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貧血の食事
血液の働きで最も重要な仕事は、酸素を全身に運搬することです。この働きをつかさどるのは、血液中の赤 血球にある血色素(ヘモグロビン)です。血液が酸素を運搬する能力は、ヘモグロビン量とほぼ比例します。 貧血とは、赤血球あるいはヘモグロビンの量が正常より少なくなった状態で、その原因によって多くの種類に 分けられます。 貧血の主な症状 ・疲れやすい ・頭痛 ・めまい ・顔面蒼白 ・たちくらみ ・耳鳴り ・動悸 ・息切れ 貧血の診断 男性 女性 ヘモグロビン濃度 13.9~16.8g/㎗ 12.0~15.3g/㎗ ヘマトクリット値 41~49.7% 34.4~46.0% 食事のポイント 1.食事は1日3食規則正しく食べ、偏食・減食・欠食はなおしましょう 必要以上のダイエットや食事抜き(特に朝食)が、思春期や若い女性の貧血の原因になっています。 インスタント食品の多用にも注意が必要です。 2.毎食、主食・主菜・副菜を組み合わせ、栄養素をバランスよくとるようにしましょう ・主食・・・炭水化物を多く含む食品(ご飯・パン・めん類など) ・主菜・・・良質たんぱく質を多く含む食品(魚介類・肉類・卵・大豆製品・乳製品など) ・副菜・・・ビタミン・ミネラルを多く含む食品(野菜類・海藻類) 3.良質のたんぱく質を含む食品を選びましょう たんぱく質は、血液中の赤血球やヘモグロビンの材料となる大切な栄養素です。 良質のたんぱく質を含む食品とは、魚介類、肉類、卵、大豆製品、乳製品などです。 一度にたくさんとっても体の中に貯めておくことはできません。毎食食べるようにしましょう。 4.鉄分を十分にとりましょう 食物の鉄分には、ヘム鉄と非ヘム鉄があります。 ・ヘム鉄 ⇒肉や魚介類の内臓や赤身などに多く含まれています。 ・非ヘム鉄⇒卵や乳製品などの動物性食品、 大豆・野菜・海藻・穀類などの植物性食品に含まれています。 5.造血効果のあるビタミン類を十分にとりましょう ・ビタミンCは食品中の鉄が体で利用される為になくてはならないものです。 ビタミンCを多く含む新鮮な野菜や果物を一緒に食べることによって、非ヘム鉄の吸収率を 高めることができます。