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平成27年度 全国学力・学習状況調査結果と今後の学力向上の取組
平成27年10月27日 保護者 様 福岡市立東花畑小学校 校 長 加来 孝 平成27年度 全国学力・学習状況調査結果と今後の学力向上の取組について 秋涼の候,皆様には益々御健勝のことと存じます。日頃より,本校教育にご理解とご協力をいた だき,ありがとうございます。 さて,4月21日,第6学年児童を対象に,国語・算数・理科の3教科で全国学力・学習状況調 査が実施されましたが,下記の通り,その結果およびこれまでの学力向上の取組の成果と今後の取 組についてお知らせいたします。 記 1 調査内容 国語,算数,理科(国語と算数は,それぞれ「A問題」と「B問題」に分かれています。) ・A問題・・・主に知識・技能に関する内容 ・B問題・・・知識・技能を実生活の様々な場面に活用する力に関わる内容 ○ 併せて,生活習慣,学習意欲・学習方法等に関するアンケートによる調査も実施されました。 ○ 2 結果の概要 (1)国語,算数,理科 ※ 教 科 本校の正答率が全国標準と比べて「上回っている」「やや上回っている」「同程度である」「努力を 要する」のいずれであるかを表記しています。 全国標準と 比べた正答率 正答率が高い問題 正答率が低い問題 ○ 国語A 同程度である 説明の文章の書き方として適 ● 漢字を読む。 切なものを選択する。 ・ 承知した。⇒ しょうち ○ コラムの中で筆者が,他から ● 文の主語として適切なものを 引用している言葉を書き抜く。 選択する。 ○ 国語B 教 科 同程度である 全国標準と 比べた正答率 ① 降っていた ② ぼくの 妹の 雨が 急に やんだ。 誕生日は 5月2日だ。 文章を読み取り,尋ねられた ● 物語の登場人物の台詞を音読 内容を書き抜く。 する時の工夫を,定められた条 件を入れ,制限字数で書く。 正答率が高い問題 正答率が低い問題 5 ● 6.79 - 0.8 を計算する。 ÷ 7 を計算する。 6 ● 図のように並んだ○の数を数 ○ 円の中心と円周上の2点を頂 える時,3 × 3 + 3 の 点とする三角形が二等辺三角形 + 3 はどの○を表して になる理由として, いるか,その○を塗り 最もふさわしい円の つぶす。 特徴を選ぶ。 ○ 算数A 同程度である ⇒ 半径はどれも同じ長さ ○ 算数B 同程度である 地図上の2通りの道のりが等 ● 正三角形を切り分けてできた しいことについて,道が平行四 合同な二つの三角形の,一つの 辺形になっていることに気付き, 角が 30 °になるわけを言葉と数 その性質をもとに説明する。 で説明する。 (裏面へ) 教 科 全国標準と 比べた正答率 正答率が高い問題 ○ 電磁石と磁石とが退けあうよ ○ 直列つなぎで電流が流れる電 うにするための極を選ぶ。 池のつなぎ方を選ぶ。 電磁石 理 科 同程度である 正答率が低い問題 磁石 メスシリンダーで一定量の水 をはかり取る適切な扱い方を選 ぶ。 ○ 水蒸気とはどのような状態な ○ 水が水蒸気になる現象の名称 のかを選ぶ。 を書く。 ⇒ 蒸発 N極 ⇒ S極 (?)極 ○ (?)極 気体に姿を変えて, 目に見えなくなったもの (2)生活習慣等に関するアンケート よ ○ さ 学校に行くのが楽しいと感じている。また,学 級みんなで協力して何かをやり遂げ,嬉しかった 経験をしたことのある児童が多い。 ○ ほとんどの児童が,「いじめは,どんな理由があ ってもいけないことだ。」と強く思っている。 ○ 多くの児童が,「学級の友達との間で話し合う活 動をよく行っている。」と答えている。 ○ 教科の学習は将来,社会に出た時に役に立つと 考えている児童の割合が,全国に比べて高い。 課 題 ● 毎日,同じくらいの時刻に寝ていない 児童が約30%いる。 ● 将来の夢や目標をもっている児童の割 合が全国に比べ低い。 ● 1日当たり,テレビ・ビデオ・DVD を 3時間以上観ている児童が約半数である。 ● 1日の家庭学習1時間未満の児童が, 約40%である。 ● 「読書時間が1日10分より少ない」 あるいは「全く読書をしない」と答えた 児童が約半数である。 3 これまでの成果と課題および今後の取組 〔成果と課題〕 ○ 全国標準と比べた正答率から見ると,本学力調査全体の結果は,ここ数年,「同程度である」 になっています。 ○ 国語において,文章を適切に読み取る力は身につきつつあります。 ● 福岡市平均と比べると,国語A・Bは「同程度である」と言えますが,算数A・B,理科に 関しては「努力を要する」に近い「同程度である」と言えます。 ● 算数においては,数学的な解釈や説明をする力が不十分であるため,その力を育てていく必 要があります。 ● 各学年の発達段階に応じた家庭学習習慣を定着させていく必要があります。 〔今後の取組〕 ○ 職員全体で研究を進めている算数科を中心に,全教科において「かくこと」の指導をより充 実させていきます。様々な学習の場で,次のような「かく」活動を取り入れることを通して, 思考力・表現力を伸ばしたいと考えています。 ・ 答えを導き出した過程や自分の考えを言葉,式,図などで表現し説明する。 ・ 友達の意見を聞き取って,友達の考えを書いたり,自分の考えと比べたりする。 ・ 1時間の学習で分かったことや感じたことを書く。 ○ 算数においては,複数の教員で指導したり,学級・学年を分割した形態で学習を行ったりす ることで,きめ細かく個に応じた支援を行い,理解を深めさせるようにします。 ○ 年度当初に配付した『家庭学習の手引き』をもとに,学年に応じた適切な時間や内容につい ての指導を継続していきたいと考えています。特に上学年においては,自分で課題を決めて行 う自学を習慣付けるよう指導していきます。 11月1ヶ月間,2回目の家庭学習チェックを実施いたします。学習時間や内容についてお 子様と話し合っていただき,声かけや点検等をしていただきますようお願いいたします。 ○ 読書の足跡を記すカードを配付し,年間を通して「読書マラソン」に取り組ませています。 1~3年,4~6年別の目標冊数を達成した時に賞状を渡していますので,お家でも励まして いただきますよう,お願いいたします。また,主体的,意欲的に読書活動を行うことを目指し て実施する「読書週間」の取組やPTAボランティアによる読み聞かせを契機に,さらに読書 に親しませるようにします。現在,6年生においては,県立図書館の書籍(10月~12月は 宮沢賢治作の本を40冊)を借りて,国語科の学習内容と関連させて読書を行っています。 ご家庭では,「ノーテレビ・ノーメディア」の取組の一環として,時間を決めたり,親子で 読書を楽しんだりする等,習慣付けの取組を進めていただきますよう,お願いいたします。