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4.地域政策の取組内容

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4.地域政策の取組内容
4.地域政策の取組内容
4.地域政策の取組内容
中部地域
意欲ある多様な担い手の確保と育成
取 組 方 向
農業関係機関・団体等の連携により就農支援体制を強化します。
認定農業者への農地集積や効率的・持続的な農業経営を行うことができる環境を整備します。そのため
に集落営農組織の法人化支援と法人設立後の支援を行います。また、農業経営改善計画の認定を進める
とともに、認定農業者の経営管理能力の向上を図ります。
主 な 取 組 結 果
これまでの取組内容
担当課:普及
自己評価:A
○新規就農者に対する就農受入体制整備:就農受入れ体制整備としての検討会を、地域担い手支援協議会を中心に前橋 3 回、渋川 1
回、伊勢崎1回開催しました。また、就農相談は、48 件、延 147 件実施しました。
○新規就農者の定着支援
《定着に向けた研修》前橋は新規就農者激励会、農コン、地区別懇談会、新規就農者の集い、渋川は新規就農者の集い、伊勢崎
は新規就農者の集いを行いました。
《技術支援》就農支援講座を前橋は 7 回、渋川は 7 回、伊勢崎は 5 回開催しました。また、広域では各作目ごとの担い手講座と
して梨 7 回、バラ 4 回、鉢物 7 回を開催しました。
《経営管理支援》中部ではパソコン簿記講座 21 回(中級コース 11 回、入門コース 10 回)、渋川では農業簿記セミナーを 6 回開催し
ました。
○女性農業者活動支援:中部では前橋直売・加工ネットワーク研修会、中部農村起業ネットワーク研修会、中部地域農村起業交流
会、前橋広域農村女性会議リーダー研修会、すっぴん「のうぎょう講座」、地場農産物活用研修会を開催しました。渋川では消
費者交流会、農村女性起業レベルアップ研修会、ネットワーク視察研修会、アグリ女性講座を開催しました。伊勢崎では佐波伊
勢崎地域農村女性研修会、フレッシュミズ講座、からかーぜ加工組織・運営検討会、運営会議、新商品開発のための試作実習並
びにタイムスタディ調査、商品試作講習会、中小企業診断士による経営診断を実施しました。
○家族経営協定推進:新規就農者激励会での調印や、各農業委員会との連携活動を進め、前橋 15 組、渋川 8 組、伊勢崎 4 組が新
たに締結を行いました。
○認定農業者経営改善計画作成支援:経営改善計画作成等支援を 11 回(前橋 3 回、渋川 5 回、伊勢崎 3 回)行い、認定農業者審
査会を 12 回(前橋 3 回、渋川 6 回、伊勢崎 3 回)実施しました。伊勢崎では、農業経営改善計画策定説明会を 4 回行いました。
○集落営農組織法人化支援:前橋で法人化に向け支援を行い1組織が法人を設立、渋川市で 1 組織がみなし法人としての活動を進
めています。伊勢崎は、法人説明会、準備委員会、臨時総会、法人化発起人会等を経て 1 組織が法人を設立しました。
また、前橋では前橋市集落営農塾を2回、法人へ視察等受け入れ対応、 (農)公田の加工起業支援を行いました。
○人・農地に係わる検討会:前橋は、9 地区で座談会、市検討会を 2 回開催し、プラン更新を決定しました。渋川は 2 地区で座談
会 5 回、市検討会を開催しプラン更新を決定しました。榛東、吉岡でも座談会を開催しました。玉村ではプラン更新を決定しま
した。
現状分析・課題・今後の予定
○新規就農者を支援する体制は概ね構築されていますが、支援内容・事業等の充実が課題であり、新規就農者の栽培技術や経営管
理能力向上のための農業講座の開催、新規就農者の集いを開催し、地域農業の振興を含めた意見交換などを継続的に予定してい
ます。
○農業経営改善計画の達成に向けて、より効果的な支援が求められており、地域担い手育成総合支援協議会において、JA、市、
