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キャリアパス データブック

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キャリアパス データブック
2010
追補版
キャリアパス
データブック
先輩が語る
博士のための支援ブックレット 2011
1
私 の キャリ ア パス
埼玉大学大学院 理工学研究科
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
キャリアパス データブック
―博士のための支援ブックレット2011 ―
をお届けします。
本冊子は、2009年度文部科学省・教育研究高度化支援体制整備事業に採択された埼玉大学「知の融合
と創生を担う教育研究支援プロジェクト 」の一環として、キャリアパスの視点から捉えた埼玉大学大学院理
工学研究科博士後期課程の状況をまとめたものです。インタビューに基づく修了生からのメッセージ、博士
後期課程修了後のキャリアパス、修了生、指導教員および在学生を対象としたキャリア調査アンケートの結
果、博士後期課程在籍中の経済的支援情報などから成り、2011版は一部に最新データを加えた2010
追補版としました。博士への進学や博士取得後のキャリア形成を考える際の参考として頂ければ幸いです。
資源に乏しい日本が人類社会に貢献する途の一つとして、独自の優れた科学技術を築くことを考え、我
が国は「科学技術創造立国」を宣言しています。そして、質の高い研究を層厚く生み出す人材育成や科学
の発展と絶えざるイノベーションの創出に向け、努力がなされてきました。埼玉大学大学院理工学研究科
においても、研究者の自由な発想に基づく基礎研究を重視しつつも、成果を人類社会に還元する科学技術
を目指して、研究に、そして人材育成に成果を上げています。しかし、昨今の社会情勢や経済状況、ある
いはマスコミで取り上げられることの多いポスドク問題などを考えると、博士後期課程修了後の可能なキャ
リアパスを在学生や博士前期課程学生に提示するなど、より積極的なキャリア支援を展開していく必要があ
ると考えます。このような背景から、大学院生の皆さんに安心して博士後期課程へと進学し、安心して勉学・
研究に励んでもらえるよう、本冊子は企画されました。
本冊子を作成するにあたり、修了生の皆様、元指導教員の皆様、および教職員の方々に多大なご協力を
頂きました。ここに記して感謝の意を表します。
2011年3月 埼玉大学大学院理工学研究科
理工学研究科長 山口 宏樹
目次
先輩が語る 私のキャリアパス ................................................................................................................ 1
博士後期課程基本データ/キャリアパス分析 ........................................................................................ 4
博士後期課程修了者の実態 ....................................................................................................................... 5
教員から見た学生支援・研究指導の実態2010 .................................................................................... 9
博士課程後期課程在学生の実態2010 ................................................................................................. 11
2008・2009年度修了生就職状況 .................................................................................................... 15
博士後期課程経済支援情報 .................................................................................................................... 16
キャリアパスを考えるための参考文献 ..................................................................................................... 17
先輩が語る
私のキャリアパス
CAREER PATH 001
博士後期課程で身につけた
論理的思考力や根気強さが就職活動に役立ちました
――博士後期課程に進学する際、企業に就職することを視野に
入れていましたか。
照屋 貴之
さん
Takayuki Teruya
うなものも見えてきます。「雇用条件は必ずしも希望通りではない
けれど、自分が成長できそうだ」とか「この会社は将来性がありそう
まだ決めていませんでした。でも、学部時代からの夢である研究
者になるためには、学位取得は必須だと思っていましたので「行け
るところまで行ってみよう」という気持ちで進学を決めました。
だ」と自分で感じることが大事ではないでしょうか。また、常にアン
テナを張って先輩やいろいろな人の話を聞くことも重要ですね。
博士後期課程修了者を採用しようとする側は「自分たちが考えた
こともないようなアイデアを持っている人」を期待しています。専門
――ポスドク1年目で就職活動を始めたのでしょうか。
そうです。私の場合、学部4年生から大学院、そしてポスドクま
での7年間を同じ研究室でお世話になったので、また違った環境で
自分を鍛えたいという思いで、ポスドク1年目から大学・民間を問わ
ず就職活動を始めました。
性だけでなく、何か新しいことを会社にもたらしそうだという印象を
採用担当者に感じてもらえるような売り込み方が重要だと思います。
――今の仕事に博士課程での研究生活はどのように活かされて
いますか?
天然由来有機化合物に関する研究をしていたので、出身地の沖
博士後期課程では生理活性をもつ天然由来有機化合物の作用メ
縄でこうした知識・経験を生かした仕事をしたいと思い、いろいろな
カニズムの解析をしていました。現在は天然素材からの薬効のある
研究機関を調べている中で今の会社を見つけました。その時には採
化合物・成分を探索する仕事をしています。「探索」という点ではア
用募集をしていたわけではなかったので、まず見学を申込みました。
プローチの仕方や実験ノウハウに共通点が多いので、学生時代の
履歴書や論文リストなど、就職活動に必要な書類一式を準備してか
研究が非常に役立っています。
1
それから、博士後期課程でものごとを論理的にとらえる訓練をし
なることもできました。それを5社くらい繰り返して面接、
採用に至っ
たことは、普段仕事をする上でとても役立っています。社内外での
の専門が生かせるポジションの募集など皆無に等しい状況でした。
た健康食品は、最初、社長からテーマだけを与えられたものでした。
そこで、「こちらから自分を売り込む他に道は開けない」と考え、こ
食品の健康機能性を追究する上で、どのような手法でアプローチす
のような就職活動の方法に行き着いたのです。
べきかを検討したり、商品としてのコンセプトを固めるために他の健
康食品について調べたり、何度も提案と修正を繰り返すことで商品
――企業訪問の際のコツはありますか?
化に結びつきました。
企業の業種を自分の専門分野に絞り込まず、まずは広くあたって
これは博士後期課程での研究生活とよく似ています。論文を書い
みることを勧めます。当
ては何度も返されて、自分で考えてまた持って行く。先輩の研究員
初はそ れほど興 味がな
からアドバイスをもらったり、仲間で議論を繰り返したりする。そし
かった会社でも、今まで
て限られた時間の中で学位論文の提出に向けまとめていく ・・・。博
知らなかった一面を見つ
士後期課程で培った努力や根性は、後に何らかの形で必ず役に立つ
けて好印象を抱くことも
と私は思います。このプロセスを大切にすることで、社会に出る前
ありますから。
の基礎力を身につけることができると思います。最後に、在学中の
実際に企業を回ってみ
ると、 会 社 の 規 模 や 業
務内容だけでなく、職場
皆さんには、頼まれた仕事はすべて引き受け、自分の研究以外のこ
とにも広く興味をもつことを習慣づけてほしいと思います。
(聞き手 田中深雪)
の雰囲気や「個性」のよ
PROFILE
平成17年度博士後期課程修了。化学生物学。理化学研究所で1年間のポスドクを経て、
創薬ベンチャーのレキオファーマ(株)に就職。研究員として医薬品や健康食品の開発を
担当。
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
私 の キャリ ア パス
沖縄という土地は、ただでさえ研究機関が少なく、ましてや自分
ことです。たとえば、私が開発に携わったパパイヤと乳酸菌を使っ
プレゼンテーションの際、説得力のある内容を構築する上で重要な
たのです。
先輩が語る
ら訪問し、実際に会社の雰囲気を感じ、採用担当者とも顔見知りに
CAREER PATH 002
教育の実績を積み重ねることで研究との両立を実現
――数学は一人で研究を進めることが多いですね。 修了までの
意欲はどのように保っていたのでしょう。
渡利 正弘 さん
Masahiro Watari
――博士後期課程の学びは今の仕事にどう役立っていますか。
人に教えるという仕事は、自分の研究にも、それから人間的にも
自由な代わりに学会や研究会に積極的に出かけて刺激を受けるよ
プラスになっています。生徒がどんどん吸収していく姿を見るのは
うにしないと、研究自体が進まない怖さもあります。私の場合は勉
研究とはまた別の意味でやりがいを感じます。仕事を持つと、24
強熱心な同級生や後輩に恵まれていたのがラッキーでした。
時間研究に没頭するわけにはいきません。上手に時間を見つけてシ
在学中は「数学しかやらない」と決めたのも良かったと思います。
「時間を買う」と思って奨学金を受けたので、それが結果的にはよ
ビアに自分を研究に追い込んでいく、自己管理の姿勢も身につきま
した。
かったのではないでしょうか。奨学金を敬遠した人で、結局、修了
――教職に関心のある後輩にアドバイスをお願いします。
できなかったケースも見ていますので。
――現在の仕事に就くまでの経緯を教えてください。
「生活基盤を整える」という現実が迫っていたというのが正直なと
ポスドクなどのポジションに届かなかった私のようなケースでも、
教育の実績を積み上げることで教職と研究を両立できることを知っ
てほしいですね。
ころです。大学の非常勤などの仕事を指導教官や知り合いの先生
頑張っていれば誰かが見ていてくれるものです。私も公募に何度
が紹介してくれたので、どんな仕事でも
も不採用だった経験がありますが、4年目で高等専門学校という存
挑戦してみようという気持ちでやってき
在価値の高いところから認めていただいたと思っています。着実に、
ました。最初は週に6コマを教えるので
長期的な視点でコンスタントに応募して実績を積んでいくことが大
精一杯でしたが、職場で「別の学校でも
切だと思います。
非常勤を探しているよ」と情報を得たり
(聞き手 長谷川 大)
して人脈や仕事量を広げていきました。
PROFILE
平成18年度博士後期課程修了。情報数理科学。岡山・津山工業高等専門学校教諭。
2
先輩が語る
CAREER PATH 003
相田 拓洋
私 の キャリ ア パス
自分の研究領域に合った環境を見つけて
――進学を決めた時期や、周囲の理解はどうでしたか?
