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(11)道徳
6 各教科等における授業のヒント 道 徳 1 目指す授業 特別の教科 道徳の目標は、「よりよく生きるための基盤となる道徳性を養う」とい うことです。一時間の授業を通して、ねらいとする道徳的価値に迫るためには、「書く 活動」や「話し合う活動」を取り入れるなど、子どもが自分の考えをより深めることが できる工夫が必要です。 3 学び合う場面(★中心発問)のヒント(例:中3 資料名「妹に」) 1 発問の吟味 あらすじ確認等のための発問と価値に迫る 中心発問を区別して考えます。 中心発問 2 基本的な授業の流れ 導 入 ★ 中心発問 ワークシート に考えを記入 し、考えを出 し合いましょ う。 自分ならどうするか考えさせたり自分の生活を振り返ったりし て、ねらいとする道徳的価値の内面的な自覚を促しましょう (生活体験の発表、道徳ノートの活用)。 終 末 「私たちの道徳」を活用したり教師の説話を行ったりして、ね らいとする道徳的価値についての考えを整理し、実践への意欲 化を図ります。BGMを流すことも効果的です。授業で使用し た掲示物については、授業後も常掲するとよいです。 4 意見の共有化 道徳的価値の一般化 自分の生活に振り返る 自分だったら… 「あなたが生まれるまで にたくさんの愛情を受け ているんだよ。」 付箋で意見を可視化 自分には妹は いないけど、 命って素敵だ なと感じた よ。家族に感 謝して生きて いきたいな。 思考の整理 発問の基本は、「行為の背景」 (心の内側を読む) 4 板書の工夫 「赤ちゃんが生まれるのはと ても幸せなことなんだよ。」 発問後の教師の姿勢 「待つ」「受け止める」 5 評価について 評価の観点 ・ 道徳的判断力 ・ 道徳的心情 ・ 道徳的実践意欲と態度 中心発問を行い、各自の思いや考えを出させます。 ワークシートを活用したり話合いの形態や班編成などを工夫し たりして意見交流させ、子どもの考えが深まるようにしましょ う。また、動作化や役割演技等の表現活動も効果的です。 展開後段 3 意見交流 1 構造化された板書にする。 2 場面絵を活用した板書にする。 3 話合いの中心部分に焦点を当てた板書にする。 4 意見の違いが見えやすくする。 6 資料分析の視点 1 ねらいを確認する。 2 指導内容を理解する。 3 内容項目を視点に資料を読む。 評価の方法 ・ 作文やノートの記述による方法 ・ 観察や会話による方法 ・ 質問紙などによる方法 ・ 面接による方法 7 ICTの活用法 1 大型テレビを活用した資料提示。 2 プレゼンテーションを使用した導入 や終末。 おすすめ資料: ※ 道徳の授業は、学級経営が基盤となることを心に留めておきましょう。温かい人間 関係や雰囲気の中で行われる授業では、子どもが自分の思いや考えを自由に発言する ことができます。 166・・・・・ Ⅲ-6-(11) 【本市】 「指導の重点」 「授業改善ハンドブック」 (P74 ~ P75) 「指導と評価ハンドブック」 (P68 ~ P71) 「北九州道徳郷土資料」 【文科省】 「私たちの道徳」 Ⅲ-6-(11)・・・・・167 Ⅲ 学 習 指 導 Ⅲ 学 習 指 導 展開前段 資料は、先生が範読しましょう。 場面絵や登場人物についての挿絵等を提示し、資料を理解させ るようにしましょう。 「この詩で主人 公は、妹に何を 伝えたかったの でしょう」 補助発問 基本発問 ねらいとする道徳的価値への方向付けをします。資料への興味・ 関心を高めることも大切です(アンケート結果、絵、写真等)。 2 中心発問