農業事務所が一体となった指導をしていきます。
○未法人化組織では、法人化に向けた課題がそれぞれ異なっているため、状況に応じた支援が必要です。また、法人化された組織
に対しては、より高度の支援が必要で、関係者による打合せ会議等の充実・強化や法人同士の情報交換等が必要です。
○新規就農総合支援事業(青年就農給付金事業(準備型、経営開始型))における給付対象者に対して、今後、就農の定着を図っ
ていきます。
○女性農業者活動支援を行い、意欲ある若い女性農業者を育成すると共に、農村女性リーダーや女性起業育成のための研修会や消
- 56 -
4.地域政策の取組内容
費者との交流、伝承技術研修等を行う予定です。
代 表 的 な 指 標
指標名
単位
H23 実績
H24 実績
H25 目標
H25 実績
H27 目標
新規就農者数
人
80
68
67
78
51
法人化組織数
組織
51
59
68
61
76
野菜生産の拡大と経営基盤の強化
取 組 方 向
野菜の生産・販売戦略を持った産地づくりを実現するため、各JAごとの野菜振興プロジェクト会議等を核
に関係機関が一体となり、県重点品目や地域推進品目等の生産規模拡大への取組を進めます。
また、産地の認知度・信頼性向上を図るため、販売・流通促進への取組を支援します。
主 な 取 組 結 果
これまでの取組内容
担当課:振興
自己評価:B
中部地域やさい振興戦略会議(野菜担当者会議)や地域各JAごとの野菜振興プロジェクト会議等を開催し、関係職員の情報共
有、県重点品目や地域推進品目等の進捗状況確認と今後の振興方策について検討しました。
○担い手支援対策:平成26年2月14日~15日にかけての大雪により、管内の農業施設及び農産物は甚大な被害を受けました。各種
復旧支援策に係る情報提供や雪害に対応する技術的な強化策について、全事務所体制で支援しました(全地域)。就農支援講座、
「上州ネギ」導入支援、施設キュウリ研修会を行いました(前橋)。農の支援講座と就農支援講座、チンゲンサイ栽培推進、若
手生産者による意見交換会を行いました(渋川)。露地ナス新規栽培者説明会、ブロッコリー産地拡大支援、農業塾、ぐんま農
業実践学校地域校支援、JA選果施設建設検討委員会を立ち上げました(伊勢崎)。
○省力化技術導入の推進:補助事業による機械導入を支援しました(振興)。自動選別機や収穫調製機導入支援、機械化指針活用、
コンテナ出荷拡大支援を行いました(前橋)。天敵生物利用による防除作業省力化支援を行いました(渋川)。機械化推進、選果
施設等検討支援、コンテナ出荷等契約栽培支援、ニラのセル苗推進を行いました(伊勢崎)。
○食の安全・安心対策:放射性物質や残留農薬の計画的検査を行いました(振興)。GAPチェックリスト作成支援、農薬適正使
用推進、赤色防虫ネット・難透過性フィルム・太陽熱消毒展示ほを設置しました(前橋)。IPM技術利用マニュアル検討、赤
色ネット・輪作実証ほ、現地研修会、放射性物質の計画的検査、農薬等適正使用とGAP推進を行いました(渋川)。GAPチ
ェックシート記入支援、天敵導入農家全戸巡回・重点指導、天敵実証ほ・ネギ間作による土壌緩衝能向上展示ほ・燻蒸作物導入
展示ほ、「ぐんまとろりん」増殖ほ、省エネ事例調査を行いました(伊勢崎)。
○産地再生支援(販売促進):加工業務用野菜の出荷先検討と栽培推進を行いました(前橋)。遮光資材導入による品質向上、パプ
リカ収穫カラーチャート作成、上里SAでの地元野菜PR、伊香保温泉との連携を行いました(渋川)。「ぐんまとろりん」生産
販売検討、ニラ・ゴボウ生産販売対策プロジェクトの立ち上げ、出荷箱等へのぐんまちゃんの印刷を行いました(伊勢崎)。
現状分析・課題・今後の予定
○担い手支援対策:被災農業者向け経営体育成支援事業や強い農業づくり交付金等を活用した被災施設復旧支援、中長期的な視点
による産地化指導(全地域)、雇用労働力導入と作業受委託、規模拡大推進(前橋)、新規栽培者の定着化、下仁田ネギ、プロリ