修士2年の春ごろだったと思います。同期は就職活動をしていま
したね。私も1度は会社訪問をしてみましたが、やはり進学のほう
へ気持ちは固まっていました。
父が小学校の理科教員だったので、家庭環境が科学に対して理解
のある雰囲気だったのです。博士課程に進学したいと言うと自然に
受け止めてくれました。反対された記憶はないですね。
――博士課程に進学してよかったこと、また苦労されたことはど
んなことでしょうか。 生物物理学の人工分子進化という揺籃期の分野で研究ができた
ので、大きなやりがいを感じました。人工分子進化という学問は、
さん
Takuyo Aita
入を得られるような職に就くことを両立させることですね。なかなか
理想どおりには行かないです。どこに最終的に腰を落ち着けるかに
関しては、現在も悩みは尽きません。
――研究を続けることと、スムーズな就職と、両方を見すえて、
今の在学生にアドバイスをいただけますか。
私は研究とは純粋に取り組んでいくべきものだと考えています。
しかし、現実には就職のことも考えなくてはいけないですよね。
公募でもある程度の年齢になるとすんなりとはいかなくなってき
ます。若いうちは選択肢がいろいろありますが、よく考えないと就
職難という壁にぶつかってしまうかもしれません。
その意味からも、悠長にポスドク生活をするのはおすすめしませ
分子進化を物理化学の観点から解釈、解析していきます。 当時、
んし、どの時点で自分と妥協するかを見極めるようにしたほうがいい
日本のみならず海外でも研究は始まったばかりでした。他の研究者
と思います。日ごろから先生とディスカッションしたり、同じ分野の
がやっていない、自分も興味のあるテーマで、自分なりに納得でき
仲間同士での情報交換をしたりすることも大切だと思います。
る成果が得られたのはよかったですね。 (聞き手 長谷川 大)
苦労といえば、自分の興味のある研究を続けることと、それで収
PROFILE
平成8年度博士後期課程修了。機能材料工学。学術振興会特別研究員、ノバルティスファーマ契約社員、産業技術総合研究所生命情報
科学研究センター非常勤研究員、埼玉県中小企業振興公社を経て、埼玉大学理工学研究科埼玉バイオプロジェクト非常勤研究員。
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
CAREER PATH 004
小島 登貴子
社会人入学で研究の基盤が固まった
さん
Tokiko Kojima
国立の研究機関で研修し、そこで指導を受けた研究室の室長に
小企業との共同研究、依頼試験、技術相談等を行っています。や
勧められて、博士後期課程に進学を決めました。雑誌への投稿論
る気を持って頑張っている技術者との研究はやりがいがあるととも
文が2、3本たまったころだったと思います。
に、企業との共同研究という面で責任を感じます。
在学中はそれまでの研究をまとめ、博士論文を執筆するという一
博士論文をまとめることは生半可なことではないので大変だと思
連の経験ができ、何事にも代えられない大変良い経験になりました。
いますが、自分の研究が文字になり冊子になり、長く残るというこ
研究内容はゆで麺の MRI による水分分布測定でした。現在も引き
とは意義のあることだと思います。いろいろな指導者や研究者との
続き麺について研究を進めており、博士後期の研究は大きな基盤と
つながりを大切にして、まずは大きな目標をやり遂げてください。
なりました。フルタイムで仕事をしつつ、毎朝4時起きで論文のま
とめに取り組んでいた日々は思い出深いですね。
最後に、担当教官の永澤明教授より懇切丁寧なご指導をいただき
ましたことをこの場をお借りして改めて深謝申し上げます。
現在は中小企業の技術支援を行う県産業労働部の出先機関で中
PROFILE
平成17年度博士後期課程修了。物質化学。埼玉県産業技術総合センター北部研究所 生物工学部研究員。
CAREER PATH 005
理化学研究所との連携で目的にあった研究ができた
私は妹を脳腫瘍で亡くしており、どうしても癌に関係する仕事に
神山 洋
さん
Hiroshi Kamiyama
不足や研究の大変さを思い知らされる毎日でしたが、その全ての経
就きたいと思っていましたので、その目的を達成するために、学部、
験が今につながっていると思います。サポートしてくださった先生方
修士、博士後期課程と大学を変えてきました。
には非常に感謝しています。
就職活動の仕方は人それぞれだと思いますが、大学院にいるの
化合物単離と構造決定を、修士の時は医科学系の研究室で脳腫瘍
に研究より就職活動を優先するのには疑問を感じます。私は博士号
における血管新生抑制療法の基礎研究に取り組みました。
の見込みが立つまで就職活動はしませんでしたが、希望した抗癌剤
で学べるからでした。長田裕之先生の下で、抗腫瘍効果を示す化
目的を持って努力していれば、皆と同じ時期に就職活動ができなく
合物の化学生物学的研究に取り組みました。在学中は自分の能力
ても、就職するチャンスは訪れると思います。
PROFILE
平成19年度博士後期課程修了。応用化学。エーザイ
(株)
オンコロジー創薬ユニット 探索研究本部筑波研究部ケミカルバイオロジー室。
CAREER PATH 006
博士卒の社会人は研究室のフォローも欠かさない
博士後期課程に進学しようと思ったのは、修士2年生になって実
験の面白さがようやくわかり、自分の言葉で発表ができるようになっ
たからです。
藤田 清仁
さん
Kiyohito Fujita
に考察して次につなげていく行動性を示したりすることが必要なの
です。
私自身も最初はきつくて辛かった時期もありましたが、大学の友
在学生の皆さんにアドバイスがあるとすれば、「博士課程では自
分の器と人間性を磨くこと!」と伝えたいですね。
博士卒として企業に採用されるからには、その場所でリーダーと
人が支えてくれたり、家族が支えてくれたりで今の自分があると思っ
ています。
今は周囲の人と相談して、議論をしながら仕事を進めています。
して活躍することが求められます。勉強はもちろんのこと、自分の
自分の意見が伝わることもあれば、なかなか伝わらなかったりする
研究室の後輩のフォローやケアができないようでは、博士卒として
こともありますが、一つの仕事を学問的背景の異なるメンバーと共
社会人の一員になるのは難しいのではないでしょうか。
にやり遂げるのは、とても楽しいですよ!
新入社員が入って壁にぶつかったら、軽くフォローしたり、学問的
PROFILE
平成20年度博士後期課程修了。生物環境科学。安全性試験受託機関の(株)ボゾリサーチセンターに就職。現在、研究員準研究員とし
て活躍。
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
私 の キャリ ア パス
開発研究の仕事に就く事ができました。どういう形であれ、本人が
博士後期課程を埼玉大学に決めたのは、連携先の理化学研究所
3
先輩が語る
学部の時は海洋天然物化学の研究室で抗腫瘍効果を持つ天然物
博士後期課程
基本データ
■ 在籍者総数(H1.4∼ H21.10入学)
1198人(留学生446人)
■ 入学区分
内部進学
一般入学※
社会人入学
不明
461人
375人
166人
165人
※内部進学・社会人入学以外(埼玉大学以外の博士前記課程・修士課程からの進学,
退職後入学等)
■ 修了者総数(H3.3∼ H21.9修了)
759人(留学生295人)
キャリアパス分析
博士後期課程修了生を修了年度で2つのグループ「最
平成10年度以前の修了生の就職先
近10年間の修了生(H11年度以降の修了生)」,「それ
ぞれのグループで,修了直後の就職先,現在の就職先
を以下の5つに分類した.
①大学(教員)…教授,准教授,助教授,講師,助手
6人
大学
(教員)
以前の修了生(H10年度以前の修了生)」に分け,それ
研究所
(任期無研究員)
研究所
(任期付研究員)
②研究所(任期無研究員)…国立・独立行政法人(地
修了直後
16人
現在
1人
2人
10人
3人
33人
民間企業
28人
方含む)
・大学共同利用機関法人・都道府県機関研
究所の研究員
1人
2人
その他
③研究所(任期付研究員)…②の任期付研究員,学振・
0
大学のポスドク
5
15
20
25
30
35
(人)
④民間企業
平成11年度以降の修了生の就職先
⑤その他 …短大教員,高専教員,高校教員,財団法
4
10
人職員,無職等
8人
大学
(教員)
博 士 後 期 課 程 基 本 デ ー タ / キャリ ア パス 分 析
らも就職先は民間企業が多い.
任期付研究員が増加している.
7人
32人
研究所
(任期付研究員)
H11年度以降の修了生の修了直後と現在の就職
現在
6人
研究所
(任期無研究員)
最近10年間の修了生,それ以前の修了生,どち
修了直後
20人
16人
30人
民間企業
33人
先を比較すると,任期付研究員が半減し,大学教
員が増加している.
7人
7人
その他
0
5
10
15
20
25
30
35
(人)
H11年度以降の修了生の「研究所(任期付研究員)」が修了直後32
さらに,どのようなキャリアパスか具体例を挙げてみる.
人から現在16人に半減している.この「研究所(任期付研究員)
」か
■ 現在大学教員 …………………………………………………… 11人
ら転職した16人の現在の就職先は以下のようになっている.
