Comments
Description
Transcript
自然ふれあい歩道
然 散 策 道 の ご 紹 介 小 田 急 沿 線 の 身 近 な 自 小 田 急 沿 2 線 伊勢原駅(市民の森ふじやま公園)コース 大山の麓に広がる懐かしの里地を味わう このコースは伊勢原台地にある市街地から、雑木林や田畑で囲まれた里地や丹沢山地から続く丘 陵地を巡るコースで、懐かしい里地の景観や自然の中に生育するさまざまな動植物を楽しむこと ができます。東名高速道路の南側に位置する伊勢原台地は、渋田川や鈴川が形成した扇状地に 30 m以上の関東ロームが覆ったもので、その下は砂礫層や貝殻を含むデイ層が分布しており、10 数 万年前はこの一帯が海であったことがこのことから分かります。また、東富岡辺りを通り台地の西 側へ向けて伊勢原断層線があります。伊勢原台地の西側ではこの断層に挟まれ、100 m以上も陥 没した地域があることが確かめられています。 1 13 INVESTOR EXPRESS 水田や畑、 果 樹園、雑 木 林 など が 在 する里 地 点 の風景が眼 下に 広 がり 水田や畑の 、 土手にはノ カンゾウや ガネニンジ ツリ ン、ツルボ 、 センニンソ など の 草 花 ウ が 見られま す。温暖な 地 柄を 生か 土 してミカン を はじめナシ ブドウ、カキ 、 、モモ、クリ 、キウイフル ツなど多く ー の果樹園が 見 られ、春の を楽しむと 花 ともに、収 穫期には直 で秋の実り 売所 を 味 わうことも ノカンゾウ できます。 :ユリ科の 多年草/ が 7 月〜 8 月 、1 日でし ぼむ/里地 に燈赤色の の路傍や水 美しい花が ツルボ:ユ 田のあぜな 付く リ科の多年 どに生育 草/土手や 小さい花が 草地に生育 密生する/ / 8 月〜 か つ 9 て 月 鱗茎は救荒 に淡紫色の センニンソ 植物として ウ:キンポ 利用された ウゲ科/つ の花をたく る植物で、 さん付ける 8 月〜 9 月 / 名 前は種子に に白い十字 に例えたこ 付いた長い 型 とによる 毛を、 「仙人」の ヒゲ 3 キリ の大 木 キリ:ゴマノハグサ科 の落葉 高木/ 樹高は 10 m/ 5 月〜 6 月に 枝 先 に 長 さ 5、6cm の淡紫 色の唇 形花を 多数付ける/優良材と してタンスなどに使わ 路傍に で北海道以外の畑地や る/高さは 10 〜 30cm 5 月に赤紫色の花を付け 月〜 3 / 年草 2 科の ため ホトケノザ:シソ れるのは、葉が数段になる 基づく国内 グサ(三階草)と呼ば を補食/種の保存法に 見られる/別名をサンガイ 殖し、小〜中型の鳥獣 表的なタカ/樹林で繁 た代 われ に使 狩り る オオタカ:かつては鷹 発計画がしばしば問題にな 定され、営巣地における開 希少野生動植物種に指 自然ふれあい歩道とは 「小田急沿線自然ふれあい歩道」には、小田急線の駅(全70駅)を起・終点と する手軽な散歩道が70コースあります。その選定を2001年から進めてきま したが、2008年秋、70コース全てが完成いたしました。沿線には、身近に ありながら、あまり知られていない魅力的な自然資源や文化財が数多くあり 景 切り通しの山道を越えたところに 、桐の大木がそ びえています。桐は有用材として 古くから各地で 植栽されてきました。5 月〜 6 月ごろ 、枝先に淡 紫色の唇形花を多数付けます。日 本の木材の中で 最も軽量で、湿気に強く、狂いが 少ない優良材と してタンスや琴などに利用されています 。 歩道沿いの植物 ケノザの花が咲 歩道には、春にはホト 大山が望める畑の中の そこに花 、葉が茎を抱くように付き き誇ります。名前の由来は によります。 こと てた 見立 座に 、仏の台 を輪状に付ける様子を ノザと称 め、春の七草にあるホトケ 本種は食用にはならないた れています。 いわ ると であ ラコ オニタビ されているものは、コ もあります。 飛翔が観察されること また、上空ではオオタカの 里地の風 れ、昔、女の子が産ま れると苗木を植えた ます。小田急は、これらの見所を、沿線にお住まいの多くの皆さまに気軽に 楽しんでいただけるよう、快適な散歩コースにまとめています。ホームペー ジには、各コースの紹介とともに、コースを巡回している自然情報提供員か ら報告される旬の情報を随時掲載しています。 