ンホウレンソウ等の高品質化と作付拡大、特別栽培農産物認証拡大(渋川)、選果施設の建設、ニラセル育苗推進(伊勢崎)が
課題です。
○省力化技術導入の推進:補助事業による効果的支援(振興)、省力機械化・省エネ施設や技術導入、出荷用資材検討、厳冬期・
高温対策(前橋)、高温対策、省エネ資材・施設導入(渋川)、省エネ施設や低温伸長性の高い新品種導入、リースコンテナ導入、
廃資材適正処理(伊勢崎)が課題です。
○食の安全・安心対策:放射性物質や残留農薬に係る安全安心PR(振興)、連作障害対策(前橋)、耕畜連携推進、GAPシステ
ムの活用(渋川)、天敵活用・間作・輪作等推進、トレーサビリティの充実(伊勢崎)が課題です。
○産地再生支援(販売促進):加工業務用野菜の契約先拡大(前橋)、加工業務用野菜拡大、継続的販促活動(渋川)、気象変動に
耐える優良品種選定、出荷の簡素化(伊勢崎)が課題です。
- 57 -
4.地域政策の取組内容
代 表 的 な 指 標
指標名
単位
H23 実績
H24 実績
H25 目標
H25 実績
H27 目標
ha
2,084
2,088
2,119
未集計
(H26.10)
2,188
地域野菜推進品目農協取扱
出荷量※
t
3,399
3,406
4,950
3,443
5,013
GAPへの地域取り組み品目
数
数
5
10
12
16
8
県野菜重点品目作付面積
※ 県重点8品目(きゅうり、トマト、なす、いちご、キャベツ、ほうれんそう、レタス、ねぎ)
中部地域推進品目(ちんげんさい、えだまめ、ブロッコリー、パプリカ、にら)
畜産生産基盤及び経営体質の強化
取 組 方 向
家畜や生産物の安全性の確保を図り、適正な飼養衛生管理を推進します。
また、飼料作物生産組織や地域型コントラクターの育成・強化を図るとともに自給飼料の生産拡大を推進し
ます。さらに、畜産農家と耕種農家の連携による循環型農業を確立するため、たい肥の地域内流通を促進
し、稲わら等の有効活用による耕畜連携を推進します。
主 な 取 組 結 果
これまでの取組内容
担当課:家保
自己評価:B
○「牛乳でグングンぐんまを応援しよう!」イベントを前橋プラザ元気 21 で開催(6/9)し、県産牛乳の安全性・機能性について
県民に周知、消費拡大を図りました。
○個体乳 130 検体について乳房炎等の原因菌の同定と有効な薬剤の検索を実施しました。また、体細胞数の多い農家等 46 戸(チェ
ックシートを含めると 92 戸)について巡回による乳質改善指導を実施、134 戸に個別成績資料を作成、配布し、適正な飼養衛生
管理等を推進しました。
○特定家畜伝染病の発生に備え、現場事務所における健康観察業務について各保健福祉事務所及び前橋市保健所担当者(5/27、8/13、
8/27、10/17)と、現地対策本部の担当業務について農業事務所関係者(計 8 回)と打合せを実施しました。また、前橋市(7/3、8/6 、
8/27)、伊勢崎市(7/26)、渋川市(9/1)、玉村町(11/25)、吉岡町(11/28)と発生時の業務分担の確認を行いました。さらに、
特定家畜伝染病である高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)発生を想定し、中部地域特定家畜伝染病(HPAI)防疫演習を前橋市
及び県(畜産課・中部県民局)との共同で開催(11/7)し、現場事務所設置運営、農場併設テントの設営、農場内防疫作業、消
毒ポイント設置運営について実地演習を行いました。
○畜産農家と耕種農家との連携による地域資源循環型農業を確立するため、良質たい肥生産の指導及び飼料イネ等の粗飼料の増産
を活動の目標として上げ、前橋市耕畜連携推進ビジョンの骨組みを検討するため耕畜連携推進PT会議(関係打ち合わせ会議を
含め、5/30、7/16、7/17、11/13、12/25 の5回)、担い手サポート情報交換会(5/2)を開催したほか、富士見地区耕畜連携推進協