ポスドク(大学)▶ 大学教員 …………………………………… 6人
ポスドク(大学)複数回
修了直後に「研究所(任期付研究員)」に就職した
平成11年度以降修了生の現在の就職先
▶
大学教員 …………………………… 1人
ポスドク(大学)▶ 大学教員
▶
大学教員 ………………………… 1人
研究員(独立行政法人研究所)複数回
大学
(教員)
研究所
(任期無研究員)
11人
大学教員 ……………… 1人
▶ 研究員(独立行政法人研究所)▶ 大学教員 ………………… 1人
研究員(地方機関研究所)▶ ポスドク(大学)▶ 大学教員 ……… 1人
1人
■ 現在任期無研究員 ………………………………………………… 1人
民間企業
研究員(独立行政法人研究所)▶ 研究員(独立行政法人研究所) 1人
4人
0
▶
研究員(独立行政法人研究所)▶ 大学教員
2
4
6
8
10
12
(人)
任期付研究員の多くは大学職員にキャリアアップしている.
民間企業に就職している人もいる.
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
■ 現在民間企業 ……………………………………………………… 4人
研究員(独立行政法人研究所)▶ 民間企業 ……………………… 2人
研究員(大学共同利用機関法人研究所)▶ 民間企業 …………… 1人
ポスドク ▶ 民間企業 ……………………………………………… 1人
博士後期課程
修了者の実態
修了生へのアンケート結果
アンケート対象:H3.3∼ H21.9修了日本人修了生
調査方法:郵送
送付数:444(宛先不明99)/回答数:134
Ⅰ 現在のお仕事について
① 研究職に従事されている方への質問
Q1
現在,研究を行っている場所について
4人
1人
14人
0
10
Q2
34人
20
30
1. 企業
2. 大学
3. 国の研究機関(大学以外の独立行政法人機関)
4 官公庁
5 その他
12人
40
50
60
70
(人)
現在の就職先の決定方法・決定時期について
《 決定方法 》
《 決定時期 》
36人
0
10
6人
20
30
17人
40
50
8人
60
70
(人)
0
10
20
5人
30
40
11人
50
60
1. 前職の任期中
2. 前職の任期後
3. その他
70
(人)
➡研究職に従事している修了生の半数は大学 .
➡研究職に従事するには公募をクリアするか , 推薦が必要 .
② ①以外のご職業に従事されている方への質問
Q3
研究職以外のご職業に就こうと決めた時期
3人
11人
0
0人
3人
12人
10
20
23人
30
1. 博士後期課程 1,2年
2. 博士後期課程 3年4月∼9月
3. 博士後期課程 3年10月∼12月
40
➡研究職員外の職業に就こうと在学中に決めている人も多い .
50
60
70
(人)
4. 博士後期課程 3年1月∼3月
5. 博士後期課程修了後
6. その他
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
5
博 士 後 期 課 程 修 了 者の 実 態
1. 公募
2. 知人の紹介
3. 当時の勤務先からの推薦
4. その他
44人
Ⅱ 就職活動について
Q4
就職活動をされた時の,博士号(見込み)の扱いについて
3人
23人
0
10
1. 有利であると思った
2. 不利であると思った
3. 有利でも不利でもなかった
17人
20
30
Ⅱ-Q4で有利と答えた方の体験談
■ 仕事(大学等)に就くための条件として捉えているコメント
このアンケートでは大学教員は研究職ではないとされているようですが、大
40
50
(人)
や大学への説明時、面会時に信頼関係が得られる。
社会人入学のため就活はなし。一般的に採用側からみた場合、博士採用に当
たってはその見識が考えている事業分野にあっているか(将来性も含めて)あ
るいは、前向きに職務に取組み適応性があるかをチェックポイントにします。
学教員は前提として博士号を取得していることが求められるので。
公募要項の条件が博士号取得済みあるいは取得見込みだったため。
Ⅱ-Q4で不利と答えた方の体験談
大学での教職員への資格として博士号は必要であったためこれがなかった場
合は教職員になることは不可能であった。また、博士号を持っているというこ
企業が博士を敬遠することが多く見られた。入社してから博士号を活かせる
とは、それなりの研究力があるということを意味することであり、会議や議論
専門部門へ関わるようになったが入社するまでが会社、本人、共に壁が高く
の場でもないがしろにされない場合が多い。
て大変。
大学教授になるために必要。
博士対象の求人が限定されている上、期間もあわないため。
勤務先が大学の場合博士号は必要条件である。
企業側が博士号の資格を求めていた。仕事の上では有利に働いていたが、
Ⅱ-Q4で有利でも不利でもないと答えた方の体験談
賃金の上では考慮されなかった(企業の経営状態にもよる)
。
■ 教員等の紹介による就職のコメント
■ 教職員等の紹介による就職の就職のコメント
研究室の紹介による就職であったため。
研究室の紹介による就職であったため。
教官からの紹介のため、自ら就職活動はしていない。
6
■ 企業(会社)への就職に関連したコメント
就職活動のやり方が通常の新卒とは異なるため初めはどのようにやればよい
博 士 後 期 課 程 修 了 者の 実 態
■ 企業(会社)への就職に関連したコメント
博士論文は土木系ではあったが、やや環境に係る分野であり、土壌汚染を専
か分からなかった。博士課程から民間の企業に就職する際は転職者と同じ扱
いになることが多いことを大学側も知っておくべき。また博士号の扱いは企
門とする会社での就職が有利に働いたと思う。
業によって様々であり、自分の場合、業種をかなり絞って就職することができ
現在の職場は純粋な研究機関ではありませんが、博士課程での研究内容が
たが、博士号を持っているからと言って何らかの手当が出ているわけではな
最大限に活かせる公益法人です。指導教官との関連も密接であったこともプ
い。
ラスに働いたと思っています。
博士号の取得の有無が業務にあまり関係ないと思われた。
現在勤めている会社ではこれまで学位取得者がいなかった。派遣会社に名前
「博士号取得した能力がある人間」ということを容易にアピール出来ることは
を登録していたが、その派遣会社を通じ私に連絡があった。当時私はポスド
プラスに働くと思います。しかしその一方で
{ 博士取得→研究職 }
という構図
クの最終年で12月に2度面接を受験、同月下旬に採用の連絡があった。
が企業側にあり、
「なぜ博士号を取得したのに研究職に就かないのか」を詳し
博士課程の場合、企業から求められるパターンとして2つのケースがあった。
く説明しなければならないのは時々マイナスになると思います。
①専門性を即戦力として活かしたいというパターン。ただし企業が求める専
複数社を受けたが、ポスドクをはじめとしてアカデミックポストではほぼ必要条
門性と合っていないとドクター採用のメリットはないと判断される。そういう
件であった。他方、民間企業では職歴には加味されず、年齢・雇用条件面よ
意味では、むしろマスター卒より厳しいこともある。②ドクター取得は一つの
り不利に働くこともあった。
(明確にそのことを理由に断られたこともあり)
。
区切りや経験としてとらえ、新たに仕事を始めることにチャレンジして欲しいと
現在勤めているところは博士号の有無が全く条件にない中途採用中心のとこ
いうパターン。専門性よりも研究プロセスで得た考え方、業務に活かして欲
ろなので、有利にも不利にもならなかった。
(給与条件等にも何ら加味されて
しいという期待であり、研究ではなく開発や営業(コンサルタント)もありとい
いない)
う感じ。
PC 系のサービス業を独自に始めたので肩書として信用を得ることができた。
■ 社会人入学した方のコメント
外国企業との折衝で学位を有していたほうが有利だから。
社会人学生として博士後期課程に入学した。既に就職していた。その後のキャ
研究職リタイア後、大学の非常勤講師をしているが博士号の資格は講師採用
リアを充実させるため、技術力 Up のために勉強したかった。会社では地位
時の履歴として非常に役立っています。博士論文をまとめたということは、そ
向上にも役立つと思った。実際そうであったが、給料には直接関係なかった。
れまで会社で行った仕事を整理したことになり、会社の業務との2足のわらじ
友人の会社は Dr. を取ると10万円 / 月 Up するところもあった。
を履きながら集中した経験となりました。この困難を乗り越えたことはその後
会社に勤務しながら博士後期課程を修了したので有利でも不利でもなかった。
の人生に非常に役立っています。
社会人コースで就学しており、学位取得後も同じ会社で仕事をしているため。
社会人枠にて入学のため、取り急ぎ就職活動は必要なかった。
■ 社会人入学した方のコメント
在職のまま入学し、大学院修了後も同じ仕事を続けているため、どちらでも
会社での研究職の成果を総括するため。社内キャリア形成の意味もあった。
なかった。
社会人で博士後期課程に入学、仕事上肩書として非常に役立っています。
社会人 Dr. だったのでどちらでもない。
社会人入学。学位取得後は有利。社内の海外研究員と同等の立場。企業先
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
Ⅲ 博士後期課程修了直後の就職の準備について
Q5
Q6
就職活動をされた時期について
2人
11人
0
最終的な就職先が決まった時期
4人
16人
20
46人
40
7人
34人
60
80
100
120
(人)
1. 大学3年10月∼大学4年7月
2. 博士前期課程(修士課程)1年10月∼ 2年7月
3. 博士後期課程2年10月∼3年7月
4. 博士後期課程3年
5. その他
16人
0
44人
20
26人
40
60
80
100
1. 大学3年10月∼大学4年7月 2. 博士前期課程(修士課程)1年10月∼ 2年7月
3. 博士後期課程2年10月∼3年7月 4. 博士後期課程3年 5. その他
120
(人)
Ⅳ 博士号取得後のポスドク経験について
Q7
博士号取得後のポスドク経験の回数および場所につい
て(複数回答可)
6人
76人
0
20
23人
40
60
1. 経験無し
2. 国内で1回
3. 国内で2回
80
4. 国内で3回以上
5. 海外で1回
6. 海外で2回
6人
Q9
就職先の決定に際し,在学時の研究業績の影響について
在学時の研究業績が,
1人
0人 就職先の決定に際し有利であったか
8人
100
65人
120
(人)
0
20
17人
40
60
27人
80
100
1. 有利であった
2. 無意味であった
3. その他
7. 海外で3回以上
120
(人)
ポスドクを経験された方への質問
Q8
博士後期課程修了直後のポスドクの受け入れ先の見つけ方とその決定時期について
《 受け入れ先の見つけ方 》
0
10
13人
20
7人
30
3人
5人
40
1. 指導教員の推薦
2. 公募
3. 知人の推薦
4. その他
50
5人
0
(人)
7
7人
10
17人
20
9人
30
40
1. 博士後期課程2年の10月∼ 3月
2. 博士後期課程3年の4月∼9月
3. 博士後期課程3年の10月∼12月
4. 博士後期課程3年の1月∼3月
5. その他
50
(人)
博 士( 後 期 )課 程 へ の 進 学 理 由
■ 会社との関係・仕事での必要性
