Comments
Description
Transcript
指導案等
- 東中筋中学校 資 料 名 : タ ッチ ア ウ ト ( 自 分 を 考 え る 「 あ か つ き 」) 第 2 学年 主 題 名 : 弱 さ の 克 服 、 生 き る 喜 び (3 -(3 )) 第2学年 19 名 授業者 永野 藍・大平 洋 実 践 の POINT 自尊感情を高めるために ○2 重のコの字型の席を用いてみんなが発言しやすい環境を作る。 ○本心を引き出す問い返しを行う。 1 ねらい 人間の心には弱さ醜さと、誠実さが同居することに気づき、誠実さを励まし気高く 生きようとする心情を育てる。 2 主題設定の理由 (1)ねらいや指導内容についての教師の考え方 人間は決して完全ではなくそれぞれ弱さを持っている。生き る中で様々な誘惑 に流されもするが、その度に自分にある良心の責めと闘い、苦しみ悩む。自分の 良心に反する行動は、自分自身が苦しむことになる、と気付かせることは重要で あると考える。また、良心に恥じない生き方は、自分に恥じない、誇りある生き 方、夢や希望など喜びのある生き方を見出すことにつながることを感じ取らせ 、 誠実さを励まし気高く生きようとする心情を 養いたい。 (2)生徒の実態と教師の願い 生 徒 は 、正 し く 誠 実 に 生 き て い こ う と い う 思 い を 持 ち 生 活 で き て い る 。ま た 、学 習、部活動で今後の生活に活かそうとする向上心をもち日々を過ごせている。し かし一方で、宿題を朝学校でしたり、その場しのぎの嘘を言ったりと、ごまかし たり、楽な方へ流されている様子も見られる。そのため、まずは自分自身を正直 に見つめ返すことの重要性を感じさせたい。さらに、自分の中に存在する良心に 気付かせ、その心を大切にしたいという心情を育てたい。 (3)使用する資料の特質及び生徒の実態とかかわらせた指導の方策 中心人物である野球部のキャプテンが東北大会をかけた試合でタッチアウトを 取ろうとし、審判もアウトと判断する。しかし実際はボールがミットから落ちて おり、その場で負けていた。本資料ではそのことでキャプテンが葛藤する姿が描 かれている。キャプテンの心情に焦点を当て、彼が誠実な心を持っているからこ そ、悩み苦しむことを理解させたい。そして自分の中にある良心に誠実に生きて いくことの大切さにつなげたい。 3 本時で期待する生徒の姿 〔授業前の生徒の考え方〕 ・自分の悪いところは見よう としない。 ・誰 に も 分 か ら な け れ ば よ い 。 〔授業を通して高めたい生徒の考え方〕 ・自分の悪いところを克服したい。 ・良心を大切に過ごしていきたい。 ・自分に胸の張れる生き方をしたい。 1 4 学習指導過程 学習活動 導 入 1今までにごまかした ことを思い返す。 2 資料「タッチアウ ト」を読んで話し合 う。 (1)僕の状況を確認 する。 指導上の留意点 ※評価の視点 ○今までに物事をごまかしたことはあり ますか。 ・宿題の答えを写す。 ・宿題を朝やる。 *「タッチアウト」の意味を確認する。 ・価値への導入と 同時に発言しや すい雰囲気を作 る。 ・キャプテン ・負けられない試合 (2)落球したボール をとっさに拾い上 げた僕の気持ちを 考える。 ○ 落 球 し た ボ ー ル を と っ さ に 拾 い 上 げ 、息 を つ め て あ た り を う か が っ て い る 時 、僕 は何を考えていただろう。 ・ヤバイ。やってしまった。 ・ばれてないかな。 ・ ど う し よ う 。・ 嘘 だ ろ ! ? (3)ベンチに戻った ときの僕の気持ち を考える。 ○ ベ ン チ に 戻 り う つ む い た 僕 は 、ど ん な こ ・ 良 心 と の 葛 藤 に とを考えていただろう。 苦しむ僕の気持ち ・言うか、言わないかどうしようか悩む。 に共感し、誰もが ・言 っ た ら 負 け る の で 、バ レ て な い か ら 言 心 の 中 に 弱 さ を 持 わない。 っていることを感 ・判定が出たのだから、それでいい。 じさせる。 ・責められたくないから、言いたくない。 ・言 う べ き だ と 思 う け ど 、勝 ち た い か ら 言 わない。 ・今までの努力を水の泡にはしたくない。 (4)駅での、僕の気 持ちを考える。 ◎僕は東北大会へ向かう新幹線のホーム と 反 対 の 窓 側 の シ ー ト に 深 く 座 り 、腕 を 組 ん で う つ む い て い る 時 、何 を 考 え て い ただろう。 ・顔を見たくない。早く出発しろ。 ・応援しないでくれ。 ・ア ウ ト は ア ウ ト 。い ま さ ら 変 え る こ と は できない。 ・本当は行けていたのに、申し訳ない。 ・卑 怯 な こ と を し て 勝 っ た こ と を 、後 悔 し ている。 ・応援される資格は僕にはない。 ・良心の呵責の中 で悩み苦しむ僕の 気持ちを感じ取ら せ、人間には弱い 部分もあるが、同 時に誠実な心や気 高さ、良心がある ことを理解させ る。また、だから こそ悩み苦しむこ とに気付かせる。 ( ど う し て 僕 は こ ん な に も 悩 み 、苦 し む の だ ろ う 。) ○ こ の 時 間 を 通 し て 、自 分 の 今 ま で を 振 り 返 っ て 、あ な た が 思 っ た こ と や 感 じ た こ とを書こう。 ・自分の中にも良心がある。 ・苦しむ気持ちを大切にしたい。 ・胸を張って過ごしていきたい。 ・誘惑には負けたくない。 ・問い返しで、 価値に迫る。 ※自分の中にも良 心があることを 感じ、その気持 ちを大切にした い と 考 え て い る。 展 開 3 自分自身を振り返 る。 終 末 主な発問と予想される児童生徒の反応 ◎中心発問 2 ・僕の焦燥感や不 安な気持ちに共 感させる。 板書計画 嘘 で ご ま か し た 胸 を 張 っ て 過 ご し た い 苦 し む 気 持 ち も 大 切 ア ウ ト は ア ウ ト 良心・誠実 自 分 の 中 に も 良 心 が あ る い け な い こ と だ と 思 っ て い る 良 い 心 が あ る 応 援 さ れ る 資 格 は な い 早 く 出 発 し ろ 負 け た く な い 葛藤する僕 3 「 タ ッ チ ア ウ ト 」 決 キ 勝 ャ 戦 プ テ ン ... 誘 惑 に は 負 け た く な い 宿 題 を 朝 し た 言 え な い 言 う べ き か ど う し よ う 。 ヤ バ イ 。 あたりをうかがう僕