議会総会・研修会(6/6、9/10 の2回開催)の開催支援、榛東村耕畜連携推進会議による実証ほ設置を支援したほか、耕畜連携
に係る打合せ会議(9/20)を開催しました。
○飼料作物生産組織や地域におけるコントラクター組織の育成と強化を図り、飼料イネやトウモロコシ等の自給飼料の生産拡大と
生産効率の向上を目標に、飼料イネ・ムギに係る栽培・収穫指導及び生育調査を継続的に実施したほか、飼料イネの省力化・低
コスト生産技術実証ほの設置(前橋市内3ヵ所)、現地研修会の開催支援、県外からの視察受け入れ支援、稲WCS栽培計画会
議、稲WCSロール消費拡大打ち合わせ会議等の開催支援、コントラクターに関するアンケート調査の実施、コントラクター連
携推進会議の開催等に取り組みました。また、トウモロコシについても、新除草剤の展示を実施したほか、サイレージ共励会(3
回開催)を通して、調整技術の向上を図りました。
○今年度の自給飼料の放射性物質検査については、平成 24 年度に除染作業を実施した永年生牧草地の立毛・製品で 126 検体、利
用不能となった汚染牧草を鋤込んだ飼料畑の立毛・製品で 8 検体、モニタリング調査対象となる永年生牧草地の立毛・製品で 8
検体、稲わらで 5 検体、合計 147 検体について実施しました。いずれの検体においてもセシウムの暫定許容値 100Bq/kg を超過
したものはなく、すべての検体で安全性が確認されました。
- 58 -
4.地域政策の取組内容
現状分析・課題・今後の予定
○生乳中の体細胞数の高い農家を中心に、衛生面や搾乳方法について巡回指導等を継続します。また、農場内での暑熱対策として
実施した送風機の機能向上について、風速測定など効果の検証を実施します。
○特定家畜伝染病の発生に備え、指針やマニュアルに沿った行動が迅速に行われるよう、防疫演習において確認された課題等を踏
まえ、各担当及び市町村の具体的業務内容について、見直しを行います。
○前橋市について耕畜連携推進ビジョンを完成させるほか、玉村町、榛東村では耕畜連携が図られていない地域があるので、さら
に推進を図るとともに、今後は、前橋市の活動体制(ビジョンの作成、計画の振興管理方法等)を踏まえながら、このシステム
を伊勢崎や渋川地区へ広げていきます。
○コントラクターは、労働集約し機械化している現状があり、収穫調製を行う機械の更新が課題となっているほか、集落営農組織
がそのまま成長し土地利用を図っている一方で、一部に集落営農組織とは別の組織があるため、土地利用が今後の課題となるこ
とが予想されます。このため、各コントラクター間の連携を強化するとともに、専用収穫機の更新ができるようコントラクター
組織の経営を把握し、改善に向けた支援を行います。
○自給飼料の放射性物質検査については、今後も必要な検査を継続し、飼料及び畜産物の安全性を確保します。
○飼養衛生管理基準について、農家への周知・遵守の徹底について指導を行います。
代 表 的 な 指 標
指標名
単位
H23 実績
H24 実績
H25 目標
H25 実績
H27 目標
牛群検定加入率
%
33.8
34.6
37.4
37.0
39.0
自給飼料作付面積
ha
3,162
3,196
3,190
3,198
3,190
農地の有効活用による自給率向上
取 組 方 向
地域型コントラクターによる飼料イネの定着と生産安定を図るとともに、麦類の生産安定と「さとのそら」を
中心としてGAPを導入します。また、耕作放棄地の再生利用を図るため、地域担い手育成総合支援協議会
が中心となり、耕作放棄地の現状・情報を整理し、関係機関と連携して担い手への集積等に取り組みます。
鳥獣被害防止対策としては、集落単位で対策が進むよう人材育成を支援します。
主 な 取 組 結 果
これまでの取組内容
担当課:普及
自己評価:A
○飼料イネ(WCS)の定着と生産安定のため、前年度に引き続き、関係機関(前橋市においては担い手育成総合支援協議会耕畜