たかったため。また、他の分野の研究者との交流
プを図る傾向があり、今でもそのようです。
民間企業での研究職を希望していた。民間で仕事
により新しい見識を広めたかった。
当時(平成元年)の当社の方針の中に社会人コー
と平行して Dr. を取るのは難しくなっているから。
国の発注する業務の管理技術者要件として、博士
スや博士号への取り組みがありました。
企業(ゼネコン)にあって、研究部門に所属してい
号または技術士の資格を持っていることが定めら
会社での研究開発業務上、学位の取得は会社に
ました。特に、基礎的な研究にあっては、大学で
れており、会社としても必要とされていたため。
とっても先進性のアピールになるから。
の研究成果が期待されています。それをどのよう
海外の研究者と対等の立場で臨みたかったから。
に使うかが企業の立場であり、そのため、最新の
業務上有用かつ重要な肩書と考えたから。
技術を大学の課程に入って習得してくるところに
海外でのビジネスが多く、Ph.D. を持っているか
mission がありました。
どうかで大きく相手の見方が異なるので取得して
かった。
現在の勤務先に在職中に社会人入学しました。博
おきたかった。
当時は純粋に研究を楽しんでいた。
士を取得できとても良かったと思います。多くの
所属会社が個々の技術者の技術向上を目指して、
研究が好きで続けたかったため。
若手研究者がそのような機会に恵まれればと思い
様々な資格を取得することを奨励していた。博士
指導教員の**先生のおかげで研究の面白さがわ
ます(手当の額には直ぐに反映されませんが)
。
号の取得についても同様で高度な研究能力と急
かり研究を続けたいと考えたから。
社会人としてこれまで視覚障害者の福祉サポート
速な技術進展に対処することができ且広域的な視
学術的観点から1つの事象について突き詰めて研
■ 研究そのものへの興味
博士前期課程のテーマが良かった。指導教官も良
からセンサーを生かして聴覚障害者の支援を行う
点から技術指導を果しえる人材育成を目的として
究してみたかった。研究が面白く興味があった。
研究をするため。北陸地区にはこの分野を研究す
いた。所属企業では博士号取得者を研究員とし
更に専門性をあげ、会社での研究開発に活用した
る社会人入学の制度を持った大学がなかった。
て従事させるよりも、技術者として対外的な信用
いから。海外での活躍。新しい技術知識を身に付
仕事を通して得られた研究成果を学術的にまとめ
窓口として活用すると共に、企業のイメージアッ
けたかったから。
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
博 士 後 期 課 程 修 了 者の 実 態
18人
《 決定時期 》
理研で研究したかったから。
5年間同じ研究室で研究したかったため。
修士課程の時に理化学研究所で外部研究を経験
研究に興味があったことと、修了年限短縮制度が
新分野の研究課程、発表の体験。
させていただき、そのご縁で紹介された(埼玉大
あったため。
前期課程2年次に、後期課程学生を対象とした奨
学に進学してうちの研究所へ来ないか ? と誘われ
研究者・教育者の両方を持つ大学教員になりたい
学金制度(理研 JRA)に合格し、金銭面での問題
た)
。アカデミックポストを目指していたがポスドク
希望があったため。その他には、埼玉大学に博士
で研究時間を制限されないことが保証されたた
にもなれず技術員として時給生活を送っている。
後期課程がつくられることを知ったこと、前期課
め。
修士2年の時、理研で研究していた縁で。
程での研究を発展させたいと思ったこと。親類が
8
■ 教員等他者の影響や勧め
進学に賛成してくれたこと等があります。
指導教員の推薦もありまた、研究内容、指導教員
学部卒業後に製薬会社に就職したが、研究を続け
自身ともに魅力的であったため。
たいと思い、退職、復学した。その際に博士号を
理研の先生に勧められたため。
就きたかったため。
取得しようと考えていたため博士前期課程修了後
当時、理研の研究生であり指導教授の薦めで進
研究職を希望しており、博士の学位が必要と考え
■ キャリア形成・キャリアアップ
教育あるいは研究機関で基礎研究に従事する職に
に迷うことなく後期課程へと進学した。
学を決めました。
たため。
博士前期課程修了後、一度は就職した。実務を
指導教官の推薦と学術的な興味。
博士課程を通して研究者としてやっていけそうな
経験しそれまで行ってきた研究を更に深めたい、
博士後期課程に入学した理由は教授に勧められた
手ごたえがあったから。
現場で目の当たりにした問題に取り組みたいと思
ため。その前に会社に在職中にやっていたことを
科学者になりたかったから。
い、会社を退職し博士後期課程に進学した(以前
まとめ次のステップに行きたいと思っていた時期
理化学研究所に入所するため。
から大学職員という職に興味はあった)
。
と一致したので即座に決心しました。
自分の専門性を高め役に立つ技術開発を行ってい
会社に勤務中はできなかったテーマについての勉
上司の勧め。
く仕事に従事したいと考えたため。
強をするため。
マスターの担当指導教授に薦められたため。当時
修士の学位を86年3月に取得、その6年後に博
進学後のキャリアパスとしては就職口が狭まるの
の研究プロジェクトにもう少し関わりたかったため。
士の学位を取得する目的で進学。研究職に就くこ
ではという漠然とした不安があったが、やりたいこ
社会人ドクターとして入学を決めたのは、比較的
とが希望だったので。
と、学びたいことがあったため。
自由な時間を使うことができる環境にあったことが
新しい仕事に就ける可能性を増す。
外部入学だったので1年しか研究ができず就職活
大きいと思います。具体的には JST の事業であ
専門技術の追求、キャリアアップ。
動をしなければならず、全く研究をした気になれ
る重点研究支援協力員として、国立環境研究所に
キャリア形成のため。
なかった。研究職に携わりたいと考え進学し研究
在籍していた時に指導教員並びに職場の研究室
1. キャリアアップのため。2. 海外業務を実施した
が楽しくなってきた頃でした。
長からの推薦があったことによります。博論のテー
際に博士を得ている技術者への信頼、信用、評
科学的興味から前期課程で行っていた研究を進
マもそれ以前に業務で得た知見をまとめるもので
価が高いことを実感した。3. 企業界での高い評
めたかった。研究をすることが自分に合っていた。
したので、明確な方針があったことも大きいと思
価を期待した。4. 研究職に就きたかった。
当時は就職氷河期だったので迷わなかった。
います。一般の企業で社会人ドクターを取得した
外資系製薬会社であったため。学位の取得が社
博 士 後 期 課 程 修 了 者の 実 態
継続して研究を行いたかったから。博士号を取ら
方に比べるとはるかに恵まれていたと感じます。
内のキャリアアップに有利となる。専門性を大学
ないと後悔すると思ったから。
現在勤務している組織において博士号取得が推進
で高める。
研究が純粋に面白かった。博士の2年間では研究
されていたことや以前からお付き合いのあった先
科学研究者として仕事を続けたかったため。
をやりきることができなかった。
生よりお誘いを頂いたため。
キャリアアップのため。
博士前期課程だけでは十分に学ぶことができな
博士号取得社員を増やす社内施策に基づいて。
研究者になるため。
かったから。
高校で化学を教えていた時、国際科学教育会議
医療技術系専門職種の教育に従事する目的で。
自分の力が通用するか試すことと、化学を説明す
(カナダ)で国際的に著名な***埼玉大学名誉
生物学を研究するのが好きで将来研究者を職業と
教授に出会ったのが最大の理由である。**先生
したかったため博士号を取得したかった。
小さくても学問を作りあげてみたいとも思った。
の下で研究したいと考えて入学しその後、**教授
自分の専門性を活かした研究開発を行える就職先
修士までは「考える」
「自分で作る」ということがや
(工学部)**教授(理学部)からもご指導頂き感
がなかった
(同期の調整から)
。
研究職に就きたかっ
るという面白さの2点、より深い理解を通じて、
や欠けていたので、博士課程では、より「自分を
謝している。
考える」ことも大切にした活動をしてみたかった。
当時仕事で関係のあった埼玉大学教授から入学を
不安材料としては賃金、給料が3年間貰えない。
研究への興味のほか、この人の下で更に学びたい
勧められたから。
出世昇給は遅れる。3年後に世の中がどうなるの
たので学位を取っておいても損はないと思った。
という指導教員の影響が大きい。
恩師の推薦。
か、就職できる保証はない。3年で実績が残せる
4年の時に始めた研究を続けたかったから。
理研の主任研究員が客員教授であり、修士課程
保証はない。
研究が面白く、指導教官**教授が素晴らしく、迷
で既に理研活動をしていたため、博士課程の進学
TA の仕事を得て教育という分野に興味を持ち研
うとなく進学した。
を勧められた。
究という仕事も併せて仕事とするには大学教員と
前期課程で行っていた研究テーマについて更に研
博士号を取ることを埼玉大学教授に勧められた。
いう選択肢があり、そのためには学位(博士)が必
究を続けたいと感じ、また研究環境も良かったた
機会があれば博士号を取りたいと思っていた。
要であったため。
め。
在職中に当大学の博士後期課程が発足することに
社会人学生として進学を望んだ理由は、以下のよ
うなものであった。①長年にわたって、他の技術
研究内容に興味があり就職のことは全く二の次で
なり、埼大の物理教員からお誘いがあった。自分
した。
の研究も進展中であったので完成させるために進
支援業務と並行して進めてきた専門分野の研究が
修士課程において、自分の適性は学術研究である
学が好都合であり、ドクター取得がしたく社会人
まとめに入ってきて、現状より多くの時間を確保
と思ったため。さらにそれまでの研究分野が未開
入学枠で進学した。
したかったこと。②論文をまとめるにあたって、大
拓であったので研究にやりがいを感じたため。
研究内容の希望に基づいて知人より理化学研究
学の先生方の指導を受けたかったこと。③この研
修士で行っていた研究を継続したかったため。
所の研究員を紹介され同研究員より貴大学への
究計画が所属企業の重点目標研究に沿ったもの
子育てが一段落した時、中途半端に終わった研究
進学を勧められた。
であったこと。④自己啓発の一環として、学位取
生活をもう一度きちんとやり直したかったためドク
埼玉大学の知り合いの先生に誘われた。会社で
得という目標と、技術者として活動の幅が広がる
ターコースに入りました。卒業後はほとんど埼玉
の実績をまとめたかった。またその実績を深く理
こと。なお、進学に当たっては、
「業務に支障の
大学で仕事をしています。
解したかった。
ないように」と言われ、また、学費などの支援は
博士課程への研究継続をしたかったから。
会社の推薦。
皆無であった。
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
教員から見た学生支援・
研究指導の実態2010
指導教員へのアンケート結果
アンケート対象:理工学研究科教授・准教授
送付数:167/回答数:110(回答率67%)
Ⅰ 博士前期課程学生に対しての
進学指導・相談について
Q1
Ⅲ 研究指導について
Q4
博士前期課程学生の進学相談の際の方針について
49人
42人
1ヶ月間の研究報告会の回数について
➡ほぼ半数が週に1回程度実施している.