詳しくは、小田急沿線自然ふれあい歩道のホームページをご覧ください。 http://www.odakyu.jp/walk/ 6 4 伊勢原市総合運動公園 龍散寺 て創建され、 年に北条氏ゆかりの寺とし (弘治 3) 1557 歴史を持っ った 授か 状を 江戸時代には将軍より朱印 800 年のクス 樹齢 年に 元) 平成 89( ています。19 3.5 mの伊勢原聖観音が建 ノキを一本彫りした高さ 手入れが行き届き、 地は、 斜面 する 隣接 。 立されました はシャクナゲ、 内に 。境 遊歩 道も整備されています やエビネ、シャ 花木 どの ラな ザク ヤマ サルスベリ、 「東国花の寺百ヶ えられ、 クヤクなどの草花が多く植 。 ます てい ばれ 寺」に選 急峻な地形 緑低木/山地の尾根や シャクナゲ:ツツジ科の常 がある 花が付き、多くの園芸品種 月に 6 月〜 3 生/ に自 ピンク 高木/中国原産/夏に 落葉 科の ハギ ミソ リ: サルスベ 滑り落 前の由来は、サルでも /名 ける を付 い花 色などの美し る によ な幹 ちるほどの滑らか 葉広葉樹林に生 草/ランの仲間で、落 エビネ:ラン科の多年 が淡紅紫色の 2 色 唇弁 色、 紫褐 片が 育/ 4 月〜 5 月に、萼 の個体数が激減 る/乱獲のために自然 が組み合った花を付け している 7 月で大き 国原産/花期は 4 月〜 シャクヤク:ボタン科/中 品種がある 園芸 くの 、多 付き 花が く美しい 5 市民の森ふじや 公園には、県内唯一の掘割式野球場やレ ストラン・武道場併設の体育館、自由広場、 トリム の森、展望広 場など があります。 丘の上の展望台からは、大山や伊勢原市 街地などが眺 望できます。雑木林には、 クヌギやコナラをはじめ、エノキ、ホオノ キ、ミズキ、エンコウカエデなどの樹木 が見られ、林床には、春にムラサキケマン、 キランソウ、タチツボスミレ、シュンラン、 夏にはホタルブクロ、夏〜秋にはミズヒ キなどの花を見ることができます。 ※現地には看板などは設置されていませんので、 あらかじめご了承ください。 ホオノキ:モクレ ン科の落 葉高木/ 葉の長さ は 40cm 程度、花の直径は 15cm を超える/葉は食 べ物を乗せる皿として利用 ミズキ:ミズキ科の落葉高木/林縁に多く成 育し、 5 月〜 6 月ごろ、小さく密生した白花を付け る/名 前の由来は、枝を切ると樹液が水のように滴 り落ち ることから シュンラン:ラン科の多年草/春欄という名前のとお り里の春を象徴するラン/花は緑色で雑木林に生育 ホタルブクロ:キキョウ科の多年草/夏に白 やピン クの袋状の花が咲く/名前の由来は、 「花にホタル を入れて遊んだから」や、 「火垂る袋である提灯に 見立てたから」などといわれている ま公園 小高い丘にあるサ クラ(ソメイヨシ ノ)の名所で、 見ごろになると多 くの花見客でにぎ わいます。春 のフジ、早春のウ メも美しい花を咲 かせます。ま た林床には、春に タチツボスミレ、 ヒトリシズカ のほか、ヤブレガ サの面白い姿も見 られます。夏 にヤマユリ、オカ トラノオ、夏〜秋 にキツネノカ ミソリ、ヤブミョ ウガ、ヒヨドリバ ナ、ミズヒキ、 ヌスビトハギなど の花が咲きます。 林内にはコゲ ラ、ヤマガラ、シ ジュウカラ、メジ ロ、オナガなどの 液に集まるカナブ 鳥が訪れ、樹 ンやコクワガタな どの昆虫も観察で きます。 ヤマユリ:ユ リ科の多年草/ 7 月〜 8 月に白色の大きく 美しい花が付く/園芸 ブランカは本種をもと 品種で有名なカサ に交雑しつくりだされ た/鱗茎は百合根と言 オカトラノオ:サクラ われ、古くから食用と ソウ科の多年草/ 6 される 月〜 7 月に 白い小さな花が密生す ラの尾に例えたもの る/長い花序をト ヤブミョウガ:ツユクサ 科の多年草/葉がミョ ウガに似る/ 8 月〜 た半日影地に群生 9 月に白い花を付け る/湿っ ヒヨドリバナ:キク科 の多年草/草丈が高く 、8 月〜 10 月に白色 舌状花はない や淡紫色の頭状花を付 ける/ ヤブレガサ:キク科の 多年草/春の若葉がす ぼめた傘のようである オナガ:カラス科の鳥 ことからこの名前が付 で、尾羽が長く、頭は いた 黒色、羽は青色/「ギ 声を発する/いつも家 ャア、ギャア」という 族を中心とした群で木 鳴き 々を移動する INVESTOR EXPRESS 14