連携推進PT、玉村町においては玉村町WCS生産者協議会、玉村町国産粗飼料利用組合)との連携のもと、推進会議・栽培講
習会等を実施し、作付面積は251ha(前年度228ha)となりました。また、前橋市ではコントラクター組織(5組織)
間の調整・連携による効率的収穫作業に向け、打合せ会議を実施しました。さらに、飼料イネの効率的栽培に向け、宮城県への
視察研修会の実施(
(農)二之宮)や実証ほ(
(農)二之宮、(農)箱田)を設置し、調査・取りまとめを行い、2 月 7 日には視
察研修の報告会を実施しました。
○小麦品種「さとのそら」を中心に適期収穫・適正乾燥調製のため、平成25年産麦に対しては、生育状況の把握に基づく技術指
導や乾燥調製施設の運営会議での情報提供を行いました。また、品質向上のための実証ほの調査・取りまとめを行いました。そ
の結果、収量・品質とも良好な結果となりました。GAP導入支援では、JAにおいてチェックリストの配布・回収を行ってい
ます。特に、渋川地区ではGAP啓発資料作成による推進強化を行いました。平成26年産麦に対しては、播種前に各地域毎に
栽培講習会を実施し、栽培管理の徹底とGAPの取組強化を図りました。また、麦作情報等を作成配布し、栽培管理の徹底を図
っています。
○耕作放棄地解消のために、各市町村へ巡回訪問(5月と10月、2月の3回)により耕作放棄地の情報共有化や担い手への集積
支援を行いました。また、前橋市においては、前橋市耕作放棄対策プロジェクト検討会(8月と11月の2回)で現状確認と支
援内容の検討(支所別検討会の開催等)を行いました。今年度の耕作放棄地解消対象面積は、現在前橋市 5.18ha・伊勢崎市 1.1ha
となっています。
○鳥獣被害防止に向け、鳥獣害防止総合対策交付金による総合的な取り組み、鳥獣被害防止緊急捕獲等交付金による捕獲活動、鳥
- 59 -
4.地域政策の取組内容
獣害防止対策支援事業による捕獲機材整備、小規模農村整備事業による電牧柵設置を前橋市で行い、渋川市が実施した「イノシ
シ・ハクビシン被害防止対策研修会」に対し支援を行いました。また、前橋市では、鳥獣被害対策実施隊条例の施行による、捕
獲等の被害防止施策を実施しています。赤城山周辺の鳥獣害対策では、赤城山麓鳥獣対策連携プロジェクト(県関係各課と赤城
山周辺市町村が連携)により前橋市内3地区(中ノ沢、西大河原、赤芝)の被害対策を検討しました。赤城西麓地域では、粗目
グレーチング(テキサスゲート)3カ所の効果検証を行っており、今年度も新たに1か所設置しました。
現状分析・課題・今後の予定
○飼料イネの定着と生産安定では、新政策の状況を踏まえ、次年度に向けた地域毎の方向性を検討し、それに基づいた推進とマッ
チング等を行う他、実証ほ等の設置を計画しています。
○麦の生産安定では、JAとの連携のもと生育状況の確認を元に麦作情報の作成・配布や現地研修会等を実施します。
○耕作放棄地解消では、来年度も各市町村への巡回訪問等を実施し、解消に向けた支援を行います。
○鳥獣被害防止では、各種事業の推進状況やその効果のとりまとめを行うとともに、鳥獣被害防止特別措置法に基づく市町村鳥獣
被害防止計画(前橋市・伊勢崎市・渋川市・榛東村は策定済み)を吉岡町が策定しました。玉村町は26年度以降の策定予定で
進めています。
代 表 的 な 指 標
指標名
単位
H23 実績
H24 実績
H25 目標
H25 実績
H27 目標
飼料イネ作付面積
ha
215
228
218
251
191
麦作付面積
ha
3,611
3,658
3,913
3,633
4,125
耕作放棄地解消面積
ha
228
243
257
-
285
観光資源を活かした地域農業の振興と地産地消・食育の推進
取 組 方 向
伊香保温泉旅館等での地場産物の供給拡大を推進します。赤城山地域振興プロジェクトと連携し、直売