18人
17人
20
0
40
60
80
100
1. 研究室の全学生に対し,博士後期課程への進学の希望有無を確認する
2. 進学か就職かを迷っている学生に対してのみ面談等を行い,進路相談
20
0
《 その他の回答例 》 限定的に進学指導 / 相談を行っている(4人) 進学
指導・相談を行っていない(5人) 学生の自主性に任せている(2人) 他
無記入(7人)
Q5
➡多くの教員は外部進学よりも内部進学を勧めている.
➡ほぼ半数の教員が卒業後のキャリアパスについて話す機会
40
60
80
100
120
(人)
随時個人的
研究報告会以外の研究相談について(複数回答可)
0人
53人
60
98人
24人
90
120
150
20
0
(人)
40
11人 11人
60
80
100
120
(人)
1. 研究報告時以外は,学生が進めている研究の話題は避けるよう心がけ
1. 外部進学を勧めている
2. 内部進学を勧めている
3. 博士後期課程卒業後のキャリアパスの現状を話す機会を設けている
4. その他
ている
2. 学生が研究相談を希望する場合は,研究報告会以外の時間帯でも常
時受け付ける
3. 急を要するときのみ(学会発表直前等)研究報告会以外の時間帯でも
《 その他回答例 》 内外両方の可能性を説明
(2人) 希望者がいない
(5人)
研究相談を行う
学生の自主性、希望に依存(6人) 学振の特別研究員(DCI)になれるよ
4. その他
うに論文執筆を心がけている 他・無記入(11人)
《 その他回答例 》 一日に複数回こちらから議論を仕向けている。常時測定
の手助けをしている(1人) 毎週議論するように心がけているが、現状は2
週に1回、グループミーティングを実施している(1人) 基本的に週に1度、
報告するように指示している(1人) 他無記入(8人)
Ⅱ 博士後期課程学生の就職支援について
Q3
Q6
博士後期課程学生の就職支援について(複数回答可)
10人
90人
30人
0
研究指導の方針について(複数回答可)
12人
44人
50
68人
100
20人
150
1. 常時,ポスドク受入れ先を確保できる体制をとっている
2. 学生の就職は本人に任せ,関与していない
3. 学生の性格・能力を踏まえた上で,適当な就職先を紹介するなどの進
路指導を行っている
4. 学生へ,学会・シンポジウム・懇親会等への参加を促している
5. その他
0
200
50
75人
100
16人
150
1. 明らかに間違っている点のみ指摘する
2. 研究目的を達成するために必要な実験およびその方法を指示する
3. 研究に関連する論文を提供する
4. その他
200
(人)
《 その他回答例 》 進むべき方向に議論する(7人) 方向性をアドヴァイス
する(7人) 懇切丁寧な指導(1人) 学会シンポジウムに参加させる(1人)
《 その他回答例 》 就職支援の機会なし(留学生・社会人のため)
(4人)
可能性があれば紹介・他無記入(16人)
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
9
教 員 か ら 見 た 学 生 支 援・研 究 指 導 の 実 態 2010
52人
30
10人
➡多くの教員が常時研究相談を受け付けている.
を設けている.
0
50人
《 その他回答例 》 日々学生の研究進歩状況を確認している
にディスカッションしている
博士後期課程進学希望者に対する指導方針について
(複数回答可)
9人
9人
1. 1回
2. 2回
3. 3回
4. 4回
5. 5回以上
を実施している
3. その他
Q2
21人
120
Ⅴ 外部発表の指導について
Ⅳ 論文指導について
Q7
投稿論文作成の指導方針・方法について(複数回答可)
Q10
➡多くの教員が外部での発表を勧めている.
➡多くの教員が添削指導を行っている.
5人
3人
6人
7人
96人
30
0
60
90
92人
120
150
(人)
30
0
2. 学生が初稿論文を提出した後は,添削指導を繰り返し行い,学生に初
タを提出させる
4. その他
る
に内容が十分か吟味する(1人) 他無記入(3人)
場合による
Q11
論文の投稿先・投稿方針について(複数回答可)
9人
教 員 か ら 見 た 学 生 支 援・研 究 指 導 の 実 態 2010
50
0
49人
100
120
150
(人)
《 その他回答例 》 日本化学会春季年会には在籍学生すべてに発表をさせ
《 その他回答例 》 共著ではない場合は学生に任せる(3人) 論文作成前
22人
90
2. 学生には学会・シンポジウムの情報のみ提供している
3. 学生には,可能な限り学会・シンポジウムでの発表を促している
4. 必要がある場合は,学会・シンポジウムでの発表を課す
5. その他
3. 学生に投稿論文のアウトラインを示し,アウトラインに沿った実験デー
38人
60
ない
投稿する
稿論文を改変させた後,
10
43人
1. 学生の学会・シンポジウムでの発表は,学生の主体性に任せ関与してい
加えた上で投稿する
49人
3人
19人
1. 学生には論文の初稿のみを提出させ,提出された初稿論文に改変を
Q8
学会・シンポジウム発表指導について(複数回答可)
8人
短期出張(他大学・他研究機関におけるセミナー等)
・
海外留学指導について(複数回答可)
32人
150
200
(人)
修士生には修了時に投稿を促している
24人
30
0
30人
60
9人
22人
90
10人
120
150
(人)
1. 短期出張・留学については学生の主体性に任せ,関与していない
2. 短期出張の情報のみを提供し,セミナーの実施の有無は学生の判断に
1. LetterおよびFull paperの別は重視せず,投稿できる時に投稿する
2. LetterおよびFull paperの別を重視する
3. 論文の格式は重視しない
4. 論文の格式を重視する
5. その他
任せる
3. 短期出張の機会がある場合は,学生にセミナーを実施させる
4. 海外留学の情報のみを提供する
5. 受け入れ先がある場合は,学生に海外留学を促している
6. その他
《 その他回答例 》 Letter は私の分野にはない(2人) 格式ではなく適切
な投稿先を選定する(6人) 無記入(1人)
《 その他回答例 》 後期課程学生には短期出張の費用を教員の研究費から
ある程度補助(1人) 他無記入(2人) これまで実績なし(3人)
Q9
論文の共著について(複数回答可)
32人
0
20
69人
40
60
Ⅵ 研究費申請(学振・財団等への申請)について
13人
80
100
120
Q12
学生による研究費申請の指導方針について
(人)
1. 実験を主体的に行った学生のみ共著とする
2. 実験を主体的に行った学生に加え,実験補助を行った学生も共著とする
3. その他
《 その他回答例 》 できる限り共著とする(9人) 通常、共著にはしない(1
人) 実験はない(2人) 無記入(1人)
21人
0
24人
20
60人
40
60
6人
80
せる
3. 研究費申請の機会があれば,学生に申請を促している
4. その他
《 その他回答例 》 事例なし(6人)
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
100
120
(人)
1. 研究費申請は学生の主体性に任せ,関与していない
2. 研究費申請の機関の情報のみを提供し,申請の有無は学生の判断に任
博士後期課程
在学生の実態2010
在学生へのアンケート結果
アンケート対象 :H21年度2月現在在学生
(英語プログラム学生は除く)
調査方法 : 学内メール便
送付数 : D1,2 55/ 回答数 :25(回答率45%)
D3
29/ 回答数 :15(回答率52%)
Ⅰ 研究について
Q1-1
Ⅱ 投稿論文作成について
Q3
1ヶ月間の研究報告会の回数について
➡大多数の学生が , 適切な間隔で , 指導教員への研究報告を
行えている .
