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休日~平日の室温推移・空調負荷検討例 検討条件 3-6-30
休日~平日の室温推移・空調負荷検討例 ガラスの遮熱・断熱性能の違いは、非空調時の ため単板ガラスと同様に室温が高いまま推移と ●検討条件 なります。Low-E複層ガラスは遮熱性能および 延床面積10,000m2の事務所モデル建物の基 室温や空調立ち上がり時の空調負荷においても 断熱性能が透明単板ガラス・透明複層ガラスよ 準階事務室PAL*計算用モデルの基準階平面図 違いとして現れます。ここでは、事務所ビルの東 り良いため、室温変動は緩やかとなります。特 ( 図14 )において、東側ペリメータ、1スパン分 側ペリメータで金曜~休日(土・日曜)~月曜の に夏期は、この計算例で他のガラスより1~2℃ の熱負荷を検討。ガラス種類別相対比較のため (非空調時をはさんだ)室温推移と空調負荷をシ 程度低い室温の推移となりました。休日あけの の年間熱負荷計算を実施した。 ミュレーションで検討した例を紹介します。 月曜は、冬期は室内が冷え切り、夏期は熱がこ ・方位:東面 窓開口部が単板ガラス、透明複層ガラスおよび もるため空調立ち上がり負荷が大きくなる傾向 ・ガラス種類 があります。冬期は単板ガラスが最も大きく、次 単板ガラス:FL6 (日射熱取得率0.85 、熱 にLow-E複層ガラス、透明複層ガラスとなりま 貫流率5.9 (W/(m2・K)) 及び空調負荷を 図31 、図32 に示します。 すが、夏期は単板ガラスと透明複層が同等で、 透明複層ガラス:FL6+A12+FL6 金曜の夕方に空調が停止し、土曜・日曜は休日 Low-E複層ガラスが最も少なくなりました。 (日射熱取得率0.75 、熱貫流率2.9(W/(m2・K)) で非空調となるため、なりゆきで室温が変動し Low-E複層ガラスを用いる事で、空調負荷低 Low-E複層ガラス:サンバランスアクアグリー ます。単板ガラスは日射や外気温の影響を受 減による省エネルギーだけでなく、空調負荷の ン⑥+A12+6 けやすく、冬期、夏期ともに他のガラスより室 ピークを抑えることができるため、空調設備の (日射熱取得率0.40 、熱貫流率1.6(W/(m2・K)) 温の変動幅が大きくなります。透明複層ガラス 機器容量低減につながる可能性が有ります。 単板ガラス・Low-E複層ガラスともに、ブライ は、日射熱取得率が大きいため冬期において天 ンドなし 気の良い日には暖房負荷の低減につながります ・内部発熱:無し (ガラス相対比較目的のため) が、夏期は室内に侵入した日射熱が逃げにくい ・換気量:3.5m3( / m2・h) 金曜 土曜 日曜 月曜 金曜 22 室温(透明複層ガラス) 室温(Low-E複層ガラス) 16 温度(℃) 14 12 室温(単板ガラス) 10 8 6 4 Low-E 複層ガラス 10 単板ガラス 透明複層ガラス 5 外気温 2 0 2/2 0:00 2/3 0:00 2/4 0:00 2/5 0:00 冬期・東側ペリメータの室温・外気温推移シミュレーション検討例 金曜 土曜 日曜 0 2/2 0:00 2/6 0:00 図 30 2/3 0:00 2/4 0:00 2/5 0:00 2/6 0:00 冬期・東側ペリメータの空調負荷シミュレーション検討例 月曜 金曜 35 土曜 日曜 月曜 30 室温(単板ガラス) 室温(透明複層ガラス) 25 空調負荷(MJ/h) 33 温度(℃) 月曜 15 空調負荷(MJ/h) 18 31 29 単板ガラス 20 15 透明複層ガラス 10 Low-E複層ガラス 27 外気温 25 7/28 0:00 図 31 日曜 20 20 図 29 土曜 3-6 光・熱・省エネルギー Low-E複層ガラスの場合の、冬期の室温変動及 び空調負荷を 図29 、図30 に、夏期の室温変動 7/29 0:00 5 室温(Low-E複層ガラス) 7/30 0:00 7/31 0:00 8/1 0:00 夏期・東側ペリメータの室温・外気温推移シミュレーション検討例 0 7/28 0:00 図 32 7/29 0:00 7/30 0:00 7/31 0:00 8/1 0:00 夏期・東側ペリメータの空調負荷シミュレーション検討例 3-6-30