所・果樹園等を核とした観光農業を推進します。農産物直売所に対応した少量多品目生産を推進し、観光
農園の品質向上を図ります。県産農畜産物の利用促進を図るため地産地消に取り組み、また、教育や農業
団体との連携による食農教育を推進します。
主 な 取 組 結 果
これまでの取組内容
担当課:振興
自己評価:B
○渋川広域農業活性化推進協議会では、地域特性を活かした渋川広域農業の活性化を図るために、生産者と勢多農林高校が協力し、
そばを新たな観光資源として活用して商品化を図るなど様々なPR活動等により観光農業と地産地消の推進を図りました。
○「ぐんまの真ん中!農産物フェア」を7月6日、2月3日にぐんま総合情報センターで開催し、野菜等の試食や販売により県産
農産物のPRを行い、放射性物質による農産物の安全性について情報発信を行いました。
○前橋市は、市内で生産される農産物、加工品を支援するため、「赤城の恵ブランド認証制度」を制定し、ブランド化に取り組ん
でおり、今年度、新に6品目が認証され、これまでに本格芋焼酎「赤城の恵」等37品目が認証されています。
○農産物直売所等については、売上向上等を目的とした講習会等を開催し、直売・加工活動について支援しました。
○ぐんま地産地消推進店の認定を推進し、124の推進店が認定されています。
○管内の高等学校の生徒を対象に、地元産の小麦粉「さとのそら」を使った伝統料理の講習会等を開催し、食農教育を推進しまし
た。
現状分析・課題・今後の予定
○伊香保温泉での地域農産物の取引額は、昨年をわずかに上回る結果となりましたが、今後は、検討会等での情報交換により新規
品目の開発等を行い、取引額の増加を図ります。
○農産物直売所等については、新商品開発等の各種講習会を開催し、加工活動等を支援します
○リーフレット等によりぐんま地産地消推進店のPRを行い、地産地消を推進します。
- 60 -
4.地域政策の取組内容
○市町村等の関係機関と連携し、食農教育を推進します。
代 表 的 な 指 標
単位
H23 実績
伊香保温泉での
地域農産物利用額
万円
813
ぐんま地産地消推進店
件
108
指標名
H24 実績
H25 目標
H25 実績
H27 目標
857
1,400
860
1,600
115
120
124
140
地域特産農産物の生産振興
取 組 方 向
こんにゃくの輪作や優良新品種みやままさりの普及を図るとともに、越冬栽培などの新技術の導入により、
環境に配慮した栽培を推進します。
きのこは生産コスト削減や施設などの近代化に向けた再整備を推進します。また、安全なきのこを求める
消費者の声に応えるため、生産者団体が行う安全生産への取組を支援します。
主 な 取 組 結 果
これまでの取組内容
担当課:渋セ
自己評価:B
○地域の担い手による研究組織であるこんにゃく研究会や、みやままさり研究会の活動支援として、現地実証ほ設置(4 カ所)及
び調査、現地研修会の開催、立毛共進会を実施しました。
○国際化に対応するため、こんにゃく生産の低コスト化に取り組みました。みやままさり普及のため、異品種抜き取り講習会や増
殖ほ場巡回を行い、良質な種芋確保を図りました。また、越冬栽培の現地実証ほを設置し、導入に向けた今後の課題を検討しま
した。
○地域環境配慮のために、土壌消毒安全実施推進資料をこんにゃく栽培農家全戸(渋川市子持地区)に配布を行いました。
○管内全原木しいたけ生産者を対象に、原木、ほだ木及び菌床用培地の検査を実施しました(255 件)。検査結果に基づき、ほだ木
等の扱いについて指導するとともに、「検査結果指導書」を交付しました。
○きのこ類安全生産指導について、各地域ごとに役員会等に併せ実施しました。また、訪問・電話等によっても行いました。
○管内きのこ関係団体に対し、原木等資材の購入支援など、生産活力の向上を図りました。
○各地の農業祭りなどのイベント(ふれあいの森まつり、特産物フェアなど)において、きのこ類、こんにゃくの販売促進活動を