1人
7人
D3
0人
4人
1人
0人
1人
13人
D1,2
1. 1回
2. 2回
10
15
3. 3回
4. 4回
25
0
研究室で1回に2∼3人ずつ発表する
《 その他回答例 》 まだ書いたことがない
25
30
(人)
次回の論文から2. の方法を取
まだ論文を投稿したことがない
まだ論文を投稿したことが
11
15
2. 少ないと思う
20
25
(人)
無記入(2)
3. 適当
Q4
指導教員と論文の投稿先を検討する際の方針について
(複数回答可)
➡多くの学生が , 論文の格式 ,Letter および Full paper の
別を重視している.
特に行き詰まった場合は少ないと思う
0人
研究報告会以外での,指導教員との研究相談について
(複数回答可)
➡ D3では , 常に指導教員と研究相談を行うように心がけて
いる学生がほとんどであった . 一方 ,D1,2では緊急時以外
は指導教員と研究相談を行わないという回答者が若干い
た . この違いは,D3はこれまでの研究成果を博士論文にま
とめる時期であり ,D1,2は研究者としての基盤を養う時期
であるという , 時期的な違いの結果であると思われる .
1人
0人
0
5
10
5
10
2人
15
14人
20
25
2人
30
35
(人)
2. Letter および Full paperの別を重視する
3. 論文の格式は重視しない
4. 論文の格式を重視する
5. その他
7人
15
14人
6人
る
0人
17人
0
6人
1. Letter および Full paper の別は重視せず,投稿できる時に投稿す
1人
D1,2
8人
3人
D1,2
14人
D3
4人
D3
20
《 その他回答例 》 まだ論文を投稿したことや , 研究室の先輩が投稿してい
2人
25
1. 研究報告時以外は,自らが進めている研究についての話題をさける
るのを見たことがないのでわからない
30
(人)
よう心がけている
2. 研究報告会以外の時間帯でも,指導教員との研究相談の時間をとる
ように心掛けている
3. 急を要するときのみ(学会発表直前等)研究報告会以外の時間帯に,
指導教員との研究相談を行う
4. その他
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
博 士 後 期 課 程 在 学 生 の 実 態 2010
10
20
ないが , おそらく2. のようになると思われる
《 その他回答例 》 自分の研究を行っていてひと区切りついたと思ったら相
談するようにしている
15
繰り返し行った後投稿する
20人
5
10
3. 指導教員に投稿論文のアウトラインとアウトラインに沿った実験
データを提出し,論文自体を自ら作成はしない
4. その他
る予定である
1. 多いと思う
Q2
5
教員に任せる
1人
2人
5人
2. 指導教員に初稿論文を提出した後は,添削指導を受け,自らで改変を
14人
0
3人
1. 論文の初稿のみを指導教員に提出し,初稿論文の改変・投稿は指導
0人
2人
D1,2
20人
D1,2
(人)
1ヶ月間の研究報告会の回数は適当か
(Q1-1で実施されている研究報告会の回数は)
D3
14人
無記入(2)
ので自分の分が回ってくるのは月に1回程度
1人
1人
1人
20
5. 5回以上
《 その他回答例 》 4ヶ月に1度程度
Q1-2
0人
D3
8人
5
0
➡ 多くの 学 生 が , 自らで 論 文を作 成 する訓 練を受 けて い
る .D1,2で論文自体は作成しないという回答があったこと
は , 将来を考えると , 多少 , 危惧すべきかと思われる .
0人
3人
投稿論文作成の方法について(複数回答可)
Q8
Ⅲ 外部発表について
Q5
2.就職先決定済み(就職活動 終了)は Q9へ
学会・シンポジウム発表について(複数回答可)
Q8-1
➡就職を控えた D3では,自ら率先して外部発表を行う学生
の割合が増加している .
0人
9人
D3
Q7で 1. 就職活動中 と答えた方への質問
卒業後 , 希望する仕事の職業区分※(D3のみ)
2人
D3
1人
9人
0
0人
1人
1
1人
3
2
科学研究職
1人
4
(人)
(複数回答あり)
技術的職業
13人
D1,2
0
5
15人
10
15
20
無記入
25
30
(人)
1. 学会・シンポジウムでの発表は,自ら率先して行っている
2. 指導教員から勧められた学会・シンポジウムで発表を行っている
3. 指導教員から指示があった場合に限り,学会・シンポジウムでの発表
Q8-2
現在,就職先として希望する研究機関※(D3のみ)
を行っている
4. その他
Q6
0人
短期出張(他大学・他研究機関におけるセミナー等)
・
海外留学指導について(複数回答可)
0
5人
1人
1
2
1人
1人
2人 2人
5
4
3
1. 企業
2. 大学
3. 国の研究期間(大学以外の独立行政法人機関)
4. 官公庁
5. その他
0人
6人
2人
D3
➡ D3は学位論文作成の時期ということもあり , 指導教員から
の海外留学の指示はない .
D3
Q8-1で , 科学研究職 と答えた方への質問
(人)
(複数回答あり)
《 その他回答例 》 どちらでもいい
12
博 士 後 期 課 程 在 学 生 の 実 態 2010
6人
D1,2
0
4人
5
2人
4人
10
5人
15
20
25
Q8-3
卒業後,希望する仕事の産業区分※(D3のみ)
(人)
D1,2無記入(4)
1人
D3
1. 短期出張の機会があれば,率先してセミナー実施を行っている
2. 指導教員からの指示がある場合に限り,外部セミナーを行っている
3. 海外留学(短期・長期を含め)の機会があれば,率先して参加している
4. 指導教員からの指示がある場合に限り,海外留学(短期・長期)に参
0
加している
(人)
(複数回答あり)
ポスドクとして海外で研究しようと考
えしっかりとした指導教官のサポートがある
行っている 社会人のため , 該当せず
れば参加したいと考える
興味がある場合に限り外部に
機会がなく行ったことがないが , あ
Q8-4
0人
現在の就職活動の状況について※(D3のみ)
3人
3
6
1. 就職活動中
2. 就職先決定済み(就職活動終了)
9
12
15
(人)
(社会人コースで就職済み含む)
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
0人
0人
1人
0
12人
就職活動を始めた時期について※(D3のみ)
0人
D3
Ⅳ 就職活動と卒業後の進路について
0
4
3
学術研究,専門・技術サービス業・学術,開発研究機関
《 その他回答例 》 行ったことがない
D3
2
1
製造業,化学工業,石油・石炭製品製造業
5. その他
Q7
3人
2人
1
1. 博士後期課程1,2年
2. 博士後期課程3年4月∼9月
3. 博士後期課程3年10月∼12月
4. 博士後期課程3年1月∼3月
5. 博士後期課程修了後
6. その他
2
3
(人)
Q9
Q7で2.就職先決定済み(就職活動 終了)と答えた方への質問
Q9-1
《 回答 》 国立循環器病センター (株)
いすゞ中央研究所
東芝 任期制研究員(技術員) 東京理科大学
埼玉大学大学院理工学研究科 , 等
Q9-2
Q9-6
就職先について(会社名・団体名等)※(D3のみ)
0人
埼玉大学 (株)
日立製作所 (株)セック
2人
D3
卒業後の仕事の職業区分※(D3のみ)
7人
D3
就職先が決定するまでの経緯について※(D3のみ)
2人
0
2人
8人
4
2
《 その他回答例 》 社会人
2
0
4
6
8
10
科学研究者
大学教員
情報処理技術者
10
12
(人)
3. 公募(研究所・大学・企業を含む)
4. その他
現職
0人
Q9-7
卒業後,希望する仕事の職業区分※(D1,2のみ)
1人
1人
Q9-2で科学研究者と答えた方の就職先の研究機
関について※(D3のみ)
1人
1人
18人
D1,2
0人
5
0
3人
D3
8
12
(人)
技術的職業従事者
Q9-3
6
1. 指導教員の推薦
2. 知人の紹介
1人
2人
3人
10
15
専門・技術 科学研究者
1人
20
25
(人)
社会人など , 無記入(3)
専門・技術 鉱工業技術者 化学技術者
専門・技術 その他の専門的・技術的職業従事者
0
2
1
3
4
5
6
管理的職業従事者
7
(人)
1. 企業
2. 大学
3. 国の研究機関(大学以外の独立行政法人機関)
4. 官公庁
5. その他
上記以外
Q9-8
Q9-7で 科学研究職 と回答された方への質問
現在,
就職先として希望する研究機関※(D1,2のみ)
卒業後の仕事の産業区分※(D3のみ)
6人
D1.2
5人
D3
1人 1 人 1 人 1 人
2人
7人
2
4
6
8
10
5
情報通信業
製造業 運輸用製造機器製造業
電気・情報通信機器具製造業
地方公務員
学校教育
生活関連サービス業
10
Q9-9
6人
2
(複数回答あり)
卒業後,希望する仕事の産業区分※(D1,2のみ)
0人
0
20
(人)
《 その他回答例 》 特になし
就職活動を始めた時期について※(D3のみ)
D3
15
1. 企業
2. 大学
3. 国の研究期間(大学以外の独立行政法人機関)
4. 官公庁
5. その他
12
(人)
学術開発・研究機関
Q9-5
2人
1人
0
0
3人
2人
4
1. 博士後期課程1,2年
2. 博士後期課程3年4月∼9月
3. 博士後期課程3年10月∼12月
4. 博士後期課程3年1月∼3月
5. 博士後期課程修了後
6. その他
6
1人
8
3人
10
11人
D1,2
12
(人)
無記入(3)
0
5
1人
1人
1人
1人
2人
2人
10
15
学術研究 専門・技術サービス業 学術・開発研究機関
1人
1人
20
25
(人)
無記入(4)
製造業 化学工業・石油・石炭製品製造業
製造業 電気・情報通信機器具製造業
製造業 食料品・飲料・たばこ・飼料製造業
教育 学習支援業 その他の教育 学習支援業
製造業 その他の製造業
公務 地方公務
《 その他回答例 》 社会人 就職済み 現職 企業の就職を考えた場
合 ,D2の11月∼12月頃から情報収集を始める場合が多いようです .D3の
医療 福祉 医療業 保健衛生
4月は遅い
上記以外
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
博 士 後 期 課 程 在 学 生 の 実 態 2010
0人
Q9-4
13
Ⅴ 研究費申請(学振・財団等への申請)について
Q10
Ⅶ 就職活動およびキャリアプランニングを行うに際
して,必要と思われた情報,または,現在必要とし
ている情報
研究費申請について
・ ホームページでは分からない実務の内容→実際に働いている人達の
➡多くの学生が率先して研究費申請を行っている . 特に目前
に控えた D3はほとんどの学生が自らの意思で申請を行っ
ている .
