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オフィス基準階の照明・暖冷房負荷計算 例 ①解析モデル ②照明・暖冷房
オ フィス基準階の照明・暖冷房負荷計算 ●照明・暖冷房負荷結果 例 できるものの、暖房負荷は最も大きくなります。 図28 に、東側ペリメータ、西側ペリメータそれ また、表53 にあるように、可視光透過率も低い ぞれの空間における単位床面積当たりの暖冷房 ので、外部の眺望感も暗いイメージになります。 負荷(照明負荷含む) の年間値を示します。 P1FL 東西ペリメータの年間total負荷が最も少ないの ログラム演習例題」で挙げられている東西面 透明単板ガラス(FL10)は日射熱取得率および 14FL は高遮熱断熱Low-Eペアガラス (サンバランス) 13FL 12FL 4,000 表53 であることが分かります。また、 11FL 〃 にあるよ 10FL 〃 うに、サンバランスは可視光透過率も透明ガラ 9FL 〃 8FL 〃 スに近いので、外部の眺望感も明るいイメージ 7FL 〃 6FL 〃 になります。 5FL 〃 4FL 〃 3FL 〃 2FL 〃 1FL 4,000 B1FL (財)建築環境・省エネルギー機構「BESTプ RFL に窓あるオフィスビルの基準階を例に、ガラ 熱貫流率が大きいため暖冷房負荷が増加し、年 ス品種の違いと東西ペリメータの照明負荷、 間total負荷は最も大きくなります。 暖冷房負荷の関係を計算しました ( 図27 )。 一方、日射熱取得率が最も低い熱線反射ガラス ②照明・暖冷房負荷計算条件 64,500 ①解析モデル (TS30-10)は、日射による冷房負荷を一番削減 ・計算プログラム 外皮・躯体と設備・機器の総合エネルギーシ 断面図 ミュレーションツール「BEST」(BEST-Pバージョ 基準階平面図 ン1307) 東京 ・気象データ 拡張アメダス気象データの標準年値を使用 ・開口部 ガラスのみの熱光学性能値を 表53 に示す。開 口部はガラスに加えて明色ブラインドを設置。 17,600 14FL 13FL 12FL 4,000 11FL 〃 10FL 〃 9FL 〃 8FL 〃 7FL 〃 6FL 〃 5FL 〃 4FL 〃 3FL 〃 2FL 〃 1FL 4,000 B1FL ・計算地域 27,200 RFL P1FL (財)建築環境・省エネルギー機構 64,500 光・熱・省エネルギー 3-6 N 6,400 〃 〃 〃 〃 51,200 〃 〃 6,400 スラット角を常時45°の状態。 照度が350lxになるように調整。 ・空調時間 27,200 照明制御は、机上高さ (床面75cm)における 17,600 ・照明 図 27 オフィスビル基準階モデル 表53 開口部性能値 (ガラスのみ) 暖房、冷房とも平日の8時~22時のみ運転。 ・空調期間 ○冬期暖房:12/1~3/31 ○夏期冷房:6/1~9/30 ○中間期暖房:4/1~4/30,11/1~11/30 商品名 フロート板ガラス 熱線反射ガラス 〃 〃 〃 〃 ペアガラス51,200 複層ガラス サンバランス アクアグリーン 単板ガラス N 6,400 日射熱取得率 熱貫流率U [-] [W/(m2・K)] 5.72 0.82 5.21 0.42 2.86 0.75 構成 FL10 TS30 10ミリ 6,400 〃 〃 FL6+A12+FL6 Low-E6ミリ+A12+FL6 1.63 0.40 可視光透過率 [%] 88.3 30.5 80.5 69.0 ○中間期冷房:5/1~5/31,10/1~10/31 ・空調設定温度 ○冬期暖房時:22℃ 湿度:40% 東側ペリメータ ○夏期冷房時:26℃ 湿度:50% ・庇 東西ペリメータガラス面上端部から0.8mの高 100% 88% 86% 303.5 44.1 500 暖房負荷 69% 241.4 冷房負荷 西側ペリメータ [MJ/m2・年] 0 FL10 ○人体発熱:0.15人/m2 TS30-10 ○機器発熱:10W/m2 FL6+A12+FL6 100 200 300 100.7 400 500 100% 354.5 125.2 84% 256.1 43.0 LQ6+A12+FL 37.7 図 28 3-6-29 400 214.6 54.1 LQ6+A12+FL ・内部発熱 内 部発熱量は最大値を示している。時刻毎の運転スケ ジュールにより値は変動する。また、照明発熱は、基準点 (机上高さ) の照度に応じた調光制御と連動している。 300 286.8 148.1 FL6+A12+FL6 さに、0.8m幅の水平庇を設置。 ○照明発熱:10W/m2 200 127.3 TS30-10 ○中間期冷房:24℃ 湿度:50% 換気回数0.2回/hr(初期設定値) 100 FL10 ○中間期暖房:24℃ 湿度:成り行き ・隙間風・換気回数 [MJ/m2・年] 0 91% 372.5 285.4 東西ペリメータ 年間暖冷房負荷値 71% 暖房負荷 冷房負荷