実施しました。また、こんにゃくの鉢植えを伊香保温泉旅館などに配布し、観光客に産地の認識を高めてもらいました。
現状分析・課題・今後の予定
○みやままさりは毎年作付けが増えており、さらに良質の種芋確保が求められています。
○こんにゃくの輪作として、タラの芽、ウド、そばなどが定着してきています。
○土壌消毒剤の安全使用が図られ、住民からの苦情は減少してきています。今後も現地啓発活動を実施します。
○しいたけ生産者の高齢化、価格の低迷、放射性物質によるほだ木被害のため、しいたけ生産量が減少しています。また、価格低
迷による大手きのこ生産業者の廃業など、きのこ全体の生産量が大幅に減少しています。
○生産者団体等が行う消費宣伝活動の支援や安全で安心なきのこを供給するための品質向上の取り組み指導を行い、県産きのこの
消費拡大を図ります。
○放射性物質汚染対策として、こんにゃく、きのこ類や生産資材の安全検査を実施し、安全生産を指導します。
代 表 的 な 指 標
指標名
単位
H23 実績
H24 実績
H25 目標
H25 実績
H27 目標
みやままさり作付面積
ha
130
140
212
150
295
きのこ類の生産量
t
2,887
1,791
7,817
1,749
7,856
- 61 -
4.地域政策の取組内容
農業生産基盤の保全・整備
取 組 方 向
基幹農業水利施設について、ストックマネジメントの手法による整備を推進し、ライフサイクルコストの低減
と施設の長寿命化を図ります。渋川市赤城町の赤城西麓地区や伊勢崎市境地域の基盤整備により担い手
への農地集積を図ります。地域の状況に応じた多様な主体の参加を得て、施設の適切な維持管理と農業
用水の有効利用を図る協働活動を推進します。
主 な 取 組 結 果
これまでの取組内容
担当課:整備,渋整セ
自己評価:B
○基幹水利施設について、関係機関との協議を行い、天狗岩堰地区、広瀬桃木両用水地区、群馬用水地区、赤城西麓地区の機能診
断調査及び保全計画書策定を行いました。また、対策工事を実施している坂東大堰地区、大正用水地区、津久田 2 期地区につい
ては、関係機関と協議を行い対策工事を実施しました。
○境小此木地区(36ha)において、9.2ha の区画整理工事を行い、進捗率は 59 %となりました。
○赤城西麓地区の北上野地区(26ha)において、13.9ha の区画整理工事を行い、進捗率は 97 %となりました。また、上狩野地区(29ha)
において、11.8ha の区画整理工事を行い、進捗率は 41 %となりました。
○古巻中部地区(14ha)において、3.5ha の区画整理工事を行い、進捗率は 100 %となりました。
○農地・水保全管理支払(向上活動支援)については、新たな活動団体の参加を増やすため事業制度の説明会等を開催しました。
現状分析・課題・今後の予定
○基幹水利施設については、関係土地改良区に対し保全計画書の内容説明を行うと共に、施設の状況が保全計画の想定シナリオと
かけ離れないよう定点監視の実施及び記録の保存等を指導し、必要により保全計画の見直し等の支援を行う必要があります。
○境小此木地区、北上野地区及び上狩野地区については、引き続き区画整理工事等を行い効率的な営農基盤の確立を目指します。
○農地・水保全管理支払(向上活動支援)について、市町と連携して各活動組織を支援するとともに、引き続き新たな活動団体を増
やすための地元説明会等を実施します。
代 表 的 な 指 標
H23 実績
指標名
単位
保全対策により農業用水の
安定供給が維持される農地
面積
ha
204
(491)
生産基盤の整備面積
ha
12
H24 実績
H25 目標
H25 実績
1,003
(1,968),
3,282
2,096
4,250
(5,091)
23
49
38
110(143)
- 62 -
H27 目標
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