1人
9人
D3
声。
・ 就職課活動の際に、博士後期課程者を積極的に採用している企業等
の情報があるとよいと思う。また、博士後期課程在籍者の場合、他
1人
2人
の課程(学士、修士)と比べて異なる採用プロセスを経ることが多かっ
2人
た。このような特殊な採用プロセスの情報(具体的なプロセス ; 募集
時期 ; 試験内容 ; 必要書類 ; 推薦の有無など)があると就職活動が円
満に行えると思う。
12人
D1,2
5
0
6人
10
3人
15
2人
・ 学位取得にあたり、具体時に何報の論文発表が必要であるのか。
20
25
(人)
無記入あり
1. 研究費申請の機会があれば率先して申請を行っている
2. 指導教員から研究費申請の機会の紹介がある場合は,申請を検討し
を取り払って、公民関係なく、さらには研究、開発職以外の職種を
学生に提示してほしい(ポストの数に対して学生の数を考えたら、全
員がアカデミックポジションに就くのは到底無理なので)
。理工系の
ている
学生が技術系職の(企業への)就職活動をする時、最も大切なもの
3. 指導教員から研究費申請の指示がある場合のみに限り申請を行っ
のひとつに埼大 OB がその企業にいるか、というのがあります。昨
ている
今の個人情報保護による難もあるとは思いますが、OB と学生が交
4. その他
流できる時間、チャンスがあるといいと思う。
《 その他回答例 》 社会人なので該当せず (1. として)ただし見込みがあ
る場合のみ
・ 博士後期課程の学生 = アカデミックポジションへの就職、という観念
・ 博士に限らず、埼玉大学 OB の就職先の情報が集まらなかったので、
今はまだ申請したことがない
結局 OB 訪問などをほぼすることなく就職活動を行いました。また、
理学部、工学部で情報量に差があるように思われます。データベー
スの充実はもちろんですが、学生側からも利用可能なものとなるこ
Ⅵ 現在までの業績(学会発表 , 論文発表 , 特許申請)
について
とを強く望みます。
・ 外国人留学生のための就職情報。
14
博 士 後 期 課 程 在 学 生 の 実 態 2010
・ 企業の新卒募集で博士卒の学生を募集していないところ、あるいは
今年度は採用予定のない企業があれば知らせて頂ければありがたい
2人
特許申請
D3
D1,2
4人
です。
・ 国内の大学の研究員の採用情報。
4人
論文・審査なし
・ 情報のメールなどによる配信。
・ 募集情報と給与。
1人
58人
論文・審査あり
20人
して就職活動をしているイメージではないのでいつから、どのよう
に探せばいいのかわからない。博士後期課程の就職情報や募集情報
31人
(国内外)を教えてもらえると助かる。働く分野は限られてしまうが、
60人
口頭発表
54人
0
10
20
ど。
・ 博士後期課程の就職活動は学部、修士の活動のようにサイトに登録
23人
ポスター発表
・ どこの研究機関でどのような研究を行っているのか、まとめた資料な
30
40
50
60
(人)
職業の幅は小さくしてしまいたくないので、特に募集情報などは多く
入手したい。
・ 受け入れ研究機関の斡旋、メーリングリスト等を用いた情報の通達
など。
・ 企業における博士の位置づけに関する情報があると博士号取得者の
将来の見通しもつきやすいのではないかと思われます。例えば、実
際に博士号を取得して入社した方による博士取得者のための講演会
とか。ただし、個人的には博士を目指すような志の高い方々は自ら
情報を集めるのではないかと思われます。
・ 先生方の大学就職までの体験(卒業後、大学就職まで期間が空いた
場合のことや、就職の試験のこと等)について知ることができれば嬉
しく思います。
・ 社会人コースなので就活はない。
・ 女性研究者についての情報が得られると嬉しいです。
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
2008・2009年度修了生
就職状況
(平成22年3月末時点)
進路先名称
専攻
2008年度
2009年度
環境制御工学
■ KYAMBOGO UNIVERSITY
■(株)建設技術研究所
情報数理科学
■ SHAHJALAL UNIVERSITY SYLET BANGLADESH
生産科学
■ TRIBHUVAN UNIVERSITY DEPARTMENT OF GEOLOGY
■ UNIVERSITY COLLEGE LONDON
■ UNIVERSITY OF THE PHILIPPINES
■(株)コモンウェルスエンジニアーズ
生物環境科学
■ Assiut Institute of Irrigation and Surveying, Assiut, Egypt
■ 埼玉大学
(地圏科学研究センター)
■ 埼玉大学招へい外国人研究者
(ポスドク)
■ Cancer Research UK
(ポスドク)
■ 九州大学生体防御医学研究所
専攻
■ Kolej University Teknikal Kebangsaan,Malaysia 講師
■(独)理化学研究所
■ South Valley 大学
■ 新彊農業大学 土木工程学院
進路先名称
コース
2008年度
2009年度
■ Hanoi 大学
■ 埼玉大学大学院理工学研究科
■ Chittagong 大学
■(独)日本原子力研究開発機構東濃地科学センター
■ 埼玉大学理工学研究科助教
■ Egyptian Environmental Affairs Agency(エジプト環境庁) ■ 埼玉大学理工学研究科非常勤研究員
■ 群馬県衛生環境研究所
■(株)東洋精機製作所
■ Mac Connell Dowell
■(株)いすづ中央研究所 ■ フリーコンサルタント
■ National Water Supply and Drainage Board
人間支援・
生産科学
■ 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
■(株)ゲンテクシステムズ
■(株)本田技術研究所
■ 埼玉大学理工学研究科
■ Rajshahi University of Engineering and Technology
■ 埼玉大学理工学研究科非常勤研究員
■(株)東芝
数理電子情報
■ 日本学術振興会特別研究員
(株)
■ 新日本無線
(株)
■ 日本ヒューレット・パッカード
※
■(独)理化学研究所
■ Sohag 大学
■ 工学院大学非常勤講師
■ 東京理科大学
■ 埼玉大学非常勤講師
■ NTT アドバンステクノロジ株式会社
■(株)グット・フィール
生命科学
■ 昭和大学医学部ポスドク
(株)
■ 帝人ファーマ
(株)
■ 全薬工業
※
■(独)理化学研究所
■ New Jsrsey Medical School 大学
(ポスドク)
■ 森林総合研究所
■(独)農業生物資源研究所
■ 埼玉大学理工学研究科非常勤研究員
(ポスドク)
■ 鹿児島大学
物質科学
■ 済南大学
■ 日本学術振興会特別研究員
■ 東北大学ポスドク
(理工学研究科)
■ 埼玉大学招へい外国人研究者
■ DIC
(株)
■(株)日立メディコ
(株)
■ 三菱マテリアル
(株)
■ キヤノン電子
■ 東京化成工業
(株)
※
■(独)産業技術総合研究所太陽光発電研究センター
■ 古河機械金属
(株)
■(株)日立製作所
■(独)物質・材料研究機構
■ Brookheawen National Laboratory(ポスドク任期2年)
■ 学術振興会特別研究員
(ポスドク)
■ マンチェスター大学
■ 京都大学大学院理工学研究科
■ 埼玉大学科学分析センター
■ 埼玉大学理工学研究科非常勤研究員
■(独)産業技術総合研究所
■ 日本学術振興会特別研究員
■ 国立循環器病センター研究所
(ポスドク)
0
連携先端研究
■ 東京都市大学ポスドク
■(株)ツムラ
■ 東京予備校
10
20
30
40
50
60
※任期の有無が不明
2006年度より,
理工学研究科博士後期課程を構成する専攻が理工学専攻のみとなった.理工学専攻は,
環境科学・社会基盤,
人間支援・生産科学,
数理電子情報,
生命科学,
物質科学,連携先端研究の6つのコースから成る.
