoBayMapColor.pdf
P.1・東京湾海底地形図・全体図（カラー）
P.2・東京湾海底地形図・海岸線（カラー）
P.3・東京湾海底地形図・水深 25m 等深線（カラー）
P.4・東京湾海底地形図・水深 50m 等深線（カラー）
P.5・東京湾海底地形図・水深 50m 以深（カラー）
TokyoBayMapBandW.pdf
P.1・東京湾海底地形図・全体図（B&W）
P.2・東京湾海底地形図・海岸線（B&W）
P.3・東京湾海底地形図・水深 25m 等深線（B&W）
P.4・東京湾海底地形図・水深 50m 等深線（B&W）
P.5・東京湾海底地形図反転図・海岸線（B&W）
P.6・東京湾海底地形図反転図・水深 25m（B&W）
P.7・東京湾海底地形図反転図・水深 50m（B&W）
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●東京湾海底地形図・全体図（カラー）
TokyoBayMapColor.pdf の P.1・東京湾海底地形図・全体図（カラー）にはこのような図が入っ
ています。（●の説明は PDF データにはありません）
また縮尺が 25 万分の 1 とかいてありますが、これはプリントアウトするときの設定によって
変わります。下にある 10,000m（10 キロメートル）の目盛の長さがプリントアウトしたとき
に 4 センチになっていれば、25 万分の 1 ということになります。
●この薄い青色のところが、
水深 0∼25m までのところです
●この少し濃い青色のところが、
水深 25∼50m までのところです
●この一番濃い青色のところが、
水深 50m より深いところです
東京湾海底地形図
1/250,000
(水深25m、50m)
0
5,000
7,500
10,000
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●用意するもの
・プリントアウト用紙（できれば厚口の紙）
・画用紙（A4 のもの。少し厚くしてじょうぶにする場合）
・カッター（できれば、細かな作業ができる刃の細いカッター）
・カット板（切り抜く時の下敷き、平らで厚いものならば、大きなボール紙でも大丈夫）
・スプレーのり（ちいさなもので 500 円、大きなもので 1500 円くらいです）
●つくる順序（カラーの場合）
(1)TokyoBayMapColor.pdf をカラーでプリントアウトします
プリントアウトするときに、大きさを変えると縮尺が変わってしまいます。地形図が全部プ
リントできなくて、右側、左側、下側が切れてしまってもかまいません。プリントのときに
ダイアログで「ページの拡大／縮小」を「なし」に設定して下さい。
(2) 紙を厚くするときは、P.2∼P.5 の 4 枚をスプレーのりで画用紙に貼りつけます
(3)P.2∼P.4 の 3 枚から海岸線、等深線に添って海底地形を切り出します
厚くするときは、画用紙に貼りつけてから切り出してください。
P.2 は水色の部分を切り取ります。（陸地の白い部分だけが残って下の図のようになります）
埋め立てたところで、陸地から離れている細かな部分（下の図の赤丸のところ）もあります。
切り取るのが難しければ陸地とつなげたままにしてもかまいません。
P.2 では、左図の白い部分が切り取られた
部分、下の薄いブルーが、切り取った部分
になります。
Page.4
P.3 と P.4 は濃いブルーの部分を切り取り
ます。
P.3 では、左図の白い部分が切り取られた
部分、下の濃いブルーが、切り取った部分
になります。
P.4 では、左図の白い部分が切り取られた
部分、下の濃いブルーが、切り取った部分
になります。
Page.5
P.5 は、左図のまま使います。これが東京
湾海底地形図の一番下になります。
(4) 海岸線と等深線に添って切り抜いた P.２∼P.５を貼りつけます。
まず、P.4 の裏にスプレーのりを吹きつけ、P.5 の上に貼りつけます。次にその上に P.3 を、
その上に P.2 を貼りつけます。
最後に、左側と下側の印刷されなかった部分（5mm くらい）を切り取れば完成です。
（これまでの説明図では、プリント用紙の隅まで色がプリントされるような図になっています
が、実際は左右と下に印刷されない白い部分がのこっています）
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●つくる順序（白黒の場合）
(1)TokyoBayMapBandW.pdf をプリントアウトします
プリントするページは P.1∼P.4 の 4 枚です。地形図をきれいにつくりたいときは、P.5∼
P.7 の左右を反転した図を使ってください。（P.2∼P.4 のかわりに P.5∼P.7 をプリントしま
す）
プリントアウトするときの注意はカラーのときと同じです。
（反転した図を使うと、カッターで切り抜いた時に、プリントしたときの黒い線が残っても裏
側になるので、貼り合わせた時に線が見えなくなります）
(2) 紙を厚くするときは、P.2∼P.4 の 3 枚をスプレーのりで画用紙に貼りつけます
この他に台紙になる 1 枚を用意します。
（台紙の色が変わらないように、プリントしていない白い紙を画用紙に貼りつけて台紙にして
ください）
(3)P.2∼P.4 の 3 枚から海岸線、等深線に添って海底地形を切り出します
海底地傑図を厚くしてじょうぶにするときは、画用紙に貼りつけてから切り出します。
切り出す時に、プリントした黒い線が少し残ったりします。地形図をきれいにつくりたいと
きは、(1) に書いたように、P.5∼P.7 の左右を反転した図を使ってください。
(4) 海岸線と等深線に添って切り抜いた P.２∼P.4 を台紙の上に貼りつけます
注意！・反転した地形図を使うときは、プリント用紙ではなく、画用紙の面が表になります
から、スプレーのりを吹きつける面は、プリント用紙の面になります。間違えると、もう一
度別の紙を用意して切り抜かなければなりません。
まず、P.4 の裏にスプレーのりを吹つけ、台紙の上に貼りつけます。次にその上に P.3 を、
その上に P.2 を貼りつけます。
最後に、カラーの場合と同じように、左側と下側の印刷されなかった部分（5mm くらい）を
切り取れば完成です。
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