8人(7)
2008年度
2009年度
4人(1)
12人(7)
0
10
13人(4)
8人(3)
20
30
15人(2)
12人(3)
40
50
6人(5)
8人(3)
60
70
5人(2)
3人
(1)
8人(8)
80
90
( )内数字は留学生
100%
■ 大学(教員) ■ 研究所(任期無) ■ 研究所(任期付) ■ 民間企業 ■ その他※ ■ 不明
※就職先未定者6名
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
15
2008・2009 年 度 修 了 生 就 職 状 況
理工学
環境科学・
社会基盤
博士後期課程
経済支援情報
1.TA 採用状況(博士後期課程のみ)
受給金額
年度
年度
9人
2006
22人
15人
7人
在籍者数
(人)
17人
2007
7人
2008
13人
10人
14人
11人
2009
7人
20
30
0
5万円未満
5万円以上10万円未満
2008
2009
2010
50
221 ※ 1
42
195 ※ 1
95,372 ※ 2
92,113
255 ※ 1
244 ※ 1
40
236 ※ 1
96,914
99,776
105,125
万円以上 10 万円未満
※ 1 在籍者 =D1+D2+D3+ 留年生. ※ 2 別資金 1 人 93,620 円を含む.
5 万円未満
12人
14人
10
9人
2007
万円以上
53
55
10 万円以上 15 万円未満
平均受給
金額(円)
5
9人
21人
13人
2010
16人
2006
採用者数
15
• 在学生の2割前後が採用されている.
6人
• 平均受給金額は10万円前後.
8人
40
60 人
50
10万円以上15万円未満
■ 5 万円未満
■ 5 万円以上 10 万円未満
■ 10 万円以上 15 万円未満
■ 15 万円以上
15万円以上
2.RA 採用状況
採用者数
年度
435,776
2008
342,068
2009
2010
※
339,099
345,452
博士後期課程経済支援情報
• 2009年度の採用者数が大幅に増加している.
58人
2009
2009年度より , 博士後期課程1∼3年の全学生に対し , 奨学
金的な意味で RA 経費を支給することとしている.その額は最
62人
2010
10
0
2007
※別資金 4 人 890,900 円を含む
33人
2008
2006
平均受給
426,958
金額(円)
22人
2007
16
年度
19人
2006
20
大で,年間の授業料相当額.奨学金受給状況や,授業料免除状
30
40
50
60
況に応じて,その半額を目安にしている場合もある.
70 人
3.2007年度∼2010年度 日本人入学者 日本学生支援機構奨学金 受給状況
※
受給人数 /入学者総数 … 54人/122人
• 入学者の約半数が受給している.
※採用種別問わない
4.授業料免除状況
免除状況
年度
2007(前期)
26人
(後期)
21人
2008(前期)
22人
5人
24人
3人
25人
2人
0
10
9人
11人
15人
20
• 申請者の7∼8割が授業料を免除されている.
14人
2010(前期)
21人
全額免除
8人
7人
(後期)
(後期)
半額免除
10人
2人
22人
不許可
11人
6人
5人
27人
(後期)
2009(前期)
5人
30
3人
■ 全額免除 ■ 半額免除 ■ 不許可
40
全額支給
半額支給 ト2011(2010追補版)
不許可
キャリアパス データブック ―
博士のための支援ブックレッ
―
50 人
キャリアパスを考えるための
参考文献
理系のための研究生活ガイド 第2版
坪田一男著/講談社/2010年/270頁/987円
研究室・研究テーマの選び方や留学の仕方、時間管理術など研究者生活を送るうえノウハウを著者の経験談をもとに紹介。
「研究生活ってどんなもの? 卒業まであと一年、その前に立ちはだかる卒業研究生活、ちょっと怖そうだな…」
と、卒業研究に対する不安や
「研究者ってなんだかかっこいい! 自分は将来絶対研究者になるんだ」という希望を持つ学部生にお勧め。きっと、研究生活を知る機会を与え
てくれる一冊になるに違いない。
理系のための人生設計ガイド
坪田一男著/講談社/2008年/251頁/945円
「楽しくなければ研究ではない」と豪語し、
“ごきげんに生きること”
に人生の最大の価値を置く筆者が、理系にも人生設計が必要だという観点
から、経済的自立・キャリアパスの構築の仕方・人的ネットワークの重要性など、職業研究者として生きていくうえ要なことを自らの体験談を踏
まえ紹介している。
『理系のための研究生活ガイド』が研究とはどのようなものかを紹介する、研究生活の入門編であるのに対し、本書は理系人間が職業的研究
者として生きていくためのガイド編にあたる。
将来、職業的研究者を目指す博士後期課程在学者はもちろん、就職を控えた学部4年生、修士2年生にもお薦めの一冊。
高学歴ワーキングプア
「フリーター生産工場」としての大学院
水月昭道著/光文社/2007年/217頁/735円
“ノラ博士”
。大学院重点化政策により、大学院に入る時はちやほやされ、博士課程までの5年間に300 万円(私大の場合は 600 万円)ほ
どのお金を支払った後に、
「就職は自己責任でしょう」と、冷たく放り出される無職博士たち。彼らは、いつか研究職に就くことを夢みて、コンビ
ニなどでバイトをしたり、パチスロ生活のようなその日暮らしの生活をしながら、日蔭者として日々の飢えを凌いでいる。こんな彼らに向けられ
るのは、
「いい年して、なにふらふらしているんだ。あっちへ行け、この穀つぶし」という、まるでノラ犬同然の世間からの扱い。このような、ど
こにも行くあてのない
“ノラ博士”
は毎年、増産され続けている…。
現在の余剰博士問題を痛感させられる一冊。博士後期課程への進学を考えている人、博士後期課程在学者には、必ず一読してほしい一冊。
水月昭道著/中央公論新社/2009年/256頁/777円
大学院博士課程や法科大学院、各種専門職大学院を修了したにもかかわらず、本職にありつけず、行き場を失い大学周辺の道をふらふらと
歩いているノラ(野良)博士。高学歴ワーキングプアに該当するノラ博士は、現在約10万人にものぼる。このような現状を危惧した著者が、自
身の経験や多くの取材から明らかになったアカデミックポストの採用人事の実情を踏まえたうえで、アカデミックポストに就くための正攻法から裏
技までを紹介している。
タイトルの通り、
「高学歴ワーキングプア」から抜け出すための指南書。アカデミックポストで生きていきたいと思う、博士後期課程在学者は
一読することをお薦め。
「博士号」の使い方
リバネス出版 incu-be 編集部編/リバネス出版/2009年/199頁/1575円
理工系学生が、日本初のバイオ教育を主事業として立ち上げたベンチャー企業リバネスが贈る「博士号」の使い方。
「余剰博士問題」
「ポスドク問題」に表れるように、現在、日本の博士号取得者を取り巻く環境は良くない。しかし、博士には底力・多くの可能
性がある。だから、日本の博士たちにエールを送りたい。そして、多くの人が自分も博士を取りたいと思うようになってもらいたい。というのが
本書の主張だ。 現在、日本の企業・国研・アカデミアで活躍する
“理工系博士”
24人のこれまでのキャリアと現在の仕事、研究に対する信念を紹介。
学生時代は、
「博士後期課程に進学したからには、将来はアカデミックな場で研究職に就きたい」
と視野が狭くなりがちだ。しかし、そう考えて
しまうのは、企業や国研で活躍する理工系博士のキャリアを知る機会がないからだと考えられる。本書は、理工系博士の多彩なキャリアを知る
ことで、自分の将来を広い観点から考えるきっかけを与えてくれる一冊になるに違いない。
博士号を取るときに考えること
取った後できること
三浦有紀子・仙石慎太郎著/羊土社/2009年/239頁/3045円
データでわかる最新バイオ博士研究者事情
(第1章)
、
博士に求められるスキル
(第2章)
、
事例から学ぶ
「研究」
と
「キャリア」のマネジメント術
(第
3章)
、実録バイオ博士人材の多彩なキャリアパス(第4章)の全4章から構成されている。
第1、2章では、博士号の必要性や日本と欧米での博士号の扱いの違い、国内における博士号取得者のキャリアパス、博士号取得者に求め
られるスキルなど
“博士号を取るときに”
知っておくべきことが種々の調査データをもとに紹介されている。また、第3、4章では、現在、産・学・
官で活躍する博士号取得者へのインタビューを収録し、多彩なキャリアパスを紹介している。
サブタイトルには
“生命科学を学んだ人の人生設計”
とあるが、博士号を取得するうえでの心得・取得後のキャリアパスは分野を問わず共通す
るものであるので、進学予定の修士学生および博士後期課程の在学生には、自分の将来と向き合うときの手助けとなる一冊!
キャリアパス データブック ― 博士のための支援ブックレット2011(2010追補版)―
キャリ ア パス を 考 え る た め の 参 考 文 献
アカデミア・サバイバル
「高学歴ワーキングプア」から抜け出す
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キャリアパス データブック
博士のための支援ブックレット 2011
(2010追補版)
2011年3月
埼玉大学大学院理工学研究科
お問い合わせ
埼玉大学大学院理工学研究科 総務係
〒338-8570 埼玉県さいたま市桜区下大久保255
TEL; 048-858-3427 URL; http://www.saitama-u.ac.jp
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